2010年05月18日
ブレーメンのスタメンは、ヴィーゼ、ボエニシュ、ナウド、メルテザッカー、フリッツ、ボロウスキ、フリンクス、フント、バルクフレーデ、エジル、ピサロ。超攻撃的なブレーメンって印象だったけども、さすがにドイツカップの決勝では相手のことを考えたサッカーをするのだろうか。それとも、自分たちの得意なサッカーで、流れを自分たちに引き寄せるか。
バイエルンのスタメンは、ブット、バトスチュベル、デミチェリス、ファンブイテン、ラーム、シュバインシュタイガー、ファンボメル、リベリ、ロッベン、オリッチ、ミュラー。こちらは定番のメンバーになっている。CLの決勝の前に真剣勝負ができるのは、試合勘の意味でもいいことだろう。つまり、最終チェックになる。
この試合はドイツカップの決勝です。セレモニーに気合が入っている。優勝したバイエルンと3位のブレーメンの対決。カップ戦もCLも取っちゃったら、バイエルンはなにげに3冠である。そういえば、インテルもそんな状況だったような。
■バイエルンの良さが出たかな。
ブレーメンのシステムは4-4-2。ハーフラインくらいからFWを含めて守備を行っていた。4-4-2でがっつりとコンパクトな守備を形成する意図。狙いとしては、リベリやロッベンにボールを触らせる回数をできるかぎり減らしたい、これが最優先項目。その他には、バイエルンのCBから出るボールをうまく中盤で奪い返してカウンターを仕掛けたいってところだろう。大切なことは、この狙いが上手く行ったかどうかである。
バイエルンのシステムは4-4-2。いつもどおりである。パワープレーや空中戦よりも、地上戦を好のんでいる。じゃあ、引きこもった相手をどう崩すのだというと、攻撃の枚数を増やしたり、ロッベリーの個人技でぶっこわしたり、しょうがないからマリオ・ゴメスやクローゼを入れて基本に忠実になったりする。ボールを保持→仕掛けられる状況作り→攻撃のスピードを上げるのが特徴である。
相手が守備から試合を進めてきたよってことで、バイエルン。CBにはあんまりプレスがかからなかったので、SBは高い位置に上がって攻撃に横幅をもたらす役割をしていた。ボール運びの中心はCBなのだけど、彼らを自由にする渋い働きをしているのが、シュバインシュタイガーである。バラックが怪我をしてしまったことで、期待されるシュバインシュタイガーだが、完全にブレイクするチャンスである。
相手のFWが攻撃的な守備をしてきたら、バイエルンのCBはちょっと怖い。なので、相手がプレスにいっても無駄だなと思わせることが大切である。なので、シュバインシュタイガーはDFラインに加わって、どんどんボール運びに関わっていった。中盤の選手がリベロの位置に入ることは多いが、シュバインシュタイガーは左CBに入った。中央はデミチェリスで、右はファンブイテン。シュバインシュバインシュタイガーは相手を引きつけて、何度もファンブイテンからの攻撃を導き出していた。
というわけで、始まるファンブイテンからの攻撃。ラームとロッベンサイドから始まる攻撃によって、バイエルンは相手のエリアに侵入していく場面が増えていく。DFラインからの攻撃参加によって、相手から自由になるバイエルンの中盤って構図で試合が進んでいく。お手本通りにバイエルンの攻撃の前に、ブレーメンは試合の流れをつかめないまま、時間が過ぎていく。しかし、バイエルンの後方の選手たちはたまにわけのわからないミスをするので、ブレーメンもたまに決定機を掴むことが出来ていた。
だが、流れはバイエルン。なかなか点が入らないバイエルンはロッベンの個人技や、ポジションチェンジアタックで、ブレーメンの守備組織に仕掛けていく。リベリとロッベンが同サイドに固まったり、ラームが空いたサイドからドリブルで仕掛けたり、ミュラーが二列目から飛び出したりで、どんどんゴールへの期待が高まっていく。ロッベンとミュラーのワンツーはほぼゴールみたいな場面だった。
で、前半も終わりに近づいたころ。ミュラーとオリッチのコンビニ中央を切り裂かれ、必死のブレーメン。しかし、ボールが手にあたってしまい、PK判定となってしまった。で、このPKをロッベンが強烈なシュートで決めて、バイエルンが先制する。ちなみ、バイエルンの守備は素早い攻守の切り替えと、積極的な前プレでブレーメンに攻撃をさせないようにしていた。このプレスにブレーメンはちょっと手こずっていた。
なので、後半の頭から、フント→アウメイダ。守備から入ったけれど、俺たち守備できないよなってことを再認識したようで。いわゆるいつもの形に戻したようで。自分たちの得意な攻撃の形で、良さを出すことはできるだろうけど、結果がでるかどうかはわからない。CLは大丈夫かね。暴れるだけ暴れて、ELへってのがらしいのかもしれないけれども。
で、後半の立ち上がりに、ブレーメンは意地でも攻撃だって姿勢でバイエルンのゴールに迫っていく。このときのブレーメンはなかなかであった。しかし、ロッベンにスペースのある状態でボールが渡るようになり、ロッベンに翻弄される場面が多くなっていく。健康なロッベンのドリブルはやっぱり恐ろしい破壊力である。
そして、コーナーキックからオリッチが押し込んでバイエルンが大きな2点目を決める。このゴールがブレーメンのメンタルに大打撃を与える。53分にマリンが登場。最初からマリンを出しておけばみたいなことを言っても後の祭り。あとはバイエルンにボールを持たされたり、ボールを回されたり、カウンターをくらったりでブレーメンはぼこぼこにされてしまう。カウンターからリベリが抜け出して3点目、2列目からシュバインシュタイガーが飛び出して4点目。
というわけで、最終的には4-0。途中にはオーレの大合唱が鳴り響くような試合展開であった。ブレーメンとバイエルンの力の差というか、色々な状況に対応出来る力の差がでたかなと。バルセロナに比べると、バイエルンのほうが緻密ではない。この試合でも、ロッベリーは守備を熱心に行っていなかった。でも、決勝にはリベリがいないか。
個人的には、メッシよりも健康なロッベンの方が試合を壊せる気がする。モウリーニョがロッベンをどのように抑えるのかは非常に興味深い。それとも、インテルがボールを保持するような展開に持ち込むか。引きこもった相手にはバイエルンは強いと思う。色々な手段を講じてくるのに慣れているし、ロッベンが強引に試合を壊した時の迫力は異常。なので、インテルがどのようにするかがまたも注目されそうな試合になりそうだねと。
■独り言
3冠を目指した対決になるのだなと。昨年が6冠で今年は勝ったほうが3冠である。何だか、すごいおまけがついたなと。見慣れた対決ではないので、個人的には非常に興味深い。シュバインシュタイガーが試合をつくって、ロッベンに試合を壊して欲しいなってのが管理人の希望になります。それらを凌駕するインテルの守りも見てみたいけど。
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http://www.plus-blog.sportsnavi.com/josepgualdiola/article/851
ブレーメン対バイエルンの雑感
posted by らいかーると |12:17 |
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2010年05月11日
マインツのスタメンは、ミュラー、ノヴェスキ、ファティ、ノヴェスキ、ブンガート、ザバフニク、カルハン、ポランスキ、ソト、アムリ、シュルーレ、バンセ。ドルトムントにいるクロップ監督に率いられて躍進を遂げていたマインツ。新しい若手の監督が欧州サッカー批評に特集されている。ドイツではプロ経験のない監督が増えているイメージ。
シャルケのスタメンは、ノイアー、シュミッツ、ベスターマン、ヘーベデス、ラフィーニャ、モリッツ、ラキティッチ、クルゲ、エドゥ、ファルファン、クラニー。前節負けてしまったことで、優勝の望みは天文学的な数字になっている。バイエルンが大量失点で負けて、シャルケが大量得点で勝利みたいな。Jにもこういう状況があったと記憶している。懐かしいね。
■自分たちのサッカーって何??
いわゆる国内で強豪と呼ばれているチームは、なかなか自分たちのやりたいサッカーをやることはできない。その理由は相手がしっかりと対策をしてくるからである。もしも、強豪のチームが相手にボールを持たせたサッカーを自分たちのサッカーを考えていても、相手にボールを持つ意志がなければ、自然とボールを持たされる状況になってしまう。なので、しょうがなくポゼッションサッカーの練習をするしかない。
当たり前だけど、サッカーは相手のあるスポーツである。なので、相手の状況に応じて、適切な方法を選択する必要がある。チームの決め事をベースにして判断したり、個々の選手が目の前の相手に打ち勝ったりすることで、イレギュラーな状態に対応していく。ちなみに、対面の選手との一対一で負けないという言葉は、もっと簡単に考えるべきだと。ドリブルで相手を切り裂くとか、相手からボールを奪いまくるといった目に見えやすい勝利も大切だけど、相手にボールをさわらせないとか、相手から自由になるとか、ボールを持っていない攻防も大切である。
で、シャルケのシステムは4-1-4-1。昨年は超絶ポゼッションでなかなか楽しいサッカーをしていた。しかし、ゴール前での仕掛けに難があるのは世界でも共通のようで。よって、マガトが監督に就任する。で、マガトはボールを保持することを放棄し、相手にボールを持たせてカウンターを狙うサッカーに切り替えましたと。結果から言えば、シャルケは2位でフォニッシュなので、成功といっていいだろう。
シャルケの守備を見てみると、自陣に撤退するのが特徴である。ハーフライン付近から、ボールホルダーへの守備を始める。クラニーは守備の組織に組み込まれていない。たまに守備を助けるようなおまけのような感じ。DFラインは下がりすぎることはなく、ペナルティエリアとセンターサークルの間のスペースでボールを奪って相手に速攻を浴びせるのが基本形なのかと。ひとまず、管理人が見た数少ない試合ではこんな感じでした。
で、クラニーが守備をしないので、自動的に相手のCBあたりはフリーになる。自陣で簡単に前を向ける相手のCBから攻撃を組み立てる術があれば、シャルケに対抗することはできる。シャルケの悪いところは、このような能力をもったチームに対しても自分たちのやり方を貫くことになる。例えば、ヴォルフスブルグ戦を思い出してみる。
この試合でも、相手が自陣に侵入してくることを、シャルケはひたすら待ち続けていた。で、どうなったか。フリーのCBからフィジカルモンスターに向けてロングボールを蹴りまくるヴォルフスブルグ。で、中盤があいたらミシモビッチとジョズエが仕掛けてくる。そんなヴォルフスブルグの戦い方の前に、つまり、イレギュラーな状態の前に、シャルケは効果的な手立てをすることはできなかった。自分らしさの檻に行動が縛られているようで。
マインツのシステムは4-4-2。シャルケからすると、自分たちのサッカーと最悪の相性の相手であった。マインツのサッカーは最終ラインでボールを保持する形を完成させている。恐らく、相手によってバリエーションも豊富なのだろう。後ろでボールを落ち着かせる枚数を変化させることで、様々な状況に対応していそうである。つまり、相手を尊重した上で、自分たちのサッカーをやろうとしている。
ボールを保持している時に、マインツは最終ラインを下げる。これで、相手の前プレを牽制する。深追いしてくれば、相手の中盤にスペースができるし、連動性のあるプレスをかけてきたら、相手の裏にスペースができる作戦である。横幅を使うのは当たり前で、今は縦幅も使うのだよと、改めて感じさせられた瞬間。
基本はCBだけでボールを動かす。CBを自由にするために、ボランチが最終ラインに加わって、3バックでポゼッションの場面も見られた。シャルケは基本的に深追いをしてこないので、孤独なクラニー対3の状況ができていた。なので、ここから始まるマインツの攻撃。相手のプレスがない、またはプレスをかわせるので、ボールを落ち着けることに成功したマインツ。
マインツのSBはウイングのように高い位置取りを行う。なので、シャルケのSHは其の動きにどうしても引っ張られる。なので、マインツのCBがサイドらへんからどんどん相手の陣地に侵入することができる。3バックでポゼッションの利点である。CBに試合を組み立てる能力があれば、やっぱり面白い戦い方である。で、その攻撃を開始するCBからボールはパスされるわけである。
で、パスの受け手が面白い。シャルケはゾーンを確実に埋めているので、多くのチームはここでボールを失ってしまう。でも、マインツは違う。攻撃のときのポジショニングがめちゃくちゃ。でも、そのめちゃくちゃの中にちゃんと決まりがある。味方が前を向いてボールを保持しているときは、ゴール前に殺到すること。味方の動きを見逃さずに空けたスペースへ躊躇なく飛び込むこと。なので、シャルケの中盤が空っぽになる場面も見られた。で、シャルケの最終ラインが相手をたくさん抱えているみたいな。
裏狙いの質の高いボールや、味方の空けたスペースに飛び出していくので、中央とサイドの攻撃がかなり機能していた。つまり、マインツはシャルケの中盤を省略して前線と後方で数的優位を作る面白い作戦だった。簡単に相手にクリアさせないので、セカンドボールを拾われまくる場面も特に無い。むしろ、いい形でボールを受けられる場面の方が多かった。
なので、マインツのペースで試合が進んでいく。ちなみに、マインツは自分たちのサッカーができないときのプランも用意されているようだった。相手の前プレでボールが運べないときは、背の高いバンセにボールを当てる。GKを経由してビルドアップをやり直すか、やっぱりバンセに当てる。大切なのは相手のやり方によって、自分たちのやり方を変えることである。相手がグーを出しているのに、チョキを出し続ける必要はないよって。
で、シャルケ。ボールを高い位置で奪えないシャルケは低い位置からの攻撃を余儀なくされる。昨年はボールを地道に運んでいたので、できなくないシャルケ。マインツの執拗なボール保持者へのチェックをよけながらボールを運んでいくシャルケ。でも、昨年の反省は変わっていないようで、何かを起こせそうな選手がいない。普通に攻撃を仕掛けてもゴール前の枚数が足りないので、迫力がない。このあたりが優勝に手の届かなかったところなのかなと。
マインツは相手のゴールの近くで勝負を仕掛ける状況が多い。なので、あわよくばゴールが奪えるかもとか、パスが通っていれば決定機になったねって場面がかなり多かった。実際に決定機がかなりあったのだけど、ノイアーが見事にいい意味で試合を壊してしまったと。至近距離からのシュートは防ぐし、自分で招いたPKを自分で止めるし。これぐらいできる選手がいれば、ドイツ代表も大丈夫そうである。
そんなわけで、試合はスコアレスで終わる。マインツからすれば、今季ラストのホームゲームで勝利したかったろう。シャルケは自分たちの弱点が見える形で現れてしまった。強豪だらけのCLではこの戦い方が通用するかもしれないけれど、幅がないってのは致命的だと思う。ブンデスが注目されそうになっているのだから、頑張ってもらいたいなと。
■独り言
マインツのサッカーは面白かった。後方の選手の落ち着いた組み立てとゴール前に殺到する前線の選手たち。味方が前を向いているときのスイッチの入り方は見ていて面白かった。さらに、自分がボールをもらうためだけの動きでなく、スペースを作るための動きを見逃さない面々。しっかりと訓練されているのだろうな。いつ動き出して、どこへ動き出すの優先順位が共有されているのだろうなと。
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マインツ対シャルケ ~基本構造~
posted by らいかーると |11:48 |
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2010年04月14日
レバークーゼンのスタメンは、アドラー、カドレツ、ライナルツ、フリードリヒ、カストロ、ベンダー、ビダル、クロース、バルネッタ、デルディヨク、キースリンク。久々のブンデスリーガ。いつのまにかバイエルンが首位を独走している。レバークーゼンはちょっと調子を落としている雰囲気。やはり底力ってやつでしょうか。ここで負けたら優勝は本当に意味で夢になってしまうレバークーゼン。怪我人だらけだけど頑張れ。
バイエルンのスタメンは、ブット、バトシュトゥバー、デミチェリス、ファンブイテン、ラーム、シュバインシュタイガー、ファンボメル、リベリ、ロッベン、オリッチ、ゴメス。ユナイテッド戦の直後の試合である。メンバーがほぼ同じなので、ローテーションとかないのだろうか。疲れよりもテンションを重視って感じかな。さりげなく、ミュラーは外れているけども。この試合に勝てば、優勝に大きく近づく。
■ミュラーよりも
レバークーゼンのシステムは4-4-2。ホームだけど、絶対に負けられない闘いだよってことで、非常に慎重な試合運びを見せる。自陣に守備ブロックを形成。FWも相手のCBにプレスをかけるよりは、バイエルンの中盤にボールが入らないようにスペースを埋める。それで、レバークーゼンの中盤の選手がバイエルンの中盤センターを締め付けることで、バイエルンの試合運びの妨害を徹底する。
ボールを持たされたファンブイテンとデミチェリス。ミスを連発。ボールを運ぼうとする気概は立派なのだけど、パスのチャレンジが無謀すぎるようで。なので、バトシュトゥバー&ラーム経由で強引にロッベンやリベリにボールを預ける形に変化していった。レバークーゼンからすると、それは織り込み済みだってことで、複数でロッベリーを迎え撃つ。ここの攻防でリベリのほうが可能性を感じさせる場面があった。それでも、リベリはファウルをもらうのがやっとで、レバークーゼンの作戦がうまく機能する前半戦。
バイエルンのシステムは4-4-2。レバークーゼンに比べると、守備が適当。そうはいっても、レバークーゼンのDFラインがボールを持つ場面が少ないので、あんまりバイエルンの守備が全員で行っていないからレバークーゼンのほうが優勢になったとは言えない感じ。攻撃面を見てみると、前線におまかせって感じ。ロッベリーとゴリッチを同時に起用したのはそんな理由かもしれない。何かを起こせるセットとしては最強かと。
ラームもバトシュトゥバーも攻撃参加を自重しているようで。この試合の重要性を感じているようで、固い試合運びで前半を勧める。狙いとしては、攻撃は前線のスターにおまかせ。それで打開できればラッキーだし、スコアレスの状態が続けば、相手の隙ができるだろうし。バイエルンからすると、引き分けでも悪くはない結果なので。レバークーゼンがあせれば、チャンスは生まれるかなって。
試合展開に話を戻すと、ボールを持たされたバイエルン。ボールを組織的に奪ってカウンターを仕掛けるレバークーゼンって感じで試合が推移していく。レバークーゼンはカウンターで相手を脅かしたいのだけど、バイエルンも守備に枚数をかけているので、独力のカウンターで相手を破壊できそうな気配がなかった。バイエルンはボールを運べない後ろの選手を助けるために、リベリがポジションを下げたり、シュバインシュタイガーやファンボメルがレバークーゼンの中盤の選手とポジショニングの駆け引きをしたりと渋い攻防が繰り広げられる。
リベリやファンボメルがポジションを移動することによってできたスペースをゴリッチが有効に活用できるようになれば、バイエルンはネクストレベルに上がれるのかもしれない。というわけで、伸びしろがまだまだバイエルンであった。がっつりと守備を固めるレバークーゼンの前に、バイエルンの前半はほとんど決定機を作れないまま終了を迎える。
で、レバークーゼン。面白いのがクロース。クロスマシーンなのかと先入観を持っていたが、左サイドからどんどん中央に進出していた。それが効果的に機能しなかったのが前半の最初。それでも、レバークーゼンの中で、色々な仕掛けをすることによって何かを起こそうとしていたのはクロースくらいであった。失敗を恐れずにアイディアを実行し続けられるのはなかなかできることではない。
カウンター対策がばっちりのバイエルンを相手に、徐々に攻撃の枚数を増やしていくレバークーゼン。カドレツやカストロが攻撃参加するようになれば、数的有利かロッベリーを守備の奔走させることができる。で、動きまくるクロースが試合に影響力を発揮し始める。ドリブルで仕掛けてセットプレーのチャンスを貰ったり、パスで仕掛けて決定機を演出したり。
徐々にブットが忙しくなったところで、前半は終了。対して、アドラーは暇であった。レバークーゼンからすれば、まあ上出来の前半戦だったろう。バイエルンからすると、スコアレスの状態がつづいているので、こちらもまあ悪くはない。でも、決定機がほぼゼロなので、ちょっと嫌な感じである。さすがにユナイテッドとの激闘で疲れているのかもね。
後半の開始から激しいプレスを見せるバイエルン。後半はみんなで守備をするよのって意志を見せる。前半の流れを断ち切るようなバイエルンの立ち上がり。で、51分にロッベン。セットプレー崩れのカウンターのカウンター。つまり、レバーくゼンの守備組織が構築する前に、さっさとリベリにボールを届けるバイエルン。で、リベリがエリア内で仕掛けてPKを奪う。で、このPKをロッベンが冷静に決めてバイエルンが先制。
この先制点によって、バイエルンは全員で守備を固めるような素振りを見せる。どうせやるなら引きこもりのはずなのだけど、全体のラインが妙に高い。となると、守備能力の低い選手がちらほらいるバイエルンはそこから突破されて相手に攻撃のスイッチを入れさせることになる。学習しないバイエルン。ってことで、今日の餌食はリベリ。別にリベリだけが悪いわけじゃないけど、サイドを突破されるバイエルン。キースリンクのダイビングヘッドはあわやゴールの決定機であった。
で、その直後にファンボメル。意味不明なミスでボールを失って、自らファウルで相手を止める。で、そのFKをクロース。意志を持ったボールはまたもポストを直撃。しかし、こぼれ球をビダルが押し込んで、あっさりとレバークーゼンが同点に追いつくことに成功する。先制点から10分もたたない出来事であった。
こりゃマズイなってことで、バイエルン。ミュラーを入れて中盤を厚くしたり、プラニッチを入れて中盤をテコ入れしたり、クローゼを投入したりするけれど、あんまり変化はなかった。プラニッチは超危険なパックパスでピンチを招くし。ミュラーは一度だけ良い形でマリオ・ゴメスとのコンビでロッベンへスルーパスを通していた。
なんにせよ、流れはレバークーゼン。攻めまくるレバークーゼンにカウンターで反撃するバイエルンって構図で試合は終了まで流れていく。しかし、ここからは守備だって気持ちが伝染したのだろう。しっかりと守備を固めるバイエルンの前に、なかなか決定機を作れないレバークーゼン。こういう時に動けるクロースはいい選手になるだろうと。最後のプラニッチのスルーパスをデルディヨクが冷静にキースリンクにパスしていればと悔やまれる試合になった。1-1で終了。
■独り言
ユナイテッド戦の疲れうんぬんでなく、バイエルンよりもレバークーゼンのほうが立派なサッカーをしているってことが証明された試合であった。11人で闘うチームの方が流れを引き寄せられるのだなという真実である。でも、その論理を破壊するロッベリーは今日も健在であった。リベリはドリブルでPKを奪うし、後半のロッベンのカウンター、それは数えるほどしかなかったけれど、記憶に残るものであった。
リヨンは間違いなく11人で戦ってくる。で、試合を壊せるロリスもがいる。バルセロナとインテルが注目を集めるのもわかるが、なにげにリヨン対バイエルンも凄まじい試合になりそうな予感である。論理を破壊出来るか否か。それとも、土壇場で論理をバイエルンが身につけるか。非常に楽しみである。
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http://www.plus-blog.sportsnavi.com/josepgualdiola/article/832
レバークーゼン対バイエルン ~論理を破壊?~
posted by らいかーると |12:31 |
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2010年03月03日
バイエルンのスタメンは、ブット、コンテント、バトシュトゥバー、デミチェリス、ラーム、シュバインシュタイガー、ファンボメル、リベリ、ロッベン、ミュラー、ゴメス。ロッベリーが完全に怪我から復活したようで。CLはかなりごたごたしたようだけど、このメンバーだと何だかんだ勝ち抜いてしまうのかなと。やっているサッカーもそれなりに面白いし。
ハンブルガーのスタメンは、ロスト、ボアテング、マタイセン、ロゼフナル、デュメル、ゼロベルト、ヤロリム、エリア、トロホフスキ、ペトリッチ、ベリ。ニステルが筋肉系の故障で離脱。元気な姿が見られると思っていたのだけども。それでも、ゼロベルト×ヤロリムコンビが見られるのは嬉しい。エリアは元気だろうか。
■ハンブルガー曰く
バイエルンって、最近はとっても調子がいいよね。ロッベンとリベリがスタメンにいるし、下部組織出身の若手もいる。それでいて、試合から消えることで有名だったシュバインシュタイガー。中央で見事な存在感を出せるようになったでしょ。あれは素晴らしいコンバートだと思うよ。つまりさ、やっているサッカーもスタメンの年齢構成もかなりバランスがいいと思うんだよねってことさ。
だからさ、そんなバイエルンとやりあうんだから、しかも、バイエルンのホームでだよ(笑)、多少は、、、いや、かなり相手をリスペクトした戦い方が余儀なくされると思うんだ。というか、そうしないといけない。うちの戦い方はゼロベルトたちが非常に攻撃的に振舞うことが特徴になっている。でもさ、CHが相手のゴール前に飛び出しまくって、カウンターの応酬になってもしょうがないだろうって。だから、前半は相手にボールを持たせてカウンターを狙うのが王道だろうね。
というわけで、ハンブルガーが自陣に引いて守備を固める。それに対して、バイエルンはボールを保持ながら攻撃を仕掛けていく形で試合は幕を開ける。ハンブルガーはFWを相手のファンボメル付近にぶつけることで、かなり守備意識の高さを表現して見せた。その代わりに、バイエルンのCBはフリーになるのだけど、まあそれはしょうがないよねってところだろう。なので、久々にバトシュトゥバーの出番が訪れる。
ボールを持たされたバイエルンはサイドに展開したり、楔を入れようとしたりするが、相手人数が多いので、なかなか巧くボールを展開できなかった。で、こういうときはバルサのCBを思い出そう。彼らはドリブルで相手陣地に侵入し、相手を引きつけて味方の中盤を自由にしたり、そのまま中盤の一員として振舞ったりすることができる。じゃ、バイエルンのCBはどうだったか見てみよう。
デミチェリスとバトシュトゥバー。2人ともやろうと思えば、アンカーもできそうな選手である。バトシュトゥバーは名古屋にいた吉田みたいな印象で、ユースまではボランチをやっていたけど、時代の流れによってDFラインに配置されるようになったみたいな。で、今日はやっぱりバトシュトゥバーの出番であった。マンチェスター・ユナイテッドでエバンスにすべてが託されるように、攻撃を動かしているのはバトシュトゥバーであった。
バトシュトゥバーはドリブルで相手陣地に侵入することはない。低い位置から高速パスで試合を作っていく。バイエルンの前線の選手がボールを受ける動きでフリーになるのを見逃さない&長い距離も低いボールで通せる技術があるのはさすがである。マルケスのようなサイドチェンジはないが、堅実に相手のゾーンの隙間にボールを通してける能力をこの選手は持っている。
相手の守備に対して、いわゆる巧い選手がボールを受けに下がって、状況をどうこうしようとする場面があった。しかし、相手はついてくるし、前線の枚数は足らなくなるわけで、だったら、後ろに繋げる選手がいるならば、お任せしよう状態になっていく。非常に正しい判断かなと。ポジションチェンジする必要なければ、やらないに越したことはない。なので、シュバインシュタイガーもボールの受け手として機能するようになっていく。
で、前半の最大の山場が生まれる。バトシュトバーの楔→シュバがフリーな状態でボールを受けて相手陣地に侵入し、スルーパスをミュラーが外した場面。この決定機を作れたことで、バイエルンはこの攻撃を続けていけば大丈夫だなと確信したに違いない。で、もうひとつの確信が生まれる。それはハンブルガーの立場で、このままの形だとやられるだろうなって確信が。
バイエルンがちょこちょこチャンスを作り始めてから、防戦一方になっていくのかなと思っていたが、急にハンブルガーがやり返し始める。このあたりの駆け引きが面白い。お得意のロングボールを前線に当てて、こぼれ球を拾う作戦。狙いはバトシュトゥバー。繋げるけども、守りが強いって選手でもないので、ベリに非常に苦労していた。また、ドゥメルを積極的に攻撃参加させることで、お前はだれだのコンテントを狙い撃ち。バイエルンを眺めると、左サイドの守備は確かに弱そうなので、非常に懸命な判断だったかと。
ロングボール大作戦やボールを奪ってからのショートカウンターで徐々に試合を動かしにきたハンブルガー。あのままバイエルンがゆったりボールを保持する展開から、オープンな展開に試合を動かしたのはちょっと凄い。で、そうなると、バイエルンもリベリとロッベンがボールを持つ場面が増えていく。ま、それもしょうがないだろうと。彼らにボールを触らせないように守っていても崩されちゃったのだから、もう関係ないだろうと。そんなわけで、両チームともにゴール前に殺到していく場面が増えていく。
で、迫力があるのは間違いなくバイエルン。でも、最終局面でロッベンと周りの呼吸がずれたり、ハンブルガーの執念の守りだったりで、いわゆる、これを決めなきゃだめだよねってな超決定機はあまり生まれなかった。逆に、相手のミスを見逃さないハンブルガー。バイエルンの守備陣がボールの処理を誤ると一気にスピードアップ。そして、いわゆる超決定機を何度かむかえた。ペトリッチとトロホフスキが決めたかったね。
で、前半が終了。ゲームプランが崩れたときのハンブルガーの切り替えの早さが目立つ前半戦であった。でも、バイエルンのほうが底力はあるわけで、決めるべきところで決めないと、後半は怖い展開になりそうで。
後半が始まると、ハンブルガーがいつもどおりの表情を見せる。守備のときも相手陣地に侵入してプレスをかけていった。というわけで、最初からオープンな殴り合いが展開される。バイエルンと殴り合いなんてあんたばかって感じもするが計算すると、あら不思議。そんなに、ハンブルガーが不利ってこともなさそうである。
バイエルンは攻守の切り替えや相手陣地での守備はなかなか巧い。でも、自陣に戻って守備をするのはあんまり好きでないように思える。例えば、ロッベンやリベリは守備をするときもあるのだけど、しないときもある。なので、場合によっては4-2で守るしかないバイエルンなんて状況がちょこちょこ出てくる。
なので、そういう状況にハンブルガーが強い選手を当てたり、数的優位で迫ったりすることができれば、どっちが先に得点するかってのは、なかなか複雑な計算式になりそうである。どっちが優勢だってことは一概に言いづらいだろう。実際にハンブルガーはなかなか迫力のある攻撃を見せていた。特に後半は自分たちの長所であるエリアを中心にして、攻撃を組み立てていったところに彼らのチームカラーが出ていると思う。
そんな襲い掛かるハンブルガーを相手にバイエルンもロッベンやリベリがやり返す。しかし、マタイセンとロゼフナルを中心とするDFが耐える耐える。特にマタイセンはオランダ代表なので、日本は対峙することになるんだねと。非常に優れた選手であります。あんまり繋げる選手ではないけれども。
で、そんな一進一退の攻防に終止符を打ったのがリベリ。左サイドからドリブルで仕掛ける。そして、ボールをずらしてズドン。スポルトでは大騒ぎだったのだろうか。いわゆる個人技で試合を壊しちゃう典型的な例であった。ずらしてズドンは、小さいころから練習しまくる必要があるんだろうね。
80分近くのゴールだったので、ここからハンブルガーは最後の猛攻を見せる。で、バー直撃のシュートを放つなど、後一歩まで迫るところが凄い。しかし、試合を通じて、ファンボメルとシュバインシュタイガーの危険察知能力による事前のファウルなどによって、攻撃の流れを阻害されちゃったのが痛かった。よって、試合は1-0で終了。久々にバイエルンがドイツで首位にたったとさ。
■独り言
リベリの個人技も凄かったが、印象に残っているのはハンブルガーの姿勢。途中から正面衝突に切り替えて、ここまでの勝負を演じられるとはわからないものである。でも、バイエルンの短所と自分たちの長所を考えれば、理解できなくもないわけで。この短所をどのように解釈するかで、バイエルンとの向き合い方も変わっていくのだろう。他のチームがどのように戦っていくのか気になるところで。
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ハンブルガーSV対バイエルン・ミュンヘン ~計算問題と解釈~
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2010年02月23日
ヴォルフスブルグのスタメンは、ヒッツ、ベカリク、マドルンク、シムネク、シェーファー、ジョズエ、リーター、ゲントナー、ミシモビッチ、ジェコ、グラフィッチ。出場停止をきっかけに、長谷部がスタメンから外れるようになったようで。でも、代役がリーターってのが悲しいところで。ちょっとは変わったろうか。
シャルケのスタメンは、ノイアー、クリューゲ、ヘーベデス、ボルドン、シュミッツ、マティブ、ラキティッチ、コウシュンビン(中国人)、ファルファン、サンチェス、クラニー。マガトがフォルクスアレーナに凱旋である。最近のヴォルフスブルグを見て、マガトは何を思うのだろうか。ちょこっとメンバーをいじってきたかな。ラフィーニャやモリッツがいない。
■変わろうとするヴォルフスブルグ
試合前の予想では、ヴォルフスブルグがボールを持たされる→何もできずにカウンターをくらいまくる→マガトにっこり!みたいな展開を予測していた。トルシエへの反発心をひとつにして、一致団結した2002の日本代表に例えるのは危険だが、ヴォルフスブルグの面々にも似たような気持ちがあったのかもしれない。あんたには負けたくないよ、みたいな。
システムの変更点ではミシモビッチのプレーエリアが下がっている。ジョズエの横ってのは言いすぎだが、わかりやすくいうと、そんな感じ。特に守備のときのポジショニングが下がっている。ジェコたちを前線に残してって残りで守るって約束事をはっきりさせたのだろう。で、攻撃のときも低い位置でボールを触りながら絡んでいくミシモビッチ。こっちのほうがいい感じである。
試合展開に話を。予想通り、ボールを持たされたヴォルフスブルグ。4-1-4-1でゾーンを綺麗に配分したシャルケはヴォルフスブルグが攻撃を仕掛けてくるのをただ待つのみ。で、ヴォルフスブルグの選んだ作戦が非常に効率的だった。本当は選択肢がそれしかなかっただけかもしれないけれども。
その作戦はロングボール大作戦。シャルケはCBまで深追いはしてこないので、CBは自由な状態でボールを蹴ることができる。で、前線にはジェコとグラフィッチ。いくらコンディションが落ちているとはいっても、ただでは負けない2人である。なので、強力な前線にガンガン放り込むヴォルフスブルグであった。中盤でボールを奪いたいシャルケからすると、長所である中盤での潰しあいを省略されるのは嫌な雰囲気である。
で、ジェコとグラフィッチが前線で仕事をする。こぼれ球にゲントナー、ミシモビッチ、リーターが反応することで、攻撃を単発に終わらせない仕組みもうまくいっていた。なので、序盤はヴォルフスブルグがかなり優勢に試合を進めている。また、ジョズエやミシモビッチが低い位置から前を向いてドリブルで相手をひきつける動きをすることで、相手のゾーンをはがす場面も見られた。シャルケの立場からすると、ドリブルで突っ込んでくるのは想定外だろう。
シャルケの守りは約束事ががっちりしている。自分のゾーンを守ることが最優先で、深追いは絶対にしない。相手が自陣に侵入してきたらボールホルダーにプレスをかける。なので、低い位置だったら、ボールを持てるヴォルフスブルグ。このボールを持てるスペースからの仕掛けがことごとく決まるヴォルフスブルグ。前述したロングボールやスピードを上げたドリブルからの仕掛けが、うまくはまっている。なので、セットプレーやゴール前に迫っていく機会が増えていくヴォルフスブルグ。
そんなわけで、ヴォルフスブルグが優勢という展開。注目のミシモビッチはかなり低い位置で奮闘していて、味方にボールをちらして前線に飛び出すスタイルでチームを引っ張っていった。4-3-3ではなくて、4-4-2のフラットに変更してきたのかなと。こうなると、中盤を3人で守る必要がないので、ジョズエたちの負担も軽減されていた。なので、いつもよりも相手を捕まえるのが早いヴォルフスブルグの前に、シャルケは効果的な攻撃が仕掛けられない。さらに言うと、シャルケの高い位置でボールを奪う作戦はヴォルフスのロングボール作戦で封じ込められている。
こりゃ、ヴォルフスブルグが復調のきっかけを掴む試合になりそうだなと。しかし、嫌な伏線をヴォルフスブルグが発動する。コーナーキックの守備がゾーンで相手をちっとも捕まえないヴォルフスブルグ。普通に相手にあわせられていて、コーナーが続いたら、即失点に繋がりそうである。なんで、完全にゾーンでやっているかは謎。
29分にシャルケがコーナーキックから先制。まるで絵に描いたかのような展開である。ゾーンの隙間に走っていく選手、そこへボールをおくればフリーの出来上がり。決めたのはクラニー。クラニーがフリーでヘディングできるって状況がやばい。ゾーンなんだから、危険な場所から埋めていけばいいのに。
しかし、残りの30分。ここでシャルケが畳み掛けてくれば、ヴォルフスブルグが苦しさ満点なのだけど、そういうチームでない。なので、ヴォルフスブルグは自分たちの正しさを延々と続ける。で、ちょこちょこ面白い形を作って前半は終了。ヴォルフスブルグは久々に内容が良くなっているので、選手は負けていても手ごたえを感じているかもしれない。
シャルケは自分たち本位すぎるなと。それがケルン戦よりも機能していないんだから、ちょっとやり方を変えればいいのにね。途中からDFラインを高くして相手のロングボールに対策を打ったのは立派だけど、サイドに流れてボールを受けるジェコに会心の一撃を与えるような修正ではないわけで。
で、ここで、新生・ヴォルフスブルグについて少し。システムは4-4-2のフラット。SHの選手は味方のロングボールの的になったり、こぼれ球を拾ったり、中央のジョズエとミシモビッチとのコンビネーションで突破させたりと大忙し。ゲントナーはゴール前で仕掛けることもあるけど、リーターは周りの補助に奮闘している。中央のジョズエとミシモビッチが抜群に機能しているのがいいところかな。
このシステム変更で、守備の人が足らない問題も解決したし、ジェコとグラフィッチを活かすような戦い方&ジョズエたちによる中央からの仕掛けもできるので、なかなか楽しそうである。で、気になるのが長谷部。今までのポジションがSHのような振る舞いを求められるようになってしまった。なので、フィジカルが不安視されているのかなと。下手したら、ベンチになっちゃうかもね。
■正しさを信じて
後半の頭から、ゲントナー→デジャガ。ゲントナーの動きが悪くはなかったので、怪我でもしたのだろうか。ただし、デジャガはゲントナーとの違いをチームにちゃんともたらしていた。ゲントナーに比べると、低い位置からパスで仕掛けられるような選手である。たぶん、足元に自信があるのだろう。強いて言うなら、長谷部とかぶっているかもしれない。そういえば、ジアニはどうした。
ヴォルフスの戦い方に変化は特にない。相手のプレスの届かないところからロングボールやスピードアップした仕掛けが始まっていく。で、これにシャルケが対応し始める。自陣で我慢しているのが嫌になったのか&このままではヤバイと感じたのかは不明。ボールホルダーにプレスをかける場面がちょこちょこ出てくる。ただ、不味かったのがプレスにボールを奪いたい色気が出ていて、相手をさらに自由にする場面もあった。
53分にサンチェス→モラベク。元気のないサンチェス。カウンターを封じ込まれたことで、自分の持ち味がなかなか発揮できなかった。それはファルファンも同じである。リードしているシャルケはリスクを犯したくないわけで。攻撃は前線の個人技にまかせっきりであった。それでも、クラニーが決定的な場面を迎えるのだから凄い。
相手にコーナーキックを与えることなく、ヴォルフスブルグは延々と攻撃を仕掛けていく。ミシモビッチのセットプレーやジェコの個人技、シェーファーの攻撃参加と徐々にシャルケ陣内に侵入していくヴォルフスブルグ。シャルケはもう少し戦い方を相手にあわせてもいいのかなと感じた場面で。このあたりの攻防はヴォルフスブルグが上手だった。
70分にミシモビッチのクロスにグラフィッチが飛び込んで同点ゴール。好調のミシモビッチの精度の高いボールがやっとゴールに結びついたようで。盛り上がるスタジマムであった。で、立て続けに75分にミシモビッチ発信の攻撃→シェーファーが裏に抜け出してクロス→グラフィッチが綺麗にあわせて逆転ゴール。
というわけで、相手にとって嫌な攻撃を延々と続けたヴォルフスブルグが報われた瞬間である。ずっと勝っていないチームがずっと負けていないチームにリードを奪った。こういう状況でヴォルフスブルグがどういうサッカーをするかと思いきや、普通に追加点を狙い続けていた。そして、ボールを持たされたシャルケはなかなか効果的な崩しができない。ラキティッチもバウムヨハンもまだまだだねってことで。頼みの綱のラフィーニャはいないし。
終盤のパワープレーであわやの場面もあったが、何とか凌ぎきったヴォルフスブルグであった。久々の勝利で、欧州でも国内でもこの波にのっていきたいところである。
■独り言
ヴォルフスブルグの現状でできることがシャルケのやってほしくないサッカーと一致した。これが偶然か必然かってところはなかなか怪しいところである。それでも、新システムに移行したことで、ヴォルフスブルグはちょっとはいい状態になっていきそうである。ついでに、セットプレーの守備もなんとかしたい。そして、長谷部が地味にヤバイ。
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ヴォルフスブルグ対シャルケ ~新システム~
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2010年02月16日
シャルケのスタメンは、ノイアー、シュミッツ、ノルドン、ヘーベデス、ラフィーニャ、マティプ、モリッツ、サンチェス、ラキティッチ、ファルファン、クラニー。マガトに率いられたシャルケは見事なまでに戦う集団に変容しましたとさ。鬼軍曹とか言われているけども、どこにいっても結果を出せるのはさすがである。
ケルンのスタメンは、モンドゴラン、ブレコ、モハマド、ジェロメウ、ショルヒ、ペッツォーニ、プティ、ポドルスキ、シヒ、マニシェ、ノバコビッチ。初めてのケルン。スタメンを見る限りは随分と多国籍軍団なんだなって。レバノン代表のモハマドが非常に気になる。ってか、久々にマニシェと遭遇である。ってか、中盤がポルトガル代表コンビではないかって代表で共存したことあるのかな。
■えぐいシャルケ
昨年のシャルケはお手本のようなポゼッションサッカーをしていた。いわゆるバイタルエリアまでのボール運びに関して、世界一はシャルケかビジャレアルかと管理人に評されていたくらいである。ただし、仕掛けの部分でどうもうまくいかなかったシャルケは相手のカウンターに沈むことが多かったのだろうか。よって、昨年の成績は成功と呼べるものでなく、マガトが監督に就任することになる。
で、今年のシャルケ。サッカーの内容が激変していた。監督によって、すべてが代わることを示している具体例になっている。昨年は自分たちでボールを保持する形。今年は相手にボールを与える形になっている。つまり、綿密に組織された守備からスタートするのが、今年のシャルケの特徴といえそうである。
システムは4-5-1。全員の守備意識が異常。攻守の切り替えも恐ろしく早く、自陣で守備ブロックを作るのが本当に早い。4-1-4-1とは異なり、5人で横一列に並んでいるので、なかなか楔のボールを通すことができない。さらに、中央はクラニーが蓋をしているので、ショートパスでボールを運んでいくのはかなり困難そうである。ゾーンを適切に配分していて、相手が侵入してきたら即座に潰しに行くのが印象的だった。それは、まるで自分の庭に入ってきた侵入者を撃退するような感じ。
だいたいハーフライン付近からプレスを始める。で、相手のCBやボールをもらいに下がった選手を深追いすることはあまりない。でも、前線の選手がこれは奪えるとか、こいつにボールを持たせたら危険と判断した場合は深追いもいとわない。で、この判断に周りの選手が連動できるから凄い。なので、さあ仕掛けようってケルンの選手が準備すると、急に襲い掛かってくるシャルケ。しかたなく、後ろに戻してやり直すケルンの選手が印象的だった。
これがアウェーならば、理解はできる。でも、ここはホームである。ホームなのに相手にボールを与えて相手のミスに乗じてカウンターで仕掛けていく。まさに鬼。ここまで徹してくるとさすがに結果は出ると思う。さらに、前線には才能豊かな選手がそろっているしね。
というわけで、シャルケの攻撃を見てみよう。ラキティッチはそんなに影響力を発揮していない。ハードワーカーとして選手の幅を広げているところだろうか。攻撃の中心はファルファンとサンチェス。この試合ではサンチェスがキレキレであった。スピードが特徴のサンチェスは相手から離れてボールをもらうのが巧い。相手のゾーンからはみ出して前を向き、一気にスピードアップするのが特徴である。
この2人のドリブラーが仕掛けていき、取られてもそんなにリスクはない。突破できたらラッキー。ファウルをもらえても合格。セットプレーでは正確なキックの蹴られるシュミットがいる。なので、ドリブラーに仕掛けさせるのは好都合なのだろう。攻撃が遅らせられた場合は、両SBの攻撃参加が持ち味となっている。特にラフィーニャは正確なクロスと中央に侵入していける勇気が持ち味で。でも、そこまで攻撃参加はしない。徹底したリスク排除って奴だろうか。
で、そんな相手にケルン。我らがポルトガル代表コンビはめちゃくちゃ苦戦していた。ボールを持たされる→一生懸命にショートパスで相手の守備網をはがしにかかる。でも、失敗して、シャルケにカウンターをくらうのループであった。なので、色々な選手が自由にボールを持てる付近に出没。でも、状況は一向に変わらない。それでも、愚直に攻撃を続けるケルンにあんまり悪い印象は受けなかった。
ケルンも警戒していたのはシャルケのカウンター。なので、攻撃に手数をかけることはあまりなかった。相手のホームだし、スコアレスで焦るのはむこうでしょと。シャルケほどの守備阻止ではなかったが、攻守の切り替えや相手の攻撃を遅らせるところの守備はなかなかだったと思う。
で、試合が一向に動かない。ケルンは徐々にロングボールを多用。陸が無理なら空ですよと長身のノバコビッチに向けてロングボール。これが実ることもあれば、もちろん、実らないこともあった。あまり効率は良くないけども、シャルケにカウンターを食らうよりはましだみたいなケルン。でも、コーナーを取ったり、遠目からのミドルも増えて空作戦はなかなか効率が良さそうな雰囲気である。
そんなわけで、0-0で推移する試合。試合が動いたのは前半のロスタイム。困ったときのセットプレー。先制点はシャルケでした。ファルファンがファウルをゲット。そしてシュミッツの正確な左足がマティプのヘディングを導き出す。シャルケからすると、計算どおりのセットプレー。我慢していたケルンからすると、精神的にくる失点である。
で、後半の展開。なぜかボールを持つシャルケという展開が垣間見ることができた。ボールを持たされるシャルケ。でも、昨年にポゼッションしていたらから、もちろんできるわけで。ボール保持もできるけど、守備から入ったほうが結果が出るよねってマガトの哲学なのだろう。従う選手たち。なので、ホームでの無失点が続いているんだろうな。
さらに、シャルケはプレスの位置を低くして、ケルンを陣内におびき寄せる。これで、ボールを繋ぐことはやってきているケルンはちょっとよみがえる。でも、ロングカウンターの危険が迫る。高い位置で守備を続けることは何だかんだ体力を消耗するもので。ゴールに近い位置で守ったほうが、メンタルは疲れても肉体的には楽なのかなと。さらに、スピードを活かしたカウンターで相手を痛めつけようってのは、至極真っ当な采配。
意外にも危なっかしい場面もあったが、ノイアーの出番はそんなになかった。で、ファルファンとサンチェス、ときどきラフィーニャが仕掛けていくシャルケ。途中からバウムヨハンが登場。いつのまにかに移籍していた。シャルケのやり方さえ覚えれば、チャンスをもらえるのではないかと。
それでも1-0のままスコアは変わらない。となると、まさかの展開を期待するケルン。前半に比べると、中盤の選手がスペースを作る動きを繰り返すようになっている。で、ポドルスキもちょこちょこ画面に現れるようになっている。でも、追加点を決めたのはシャルケであった。
この場面が面白くて、サイドに3人並んでいた。クラニー、ラフィーニャ、もう1人は不明。なので、相手も3人寄ってくる。で、一番前にいるのがクラニーと相手のCB。いわゆるCBがサイドに引き出されている形。で、このときに中央をカバーする選手がいなかったのがケルンの運の尽き。クラニーにサイドを突破されると、あとは決められるのを待つだけみたいな。そして、クラニーのクロスをファルファンは見事に流し込みましたとさ。
■独り言
そんなわけで、シャルケの完勝であった。ケルン相手にここまでしなくっても、、と思わせるところが今年のシャルケらしさなのだろう。こりゃ上位との対決が楽しみになってきた。この守備が欧州でどれだけ通用するかも見たいところだけど、それは来年のお話ですねと。なんにせよ、楽しみなチームができたのでうれしい。
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シャルケ対ケルン ~えぐいマガト~
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2010年02月16日
バイエルンのスタメンは、ブット、バトシュトゥバー、デミチェリス、ファンブイテン、ラーム、ファンボメル、シュバインシュタイガー、リベリ、ロッベン、ミュラー、ゴメス。CLに向けてロッベリーの競演が実現である。外れるのはオリッチ。繰り返す、外れるのはオリッチ。頑張っていたけど、やはり勝てないか。ミュラーがスタメンに残っているのがうれしくもあるけども。
ドルトムントのスタメンは、ツィーグラー、フメルス、スボティッチ、シュメルツァー、オボモイエラ、ヌリシャヒン、ベンダー、グロスクロイツ、モハメド・ジダン、ブラシュチコスキ、バリオス。ドルトムントは2回目である。バリオスがなかなか優秀なCFだった記憶があるよって。ジダンやヌリシャヒンが楽しみだな。
■頑張ってみたけれど。
序盤からドルトムントが猛攻を仕掛ける。っていっても、ここはミュンヘンなので、かなり守備的に振舞っているドルトムント。バリオスが相手を追っかけまわすことで、バイエルンを休ませない作戦。でも、調子のいいバイエルンもボールを回しながらドルトムントの隙を伺うそんなたちがありであった。4-2-3-1でがっつり守備を固めるドルトムントをどのように崩そうかなと考えるバイエルン。で、ドルトムントはボールを奪ってからの速攻に思いをはせるみたいな。
で、ドルトムントのカウンターが炸裂する。相手のボールを奪うと後ろからどんどん選手が飛び出してくることで、圧倒的な数的優位を形成。確かに後ろから飛び出してくる選手にロッベリーなんかはついてこないだろうってな計算。で、その計算に狂いはなかったドルトムント。序盤から決定機を掴んでいく様は非常に立派であった。デミチェリス、ファンボメルがギリギリのところでクリアーすることで事なきをえる。
しかし、4分。キーパーからのロングボール。ファンブイテンがボールの処理に手間取るのを見逃さないジダン。相手からボールを奪うと、ファンブイテンをブロックしながら、フィニッシュをゴールに繋げる。序盤のいい流れで先制できるとはかなり理想的なドルトムントの立ち上がりであった。
で、ドルトムントの守備対バイエルンの攻撃なんて構図が出来上がる。ドルトムントはバイエルンの選手配置にあわせて選手を配置していた。恐らくだいたいの役割を決めていたのだろう。オボモイエラはリベリを見て、バトシュトゥバーはブラシュチコフスキが見ようみたいな。相手の選手に合わせて、自分たちの選手を配置することで、無理のない守備網が完成していた。相手で自由にするのはCBだけで、他の選手からは自由を奪おうと。バリオスも低い位置で中央にボールが来させないように守備をしていた。
そんな組織的なドルトムントの前に、バイエルンはなかなかてこずってしまう。相手がマークの役割をはっきりさせているので、ポジションチェンジで状況を打開したいところ。しかし、リベリとロッベンは妙に静かであった。ミュラーと位置を入れ替えるのかなと思っていたが、そんな場面はなし。でも、この2人を中心にドルトムントの組織に挑んでいくこととなる。
最初はリベリの単独突破であった。周りのフォローを待つことなく、仕掛けをこなしていくリベリはやっぱり次元が違うんだなと思わされた。ただし、ゴメスと波長が合わないようで、リベリの仕掛けは不発に終わる。でも、バイエルンからすると、リベリから崩せそうだという情報が手に入る。
ドルトムントもダイレクトのパス交換でバイエルンにカウンターを仕掛けていくが、序盤ほどの勢いはなし。恐らく、リードしているのだから慎重にって考えが働いたのだろう。でも、バックパスをまったくしない攻撃はかなり狙いがはっきりしていたと思う。攻撃をやり直している時間はないからねって監督に言われたのだろうな。
リベリの次はミュラー。徐々に相手のバイタルでボールを引き出せるようになっていく。CBもリスクを犯したパスをするようになり、ミュラーが中央で仕掛けることによって、徐々にドルトムントの陣内に侵入していくバイエルン。そしてロッベンがちょこちょこ絡むようになり、マリオ・ゴメスがすばらしいファーストタッチで決定機を作るなどなど得点の雰囲気が出てくる。
20分。コーナーキックからファンボメルが強烈なミドル。相手に当たったシュートにキーパーがうまく反応できずにゴールに吸い込まれましたと。こちらもいい時間帯に得点を取ることができて、巧く行き過ぎている印象。なんだか試合の流れがそのまま得点に繋がる不思議な試合である。
で、ここからが膠着状態になっていく。リベリが自由に動き回って、ミュラーがバランスを取り始めると一気にバイエルンのペースになるかと思われた。しかし、ドルトムントの最終ラインが耐え忍び、審判の判定にリベリはペースを乱され、、、っても、審判の判定は間違っていないのだけども、、、ドルトムントはベンダーが何度も相手の攻撃をインターセプトし、素早い攻撃を仕掛けていく。で、バリオスが決定機を作るのだけど、ブットのファインセーブに防がれてしまう。
なので、前半はここで終了。1-1のままだった。どちらかというと、バイエルンのほうがまだまだバランスを崩して攻撃を仕掛けられるのかなと。そのリスクがポジティプに働くか、ネガティブに働くかで試合の結果が決まりそうである。ちなみに、ヌリシャヒンとジダンはなかなか良い仕事をしている。
しかし、管理人の予想は木っ端微塵に外れることとなる。ドルトムントは隙を作っちゃったね。後半の頭にジダンがデミチェリスと競り合ってピッチにうずくまる。で、ボールが外に出るのかなと考えたドルトムント。無視して攻撃を仕掛けるバイエルン。ここで、ミュラーとリベリが凄かった。サイド攻撃を担うのはSBとSHって概念にとらわれないサイド攻撃。だれがサイドで数的優位を作るのって考えは多種多様になってきているなって。
リベリとミュラーのコンビで左サイドを破壊すると、後は中央でまつロッベンにパスを出すだけ。ロッベンはボールをゴールに流し込むだけであった。よって、バイエルンが逆転に成功する。ドルトムントはせっかくの集中力がこんな形で途切れたのが残念無念で。
で、攻撃に出たいドルトムントだけども、まだ時間が早い。リスクをおかすにはちょっとってな感じで。でも、攻めなきゃ点は入らない。そんなこんなで中途半端なドルトムント。どっちかというと、守備的な感じかな。でも、またまた同じサイドを攻略されてしまう。今度はバトシュトゥバーとリベリ。で、リベリのスルーパスに抜け出したマリオ・ゴメスが見事なプレーで駄目押しゴールを決める。
で、ドルトムントは開き直って攻撃に出る。バイエルンはロッベリーを外して試合を終わらせにくる。ドルトムントはショートパスでどんどんバイエルン陣内に侵入し、高い位置でボールを奪うことにも成功していた。でも、最後の最後で立ちはだかったのがブット。さりげなくチームを救っているのが良いキーパーの証しかなと。ドルトムントからすると、せっかくここまで来たのに、キーパーが邪魔するみたいな。邪魔するのが仕事なんだけどね。
■独り言
そんなわけで、3-1でバイエルンの勝利。終わってみれば、楽勝じゃんって感じもある。バイエルンはDFラインでのミスとか、ファンブイテンのミスが結果によって、ごまかされているのが気になる。CLで痛恨の一撃を味方に食らわせられなければいいねと。フィオレンティーナがどれだけできるか検討もつかないけど、たぶん、大丈夫なんじゃないかな。
ドルトムントはなかなか組織的ないいチームだった。こんなことがやりたいってのが伝わってくるチームで、下位のチーム相手には攻撃しまくることもあるのだろう。いい監督なんだろうなと。話は変わるが、ミュラーがやばい。ドイツの若手は全体的に信じられないことになっている。良い監督が代表をしきれば、どこの国もかなり苦戦するんじゃないかなと。南アフリカに間に合わないだろうけど、EUROで面白くなるんじゃないかなって。
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バイエルン対ドルトムント ~ロッベリーとミュラー~
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2010年02月07日
ヴォルフスブルグのスタメンは、レンツ、シェーファー、バルザーリ、マトルンク、リーター、ジョズエ、ゲントナー、長谷部、ミシモビッチ、ジェコ、グラフィッチ。前節とスタメンは一緒である。ひたすら守り通してロスタイムに同点ゴールを決められたヴォルフスブルグ。精神的なダメージが心配されるところで。多少は選手を入れ替えると思ったが、ベンチにろくな選手がいないのかなと。
バイエルンのスタメンは、ブット、バトシュトゥバー、デミチェリス、ファン・ブイテン、ラーム、シュバインシュタイガー、ファン・ボメル、ミュラー、ロッベン、オリッチ、ゴメス。バイエルンもスタメンはほぼ固定。ミュラーとバトシュトゥバーは試合に出場する機会に恵まれて非常に運がいい。もちろん、実力もあるのだろうけど、めぐり合わせもあるんだろうなって。
■めちゃくちゃなヴォルフスブルグ
ヴォルフスブルグのシステムは4-3-3。前線の3人が守備をしない問題は今日も健在であった。試合前からこんなことは予想されることである。労働のできるファンタジスタが求められる時代に、このようなことを許容しているのも問題外だが、まあ仕方ない。守備をしないならば、守備をしないなりにチーム設計を行えばよいだけである。
となると、自動的に4-3で守ることになる。広大なピッチを4-3で埋めることは不可能なので、高い位置からの守備をするのは自殺行為に近い。少人数でも、密集して守備を固めることで、カウンターに望みを託すことはできる。なので、守備をサボる選手がいるならば、後ろで引きこもって組織を形成しないと、ちょっとわけのわからないサッカーになってしまう。
ちなみに、前線の選手の守備のしなさを具体的な場面でお伝えしよう。前線の3人はセンターサークル付近をうろちょろしている。ボールホルダーにプレスをかけないならば、せめて中央のスペースを埋めてくれと懇願されたのだろう。この約束事は守っていたといってよい。
ただし、本当にスペースを埋めているだけであった。31分くらいにDFラインからボールを引き出すファン・ボメル。ジェコとグラフィッチの間でボールを受けると前を向いて前線へボールを繋げていった。
ミシモビッチ、ジェコ、グラフィッチは三角形の形でスペースを埋めている。ファン・ボメルはその三角形の中央でボールを受けて、あっさりとボールを繋いでいった。ファン・ボメルのポジショニングが良かったよりは、だれもボールを奪いに行かないことに笑ってしまった。早々に見切りをつけないと、やばいことになりそうである。
話を戻してヴォルフスブルグ。彼らの選択した守備方法はなるべく前で守ろうである。そんなバカな。でも、現実だから仕方ない。長谷部やゲントナーが相手のSBにまでプレスをかける場面が非常に多かった。どのように考えても、ジェコやグラフィッチの仕事場である。ポジションの役割以上の仕事をこなさせられている長谷部とゲントナーはぼろぼろになるに違いない。
違うんですよ管理人さんと。ヴォルフスブルグのシステムは4-1-3-2なんです。このように考えると、長谷部やゲントナーが相手のSBの担当になってもおかしくはないでしょうと。確かにそのとおりである。でも、中央の3人がサボりにサボるので、そんなシステムが機能するわけもなく。バイタルを埋めるのが役割のジョズエが、ミシモビッチを追い越して、シュバインシュタイガーを潰しにいった場面も非常に印象に残っている。
つまり、ヴォルフスブルグは前線の3人が守備をサボるので、ボールホルダーにプレスがかからない。なので、中盤の選手が役割を越えて動き始める。しかし、役割を越えた動きにはどこかのバランスを崩しているのは間違いないわけで。例えば、ジョズエが相手の最終ラインまでプレスに行けば、中央にスペースができるでしょうと。役割をこえなきゃいけないイレギュラーな状況がレギュラーな状況になっているヴォルフスブルグであった。
このイレギュラーな状態を監督はレギュラーにするのが仕事である。でも、レギュラーな状態をイメージできない監督さんが多いようで。ヴォルフスブルグのケースを考えてみると、そもそも監督がいないので、どうしようもない状態であった。暫定の監督もあんまり賢くはないようで、このチャンスをものにしてやるって野心はないようである。
そんなわけで、めちゃくちゃなヴォルフスブルグ。それに対戦するのが好調のバイエルン。結果は火を見るよりも明らかだねってことで。2分にあっさりとサイドを攻略されてしまう。ミュラーのクロスをロッベンが合わせてあっさりと先制。バイエルンの崩しも見事だったが、ヴォルフスブルグの構造上の問題が原因と考えられる。
早すぎる先制点によって、バイエルンはちょっと試合の流れをつかめなくなってしまう。あれ、こんなに簡単に点が入ってしまうのみたいな。特に攻守の切り替えが遅くなり、ヴォルフスブルグに復活の機会を与えてしまうことになる。ヴォルフスブルグは前線の3人に攻撃を任せる。ジェコあたりが恐ろしい仕掛けを見せるのだからやっぱり凄い。でも、攻撃はみんなでやるものよと徐々に攻撃の枚数を増やし始める。
ゲントナー、両SB、ジョズエの攻撃参加によって、ヴォルフスブルグは攻撃に厚みを加えていく。ゲントナー+誰かが攻撃参加したときのヴォルフスブルグの攻撃はなかなかの迫力であった。シャーファーのクロスも後一歩のところまで迫っていく。この猛攻で得点を奪えれば、試合は面白い方向に転がって言ったに違いない。しかし、現実はそこまで甘くなかったと。
相手に付け入る隙を与えたことで、徐々に目がさめるバイエルン。相手がプレスにこられないのだから、落ち着いてボールを保持して攻撃を仕掛けようと。狙いはやっぱり長谷部サイドなのかなと。ミュラー、バトシュトゥバーのユースコンビを中心にバイエルンが徐々にゴールへの意識を高めていく。
バイエルンの攻撃の怖いところはシュート意識である。オリッチもマリオ・ゴメスもミュラーのシュート意識がとっても高い。ゴールまでの道が見えたら迷わずにシュートを狙ってくる。ボールを持っているときの優先順位がはっきりしているのだろう。ゴールを狙えるなら打て。それが駄目なら、パスをすればいいし、それも駄目ならドリブルだろうみたいな。
シュバとファン・ボメルが試合を落ち着かせ始めると、ペースは徐々にバイエルンへ。この2人に猛烈なプレスをかけたらどうなるのか非常に興味深い。バルサではちょっと厳しかったファン・ボメルだもんね。それにしても、シュバインシュタイガーは中央で存在感を発揮できるようになった。ファンハールのコンバートは成功したようで。
そして26分にコーナーのこぼれ球をつながれて、最後はファン・ブイテンに押し込まれてかなり残念な展開となってしまう。全員がボールを見てしまったゆえの悲しい結末。ジョズエがラインを押し上げるのを遅れてしまったのだけど、彼のせいにするのはこくかなと。2-0は危険なスコアだというけれど、1-0よりは危険でないわけで。それにこの試合の2-0では、絶望的な差を見せ付けてられているように感じた。
ちなみに、ヴォルフスブルグは途中から後ろで守備を固めていた。結局のところ、自分たちがどうしたら最適か!っていうのは、周りの状況が教えてくれているわけで。監督よりも、自分たちの目指すやり方よりも、いま、起こっていることに素直に従う、または耳を傾けるのが正解に近いと思うんだな。サイド攻撃を志向しても、相手が妙にサイドを固めてきたら他の方法を取るしかないわけでしょ。耳をすませば、答えはサッカーが教えてくれるみたいな。耳をすますのが難しいのだけど。
■戦って死んだともいえない。
余裕のバイエルンは、後半の頭からオリッチ→リベリ。ロッベリーの登場である。泣きっ面の蜂か、それともヴォルフスブルグに策は残っているのか。後半開始直後に、いきなりロッベンにポストにぶつけられるのを見ると、どうしようもなさそうである。
そして、どうしようもなかった。30分過ぎに開き直って後ろで守備を固めた正しさを捨てて、後半はリセットの前からの守備である。となると、中盤が役割をこえたポジショニング→バイタルが空く。前線の守備に連動性もないので、バイタルをリベリたちに使われる光景のリピートであった。
で、58分も簡単に相手にボールを運ばれてリベリに中央突破→ロッベン→2列目からの飛び出したミュラー→レンツがスーパーセーブ→こぼれ球をリベリが冷静に押し込んで3-0である。
60分に長谷部→ペカリク。今日の長谷部は11人のなかの1人って感じで、特に存在感が際立っていたわけでもなく、足を引っ張っていたわけでもない中途半端な感じで。ボールを持ったときのプレーは悪くないのだけど、バイエルンの選手に比べると怖くないみたいな。ちなみに、ペカリクは長谷部と同じ仕事を担っていた。流れを変えるような交代策ではない。
65分。楽勝モードのバイエルン。DFラインでボールを回しているときにファン・ブイテンが相手にボールをプレゼント。初めてのショートカウンターが発動したヴォルフスブルグ。なんとPKを奪う。でも、グラフィッチが外してしまう。もうこの場面がチームの今を象徴しているのかなと。
71分にミシモビッチ→カーレンベリ。とうとうミシモビッチが下がった。機動力で優れるカーレンベリのほうが良さそうである。守備の位置はミシモビッチよりは後ろであった。でも、ミシモビッチの守備の役割と遠からず近からずであんまり変わらない。前線の選手に守備に戻ってこいよとジェスチャー→シカトされていた。
このあたりからバイエルンの集中力も切れ始める。カウンターが中心になり、ロッベン、リバリ、ミュラーがどんどん仕掛けていった。点差があるので、相手に攻め込まれてもあんまり気にしていないような。でも、ロッベンはかなり守備をしていた気がする。
ゲントナーとシェーファーを中心に何とか一矢を報いたいヴォルフスブルグ。終了直後にジェコのシュート性のクロスのこぼれ球をグラフィッチが押し込んで3-1にすることはできた。でも、悲しい悲しいゴールであった。
■独り言
新監督が来るまでは、ヴォルフスブルグの観戦は控えようかなと。ただ、ここからの試合を調べると、レバークーゼン、シャルケと続く。アーセナル並みに強豪との連戦が続いていく。完全に罰ゲームである。こんな強豪と当たる時期だから、だれも監督を引き受けてくれないのだろうか。
バイエルンはだいぶ組織的になっていた。ゼロベルトに依存していたころが懐かしい。CLでも以前のようにあっさりと敗れ去ることはないだろうと。ただし、ファン・ブイテンが狙われると、ちょっと怖いことがおきそうである。
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ヴォルフスブルグ対バイエルン ~戦術の粗を放置~
posted by らいかーると |13:27 |
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2010年02月04日
ハンブルガーのスタメンは、ロスト、アオゴ、マタイセン、ロゼフナル、ボアテンク、リンコン、ヤロリム、ヤンゼン、エリア、ペトリッチ、ベリ。久々のハンブルガーSV。ゼロベルトがいないのが非常に残念。ニステルもまだいない。でも、DFラインは魅力的だし、オランダの新鋭エリアもいるもんねと。ゼロベルトの代役が、ベネズエラ代表のリンコンってのがちょっと面白い。
ヴォルフスブルグのスタメンは、レンツ、シェーファー、バルザーリ、マトルンク、リーター、ジョズエ、ゲントナー、長谷部、ミシモビッチ、ジェコ、グラフィッチ。こちらは監督が解任されましたと。躊躇してないで、シュスターに監督をやってもらいたいものである。ひとまず、リザーブの監督でその場は凌ぐようで。ちなみに、天候は雪。さすがドイツ。
■ヴォルフスブルグの開き直り
監督が解任されたヴォルフスブルグ。結果を出すためならば、なりふりかまってられないか状態である。システムは4-3-3。基本戦術は前線の選手に攻撃を任せて、4-3でひたすら耐え忍ぶものである。マガト時代の戦術を知らないのが悲しいところで。この戦い方の狙いは、前線の選手の能力を最大限に活かそうってことだろう。原点回帰になるのかなって。
前線の選手の守備の役割は非常に少ない。攻守の切り替えでボールを奪うことは求められていない。ボールを追い掛け回すことも求められていない。求められていることは、中央のスペースを埋めることで、相手の攻撃をサイドに誘導することである。後ろに残ってゲームメイクをしようとしたリンコンの周りに、グラフィッチたちが潜んでいるが印象的だった。ただし、ハンブルガーからするとだったらSBから仕掛ければいいだけの話なんだけど。
このヴォルフスブルグの守り方が、おとといのベネズエラ代表に酷似していたのが面白かった。意図的にSBのスペースを空ける。ちなみに、ハンブルガーは渋滞している中央ではなく、空いているSBから攻撃を組み立てていった。ヴォルフスブルグは相手のSBへの対応を長谷部やゲントナーにやらせる&ジョズエをカバーリングにまわらせるのだけど、運動量過多である。昔のミランのように、中盤の選手に負担がかかりすぎている。これで、さらに攻撃参加を求められたら鬼。だから、マガトはフィジカルを徹底的に鍛えたのかもね。
そんなわけで、相手のボール運びを邪魔できないヴォルフスブルグは相手の攻撃を引きこもって跳ね返しまくる戦い方を余儀なくされる。そりゃ、前線の3人がボールを追いかけない状態で、高い位置で守備をするのは不可能に近い。ってか、不可能。なので、自陣で跳ね返すしかない状況である。このときに相手の攻撃に機能不全があったり、味方のキーパーに神が光臨したりすれば、何とかなるかもしれない。しかし、ハンブルガーは攻撃大好きチームである。空いているスペースを見つけては選手を送り込んだり、ペトリッチとヤロリムが流動的に動き回ったりして、ヴォルフスブルグのゴールを狙っていく。
よって、防戦一方のヴォルフスブルグ。でも、これは計算済みだもんねと何とかハンブルガーの攻撃を防いでいく。でも、かなり危うい計算であった。頼りなかったベリも徐々に計算できる選手になってきていて、さらに左サイドコンビのヤンゼン&アオゴは何度も長谷部サイドを攻略していた。そして、前線の3人にいい形でボールが届けられないので、カウンターも非常に単発である。
こんなんじゃ絶対に守りきれないだろうなと。ホームのハンブルガーサポも先制点は時間の問題と楽しく観戦していたに違いない。ゼロベルトがいなくてもこれだけ正しい攻撃を継続して行えるのだなと管理人も感心していた。特にヤロリムとペトリッチの存在感は異常であった。ただ、ボアテンクとエリアは妙に大人しかったね。
しかし、先制点はヴォルフスブルグ。自陣からのフリーキック。相手のゴール前に放り込むとジェコの個人技が爆発。競り合いの前に相手にぶつかって相手のバランスを崩すと、簡単にトラップ。振り向きざまのシュートは見事にコントロールされていて、サイドネットに吸い込まれましたよと。イブラヒモビッチかと思った。ネタは競り合う前に相手にぶつかること。DFがやったらファウルを取られちゃうことが多いんだよね。FWは倒れられるけど、DFは倒れられないから大変ですと。
そんなジェコの個人技で先制したヴォルフスブルグ。これで試合の流れに影響が出るかと思ったら、まったく変わらなかった。攻め続けるハンブルガー。守り続けるヴォルフスブルグ。この流れは後半になっても変わらなかった。それどころか、徐々に下がり続けるヴォルフスブルグのDFライン。
で、ヴォルフスブルグはセットプレーの守備が非常に怪しかった。たぶん、基本はゾーン。でも相手がびっくりするほどのピンポイントのクロスを上げてくるので、ほとんどが競り負けていた。バーに直撃したり、ゴールの中でジョズエがクリアしたり、レンツに神が舞い降りたり。ゾーンとマンツーをミックスさせればいいのにね。危険なスペースに選手を置いて、相手の危険な選手にはヘディングの強い選手をば。
後半のハンブルガーは目先を変えよう作戦。ヤロリムの位置を下げて、エリアをどんどん中央に侵入させた。エリアはドリブルで相手のファウルを誘発したり、コンビネーションでチャンスを作ったりとなかなかの機能を見せる。ヤロリムとリンコンがヴォルフスブルグのFWとMFの間で活動することで、相手のMFをひきつける作戦。これが機能してクロスやドリブルの雨あられを浴びせられるヴォルフスブルグ。この状況を見て、グラフィッチが守備に参加し始めたのが印象的だった。
それでも、神が舞い降りたレンツを崩せないハンブルガー。まさかの3枚交代でさらに攻撃の流れを加速させる。ヤロリム→トロホフスキ、ボアテング→ドゥメル、ベリ→ピトロイパ。エリアの位置にピトロイパを入れて、エリアを前線に配置する。この交代によって、ボアテンクサイドの活性化に成功。ラッパディア監督もこれ以上は打つ手がないよとピッチにすべてを託す。
これでも崩れないのがヴォルフスブルグ。本当はとっくに逆転されてもおかしくない決定機を相手に作られてしまっていた。でも、レンツを中心に凌ぐ凌ぐ。後半はほとんど攻撃をしていないのだけど、ひたすら守る。恐らく監督が解任された危機感とかチームの一体感が増しているのかもしれない。そしてレンツがとんでもなかった。試合はロスタイムに突入し、ハンブルガーサポは帰宅を始めてしまう。
しかし、最後は攻め続けたハンブルガーが報われる瞬間。エリアがファウルをゲット。このフリーキックをトロホフスキが無回転シュートで強襲。さすがのレンツも無回転のブレに反応できずに同点ゴールが炸裂する。このファウルをしたのが長谷部。
エリアを倒したので、ワルードカップの~~みたいなことがいわれているのかなと思った。でも、このファウルはサンドイッチした状況だったので、あんまり気にすることはないのかなと。エリアにドリブルで切り裂かれて遅れたスライディングとかならやばいけども。
■独り言
守備を免除するってことはそれなりのメリットが必要である。守備はしないけど、攻撃でめちゃくちゃ貢献するみたいな。今のヴォルフスブルグはそのメリットを享受できていない。1枚削るだけで、だいぶ変わると思うんだけどな。守備の時間が長いこの戦い方を続けていくと、体力的にも精神的にもきつそうである。
ハンブルガーのサッカーはなかなか良かった。相手の形に合わせて攻撃を構築。ベリ→ニステルになったら、かなり強力そうである。ゲレーロが道に迷っているそうなので、ニステルには頑張ってもらいたいぞと。ニステルとゼロベルト、ペトリッチ、ヤロリムがそろえば、CLでも面白いことをできそうである。でも、それは来年のお話。
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ハンブルガーSV対ヴォルフスブルグの雑感
posted by らいかーると |12:19 |
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2010年01月25日
ブレーメンのスタメンは、ヴィーゼ、アブデヌール、ナウド、メルテザッカー、フリッツ、フリンクス、ボロウスキ、フント、エジル、マリン、アウメイダ。ジエゴが抜けたブレーメン。でも、昨年もリーグ戦の順位は低かったような。今季は6位とまあまあの位置にいる。エジルとかマリンとか元気だろうか。
バイエルンのスタメンは、ブット、バトシュトゥバー、デミチェリス、ファン・ブイテン、ラーム、シュバインシュタイガー、ファン・ボメル、ミュラー、ロッベン、オリッチ、ゴメス。一気に調子を上げているバイエルン。攻守のバランスが非常に取れているし、バランスの崩し方も非常に面白いチームになっている。で、ゴメスが生き残るとは予想していなかったので、ごめんよと。トニが自爆するとは予想できなかったわ。
■ブレーメンの姿勢
ブンデスリーガーの面白いところは、魅力的なサッカーをするチームが単純に多いというところにある。ここで言う魅力的なサッカーとは、必ずしもサッカーの質が高いという意味ではない。正しく表現すると、果敢なチャレンジをしているチームが多いと感じる。下手すると、サッカーのセオリーから外れていることもあるのだが、何だが新しいものが生まれる雰囲気すら感じる。
そんなチームのひとつであるブレーメン。システムは4-4-2。ブレーメンにおいて、システムはあまり意味を持たない。こういうところが斬新すぎるのである。ジエゴが抜けたから守備的なスタイルに変貌という雰囲気はまるでない。さすがにDFラインの配置や、プレーエリアが右サイドから中央といったように最低限の決まりごとはあるのだけど、ポジションは計算されためちゃくちゃであった。
恐らく、ポジションが決まっているのはフリンクスとアウメイダ。アウメイダはハイボールにめっぽう強い選手である。役割はロングボールでボールを運ぶときのゴール。そして、フリンクスはバックパスを受けて攻撃をやり直す役割を中央でこなしている。ただし、チャンスと見るや、どんどんボールを追い越すこともある。いわゆる勝負どころでアンカーの選手が攻撃参加するチームはあるけれど、こんなに頻繁に攻撃参加するチームはあまりない。
フント、エジル、マリン、ボロウスキは自由に動き回る。ポジショニングが非常に面白かった。ボールホルダーとの距離感を近くしたり、遠くしたり。そのポジショニングに共通しているのは、相手からは離れて相手のラインのギャップをとるところになる。相手にとって嫌なポジショニングに移動し続けることによって、攻撃を持続させていくブレーメンの攻撃はかなり見応えがあった。マリン、エジルができる子なのは明白なわけで、フントもかなり貢献していた。ボロウスキよりも試合に関わるのがうまい印象である。
そして守備の姿勢がとんでもない。基本的には前プレ。ボールをどこまでも追いかけて中盤もどんどん連動する。DFラインも連動する。高いDFラインを維持することによって、相手をオフサイドの罠にはめる。広大なスペースを見せ付けられると、飛び出したくなるのが人間の心理なわけで、バイエルンの選手は何度もオフサイドになっていた。ただし、何度も裏に飛び出されていたので、危険極まりない守り方である。
もっと凄いのがボールを奪われたとき。守備の準備をしている選手がいない、ときどきフリンクスなので、もろにカウンターを受ける。マリオ・ゴメス経由で何度も決定的なチャンスを作られていたが、そこは気合で凌ぐ。気合とは、全速力で自陣に戻るとか、ヴィーゼにすべてを託すとか。サッカーってさ、ロースコアのスポーツじゃん。だからさ、ま、そう簡単には失点しないでしょ、という計算をしているのかもしれない。
他のリーグを見ていると、守備のことを考えすぎて攻撃がおろそかになっているチームはたくさん目撃されている。しかし、攻撃のことだけを考えて守備のことをほったらかしにしているチームはあまりない。でも、ブンデスにはそういう危うい橋を渡っているチームが多い気がする。ブレーメンのような長期政権や、若手の監督と登用する傾向がこのようなサッカーを生み出す土壌なのかな。そりゃ、観客も増えるだろうって。
そんなブレーメン。恐らく少人数による攻撃では簡単に得点を奪えないんです私たち。だから、攻撃に枚数をかけるし、高い位置でボールを奪うために前から守備をするんですってチーム設計なのだろう。ただし、マリンは守備を頑張るけど、非常に軽かった。それにしても、メッシに似ている。背格好が。
そんなブレーメンは最初からエンジン全開でバイエルンの選手に襲い掛かる。恐らく試合の主導権争いで有利な立場にたちたかったのだろう。相手にボールを持たせるかいと、開始序盤は脅威の前プレを見せる作戦だったに違いない。しかし、前プレが軽いので、あっさりと外される場面が目立った。
バイエルンのシステムは4-4-2。ドイツでは選手の名前を混ぜるのが流行っているらしい。ロッベリーとか。バレンシアだったら、バルベルダ。アーセナルだったらデニウソングみたいな。オリッチとマリオ・ゴメスはゴリッチと呼ばれているらしい。何だか凶暴そうなニックネームである。
バイエルンのDFラインにはどちらかというと、繋げる選手が多い。なので、相手のプレスをかわそうと無理をして失敗するケースもあったが、相手からするとかなり厄介だろう。ただし、ファン・ボメルとシュバがあんまりボールを受けたがるそぶりを見せないのがちょっと微妙かなと。こういう前プレをしてくる相手をいかにポジショニングとトラップでかわすか、ってのが生きがいだと思うのだけど。
それでも、このチームには健康なロッベンがいる。健康なロッベンはメッシやクリロナすらも凌駕する力を持っている。なので、そんなロッベンの抜群の存在感を武器にバイエルンがボールポゼッションからチャンスを作っていく。しかし、ロッベンの対面にいるアブデヌールがなかなかの対応を見せていた。注目の新戦力である。
ブレーメンのバランスの悪さを尻目にバイエルンが仕掛けていく。しかし、最初に決定機をものにしたのがブレーメン。マリンのテクニックを活かしたキープ→後ろから飛び出したフントのシュートが炸裂し、まさかのブレーメンが先制した。
でもでも、バイエルンは焦ることはない。右サイドをロッベンに任せて、中央のエリアをミュラーやシュバが使う攻撃方法はなかなか機能していた。そして、ロッベンを自由にするためにラームを走らせたり、オリッチを右に流れさせたりして、個人と組織がうまく融合してきたように感じる。
で、そんなシュバの攻撃参加から最後は若手のミュラーが決めてバイエルンが同点に追いつくと、逆転ゴールはファン・ボメルのスルーパス→ラームの飛び出し→オリッチが押し込んで決まった。2点とも地味にマリオ・ゴメスが絡んでいる。1点目はスルーでミュラーへアシスト、2点目はニアで潰れる泥臭さ。こちらもチームに馴染んできたのだろう。
マリオ・ゴメス。管理人の正直な感想は典型的なストライカー。決定力はあるのだけど、他のことはできないというイメージであった。なので、味方にお膳立てがあれば最強だけど、試合内容に貢献できるような選手ではないのかなと。しかし、この試合では違った。潰れ役もいとわないし、何度も体をはったポストプレーでチームを牽引していた。一気にプレーの幅が広がった印象。これだけできれば、代表でもいけるんじゃないかなと。
■計算違い
後半になると、バイエルンは自陣で守ってカウンターに狙いを絞ってくる。相手は守備のことを考えないで攻撃してくるので、この方法が一番効率的なのは間違いない。しかし、ボールを持たされたブレーメン。大喜びである。この大喜びがバイエルンにとって、計算が狂った部分にあたるだろう。
ボールを持たされたブレーメンは延々と攻撃を続ける。エジルが股抜きを連発したり、アウメイダが空中戦で抜群の強さを見せたりと。この攻撃を加速させるために、ブレーメンはローゼンベリを投入。ハイタワーの枚数を増やすことで、クロスの可能性の追求にいそしむブレーメンであった。
で、バイエルンのカウンターはオフサイドの網に引っかかったり、決定機を外したり、フリッツの気合のよって、防がれたりとかなり苦しい展開となった。点が入りそうで入らない状況にファンハールも面白くない表情。なので、リベリを投入。ロッベリーが久々に出揃ったわけである。
しかし、カウンターが決まらないバイエルン。頼みのマリオ・ゴメスもなぜか入らない。で、とうとうブレーメンの攻撃が結果を出す。マリンの最高のループパスを受けたアウメイダが豪快にボレーを放った。後半から出場しているレンジングはほぼノーチャンスの素晴らしいシュートである。
まさかの同点に追いつかれたバイエルン。しかし、健康なロッベンは試合を壊す世界最高峰の選手である。デルピエーロゾーンの逆の位置からの直接FK。クロスを枠に入れることで何かが起きる可能性が増す。まさにそのセオリーどおりのキックを見せると、ボールはバーに当たってゴールに吸い込まれましたと。ゴールしたあとのロッベンは全速力でファンハールの元へ。照れて逃げようとしたファンハールが滑って転んだのが印象的だった。
起死回生のゴールをくらってもめげないブレーメン。相手のゴールに迫ってマリンがゴールを決めるけれど、非常に怪しいオフサイド判定のノーゴールにされるなどついていなかった。あれは味方からのパスでない気がするけど、見極めるのはめちゃくちゃ難しそうである。
そんなわけで、ヒーローになり損ねたマリン。健康なロッベンが機嫌よく帰っていった試合となった。チームとしてのバランスや完成度は雲泥の差があるけれど、このような試合になるのだからわけがわからない。
■独り言
バイエルンは守備の幅が狭いところだけ気になる。ブレーメンはこのまま突き抜けていくのだろう。シーズンが終わるころにどんなサッカーをしているのか非常に楽しみである。それにしても、ドイツは有望な若手が多い。たぶん、そのうちドイツから学べとかいう風潮になりそうである。エジル、マリン、ミュラ、バトシュトゥバーとか恐ろしく成長するのだろうな。
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ブレーメン対バイエルン ~果敢なチャレンジ~
posted by らいかーると |21:56 |
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