2007年12月07日
今日から始まるCWC。というわけで、日テレで珍しくセリエAの放送があった。ダイジェスト版だったけれども。ぜも、贅沢は言わない。ユベントスを見るのは本当に久しぶりだ。
ミランのスタメンは相変わらずの陣容。ジダ、セルジーニョ、ネスタ、カラーゼ、オッド、ピルロ、アンブロシーニ、ガットゥーゾ、セルジーニョ、カカ、ジラルディーノ。ここまで行くと既得権益のように見える。
ユベントスのスタメンは、ブッフォン、ゼビナ、レグロッターリエ、キエッリーニ、モリナーロ、サリハミジッチ、ノチェリーノ、ザネッティ、ネドベド、イアキンタ、トレゼゲ。最大の突っ込みどころは、長い旅路から帰ってきたレグロッターリエ。ユベントスらしからぬCBコンビ。2人とも、もしかしたら成長したのだろうか。
■ユベントス式ミラン対策
ユベントスの中盤コンビはノチェリーノとザネッティ。2人ともボールを奪うことや守備に魂こめている選手。ミランのカカ、セードルフはDFと中盤の隙間を狙ってくるので、絶妙なラインコントロールがこの2人には要求される。DFラインだけがコントロールしても、相手がミランの場合はちょっと足りない。
このラインコントロールを簡単にやってのけるあたりはさすがである。さすが守備職人。驚いたのはレグロッターリエとキエッリーニもそつなく守備をこなしていたこと。2人とも、裏へ飛び出すカカや、ジラルディーノにつられることなく守備を遂行していた。
いくらDFラインが高くても、中盤との距離を通常よりも狭くしたら、どうしても、どこかにスペースはできるはず。例えば、FWと中盤の間に。そこってピルロがいるんではないか。ユベントスはその解決策として、サイドを少し捨てた。守備の場面、特にミランがDFラインから攻撃を組み立てる場面でネドベドとサリハミジッチは中央に絞ることで、空くはずのスペースをしっかりケアしていた。さらに両FWも必ずセンターサークルまでは戻り、ピルロが好きな場所を最初から埋めていた。このように中央を固めれば、ミランの攻撃は自然にサイドに流れていく。
ユベントスの両SHが中に絞り気味なので、ミランの両SBは比較的自由にボールを受けることはできた。ただし、前を向くころにはユベントスの両SBが寄せに来る。でも、それだけ自由だということはSBを起点にすることができる。ミランの攻撃はオッド経由で行われた。
左SBはセルジーニョである。攻撃的な選手だが、全然ボールがこない。ミランの攻撃は右サイドに偏っていた。ユベントスによる、右サイドから攻めさせようという意図は見られなかった。このユベントスの守り方だと、両SHへの負担は大きいのでネドベドを疲れさせようという意図はあったかもしれない。多分、カカが中央から右へというエリアを得意としているので、右サイド攻撃が頻繁に行われたのだとは思うが。
ミランの攻撃はオッドからのスルーパスでカカが裏へ飛び出したり、ガットゥーゾやセードルフを経由してカカやジラルディーノに繋ぐ形が多かった。しかし、ネドベドはサボらないしキエッリーニが抜群のカバーリングを見せた結果、ミランは決定機をあまり作れず。フリーなSBをうまく使えなかったのが前半の印象。
ユベントスの攻撃は、ミランのボールを奪ってからが基本的な形。ネドベド経由のカウンターは精度が高くなり、フィニッシュまで持っていく場面もちらほら。ただし、守備職人らにボールを繋ぐ技術も思いやりのあるパスを出すやさしさもなく、基本的にはロングボールをFWに当てる形が多かった。
もともとミランの攻守の切り替えが早く、それを避けるためのロングボールだったのか、繋ぐ選択肢がない上でのロングボールだったのかは定かではない。双方とも、相手陣地でボールを失ったときのプレッシャーはとても早く、ユベントスはその奪ったボールから、前半最大のチャンスともいえるポスト直撃のシュートをトレゼゲが放っていた。前半は0-0で終了。
■修正
後半に入ると、ユベントスが攻勢に出る。前半はあまり飛び出す回数も少なかったモリナーロがネドベドの横を駆け上がったり。ユベントスはサンシーロで勝ちに来ている模様。後半2分にはDFラインからのロングボールはサリハミジッチが受けて対セルジーニョをあっさり振り切り、中央に切れ込んでミドル。これはジダがスーパーセーブで対応。
ミランも攻撃が右サイドに偏っていたことをどうやら反省したようで。何のためにセルジーニョを使っているんだってハーフタイムに怒られたかもしれない。ミランの変更点は両サイドからバランスよく攻めること。カカも左サイドにどんどん流れてきた。ただ久々にミランを観ていて、一番違和感を得たのはセードルフだったりする。自由奔放すぎ。
ツリー型の時のミランは、左サイドから中央へ進出するのがセードルフ。トップの位置や右サイドから仕掛けるのがカカと、役割分担がされていたと思う。たまには交代していたと思うが。しかし、前半のセードルフは右サイドに進出しすぎていて、カカの好きなスペースを潰していたような。
また、左サイドの守備を担当していたころに比べると、一段と守備をしなくなっていた。そのため、ユベントスに前線までボールを運ばれると危なっかしい場面がちらほら。ネドベド経由の攻撃が多かったからいいけど、サリハミジッチを中心に攻撃されていたらどうなっていたんだろうね。
セードルフが機能していないけれど、それなりに攻撃的に振舞っているのは、もしかしたら最近のミランが得点力不足に悩んでいたりするからだろうか。だとすれば、セードルフのこの振る舞いは理解できる。共感はしないけれど。
ミランも後半4分にビックチャンスをつかむ。左サイドでのFKを得ると、すばやいリスタートでジラルディーノがボールを受けると、カカにつなぎ、中央にいるセードルフへ。セードルフは右サイドのガットゥーゾにボールを渡し、クロス。クロスボールがこぼれ、流れたさきにカカ。ゴール前でジャンピングボーれを放つものの、今度はブッフォンのセーブで同点のまま。
左サイド攻撃が機能すれば、右サイドも機能する。後半7分にはあと少しでジラルディーノに合うクロス。ミランが徐々に流れをつかんでいく。そうなれば必然的に直接FKの回数も増える。後半13分にはピルロをブッフォンが見事にセーブ。
ユベントスも後半15分に見事な飛び出しとネドベドとの関係を見せたモリナーロのクロスは惜しくも合わず。後半18分にジラルディーノ→インザーギ。セルジーニョ→マルディーニ。ちょっとサリハミジッチに崩される場面が続いたから交代っていうよりは、攻撃に絡めなかったからだろうな。
そのインザーギは、後半24分に最終ラインからのボールでDFラインの裏を取るという芸当を見せる。ユベントスは、後半25分にサリハミジッチ→マルキオンニ。元中田の同僚登場。そしてイアキンタ→デルピエロ。役者の登場。後半35分にはネドベド→パッラディーノ。そこを代えても何の意味もないと思うけれど。
最終的に0-0のまま終了。でも非常に見ごたえのある試合だった。
■独り言
できることを最初から全開にしたユベントスに対して、前半に機能していなかったミランが、後半にそれを修正してきた試合だった。それにしてもレグロッターリエとキエッリーニに関しては本当に見直した。
ユベントスのミラン対策はユナイテッドとかまねしたら面白いかもしれない。CLで対戦したらだけど。負けちゃったけれど、ミラン対策の理想はリバプール式だろうな。
アンブッロシーニがガットゥーゾよりもさりげなく貢献していた。仮にロナウドやパトをスタメンで使うとしたら、誰をスタメンから外す予定なのだろうか。アンブロッシーニは外しにくい。普通にジラルディーノ外したらなんか悲しい。
posted by josepgualdiola |10:22 |
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2006年12月25日
久々にローマの試合を見た。インテルがらしくない連勝をみせているために、前よりも勝ち点が離されている。スコアを見る限り、攻撃サッカーは続いているようだ。ペロッタが怪我をしているため、タッディがトップ下をつとめる。ワントップにトッティは変わらずである。いつのまにか得点王の位置にいるトッティ。
カリアリは、監督が更迭されてから迎える初めての試合である。FWにはビッククラブも注目するスアゾ、エスポージトがいる。彼らに良いボールが供給されるかどうか、それが問題だ。多分それができていないから不調なのであろう。
■スペクタクルなローマのサッカー
ローマの分厚い攻撃によって、カリアリは自陣に釘付けになってしまう。攻撃はスアゾ一枚のみ。ローマのサイドバックは基本的に攻撃に加わる。そのサイドバックの上がったスペースに、スアゾは中央から侵入する動きを見せるが、なかなかよいボールが入ってこない。一度、良いボールが入りビックチャンスを作ったが、それ以降は味方のサポートが得られず、カリアリはシュートを一本も枠に飛ばせなかった。エスポージトはトネットに引っ張られ、攻撃にほぼ参加できなかった。
ローマの攻撃はトッティを中心にしている。トップにいるトッティにボールが入った瞬間に、ローマの選手はフリーランニングを開始する。トッティがボールを取られるかもしれないという仮定はしていないようだ。イタリアらしくない。しかし、トッティがボールを失うと、当然ローマはピンチに陥る。カリアリはそこを狙った。トッティからボールを奪えばいいんじゃないか、そうしたら一気にチャンスになる。トッティを集団で囲め!!このような形で試合に入ったが、ボールを奪える場面は少なかった。トッティがカリアリの選手達よりも上に行ってしまった。つまり、前半のカリアリは攻守に機能していなかった。
ペロッタの代わりに入ったタッディは、ペロッタの不在を感じさせないプレーを見せる。どこにでも顔を出し、味方のサポートを熱心に行っていた。そのかいか、見事なバイシクルシュートを決める。パヌッチがあげてクロスに飛び込んだローマの選手は4~5人。これだけゴール前に人が入ってくれば、誰かがフリーになることが多い。個人能力の高いチームが人数をかけて攻めてくる。本当に完成度の高いチームだと思う。ラツィオ戦が本当に見たかった。
このようにいつものローマのサッカーをみせ、前半を1-0で終える。1点取ってからはサイドバックもそこまでリスクを犯さないサッカーにローマは切り替える。人数をかけて攻める攻撃から、ピサロが攻撃を組み立てる形に移行した。今日はピサロが絶好調である。パスを散らしたり、ロングパスで相手の裏をついたり、パス&ゴーで前に侵入したりとやりたい放題であった。
■試合巧者な面も見せるローマ
後半になると、カリアリはアグレッシブな守備をみせる。トッティだけでなく、ボールホルダーにはとにかくプレスに行った。また、守備に追われてしまったスリートップから、ツートップにし、スアゾの近くに選手を置いた。このことによって、前半よりも余裕を持ってボールを回せなくなったローマは混乱してしまった。スアゾも味方のフォローを受け、得意のドリブルでローマの守備陣を切り裂いた。さすがビッククラブに注目されるだけの選手である。
しかし、次に点を奪ったのはローマであった。カリアリのプレスに慣れたのか、いつもどおりにボールを回し、完全に相手を崩して追加点を奪う。ロージが素晴らしいアシストをみせた。選手層が薄いという指摘を受けるローマだが、代役の選手がしっかりと結果を残した。良い傾向である。カリアリは出鼻をくじかれてしまい、勢いをそがれてしまった。このまま試合を終える。
■独り言
ローマがいつものサッカーを見せ、危なげなく勝ってしまったので、特に書くことがない。ロージは前に見たよりも巧くなっていた。彼は周りに使われて良い働きをする選手だと思う。ローマには人を使える選手がたくさんいるので、経験をつめば、ロージはかなり期待できると思う。トップ下のタッディはかなり良かった。2点目取ってからローマは、かなり流していた。ずいぶんと強くなったものだ。
カリアリのスアゾは本当に巧かった。ビッククラブに行っても十分通用すると思う。エスポージトは自分の持ち味を発揮できないまま試合を終えた。
posted by josepgualdiola |22:26 |
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2006年11月27日
マンチーニやマンニーニ、パリウカやミハイロビッチがいたときのサンプドリアは良いチームだった。今のサンプに、自分の知っている選手は残念ながらゼノーニしかいなかった。
ローマ。練習でアクイラーニが怪我をしたらしい。しかも、結構戦列から離れるらしい。残念。こっちはいつものフォーメーション。
■サンプドリアの臆病風
サンプドリアはホームでローマを迎える。ローマが好調だろうと、ホームで引きこもりサッカーなんかできるか!!!っていうようなサッカーを前半10分まで見せる。サンプドリアの勢いにローマも驚いたのか、最初は自陣に押し込まれていた。しかし、ローマは得意のカウンターでサンプ陣内に攻め込む。パヌッチのクロスをトッティが外す、この決定機からサンプのDFは引きこもり始める。
そうなると、ピサロ、デ・ロッシがゲームを支配し、トッティが相手を背負いボ-ルをキープ。そこにペロッタやマンシーニが飛び出してくるいつもの形になる。こうなると、試合のペースはローマに移る。一回の決定機から臆病風に吹かれたサンプドリア。もうこの時点で負けは決まったようなものでした。個々の実力の差を埋めるためには気持ちが必要不可欠。
前半に限り、中盤の守備もゆるかった。相手からファウルをしてでもボールを奪うのだという気迫が感じられず、相手がトラップをしているのを見ているだけであった。後半になると、意地でもボールを奪ってやるという気持ちがプレーから伝わってきて、結構良い勝負になっていたと思う。
サンプドリアの選手に比べて、ローマの選手の体のはりかたは凄かった。点差が離れていても、これ以上は意地で入れさせない。そんな気持ちが前面に出ていた。
■ローマローマローマ
ローマは好き勝手にサッカーをしていた。1点目は相手のマークがずれ、なぜかトッティがドフリーで独走。そのまま決めてしまった。サンプドリアのマークがずれた。サンプドリアの4バックのマークの内訳を書いてみると、左バックはマンシーニ、右バックはタッディ、中央の二人がなぜか二人ともペロッタについていた。このように時間帯によっては、相手のDFの数と攻撃の選手が同数になるのが今のローマの特徴とも言える。
両サイドの上がった位置にはしっかりと両サイドバック(この試合では右にカセッティ、左にパヌッチ)が上がってくる。後ろに残るのはセンターバックとデロッシ。ピサロが比較的高い位置まで上がっていくのに対して、デロッシは組み立てには加わるものの、そんなに攻めあがりはしない。彼がバランスを取っている。危機管理能力も抜群で、危ない場面には何時も顔を出す。それで攻撃能力もあるのだから、とんでもない選手になるだろう。このまま行くと、代表でピルロからポジションを奪うかもしれない。
今回目立ったのはサイドチェンジからパヌッチが見せた長いドリブルである。4-4-2の場合、中盤の四人が守備のときフラットに並ぶ。この四人の選手間の距離が開きすぎると、簡単に間を通され一気にピンチになってしまう。そのため、この四人の距離をボールがあるほうに絞るのが普通の守り方だ。選手間の距離を狭くする。コンパクト
そこをローマはフィールドを広く使い、相手が来る前にサイドバックの選手が30メートル以上ドリブルで上がってくる場面が目立った。サイドバックの選手にマークつけばいいじゃないか、という話だが、そうすると中盤がスカスカになるし、選手間の距離が広くなってしまう。FWがもっと守備をすればいいのだが、ボナッツォーリは中々守備をしてくれなかった。
ちなみに中盤の枚数を5人にしてフラットに並べばある程度、広くフィールドを使われても問題ないんだけどな。サンプドリアはそうしませんでした。
結果は4-2でローマの圧勝。
■独り言
トッティの四点目のシュートがとんでもなかった。昔のユーロで決めたファンバステンのシュートを髣髴とさせる。
サンプドリアの後半から出てきたオリベイラという選手は結構可能性を感じさせるプレイヤーだった。
ローマの勢いはとまりそうもない。
posted by josepgualdiola |13:49 |
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2006年11月20日
ミランに勝って、いよいよその強さが証明されてきたローマ。今日トップはトッティのみ。ついで相手のカターニャは現時点で6位となかなか健闘しているらしい。目標はあくまでA残留。ちなみにシステムは4-4-3で守りよりも攻撃に趣きを置いたチームだった。
簡単に試合の流れを書くと、前半すぐにパヌッチが先制点をとる。このあとカターニャの選手がキブにヒジ打ちをして一発退場。最近ヒジ打ちに対する警告が強い。ここからはローマのワンマンショーになり、次から次へと点が入っていった。全部で7点。容赦ない。点をきめたのがパヌッチ二点、ペロッタ二点、マンシーニ、モンテッラ、トッティである。カターニャは戦意喪失していて、中盤がスカスカであった。そこをローマに自由自在に使われ、もうどうしようもなかった。ってなわけで、試合について特に書くこともない。よってローマについてでも書く。
■ワントップ
普通ワントップの選手は、前線にドンと構えているものである。それはできるだけ相手の深い陣内で攻撃の基点になるためだ。ツートップの時に比べると、DFからの標的になりやすいので、プレスがかなりきつい。そんなワントップの選手はヘディングが強く、キープ力がある、孤立しがちなので、1人で勝負することもできる、と理想的だ。チェコのコラーやクラウチ、カリュウ、クライファートなどの、大型FWがワントップになることが多い。日本で言うと、鹿島にいた鈴木や巻がワントップをできるだろう。全員に共通していることは大型でフィジカルが強いということだ。ドイツワールドカップのチェコはコラーの尋常でないキープ力を武器にしていた。コラーが怪我をすると、あっさりと敗れ去った。それだけ重要なポジションである。
トッティのフィジカルは決して弱くはない。しかし、前述の選手に比べるとどうしても見劣りしてしまう。ヘディングも強くはない。その証拠にローマは頭に合わせるようなロングボールはあまり蹴らないし、クロスをあげるときはニアサイドで勝負する場面が非常に多い。つまり、今までのワントップとはわけが違う。
■トッティのワントップ
他の選手と一番違う点は、中盤に戻ってくることが多いことだ。そうなると、非常に相手はマークがしにくい。センターバックは二人ともフリーになる。トッティについていくと、今度はDFラインのバランスが崩れる。おそらくトッティについていったら、タッディやマンシーニ、ペロッタが後ろから上がってくる。そうなると、ゾーンで守る場合はマークの受け渡しが困難になるし、マンツーマンだったとしたら、ボール奪取の時点で全員のポジションがバラバラになる。つまり、ポイントを絞りづらいのである。非常に守りにくいのがトッティのワントップである。このような形だと、前線で巻や鈴木のように体をはらなくてもいい。
トッティはテクニックがある。かなり当たり前の話だが、ダイレクトで中盤の選手にボールを落とすパスや、相手を背負うキープ力がずば抜けて高い。トッティをマークする相手も近づいたらダイレクトではたかれるし、近づかなければ簡単に前を向かれてしまう。やってられない。
またチームメイトとの信頼感が絶大で、トッティにボールが入った瞬間に、マンシーニやペロッタはトッティを追い越す動きを迷わずにする。そこにトッティからダイレクトスルーパスや、トッティの落としたボールをピサロやデロッシがスルーパスを通す。後ろから追い越す動きに、相手のDFは対応できない。中盤のサイドの選手は上がってくるトネットやパヌッチの対応に追われている。パスコースが非常に多い。ってなわけで、相手は徐々にマークがずれ崩壊していく。
■カテナチオでローマ対策
このようなローマに対してカテナチオを引いてくるチームは多い。最初からラインを下げ、飛び出すスペースをつぶしてしまうのだ。こうすればローマのよさは半減できる。ただ、このような戦術だと、ピサロやデ・ロッシが試合を支配する。カウンターに活路を見出すことはできるが、その我慢はかなりきつい。キエーボがやってみせた戦術がそれに当たる。ミランのように試合を支配しようとすれば、カウンターの餌食になる。ポゼッションもできるし、カウンターもできる。ローマはかなり強くなりました。
■独り言
ローマの選手はトラップが巧い。次のプレーをするうえで、最適な場所にボールをしっかり置いている。Jの選手でこれができる選手は少ない。結局、こういった基本能力の差が未だに埋まっていないんだなって実感した。
人もボールも動くサッカーというものをジェフがやっているらしい。ジェフのサッカーを見ることはあるが、いつみても忙しない印象を受ける。ローマのサッカーがまさに人もボールも動くサッカーをやっていると思う。
いつまでこの調子が続くかわからないので、ローマを見ることができる人は見たほうがいいですよーー。
トッティが前を向いたときに、モンテッラが前にいると選択肢が1つ増える。モンテッラ、タッディからポジションを奪え。
posted by josepgualdiola |19:56 |
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2006年11月17日
久々にミランの試合を見ることができた。セリエAを見ることができる環境にないので、セリエAについては状況がまったくわからない。最近ミランは不調なんだって話はよく耳にする。原因はなんなんでしょうね。
ローマの試合はちょくちょく見ることができる。しかし、ローマ対ビッグチームとの試合は、基本的に見ることができない。よって、いつもローマが押している試合ばかりしか、見ることができない。ミランとどのようなサッカーをするか楽しみだ。
■ミランのサッカー
意外にカカが目立っていなくて拍子抜けした。そして、ジラルディーノ。あんなにボールが収まらないとは。オリベイラは1人でフィニッシュまで行く力があることを証明していたが、FW同士の連動性という観点から見ると、何もなかった。
タメを作れる選手はセードルフで、彼がミランの中心のようだった。セードルフがタメを作っている間に、サイドの選手や、ブロッキが飛び出してきて、そこにピルロがはたく。このような形が多かった。ミランは中央突破が多い印象があったが、そんなことないんですね。やっぱ実際に試合を見ないとダメだな。
ミランは、終始試合を支配していた。ローマがあまりにも引いて守っていたので、DFライン・中盤のそこは自由にボールを回すことができていた。オリベイラの個人技やセードルフのミドル、カカの飛び出しによってビッグチャンスを何度も作っていたが、キーパーに止められるわ、ポストに当たるわで、点が入らなかった。ローマDFも体をはっていたが、あそこまでせめて、点が1点しか入らないのは、運がないとしか言いようがない。そんな日もある。ボールを持たされているというネガティブな感じもなかった。ジラルディーノには失望したけど。
■ローマの攻撃と守備
普段見ていた華麗な攻めはあまり見ることができなかった。カウンターのみ。そのカウンターは連動性に優れていて素晴らしかったけど。トッティは周りのサポートがなくても関係なくキープして、味方の上がりを待つことができる。トッティのワントップは理にかなっていると思う。ダイレクトでポストプレイもできるし、得点能力も高い。マンシーニや、普段ならペロッタがどんどん裏へ飛び出すことができるだろう。
相手がビックチームでない場合、試合を支配することができる。そんな試合ではデロッシやピサロ、アクイラーニが後方から試合を支配する。このような状態だと、バルサよりも面白いサッカーをしていると思う。お勧め。今日はアクイラーニは途中から出てきて、スーパーなプレイをしていた。ピサロ、デロッシは守備におわれ、攻撃面ではあんまり貢献できていなかった。残念。
守備面ではそこまでさがんの!!!って感じだった。これが文化の差なんだろうな。カテナチオ。中盤でミランが落ち着いてボールを持っていても、まずはリトリート。後方でひたすら体をはって我慢。点が入りそうで入らない。実際にロングシュートを決められたのみ。ただかなり危なっかしかった。内容的には引き分けが妥当だと思う。
優れていたのはボールをとられた時の攻守の切り替え。リトリートかプレスかの判断が優れていた。得点シーンも相手のクリアミスや雑なパス回しを奪い速攻で決めていた。なんでもかんでも下がるというわけではなく、時にはプレスに行く。簡単なようで難しい。
■独り言
マンシーニはやっぱ突破力がある。ただ、守備をしなさすぎ。守備の苦手な選手をサイドに配置すると、逆サイドからのボールに反応しないことが多い。ちなみに、ザンブロッタもこのミスを良くする。
ガットゥーゾの変わりに出ていたブロッキはかなり良かった。ピルロのサポートもこなし、守備でも相手を追い掛け回し、効果的な飛び出しもしていた。ガットゥーゾよりダメだって解説が言っていたけど、そんなことないような。ただ、ブロッキ以上の選手はたくさんいるとは思うけど。
ミランはFWを何とかしないと不味い。ジラルディーノは得意な形でボールをもらえていないし、インザーキとオリベイラはエゴが強すぎる。ここ補強した方がいいね。まだボリエッロのほうがましな気もする。コマンディーニはどこに行った??
ローマがチャンピオンズリーグでバルサあたりと試合をしてくれたらかなり面白いと思う。でも選手層が薄いから、リーグの後半くらいに、ばてそうで切ない。
posted by josepgualdiola |22:59 |
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2006年10月26日
アスコリにはパリウカとデルベッキオがいる。大ベテラン大活躍である。デルベッキオは点を取り、パリウカはPKを止めた。昇格チームをベテランが支える構図はかっこいい。横浜FCがまさにそれだと思う。頑張ってJに上がってきて欲しいものだ。
■ローマの弱点
ローマはまたも先制点を与えてしまった。ローマの悪いところは集中力のなさである。ペナルティエリアの中でマークを外してしまうことがあまりにも多い。クロスをあげる選手を見てしまい、その間にマークの選手がフリーになってしまう。この試合も三回ほどそんな場面があり、そにうち二回は点をきめられてしまった。ただ競るだけでも、相手にはプレッシャーを与えることができる。それができていないのが現状だ。
ただ両サイドバックがかなり前がかりになり、そのカバーにデロッシが入ってくる。そのデロッシにここまで守備を求めるのは酷なのかもしれないが、一皮向けるチャンスと思って頑張って欲しい。途中フェラーラと意思の疎通が巧くいかず、デルベッキオにフリーでヘディングされるシーンがあった。このようなシーンををなくしていくことがローマにとって重要課題だろう。
また攻守の切り替えが遅い。攻への切り替えは早いのだが、守への切り替えが遅い。前線でボールを奪う場面が少なく、いつもしっかり組み立てて!という形の攻撃が目立つ。ルーニーばりに前線から守備をして高い位置からボールを奪えたらローマはさらに良くなると思う。
攻撃面は特に問題ないと思う。基本右サイドから攻め、逆サイドには必ずパヌッチが上がってくるし、状況に応じてトッティやペッロタが空いている左サイドに進入してくる。オフサイドで2点を取り消され、PKは外すわで散々だったが形は悪くない。ピサロもようやくなじんできたようで、これから楽しみである。
■個々の選手について
トッティは絶好調。ボールキープ、スルーパス、ドリブル、フリーキックと大活躍であった。PKを決めていれば文句なし。コンディション上がってきたのだろうな。
デ・ロッシはピサロがいると目立たない。守備に気を使っていた。両サイドバックが非常に高い位置を取るので攻撃参加もできず、キエーボ戦に比べて目立ちはしなかった。
ピサロは長短のパスを織り交ぜ、ゲームを作っていた。ボールを失う場面もすくなくレジスタとしてかなり高いレベルのあると思う。パスの正確性はベロンやシャビアロンソ並。なんでインテルは放出したんだ??
ペロッタは神出鬼没でどこにでも顔を出す。いやらしい動きをする選手で巧く言葉にできないが凄い。他のチームの狙われそうだ。
タッディはアウレリオというドリブルフェイントを前の試合でしたらしい。ロナウジーニョのエラシコに並ぶ新しいフェイントらしい。実況が何度もやれ!!!!!と叫び、正直うっとおしかった。できは今ひとつ。
posted by josepgualdiola |12:21 |
セリエA |
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2006年10月24日
久々にセリエAを見た。そのきっかけはワールドサッカーマガジンにローマが面白いことをやっていると書いてあったからだ。FWがいないらしい。トップレスシステム。相手もデルネーリが戻ってきたキエーボ。それにトッティが元気かどうか、とても気になる。
■トップレスシステムと前半戦
残念ながらトップの選手がいた。ローマはモンテッラを1トップにし、その下にトッティが空いたスペースを埋める役割を担う。その下にアクイラーニ、ペロッタ、タッディ。タッディが右にはり、左サイドはラテラルのトネットが上がってきたり、トッティが埋めたりしていた。アンカーはデ・ロッシ。そして4人のラインデフェンス。
攻撃の形はポゼッション。ロングボールを使うことはほぼない。あっても効果的でなかった。デ・ロッシがボールをワイドに展開し、そのリターンをもらいながら、フリーの選手を捜す。パス回しの間に、前の選手はポジションチェンジを繰り返し、ボールをもらう動きをする。特にペロッタは精力的にスペースを作る動きをし、その空いたスペースにトッティが入ってきていた。
ローマは美しいサッカーを見せていたと思う。セリエAは退屈だという価値観を覆してくれそう。
キエーボは相手ラテラルの裏へ裏へサッカーを見せる。攻撃の枚数も後ろから上がってきて、いいサッカーを見せていた。
キエーボはゾーンで守っている。しかし、ゾーンの間を狙われ、タレントの差から、一対一で負ける場面が目立ち、DFラインを下げすぎてしまった。そしてローマの波状攻撃を何度も食らっていた。ローマの選手にDFラインと中盤のラインの間にあるスペースを使われてしまったこともラインを下げすぎた原因だろう。中盤のラインがボールを見てしまう場面が多く、集中力が欠けていた。この試合はデルネーリが就任してから最初の試合だった。おそらくあっさり修正してくるだろう。そうなると、キエーボの守備はまた堅固になる。今後注目。
■効果的な交対策と後半
キエーボは前半に1点取っているので、かなり引き気味で試合を始める。前半に見せたサイド攻撃を見ることができなくなってしまった。カテナチオ登場である。レアルばりの守備を見せる。
ローマはサイドから再三クロスをあげるが、いかんせんターゲットになる選手がいなく、点を奪える気配がなかった。こういうときにドリブルで仕掛ける選手がいると良いが、その才能を持つマンシーニは怪我。
ここでアクイラーニ→ピサロ。
ピサロがはいることによって、ショートパス主体からロングパスも織り交ぜるようになり、攻撃のペースが変わるようになる。
タッディ→ブチニッチ
いまいち調子の良くないタッディからブチニッチを投入。ブチニッチが前に入ることによって、トッティが二列目に入る。するとトッティが二列目から強引なドリブルを開始。
ここのスパレッティの交対策は見事。相手が引いて中央を固めているときの対応が素晴らしかった。まずはサイドを中心に攻めてクロスをあげる。
それがダメなら低い位置から相手の裏にロングパスを出す、そしてDFラインがロングパスを警戒したところで二列目からドリブルを仕掛ける。
これらのことを交代選手によって、しっかりとチームに意図を示した。また、それを実行した選手も凄い。
そして怒涛の攻撃を見せるが、相手ゴールキーパーの好プレイによって点が入らなかったのは切ない。しかし、やることやった結果なので、次に期待が持てるだろう。
posted by josepgualdiola |19:03 |
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