2010年05月07日
マジョルカのスタメンは、アワテ、アヨセ、ルベン・ゴンザレス、ヌネス、ホセミ、ホルハ・バレーロ、マルティ、カストロ、アルバレス、ビクトル、アドィリス。今季のサプライズ賞があるなら、マジョルカだろうか。ホームでめちゃくちゃ強いらしい。でも、管理人の記憶にはあまり残っていないのが悲しいところで。でも、マンサーノ監督がすごいことは、ちゃんと認識しています。
レアルのスタメンは、カシージャス、アルベロア、ガライ、アルビオル、セルヒオ・ラモス、シャビ・アロンソ、ガゴ、グラネロ、カカ、クリロナ、イグアイン。いつの間にか、ラサナ→ガゴに序列が変わっている。ラサナは悪いことでもしたのだろうか。って怪我か。クラシコでも負けても折れないレアルはちょっと偉い。例年なら、心がおれている気がする。
■守備は良かったけれど。
この試合のポイントは、マジョルカの守備をどのように崩すか、ということになるだろう。マジョルカのシステムは4-4-1-1。DFラインを高くして、全体をコンパクトにすることで、中盤のスペースを消すマジョルカ。ボールを持っている選手のプレスを忘れることなく行っているのが印象的だった。
ボールを持たせていいのはレアルのCBくらいで、他の選手には厳しくプレスをかけ続けていた。なので、アロンソもガゴも試合を作ることはなかなかできなかった。高いDFラインと周りの選手の連動性によって、マジョルカのホルハ・バレーロは積極的な守備を行うことが可能になっていた。周りの選手がカバーや他の選手のマークを常に行うことによって、無駄走りが皆無のマジョルカ。とっても訓練されている印象である。特にホルハ・バレーロは一対一の局面で強さを発揮していた。自分が負けるイメージなんてしていないのだろう。
レアルのCBに試合を作る能力があれば、アロンソたちはもっと高い位置でボールを受けることができるし、もっと相手のプレスから自由になれる。でも、なかなか任せないレアルの中盤の選手たち。ガライやアルビオルはこのあたりを頑張らないと、世界的な評価は得られないだろうし、他の選手が移籍してくる可能性もあるかなと。レアルのシステムは4-2-3-1。ロナウドが左、グラネロが右に配置されている。狙いとしては、中央攻撃に幅をもたらしたいのかなと。しかし、ゲームを作れない感じなので、横にいてもあんまり意味のない状況が続く。
最初の動いたのはカカ。だったら、俺もボール運びを手伝ってやるよと中盤に降りてボールを受けまくる。でも、カカはポジションチェンジでギャップを作ったり、低い位置でボールを持って何かを作ったりすることが得意な選手ではない。でも、自分でどうにかしようとするからたちが悪い。ここで、アロンソたちを自由にするプレーをしたら、カカは賞賛されるのだろうけども。現実はカカが降りてきても特に変わらないどころか、グラネロが中央に来ないので、前線の枚数が減っただけであった。
で、マジョルカのカウンターに苦しめられるレアル。マジョルカは縦にボールが運べるときはすぐに縦へ。無理なときはボールを繋ぎながらって優先順位で動いていた。ボールを繋ぎながらのときの、ボールを落ち着かせかたが面白かった。マジョルカは積極的にSBを攻撃参加させた。恐らくレアルのSHにあたる選手があんまり守備をしないことを計算していたのだろう。なので、SBでボールを落ち着かせて、前線が一気に動き出す形が非常に多かった。そして、絶好調のホルハ・バレーロが試合を壊すパスでレアルを苦しめる。
15分にマジョルカが先制。コーナーキックのクリアボールを素早く繋いでゴールにつなげた。最後はアドゥリスのヘディング。レアルからすると、ちょっと不運な感じ。あれは止めようがない。で、次の動いたのがロナウド。途中から中央でボールを受けたり、下がってボールを受けて、低い位置から仕掛けたり。でも、さすがにハーフラインから独走できるほど相手も弱くはない。で、頑張ってショートパスで攻略出来る場面も出てくるのだけど、いかんせん回数が少ない。これでは効率が悪いよってことで、ロングボールが出てくる。
しかし、イグアインがワントップなので、簡単にオフサイドになってしまう悲しさ。だったら、俺がと裏へ走り出すロナウド。25分にロングボールに定評のあるセルヒオ・ラモスのボールを驚異的なスピードで追いつくとアワテにぶつかる前にちょこんと触る。そして、ボールはゴールに吸い込まれましたと。この場面でセルヒオ・ラモスがちょっとフリーだったのが見逃せないところで。もう少し寄せていたら状況は変わったろうに。
ロナウドはすごいね、でも、僕たちのやることは変わらないよってことで、マジョルカは守りながら攻め続ける。ロングボールってヒントを得たレアルだが、どっちかというと、防戦一方。立て続けにマジョルカに決定機を作られるが、そこはカシージャスで事なきを得るレアル。ってか、アルビオルがまったく働いていないのは気のせいだろうか。メッツェルダーはもう少し出番をもらえても良かったかもしれないね。
後半戦でもマジョルカのサッカーは変わらない。しかし、レアルのロングボール作戦を嫌がったか、前半よりもDFラインは低く連動性はちょっと欠けている印象。対して、同点に追いついたことで、気分のいいレアル。まだまだ焦る時間でないので、精神的にはまったくおとらない感じ。
で、試合が動いたのはまたも先制点コンビでした。ボールを奪えるチャンスだと考えて、深追いするマジョルカ。しかし、前半のような連動性は見られない。なので、ボールを運ばれていって自陣に引きこもるような場面。で、またも時間を与えられたセルヒオ・ラモス。ロナウドにクロスを当てる。で、ボールを受ける前にロナウドはホセミを吹っ飛ばす。これで勝負有り。フィジカルが強いってすてきね。で、ロナウドはアワテとの一対一を制して、逆転に成功する。
58分にカカ→グティ。これで、レアルは一気にゲームの流れをつかむことに成功する。カカに比べると、低い位置で仕事のできるグティ。グティがアロンソたちを助け、自分がさらに活きることによって、レアルは効率のいいボール運びができるようになる。逆にマジョルカは相手のはっきりとした3センターを止めるのに戸惑うこととなる。相手が増えたよって感じ。
60分にスアレスとケイタが登場。ビバ、斬りあいって感じなのだろうか。斬りあいで負けるレアルじゃないよってことで、ロナウドが個人技爆発させる。左サイドから得意のドリブルで三人を置き去り。ハットトリックでマジョルカにとどめをさした。マジョルカは完全に足が止まり始め、こりゃ無理だなって感じがチームに伝わっていく。最後はグティのスルーパスをイグアインがループで決めて、さらにダメ押し。途中交代のロナウドはアウェーなのにスタンディングオーベーションで迎えられたらしい。
途中から出てきた元祖ディアラがなかなか良かったのは言うまでもないけれども。グティの投入とロナウドのいつも絶対に負けられない闘いって姿勢が結果につながったのかなと。本当に負けないレアルは勝ち続けてバルサにプレッシャーを与え続けるようで。次が勝負かな。
■独り言
ホルハ・バレーロ、カストロは非常に目についた。カストロはもう少しセルヒオ・ラモスを止められれば、文句なしだったかと。ホルハ・バレーロの試合に臨む姿勢なんかは好感が持てる。無駄にうまいし。パレホ、グラネロ、デラレッドあたりと比べても、遜色がないどころか、それよりもうまいかもしれない。でも、バレーロの保有権はプレミアのチームだっけかな。
レアルは特に無し。4-2-3-1でまさかのサイド攻撃が機能しない展開をよくも跳ね返したと思う。そして、この調子だと、グティは移籍しなそうな感じ。ついでにペジェグリーニも残せ。
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マジョルカ対レアル・マドリッド ~絶対に負けられない~
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2010年04月20日
レアルのスタメンは、カシージャス、マルセロ、セルヒオ・ラモス、アルビオル、アルベロア、ガゴ、グティ、シャビ・アロンソ、ファン・デル・ファールト、クリロナ、イグアイン。バレンシアが相手でも攻撃的な布陣を引いてきたレアル。でも、攻撃を考えれば、このDFラインが最強だと考えられるところで。急にガゴが出場しまくるのは不思議だなと。
バレンシアのスタメンは、セサル、ジョルディ・アルバ、アレクシス、マドゥロ、ブルーノ、バネガ、アルベルダ、マタ、パブロ、シルバ、ビジャ。前線のカルテットが揃っているので、攻撃力は危険な感じ。バネガも併用しているのでやる気満々と考えていいのかなと。控えにもずらりと攻撃的な選手がいる。累積で、マヌフェルが出場停止。
■どうしたバレンシア
結論から言うと、バレンシアがやる気ないのか、下手なのか、準備をしてこなかったのか、という前半だった。前半のバレンシアは守備が本当にひどかった。どれくらいひどいかと言うと、守備がひどいことで悪名高いレアルよりもひどかった。前半の内容の差は両者の守備の差がそのまま現れた展開となる。好き勝手にボールを回すレアルだったけれども、バレンシアがひどかったら、ボールを回すことができたと、考えるのが妥当である。
バレンシアのひどいところを淡々と。まずは守備のやり方。どこから相手にプレッシャーを与えて、どのあたりでボールを奪うのかが不透明であった。昨年のバレンシアは前後分断病に悩まされていた。前線の選手は高い位置でボールを奪いたい→積極的な前プレを実行。後ろの選手は裏をとられるのが怖い→自陣に下がって守備ブロックを形成したいみたいな。でも、今季のバレンシアはそのような攻守分断病を克服した形跡があった。なので、3位に位置しているのだろう。
で、今日のバレンシア。前線の選手は前プレに行かない。レアルには前プレが有効だよと示してくれたバルセロナを華麗にスルー。いや、バルサとバレンシアでは事情が異なるのだよってことで、バレンシアは前からプレスを掛けなかった。といっても、後ろで引きこもることはなく。というわけで、導き出された結論が、自陣に下がりすぎずに中盤の密度を濃くする形である。中盤で勝負してやろうというバレンシアの狙いであった。
しかし、その目論見はあっさりと潰される。原因はシステムのかみ合わせでもなく、レアルのゾーンを越える動きでもない。確かに、FWがサイドに流れて、グティたちが中央に進出するやり方にバレンシアが困っていたのは事実である。でも、そもそもの問題は優秀とされている前線の選手たちにある。特にシルバが前半はびっくりするくらいにひどかった。
レアルにも同じ現象が見られたが、バレンシアはバネガが困る場面が非常に多かった。バネガは中央に進出するグティたちを抑えるのが役割となっている。なので、グティたちを見ながらの守備になる。で、前を向くとガゴやシャビ・アロンソがフリーでいることが多かった。なので、周りにどうにかしてよと身振り手振りで表現するのだけど、伝わらない。しょうがないから自分で潰す→自分の空けたスペースを使われるの悪循環であった。
で、この位置で働く必要があるのがシルバ。でも、シルバは熱心に守備を行っていなかった。なので、サイドの選手が中央のフォローをしたり、アルベルダがゾーンを越えたりして、対応していた。でも、これらはイレギュラーな事態であり、自陣の守備ブロックにスペースを作ることになる。で、そのスペースを見逃さないレアルにボールを運ばれてしまった次第で。シルバがひどかったのは相手を追いかけるのは結構なのだけど、他の選手がプレスにいっているのに、その守備に自分も加勢して中央を使われたりとふんだりけったりであった。加勢する必要なんてないのに。
そんなわけで、中央から攻撃のスイッチが次々と入るレアルにバレンシアは防戦一方となっていく。攻撃の中心はクリロナで妙に体のキレがいい。やる気満々である。自分の調子が良いことを自覚しているようで、ボールを持った時の判断に迷いが無かった。SBも攻撃が持ち味の二人がどんどんタイミングのいい飛び出しで攻撃に幅をもたらしていた。アルベロアはやっぱり右サイドだと別格だし、マルセロも守備に目を瞑れば、欠かせない攻撃的なSBである。
そんなレアルも守備はふわっとしていた。グティとファン・デル・ファールトがサイドの守備を担っていた。でも、ポジションチェンジの流れで中央にいることもある。そんな時はバネガたちと対峙していたのだけど、そうでないときはバネガがフリーであることが多かった。なので、前述した俺らの前の相手がフリー状態をガゴも体験する。で、ガゴがプレスにいって崩されるデジャブをレアルも体験することになる。イグアインが下がってくれば、問題は解決しそうだけど、そうはならないようで。
先制点はグティの頑張りから生まれる。移籍をほのめかす恒例行事を敢行したグティ。今日は守備をやる気満々で、FWがサボっているポジションにもプレスをかける頑張りを見せる。プレーで味方を引っ張るような、なかなか見られないプレーである。そんなグティがブルーノからボールを奪う→グティはイグアインへ。周りを見たイグアインはゴールに背を向けてボールを止めるフェイント→くるっと回転してアルベルダを置き去りにし、最後は冷静にインサイドで流しこんでゴール。
目立たないイグアインだけども、生で見ると非常にいやらしいことをしているのだろうと予想。たぶん、常にゴールを意識したポジショニングをしているに違いない。もう少しボールに絡めた方が評判は上がるだろうけども。生で見ていたい選手である。
バレンシアはカウンターのときに元気になることはあった。でも、カシージャスから点を奪えるような怖さを前半は感じることはなく。マルセロを狙い撃ちするような様子もなく。そもそも中盤でボールを奪う作戦が成功しなかったので、攻撃の機会が少ない事態に陥っていた。バネガが要所でウマさを見せつけていたけれど、ガゴが倒れたときにすぐにボールを外に出したのが印象的だった。同窓会か。
後半の頭からパブロ→ホアキン。ホアキンは攻撃でどうこうってよりは後方に下がる守備でチームに貢献していた。ホアキン対マルセロのマッチアップの機会を増やしたいって意図はあったかもしれないが、ボールを奪えないバレンシアではちょっと難しい仕事である。でも、後半のバレンシアはシルバの仕組みを修正。シルバがどの位置にいるべきで、どこまでボールを奪いに行くのかをはっきりさせてきた。
で、レアルの攻撃が徐々に詰まっていく。前半に比べると、超のつく決定機の回数は格段に減っていった。守備の役割を整備することで、周りの選手に負担がかからなくなったバレンシア。やっと勝負出来る体勢が整ったって感じである。守備を整備したバレンシアの前に、レアルはクリロナの個人技が目立つようになる。前半はガゴが前線で絡んで中央突破をする場面もあったが、後半は特に無し。
で、バレンシア。1-0の状態がつづいているので、これはチャンスだよってことでバラハ、ビセンテを投入。前半から落ち着けばボールを運べていたバレンシアはさらにボールを運べるようになる。で、シルバが徐々にボールに触ってリズムをつかんでいく。守備のリズムも改善されたシルバはゲームを作りながら強烈なミドルでレアルのゴールをおびやかしていた。あれが入れば、シルバの価値はめちゃくちゃ高まったに違いない。
しかし、ブルーノ。攻撃は素晴らしいけど、守備が危険なブルーノ。78分にオーバーラップしたマルセロにドリブルで翻弄される。サイドを突破したマルセロは落ち着いてクロス→クリロナが押し込んで2-0。マルセロに感謝である。数的優位だったわけでもないので、ブルーノが批判されそうな状況。それにしても、SBの攻撃を考えると、マルセロはなかなか優れている。
で、レアルはグラネロやベンゼマを投入し、出場機会を作る余裕を見せる。バレンシアは2-0になったことで意気消沈。こんなことなら、ジキッチやドミンゲスに出場機会を与えて来季へつなげた方が良かったのではないかって試合内容となってしまった。ジキッチは本当にもったいないなと思うわけで。ワールドカップには出てくるのだろうか。」
■独り言
これで、首位との勝ち点差が1になったレアル。アルメリア戦を勝ちきれたのが本当に大きい。この試合は気持ちよく勝てたので、このまま勢いは持続しそうである。ただし、来季につながるような志の高いサッカーをしているわけではない。バレンシアがやる気満々だったら、かなり厳しい試合になったと思う。それにしても、バレンシア。3位がほぼ確定している状況とは言え、この試合は悲しかった。特にビジャはまったく記憶に残っていない。どうなっているのだろうね。
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レアルマドリッド対バレンシア ~ひどいバレンシア~
posted by らいかーると |11:27 |
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2010年04月16日
アルメリアのスタメンは、ジエゴ、ドミンゴ・シスマ、ペジェラーノ、ミシェウ、ベルナルディージョ、バルガス、エムバミ、クルサ、ピアッティ、ソリアーノ、ウチェ。ネグレドが抜けてから苦労しつつも残留は既定路線のアルメリア。このまま一部に生き残っていそうな雰囲気をひしひしと感じる。なんてたって、名将を連れてこられるのが大きい。リージョ監督は3バックを採用しているようで。
レアルのスタメンは、カシージャス、マルセロ、セルヒオ・ラモス、アルビオル、アルベロア、ガゴ、シャビ・アロンソ、ファン・デル・ファールト、グティ、イグアイン、クリロナ。ラサナはなぜに干されているのだろう。ガゴが見られるのは嬉しいのだけど、謎な現象である。バルサに負けたけど、モラルを保てるか注目されている。ガライが出場停止。ラウールは怪我。
■3-3-1-3
アルメリアのシステムは3-3-1-3。結論から言うと、非常に不思議なやり方であった。3バックの構成はCBとSBをやっている選手2枚。わかりやすく言うと、3バックが岩政、新井場、内田で構成されているような感じ。中盤はボランチの選手が並んでいる。WBが配置されているのかなという予想は裏切られた。こっちもわかりやすく言うと、今野、阿部、啓太みたいな。あとは普通の構成である。メッシ2世といわれているピアッティがようやく馴染んできたのかなと見受けられる。
アルメリアの守備を見ていると、まんま3-3-1-3で並んでいる。中央に3-3の壁を作っているような。レアルのシステムが4-2-2-2なので、自然と中央寄りになるレアルの攻撃。それを予想していたのだろう。レアルの攻撃は中央寄りになるから、僕たちも中央に選手を集めようみたいな。
で、サイドの守備は誰がやるんだろうなと思っていた。定石はクルサとピアッティを下げる。しかし、彼らはあんまり守備のタスクを担っていないように見えた。恐らく、アルベロアやマルセロが攻撃参加したり、レアルが自分たちの陣地でボールを保持してゆったり攻撃を始めたりしたら戻ってきてねって感じ。なので、マルセロたちが攻撃参加してもたまについていかないピアッティたちであった。
その心はカウンター対策。守備をしないことで、相手に攻撃をさせない作戦。相手が攻撃したら、歓迎しよう斬り合いをって感じ。クルサもピアッティもスピードスターなので、斬りあいを臨んでも楽しい結果になりそうな予感はある。また、クルサたちを頻繁に守備ブロックに入れてしまうと、守ってばかりで攻撃はどうするってことになってしまう。リー助監督が守りだけになる状態を嫌がったのだろう。
もう少しアルメリアの守備を見てみる。サイドの守備は相手のFWがサイドに流れると、CBがついていく。グティたちが流れれば、中盤の選手がついていくことで何とかしていた。最大の特徴はポジショニングにある。デポルの5バックがゾーンを超える選手を捕まえるための数的優位なのだけど、アルメリアの場合は単純にゴール前のスペースを埋めるって感じが強い。
なので、クリロナやグティがポジションを下げてもついていかない。なので、簡単に前を向くことができるクリロナやグティ。それでも、ゴール前に選手が沢山いるので、意図的な大渋滞作戦で何とか凌いでいるアルメリアって感じ。ただし、前を向いて仕掛けられるので、ミドルを連発するレアル。それはジエゴにすべてを託したようで、期待に答えるジエゴ。整理すると、ゴール前に選手を集めるアルメリア。相手にはついていかない。なので、ゴールから離れれば、簡単に前を向けるレアル。なので、ミドルは打てる。でも。ゴールに近づけば相手がたくさんいる。
クラシコのシャビのように、要注意人物は絶対に前を向かせるべきではないと、個人的に考えている。なので、大丈夫かなアルメリアと思って試合が進んでいく。グティがそうそうにサイドに流れ、狭いところをパスで繋いで仕掛けていくレアル。シュートを枠に飛ばしていくが、ジエゴのファインセーブの前になかなか点は奪えない立ち上がりであった。で、アルメリアのカウンターを浴びせる。スピードスターの迫力はなかなかであった。
アルメリアがボールを保持する場面は少なかった。でも、あった。そんなときはなかなか面白かった。レアルは高い位置からの守備に連動性がないので、あっさりと突破していた。基本的にロナウドを残して守備を固めるレアルなのだけど、場面によっては4-2で守らなきゃいけないこともある。しかも、アルメリアのCBはSBの要素が強いので、攻撃参加もお手の物。で、アルメリアの中盤を3枚で構成しているので、グティたちが守備に遅れれば、面白い形で噛み合うシステムとなった。
13分にアルメリアが先制。相手陣地のスローインから。マルセロはピアッティをあっさりとフリーにしてしまい、そこから攻撃のスイッチが入るアルメリア。ピアッティのスルーパスを受けたウチェがセンタリング→ファーサイドからクルサで先制点。マルセロはやっぱり、って誰もが思った瞬間だろう。アルメリアの攻撃は捨ててないよって姿勢が生んだゴールとも言えそうだけども。
26分にレアルが同点ゴールを決める。ちょっと下がってボールを受けたクリロナ。対面の相手と距離があるので、相手に迫りながらスピードをアップ。で、中央から個人技で3人抜き→最後は左足を振り抜いて同点ゴールを決める。個人技で試合を壊したよと。いわゆる捕まえにいかないアルメリアの弱点が露呈した瞬間であった。その後もレアルの猛攻は続き、シュートの雨嵐が続いていく。
しかし、アルメリアも攻撃を忘れたわけではない。ピアッティの仕掛けからFK、ピアッティ→クルサとサイドチェンジして最後はウチェの超決定機を作るなど、少なからずやり返していた。3-3というシステムがレアルの守備陣を困惑させている感じ。前述したようにベルナルディージョあたりがフリーになることが多い。
後半の頭から、ガゴ→ママドゥ・ディアラ。ガゴはマルセロのカバーリングに負われて、イエローを食らっていた。なので、後半に退場になったら困るわって交代だろう。ちなみに、ママドゥ・ディアラはちゃんとイエローをもらっている。なので、ペジェの采配は当たっていた。でも、ママドゥは何度もボールを失う起点として機能してしまっていた。
55分にバルガス→ファンマ・オルティス。基本的に試合の流れは前半と同じ。なので、アルメリアは攻撃的な選手を入れながらカウンターの切れあじを増そうという狙い。後半もクルサとピアッティを中心に決定機を作っていくアルメリア。しかし、決定機をカルー・ウチェが外しまくる。しかもオフサイドの網に引っかかりまくりで悲しそうなウチェ。
そのころに、レアルはイグアインとクリロナがイメチェンをはかっていた。やっぱりお互いが協力をしないと、強豪には勝てないよねと。ならば、日頃から協力しようではないかと。プレーの幅を拡げるためにも、もっと視野を広く持とうぜみたいな。いわゆる猪突猛進型のコンビだったが、今日は妙に周りに気を使う場面が多かった。特にイグアインは強引にいくよりも、味方を使う選択を何度もしていた。
で、問題はアルメリアのカウンター。ピアッティとソリアーノがコンビプレーで抜け出すのだけど、無情のオフサイド判定。で、その直後に逆転ゴールが決まる。グティ発信の攻撃は周りを使い出したイグアインへ。そんなイグアインは中央のファン・デル・ファールトへ。クリロナの動きによってスペースを得たファン・デル・ファールトは左足を振り抜いて、ボールを止めまくっていたジエゴでも止められないシュートで逆転ゴールを決める。
その後もレアルは攻撃の手を緩めることがなく。シュートを打つ場面でパスを選択する場面もあるが、何か変わろうとしている雰囲気を感じる。チーム全体でっていうよりは、個々の選手が周りと協力しようって感じである。クラシコの後でモチベーションが緩むかなと思ったが、今季のレアルはやっぱり真面目なようである。守備は相変わらずダルダルで、そのダルダルをリージョに利用されていたのは切なかったけども。試合は2-1で終了。地味に難敵を退けたレアル・マドリードであった。
■独り言
アルメリアのサッカーがなかなか面白かった。非常にわかりにくいのだけど、相手の弱点を考えた上で、攻撃をうまく構築しているような印象。システムのかみ合わせ方がとても興味深い形で。そして、イグアインとロナウドが周りに気を使い始めたのが面白かった。彼らに変わろうとする気持ちがあれば、レアルは変われるかもしれない。
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アルメリア対レアル・マドリッドの雑感
posted by らいかーると |12:23 |
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2010年03月26日
ヘタフェのスタメンは、ウスタリ、マネー、ラファ、マリオ、コルテス、ボアテング、カスケロ、ガビラン、パレホ、ペドロ・レオン、ミク。地味に名選手を揃えるヘタフェは中位に位置している。曲者感が定着してきた楽しいチームである。監督がミチェル。レアルを脱出してヘタフェで頑張っている。ミゲル・トーレスとソルダードは怪我。
レアルのスタメンは、カシージャス、アルベロア、ガライ、アルビオル、セルヒオ・ラモス、シャビ・アロンソ、ガゴ、グラネロ、ファン・デル・ファールト、イグアイン、クリロナ。もうリーガにすべてを託すしかないレアル・マドリード。デポル戦以降、全勝を続けているようで、どこまでこの結果を繋げることができるだろうか。ガゴがスタメンなので、いろいろ楽しみである。ディアラが両方とも負傷。カカも怪我が治らないようで。もう無理はさせないだろう。
■4-4-2のフラットだ
レアルのシステムは4-4-2。中盤をフラットな形で組む形であった。カカがいないので、ファン・デル・ファールトがトップ下に入るのかなと予想していたが、グラネロとファン・デル・ファールトがサイドに配置されていた。4-3-1-2に比べると、サイドの守備の役割がはっきりする4-4-2に変更することで、新たな試みを行っているのかもしれない。
以前の試合で見られたように、レアルのFWコンビは守備に安定感がまるでない。走力を活かしたプレスはかなりの破壊力をみせるが、それらを計算に入れて守備組織を構築するのは、なかなか困難である。なので、レアルの守備の幅は狭い。よって、行えるサッカーも限られてしまうのが悲しいところである。チェルシーも戦術の幅でインテルに効率的なサッカーが行えなかった。リーグ戦ならばいろいろごまかせるし、戦術の幅が必要とされる状況もそこまで多くないかもしれない。つまり、自分たちのサッカーを目指していれば、勝てることが多い。
しかし、絶対に負けられない戦いにおいて、自分たちのサッカーでないサッカーが必要とされる状況に相手を追い込むチームもある。リヨンがどのような戦い方をしたかは定かではないが、そういう幅を手にいれることはレアルにもチェルシーにも必要なことと言えるだろう。このように考えると、チェルシー×ヒディンクがエッシェンをWGで起用したのは恐ろしいところである。前線からの守備を手にいれるために、走ることが出来る選手を高い位置で使う勇気。レアルでいったら、グラネロをFWで使うようなものかな。
で、4-4-2のレアル。サイドの守備をSHとSBが行うことによって、FWの守備の役割をすっきりさせようみたいな。で、この狙いはまあまあ機能していた。レアルの方がボールを保持していたし、ヘタフェの攻撃がそこまで上手くなかったことから、レアルは4-4-2に変えて守備のバランスが劇的に良くなったとはなかなか言えない試合内容となった。ただし、FWとSHが連動して相手を押し込む場面もあったので、この流れを継続していったほうが、戦術の幅を手にいれることは容易かもしれない。その場合、カカはどうする、といった問題は出てくるが。
攻撃面を見てみると、SHとFWのポジションチェンジが活発に行われた。ロナウドやイグアインがサイドに流れて、ファン・デル・ファールトが中央に進出したり、SBと連携したりと、かなり流動的な攻撃が展開された。セルヒオ・ラモスと絡むのがグラネロだったり、イグアインだったりするのは相手からすると、なかなか厄介である。ヘタフェは4-1-4-1のゾーンでしっかり守備を固めていたが、自由に動き回るレアルの動きの前に、ギャップを作られてボールを運ばれてしまう場面が多かった。
中央のガゴとシャビ・アロンソの関係もなかなか良かった。低い位置でのゲームメイクや高い位置でのフィニッシュへの絡み、相手を潰すこと、両者とも高いレベルでこなせるので、状況によってお互いが攻撃参加しているように見えた。シャビ・アロンソは低い位置でプレーしてねって4-3-1-2に比べると、今の形のほうがシャビ・アロンソにとってもいいかもしれない。
で、イグアインのドリブルを止めきれずに相手にセットプレーのチャンスを与えてしまう。そして、クリロナが恐ろしい直接FKを決めて、レアルが先制ゴールを上げる。それでもヘタフェからすれば、自分たちの戦い方を続けるだけである。ヘタフェは4-1-4-1でしっかりと守備を固めて、ガビランやパレホ、ペドロ・レオンの個人能力を活かしたカウンターを狙っていた。もちろん、マネーやコルテスも攻撃に参加する。
しかし、誤算がいくつか。ガビランが対面のセルヒオ・ラモスに完敗。レアルがサイドの守備をちゃんとしていることで、SBの攻撃参加もリスクに応じたリターンを享受出来ているとは言えなかった。ただし、自由に動き回るファン・デル・ファールトのサイドは守備がおろそかになる場面が多く、コルテスは可能性のある攻撃を見せていた。
で、この状態を続けることができれば、可能性の低い攻撃でも報われることがある。でも、その前にヘタフェの選手が致命的なミスをしてしまう。最終ラインの選手が雨で濡れた芝生に足をとられて転倒。これでレアルは絶対的な数的優位の状態を得る。最後はイグアインが冷静に決めて、追加点。ヘタフェからすると、このゴールが痛かった。一点目はクリロナがスーパーすぎると切り替えができるけども、今度は転倒である。
で、心の折れたヘタフェは次から次へとレアルにゴールを決められてしまう。3点目はガゴの独壇場&スルーパスからイグアインが冷静にキーパーを外してゴール。4点目はクリロナが右サイドから相手を外して強烈なシュートをズドン。バランスを崩して攻撃的にいったので、決められたとも言えるし、得点差から集中力が欠如し、相手へのプレスがゆるくなったとも言える。ただし、得点差から緩むのは勝っているチームも同じなわけで。
クリロナの得点直後に、レアルはセルヒオ・ラモスサイドが攻略されてしまう。状況は不明。クロスをカシージャスがはじいてボールをクリアしようと試みるが、パレホにスライディングで奪われて、無人のゴールに決められてしまう。怒るカシージャス。でも、間違いなく弾いたカシージャスが悪い。誤りにきたパレホに怒りをあらわにするカシージャスであった。後輩でも関係ないか。
後半になると、ヘタフェは同時に二枚代え。パレホ→チェレスティーニ、ガビラン→マヌデルモラル。システムを変更したってよりは、精神的にキツそうなパレホとあんまり機能しなかったガビランを普通に交代したって感じ。
チェレスティーニをちょっと低めで使うことによって、ボール保持を取り戻す作戦のヘタフェ。試合を落ち着けることに成功し、点差があってもちゃんとフットボールをするよという姿勢を表す。レアルは落ち着いたヘタフェの前に、点差を考えたうえでのどのようなサッカーをするかの統一が曖昧であった。なので、攻められっぱなしって事はないが、効率的な攻撃はできなくなっていく。ロングボールがちょっと増えたかなと。
その流れを破壊するために、レアルはラウールを投入。運動量のあるラウールが入ったことで、エンジンが再びかかり始めるレアル・マドリード。守備も頑張るラウール。しかし、全体的に攻撃への意欲は減っているので、ウスタリの壁を超えるにはもう少しリスクが必要なのかなと。
ヘタフェはちょこちょこゴール前に迫る場面が時間とともに増えていく。前半から孤軍奮闘気味のペドロ・レオンが強引な仕掛けやミドルシュートでゴールを狙うが、立ちふさがるカシージャス。そして、ゴール前に侵入していっても、最後はガライたちに防がれる場面が多かった。それでも、延々と攻撃を続けることによって、ミドルの跳ね返りがペドロ・レオンの元へ来るのだから幸運を呼び込んだと言えそうである。よって、4-2で試合は終了。
■独り言
セビリアでは監督が解任されたらしい。ペジェグリーニはどうなるのだろうか。ここ何年のレアルと比較しても、ペジェのレアルは試合内容がなかなか安定している。わけのわからないサッカーをしているけれども結果は出ているころに比べると、楽しい時代だと考えている。モウリーニョがくるわけもないので、ペジェグリーニで来年も頑張ってもらいたいなと。レアルのなかで普通にプレーするグラネロを見て、ヘタフェの選手は何を感じたのは非常に興味深い。
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ヘタフェ対レアル・マドリッド ~幅を手にいれるために~
posted by らいかーると |14:20 |
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2010年03月08日
レアルのスタメンは、カシージャス、セルヒオ・ラモス、ガライ、アルビオル、アルベロア、シャビ・アロンソ、ラサナ・ディアラ、マルセロ、カカ、イグアイン、クリロナ。さあリヨン戦が近づいてきましたよと。結果が求められているので、セビリアに勝っていい雰囲気で臨みたいところ。なので、CLの実験的な要素はなしである。
セビリアのスタメンは、パロップ、フェルナンド・ナバーロ、ドラコ、スタンケヴィチウス、コンコ、ゾコラ、ファシオ、ディエゴ・カペル、ヘスス・ナバス、ペロッティ、ネグレド。CLと国王杯に集中している雰囲気を見せているセビリア。でも、今週はCLがないので、この試合には思いっきり臨めるのかなって。楽しそうな中盤だけれども、ネグレドは1人で大丈夫だろうか。
■ちぐはぐなレアル・マドリッド
レアルのシステムは4-3-1-2。久々にマルセロが中盤に位置している気がする。その他は監督の考えるベストメンバーに限りなく近いのかなと。立ち上がりのレアルは、前線の3人がチームを悩ませる原因となった。リヨン戦が控えていることもあって、気合十分のレアル。この試合をリヨン戦と同じ気持ちで戦えないと、リヨン戦は勝てるわけもないよねってなことを監督に言われたのかもしれない。なので、珍しくも守備に奔走する前線トリオの姿を見ることができた。
守備に奔走するトリオ。役割は相手のDFラインに思考の時間を与えないようなプレスを敢行。前プレと表現しても良いかなと。セビリアのDFラインはちょっとびっくりする。今日は守備をする試合なんだなと認識したセビリアはDFラインを下げて、相手の出方を伺う。ここで、レアルは判断が求められる。深追いをするか、自陣で待つか。で、前線のトリオは深追いを選択。ロナウドがお前らもついてこいよと身振り手振りで味方に合図をするが、連動しない中盤。よって、前線トリオの守備は無駄プレスとなってしまった。
連動させようとしていたのは、ラサナぐらいかなと。他の選手はDFラインとの距離感を大切にしようとしているように見えた。結局のところ、毎日の習慣が顔を出したのかなと。前線トリオが熱心に前プレを仕掛けるという非日常に巧く対応できていないレアル・マドリッドであった。ロナウドが連動しない中盤に不快感を示す場面も見ることができた。両方の気持ちが痛いほどわかる。
なので、序盤はセビリアのペースで試合が進んでいく。レアルのプレスを冷静に交わして、中盤にボールを繋いでいった。で、前線の仕掛け人はヘスス・ナバスとペロッティ。双方ともサイドアタッカーとして有名だが、自由人としても名を馳せるようになっている。トップ下に配置されたペロッティは言うまでもなく、右サイドのヘスス・ナバスも自由に動き回ることで、要所要所で数的優位を作っての攻撃をうまく機能させていた。そんな攻撃に伸び悩み中のカペルもうまく流れに乗れていたと思う。ゾコラの渋い働きも見逃せないところで。安全地帯にボールを運んだり、相手のバイタルにボールを送ったりと、今日は攻撃でも見せるゾコラ。
そんな流れなので、9分にセビリアが先制。コンコとヘスス・ナバスのコンビでサイドを攻略→ナバスのクロス→カペルが折り返して最後はネグレドを止めようとしたシャビ・アロンソに当たって、ボールはゴールに吸い込まれたとさ。このゴールの中で特筆するのは右サイドコンビ。コンコがボールを受ける前に、ヘスス・ナバスのおとりの動きは始まっていた。で、その動きに騙されるアルベロアであった。ヘスス・ナバスの動きはまさに基本に忠実であった。
早すぎる先制点によって、ちょっとセビリアのサッカーにも狂いが生まれる。今までどおりに続けるのか、ちょっと守備的に振舞うのか。そんな迷いの中で、レアルが徐々にボールを保持するようになっていくのだけど、レアルの攻撃は非常にバランスが悪かった。以前に比べると、イグアインとクリロナが組み立ての場面でサイドに飛び出す場面が減った。よって、ピッチを広く使えない→相手も狭く守備を行える有利な状況が成立し、なんだかグダグダな試合展開へ。しかも、セビリアは徐々に攻撃することを忘れていくのだから、グダグダ感は増していく。
20分にコンコ→アドリアーノ。コンコは怪我が再発してしまったようである。好調のコンコの怪我によって、わけのわからない状況に追い込まれるセビリア。これは守備をするしかないねってことで、自陣に撤退して守備を固めるようになっていく。ひとまず前半は1-0で行こうとチーム内の意思が統一された瞬間。
レアルも徐々に攻撃が形になっていく。きっかけはロナウド。まともなボールが届かない現状に、永遠のサッカー少年は怒りを覚えたようで。っても、ロナウドのボールをもらう動きも良くないのだけども。それはおいといて、ロナウドの暴走が始まる。かっこよく言えば、俺が試合を決めてやるよ状態に突入。カカのプレーエリアを奪ってロナウドがどんどん試合に絡むようになっていく。
で、決定機を強引に作っていくロナウド。ミドルシュートやマルセロへの決定的なパスなど、やはりめちゃくちゃな選手である。ロナウドの暴走をきっかけに、さらに引きこもり感を強めるセビリア。で、レアルはSBが高い位置取りをし始めて、チャンスが増えていく。シュートの雨嵐。でも、パロップが最後のところで耐え忍んで、1-0のまま前半を終えることに成功したセビリアであった。ハーフタイムにいろいろやりたいところで。
レアルは途中から良くなった。それでも、11人でサッカーをやっていない印象。これだったら、ベンゼマ、ラウール、ラファエルに入れ替えたほうが質の高いサッカーが見られそうである。少ない人数でやりすぎなので、効率が良くない。それでも、チャンスを作れちゃうのだから、クリロナは恐ろしいのだけども。
■ラファエルとグティ
カペル→カヌーテ。勝負に出たヒメネス。カペルはイエローをもらったからって事情もあるのだろう。カヌーテとネグレドは交互にアロンソを見ながら、自分のゾーンのCBにプレスをかけていた。でも、基本はカヌーテが自陣に戻りそうな気配。
前半途中から徐々に良くなっていったレアル。ハーフタイムをはさんだことで、さらに修正を進める。組み立ての段階でロナウドやイグアインがサイドでボールを受ける場面が増えてきた。サイドでボールを落ち着かせることで、相手をもっと自陣に押し込めるし、中央が空いてくる可能性も出てくる。低い位置ならば、フリーな状況でボールを受けられるので、そこから2人が加速ドリブルを見せたらもっと面白くなるかと。
しかし、51分。カカのファウルで得たフリーキックをドラコが直接決めて2-0になる。歓喜のドラコ。シュートはクロスボールで、だれも触らなかったらゴールに入るよってなボール。クロスは枠に入れなさいという基本に忠実なキックであった。これで、守備堅めだよとセビリアの意思は強くなる。
54分にペジェグリーニが勝負に出る。アルベロア→グティ、ラサナ→ラファエル。マルセロがSBに配置されるとして、かなり攻撃的な布陣である。アンカーにアロンソ、左右にグティとラファエル、トップ下にカカ。ウイイレで実現してそうな布陣が現実に姿を現しましたと。ちなみに、カメラは何度もラウールを捕らえている。
ラファエルの高い位置からの守備から、いきなりカカが決定機をむかえる。なんだか良い雰囲気である。特にラファエルの位置取りが素晴らしい。カカやクリロナが下がってボールを受けると、躊躇なくゴール前のスペースを埋めていて、FW的な役割をこなしていた。なので、ポジションチェンジによって、ゴール前の人数が減ることがなくなる。
59分にレアルが一点返すことに成功する。イグアインがネグレドからボールを奪い返して、マルセロ。ゴール前でボールを呼び込むラファエルにマルセロはボールを当てようとするが、ボールはこぼれ球になる。しかし、そのこぼれ球に素早く反応したロナウドが蹴りこんで、まずは一点。
反撃ののろしによって目を覚ましたセビリア。レアルに攻撃的な選手がたくさんいるんだから、俺らが攻撃にでたら面白いことが起きると。前半に比べると、後半は攻撃も忘れないでねってな感じだったセビリア。ペロッティを中心にカウンターでレアルを苦しめにかかる。で、訪れた状況がレッツきりあい。レアル相手に斬りあいは不味いだろうって。
63分にレアルが同点ゴールを決める。グティのスーパーミドルで得たコーナーキック。ラファエルがピンポイントクロスを上げて、セルヒオ・ラモスが頭でズドン。歓喜にゆれるサンチャゴ・ベルナベウであった。
74分にガライ→ラウール。こういう場面で使われるってことは、まだまだ大丈夫そうなラウール。ネグレド→ドゥシェル。守備固めって感じのセビリア。対称的な交代策のようで。ただし、セビリアはわりきって、前線の3人でカウンターを仕掛けようということは忘れていなかった。
で、この時間帯は完全にレアルペース。グティのパスとラファエルの運動量、左サイドからイグアイン、右サイドからはロナウドが仕掛けることで、決定機を量産していった。特にイグアインは何度も何度も外してしまって、結果が出なかったら大批判を食らったに違いない。でも、いつ点が入ってもおかしくないような展開である。
ロスタイム。セルヒオ・ラモスのクロスをイグアインがヘディング→パロップがはじいたところをラファエルが押し込んで、とうとうレアルが逆転に成功する。このときのレアルの選手の喜び方は尋常でなかった。で、試合終了の笛がピッチに鳴り響くと、喜びを分かち合うレアルイレブン。デポル戦から連勝を続けてきた甲斐があったねと。
■独り言
前半のレアルはひどかった。途中から良くなってきたけど、後半のレアルはなかなか素晴らしかった。前線トリオの役割が整理されて、機能していたころのトリオに戻ってきたかなと。そういう意味では、いいリハビリになったというのが実情である。そして、グティとラファエルが存在感を示したことで、リヨン戦に向けて、これ以上ない状態で臨めそうである。これで結果が出なければ、もうしょうがない。
セビリア。後半に追加点を決めた時点で、明らかにセビリアにとって幸運な試合となっていた。しかし、レアルに強引にねじ伏せられてしまった印象。もう少し抑えられなかったかなという気もしたが、いびつなレアルのシステムにうまくかみ合わせられなかったのかなと。
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レアル・マドリッド対セビリア ~リハビリが完了~
posted by らいかーると |13:08 |
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2010年02月14日
ヘレスのスタメンは、レナン、カサード、アイタミ、ビオラ、レドンド、モレーノ、ケイタ、モモ、カルロス・カルボ、ビクトル・サンチェス、マリオ。僕たちのスタジアムに初めてレアルがやってきた!!そんな盛り上がりを見せているらしい。最下位だけれども、監督が変わって多少はよくなっているらしい。
レアルのスタメンは、カシージャス、マルセロ、セルヒオ・ラモス、ガライ、アルベロア、シャビ・アロンソ、グラネロ、ラサナ、カカ、イグアイン、クリロナ。CLの再開に向けて、怪我人も戻ってきているレアル。ベンゼマは怪我をしちゃったらしい。怪我あけや出場停止あけの選手が多いので、リハビリって意味合いが強いのかもしれない。いつのまにか、グティも怪我をしたらしい。
■久々の前線トリオだったけど。
ロナウド、イグアイン、カカがそろってスタメンで出場するのはちょっと久しぶりである。さらに言うと、ラサナ、ガライもスタメンは久々のはずである。つまり、このメンバーがそろって試合をするのは久しぶりなことだねってことである。よって、CLに向けたリハビリ的要素の強い試合である。で、このリハビリの成果はリヨン戦や、その後の試合で問われるわけであるよと。
ほんで、試合内容を追っていくと、まあひどい。ベンゼマとラウールのほうがよっぽど良い働きをしていた気がする。でも、肝心のベンゼマは怪我をしちゃったのだから、もったいない話で。リヨン戦にはいろいろな気持ちがあるだろうベンゼマには、見事なまでの凱旋を期待しているので、試合には出てもらいたいなと。
レアルのシステムは4-3-1-2。でも、この試合の前半に限って言えば、4-2-1-3みたいになっていた。前線トリオは、相手のDFライン付近でのプレーが多くなり、バイタルに降りたり、サイドに流れたりって場面がいつもよりも少ない。それでいて、中央に3人とも陣取っているのだから、相手からすると守りやすいことこの上ない状況になっていた。ペナ幅だけで勝負ってのはきついね。
で、何でこんなになってしまったのかって原因を考えてみよう。イグアインはいつもどおりである。サイドに流れることもあるが、基本的にカカとロナウドが好き勝手に動けるように、前線でじっとしていることも多い。問題はロナウドとカカ。この試合でもやりたい仕事がかぶっているように見えた。ポジティブにいえば、サイドに変わりばんこに流れていて、相手のマークを混乱させているってうそもつけるのだけど。現実はどっちが流れるのって感じでサイドが空になることが多かった。
で、さらにグランドの状態が悪かった。いわゆる力を必要とするキックの場面で芝生がめくれたり、決定機でイレギュラーな動きをするボールに惑わされたりする場面がちょこちょこ。なので、低い位置でボールを受けるよりはゴールに近い位置でボールを受けて、少ない手数でフィニッシュに繋げたかったのかもしれない。なので、途中からゴールにみんなが近づいたのかなと。
他にはスタメン争い。ベンゼマとラウールが渋い働きを見せたことで、多少は焦ってもおかしくないイグアインとロナウド。なので、結果を欲しがって周りとの波長を忘れてしまったのかなと。この状況を感じて、バイタルにイグアインが降りてきたら、評価はうなぎのぼりだったのだけどね。
で、空いたバイタルに侵入してきたのがグラネロであった。この判断は素晴らしい。チームが機能していない→前線の選手がゴールに近い位置でプレーしすぎている→バイタルが空いている→だったら、俺が何とかしてやろうみたいな。このあたりの頭のよさはさすがである。しかし、グラネロもグランドの悪さにプレーのスピードを遅らせられてしまう場面が多かった。
さらに、シャビ・アロンソとラサナとグラネロでボールを運ぶはずが、グラネロがバイタルに消えたことで、状況が変わる。ヘレスは相手の中盤を自由にしないように献身的にプレスをかけてきた。なので、レアルのボール運びは決してスムーズにはならなかった。なので、前線にいい形でボールが届かない&芝生は荒れている&4-5で守るヘレスが圧倒的な数的優位を形成の状況で、前線はなかなかいい形を作ることができなかった。
その中でも、抜群のタイミングで攻撃参加するアルベロアがマルセロよりも攻撃面で存在感を発揮しているのは完全に収穫。また、セルヒオ・ラモスの攻撃参加も板についてきたような。うまく機能しない状況を解決するために、後ろの選手が動けるってのはいいことである。特にアルベロアの右での起用は継続してもらいたいなと。
序盤こそは高い位置で積極的な守備&攻撃を見せていたヘレスだったが、時間がたつにつれて、自陣でがっつり守備を固めるようになる。ケイタ対ラサナの争いの迫力が異常。そして、ヘレスのワントップ:マリオのキープ力がなかなかであった。無理やりマイボールにする技術とチャンスメイクの力が強い選手のようで。
後半になると、レアルが前線の動きを修正。前半は横並びになってしまう前線トリオだが、後半はワントップ×ツーシャドウみたいな形になる。そして、ロナウドも遠慮なくサイドに流れるようになる。この変更によって、レアルは攻撃をフィニッシュまで繋げられるようになる。相手を自陣に押し込むことにも成功して、前半ほどカウンターを食らう機会も目に見えて減っていった。
といういわけで、レアルの攻撃が機能し始める。ケイタ&レナンを中心に耐え続けるヘレス。しかし、レアルのボール運びで中盤が破壊され、裏に飛び出したアルベロアに先制点を決められてしまう。ロナウドが下がって発生したスペースを見逃さないこと&ゴールへ向かうファーストタッチ&相手を体でブロックすることが素晴らしかった。多くの技が凝縮されたゴールで。
66分にイグアイン→ラウール。いつもはもっと遅い時間に投入されるラウール。イグアインを休ませるためか、ラウールとこのメンバーがどんな化学反応を示すかのチェックかは、ペジェグリーニのみがしる。
先制されたことで、引きこもりはやめだとヘレス。ラインを高めにして守備を行うが、これが相手にスペースを与えることになる。で、あっさりと追加点。グラネロ→カカ→ラウールがニアに相手をひきつける→ファーサイドでロナウドが頭で決めて追加点。そして、カカとロナウドのカウンターが炸裂し、また追加点。
立て続けの追加点によって、レアルは出番の少ない選手を投入。主力を休ませることができて満足だろう。そんなわけで、リハビリと結果をなんだかんだ実現させたレアルであった。後半にちょこっと修正できたことがCLに向けていい材料になりそうである。
■独り言
CLの決勝が俺たちのサンチャゴ~なので、気合の入っているレアル・マドリッドの面々。CL補正でどれだけ守備の穴を埋められるかがポイントになりそうである。それとも特別な日よりも毎日の習慣が勝つのかは非常に興味深い。でも、試合は見られないので残念残念。ベンゼマに頑張ってもらいたいぞと。
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ヘレス対レアル・マドリッド ~リハビリですよ~
posted by らいかーると |14:52 |
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2010年02月08日
レアルのスタメンは、カシージャス、アルベロア、セルヒオ・ラモス、アルベロア、マルセロ、シャビ・アロンソ、グラネロ、グティ、カカ、ラウール、ベンゼマ。デポル戦のスタメンを継続である。ベンチに主力が戻ってきている。それでも継続ってのはなかなからしくない行動である。もちろん、歓迎すべき事態だけど。
エスパニョールのスタメンは、カメニ、ロンカリア、パレハ、ダビド・ガルシア、ビクトル・ルイス、バエナ、ハビ・マルケス、コロ、ルイス・ガルシア、ベルドゥ、オスバルト。ようやく調子を上げてきているエスパニョール。でも、好調レアルと対戦する時期も場所も悪すぎる感じ。いつのまにか、俊輔は消えている。
■セルヒオ・ラモスの英断
序盤のエスパニョールは積極的なプレスを見せた。ベルドゥをシャビ・アロンソに当てて、レアルのボール運びを阻害しようとするメカニズムをみせた。ボールへの積極的なアプローチは、グティからボールを奪うことにも成功した。ダビド・ガルシアが思い切りのいいミドルを放った時点で、エスパニョールが調子を上げている&それは継続性が伴っていることを証明していたと思う。
しかし、4分にセットプレー。グラネロのクロスをセルヒオ・ラモスが頭で合わせてあっさり先制。レアルは試合の主導権を握る前に、先制点を得ることに成功する。ラッキーって感じ。エスパニョールからすると、まじかよみたいな。怒るカメニ。でも、マークが外れていたというよりは、セルヒオ・ラモスのヘディングが巧すぎた感じ。
ここからレアルの怒涛の攻撃が始まる、、、、なんてことはまるでない。エスパニョールが全員サッカーで、レアルに反撃を試みる。エスパニョールの攻撃の狙いはSBの攻撃参加を積極的に行うこと。レアルは4-4の菱形で守っているので、相手のSBに対する守備が他の場所よりは甘くなっている。なので、積極的にSBを使う戦術はなかなか巧く機能していた。相手の穴に自分たちの選手を配置すること。エスパニョールの監督はなんだかんだ成長しているようで。
エスパニョールはボールを繋ぎたいサッカーをどうしてもやりたい!!みたいな感じで不調の道を突き進んでいた。レッツゴー、茨の道。ボールをもらいたがらない中盤や、繋げないCB、攻撃センスがまるでないSBや、前線は日替わりで交代する状況。この状況では、自分たちのサッカーを追及するのはなかなか難しいよってなわけで。
それでも我慢を続けた結果、ここまでたどり着けたかというと、そんなことはない。単純に選手が入れ替わっただけ。ビクトル・ルイス、ハビ・マルケス、バエナがここまでできる選手だとは知らなかった。特に左利きのゲームメイカーのハビ・マルケスは代えの効かない選手に成長しそうである。潰し屋だらけのエスパニョールの選手層の中で、異彩を放っている。下部組織出身の選手に救われるってのが、泣けるところで。
エスパニョールのシステムは4-4-1-1。ベルドゥがシャビ・アロンソを警戒しながら中央のスペースを埋めることで、レアルのサイドチェンジを妨害していた。レアルからすると、先制後の試合の流れは好ましいものではなかった。サイドチェンジを封じられ、縦への攻撃を選択→後ろの選手の攻撃参加が間に合わずに単発な攻撃になってしまうみたいな。
また、ベンゼマやカカがサイドに流れて勝負を仕掛けても、相手がどんどん寄ってくる状況なので、勝負が成功する可能性が極めて低い。バックパスで攻撃をやり直せばいいのだけど、なぜか特攻を繰り返すレアルであった。ベンチに強力な選手がそろっているので、結果でも欲しかったのだろうか。グティまでバイタルに侵入してきたことで、レアルの攻撃は一転集中型になってしまう。それは中央だったり、サイドだったり。
20分過ぎから試合に変化が訪れ始める。この状況は好ましくないねと判断したセルヒオ・ラモスの攻撃参加がきっかけ。シャビ・アロンソが輝きにくい状況だったので、だったら俺がとゲームメイクを始める。ドリブルで駆け上がったり、ロングボールを相手の裏に放り込んだり、サイドチェンジしてみたり。2年前のセルヒオ・ラモスの中央は怪しさ満点だったが、昨年くらいから、攻守の抜群の存在感を発揮できるようになっているセルヒオ・ラモス。
このセルヒオ・ラモスの動きに焦ったエスパニョール。ベルドゥが持ち場を離れる判断を行う。で、シャビ・アロンソが復活するのだからたちが悪い。でも、オスバルドを守りに参加させたら、守備のバランスは壊れないけど、攻撃に備える選手がゼロになる。結局はセルヒオ・ラモスの攻撃参加によって、エスパニョールの守備は徐々に崩壊していく。つまり、CBの攻撃参加って大切ですねというお話。
中盤でボールを持てるようになったレアル。アルベロア、マルセロの攻撃参加もどんどん見られるようになり、攻撃をやり直す回数も増えてきた。というわけで、一気にレアルのペースで試合が進んでいく。で、躍動したのがグラネロとカカ。クリロナがいないと、カカは自分の役割を侵食されない感じである。色々なところに顔を出して、フィニッシュにも絡む場面が出てきた。
相手を押し込めるようになったことで、ベンゼマがバイタルよりもゴール前でのプレーを優先し始めたころ。グラネロがどんどんバイタルに侵入し始めたのが印象的で。みんながバイタルにいるときは遠慮して、いないときは一気にそこでプレーできるところに彼の特徴がつまっている気がする。周りの状況を観察して、最適なプレーを考えているのだろう。そういう選手ってボールを持っても怖くなかったりするけど、グラネロはちゃんと怖いから素晴らしい。セットプレーのキッカーとしても優秀だし。
で、追加点が決まる。29分にグラネロのクロス→ラウールのボレー→こぼれ球をカカがダイレクトで押し込んだ。ラウールのシュートを止めたカメニが恐ろしすぎた。で、ここから、今度こそレアルの猛攻が始まる。でも、カメニデイも始まる。グラネロのFKを止めたり、ラウールのヘディングを何度も止めたり。カメニでなかったら、前半でもっと差がついたかもしれない。
■見事な修正を見せるエスパニョール
後半の頭から、コロ→イバン・アロンソ。エスパニョールはシステムを4-4-2に変更。レアルのシステムと同じ形で守備組織の再形成に取り組んだ。前半は相手の自由なポジショニングやCBの攻撃参加に苦しんだエスパニョール。なので、中盤のマークの方法を相手をはっきりさせたことで解決を図る。セルヒオ・ラモスたちにはツートップが死ぬ気で頑張ることで対応。
このシステム変更が見事にはまった。レアルの選手たちはどこにいてもエスパニョールのプレスに苦しむこととなる。で、前線にボールが届かなくなる。ここでラウールが中盤に降りてくる。中盤で数的優位を作ろう作戦を実行。しかし、肝心のラウールにボールが届かないので、ほとんど意味がなかった。
よって、エスパニョールは守備を復活させることに成功する。61分にルイス・ガルシア→フェルナンド・マルケス。サイドアタッカーを投入することで、マルセロを狙い打ちにしたかったのだろう。フェルナンド・マルケスは小気味の良いボールタッチでレアルに仕掛けていった。実りはしなかったけども。
流れを変えたいレアル。3バックでポゼッションでもやればいいのに、そんな気配はまるでない。前半はたまにやっていたのだけど。67分にグティ→ラサナ。人に強い選手を投入することで、一対一で優位に立ちたかったのかなと。守備固めって意味合いもある交代である。ちなみに、グティは大歓声を浴びていた。やはり人気があるようで。ラサナが入っても、流れは変わらないレアル。
71分にパレハ→アマ17歳。どんどん若手を使ってくるエスパニョールであった。なんだか浦和レッズみたいである。エスパニョールBのサッカーのほうが、ポチェッティーノの目指すサッカーに似ていたのかもしれない。ちなみに、エスパニョールBの監督は日本でも有名でしたね。確か解任されたとか聞いたけども。
71分にベンゼマ→イグアイン。ラサナと一緒で、個人技でレッツゴーって感じかなと。2-0だし、無理することないし、CLに備えてリハビリもしたいしみたいな。イグアインは両サイドに流れてボールを受けてというプレーを繰り返していた。ラウールが相方だと、ボールを受ける回数が増えるのが面白い。
83分にラウール→ラファエル。これで、カカとイグアインのツートップとなった。今までだったら、一番最初に交代されちゃいそうなラウールだったけど、ここまで引っ張ってもらえたことを考えると、今後も出番はもらえるのかなと。ただ、トップ下に入ったラファエルはエンジン全開で、チームに活力をもたらす。
カカに比べると、低い位置から活動を始めるラファエルはボール運びを助けるのがうまい。それでいて、ゴール前にも飛び出せるので、カカとの共存は十分に可能そうである。グラネロやラサナの位置で、カカと共存するラファエルはもっと見てみたいなと。そんなラファエルがエスパニョールに止めを刺す。
89分にベルカンプを彷彿とさせるゴールをイグアインが決める。ラファエルからのロングボールを、神トラップ&ドリブルでカメニを外して無人のゴールに流し込んだと。まるでフランク・デブールのロングボールを決めたベルカンプのようだった。後半はずっとエスパニョールが試合の主導権を握っていたのだけど、個人能力で状況打開しちゃうのだからさすがである。
■独り言
組織でも個人でも崩せるってのが理想。で、レアルは着々とそこへ進んでいるんだなと。後半にシステム変更で追加点を狙わなかったのは、点差があったので試合を動かすのが怖かったのかもしれない。個人的には、動いて欲しかったけれど。このまま全勝でバルサにプレッシャーを与えられ続けるか。CLが再開されるあたりがポイントになりそうで。
エスパニョールはかなり良くなっている。一番良くなっているのが監督の采配。今まではめちゃくちゃだったが、どこかで開き直ったのかもしれない。で、この流れに乗り遅れた俊輔はまじでやばい。ワールドカップにも影響が出そうだねと。スバルの宣伝にもでちゃったので、マリノスには帰ってこれなそうだし。
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レアルマドリッド対エスパニョール ~成長するのは選手だけじゃない~
posted by らいかーると |19:28 |
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2010年02月01日
デポルのスタメンは、アランスビア、マヌエル・パブロ、ロボ、コロット、ラウレ、ジュカ、アントニオ・トマス、パブロ・アルバレス、ファン・ロドリゲス、バレロン、アドリアン・ロペス。バレロンがスタメンにいる。リアソールが会場でも多少は守備的になるのかなと思っていたが、バレロンがスタメンである。
レアルのスタメンは、カシージャス、マルセロ、セルヒオ・ラモス、アルビオル、アルベロア、シャビ・アロンソ、グティ、グラネロ、カカ、ベンゼマ、ラウール。そんなわけで、この試合が恐ろしく注目されているレアル。19年間勝っていないし、機能していないカカやベンゼマにとって、飛躍の試合になれるのか非常に楽しみ。ちなみに、大雨。
■予期された新しいオプション
レアルのシステムは4-3-1-2。前節は4-2-2-2ともいえるシステムで中央渋滞を起こしていたのが記憶に新しい。この試合では、グティがかなり気を使ってポジショニングをしているように感じた。基本的にはアロンソを孤立させないように、カカやベンゼマにバイタルの攻略を任せるようなイメージで。
前線にはベンゼマとラウールがコンビを組んでいた。クリロナは2試合の出場停止が決まっているので、次のエスパニョール戦もこのコンビになる可能性が高い。で、このコンビはなかなかの役割分担を見せてくれた。基本的にラウールがDFラインの付近をうろちょろ、ベンゼマは広範囲に動き回る形である。いつもはプレーエリアを制限されているようなベンゼマが躍動する姿はなかなか爽快感があった。
その気になれば、ラウールも広範囲に動き回ることができる。しかし、周りの状況を観察して、今日はDFラインを引き付ける仕事だねと判断できる力が本当にすばらしい。さらに言えば、ベンゼマが前線に来れば、代わりに中盤に降りる姿も見受けられた。当たり前のことだけど、ボールだけしか見ていない選手とは大違いである。別に誰かと比較しているわけではないよ。
で、注目のカカ。今日は中央渋滞していない&ラウールがDFラインをひきつけてくれるので、いつもよりはやりやすそうに見えた。ただし、やはりボールを受けてからスピードアップできないとカカらしさが発揮できないように感じる。それでも、サイドチェンジや周りを自由にするパスで試合を組み立てる部分での貢献度は徐々に増しているかなと。
ラウールの働きによって、デポルのMFとDFの間のスペースは空いたかというとそうでもない。ここがデポルの凄いところでもある。ラウールが前線に張り付くことで、デポルはDFラインをどうしても高い位置に設定しにくい状況となった。いつものレアルだったら、FWが両方とも中盤に下がっていくので、簡単にDFラインを上げることができる。しかし、今日はラウールが残っている。なので、上げにくい。で、カカとベンゼマが執拗にバイタルを狙ってくる。よって、ここで2択を迫られたデポル。バイタルを消してDFとMFの間を空けるか、バイタルを消してMFとFWの間のスペースを空けるか。
デポルは迷わずに後者を選択した。よって、ラウールの働きにより、自由を得たのがシャビ・アロンソたちとなった。恐らくこのような状況になることは想定済みだったのだろう。なので、このスペースにシャビ・アロンソ、グティ、グラネロを投入して試合のペースを握る作戦は完璧に機能していた。彼らが前を向いてボールを持てるので、後はボールのないところの動きを延々と繰り返すだけである。
ベンゼマとカカが両サイドに流れたり、スペースを見つけたらグラネロがバイタルへ侵入したり、グティがパスで仕掛けたり、シャビ・アロンソもサイドチェンジで自分の持ち味を発揮したりとやりたい放題であった。ラウールがボールに絡まないので試合に消えているようでしっかりとチームを牽引しているのが泣けるところで。
デポルはグティたちの対策をしたいところ。でも、MFが連動してプレスをかければバイタルを使われてしまう。FWたちを守備に参加させれば、リアソールで全員が自陣に戻って守備をすることになってしまう。バレロンにハードワークをかすのは懸命とはいえない。よって、にっちもさっちもいかないデポルであった。
デポルの攻撃の狙いは左サイドに選手を集めて、フリーな状況を作る。そして、マルセロを狙ったクロスを何度も供給することにあった。その狙いはなかなか機能していたが、結果を出す前に、レアルに先制点を決められてしまう。
レアルのゴールはコーナーキックの流れから生まれた。ファーサイドに流れたボールを中央に折り返されると、デポルの選手は懸命にクリアーを試みる。その懸命さが連携ミスにつながり、最後はグラネロに頭で押し込まれてしまう。9年ぶりにリードしたって状況が凄い。ある意味、呪いから解き放たれた瞬間である。
その後もレアルが仕掛ける時間が続いていく。いまだにカカとベンゼマがかぶる場面もあったが、今までに比べると2人の良さが引き出されているように感じた。そしてグティの体の向きと違う方向へ繰り出される仕掛けのパスに敵味方も騙されているのが印象的で。前半も終了間際になると、徐々にデポルがリスクをかけて攻撃姿勢を見せる。すると、もろさを見せるマルセロ。
しかし、守備をサボらないグティを中心に相手の攻撃を防いでいくとレアルのカウンターが炸裂する。相手のコーナーからのカウンターはもう型を決めてやっているチームが多そうだなと。レアルは見事な連携でグティがアランスビアと一対一の状況つくりに成功。そして、グティがまさかのヒールパスを選択。ベンゼマは触るだけであった。久々に見た歴史に残るゴールであった。恐らくスポルトでも大騒ぎするに違いない。
そして前半が終了。リアソールで圧倒するレアルマドリッドとなった。呪いはどこへ消えた。この呪いを消す役割を担ったのがラウールやグティ、そして管理人が右でお勧めするアルベロアだというのがにくい。アルベロアはスペースにフリーでボールを受けるのがうますぎる。
■アルベロアの攻撃参加
ハーフタイムを挟んでも、試合の流れに影響力を与えるような修正は見ることができなかった。デポルはロングボールを増やし、レアルのDFラインに積極的なプレスを試みたが、どうしても連動性にかけてしまうプレスではレアルに脅威を与えることができなかった。
よって、55分くらいまではレアルの猛攻を受ける。前線からのプレスを行ったことによって、DFとMFの距離感が広まってしまったデポル。ミランのときのようならしさをカカが本当に一瞬だけど見せたのがとても印象的で。
で。デポルはバレロン→イバン・ペレス。守備の修正というよりは攻撃の修正というイメージ。誰かに依存するのではなく、全員で攻撃するしかないだろうというメッセージだろうか。イバン・ペレスの登場で、デポルは丹念にボールを繋ぎながら、レアルの陣地に侵入していく場面が徐々に増えていく。
で、徐々にレアルも運動量が落ちていく。というか、攻撃意欲を失っていくというか。リアソール・2点差でどのような試合運びをしようかという点で意思統一がなされなかったのかなって。65分過ぎからはバルサのように鳥かご状態となった。前に行くのかボールを繋いで相手を消耗させるのかの判断がバラバラで、さらにボールをもらう動きも減ったので、徐々にデポルに攻撃の機会を与えることになってしまう。
で、チームのおかしさに気がついたラウールが中盤におりて守備をしたり、ボールを運んだりするのだから、凄い。ピッチを観察してチームに足りない役割を瞬時に判断し実行できる決断力を持っている選手はあんまりいない。よって、ラウールの運動量が増加する。
デポルもリキを投入し、マルセロを狙う作戦に出るが、安定感を身につけたセルヒオ・ラモスをなかなか崩せない状況が続く。よって、無理やりなミドルシュートの場面が目に付くのだけど、そこはカシージャスである。でも、カシージャスは本当に繋げない、キックに弱点がある選手だと今日も感じさせる場面がたくさんあった。
さて、そんなデポルが徐々に攻め込むけど、決定機は作れない状況で登場したドレンテ。特に何もしていなかった。ボールを離すのが早すぎて、マルセロを戸惑わせるくらいで。そんな左サイドからデポルの攻略がとうとう成功したのは85分くらい。リキの突破でPKを奪う。で、リキが決める。土壇場で1点差。
しかし、ロスタイムに駄目押しゴールを決められる。レアルは右サイドからの攻略。きっかけはアルベロアの飛び出し。前線でボールがとまっているのを見ると、この時間帯に脅威の飛び出しを見せる。サイドに選手がいる場合は中央に飛び出すのがセオリーで。そして、アルベロアは冷静にマイナスのクロス。相手から離れていたベンゼマが追加点を決めて試合が終了した。
■独り言
駄目押しゴールが決まったときのグティの喜び方が尋常でなかった。レアルに在籍期間が長いほど、リアソールには特別な思いがあったのかもしれないし、この試合がめちゃくちゃ重要な試合と考えていたのかもしれない。やる気のあるグティはジダンよりも凄いかもしれないね。やる気のあるグティと健康なロッベンの共存がもっと見たかったなと。
また、レアルはラウールが恐ろしい働きでレアルの最後のピースになれることを証明した。デポルのプレスをわけのわからない状況に陥れたのは、ラウールの働きが大きい。後はペジェグリーニの選択である。ラサナがいなくても、カカがいなくても、クリロナがいなくても、イグアインがいなくても、それでも強いレアルはいろいろな場所で台風の目になれるだろうねと。
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デポルティボ・ラ・コルーニャ対レアルマドリード ~最後に頼れるのは誰だ~
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2010年01月26日
というわけで、レアル編です。マラガ戦はなかなか面白かったですよ。恐らく4-3-1-2のつもりで送り出したけれど、4-2-2-2になっちゃって以前の中央渋滞が復活。セビリア戦でグティとカカの共存を企んだけれども、失敗したペジェグリーニ。この試合もまったく同じ失敗になったのがとっても印象的だった。でも、そんなグティの仕掛けから点が取れちゃうのだから、サッカーは意味がわからない。
前半戦のレアルの成績は、14勝2分3敗。ちなみに、ビルバオ、バルセロナ、セビリアに敗戦している。たまたまかもしれないが、ホーム全勝というのがなかなか響きが良い。CLはいつものように苦戦しながら、決勝トーナメントへ駒を進めた。相手はリヨンである。ロリスとマクンが非常に怖い。でも、リヨンには苦戦するようでは、決勝まで行くのは難しそうである。
国王杯はとっくに敗戦した。この敗戦からレアルが生まれ変わった気配が濃厚である。ラウールがスタメンから外れたり、システムが4-3-1-2になったり。敗戦から学べるチームではなかったので、非常にビックニュースとして管理人は理解している。
また、内容に一貫性がないことで有名だったが、ここに来て内容に一貫性が出てきている。さすがペジェグリーニって感じである。ユナイテッドからクリロナを、リバプールからシャビ・アロンソを、ビジャレアルからペジェグリーニを獲得することで、相手の弱体化にも成功しているのが非常にいやらしいところで。
■レアルはカカに注目してみよう。
レアルの場合は、昨年からの変化を考える必要がまるでない。今のサッカーがどんな形かを説明する必要がある。でも、最近の気になっていることで説明しちゃったので、割愛。気になる人はエントリーをさかのぼってくださいな。1/6の記事なので、横のカレンダから飛ぶと楽ですよと。
レアルの場合は個人の選手を見ていきましょうと。最初はみんなが気になっているカカ。がむしゃらに試合に取り組んでいるクリロナに比べると、カカの存在感がちょっと薄いことにはみんなが気がついている。特に干されていたファンデルファールトのプレーが鬼だったので、カカ<<<ファンデルファールトなんて声も聞こえてきそうである。
で、もう一度カカのプレーを整理してみよう。セリエ仕込みの相手のライン間でボールを受けるのが上手い。相手が引きこもっていても、わずかな隙間を利用して前を向いて仕掛けられる能力を持っている。ミランの場合は、インザーギやジラルディーノがDFラインを下げさせる働きを担っていた。DFとMFの間をこじ開けて、カカに活動するスペースを与える仕組みが出来ていたのである。すべてはカカのために。
もうひとつがサイドに流れてドリブル勝負である。スピードに乗ったカカのドリブルを止めるのは至難の業だよ。でも、スピードにのるためのスペースが必須でカウンターのときにこの能力を発揮することが多い。つまり、相手が引きこもっている状態でドリブルで突っ込んでいくのはあまり得意ではない。スピードに乗るためのスペースが必要だってのが重要なところである。
ちなみに、守備はあんまりしない。おまけ。ビルバオ戦ではカウンターでもスピードを上げないカカだったが、マラガ戦ではスピードを上げていた。なので、コンディションは徐々に上々と考えている。
で、ここで前線の選手との組み合わせを考えてみよう。イグアインはあんまり相手の隙間でボールを受けてどうこうする選手ではない。ゴール前で勝負しまくる選手である。得意技はドリブルでの特攻で、ポストプレーはほとんどしない。ドリブルが得意なので、サイドに流れることをまったく苦にしていない。決定力があるんだがないんだか謎な選手だが、代表に呼ばれて自信がついている様子。
そんなわけで、カカとイグアインの組み合わせはまったく問題がない。2人の長所がかぶりそうなところはまったく見当たらない。強いて言えば、カウンターのときの役割が重なりそうだが、カウンターの起点は多いに越したことがないので問題はない。
問題はここからである。クリロナ。今を時めくクリロナである。この選手はサイドアタッカーだけど、中央に進出するのが非常に上手い選手として有名である。SHのふりをしたFWになったり、FWのふりをしたSHになったりと幅広いプレーが持ち味である。両サイドで変わらないプレーができる稀有な選手であるのも特徴である。
ただし、相手を背負ってプレーするのが好きでないようで、DFラインから離れる特徴がある。そんな特徴を持っているからか、相手の隙間でプレーするのが上手い。懐かしい例を出すと、パクチソンを中央に移動させ、クリロナを相手から自由にする戦術が思い出される。パクチソンがCFのふりをして、クリロナが二列目からズドンみたいな。
次にベンゼマ。リヨン時代も代表でもそこまで彼を見続けていたので、断言は出来ない。ただ、マラガ戦を見て昔の彼の記憶がよみがえってきたのである。
同世代のフランスの有望株よりも、彼が評価されているゆえんは、頭のよさとプレーに幅があることだろう。ルーマニア戦では、ボールをちっとも運べない中盤を助けにいって、フィニッシュまで仕事をこなしていた。イタリア戦ではSHとして存分の働きを見せた。守って運んでの活躍。ちょっと次元が違う。今後、まじで大ブレイクしそうな気配である。頭がいい選手だと思っていなかったので、認識を改めますよと。
これがEUROのときのベンゼマを見た感想のコピペである。で、マラガ戦のプレーを見て同じ印象を受けたのである。同じってのは言い過ぎで、こんな選手なんじゃないかなって印象を抱かせるくらいの。
で、勘の良い方ならば、お気づきだろうと。ベンゼマとクリロナとカカの長所が見事にかぶっているのである。仮に3人が相手の隙間でボールを受けようとすると、相手はDFラインを上げればいいだけの話なので、あっさりと目論見が外されてしまう。また、相手の隙間に移動しようとすると、他の選手がそこにいたりする。今日はそこへグティまでやってきたので、そりゃ大渋滞であった。
こうなると、我武者羅にプレーしているクリロナがこのスペースを一番謳歌できるのは非常にわかりやすい話である。で、なんとなくカカはサイドに流れるのだけど、スピードを落とされた状態で前を向いても、そこまで怖くないよってのが現状で。ベンゼマは頭が良いので、今日はおとりの動きを繰り返していた。よって、見事に得点にも絡めたのだけど、彼の成長だけを考えれば、決して好ましくないってのが現状である。
中盤の構成は非常にバランスが取れているので、後は前線の役割分担である。個人への依存度を減らし、個々の能力を最大化できるようにペジェグリーニがチームを作ることが出来るかが非常に楽しみなところである。
ちなみに、簡単な解決方法は同時に三人を使わないとか、ラウールにDFラインをひきつけてもらうとか色々ある。レッドが取り消されない限り、クリロナはデポル戦に出場できないので、カカやベンゼマがどのような働きをするかが非常に注目される。しかも、ラウールがDFラインをひきつけたら、ちょっと面白いことになりそうなんだけど、どうなることやら。
暇なので、ベストメンバーも考えてみよう。ペペは今季絶望なので除外。GKはカシージャス。DFラインはセルヒオ・ラモス、ガライ、アルビオル、左SBは空白。中盤はシャビ・アロンソ、ラサナ・ディアラ、ファンデルファールト。前線はカカ、クリロナ、イグアイン。面白いオプションとして、アンカーにガゴを起用ってとこかな。そして、左SBに誰かを取ってきて欲しいぞ。
■独り言
前半戦ってよりも、前線の組み合わせについて延々と書いてきたように感じる。つまり、レアルはカカのために走る選手がいない。もちろん、クリロナにとってのルーニーだったりパクチソンもいないのだけど、独力打破を得意としているクリロナは、それでもなんとかなっているのが現状で。
そんなわけで、カカが覚醒するのか、チームとして役割分担を明確化するのか、イグアインとクリロナにかわって誰かが潰れ役を担うのかなどなど楽しみが尽きないレアルであった。ちなみに、この部分を解決しない限り、リーグで全勝とかCLで決勝に進むのは難しいかなと思いますよと。なので、デポル戦が楽しそうですね。
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レアルマドリッド・前半戦のまとめと展望
posted by らいかーると |21:12 |
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2010年01月18日
ビルバオのスタメンは、イライソス、コイキリ、サン・ホセ、アモレビエタ、イラオラ、ハビ・マルティネス、グルペギ、オルバイス、トケーロ、ジェステ、ジョレンテ。なんだか久しぶりのビルバオである。いつもは降格圏内をうろちょろしているイメージだが、今季は違うぞと。ユース出身の選手も育ってきて、ジョレンテが完全に覚醒したのだから、目指せ欧州って感じだろう。引き抜かれなければ。
レアルのスタメンは、カシージャス、アルベロア、ガライ、アルビオル、セルヒオ・ラモス、シャビ・アロンソ、ラサナ・ディアラ、マルセロ、カカ、クリロナ、ベンゼマ。前節がすばらしい内容だったわけで。つまり、前節に出場していなかった選手に注目が集まる。ラサナ、セルヒオ・ラモス、そしてベンゼマ。そして、ポジションのかわったマルセロとアルベロアはどうなる。
■ベンゼマーーーー
ビルバオのシステムは4-4-2。トケーロとジョレンテが前線に位置している。ジョレンテをターゲットにして、トケーロが暴れまわるのが特徴である。トケーロは労を惜しまずに攻守に貢献できる選手で、恐らく現地で大人気に違いない。そんなトケーロに架空インタビューをしたと考えると、こんなことを言うだろう。僕よりもうまい選手はたくさんいたよ。でも、誰よりも毎日を全力で戦っていたという自信が僕にはある。
ビルバオボールで始まった試合。序盤からどんどん走りまくるビルバオの奇襲攻撃に、レアルはボールを触ることさえできないまま、相手に決定機を許すことになる。ボールを触ったのはカシージャスくらいだろうか。そのカシージャスのFKがダイレクトにボールに渡るのだから非常に彼らしさを感じてしまった。そして、コーナーキックの連続から、最後はジョレンテが頭で先制点を決める。
つまり、カシージャスくらいしかボールを触っていない状況で先制点を決められたレアル。レアルのシステムは4-2-3-1。4-3-1-2じゃないのかという指摘がありそうだが、4-2-3-1じゃない。今日のレアルは明らかに4-2-3-1であった。その理由は、なんなんだろうと想像してみようのコーナー。
で、マルセロもラサナも4-3-1-2でやっていた時期があるので、この2人に原因があるとは考えにくい。となると、やはりベンゼマかということになる。イグアインと比べると、ベンゼマは両サイドに流れられないという欠点を持っている。主戦場は中央から左。右に流れていいプレーをしていたのはあまり記憶にない。
となると、ロナウドのプレーエリアが自動的に狭くなる。イグアインとのコンビの場合は、ロナウドのプレーエリアはすべてである。しかし、ベンゼマに気を使えば、自動的に右から中央となる。気を使わなければ、ベンゼマとポジションがかぶるか、右サイドにベンゼマが追いやられるか、右サイドが死ぬかである。
だったら、最初からロナウドを右で固定するほうが、両サイドの攻撃が機能する可能性が高いのではないか、という予想。このように考えると、納得がいかないわけでもない。ボール運びはどうするのってところだけれども、ラサナとシャビ・アロンソを中央で使えば、何とかなるだろうと。特にラサナの積極性は、今までも散々証明されてきているわけで。
じゃ、このシステムが有効に機能したかといえば、なんともいえない感じであった。早すぎる失点によって、守備に重点を置けるビルバオの前に、レアルはかなり苦戦する格好となる。トケーロを中心とする攻撃的な守備をよけるのはかなりうまくいっていたが、4-4の形を維持し、後ろで待ち構える守備ブロックをはがすのに苦労していた。
一対一で体を投げ出すというよりも、相手を吹き飛ばすことをいとわないビルバオの守備前に、レアルも果敢に勝負を挑んでいく。しかし、イライソスの抜群のセーブ力の前に、シュート意欲の高いベンゼマが沈黙。そして、攻撃がやる気満々のロナウド側に片寄ったことで、ビルバオの選手間の距離を引き離すことはなかなかできなかった。
中央よりも左サイドハーフって感じに配置されたマルセロは試合から姿を消し、左サイドでは右サイドほど持ち味を発揮できないアルベロアのプレーがさらに左サイドを機能させないことに拍車をかけている。そんなわけで、相手のギャップを狙っているのはカカくらいなので、ビルバオも守りやすかったろう。マルセロの意外性のあるポジショニングアタックが発揮されなかったのは、サイドに追いやられたことが一番の原因かなと思う。
いつもは両サイドから攻撃を仕掛けることで、相手に的を絞らせなかったこと。ピッチの横幅を使った攻撃によって、相手の選手間の距離を引き剥がす。そして、相手の組織的な守備を崩壊に導くって感じだったのだけど、今日は片側だけだったのでなかなか効率的に行かないレアルの攻撃。それでも、決定機を作っていくのだけど、イライソスのスーパーセーブと、トケーロの魂が全員に乗り移ったかのようなビルバオの守りで、レアルの攻撃を防いでいった。
■目先を変えよう。
そんなわけで、後半のレアルはシステムを4-3-1-2に変更。ロナウドの位置がゴール前になり、マルセロのポジショニングがぐちゃぐちゃしてくる。中央にマルセロが侵入することで、カカへのマークが分散するか、マルセロが単に自由になるか。そして、後半のビルバオはさすがにどんどん守備が乱れていく。
しかし、レアルの攻撃もいつもとは異なる。ロナウドが左に流れることが多くなり、右サイドが今度は機能しなくなってしまった。ベンゼマとイグアインの差が出た瞬間である。そのベンゼマ。いわゆるパスの波長があわないとかついていけないとか言うことはない。ただ、いかんせんボールがおさまらない。チャレンジの末にボールを失うのはしょうがないけれども、その前の時点でボールを失ってしまう場面がちょっと多かった。
もっと攻めるぞとマルセロ→グティ。やる気を取り戻しているグティは守備も非常に頑張っていた。ファーストディフェンダーとして走りまくり。そして、何度も相手の裏をつくパスを連発していた。さすがグティ。徐々に前線の選手が仕掛けられる状況が仕上がっていく。
次にラサナ→グラネロ。そんで今日のラサナ。厳密に言えば、失点に絡んでいるからか、ガゴのパフォーマンスに感化されたか、今日のパフォーマンスはなかなか良かったと思う。特に、混乱期の前半において、抜群のキープ力とボールを受ける動き、つなぎの面でチームを救っていた。体の当て方も本当にうまい。ちなみに、グラネロはそこまで影響力を発揮できなかった。
で、レアルはどんどん決定的な場面を作っていくのだけど、最後に立ちはだかったのがイライソス。最近はゴールキーパーが試合を壊すのが多い気がするぞ。イライソスを中心とした全員守備によって、ビルバオが守りきりに成功しましたと。ただ、この試合をまた繰り返してくれといわれたら、なかなか難しいだろうなって試合でした。
■独り言
レアルからすると、イグアインの穴がかなり厳しいと判明。前半のサッカーをやるならニステルだし、後半なら頭からラウールでいいような気がするのは管理人だけでないはず。後は、セルヒオ・ラモスとアルベロアの位置をたまには入れ替えたら面白いのに。絶対にやらないと思うけれども。
気になるのはカカ。コンディションが悪いだけだろうけども、カウンターのときもスピードアップしなかったのがびっくりした。クリロナがあんな感じなので、非常にまったりしているように見えてしまう。負けちゃったけれども、そんなに心配することはないのではないかと思う。イライソスに乾杯。でも、優勝するチームってこういう試合をどうにかしちゃうものなんだよねと不吉なことを言って終了します。
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ビルバオ対レアル・マドリッド ~イグアインの代役は??~
posted by らいかーると |22:25 |
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