2009年06月09日

シャフタール対バルセロナ ~激しさと公平さ~

 シャフタールのスタメンは、ビアトフ、シェフチェク、チグリンスキ、イシュチェンコ、スルナ、ヒューブシュマン、ドゥジャイ、フェルナンジーニョ、ブランドン、ルイス・アドリアーノ、イウシーニョ。システムは、4-2-1-3だろう。UEFAカップ王者の登場。

 バルサのスタメンは、バルデス、プジョル、マルケス、ピケ、アウベス、ケイタ、ヤヤ、シャビ、アンリ、エトー、イニエスタ。何と今回も3-4-3の気配が濃厚。前回はスポルティングのシステムと、バルサの3-4-3が噛み合ったために機能したっ、、てな感じだったのだけど、今回は大丈夫なのだろうか。

 今週からコンフェデが始まるので、その前にたまっている試合を消化したいのだけれど、個人的な理由、、、、ってか引越しによって、、更新がどうなるかわかりません。引越しって大変ですね。土・日・月が潰れてしまった。

 ■曲者・シャフタール

 メッシの不在がバルサに大きな負担となる序盤戦となった。前回の試合では、左サイドからアンリ×イニエスタ、右サイドからはアウベス×メッシのコンビたちによって、攻撃を構築していた。しかし、メッシがいなくなったことで、選手の配置にゆがみが生じる。

 落ち着いた形は、左からイニエスタ、アンリ、エトー。ただし、エトーはあんまり右サイドに行くことがなく、イメージとしては、アンリとエトーの2トップにイニエスタが左WGみたいな。つまり、右サイドが空っぽ。

 中盤はシャビ、ケイタ、ヤヤ、アウベスが担っている。スポルティング戦からの変更は、イニエスタ→ヤヤ。で、イニエスタが左サイドの攻撃を担っていたのだけど、ケイタにそんな器用さはないよってことで、本日・左WGのイニエスタは孤独に仕掛けていた。

 で、空っぽの右サイド。セルヒオ・ラモスのように、アウベスが一人で担っているのかと思ったが、そんなこともなかった。正確に言えば、バルサはボールがつながらなかったので、アウベスは前線に飛び出すタイミングがまるでなかった。また、アウベス自身にもボールが届くことはあまりなかった。これはシャフタールの対策がうまくいったからで、アウベスが悪いとか言う話ではない。

 つまり、メッシを温存→イニエスタを前線で使うしかない→ヤヤをアンカーで起用し、ケイタを前目で起用→チームの機能性が崩壊、、というのがバルサ側の理由。最後の最後でエトーが右サイドに流れて、チャンスメイクに成功したけれど、とってもレアな場面であった。

 次にシャフタールの対策。さすがUEFAの王者ってところ。非常に訓練されているチームだという印象を受けた。例えば、FWのブラジル人トリオ。前線にブラジル人を大量に配置すると、守備をしなかったりするのだけど、シャフタールのブラジル人はとっても献身的であった。

 彼らの仕事は、バルサの3バックに組み立てを行わせないこと。ボールを奪いに行くようなプレスをして、交わされるのは絶対に避けようねって約束事があるようで、そのバランスをうまくとっていた。よって、バルサのCBがドリブルで駆け上がって、中盤の選手のマークをはがす、、、なんて場面はまるでなかった。適切な距離感で虎視眈々とボールを狙うシャフタールの前線の守備レベルは相当高い。

 さらに、ブランドン。左サイドのブランドンは他の選手とわけが違う。ピケの横にアウベスがいるので。で、ブランドン。アウベスへのパスコースを常に切りながら、ピケに対する守備を行っていた。文章にすれば簡単そうだが、それを延々と続けるのは非常に難しい。でも、髪の長いブランドンはあっさりその仕事をこなしていた。普段から習慣化されているのだろう。

 ボールを奪われることはないけど、ボールを展開できないバルサにとって、頼みの綱はシャビ、イニエスタ、アウベス。特にアウベスはシステムのギャップに存在しているのだけど、右WGが空になったので、相手のSBがマークについたりと切ない状況に陥っていた。ギャップを活かせない状況のバルサである。前節とは大違い。

 となると、シャビとイニエスタがゾーンを崩してボールを運ぶしかないのだけど、イニエスタはサイドに張り付いたままで、シャビ一人では潰されて終了だった。ファウルを辞さないシャフタールの中盤の前に、ケイタとヤヤはボールをもらう動きが少なくて試合から消えていた。で、エトーさんがたまりかねて助けに来るのだけど、彼はポストプレーがあまりうまくない、、、もちろん、成功することもあるけど、、、なので、解決には至らなかった。

 よって、バルサがボールを持たされるという展開の前半戦。シャフタールはボールを奪って速攻を目指していたけど、3バックを後ろに残すバルサの前に、なかなかスペースが出来ない状況に苦しんでいた。どうせなら、ボールを奪ってから時間をかけることで、バルサのFWにも守備をさせればいいのだけど、一貫して攻め急ぎすぎなシャフタールであった。

 つまり、どっちも単発で決定機を作るのだけど、それは本当に偶然のような形で。どちらかというと、シャフタールの守備がうまく機能しているので、シャフタールのペースで前半が終了と思いきや、最後に事件が起きる。

 シャフタールのCBからのロングボール→3バック対3トップの対決がとうとう実現。ピケが競り負けて、DFラインの背後に出たボールにイウシーニョがプジョルに走り勝って、最後は落ち着いて、バルデスとの駆け引きに勝利。よって、シャフタールが先制点を決めた。数的同数の恐怖が最後の最後に現れる展開で前半が終了。

 ■4-3-3に戻すことで。

 このままでは不味いってことで、バルサは4-3-3にシステムを戻す。そして、エトーを右サイドにはらせることで、選手配置のバランスの改善に努めようとした。確かに前半の3-4-3は非常にアンバランスなシステムになっていて、しかも、そのアンバランスさが相手を助ける悪循環。

 相手のプレスに苦しんでいたバルサのCBも後ろを4枚にしたことで、ほんの余裕が生まれる。3対3が3対4になるので、当たり前の話だけれど。シャフタールからすると、ルイス・アドリアーノが2人を見なくてはいけない事態で、2人も物理的には見られないわけで、ゆっくりとプレスがゆるくなっていく。

 慣れ親しんだ形だよってことで、個々の選手の役割がはっきりしたバルサ。そんなバルサは自分たちらしさを試合の中で取り戻していく。左SBのプジョルも頑張って攻撃参加していた。でも、アウベスの裏はどうなるのよって話で、ブランドンの奇襲に何回か遭遇していた。けれども、シャフタールは枚数をかけた攻撃が苦手なようで、バルサに危機が訪れることはなかった。

 ただ、シャフタールで面白かったのが、露骨な時間稼ぎ。特にブラジル人がばたばた倒れていったり、時間があるのにボールキープにはしったりと逃げ切る気満々。どっちかっていうと、ボールを取られちゃうなら時間稼ぎに逃げよう、、、、、という判断に見えて、みんなで攻めることが出来れば、こんな方法は取らなかったのではないかと予測。

 60分にアンリ→メッシ。で、ボージャンもグジョンセンも登場。徐々に後ろで守備を固めるシャフタールに対して、バルサはやっぱり中央でボールがおさまる選手がいない。で、エトーの代わりにメッシが中央で起点となる役割を担っているのだから面白い。このあたりから、メッシのトップ下の可能性は探っていたのだろう。

 それでも、シャフタールの前にバルサは崩しきれない状況が続く。メッシが中央に来ると、サイドが手薄になってしまうので、バランスがちょっと悪くなる。あちらを立てればこちらが立たず。

 しかし、残り時間が少なくなると事件がおきる。シャフタールの選手が倒れる→シャフタールの選手がボールを外に出す→バルサはボールを返さずにセンタリング→キーパーがこぼしてメッシの同点ゴールが生まれる。

 恐らく当時は議論を生んだ場面だろう。たぶん、試合後にシャフタールの選手がバルサの文句を言いまくったに違いない。でも、露骨な時間稼ぎにバルサの選手が怒っていたのも事実で。しかも、このきっかけとなった選手はあっさりと立ち上がったし。ってか、キーパーがミスしなければ、恐らくこんなに問題にならなかっただろう。

 で、シャフタールからすると、精神的ダメージの大きい失点だったわけで、ロスタイムにメッシに逆転ゴールを許しちゃうのもわかる気がする。この場面は、シャビのスルーパスの前にボージャンがしっかりと絡んでいた。メッシ、イニエスタ、シャビのトライアングルの後継者になれる素質がボージャンにはあると思うのだけどな。

 ■独り言

 シャフタールは激しくて、曲者でクリエイティブな選手もいる良いチームだった。UEFAカップで優勝するのもよくわかる気がする。一筋縄ではいかない。ってか、何でスポルティングが決勝トーナメントにいけて、シャフタールがUEFAにいってしまったのだろう。恐らく、攻撃を前に頼りすぎているからかもしれない。

 そして、注目のバルサ。3-4-3、、、まだ続くのだろうかどうか。

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posted by らいかーると |09:16 | バルサ・CL制覇への道のり | コメント(6) | トラックバック(1)
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2009年06月05日

バルセロナ対スポルティング ~3-4-3のバルサ~

 バルサのスタメンは、バルデス、プジョル、マルケス、ピケ、アウベス、ケイタ、シャビ、イニエスタ、アンリ、エトー、メッシ。最近のベストメンバーに限りなく近い布陣になっております。でも、テレビの表記だと3-4-3。この試合が噂の3バックだったのかな??

 スポルティングのスタメンは、パトリシオ、カネイラ、トネル、ポルガ、アベル、モウチーニョ、イズマイロフ、ロッケンバック、ロマニョーリ、デルネリ、ジャロ。懐かしい名前もいるけれど、知らない選手もたくさんなスポルティング。今季は国内リーグを2位でフィニッシュ。その実力やいかに。

 ■何のための3バックか

 バルサのシステムは本当に3-4-3であった。ただし、攻撃のときだけだけど。守備のときは、4-3-3にすばやく戻して相手の攻撃を遅らせるか、3-4-3のまま、ボール狩りを実行するかの2択であった。ただ、バルサはボールを失う場面が少なかったので、つまり、フィニッシュまで行くことが出来ていたので、、攻撃は最大の防御ってやつを見事なまでに証明していた。

 各選手の役割を整理しよう。3バックの配置・左からプジョル、マルケス、ピケ。マルケスが中央で試合の組み立てを行う。3バックだけど、4バックの距離感でボールをまわしている。3バックで4バックのようにボールをまわすのはリスクが高いけれど、ちゃんとした訓練をすれば、そんなに難しいことではない。現に今後のバルサは、2バックで4バックのようにボールをまわすようになる。

 マルケスたちの役割はボールを良い状態で中盤の選手に渡すこと。良い状態とはフリーだったり、相手をちょっとひきつけた状態だったり、スペースでボールを受けさせたり。攻撃の役割は以上で、ドリブルで駆け上がったり、広島のようにサイドをフリーランニングする場面はまったくなかった。

 で、サイド攻撃はアンリ×イニエスタ、メッシ×アウベスが行っていた。右サイドはいつもどおりだけど、左SBが攻撃参加しないので、イニエスタが左サイドに流れてプレーする場面がいつもよりも多かった。イレギュラーな状態をレギュラーな状態にする動きである。もちろん、イニエスタは中央でも仕事をする場面が多かった。大切なのはシステムを考慮した動きであり、システムを決めればすべてOKということではない。サイドの選手を孤立させないように。

 こうして、システムの粗をシステムを超えた動きによって、見事に機能させたバルサは、一方的な内容で前半を終える。得点はコーナーキックをマルケスがヘディングで決めるのみであったが。未だ中央に進出することのなかったメッシがちょっと持ちすぎる場面もあり、、、相手が弱かったので、持ちすぎたのだろうけど、、、、でも、エリア内に侵入する回数や決定機の数は比べるまでもなく。

 で、そんなに機能した3-4-3は続いたのか続かなかったのか。管理人の記憶にはないので、恐らく続かなかったのだろう。たまに登場することはあっても。じゃ、何でこの試合で3-4-3を実行したのか、気まぐれかって話なんだけども、それは相手の事情にあるのではないかと。

 スポルティングのシステムは4-4-2の菱形だ。クラシコやCLの決勝で垣間見られたバルサのシステムである。そりゃ、バルサとスポルティングのサッカーの質は違うので、同じシステムでも比べるのは違うのではないかと。でも、参考にはなるよってなわけで。グアルディアオラはここでも選手配置で有利にたった印象である。

 4-4-2の菱形は守備がちょっとだるい。まともにぶつかれば、どうしても相手のSBが空く。だって、中盤のサイドの選手が相手のSBにぶつかれば、中央のアンカーの選手が一人ぼっちになってしまうではないか。なので、トップ下の選手を前にあげて、守備を行わせるのが常套手段なのだけど、それをやらないチームは多い。

 SBが空くならば、4-3-3でいいじゃないかってな考えを越えていったのがグアルディオラ。相手のトップ下はケイタのマークをすることになる。なので、DFラインにプレスをかけてくるのはFWの2枚になる可能性が高い。だったら、3人で十分。だって、ピッチを広く使って、サイドでCBがボールを受けることになれば、相手は間違いなく寄せて来れないから。

 こうして、スポルティングが混乱に陥る。FWの選手は必死にボールを追いかけても、そもそもの数的不利&中央のゾーンを越えて守備をしない性質から、ピケとプジョルは自由になることが多かった。で、このピケやプジョルの守備を行うのが、スポルティングの中盤の選手なのだけど、最初からサイドにいることは前述したように不可能で、さらにイニエスタとシャビをみながら、ピケとプジョルへの守備を行うというザ・リフジンな状況が発生。

 わかりやすくバルサにたとえると、メッシとアンリがまったく守備をしないので、シャビがランパードとアシェリーコールを、イニエスタがエッシェンとボジングワを抑えなければいけない状況みたいな。

 ここからスポルティングが瓦解していったのは明白で、途中から4-3で引きこもって守備を固めたのは偉い。流れの中からの失点を何とか防げたのは、彼らの開き直りの早さが原因でもある。そんなわけで、相手のシステムを予測し、守備の足らない場所に選手を配置するってな才能の片鱗を見せ付けたペップ監督であった。さらにいえば、自分たちのそうなるであろう場所には明確な対策を打っているのだから非の打ち所がない。

 後はCLの初戦ってことで、大事に試合を進めたかったのかも知れない。前述したように4-3-3でもいけた可能性は高いのだけど、2バックで相手のカウンターを迎える場面もあったかもしれないけど。3人で迎え撃てば、守りきれそうだもんね。さらに、相手の泣き所にピケを配置するあたりに、彼への信頼感が伝わってくる。

 後半になると、スポルティングがちょっと盛り返す。数的不利だろうが何だろうが知ったことあるかと。前線の選手はとにかく相手を追い掛け回せと。よって、鬼プレスを行ったスポルティング。この鬼プレスによって、バルサはちょっと混乱するのだけど、逆サイドがフリーなのは明白なわけで。シャビたちを経由して、あっさりとサイドチェンジ。こうして、スポルティングのプレスへの気持ちを砕いていった。

 で、バルサに追加点が生まれる。シャビのセンタリングを競ろうとしたエトーにファウルでPK。引っ張ったか押したか。で、エトーが決めて追加点。すかさず、スポルティングはポスティガとヴェローゾを投入。バルサはエトー→ヤヤ。ケイタの位置を上げて、4-3-3に戻すのかなって。

 で、セットプレーからスポルティングが点を返すけど、左WGに移動して鬱憤を晴らすかのようなプレーをイニエスタが連発。最後にはシャビにアシストを決めて止めをさしたバルサであった。

 この試合の反省を言うと、崩せそうで崩せない場面が頻出した。バルサの中央をやるのはやっぱり難しいのだなと。アンリやエトーは局地戦では強いけど、パス回しを円滑ってのはやっぱり違う。なので、イブラヒモビッチを獲得しようといかいう話があるのだろうなって。ボージャンの台頭を願っているのだけど。

 ■独り言

 ヴェローゾもモウチーニョもそんなに印象には残らなかった。ってか、スポルティングは普段どんなサッカーをやっているのかもわからない状態だった。レベルが違いすぎるといえば、それまでなのだろけど、ちょっと残念。シャフタールに期待。

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posted by らいかーると |08:44 | バルサ・CL制覇への道のり | コメント(14) | トラックバック(0)
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2009年06月02日

バルセロナ対ヴィスワ・クラクフ

 バルサのスタメンは、バルデス、マルケス、プジョル、アウベス、アビダル、ケイタ、シャビ、イニエスタ、ペドロ、エトー、アンリ。こうして始まったOFF企画。バルサTVがCLを再放送するよってことで、ペップ×バルサの進化の道のりみたいなものが確認できればいいなってわけで、お伝えしていこうと思うわけです。どこまで続くかは謎。バルサを再考せよってな感じで。

 ちなみに、コンフェデはみる予定です。スペインがガチメンバーで驚きましたよ。だって、怪我人のカソルラが召集されているんだもん。後はレアルの新監督がペジェグリーニ。楽しみなのはビジャレアルは誰を連れてくるのかってこと。ファンデラモスはないだろうな。

 ヴィスワのスタメンは省略。そもそもどこの国のチームなんだ。。。ポーランドか。

 ■ネタは何だ。

 序盤のヴィスワはハードワークでバルサに対抗していた。4-4-1-1でバルサの中盤に対して3人配置。どこかで数的不利が起きないように、慎重に選手配置をしてきた模様。中盤で数的不利を嫌がったために、バルサのCBがちょこちょこ空くことが多かった。で、そんなときはマルケスにはプレス、プジョルはそんなに優先せずってのが、このころから見られた現象だったんだと再確認。

 で、慎重に選手配置をしてきたヴィスワに対して、バルセロナはポジション移動で相手の様子を見る。イニエスタが中盤に降りたり、シャビがエトーの付近にいったり。すると、ヴィスワはついて来ることが多かった。となれば、シャビイニの動いたスペースは空白になるわけで、その位置にペドロやシャビが動き回ることで、バルサはボール回しを円滑にすることに成功した。

 さらに、ペドロが中央に入ってくることによって、空いたサイドのスペースを駆け上がるアウベス。ザンブロッタの代わりに期待されているアウベスは初戦から全力で飛ばしていたんだなと。また、ミスも多いがプジョルの頑張りや、マルケスの攻撃参加によって、バルサは試合の流れを掴んでいく。

 ヴィスワのハードワークをかわしたバルサの手段は、ゾーンを越える動き、ポジションチェンジ、CBの攻撃参加ってところ。前者に2つが相手のマークを混乱させる動きによって、フリーの選手を作ることが目的。後者は浮いている選手が攻撃的な役割を担うことで、マークされている味方を助ける役割。

 そんなこんなでバルサが先制点を決める。マルケスのスルーパスをエトー。マルケスはスルーパスをする前に、他の選手に出すふりをしていて、してやったりのパスであった。体をひねって方向を変えううまいパス。そう、バルサの快進撃はエトーのゴールから始まったってのがかっこいい。

 で、先制したことで、余裕のできたバルサ。パスを優先していたバルサだが、徐々にドリブルで仕掛ける場面が目立ち始める。特にアウベス。アウベスは低い位置からドリブルで仕掛け、何度も相手を抜き去っていった。抜ければ拍手、奪われればブーイングの紙一重のプレー。カンプノウのファンに自分はこんな選手なんだぜと自己紹介。

 アンリやペドロも仕掛け始めて、ヴィスワからするとより厄介な状況となる。なるべく高い位置で守備を行いたいヴィスワ。でも、前線の選手があっさりとドリブルでかわされたら、後ろで守備ブロックを作るしかない。カバーリングをするにも、高い位置でコンパクトを保つには恐ろしい相手なわけで。

 で、後ろに下がっていくヴィスワ。でも、選手間の距離やゾーンの配分に気を配りすぎて、肝心の人に対する注意が散漫。バルサの選手は相手のいない場所を探してボールを受けて、この動作を繰り返すことで、完全に試合を支配する。

 で、中盤の空いたスペースからシャビがミドルを決めて試合が終了。後は後半にアンリが決めたり、エトーが駄目押したりでバルサはやりたい放題であった。

 ■独り言

 予備予選でバルサと当たるなんて、完全に罰ゲームなのだろう。後半のヴィスワはサイドチェンジで個人勝負を繰り返していた。多分、ラジンスキ対アビダル。エースクラスの彼がアビダルを凌駕できなかったのが痛い。だったら、全員で攻めるしかないのだけど、オープンな状態にしたら、ぼこされるのは明らかなので。

 チーム力の差がありすぎて、ちょっと参考にならない試合だったけれど、バルサの試合の流れを掴む術は、非常に論理的なもので、楽しい試合となった。ま、こんな感じで気楽にやっていきます。

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posted by らいかーると |08:31 | バルサ・CL制覇への道のり | コメント(6) | トラックバック(0)
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