2011年09月26日
スタメン
ボスマン判決以降、オランダのクラブチームはどうも元気が無い。イブラヒモビッチがいたことのアヤックスは非常に元気だったが、その後のアヤックスの記憶はほとんどない。今季はCLに久々に登場しているので、期待がされているところ。監督はフランク・デ・ブールでベンチにはベルカンプも座っている。
オランダの中でも、PSVは個人的に異端な印象を持っている。勝つためには手段を選ばないとか、4-3-3に対するこだわりも別にないような。管理人がよく目撃していたころのPSVはゴメス、アレックス、コネ、ファルファン、チアゴ・タルデッリを中心としたチームで、オランダの香りはまったくしなかった。いいチームだったことは付け加えておくが。
この試合のときの両チームの状態を詳しく。リーグは序盤戦だが、アヤックスは首位。ただし、CL明けでコンディションは辛い。PSVはアヤックスから勝ち点3差の4位。たぶん、こちらもEL明けでコンディションは辛い。欧州の大会の後に、ビックマッチが組まれるのは、リーグ戦こそ主役なんだという意思表示だろうか、それとも、単なる偶然か。
序盤はPSVの攻撃的な守備が目立つ展開となった。実際にいきなりの先制点はPSVの攻撃的な守備からのショートカウンター炸裂であった。
PSVは4-1-4-1。プレスを開始する位置はかなり高め。アヤックスのCBにもどんどん襲いかかる。マタブズは特に頑張る。そして、運動量がとりえのヴァイナルダムも相手のCBまで襲いかかる。こうして、相手がボールを落ち着かせる場所をなくしていくプレスの前に、アヤックスはいわゆる自分たちのサッカーをすることができなくなっていく。
GKを積極的に利用したり、DFラインを下げてもお構いなしのPSVの攻撃的な守備の前に、どうしたもんかのアヤックス。現実には相手の息切れを待つしかなく、後方でボールを動かしながら時間を潰していった。
個人的にはもっと中盤の選手がビルドアップを助ければいいのにと眺めていたが、そんな動きはなかった。アニタもDFラインに加わればいいのに、意地でも相手の隙間でボールを受けようと動き回っていた。でも、CBがその動きを見逃す場面が多く、アニタの動きはあんまり意味のあるものにはならなかった。
これがポジションバランスを崩すことを嫌がるオランダ流なのかなとも考えてみたり。PSVのプレスをみて、白丸の部分が気になったのだけど、下がってこないんだよね、デヨングたちは。ロングボール作戦の一員だったからと聞けば、理解はできなくないんだけどさ。
後方でボールを回しててもしょうがないので、ロングボールを蹴って、相手のプレスを交わすアヤックス。シグソールソンに単純に当てるよりも、シグソールソンが動いたことによってできたスペースにデ・ヨングを走らせる形を持っている様子。この試合ではほとんど機能しなかったけれど、奥の手をもっているのはいいことである。
このように書いていると、アヤックスがボールを保持すれど、苦労している様子が伺えると思う。アヤックスが苦労したもう一つの要員が守備の問題。PSVの監督はルッテンなので、ビルドアップを大切にしないわけがない。ボールを保持できる状況なら保持したい。そんな監督。というか、PSVなら国内リーグで否が応でも試合にイニシアチブは握らせられそうな気がする。
アヤックスの守備は4-2-3-1。相手のシステムにかっちり噛みあわせてきた。PSVで自由になれそうなのはCBコンビ。シグソールソンが懸命に守備を行うタイプではなかったので、CBからどんどん攻撃を組み立てることができたPSV。
しかし、こちらは中盤にゲームメイクできるような選手がいない。みんな突貫タイプ。自分の得意な形になれば、強いんだけど、その形を誰が作る。なので、そういう形を作れそうなストロートマンを抑えれば、なんとかなりそうな雰囲気。ヴァイナルダムとメルテンスはなかなか突破力もあるので、今後が楽しみな逸材。
というわけで、アヤックスからすれば相手にボールを保持されるわ、自分たちは上手くボールを保持できないわ、さらには先制されるわで最悪の序盤戦。しかし、ロングボール昨年などを駆使して、時間をやり過ごすと、自分たちの時間がやってくる。これを信じていたんだろうな。
相手のプレスを外して、後方の選手がオープンな状況でボールが持てるようになると、アヤックスは徐々に相手の陣地で仕掛けられるようになる。ただし、中盤の選手が相手のバイタルエリアでボールを受けるような場面は相変わらず無い。
後方からの攻撃の中心は、ヴェルトンゲン。左利きのCBは運ぶドリブルでどんどん相手の陣地に侵入していった。フェルメーレンもそうだったけれど、ベルギー主審のCBがアヤックスからごろごろ出てくる。なお、相方のトビーもベルギーである。
基本はサイドからの仕掛け。左サイドのブーリフテルはカットイン型。なお、アヤックスの左SBはそんなに攻撃参加してこなかった。恐らくブーリフテルに期待しているところもあるんだろうし、この試合では怪我人やらなんやらで左SBが流動的に入れ替わったってことも関係していそう。
右サイドはエリクセン&ファンデルヴィール。この2人がピッチの中で輝いていたかなと。エリクセンは唯一の幅広い動きでボールを引き出し、そして、ファンデルヴィールと絶妙なコンビで相手を崩しにかかった。パスで仕掛けるタイプの選手のようだが、ボールもしっかりキープできるので、将来が楽しみである。
こうして、徐々にアヤックスが試合の主導権を握っていくと、守備の時間が増えるPSV。最初に訪れたのはGKと味方の衝突でGKの負傷退場。そして、アヤックスの力技の前に、同点ゴールを決められてしまう。
後半になると、プレスが復活し、決定機を量産。そして、メルテンスの突破はフェンデルヴィールのファウルを誘い、PKを奪う。これを新入りのヴァイナルダムが決めて、突き放しに成功。これで、パニックに陥ったアヤックスをどんどん追い込んでいくPSV。チャンスも多かったが、追加点を許さなかった大きな要因はフェルメールのファインセーブ。ステケレンブルグがいなくなって得たチャンスを確実にものにしている様子。
そして、アヤックスの右サイドコンビがまた輝く。エリクセンのダイレクトパスからの、ファンデルヴィールのクロスがゴールに繋がり、またも同点に追いつくアヤックス。試合は荒れ模様でレフェリーもファウルをとりまくり、試合を落ち着けようとしたが、時すでに遅し。熱い試合はこのまま終了した。
■独り言
両チームとも欧州で勝つには難しいだろうなと感じてしまった。たぶん、アトレチコやバレンシアにぎりぎり勝てないくらいの実力かなと。アヤックスにはときどきCLの上のほうまで来て欲しいと思っているので、期待している、でも、下部組織が国際化しすぎると、オランダが弱くなるんじゃないかといらぬ心配をしてみたり。
注目選手はエリクセン。たぶん、何年後にビッククラブにいそう。メルテンストとブーリフテルの左サイドからのカットインコンビもなかなか面白い。そして、ヴェルトンゲンはそのうちにプレミアにでも行くのだろうか。ガブリエル・ミリートみたいな印象だから、リーガでも活躍できそう。テオ・ヤンセンが目立たなかったのが残念。次回に期待。
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PSV対アヤックス
posted by らいかーると |16:58 |
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2011年04月25日
フェイエノールト対PSV。首位のPSVに対して、調子を上げているフェイエノールトが挑む構図。調べたところ、前回の対戦では10-0でPSVが勝ったらしい。なので、フェイエノールトは失った大切なモノを取り戻す試合という位置づけにもなった。PSVは首位争いがかなり激化しているので、そんな事情は知ったことのない状況である。ちなみに、7位までに入れると、ELの出場権をかけたプレーオフに出られるらしい。
なお、今季初めてのエールディヴィジの試合であり、知っている選手がエンヘラールくらいしかいかなかった。ゴメス、アレックス、コネ、ファンフランがいたころのPSVが懐かしくて仕方ない。なお、このブログを始めた当初はかなりエールディヴィジを見ていたことを思い出す。
本日は、似たもの同士の戦い、宮市君についての二本立てでお送りします。
■似たもの同士の戦い
両チームのシステムは4-3-3。システムががっつり噛み合っているので、両チームの志向するサッカーの違いが如実に具現化する試合となった。なので、最初に見ていくのは、両チームの志向するサッカーの違いについてである。
PSVの攻撃は中央に楔を入れて、相手を中央に引きずり出す→中央のポイントからWGの選手が裏をとる、一対一の勝負をする形がメインだった。CFの選手の役割は、裏狙いよりもDFラインから離れて、ボールを受けることが求められていた。
フェイエノールトの攻撃は、DFとMFでオープンな状況を作って、一気に裏狙いで相手のDFラインとガチンコ勝負をさせる場面が多かった。フェイエノールトのCFはポストプレーもできそうな雰囲気なのだけど、基本的に裏狙いのプレーが多かった。そして、ロングボールによるサイドチェンジを多用し、両WGの個人技での勝負が多かった。
比較すると、PSVのほうが地上戦を仕掛ける回数が多い。フェイエノールトのほうが、長いボールを利用したダイナミックな展開で仕掛ける回数が多い。双方とも地上戦でボールが運べていけば理想なのだろうけど、システムががっちり噛み合っているので、なかなか高い位置で相手から離れるのは難しそうだった。
中盤の選手は相手やボールの状況に応じて、ポジションが入れ替わるのだけど、前線の選手はポジションを固定気味で闘う。なので、システムかみ合わせ論がオランダでは有効に機能するのかなと感じさせられた。というわけで、そんな噛み合ったシステムから浮いていたのはCBであった。両方共ワントップなので、CBはボールを動かしながら試合を組み立てることに参加することが多かった。さすがにピケのように相手のマークを剥がすようなドリブルはほとんど見られなかったが、オランダのCBは足元が上手くなりそうな環境だなと感じさせられた。
次に守備を比較してみるのである。PSVは高い位置からプレスをかけるのだけど、連動性はそこまでない。かつてもそうだったが、相手にボールを運ばせても最終ラインで跳ね返す習慣があるのかもしれない。ただし、アレックスやゴメスはもういないので、普通に崩されそうだったが。
フェイエノールトは相手の浮いているCBを潰すために、トップ下のワイナルドゥムを高い位置からのプレスに組み込むことが多かった。この守備の前に、PSVはバックパスを余儀なくされたり、ハイボールを適当に蹴ったり、つまり、ビルドアップの精度を狂わされた。ただし、フェイエノールトは中盤を削ってプレスをかけてきているので、それをかわせたときはPSVが一気に攻めこむことにも成功できた。ただし、フェイエノールトのプレスのほうが機能していたかなと。
なので、前半はフェイエノールトのペースで試合が進んでいった。フェイエノールトはカステグノスの広範囲に渡る裏取りの動きとキープ力、ワイナルドゥムの二列目からの飛び出しをメインにPSVのゴールに迫っていた。中盤で起用されていたワイナルドゥムだが、役割はシャドウストライカーといった感じ。この試合でポジションを超える動きをしていた唯一の選手かもしれない。
そんな二列目からの飛び出しでゴールを奪うワイナルドゥム。機動力のあるトップ下でボールを持ったときのアイディアもなかなか面白い。ビッククラブに引きぬかれてもおかしくない人材である。宮市のおかげで、恐らく日本での知名度も上がっているに違いない。
というわけで、前半はどっちが首位なのかわからない展開だった。なので、後半のPSVは2つの修正を施す。中央にポイントを作れないのは的が足りないからだと解釈したPSV。なので、トイヴォネンを投入。FWの選手なのだが、普通に中盤もこなす柔軟な選手が登場する。もう1つの修正が、ワイナルドゥム封じ。彼のマークをちゃんと受け渡しを行うことで、フェイエノールトはなかなか攻撃面でポイントを作れなくなっていった。つまり、ワイナルドゥムの好きなスペースを潰すPSV。
これで、状況を改善したかに見えたが、エンヘラールが一発退場してしまう。久々にひどい審判の判定を見た。ちなみに、審判もミスジャッジと理解していただろう。この後の審判の判定はかなり不安定なものになってしまった。こういうときの審判って帳尻合わせをしてしまったり、ファウルをファウルと判定しなくなったりする傾向がある。たぶん、世界共通の現象。
絶対に負けられない戦いで、こんな状況に陥ったPSV。これで破れかぶれの前プレが機能するようになるから面白い。尖兵のペレスは前から行くしかないだろうと周りに指示。後方の選手もプレスがかかっていれば、担当の選手を捨ててもOKと判断したのだろう。こうして、リスクあふれるプレスにフェイエノールトから流れを取り戻す。
で、コーナーキックからのカウンターからPSVが同点ゴールを決める。ここまではさすがにPSV、首位の強さだって思っていたけど、徐々に相手が少ないんだから、ボールを回せるよねというフェイエノールトに試合を落ちつかされてしまう。そして、人数が足りないのだから、やっぱり崩されてまたもワイナルドゥムにヘディングで決められてしまう。
しかし、フェイエノールトも守備の隙を見せるあたりに、こんな順位にいるんだろうなと感じさせた。セットプレーや交代で入ってきた選手をスルーなど。それでも、カウンターで追加点を決めて、前回の雪辱を果たしたフェイエノールトだった。だが、エンヘラールが退場しなければ、試合はどうなかったかわからない、というのが実情である。その状況のほうが、フェイエノールトも底力をもっと発揮できたのではないかという意味で、その状況で見たかった。
■宮市君について
本日は対面の相手がなかなかの強者だった。しかし、何度か好機を作り、イエローまで出させたので、互角以上に渡り合ったと言える。縦へのドリブルは必殺技として、他の技も身につけないと未来は苦しくなるのかなと。ディエゴ・カペルのように。ただ、このリーグのほうがオフ・ザ・ボールの動きは身につきそうなので、もう2.3年過ごして、ELに出るのが良さそうな気配。
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フェイエノールト対PSVの雑感
posted by らいかーると |16:24 |
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2007年04月16日
アーセナルを倒して以降、かなり調子の悪いPSV。原因は疲労や主力選手の怪我など、多岐に渡っている。しかし、ようやく中盤より前の選手に関しては、ほぼベストに近い布陣をひけるようになった。ここから逆襲ができるか、それとも落ちていくか、非常に重要な一戦となる。
トゥエンテは最近好調のチームで、4位以上が決定している。ちなみに残り試合数は3。どうして好調なのか、どういうサッカーをやるのかわかればいいなと思う。
■トゥエンテのサッカー
システムは4-3-3。ぱっとみバルサに似ている。得点ランキングにも顔を出している3トップが強力そうだ。ポゼッションサッカーを基本としていて、相手の裏へボールを放り込むことは一度もない。また、個人技で突破できる選手もいなく、あくまでパスでつなぐサッカーをしていた。正確に言うと、それしか方法がないようにみえた。
そして、この繋ぎは非常にうまかった。4-3-3が巧く行っていないチームは参考にすべきだと思う。パスをもらいたくない病の選手は皆無で、中盤の3人はめまぐるしくポジションを変える。つまり、走る。その3人がFWの3人とうまくからみボールをまわしていく。ワンタッチ、ツータッチでリズム良くボールをまわし、PSVのプレスを無効化していた。チーム全体が同じ絵を描けているのだろう。連動性も見ていて気持ちいいものであった。
また、トラップの質が高かった。次のプレーに移るにはどこにボールを置けばいいのか、ということがほぼ完璧にできていた。またボールを奪われないことを最優先としていて、無謀な仕掛けもなかった。そのため、中盤でボールを奪われて→カウンターという場面もあまりなかった。
しかし、ゴール前に行くと仕掛ける選手がいないため、何かが起きる気がしない。この試合でのPSVは中盤を捨てて、ゴール前に人を集めカウンターを狙った。ボールを奪えないのだから当たり前である。そして、PSVのDFはかなり高いレベルにある。他の国内のチームに比べると、レベルが違う。つまり、他のチームには何とかなるが、PSVを崩すのはかなり厳しいくらいのレベルがトゥエンテの現状なのだろう。
■マッチレポ
繋ぐトゥエンテに対して、守りカウンターのPSV。お互いのチームカラーがぶつかりあった試合であった。前半の立ち上がりは、トゥエンテがボール支配率60%以上のサッカーを見せる。PSVは何もできず、相手DFラインの裏にボールを送り個人技爆発を待つだけであった。ボールを支配したトウェンテであったが、ゴール前に行くと相手を釣る動き、スペースを作る動きが少なくただ繋ぐだけのシーンが多かった。
そして先に個人技が爆発する。相手ゴールキックを拾ったPSVはすばやくボールをDFラインの裏へ。それをファルファンが相手を引きずりながらすばらしいシュートでゴールを奪う。そして立て続けに今度はカウンターでまたもファルファンが点を決める。いきなり2-0となる。
その後はPSVも積極的にボールをまわそうとする意思が見られた。しかし、全員守備をいとわないトゥエンテの前に、有効なボール回しはできず、結局は相手の裏に放り込むサッカーに終始した。それでも守備そ組織はさすがである。DFラインの前にコク、シモンズ、メンデスが壁を作り、DFラインと3トップを挟み込む動きは機能していた。
後半になると、トゥエンテもドリブルで仕掛けるシーンが増えた。しかし、複数で対応されてしまい、どうしようもなかった。それでもパスパスパスでゴール前までボールを持っていき、チャンスを作ったが、最後までPSVの壁は崩せなかった。
■独り言
PSVの守備はかなり改善されて来ていると思う。攻撃はファルファン、コネ依存が強すぎるので、2人が止められたら大丈夫かなーと心配。ただ結果のみを考えると、合理的なサッカーをしている。育成年代でやったら、たたかれそうなサッカーだ。
それに対して、育成年代でほめられそうなサッカーがトゥエンテである。ただ、だからといって結果が度外視されるわけはない。特にトゥエンテは、この試合に勝てば優勝の可能性が残った。もったいない。
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PSV対トゥエンテ ~PSVの復活~
posted by josepgualdiola |08:47 |
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2007年02月05日
前節ローダ相手に2失点完封負けしてしまったPSV。首位を独走する状態が続いているので、集中力が切れたのだろうか。そんな試合も一年に数回起きるものと思う。このチームの特徴は堅固な守備と、個人能力の高い攻撃陣である。ただ攻め続けるだけでなく、時には試合のペースを意図的にダウンさせ、大人のサッカーを魅せることも出来る非常に優れたチームだ。
AZはまさにオランダサッカーを体現しているチームだと思う。育成の面でよく手本になる機会が多いオランダだが、それをそのままプロにしたような感じである。組織的な好チームだ。
■受身に回ったAZ
PSVのホームに乗り込んだAZは守備の意識が高い選手をスタメンに入れてきた。1つの目安として、DF登録の選手を6人、スタメンで使ってきた。まずは守りから!という意識だったのだろう。守備を固めて、速攻でPSVを崩す。ファンハールはこのようなゲームプランを頭に描いていただろう。
しかし、そのゲームプランはあっという間に崩れ去ってしまう。試合序盤から全開で飛ばしてきたPSVにAZ守備陣は押し込まれてしまう。コーナーキックから決定機を作られてしまうなど、集中力の欠けたプレーも目立った。
また、守備意識の高い選手たちは徐々にそのポジションを下げ、最終的に最終ラインに吸収される選手まで出てきた。そうなれば、中盤と前線の距離が開いてしまい、そこをPSVに使われてしまう。中盤でコクやメンデスが自由にボールを持っている状態で、DFラインをあげることは自殺行為だ。
つまり、守備意識の高い選手を並べ、スペースを潰し、高い位置でボールを奪おうとするプランが、最終ラインに吸収され、相手にスペースを与え、自陣ゴール前で踏ん張るという危険な状態に陥ってしまった。このような状態で相手からボールを奪っても、PSVゴールは遠い。それだけでなく、PSVは先制点を取るまで前線から激しいプレスをかけてきた。つまり、ボール奪取→すぐに相手のプレス→苦し紛れのクリア→または奪われる。このようなスパイラルが続いた。
まさに苦し紛れのクリアーから、PSVに先制点が生まれる。PSVはスローインから相手を崩しファルファンが先制。まさに狙い通りの形だっただろう。
先制点後、PSVは少しラインを下げ、リスクを犯さない形にしてくる。お得意の形である。すばやい寄せで2トップからボールを奪い、ファルファン、コネを中心に速攻を仕掛けた。AZは守備の巧い選手を並べすぎたためか、攻撃の場面でも個々の場面でほとんど敗れ去り、どうしようもない状態で前半を終える。特にサイドでの一対一はびっくりするほど見ごたえがなかった。前線にボールを入れても、どうしようもないと判断したAZのDFは自陣から2度ドリブル突破を仕掛け攻撃をリードしていた。この場面のみAZのらしさが出ていた。
■イェネルとブカリ
後半頭からAZは2枚交代枠を使ってきた。守備的な選手を攻撃的に代えてきたのだ。イェネルとブカリはサイドの選手である。つまり、後半は攻撃的に行くこと、特にサイドから相手を崩すということというメッセージが誤解なくAZイレブンに伝わっただろう。そのメッセージどおりに、AZはサイドから積極的に仕掛ける。
特に右サイドに入ったイェネルの積極性が目立った。果敢にドリブルを仕掛け、さらに必ず攻撃をクロスにつなげていた。右サイドが活性化したことによって、2トップの右に位置するデンベレも復活。イェネルとコンビで崩したり、イェネルをおとりにして中央突破を試みるなど、AZの攻撃はファンハールの交代策によって復活した。
まさにその右サイドから同点ゴールが生まれる。イェネルが強引にクロスを上げ、そのこぼれだまをデンベレが押し込む。
同点後、PSVもラインを上げ攻撃的になるが、意外な形でAZ得点が生まれる。コーナーキックがなんと直接入ってしまった。ニアポストのところにいたコクがボールをスルーしてしまい、それがゴメスにあたりそのままゴール。これでAZは逆転に成功する。
逆転されたPSVは狂ったようにリスクをかけて攻撃に出る。するとすぐにコクが同点ゴールを叩き込みここから試合は無秩序状態になっていく。
スコアが2-2になってから、両チームとも攻撃と守備の選手がわかれ、中盤が空っぽになり、ノーガードの打ち合い状態になっていった。このような状態のとき、自然にボールはチームのエースに集まる。PSVのエースはコネ。コネが左サイドから積極的に仕掛けチャンスメイクをする。
それに対して、AZ。エースがいない。絶好調の右サイドコンビにボールが集まるではなく、PSVのDF陣に跳ね返され良い形を作れていなかった。チーム得点王のクーフェルマンを投入するが、流れは変わらなかった。しかし、追加点はAZに生まれる。コーナーキックのこぼれだまにいち早く反応したのは途中交代のクーフェルマン。これで3-2。試合はこのまま終わる。
■独り言
ファンハールの切り替えは良かった。非常に論理的な采配だけれども、あそこまですぱっと切り替えられる人は多くないと思う。後半に攻撃的に行った結果、コーナーキックも得られたので、勝つべくして勝ったともいえる。
いつもながら、PSVは守りに入るのがはやい。前半に2点目を奪えなかったのが痛いね。
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PSV対AZ ~いざ、首位決戦~
posted by josepgualdiola |18:22 |
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2007年02月04日
恐らくテンカーテは、バルセロナよりも、アヤックスを魅力的なチームにしようと、本気で考えている気がする。アヤックスで彼は魅せるサッカーをしようとしている。リードしている場面でも、時間をつぶすようなプレーはせず、果敢に追加点を狙う姿勢は本当に凄いと思う。勝つ確立は下がるだろうが、見ている分には面白い。チームに安定感をもたらすことは難しいだろうが、今後のアヤックスには注目だ。
■先制点がすべてを決める
今シーズンのフェイエノールトが散々な状況であることは何度も述べてきた。しかし、徐々に状況は好転してきている。ただあくまで徐々にだ。先制点をスナイデルに取られるまでは、試合のペースを握っていた。試合最初から全開で行けよ!!!という監督の指示があったのだろう。ハイセヘムス、フィンケンの両ウイングがスタムのいないアヤックス守備陣を切り裂き、中のハリステアスも体をはって、攻撃を引っ張っていた。今までのフェイエノールトからすると、格段の進歩である。
ただ、先制点後、フェイエノールトはいつものフェイエノールトに戻ってしまった。中盤のポジショニングもおかしく、前線の選手はプレスに行かない。こうして、アヤックスのショーが始まった。前半だけで3-0。
■アヤックスの攻撃の特徴
システムは4-3-3で、中盤の選手のポジショニングは流動的。この試合ではスナイデル、ガブリ、ダービッツが努めていた。スナイデルは攻撃的に振るまい、ガブリ、ダービッツはバランスを保っていた。
攻撃の組み立て方はガブリ、ダービッツを経由せず、一気にFWの選手に入れることが非常に多い。これが最大の特徴だろう。センターバックからFWにボールを入れると、同時にスナイデル、両ウイングが動き出し、一気に仕掛けてくる。バルサよりも攻撃のスピードが速い。バルサは中盤を経由し、ゆったりとした攻撃を志向している。
この前線の選手の運動量はすさまじいものがあった。特に3人目の動き出しが本当に速い。センターバックがクサビのボールを入れた瞬間にすでに3人目の選手が動き出している。具体的に言うと、ハイティンハ→パベルに渡った瞬間に右ウイングのデムルがパベルの近くでフリーになっているのだ。
文字にすると簡単そうに見えるが、このような献身的な動きができるチームは少ない。また両ウイングがドリブルで何度も仕掛ける。無能なほど仕掛ける。アヤックスの場合、両サイドバックはあまり前線に飛び出してこない。ロナウジーニョがキープ→ジオが追い越す!という場面はとても有名である。しかし、アヤックスの場合、決して追い越すことはない。あくまで一対一である。このあたりのスタイルの違いが面白い。
■前線からの守備という最大の武器
そんなアヤックスの最大の武器は前線からの守備だと思う。ボールを失ったときの攻守の切り替えの早さは異常。すぐにボールを取り返し、攻撃を仕掛ける。この攻守の切り替えの早さはテンカーテの得意技なのかもしれない。
また、前線にボールを入れるケースが多いので、中盤でボールを失う場面は非常に少ない。そのあたりも非常に理にかなっているのだ。アヤックスはまずボールを失ってもいいところまで、簡単にボールを運ぶ。そこで攻撃がフィニッシュまで行けば良し、失ってもすぐに奪い返せば良し。相手が前線にボールが入らないような守り方をしてきたら、スナイデルを中心に中盤から組み立てれば良し。隙がない。
また膠着状態のときも、スナイデルのフリーキック、エマヌエルソンの個人技など多彩な選択肢を持っている。また、チーム内での競争も活発だ。この試合で途中から出場したウイングのペレスは、リードしているにもかかわらずガンガンに仕掛け、チャンスを作っていた。
■独り言
バルサよりもいいサッカーをしているような気がした。DFラインから直接FWまでクサビでボールを入れる場面を、バルサはもっと増やしたほうがいいと思う。直接、DFラインからグジョンセンあたりに入れることによって、相手の中盤の選手はグジョンセンの位置を気にしながらデコ・シャビの相手をすることになる。そうなれば、既存の形でもある程度余裕が生まれそうだ。
ただ、この試合は出来すぎな感があるのでもう何試合か見てみたい。しかし、このリーグは下位チームとの実力差がありすぎていて、参考にならないことが多い。つまり、非常に辛い。
リードしていてもあくまで追加点を狙う姿勢は高く評価したい。結果がともわないこともあるだろうが、そういうチームは観ていて非常に楽しい。また、DFラインでボールを回しているときの、前線の動きは非常に勉強になった。練習に取り入れようと思う。
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理想に邁進するアヤックス ~フェイエノールト戦~
posted by josepgualdiola |23:11 |
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2006年12月28日
フェイエノールトは相変わらず調子が悪いようだ。現在5位で得点が38、失点が35である。原因はいろいろあるだろうが、選手の質が落ちたことが最大の原因ではないだろうか。試合を見ていて、目を見張るような選手がいない。だからといって、組織が機能しているかといったらそんなこともない。3強時代の終焉は近いかもしれない。こんな状態だからといって、デ・カイプで無残な試合を見せることが許されるわけもない。やるしかない。
PSVはぶっちぎりで1位。19試合で51得点の7失点。失点が異常に少ない。守備に徹するような時間帯も少ないのだろうが、キーパーゴメスを中心に、ここ10試合無失点。国内にはもう敵がいないかもしれない。アーセナルもかなり苦戦するだろうな。
■アウェーの戦い方と仕掛けるプレーの大切さ
PSVは4-4-2で試合に臨んだ。2トップはコネとファルファン。二人だけで点を取ってしまう選手である。二人ともキープ力があるため、後ろから多少乱暴なボールが来てもマイボールにして、味方の上がりを待つタメを作ることもできる。アウェーということで、しっかり守ってカウンターで様子を見る。お手本のような戦い方。
フェイエノールトは3-4-3で積極的に試合に入っていった。PSVを怖れていたら始まらないぜ!!というような出足を開始早々からみせ、PSVの守備陣を慌てさせる。フェイエノールトにプレゼントパスをするなど、PSVの守備陣の立ち上がりは散々なものになる。
しかし、時間がたつにつれて、徐々に落ち着きを取り戻したPSVはフェイエノールトの攻撃をあっさりと跳ね返していく。特に、コクーを中心とする中盤の選手の動きが良かった。ボールに寄せる場面、スペースを埋める場面もしっかりと遂行していた。そのため、DFと中盤の間のスペースがほとんどなく、フェイエノールトはDFからロングボールを蹴ったり、強引なロングシュートを打つしか攻め手がなくなっていった。こうしてPSVが流れを引き寄せていく。
フェイエノールトはボールを失ったときのアクションがひどかった。高い位置でボールを奪い返せばチャンスである。それなのにボールホルダーに対して、ボールに一番近い選手がプレスに行かなかった。よって、PSVはボール奪取後、むやみにクリアーすることなく、しっかりと余裕を持ってボールをつないでいった。余裕があろうがなかろうが、普通は前に蹴ってしまうものだと思う。ボールをつなぐ意識の高さが見ることができる
PSVはボールをつないでいたため、中盤の選手も攻撃に参加することができ、攻撃は厚みを増した。ロングボールを蹴ってしまうと、快速FWの二人に誰も追いつけない。ちなみにファルファンよりもコネのほうが目立っていた。コネはとにかく仕掛けまくっていた。こういう選手は相手にとって厄介である。フィジカルを生かした強引なドリブルにフェイエノールトは手を焼いていた。他にも中盤にアフェライという仕掛けまくる選手がいる。この選手は将来のオランダ代表を背負う存在になるかもしれない。
そして試合が動いた。コクーのミドルシュート。アウトにかかったシュートはかなり変化を見せ、キーパは逆をつかれてしまった。つまりそのくらい曲がった。コクーの頑張っている姿を見ると、かなり感慨深い。ベテランと若手の融合を簡単にしているので、少しうらやましくなった。
この先取点によって、PSVはリスクを取らなくなった。サイドバックの飛び出しもなくなった。カウンターも前線の選手に任せきりになった。それでもコネは決定機を作る。さすがである。
先取点を許したフェイエノールトには、失点後より積極的になった選手がいた。オランダU19のドレンテである。左サイドから積極的にドリブルで仕掛けていき流れをフェイエノールトに引き寄せていった。このドリブルによって、PSVのDFラインが徐々に下がっていき、フォローの関係で、中盤の選手も最終ラインに吸い込まれていった。こうしてフェイエノールトは息を吹き返した。セットプレイからハリステアスが同点ゴールを決めた。PSVの無失点試合の記録はここに終わる。このシーンではゴメスはおかしな動きをみせた。キッカーが蹴る前に変なポジショニングにいたのである。壁の位置を調整していたら、キッカーがボールを急に蹴ったような感じになってしまった。何らかの行き違いが起きたのかもしれない。ちょっと不幸な失点だった。同点で前半を終える。
■問題を修正してきたフェイエノールト
後半になると、フェイエノールトの勢いはさらに加速する。特に前半できていなかったボールポゼッションを失ったときの攻守の切り替えが改善されたのである。このことが非常に大きかった。ボールを奪われる→プレスに行く→そこでボールを奪う、またはPSVの選手がボールを前線にクリアー→プレスによって質の低いボールになり、それを奪って攻撃。この形が巧くはまった。PSVも3トップであったら、質の低いボールでも拾うことはできただろうが、今日は2トップである。後半、PSVは見せ場をほとんど作ることはできなかった。
それに対して、フェイエノールトは攻めまくった。特にドレンテが攻撃の中心となっていた。恐るべき1987年生まれ。何度も決定機を作ったが、そこは鉄壁のPSV守備陣。何とか踏ん張って時間が過ぎていった。しかし、ファウルで止めるしかない場面も多々あり、かなり危なっかしかった。
PSVは流れを変えるためにクライファートをファルファンに代えて投入。意味不明な交代だった。前線にボールが来ないのに前線の選手を代えてどうする。クライファートが前線から守備に走り回る姿は想像できない。実際に前にボールが来ないので、時折コネが下がっていく場面すらあった。この交代によってPSVには何も起こらなかった。
ファウルを繰り返していて、今にも赤紙をもらいそうだったアフェライに代えてチエゴタルデッリを終了間際に投入。3トップに代えてきた。すると今度はPSVが蘇る。元々終了間際には攻め込むというプランだったのかもしれない。得点にはいたらなかったが、攻撃は最大の防御ということを再認識させてもらった。試合は同点のまま終わる。
■独り言
前半の問題点を後半に修正してくることは結構難しいものだ。それをあっさりやってのけたフェイエノールトの選手には感動した。また、ドレンテは本当にすさまじかった。前半仕掛けるプレーが足りない中で、自分がやるんだという意思をおおいに感じた。こういう選手はあまりいない。頭がいいのだと思う。
PSVはアウェーということもあり、そこまで元気ではなかった、アフェライ、コネはらしさをみせていたけれども。ちなみに、決定力がないという致命的な弱点がコネにはある。
PSVはアーセナルとチャンピオンズリーグで当たる。アーセナルはあまりPSVの陣内に攻めすぎると痛い目に合うだろう。アーセナルはチェルシー戦のようなサッカーをすれば勝てるとおもう。攻めたら恐らく負ける。どうなるか楽しみだ。
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フェイエノールト対PSV ~頭の良いサッカーを見た~
posted by josepgualdiola |17:44 |
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2006年10月27日
AZという名のチームが各メディアで騒がれていた。ちなみに読み方は『アーゼット』である。長い間三強がひしめいていたEredivisieに新しい風を吹き込んだ。またヨーロッパの舞台でも活躍し、知る人ぞ知るチームになった。活躍した選手が引き抜かれ、終いには監督が引き抜かれても、チームの強さはかわらないようだ。いったいどんなサッカーをするのだろうか。観戦した試合はPSV対AZである。
■徹底的なポゼッションと気のきいたオフザボールの動き
AZの選手はほとんど無名だと思う。オランダ代表の選手もいるがまったく知らない。私の勉強不足かもしれないが、スカールス、メールディンクの名前を知っている人はかなりの通だと思う。
試合を見ていても絶対的な個は存在しない。1人でドリブル勝負を仕掛けられる選手もいないようだ。そんなチームはたいて引きこもりサッカーになってしまう。でもAZは違った。徹底的なポゼッションである。個人の力じゃどうしようもないから、組織でいきましょうね、ってかサッカーってパスの競技だろってことを教えてくれるようだった。
ポゼッションのチームにありがち、というより必須なことがパスコースを作る動きである。今の時代に、中盤からマンツーマンで守るチームは限りなく少ない。DFラインでもマンツーマンで守るチームは少ない。攻撃の選手は巧く空いているスペースをついたり、選手通しの間にポジションを取ることが求められている。AZのこの部分の動きが非常に優れていた。走っている状態でボールをトラップするのは、止まってボールをトラップすることに比べて非常に困難である。AZはほとんど止まった状態でしかもフリーでボールをもらっていることが多かった。
守備の選手はボールと自分のスペースにいる選手に注意をしなければならない。しかし、ボールがすぐそばにあれば、選手への注意は和らぐことが多い。この瞬間にAZの選手はほんの少し動くことでフリーになっていた。裏を取ったり、相手の間に巧く入ったりして相手を混乱させていた。それだけでなく、パスをもらった選手にクロスするような動きで、三人目の動きをするケースが非常に多かった。攻撃を人任せにするのではなく、全員が主役という認識を持っているようで、惜しみなく走る場面とほんの少し動く場面が巧く使い分けられていた。日本代表に見習って欲しいチームである。このような気のきいた動きをJで見ることはほとんどできない。残念。
■そんなAZの弱点
守備は弱点ではない。攻守の切り替えも早く、PSVも数えるほどしか効果的なカウンターはできていなかった。ただほとんどAZが攻めている場面だったので、判断ができない。ボール支配率は60%オーバー。
ちなみに、この試合前半でAZは3-0にされてしまった。セットプレイ、カウンター、コネの個人技と運がかなり悪かった。ただこの決定力の差が、なによりもAZの弱点だと思う。ポゼッションのチームにありがちだが、いくらパスが繋がっても中央を固められると、どうしようもなくなることがある。時間をかければ点を奪うことができるかもしれない。だが、そう簡単にはいかない。このようなときに状況を打開する方法として、パワープレイ、セットプレイ、個人技があげられる。
例えばバルセロナ。最近はポゼッションの先がないが、セットプレイや個人技で今までは打開していた。AZには残念ながらそれがない。クラブの規模的に難しいのかもしれないが、なんとか対策を打ってもらいたい。
■高いモラル
AZは前半で3点入れられてしまった。普通前半に3点も入れられてしまっては集中力が切れるものだ。ただAZの集中力はまったく切れず、残り時間が少なくなってもその集中力は途切れることがなかった。このような高いモラルがAZの攻撃を支えていると思う。当たり前のことかもしれないが、このことがしっかりできるチームはかなり少ないと思う。これからも期待大だ。
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AZというチームについて
posted by josepgualdiola |19:24 |
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2006年10月26日
小野がいたフェイエノールト。今からでも遅くはない。小野を買い戻した方がいい。今のフェイエノールトには中盤という言葉が存在しない。ハリステアスの頭しか武器がない。その頭から先がない。UEFAカップで中田浩二率いるバーゼルと最近試合をしたらしい。その試合でフェイエノールトの攻撃陣は中田浩二率いるバーゼルDF陣の前にどうしようもなかったらしい(アナウンサー談)けちをつけ始めたら永遠に終わらないのでこの辺でやめる。せめてファウルしてでも相手を止めるくらいの気迫は欲しい。
■アヤックスとテン・カーテ
いろいろな媒体でこのような文章を見る。
今のバルサの不調はテン・カーテがいないからだ。
そのテンカーテ率いるアヤックスはチャンピオンズリーグ出場権を逃したものの国内リーグでは絶好調らしい。今日の試合でもその噂どおりであった。
アヤックスは守備が素晴らしい。前線からのプレスは全盛期のバルサのようであった。攻守の切り替えが早く、ボールを取られた瞬間に、前からアグレッシブな寄せをみせる。その寄せも個人個人がしっかりとやっていた。個々が一生懸命に動くチームはあるものの、全員が寄せをしっかり行っているチームはまれだ。そのせいで、フェイエの組み立てははぼろぼろであった。ロングボールのみである。
攻撃は右サイドを中心に崩していた。明らかにフェイエの左サイドの選手は穴であり、必要にそこをつく。ボールのないところの動きが素晴らしく、ボールホルダーを次から次へと選手が追い越していき、ボールホルダーも迷いなくその選手を使っていた。好循環。機能美にあふれた攻撃で、今見るべきチームだと思う。
後半になるとフェイエの中盤もDFも守備をしなくなり、アヤックスはシュート練習をしていた。なぜここまで両チームの間に力の差がついてしまったのか。誰か教えて!!
■フェイエノールトはどうしようか。。
途中で試合を投げた感がある。メンタルにも問題がある。球際が弱い。簡単に前を向かせる。まず戦う気持ちを取り戻さなければならない。後半は無謀なファウルを繰り返し9人になってしまった。
守備面でも問題はたくさんある。
DFラインは横一列にそろってないし、中盤は棒立ちで守備をしない。ついでにDFも棒立ちでなにもしない。DFと中盤の間にアヤックスの選手がいてもしかと。簡単にクサビを入れられても何もしない。
中途半端にDFラインを高く保つのではなく、いっそのことリトリートしたらどうだろうか。今よりちっとは楽になると思う。
攻撃はしばらく諦めて。まずは守備からしっかりやろうか。
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フェイエノールト対アヤックス ~テン・カーテの功績~
posted by josepgualdiola |15:48 |
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2006年09月18日
オランダリーグの試合を90分通して見たのは初めてです。
主力を放出し続けながらも、チャンピオンズリーグで結果を出すPSVがとても気になっていました。
また、小野がいなくなったフェイエノールトはどうなんだろうと思ったのも見た理由の一つです。
両チームに知っている選手はほとんどいませんでした。ただ両チームの控えにとんでもない選手がいました。PSVにクライファート、フェイエにファン・ホーイ・ドンク。驚愕です。
全体を通じて目立っていたのはPSVです。PSVのシステムは今流行の4-3-3です。特に両サイドバック・ウイングの連携で相手を崩すのがPSVの狙いだったようです。
またプレスの仕方が面白かった。
基本的にPSVはそこまでポゼッションに拘らず、さっさと自陣にひいていました。
しかし、常にそうしていたわけではなくファンフランを中心に相手の攻撃を遅らせるプレスが非常に効果的でした。その間に味方はさっさと自陣に戻っていく。上手く機能していました。
また自陣に引きこもることによって、敵陣に広大なスペースを作ることに成功。あとはカウンターで一対一やスピードで仕掛けまくる。
ここまで戦術が上手くいくと、見ていて面白いですね。
簡単に言うと、自陣に引きこもって一気にカウンターで相手を滅ぼす。
特にPSVのコネという選手は凄かったです。ドリブル、スピード一級品です。他のリーグに行って通用するかどうかわかりかねますが、見ていてすげーーーって選手です。
それに比べてフェイエノールトはできたてのチーム化かどうかわかりませんが、微妙でした。前半のうちにファンホーイドンクが出てきたことがチーム事情をあらわしているのかもしれません。
ちなみにファンホーイドンクは時速127キロのフリーキックで相手DFを1人ノックアウトしていました。
あの右足は健在です。
またみてーなPSV。
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PSV対フェイエノールト
posted by josepgualdiola |21:50 |
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