2009年06月22日

レバークーゼン対ブレーメン ~カップ戦の決勝ですよ~

 レバークーゼンのスタメンは、アドラー、カドレツ、シンキエビッチ、フリードリヒ、カストロ、ロルフェス、ビダル、アウグスト、バルネッタ、ヘルメス、キースリンク。突如現れたドイツカップです。つまり、気分転換ですね。

 ブレーメンのスタメンは、ウィーゼ、ブニシュ、ナルド、プレドル、フリッツ、バウマン、エジル、フリンクス、ジエゴ、ピサロ、アルメイダ。今季のブレーメンは完全にスルーだったので、非常に楽しみである。特にユベントスに引き抜かれたジエゴとか。そして、ブンデスで復活したピサロとか。

 ■ジエゴ、フリンクス、エジル

 非常に見ごたえのある前半でした。両チームの違いが顕著に現れた前半戦。ブレーメンのシステムは4-4-2の菱形。FWの下にジエゴを配置。守備のときのジエゴはFWの間に入って、中央の守備を丹念に行っていた。特にロルフェスにマンツー気味につくことで、レバークーゼンのDFから中盤へボールが出ないように守備を行っていた。

 他のブレーメンの選手も同じで、プレスの開始位置はハーフライン付近から。相手のDFが深い位置でボールを保持していても完全にスルー。それよりは、中央を固めることで、相手の組み立てを邪魔していた。ブレーメンはFWとMFの距離を短くすることで、挟み込み大作戦を決行。相手を追い回すのではなく、相手を誘い込む守りを組織的に行っていた。

 対するレバークーゼン。自由にさせられたCBは残念ながら試合を組み立てることは出来なかった。ボールはDFラインを行き来するだけで、楔のボールを入れても狙い撃ち。ロングボールを入れても、その精度が低くて相手に奪われる場面が目立った。

 こういうときは、中盤の選手がDFラインの位置まで下がって、試合を組み立てるのが常なんだけど、ロルフェスとかやる気がないのか、まったくボールを受ける動きをしなかった。もちろん、ロルフェスだけでなく、全員だけど。

 でもでも、そんなレバークーゼン。SHにはアウグストとバルネッタと強力な選手がいる。序盤は彼らを中心に、サイドの攻防を有利に進めることが出来た。ブレーメンの中盤にはサイドアタッカーがいないので、SBが攻撃を担わないといけないのだけど、SBはこの2人の相手で攻撃参加どころではなかった。つまり、ちゃんと相手のよさも消していた。

 ブレーメンはサイド攻撃があまり決まらなくなったのだけど、中央のジエゴ、フリンクス、エジルのポジションチェンジから、ボールを運んでく場面が目立った。レバークーゼンの守備はとにかくボールホルダーに寄せようって感じで、それが功を制する場面もあれば、暴走で無駄死にする場面もちらほら。いわゆる連動性ってやつがあんまりなかったので、ブレーメンの中盤に負けてしまっていた前半戦となった。

 そんなレバークーゼンは、放り込みで相手の裏を狙うってな原始的な作戦に出る。で、キースリンクがなかなか良い飛び出しを見せてチャンスを迎えそうだったのだけど、今日は副審がオフサイドにめちゃめちゃ厳しかった。疑わしは罰すみたいな。ちなみに、逆サイドの副審は非常に甘く、ブレーメンのセットプレーのオフサイドを見逃す場面もあった。

 そんなわけで、ショートカウンターやビルドアップで勝るブレーメンが優勢に試合を進める。でも、サイド攻撃は封印させられてしまったので、ちょっと攻撃に迫力がない。でも、精力的に走り回るアウメイダ、オープンスペースに猛烈なスピードで突っ込んでくるエジル、相手に止めをさそうとするジエゴとサイドが駄目なら中央からじゃいと果敢な攻撃を見せる。

 でも、前半は0-0で終了。終了間際には、リスクをもったサイド攻撃を敢行したブレーメン。レバークーゼンはビルドアップの部分を修正しないと前半のリピートとなる。9位と10位の試合にしては、レベルが高い。

 ■デジャブ

 後半になると、レバークーゼンが活性化。まさか、前半は捨てたのかってな台詞が聞こえてきそうなくらいで。特に、アウグストのポジションをSBに近づけたことで、ボールを受ける回数が増大。でアウグストがドリブルでボールを運びまくることで、徐々にブレーメンの守備組織がほころび始める。

 4-3-3気味で中央を固めるブレーメンにとって、アウグストやバルネッタが味方のSBの近くにポジションニングされるとマークが非常にやりにくくなる。システムをいびつな形にして、相手の秩序を破壊する作戦。ボールを運べるようになったことで、組み立てに関われるヘルメスが復活すると、レバークーゼンの勢いはさらに増していく。

 ブレーメンはFWとMFの間で挟み込む場面が格段に減り、レバークーゼンはアウグスト、ビダル、カドレツを中心に攻撃を構築。ブレーメンはかなりおされ気味であった。

 しかーーし、先制点はブレーメン。単純なゴールキックから、こぼれ球をジエゴが拾うと、ドリブルを開始。相手をひきつけて、突貫エジルにボールを渡すと、エジルが思いっきりの良いシュートでゴールネットを揺らすことに成功する。ちょっとゴールキーパーが中央に動いちゃってもったいない失点。気になるのはキーパーを横に動かすネタがあったのかどうか。スローでも確認できなかった。

 これで、レバークーゼンは攻撃姿勢をより明らかにする。何度もサイドをえぐって、クロスを供給するのだけど、最後の最後であわない場面が続出。キースリンクはあとちょっとだったね。まるで、昔のレアル戦を見ているようだった。つまり、レバークーゼンが勝者で終わってもおかしくない試合だったのだけど、イタリアに飛び立つジエゴがすべてを尽くしたためか、ブレーメンが逃げ切りに成功する。

 ■独り言

 これで、ブレーメンは来年も欧州の舞台に立てることになった。ってか、ブンデスはやっぱり面白いサッカーをするチームが多いかもしれない。ちょっと来季は見てみようかなと。
 

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2009年05月21日

ホッフェンハイム対バイエルン ~バ~

 ホッフェンハイムのスタメンは、ヒルデブランド、グスタボ、ヴォルサー、コンパー、イベルツベルガー、サリホビッチ、ヴァイス、エドゥアルド、ウェリントン、バ、オバジ。イビセビッチが怪我をしちゃったホッフェンハイム。セネガル、ブラジル、ナイジェリアのスリートップが強力そうである。

 バイエルンのスタメンは、ブット、ラーム、デミチェリス、ファンブイテン、ルシオ、ファンボメル、シュバインシュタイガー、ソサ、リベリ、トニ、ポドルスキ。優勝に向けて、勝ち点を落とすわけには行かないドイツの盟主。安定感は出てきたような。

 ■やっぱりソサとシュバインシュタイガー

 ホッフェンハイムのシステムは4-2-1-3。前線の3枚はやっぱり強力であった。特にバ。バといえば、元ミランのフランス人を思い浮かべる人も多いと思う。もちろん、別人だ。フランス出身のセネガル人のバは身体能力もあるし、ボールのないところの動きも非常に洗練されている印象を受けた。走れるドログバみたいな。あんまりポストプレーはしないけれど。

 ホッフェンハイムの攻撃の特徴を整理。すべての攻撃はトップ下のエドゥアルドを経由する。小柄の左利きのブラジル人。強いて言うならペーニャに似ているかもしれない。とっても視野が広く優しいパスで低い位置から仕掛けることのできる選手である。つまり、エドゥアルドがボールを持って前を向いたら、一気に動き出す前線の3枚。ポジションは流動性に満ちている。同点ゴールはまさにそんな感じから生まれた。

 ビルドアップの場面では、左SBのグスタボが中心となっていた。ただし、バイエルンは前プレを仕掛けて来るチームではないので、全体的にボール運びに苦労している様子は見受けられなかった。簡単にエドゥアルドに預けて、そこから攻撃が始まっていく。大雑把に言うとそんな感じ。

 バイエルン対策を言うと、ホッフェンハイムの狙いは左サイド。つまり、バイエルンの右サイド。右SBは今日もルシオ。で、ルシオのSBは不安定と読んだのか、ソサが守備をしないから数的有利を形成しやすいと考えたのか、単純に肥大サイド攻撃が得意だからいつもどおりなのかは不明。ボールに寄せたがるルシオをグスタボで引き出して、その裏のスペースを狙いまくるホッフェンハイムであった。

 バイエルンのシステムは謎。相変わらずシュバとソサが試合から消えている。今日もポドルスキとリベリが元気。2人が縦横無尽に動き回ることで、働いていない選手の分までカバーしているのが現状。にしても、リベリのキレのあるドリブルと、ポドルスキーのボールを受ける運動量は異常であった。

 バイエルンは引いて守るスタイルなので、相手にボールを運ばせる展開が多くなる。でも、後ろに枚数がいるんだから大丈夫だよねといいたいのだけど、中盤の選手の守備意識が今日は薄い。こっちこも自由に動くエドゥアルドを誰が抑えるのかはっきりせずに仕掛けられ放題の状況であった。前半の間にこの問題は解決されず。

 で、ホッフェンハイムの守備。攻撃を仕掛ける時間が多いので、リベリとポドルスキにカウンターをくらう場面がちょこちょこあった。それはしょうがないとして、守備がそうとう弱い。恐らく訓練していないのではないかってぐらい。強力な3トップとエドゥアルドはゾーンを埋めているだけで、後ろに下がらない。なので、実質4-2で守るホッフェンハイム。攻撃が機能していないバイエルンでも決定機を量産できたのはそんな事情。

 つまり、両チームとも守備がちょっとひどい。なので、ゴール前でのシーンが多く迫力のある試合となった。で、前半は2-2で終了。バイエルンはポドルスキとリベリの活躍で試合を同点に持ち込む形となった。

 ■ホッフェンハイムの修正

 イベルツベルガ→ファブリ。ウェリントン→ヤンカー。なんと後半の頭から二枚代え。しかも超守備的。やはり、前半のノーガードの打ち合いは望むところではなかったのだろうか。ってことで、システムを4-3-3二変更。トップ下だったエドゥアルドの位置を上げる作戦に出る。

 後半のホッフェンハイムはしっかり守ってカウンターの作戦に出る。自陣にたくさんの選手を配置することで、リベリやポドルスキーが活動するスペースを消す作戦を実行。この作戦によって、バイエルンの攻撃の迫力は一気にしょぼいものとなる。

 ホッフェンハイムの守備の修正はお見事だったが、さすがに攻撃の枚数が足りないようで、攻撃の迫力はこっちも落ちることとなった。狙われやすくなったエドゥアルドとバだけでは崩せないようで。ただし、PKになりそうな怪しい場面やセットプレーからチャンスは掴んでいたけれど。

 で、バイエルンは苦悩。ラームを攻撃参加させたり、ゼロベルトを投入したり、最後にはクローゼを入れたりするのだけど、さあ守ろうぜってなホッフェンハイムの前にゲームを作れる選手がいないのが痛い。相手に決定機を与えることもなかったが、自分たちもなかなか決定機を作れない、前半とはまったく異なった様相で試合が進んでいく。

 そんなわけで、ホッフェンハイムにゲームをコントロールされたまま試合終了。これで、優勝が遠ざかってしまったバイエルン。ってか、ブンデスは優勝の勝ち点が少なすぎないかと心配になる。それだけ他のチームが頑張ったのだろう。群雄割拠だって、凄く面白いかなって。

 ■独り言

 ヒルデブランドをホッフェンハイムで発見。いわゆるさらされる状況の多い中で、ヒルデブランドは好セーブを連発していた。攻撃的なチームには良いキーパーがいるとチームを救ってくれる。以前に所属していたチームに戻らなかったのはなぜだ。後はヴァイスもなかなか良かった。ポランスキもそうだけど、ドイツは働ける若手が続々出てtきている気がするぞ。

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posted by らいかーると |08:28 | バイエルンミュンヘンTV/0809 | コメント(4) | トラックバック(0)
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2009年05月18日

バイエルン対レバークーゼン ~ポドルスキの復活~

 バイエルンのスタメンは、ブット、ラーム、デミチェリス、ルシオ、ファンブイテン、ファンボメル、ソサ、リベリ、シュバインシュタイガー、ポドルスキ、トニ。かなり久々のバイエルン。予想通り、クリンスマンが解任されて、今度はAZで名声を高めたファンハールだってさ。個人的には楽しみである。でも、来季も放送があるのかどうか。

 レバークーゼンのスタメンは、アドラー、カドレツ、シンキービッツ、フリードリヒ、カストロ、ロルフェス、クロース、ビダル、アウグスト、キースリンク、ヘルメス。このクロースはあのバイエルンのクロースだろうか。実はまだまだ優勝が決まりそうにないブンデスリーグ。フジテレビNEXTが妙に放送しているんだよね。もちろん、みられないけれど。

 ■新生バイエルン

 レバークーゼンのシステムは4-1-3-2。前プレのチームかなと思っていたが決してそんなこともなかった。FWの2枚はバイエルンのCBへプレスに行かない。その代わりに中央からはボールを運ばせない守備を行っていた。で、バイエルンのCB→SBへってな展開が非常に多くなる試合となった。もともとファンボメルがそんなにボールを受けたがらない要素もあって、その流れに拍車がかかる。

 で、レバークーゼンからすると、このバイエルンのSBでボールを奪うのがひとつ。もうひとつはそれでも強引に中央突破を狙ったバイエルンをFWとMFで挟み込んで奪っちゃえみたいな。中央でボールを奪う狙いはお見事だったけど、サイドでボールを奪うのはちょっと、、、、みたいな感じであった。

 ゼロベルトがいないことから、小難しいチャレンジをしなくなったバイエルン。単純にサイドにボールを運んでいくと、右からはルシオが、左からはリベリがボールを運んでいった。右SBのルシオ。対面の相手がクロースだってこともあって、優位に立つことが出来ていた。クロースに抜かれることはあっても、ボールを奪われることはあるまい。ちなみに、リベリが独走しちゃうので、ラームの出番はほとんどなかった。

 バイエルンのシステムは不明。強引に表現すれば、4-1-3-2で、レバークーゼンと一緒ってことなのだろう。クリンスマン時代と比べると、ボールを大切にするけれど、いざとなったら安全策みたいなサッカーになっていた。ちなみに、クリンスマン時代は空っぽであった。

 選手起用で行くと、ポドルスキが活き活きしているのが最大の違い。トニをポストマンとして、何度もお互いの連携で相手を崩そうと試みていた。クローゼが怪我をしている間に、新監督から信頼を得たのかもしれない。

 シュバインシュタイガーは相変わらずであった。流れの中ではまったく姿を現さない。ついでに、右サイドのソサもテレビに映ったか怪しいレベルであった。はっきりいって、11人で戦っているのかバイエルンみたいな。なので、目立つのは徹底してリベリ。左サイドから仕掛けさせたら、世界でも有数である。ファーガソンがギグスの後継者に考えているのもつくづく納得である。

 まとめると、バイエルンの攻撃はリベリの特攻、右サイドからルシオの組み立てで最後に絡んでくるトニとポドルスキみたいな感じで。個々の能力は高いけれど、攻撃に厚みがあるとか迫力があるとかいった雰囲気はなかった。それでも、リベリのドリブルは鬼だったけれど。

 そんでレバークーゼン。ボールを奪ってからの速攻がメイン。ここはバイエルンのホームスタジアムだもん、アウェーの戦い方だいってなことで。基本的には左サイドから仕掛けて、右サイドでフィニッシュに持ち込むのがうまいのかもしれない。右サイドのアウグストのスピードは魅力。ただし、試合が膠着していることもあって、リスクをかけた攻撃はあまり見られなかった。

 恐らくの予想になるが、レバークーゼンの攻撃は前線の選手がフリーランニングでスペースを空ける→そのスペースに走りこんでくる→で、さらにってな感じでどんどん攻撃参加させるようなイメージ。チーム全体が試合の状況やスペースの変化を判断してゾーンを飛び出す決断をするのかなって。FWの機動力の多さに目を引かれる前半であった。ちなみに、クロースは厳しいチェックに苦しんでいた。フィジカルが弱いのか、バイエルンの選手が意識的に潰していたのかは不明。

 全員で戦っているレバークーゼンのほうが優位に前半を進めるものの、バイエルンの守備も組織力が増していて、スコアレスで終了。下手に前で守る意識がなくなったのかな。シュバインシュタイガーも守備で貢献していた。

 で、後半になると、バイエルンのカウンターが炸裂。レバークーゼンは攻撃的なカスケロが飛び出したスペースをリベリ→ポドルスキに使われてフィニッシュはゴールに愛されたトニによって生まれる。

 よりにもよって、最初の飛び出しで結果を持っていかれてしまうのかよってなレバークーゼン。このあともリスクを犯して攻撃を仕掛けるが、スピード豊かなリベリやポドルスキにスペースを使われて、2点目、3点目を効率よく奪って試合が終了。

 レバークーゼンからすると、もっと高い位置でボールを奪いたかったけれど、ルシオが厄介だった。そして、バイエルンがあんまりボール運びにこだわらなかったことから自分たちで攻め込む→カウンターをくらう循環の前に沈んだ模様。

 新監督のバイエルンは、ポドルスキの復活やより現実的なサッカーを志向することで、そんじゃそこりゃの相手に負けなそうなイメージ。サッカーはそんなに面白くないけど、クリンスマン時代の空っぽに比べれば、数段に増し。でも、強豪には通用しなそうなイメージで。残りの2試合が楽しみである。

 ■独り言

 インテル、ユナイテッド、バルセロナと優勝が決まっていく中で、団子状態であろうブンデスリーグ。内容を求めるチームも増えてきていて、もっと評価されてもいいんじゃないかと。UEFAカップでは結果も出ているようだし。もっと見やすい環境になってくれないものかと。サッカーセットに入るとか。
 

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posted by らいかーると |15:38 | バイエルンミュンヘンTV/0809 | コメント(5) | トラックバック(0)
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2009年03月25日

バイエルン対カールスルエーの雑感

 バイエルンのスタメンは、レンジング、ラーム、デミチェリス、ルシオ、レル、ファンボメル、ゼロベルト、リベリ、シュバ、ソサ、ポドルスキ。懐かしのバイエルン。トニとクローゼが怪我なので、まさかのポドルスキがスタメンに。ホセ・ソサに期待か。

 カールスルエーのスタメンは、ミラー、アイフナー、ランクカンプ、ゲルリッツ、ドルピッチ、エンゲルハルト、ダ・シウバ、ムツェル、ティム、フライス、ケロッツィ。出ました、誰も知らない。どんなチームなんだろうか。

 ■ブンデスの傾向なのか

 カールスルエー。思ったよりも良いチームであった。昔の考えもかもしれないが、ドイツは3-5-2のイメージが強く、とにかく結果にこだわる印象がある。イタリアとはまた違った意味で。

 だが、最近のドイツは4バックのチームだらけで、攻撃的なチームが増えているような印象である。レバークーゼン、ホッフェンハイム、シャルケ。日本人がいるチームはちょっと情報がない。壊すサッカーよりも自分たちで創造していこうってチームが多いのは気のせいなのだろうか。

 カールスルエーは得点力欠乏症に陥っているらしい。でも、ボール運びは見事なものだった。シャルケもそうだが、ドイツの課題はエリアまで迫ってからいかに崩すかってことなのかもしれない。ただし、ドイツの傾向として、ボールを高い位置で奪うよりは、さっさと自陣でゴール前に壁を作ろう的な考えが中心なのだろう。バイエルンも、カールスルエーも守備ブロックを迅速に作っていた。

 前半のカールスルエーは大切にボールを運び、攻撃に枚数をかけていた。後ろの選手の攻撃参加を待つ時間をショートパスで稼ぐ作戦。個で崩せる選手がいないので、攻撃に枚数をかけようぜっていう理にかなった作戦。

 ただし、味方の攻撃参加の時間を稼ぐ間に、バイエルンも守備を固めてしまったのが現状。ルシオとデミチェリス、ファンボメルがゴール前にいると、なかなか崩せないのが現状である。で、繰り出されるバイエルンのカウンター。

 そんなわけで、カールスルエーがボールを持たされて、バイエルンがカウンターを仕掛ける血も涙もない展開で試合がすすんでいった。それでも、守備のときは4-1-4-1でがっつり守るカールスルエーの前にバイエルンもてこずっていた。

 バイエルンの仕掛けはリベリ、ゼロベルトが中心である。特にゼロベルトは縦横無尽に動き回るので、相手からすると非常に捕まえにくい。リベリはカウンターの素早い仕掛け、左サイドからの崩しとある程度プレーエリアが決まっているが、ゼロベルトはまったく縁のない話である。機能しているかは別として、ファンボメルが守備に重点をおいているので、ゼロベルトには自由が与えられている。カウンターが詰まったときに攻撃をやり直そう。この場面で仕掛けてくるのがゼロベルト。バルサはここを注意しないと非常にやばい。

 で、さらに厄介なのがゼロベルトに相方が見つかってしまったこと。それがクローゼの代役で救世主と化しているソサ。ゼロベルトと馬が合うようで、ボールを受けたり、スペースを作ったりと大活躍。セカンドストライカーとして、CLでも出てくるだろう。相手の隙間でボールを受けるポジショニングもうまい。世界デビューとなるでしょうか。って、もう金メダルもらっているのかな。

 そんなバイエルン。序盤はリベリとゼロベルトがチャンスメイクして、逆サイドのシュバが飛び込んでくるおなじみの形。流れの中では何もしないシュバだったが、この試合では右サイドのレルと一緒に何度もクロスを上げていた。いや、特筆すべき仕事はしていないのだけど、流れの中で顔を出せるようになっているならば、右サイド問題の解決は近いかもしれない。アルティントップを使えば、一瞬だけど。

 で、試合は徐々に膠着してくるのだけど、バイエルンのカウンターが炸裂。左サイドからリベリが抜け出して中央のソサへラストパス→ソサは冷静にゴールに流し込んでバイエルンが先制。ソサは持っているのかもしれないね。

 で、後半。カールスルエーは戦い方を一変。攻撃で時間をかけたら、相手に守備の準備をする時間を与えてしまう。で、点が入らない。だったらん、人数足らなくても行くしかないべよってことで、一か八かの賭けに出る。さらに、後ろで身構える守備から前線からの攻撃的な守備を実行。もともと、バイエルンはボール運びに難点があるのでこれがはまった。

 でも、王者バイエルンはのらりくらりと時間を潰して勝ったとさ。先制してから、明らかにエンジンがゆっくりになったわけで。こういう戦い方はうまいけれど、物足りなさは残る。

 ■独り言

 バルサのパス回しが、バイエルンのフィジカルを活かした守備を超えるかどうか。メッシとリベリ&ゼロベルト、、さきに自分らしさを発揮するのはどっちだ。ソサは世界デビューとなるか。エトーは自分の存在を証明できるか。トニやデミチェリスやルシオの空中戦をバルサはいかにして防ぐか。

 バルサ相手に、バイエルンがどれだけの準備をしてくるかで試合の流れや結果は変わってきそうである。クリンスマンにそれだけの器用さがあるかは非常に謎だが。ただ、ボールを支配されちゃうとちょっと厳しいぜ。というわけで、この対戦のキーマンはクリスマン。監督として評価が分かれていそうだが、バルサを倒せば、一気に評価が高まりそうである。楽しみだね。

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posted by らいかーると |12:36 | バイエルンミュンヘンTV/0809 | コメント(4) | トラックバック(0)
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2008年12月12日

バイエルン対ホッフェンハイム ~ラルフ・ランクニック監督~

 クリンスマンが解任されちゃうのではないかとか書いていたわけだけど、リベリの復活やファンボメルの風邪によって、バイエルンが復活気味。また、リベリのリハビリの時期に、強い相手と当らなかったバイエルンは運が良いかもしれない。対戦順って重要だなって結果論でしか語れない部分もあるけれど。さすがにポドルスキーは脱出したほうが良さげだけどね。

 バイエルンのスタメンは、レンジング、ラーム、ファン・ブイテン、ルシオ、オッド、ゼロベルト、ファンボメル、リベリ、シュバ、クローゼ、トニ。バイエルンは左サイドのラーム、ゼロベルト、リベリが恐ろしく厄介である。

 ホッフェンハイムのスタメンは、ハース、イバーツペルガー、コンパー、ヤイッスレ、ベック、グスタボ、エドゥアルド、ヴァイス、バ、オバシ、イビセビッチ。平均年齢がとんでもないことになっている。80年中盤生まれがわんざか。そして3部→2部→1部と怖いくらいに順調に上がってきているようで。IT長者のオーナーから強力な財政支援を受け、人口3300人の村のチームが一躍有名になったとさ。

 ■強いぞホッフェンハイム

 久々にみたバイエルンがかなりまともになっていた。あまり走らなかったトニとクローゼもかなり走っていて驚いた。首位攻防戦の魔力か、それともチーム状態の良さか。答えはわからないけれど、もうすぐ冬休みになってしまうのが非常に惜しい。

 死んでいる右サイドも以前に比べれば、ほんの少しだけましになっていた。シュバインシュタイガーはまれに組み立てに加わるようになったし、オッドは何度か高い位置でボールを受けて、センタリングを上げていた。それだけかよって突っ込みが入りそうだけど、それだけのことさえできていなかった右サイドである。

 個人的に、シュバは左サイドでのほうが試合に絡むことができるし、本人の成長を考えても、右で使い続けるならば、移籍させてあげたほうが良い。でも、契約延長しちゃったらしいね。左サイドのWGやSHが足りないチームはぜひ強奪してあげてください。

 ホッフェンハイムのシステムは4-1-2-3。前線の3枚がとんでもなく強烈。イビセビッチ、バ、オバシ。惜しむらくは、ここにドイツ人が含まれてないことだろうか。スピードあり、個人技あり。さらに攻撃的な守備をがんがん仕掛けてくるので、不器用なDFからすると悪夢のような存在だろう。

 ホッフェンハイムの戦い方をみてみる。攻撃的な守備で高い位置でボールを奪い返す。前線の3枚でフィニッシュまで持っていく。もっていけなければ、後ろの選手を攻撃参加させて、前線の3枚の選手を自由にする。後者の考え方がちょっと面白い。

 いわゆる、組織カウンター。ボールを持っている選手を後ろから追い越して、その選手を次から次へと使う方法である。非常にダイナミックな攻撃方法で、走ることさえできれば、誰でも使用可能なので、個で崩せる選手がいないチームにはお勧めである。大前提が11人、全員が80分くらい走りきれるかどうか。

 で、ホッフェンハイムはちょっと違う。上がってきた選手を使わない。もちろん、使うこともあるが、ジオをスルーしまくったロナウジーニョのような感じである。ロナウジーニョにスペースや一瞬の時間を与えるために走りまくったジオ。前線の3枚のために、走りまくるホッフェンハイムの選手たち。その心は、前線の選手の選択肢を増やし、彼らの力を発揮しやすい環境を作ること。

 なので、積極的に高い位置に出てくるSBだったが、ボールをもらったあとの判断が非常に遅かった。さっさとアリーでも上げれば良いのに、どうしたらいいの???みたいな。つまり、ここに攻撃センスのある選手を配置できれば、さらに強くなるけど、若いのでほっておいたら成長するかもしれない。

 中盤のエドゥアルドは、前線の3枚と後ろを繋ぐ役割を担っていた。ブラジル人。積極的にボールに絡み、潰される場面も目立ったが、重責を背負わされているので、成長していく可能性が高い。もう1人のヴァイスは運動量が半端でない。前述した前線の3枚の選択肢を増やすボールのないところの動きはもとより、守備でも大活躍。リベリ封じをベックとともに行っていた。

 高い位置からの守備が特徴なので、前線の3枚の努力を無駄にしないように、中盤のラインも高い。ただし、DFラインがちょっと低い。だから、アンカーの横のスペースをトニに使われる場面が目立った。CBがついていくのか、アンカーにマークを受け渡すのかってのが明確でないようで。

 そんな攻撃的な守備の前にてこずるバイエルン。DFラインからのパスミスが目立つものの、ルシオたちがゴール前で強さを発揮。自作自演ともいえる働きでホッフェンハイムの攻撃を食い止めていた。また、そんな運動量豊富なチームの前に、バイエルンの運動量も増していくから面白い。相手の3枚の守備が間に合わなかったら、すばやくボールを展開して仕掛けていく。

 ただし、ゆっくりボールを回すと、前線の3枚が襲い掛かってくるので余裕がない。ラームが攻撃参加できなかったのはそんな理由だろう。ボールが落ち着かない。ゼロベルトとリベリはそんな相手の前に苦しんでいた。

 地上が駄目なら空中戦だってことで、トニの頭でボールを運ぶバイエルン。または、ゼロベルトの飛び出し。ゾーンを越えた相手の攻撃にホッフェンハイムはちょっと弱そうだった。自分のゾーンを捨てる勇気がないというか。アルゼンチンやイタリアの守備の選手はその勇気を装備している。なので、後ろからの攻撃参加にちょっと弱そうなホッフェンハイムである。ただ、それをさせないように前線から守備をしているのだけどね。

 前半は0-0。ほぼ互角でした。ホッフェンハイムは上位でリーガを終えそうな気配。で、資金量が豊富ならば、引き抜きもされないと思うので、来年は欧州に登場かなと。

 ■空中戦と地上戦

 後半のバイエルンは明らかにロングボールをトニへの方針を強めてきた。ポゼッションでホッフェンハイムの守備にぶつかり合うよりは、空中戦のほうが効率が良いと考えたのだろう。ただし、ちょっとした誤算。前半はトニがアンカーの横らへんに降りてくる動きがあったから、フリーで受けれたり、相手のマークが遅れたりなんて場面が目立ったが、後半は相手のDFラインで競り合うので、前半ほどの勝率はなかった。むしろ、跳ね返されたり。

 48分にリベリをゼロベルトが追い越して、左サイド攻撃が炸裂。ただ、ゼロベルトの役割は本来はラームがやるべきで、守備は大丈夫だろうか。でも、枚数が足りているから大丈夫かとか考えていたら、枚数が足りていても、やられてしまうバイエルン。最後はボスニアのストライカー、イブセビッチに決められてしまう。この得点のきっかけがヴァイスで、ちょこまかドリブルと運動量はちょっと代えがきかなそうである。

 しかし、失点したことでバイエルンはラームが復活。後ろから攻撃参加で攻撃に厚みを加えると、57分には長いドリブルからミドルを叩き込む。前半から見られたとおり、この場面で自分のゾーンを捨ててラームに寄せにいくのが遅すぎたホッフェンハイムでした。

 そこからは、攻撃のやりあい。ホッフェンハイムはもう1人のボスニア人を投入。左利きの面白い選手であった。ジョーカーもいるのか。でも決定機を外してしまう。ここを決めていれば、冬のチャンピオンだったかもね。前線からの攻撃的な守備も無秩序状態に陥った75分以降は見られなくなった。

 バイエルンが空中戦、ホッフェンハイムが地上戦を仕掛ける、どっちが強いんだかわからない展開が続いたが、ロスタイムにトニが決めてバイエルンが逆転。クローゼとの競り合いでのこぼれだまがトニの元へこぼれる不運であった。ホッフェンハイムからするとやりきれない展開だったろう。

 ■独り言

 3300人の村にサッカーチームがあるのがすごい。しかも、それが買収されたからって、ここまで良いチームになるのかって。25歳以下しか獲得しないとか、インフラを先に整備したとか、良識あるIT長者がいなくならないことを望む。にしても、リアル・サカつくの世界だなって思いましたと。

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2008年11月14日

シャルケ対バイエルン ~王者のプライド~

 シャルケのスタメンは、ノイアー、コビアシュビリ、ボルドン、ヴェスターマン、ラフィーニャ、エルンスト、ジョーンズ、ラキティッチ、ファルファン、アルティントップ、クラニー。ルッテン監督のシャルケがようやく登場。ずうと見たかったぞこの野郎。

 バイエルンのスタメンは、レンジング、ゼロベルト、デミチェリス、ルシオ、オッド、ボロウフスキ、ファンボメル、リベリ、クロース、トニ、クローゼ。管理人のいない間に、4連勝と見事に復活しているバイエルン。その原因はなんだろう。やっぱりリベリの復活か。

 ■期待通りのシャルケと噛み合ってきたバイエルン

 3分。試合が落ち着く前に、すばやい攻守の切り替えでお互いが攻め合う中で、ゴールが生まれる。クロースのためから、トニのダイレクトポストプレーに2列目から飛び出したファンボメルが相手の裏に抜け出すと、そのボールをトニに折り返していきなりのゴール。ちなみに、クローゼが相手のキーパーの邪魔をしていて、それが実はオフサイドっぽかった。

 そういえば、ラームとシュバがスタメンから名前が消えているバイエルン。ラームの代役はゼロベルト。さすがブラジル人。どこだってできる選手である。シュバの代役はクロース。で、このクロースはシュバよりもいい仕事をしていた。

 バイエルンは左サイドからの仕掛けはかなり強力だが、右サイドが綱に死んでいる状態であった。シュバは得点にこそ絡むものの、右サイドで何をしているのだがまったく謎であった。シュバに比べれば、ボールも持てるし、相手との駆け引きを楽しめるクロースは要所要所で試合に絡んでいた。合格点には程遠いが、何もしないシュバよりははるかにましである。ちなみに、左サイドのシュバはなかなかいい仕事をする。

 アウェーでの早すぎる先制点によって、バイエルンが守備意識を高めたことは否定はできない。ただ、先制点以降、バイエルンが完全にッシャルケに主導権を握られてしまうのは完全に力負けと表現したほうがしっくりくる。

 シャルケのシステムは4-2-3-1。右サイドはラフィーニャとファルファンで固定。左サイドはラキティッチとアルティントップが交代で使っていた。監督の申し子であるエンヘラールは累積のため出場停止。よって、えげつない3センターでなく、ラキティッチを頂点とした中盤の形をとっていた。攻撃を組み立てるのはエルンストの役割。

 まず、右サイドの南米コンビの破壊力が鬼。ラフィーニャはヘススナバスくらいの力が恐らくある。そんな彼がSBで積極的にファルファンにボールを預けて、どんどん追い越す動きを見せたかと思えば、縦をおとりに使って中央に切れ込んでくるさまは、まるでセビリアのアウベスのようだった。恐らくボールテクニックはアウベスよりもうまい。アトレチコ戦は規律違反で出場していなかった気がする。

 で、この右サイドコンビが簡単に点を取り返してしまう。ファルファンのシュートが見事だったよりもレンジングの対応とゴールのカバーリングがお粗末だったバイエルン。わずか6分で1-1になってしまった。

 左サイドは、グルジア代表のコビアシュビリが高いポジショニングを取ることで攻撃を機能させていた。ときおりラキティッチが流れてきて二人の連携で崩すこともあったが、基本的にコビアシュビリが左サイドの攻撃を担っていた。

 ラキティッチとアルティントップの仕事は、サイドをからっぽにしないことと、クラニーを孤立させないこと、相手のDFとMFの間でエルンストたちからボールを引き出すことが求められていた。それらを忠実にこなしながら個性を発揮するラキティッチは末恐ろしい。ってか、成長するには最適のクラブを選んだようで。

 エルンストたちでボールが詰まったら、CBのボルドンが後ろからドリブルで駆け上がってくると、ほとんど穴がない。サイド攻撃、中央突破のバランスが秀逸で相手はどこかに絞って対応するのが不可能となっている。さらに、シャルケは無理をしない。攻撃に枚数をかけているので、怖いのはカウンター。カウンターをくらわないように、ドリブルで仕掛ける場面はあまりみられなかった。無理せずにエルンストやバックパスを多用して攻撃をやり直すことで、リスクマネージメントしている。

 そんなシャルケの前に防戦一方のバイエルン。バイエルンのシステムは4-4-2。ユベントスシステムだが、FWがろくに守備をしないので、まったく機能していなかった。せめて、後ろに引きこもって守備をすれば無駄な体力を消耗しないのに、前から守って→相手につながれて→結局下がるみたいな守備を行っていた。

 ただし、いわゆる強引な仕掛けを行ってくるファルファン×ラフィーニャコンビにさえ気をつけていれば、何とか守りきれそうな気配が漂うバイエルン。試合は完全に支配されているけれど、リードしているもんねってことでバイエルンは守備の集中力を高めていく。

 で、ラキティッチが非常に面白いプレーをした。シャルケの誰かのミスキックがちょうどループシュートのようになった場面で、レンジングが安全策でコーナーに逃げた場面。

 あれはキャッチできるだろうってことで、ラキティッチがコーナーキックをキーパーの付近に蹴ると、またもはじくレンジング。これが合図となったシャルケ。レンジングはちょっとメンタルがマイナス気味だってことで、ミドルの嵐が始まる。

 しかし、バイエルンのカウンターが炸裂。なぜか相手のSBのマークをしていたクローゼ。相手のSBがびっくりしてミス。これはクーマンの戦法。2トップを相手のSBの開けたスペースに配置して相手の攻撃参加を防ぐ方法。考えてクローゼがやったかは謎。

 高い位置でボールを奪い返すと、またもトニのポストプレーでクローゼが自由になるとボールはリベリへ、リベリはドリブルで仕掛けるふりをして時間を稼ぐと、左サイドから強烈なオーバーラップを見せるゼロベルトへ。ゼロベルトはリベリにマイナスのクロスを上げてズドン。

 攻めているのに失点したことで、シャルケは明らかに混乱状態に陥る。しかし、その混乱状態を利用するほどバイエルンに準備ができているわけもなく。試合は一気に荒れ模様。ダイブも横行して、イエロー連発で前半が終了した。

 後半も試合の流れは一緒。攻めまくるシャルケ。守りまくるバイエルン。両チームとも采配で試合の流れをどうしたいのかをはっきりさせたいところ。

 先に動いたのはシャルケ。59分にラキティッチ→サンチェス。クロアチアのパサーからメキシコの小兵・ドリブラーに選手交代。解説ではウルグアイ代表といっていた。どっちだ。60分にゼロベルト→レル。守備固めだよってことを完全にメッセージとしてピッチに伝えたクリンスマン。でも、レルって右サイドだったような。サンチェスは左SH。レルは左SBに入った。で、サンチェスは行方不明。

 72分にトニ→オットル。さらに守備固めのバイエルン。トニもいなくなったら、もう攻撃はできないぞと。シャルケも同じ時間にアルティントップ→シュトライト。右サイドで活躍する場面の多かったアルティントップをクロスの達人と交代。

 82分にエルンスト→アサモア。どうやらスーパーサブはいないようで。というか、目先を変えないと得点は取れそうにないのに、がらっとシステムや攻撃方法を変える選択はしないんだなって。

 この試合で言うと、クラニーがほとんど仕事ができていないので、クラニーめがけて放り込むのもありだし、ここまで繋げるならば、バイエルンを自陣におびき出すのだってあり。そういうことをもっと早い段階から仕掛けたかったなと。

 見事にバイエルンが守りきって勝利。内容は良くないけど、シャルケ相手に勝てたのだから文句はないだろう。にしても、正面対決でシャルケがここまで内容で圧倒するとは思わなかった。でも、内容は勝ち点にはならない。

 ■独り言

 シュバはたまたまお休みだったようで、ここからベンチ暮らしに逆戻りだったらクロースはかなりもったいない。どこか試合に出られるチームにレンタルしてもらわないと、同世代の選手に差がついちゃうかもよ。

 シャルケはブンデスリーガで異色のサッカーをしているとは思う。非常に綺麗なサッカーなんだけど、どこかでリスクをかけないと難しい。ファルファンとラフィーニャコンビとラキティッチが何かを起こせるようになれば、一皮向けるんだろう。

 シャルケTVがあれば良いのになという試合でした。ユベントス、チェルシー、バルサに匹敵する良いチーム状態かと。ただ、最近のチェルシーはちょっとわからない。

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posted by らいかーると |09:09 | バイエルンミュンヘンTV/0809 | コメント(6) | トラックバック(0)
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2008年10月09日

バイエルン対ボーフムの雑感

 バイエルンのスタメンは、レンジング、ラーム、ブイテン、ルシオ、オッド、ゼロベルト、デミチェリス、リベリ、シュバ、クローゼ、トニ。リベリがブンデスで久々のスタメン。そして、デミチェリスが中盤をやっている。つまり、3-3-2-2から4-4-2へと変貌を遂げたバイエルン。

 ボーフムのスタメンは省略。だって、小野がいないんだもん。そして知っている選手は少ない。というかいない。

 ■リベリとゼ・ロベルト

 エルゲラ曰く、ずっとCBやっているんだからさ、いきなり中盤をやれっていわれも無理だって。これが噂のエルゲラの法則。デミチェリスにもエルゲラの法則がしっかりと当てはまっていた。

 3-3-2-2はボールを運ぶための奇策である。でも、リベリが復活したから4-4-2に戻すぜ。でも、リベリとゼ・ロベルトを前で使えば、そのままでもよさそうだけど、シュバを使わなくてはいけない縛りがあるバイエルン。大人の事情炸裂。でも、キャプテン・ファンボメルは容赦なく外れるんだから、よくわからないぞ。

 ボーフムのシステム4-2-3-1だけど、4-4-2っぽく前線から守備を敢行していた。具体的に言うと、バイエルンのCBに対して、ワントップだけでなく、もう一枚当てることで相手を混乱に陥れる作戦。狙いはそんなCBの責任回避パスをがっつと奪うこと。高い位置でボールを奪えば、チャンスだもんねと。

 両者が噛み合う瞬間。久々に中盤をやるデミチェリスと、デミチェリスに狙いを定めたボーフムの守備体制。デミチェリスは単純なミスを連発。時間がたつにつれて、攻撃面のミスは減っていった。途中でトラップミス→持ち前のテクニックで状況を挽回には笑った。

 ただし、笑えない場面も続出。特に守備面。ボールを奪いにいくのか、攻撃を遅らせるのか、ファウルしてでも止めるのかの状況判断がとんでもなく悪かった。その結果、簡単に抜かれる場面が続出。周りの選手の前からプレスをかけようという動きに、何とか対応しようとした結果、中途半端なできになったのだと思う。このような状況で、前プレを捨てて、DFラインと連携して後ろで守る判断ができれば凄いんだけど。

 そんなわけで、ボール運びよりも中盤の守備で苦労したバイエルン。非常にわかりにくい。ちなみに、久々のデミチェリスだったけれど、ファンボメルに比べると、雲泥のできであった。悲しい現実。

 攻撃面を見てみると、リベリが左サイドから仕掛けるのが定番となっている。お得意の緩急を生かしたドリブルで相手を振り切ってクロス。また、中央で楔のボールを受けて、スルーパスで相手を切り裂く。これがリベリの仕事なのだろう。管理人の予想では、中盤に降りて、ボール運びを助けたり、ドリブルで無理やり状況を打開するプレーを期待していたが、そういった働きは求められいないようで。つまり、リベリの復帰によって、試合内容が劇的に良くなることはななそうな気配。

 リベリの仕事を単純に整理すると、左サイドを独力で突破、中央で相手のギャップを利用したプレー。この2つのプレーってバイエルンに足りないものだったのでしょうか。前者はラームが、後者はゼロベルトが請け負っていた仕事なのが現実である。

 3-3-2-2のときのゼ・ロベルトは、いわゆるトップ下で好き勝手に暴れていた。ブラジル国内では異次元のレベルの選手である。チームの中心に添える実力は十分に持ち合わせたはっきりいって天才。ラームの攻撃能力の高さは代表でも証明されている。両足の精度が抜群なので、クロスも中に切れ込んでのシュートも神である。

 そんな2人の持ち味を潰してまでのリベリ復帰。つまり、リベリの復帰がチーム力の底上げになっていない悲しい事情なのである。しかも、クローゼが大スランプ。いわゆる、個人能力でごまかしきれない状態
が続いている。

 リベリが仕事をこなせば、チャンスが生まれるがそれだけ。シュバは相変わらず空気。ゼロベルトとラームはボール運びで自分の能力を発揮するでなく、だからといって自分の得意エリアで活躍できるわけでもない。

 ブイテンの奇襲とハイボールのこぼれ球をゼロベルトが豪快に蹴りこんで、バイエルンは前半に2点取ることに成功する。ただし、リベリの仕掛けは十分得点の可能性を感じさせるものであった。

 ちなみに、失点もしている。コーナーキック崩れから、サイドで数的有利を作られて突破&クロス&シュート。そのほかにもミドルをレンジングが何度も防いだり、ゴール前で危険な楔のパスを通される場面が目立った。3-3-2-2に比べると、デミチェリスがいないぶん、守備の枚数が足らずに大変そうだった。ってか、中盤の選手の戻りが遅い。

 ■後半の修正

 クリンスマン。リベリ復帰したことで、ゼロベルト&ラームが活き活きしていないことに気づいたようで、若干の修正。リベリを左サイドの高い位置に固定して、中央エリアをゼロベルトに任す。左サイドの低い位置をラームに任せる。

 さらに、前半に比べると、ロングボールを増やした。繋いでばかりでは駄目じゃ、何のためのトニだってことでオッドからロングボールがトニ目掛けて蹴っていた。そして、ロングボールからの攻撃では、なぜか攻撃に絡めるシュバ。なぜだ。ミドル、正確なクロスを連発して後半は目立っていた。

 繋ぐだけじゃなくなったことで、デモチェリスのボール捌きもスムーズになっていく。その代わりにリベリがワンポイントでしか目立たなくなったけれど、チームで戦え始めたので一気に試合を支配し始める。

 そして70分に追加点。トニの絵に描いたようなポストプレーからゼ・ロベルトが憎いインサイドシュートでゴールにパス。やっぱりゼロベルトは凄い。3-1になったことで、次々に選手を交代。ソサ、ポドルスキ、ボロフスキが登場。中盤の枚数を増やすことで、ボール支配率を上げる作戦だと思ったのだが、なぜか仕掛けまくりのバイエルン。そのリスクを引きうける覚悟はあるのか。

 その覚悟はなかった。中盤の網を突破されると、一気に危険な状態に突入することはまったく改善されていなかった。よって、ワンチャンス、2列目からの飛び出しに誰もついてこないバイエルン。80分に一点返されると、すぐに追加点を叩き込まれる。

 中盤の網をあっさり突破されると、サイドを突破される。ブイテンがサイドにつり出されると、中に絞るオッド。大正解だけど、ファーサイドの選手に頭で押し込まれる最悪な展開。最後まで3-3-2-2のテンションで守備を行わせたことがここまで裏目に出るとは凄いぞバイエルン。残り5分で追いつかれて3-3で終了。

 ■独り言

 リベリの復帰でさらにクリンスマンの手腕が問われるわけです。1+1=2以上になるかどうかは、まさに監督の手腕次第。たぶん、CLで決勝トーナメントにいけなければ、間違いなく解任になるだろう。他にきっかけが思いつかない。

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posted by らいかーると |11:20 | バイエルンミュンヘンTV/0809 | コメント(6) | トラックバック(0)
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2008年09月30日

バイエルン対ブレーメン ~不思議な試合~

 バイエルンのスタメンは、レンジング、ファンブイテン、デミチェリス、ルシオ、ラーム、ファンボメル、レル、ゼロベルト、シュバ、ポドルスキー、トニ。

 システムはいつもの3-3-2-2だろうけど、ポドルスキとファンボメルがスタメン。勝っているチームをいじってきた。クローゼ→ポドルスキはいいとして、オットル→ファンボメルはどのような影響が出るか。

 ブレーメンのスタメンは、ヴィーゼ、ボエニッシュ、ナウド、メルテザッカー、フリッツ、バウマン、エジル、ヴラニェス、ジエゴ、ピサロ、ローゼンベリ。今週はインテルと試合があるブレーメン。奇跡的に放送があるので、ものすごく楽しみだったり。

 ■噛み合わないシステム

 3-3-2-2のバイエルン対4-4-2の菱形のブレーメンの試合。このようなシステム同士が試合することはまれだろうなってことで、非常に奇妙な前半戦となった。

 4-4-2の菱形。トラップディフェンスには最適だけど、それは同時にサイドの守備をどうするってことがシステムの先にある。ミランも一時期菱形をしていた。ピルロの両脇で頑張っていたのはアンブロッシーニとガットゥーゾ。つまり、中央のスペースを埋めながら、サイドにボールが出たら急発進するという人間離れした技をしなくてはいけない。

 他にはトップ下の選手を前線に出して、FWに相手のSBを見せさせる作戦とか考えればきりがない。ただ、今日の相手は3-3-2-2なので、ジエゴを前に出しても、ボールを前に蹴られてしまえば、。何の意味もないこととなる。

 レルとラームがサイドにいる。で、そいつらをどうするってことだけど、ブレーメンはミラン式。中盤頑張れで物事を解決しようと試みた結果、やっぱり無理だった前半であった。序盤はバイエルンのFWとシュバたちが中央に絞ってくれたおかげで、攻撃を難なく跳ね返すことができたが、25分以降にFWやゼロベルトたちがサイドに流れ始めてからは、クロスの連続であった。

 ジエゴが思いのほか守備の奔走したけれど、ボール運びを円滑にするための3-3-2-2の前に、これは後ろで守るしかないねのブレーメン。でも、チームの意図はなるべく前で守りたい。矛盾した意思とシステムに翻弄されるブレーメンだが、トニのシュートが枠に飛ばなかったり、キーパーの真正面に飛んだこともあって何とか無失点で切り抜けた前半戦だった。

 バイエルンの攻撃を見てみると、明らかに前線の裁量に任されすぎである。4-3で守る相手に中央突破を狙ってどうする。序盤からサイドに人を集めてチャレンジしていれば、もっと楽に試合を進めることができたろうに。中盤からはサイド攻撃がまあまあはまっていたけど、選手の判断か、監督の判断か。監督の判断だったら、遅すぎであるよん。

 ブレーメンの攻撃を見てみる。ジエゴにボールを集める意図はわかるが、本当にそれだけであった。攻守に無理がかかっているジエゴ。バイエルンは攻守分断で守備を行う場面が非常に多い。また、積極的にサイドに飛び出せば、CBをサイドにつることもできるけれど、FWがサイドに流れることはまれ。

 だったら、誰がサイドから仕掛けるんだって話だけど、SBはあんまり上がってこないし、中盤の3枚もジエゴを追い越す動きは少ない。ここはバイエルンのホームだし、守備的に戦っているんだよって言われれば納得できるけれど、チームのやりたいことが不明確。

 守備の約束事は思いのほかしっかりしているので、前から守ってショートカウンターをするならば、FWを守備の組織に組み込む必要があるし、後ろで守るならば、カウンター要員としてジエゴを前に残す必要があるかと。後ろでボールを回復して、ゆったり繋いで点が取れるか。でも、取れた。形は違うけれど。

 そんなわけわからない試合となった前半戦。リプレーの間に速攻を決めるブレーメン。中盤の選手が前を向いてボールを持っていたのだけど、そこまでの過程がテレビに映っていなかった。。その選手がローゼンベリにスルーパス。相手のCBの間でパスを受けたローゼンベリは流れるようなトラップ&シュートでブレーメンが先制する。

 2点目もブレーメン。セットプレーからこぼれ球をナウドに押し込まれて2-0。得点の前に、ナウドはトニにペナルティエリアでスライディングでボールを奪うファインプレーをしていた。ジエゴが蹴ると思っていたバイエルンは完全にだまされた格好。そんわけで、前半は2-0。こんなこともあるか。

 ■戦術と心

 オッド、ボロウスキが登場。レル、バンブイテンが交代。4-4-2に変更か。4-4-2のバイエルンは前線にボールを供給できない病があるけれども、大丈夫か。

 結論は大丈夫だった。ブレーメンのFWが懸命にプレスをかけてこないので。菱形で前から相手のボール運びを邪魔するのはやっぱり難しい。バイエルンはピッチを広く使うことで、ブレーメンの選手を走らせていく。ポドルスキーが裏を取ってトニにクロスを上げた場面がまさにそれ。右サイドから左サイドへ展開しみたいな。また、繋ぐだけでなくて、トニにロングボールを当てたり、チーム全体がサイドを使う意識が高まっていて、期待できそうな後半戦。

 53分。ブレーメンのゴールキック。DFラインで跳ね返すが、こぼれ球を奪うブレーメン。バイエルンのDFの前に、なぜかいないバイエルンの中盤。いきなりショートカウンターをくらい、最後はエジルが左足でニアにぶち込んで3点差。クリンスマンもびっくり。

 58分には4点目。ジエゴのすばやいリスタート。ゴール前でなぜかフリーのローゼンベリ。ジエゴのパスを受けてすばやいターンでゴールに迫る。相手をひきつけてピサロへラストパス。落ち着いてピサロ。

 68分にまたもローゼンベリ。この後にボロウスキが得点を返すけど、後の祭り。よって、省略。最終的に5-2でしたと。

 ■独り言

 ブレーメンがめちゃくちゃ良かったとは思えなかった。ただ、打つシュートがことごとく入る日がバイエルン戦だったのは運が良い。ただ、インテルをこれくらいのスコアで破ってくれたら、革命が置きそうな予感。

 ジエゴを含めた中盤の守備のレベルは高い。ボールを前で奪うことはできないけれど、引いて守るのは上手い。後はSBを使ってピッチを広く使う攻撃や一撃必殺のカウンターを身につければ一気に強くなりそうな予感。

 バイエルンは決して間違っていなかったのだけど、なぜか失点を重ねてしまった。3-3-2-2を継続するならば、2-2と3-3を有機的につなげないと、強い攻撃の選手をそろえたチームには苦しいのかなと。

 管理人の予想ではもっとブレーメンが内容でコテンパンにすると思っていたけれど、予想は外れた。リヨン頑張れ。バイエルンの目を覚まさせる役割を担うのは誰だ。

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posted by らいかーると |09:37 | バイエルンミュンヘンTV/0809 | コメント(4) | トラックバック(0)
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2008年09月24日

ケルン対バイエルン ~3-3-2-2の弱点を考えよう~

 マイペースで続くバイエルンTVです。ブレーメン戦の放送が遅いのはなぜなんでしょうね。前節で初勝利をあげたバイエルン。今日はどうか。

 ケルンのスタメンは、モンドゴラン、ブレコ、モハマド、ジェロメウ、マッケンナ、マティプ、ペチート、シヒ、アンタル、ラドゥ、ノバコビッチ。レバノン代表が2人もいる。最近は行ったり来たりのエレベーターチームになっているケルン。いわゆる昇格組みのようで。

 バイエルンのスタメンは、レンジング、ファンブイテン、デミチェリス、ルシオ、ラーム、オットル、レール、ゼロベルト、シュバ、クローゼ、トニ。3-3-2-2の継続が決定。多分、スタメンをいじる勇気がなかったのだろう。よって、キャプテン・ファンボメルはベンチへ。

 ■3-3-2-2の弱点を考えよう

 前節のように、バイエルンは攻撃をスムーズに進めていく。そのわけは後方の安定化、ゼロベルトをチームの中心に添えたこと、左サイドアタックをラームに一任したことが主な原因として考えられる。それらを同時に実行するためには3-3-2-2へシステムを変更する必要性があったとさ。

 この試合ではさらにルシオの攻撃参加が目立った。両WBを、よりサイドでプレーさせるために、自陣にボールがあるときはオットルの横にゼロベルト、相手陣地までボールを運べたらルシオがオットルの横に行くことで、ボール保持率を高めたのである。本来そこにいるべきでない選手をそこに配置することで、相手のマークを混乱に追い込む。ただ、ゼロベルトには誰かマンツーでつけても良いような気がするが。

 そんな更なる進化もあって、バイエルンが波状攻撃を見せる。しかし、前半の間に得点は奪えなかった。ラーム、ゼロベルト、トニが精一杯頑張っても、クローゼとシュバがろくに働けていないのである。

 ドイツ代表でも見られたように。シュバは右サイドではまともな仕事ができない。中央でゼロベルトのように振舞うように成長できるかが求められている。ゲームを作れとは言わないので、せめておとりの動きだったり、相手のギャップでボールを受けたり、すばやい攻守の切り替えで相手の攻撃の芽を摘んだりって。

 クローゼは原因不明。恐ろしく器用な選手だというイメージがあるが、その器用さがまったく発揮されていなくて笑った。もう少し、クローゼが中盤からボールを受けることができれば、一気にバイエルンの攻撃は活性化するのにね。

 ってことで、弱点編へ話は移る。3-3-2-2。守備は後ろの選手任せと前節は書いた。正確に書くと、中盤の守備網が突破された後に後ろの選手が取り残されていることが多いのが現実。つまり、前の選手は前でボールを奪いたがっているのだけど、後ろはそんなことする必要もあるまいみたいな。

 この試合ではトニが懸命に守備を行っていた。トニの鬼プレスをきっかけに後ろの選手が連動してアタックをかけることはできていた。しかし、トニが相手のCBからSBまでプレスに行くのは体力的に苦しいものがある。だからといって、ラームが相手のSBのマークについたら相手のSHはどうなる現象。

 つまり、SBを起点にゲームを作ることができるチームと当たったら、バイエルンはかなり厳しくなる予感。つまり、今話題の大分と同じ。3バックで守備を固めるチームはほとんどのケースで相手のSBを自由にすることが多い。ちなみに浦和もそう。あれはサボっているとおってもいいかもしれないけれど。

 しかし、SBをポゼッションの中心に添えるチームなんてのは、そうはいない。別にSBじゃなくても良いけれど、相手の単独鬼プレスに動じないでパスを回せそうなチームってブンデスにあるのだろうか。恐らくシャルケ、ブレーメンあたりは期待にこたえてくれそうな予感。また、CLでリーガやプレミアの上位と当たったらぼこぼこにされそうな予感。

 つまり、今のバイエルンのやり方では相手のサイドに低い位置が自由になる。そこへシュバとゼロベルトを派遣すれば、中央が空いてしまうので、派遣は難しい。だから、トニに頑張らせる。でも、トニを走らせることができるチームに当たったらまさにゲームオーバー。後ろで守るしかなくなる。

 バイエルンには後ろで守る力もあるだろうが、3-3-2-2の形を維持しようと守備を固めているので、ろくなことにはならない。5-3で守るならばまだましだけど。5-1で守る場面が続出していた。つまり、ゼロベルト×シュバが引いて守る組織に順応できていない現状。

 よって、相手のSBが攻撃参加すれば、簡単にサイドからクロスボールを入れられてしまう。でも、中央には屈強なCBが揃う。しかし、ファーサイドはどうでしょう。クロスをファーに入れる→中に折り返すの連続で何かを起こせる可能性は高い。ケルンも起こせそうだったし。

 というか、ラームに攻撃参加できないように徹底的にラームサイドを狙って攻撃を構築するか、ゼロベルトにマンツーをつける、この二つのことを同時に行えば、攻撃も死にそうだけど誰かやらないかな。

 前半は0-0で終わる。35分まではバイエルンペース。残り10分でサイドアタックからチャンスを作ったケルン。この調子で行けば、ジャイアントキリングも夢じゃない。立ち上がりに失点しなければ。

 しかし、立ち上がりにセットプレーからトニに決められてケルンはゲームオーバー。その後もトニ、ロスタイムにはポドルスキーに決められて、結局3-0であった。2.3点目はゼロベルトがきっちり仕事をしていて、リベリと揃ったら恐ろしいのだろうなと。なんにせよ、ボールホルダーにプレスをかけさせない配置としての3-3-2-2はちょっと面白い。

 ちなみに、後半に中盤のゼロベルト、シュバが恐ろしく守備で奔走しているのに気がついた。ミランと同じで。中盤に恐ろしい負荷がかかっている。それで、この配置のいびつさを解決。どこまで走り抜けられるかが勝負の分かれ目になりそうだ。

 ■独り言

 そんなわけで、ブレーメン戦やCLでもポゼッションを基調としたチームとの戦いが楽しみだな。ちなみに、両方結果は知りません。ただ、CLは放送がなかったようなので、確認はできず。

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posted by らいかーると |08:36 | バイエルンミュンヘンTV/0809 | コメント(2) | トラックバック(0)
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2008年09月11日

バイエルン対ヘルタ・ベルリン ~3-3-2-2~

 更新遅って話ですが、めげずにやります。いわゆる世界中で代表の試合が行われる週は良いお休みになります。ちなみに、欧州では波乱尽くしのようですね。移籍市場もいったん閉じたので、ここからまた復活しようかと。

 バイエルンのスタメンは、レイジング、デミチェリス、ルシオ、ファンブイテン、ラーム、オットル、レール、ゼロベルト、シュバ、トニ、クローゼ。移籍に噂が出ているポドルスキー。自分もスタメンで出場できるチームに行ったほうが良いと思うよ。ちなみに謎のシステム、3-3-2-2。

 ヘルタベルリンのスタメンは、ドロブニー、カカ、ベルゲン、フリードリヒ、シュタイン、カチャル、シセーロ、ピシュツク、エバート、ラファエル、パンテリッチ。誰も知らない。監督が戦術家らしい。名前はファブルでスイス人。

 ■大成功

 システムを変更したぜってことで、バイエルンの何が変わったのかを検証。試合が始まったら、本当に3バックでびびったのは秘密だ。その前にこれまでのバイエルンのサッカーを再検証。

 基本のシステムは4-4-2の菱形。トップ下とボランチに適任の選手がいないので、まったく機能していなかった。トップ下にはゼロベルトという選手がいるが、チームの序列の関係か、はたまた左サイドに誰もいないからか、トップ下は任されず。ボランチはファンボメル。ファンボメルが退場したドルトムント戦。10人になってからのほうが内容がよくなったのがすべてを物語っている。

 つまり、前線にボールを運べないし、右サイドは死んでいるし、左サイドもラームにお任せで、守備もまったく組織だっていなく、FWとDFの距離が遠く、組織だった守備が不可能というなんじゃいこれは!?というチームであった。

 で、今日の3-3-2-2。3-5-2とは何が違うんですかという話だが、明確に違う。一般的に3-5-2というと、戸田、稲本のダブルボランチに中田のトップ下みたいなイメージが日本人には刷り込まれている。あの3-5-2とはまったくの別物であった。イメージはユナイテッド×ミランみたいな。

 攻撃は前線の4枚に任せる。トニ、クローゼ、シュバ、ゼロベルト。この4人が自由に動き回るのが特徴、イメージとしてはユナイテッドの前線のやり方に少し似ている。違う点は、FWがサイドに流れるユナイテッドに対して、ゼロベルトとシュバが左サイドに流れるのが特徴。といっても、基本的に中央でボールを受けることが多い。相手のゾーンを交わすために、縦にギャップを造るのが特徴。

 その攻撃にボールを届けるのが後ろの6人。ここがちょい前のミランの4-3-2-1の発想に似ている。それかサラゴサの4-2-3-1。相手のプレスの前にボールが運べないならば、後ろの人数を増やすことで、相手のプレスに迷いを生じさせる作戦。

 FWに守備をしろといっても、相手が6人近くもいたら、鳥かごである。体力の無駄な消費。6人の役割は楔のボールを通すこと。ヘルタはパンデリッチを前線に残して、ゾーンで守備をしていたが、普通に選手間をパスで通されていた。そりゃ6人でボールを動かせば、何となるし、前線の4枚が好き勝手に動いたら、後ろの選手もついていけないよね。仮についていったとしても、クローゼやトニと個人技勝負を挑んでも、ボールを高確率で奪い返せるわけでもない。

 さらに攻撃のアクセントとして、ラームが積極的に前線の選手を追い越していた。ラームのクロスをトニという必殺パターンが何度も見られた。その代わりに、右サイドは死んでいる。

 だったら、前線から潰しに行くか、後ろで引きこもる作戦があるのだけど、試合中に戦い方を修正するのは難しい。ヘルタは防戦一方の中で、ラファエルが違いを生み出していた。さすがブラジル人。個人技でバイエルンを切りきり舞させる場面が少しだけあった。

 ちなみに、個人の判断で前線から鬼プレスをかけると、たいていデミチェリスに交わされていた。デミチェリスの復帰は恐ろしく大きい。

 11分にトニの個人技爆発でゴール。シュバがちゃんと中央に絞っていたのが素晴らしい。クローゼがボールを引き出す→こぼれをトニに届けるシュバ。右サイドにシュバを置くと、クロスにあわせるだけだが、中央においておくと、もう少し試合に絡めるようで。まさにシステム変更が吉と出るバイエルン。

 つまり、前線にボールを届ける問題や、トップ下にゼロベルトを実質的に配置したことによって、バイエルンは諸所の問題を解決することに成功する。で、それに付随して、守備に穴ができるのだけど個人能力でどうにかしていた。CLでは難しい戦い方になりそうな予感。

 後半のバイエルンは、レールに高い位置を取らせることによって、右サイドを復活させようと試みる。別に右サイドから仕掛けたわけではないが、ボールが右サイドも経由することで、バイエルンのボール回しはピッチを広く使ったものとなる。

 この修正に対応できないヘルタはやっぱり防戦一方。前半のままだったら、対応できていたのかが知りたい。管理人の目には何もしないで敗れたに等しかった。ただし、追い討ちをかけたのは、ラームとゼロベルトのコンビで追加点、直後にPKを献上して、後半の早い段階で3-0にされてしまったことだろう。

 そんなわけで、バイエルンの完勝で試合が終了。後半のバイエルンのボール回しのレベルは高かったし、クリンスマンにとって色々なヒントがピッチに落ちていた試合となった。ただ、シュバはリベリとポジションを争うわけでご愁傷様である。

 ■独り言

 今日のMVPはデミチェリス。マスチェとガゴもうかうかしてられないというか、守れて繋げる選手を発掘。もっと評価されても良い、ただ、自分が知らなかっただけなのかもしれないけれど。

 やっとバイエルンの良い試合が見られて満足でした。マジで。久々にみた試合がこれだと、週末に気合が入る。レアル対ヌマンシア、デポル対ビジャレアル、リバプール対ユナイテッド、ロビーニョ対デコと楽しみな週末であります。ただ、3連休だから更新が遅れます。 

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posted by らいかーると |09:16 | バイエルンミュンヘンTV/0809 | コメント(9) | トラックバック(0)
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