2007年05月24日

ミラン対リバプール ~現代サッカーの象徴~

 ミランはいつもどおりのスタメン。これは予想通りである。あわよくばベンチにコスタクルタが欲しかった。そうすれば素直にミランを応援できたかもしれない。ただ、ジラルディーノではなくインザーギがスタメンなのは驚いた。

 リバプールは予想通りスタメンをいじってきた。ぱっとみ4-4-1-1。実際はまったくちがったけど。前にカイトとジェラードの共存について書いたことがある。要約すると、この2人の相性は悪い。そんな2人が中央で並ぶなんて大丈夫か。スタメンを見てそんな心配が頭をよぎったわけです。

 ■さすがベニテス。

 リバプールはカカにボールが渡らないように、その供給源にきついプレスを与える。その供給源とはガットゥーゾ、アンブロッシーニ、ピルロ。通称ピルロたち。ユナイテッドはスコールズをピルロに当てるだけでその他の人にはあまり注意を払わなかった。その結果、負けた。リバプールはそんなユナイテッドの失敗からしっかりと学んでいた。えらい。

 リバプールのシステムは時間とともに変わっていった。その原因は戦術的なものではなく、ある選手の疲労、または不調。理想の形は4-1-4-1ともいえるし、4-4-2の中盤がひし形とも言える。

 つまり、ピルロたちにプレスに行くのはジェラード+カイトまたはアロンソ。両SHは両SBを見ながら、マスチェラーノと同じラインを保つ。つまり、結構低め。このような形ならば、カカの大好きなバイタルエリアはつぶせるし、供給源もつぶせる。穴は特にない。これでリバプールは守備面はをほぼ完璧に機能させることができた。

 このプレスにミランは苦しんだ。ボールを奪われることはないものの、意図のないロングボールやビルドアップに時間がかかりすぎ、その攻撃は破壊されたと言っていいだろう。

 ■リバプールの攻撃の形

 そしてリバプールが最初にチャンスをつかむ。ヤンクロウスキのトラップミスをペナントが掻っ攫い、カイトとワンツーでゴール前へ飛び出す形。また、バックヘッドからペナントが相手の裏へ抜け出しジェラードへクロスを上げたシーン。

 試合はリバプールが優勢に進めているように見えた。しかし、攻撃の槍が少ない。ペナントのみ。左のゼンデンは対面にガットゥーゾ、オッドがいる。C・ロナウドを完璧に押さえ込んだ2人だ。その2人にゼンデンが勝負を挑むのは少し無謀である。よって、ゼンデンはあまり攻撃的に振舞わず、ほとんど守備的なボランチとして振舞っていた。守備面では貢献していたと思う。

 ペナントはドリブルが得意。初期のころに比べればクロスの質も良くなってきたが、まだまだである。この試合でもクロスを上げても先には敵がいる状態が続いた。それでもクロスを上げ続ければいいことが起こるかもしれない。

 しかし、中央に構えるのはカイト対ネスタ。さすがのカイトもネスタが相手では苦しい。しかも、リバプールはろくにビルドアップができていなかった。いつものリバプールだったら、DFラインにプレスが来ても、レイナを交えて簡単にかわすことができる。

 この試合はいつもと違った。DFラインの前にマスチェラーノっがいたからかもしれないが、アロンソ、ジェラードがちっとも下がってこなかった。ジェラードはトップ下でも平気でDFラインまで下がってくる。しかし、この試合ではそれをしなかった。

 そのせいで、リバプールはロングボールが増える。でも競り勝てない。でも守備が機能しているから取り返せる。こんな展開になってしまった。ミランDFの考えられないようなミスからチャンスをつかむか、ペナントが積極果敢に仕掛ける。リバプールの得点のにおいはこの2つくらいであった。ミランの最後の壁をくずす前にクロスというのはあまり怖くない。

 ■リバプールの誤算

 前半の30分あたりからリバプールのプレスが弱くなっていく。原因ははっきりしている。ジェラード。時間がたつにつれてほぼカイトと横並びになり、2トップになっていく。ジェラードがプレスに行かない。ジェラードは左サイドにいる。カイトは右サイド。そこにジェラードがいるのにカイトがいちいちプレスに行くわけはない。ただし、ジェラードがそこにいなければカイトは迷わずプレスに行っただろう。カイトはそういう男だ。

 ピルロたちを抑える任務はジェラード+誰かであった。しかし、ジェラードがそれをさぼると、たちまち守備のバランスが崩れる。ゼンデンが戸惑っているのが印象的であった。プレッシャーのかからない状態でミランの選手がボールを運んでくる。自分がプレスに行ったら後ろのバランスが崩れるけど、行くしかない。すると、どこかに穴ができる。穴はピルロたちにできる。マスチェラーノ対カカが目立ち始めたのも偶然ではないだろう。

 そして得点が入る。クリアミスをカカに拾われた。このときにクリアミスのきっかけとなるパスを入れたセードルフにはプレスがかからず、横のピルロもフリーでボールを要求していた。その前にもプレスのかからない場面が目立っていた。残念。ミランがワンチャンスをものにして前半が終了。後半の注目はベニテスがジェラードを下げる勇気を持っているかどうかに絞られた。

 ■流れは変わらず

 後半の13分まで、リバプールは前半と同じ展開を見せる。マルディーニのトラップミスを掻っ攫ったり、カイト対マルディーニの競り合いでジェラードが抜け出したりとチャンスは作ったがシュートまで持っていくことはなかなかできなかった。

 そしてゼンデン→キューウェルを投入。ガットゥーゾサイドに勝てるのだろうか。ゼンデンは守備面で貢献していた。キューウェルは大丈夫なのか。ただでさえ徐々に守備は崩壊してきているのに。

 ミランは巧く穴をつきカカにボールを集める。前半に比べると、得点を取らなくてはいけないという呪縛からは解き放たれているので、ボールが多少回るようになっていた。リバプールはガットゥーゾの自滅的なパスからまたもチャンスをつかむが、ジェラードのシュートはジダに止められてしまう。

 この後半18分あたりからセードルフがペナント対策をするようになる。中央に行ってもろくにボールが回ってこないので守ることに決めたのだろう。この試合でのセードルフはペナントを気にしているようで思い切ったプレーができていないように見えた。ペナントのできのよさがこんな好影響を生んでいた。

 ただキューウェルはゼンデンよりもタメを作れたので多少左サイドもまともになった。それでも脅威にはなってない。むしろ余計守備面でのあらが増え、カカと一進一退の攻防が続いていく、アッガー、キャラガー、マスチェラーノが一対一で勝ち続けたので失点にならなかったが、前半に比べると、かなり危なっかしかった。

 リバプールも後半20分過ぎからカイトが両サイドに流れるいつものプレーを開始する。ワントップは中央に構えていけないという決まりがあるわけではいが、カイトがサイドに流れてクロスを入れても可能性をまったく感じさせなかった。

 そして後半の32分にマスチェラーノ→クラウチ。なんでマスチェラーノなんだと正直思った。ジェラードかアロンソだろうと。フラットの4-4-2で行ったらカカにやられるに決まっているではないか。

 ここでミランがヤンクロウスキ→カラーゼ。ペナント対策!?それとも高さ対策!?守備を重視する交代なのは間違いない。

 そして予想通り、カカがフリーで裏へ抜け出し、インザーギのまた抜きクロス。次にキューウェルが守備をサボり、カカがフリーに。アロンソが1人でプレスに行っているのが泣けた。ここで2点目が入る。あれはよくインザーギが決めた。レイナも良くくらいついていったのだが。

 その後はリバプールが1点返し終了。

 ■独り言

 良くも悪くも現代のサッカーを象徴する試合となった。良いサンプルになると思う。最後にアルベロアがなぜでてきたのだろうか。ちょっと意味不明。ジェラードを下げられなかったことが敗因だろうと思う。ベラミー使って欲しかったな。

 ミランはユナイテッド戦のほうが良さがでていたと思う。そう考えると、リバプールはうまくミランの長所を消していたんだと。最後まで壁は崩されることなく、リバプールとの力の差はみせたかなと。

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posted by josepgualdiola |20:17 | チャンピオンズリーグ/0607 | コメント(17) | トラックバック(0)
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2007年05月23日

ミラン対リバプール ~予想~

 簡潔に書きます。

 リバプールが引きこもったら、リバプールの負け。前線からプレスに行ったらリバプールの勝ち。4-1-4-1でいったらリバプール優勢。3-5-2でも面白い。ただし、4-4-1-1だったらきわどい。ピルロ対策にジェラードを当てるのは微妙。

 つまりはセードルフ、カカ、そしてピルロ達全員に対策を採ればぼこられることはない。大切なのはピルロたちってところ。

 以上。

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posted by josepgualdiola |22:18 | チャンピオンズリーグ/0607 | コメント(0) | トラックバック(0)
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2007年05月10日

リバプール対チェルシー ~セカンドレグ~

 ファーストレグのレポはこちら

 リバプールはジェラード、マスチェラーノを中央で、2トップをカイト、クラウチ、右SBをアルベロア→フィナンで試合に臨む。ファーストレグに比べると少し攻撃的。

 チェルシーはエッシェンがCB。中盤はマケレレ、ミケル、ランパード。前線はカルー、ドログバ、ジョーコール。シェフチェンコ、バラックは怪我のため欠場。

 ■リバプール優勢

 リバプールの持ち味はアグレッシブな守備だ。そのアグレッシブな守備によって、多くのチームの攻撃を無効化してきた。相手がアーセナルでもユナイテッドでもあまり関係がない。そのくらいリバプールの守備は強い。

 今日の餌食はチェルシーであった。前半戦、チェルシーの選手は倒れる場面が目立った。リバプールのフィジカルの強いプレスの前に降参である。倒れる→ファウルならば救いがある。しかし、今日のレフェリーは笛を吹かなかった。チェルシーにとってはきつい展開であった。

 リバプールの武器はサイド攻撃とミスの少ないパス回しである。やる気になったときのリバプールは、本当にミスが少ない。リバプールは得意のロングボール攻撃とサイド攻撃をかみ合わせてチェルシーゴールを目指した。チェルシーの守備の前にリバプールの選手も倒された。しかし、こちらはファウルを取ってもらえた。ホームうんねんは関係ないと思う。チェルシーのボールの奪い方はかなり荒っぽかった。リバプールの勢いにチェルシーは完全に押されてしまう。

 そんなセットプレーの中から、リバプールが先制。それでも試合の流れは変わらない。その原因はチェルシーの守備的な振る舞いにあると思う。リバプールはスタメンにクラウチ、カイトを並べてきた。プレミアリーグではこの2人によって、DFラインが混乱した経験を持っている。チェルシーのCBはテリー、エッシェンである。高さで優位に立つのはもちろんリバプールだ。チェルシーは意地でもクロスを挙げさせてはいけない。

 そのためチェルシーはクロス対策と放り込み対策をしなければいけない。ただし、前線から追い回す方法は、すこし不可能に思える。4-3-3の場合、ウイングの選手は両サイドバックにつく。特にリーセはかなり高い位置につくことが多い。チェルシーの右ウイングの選手は、ポジションを後ろにとることが多い。よって、前線に残るのはドログバのみ。相手を追い掛け回すことによって、ドログバがばてたらチェルシーは終わる。そのためドログバはあまり守備をしていなかった。せめてアッガーにロングボールをけらせないようにするくらいはして欲しかった。

 チェルシーはDFラインからの放り込み対策として、DFラインを下げすぎない、競った後のボールに集中する、という2つのことで巧く対応していた。ランパード、ミケルがクラウチ後のボールを巧く取っていた。

 サイドからのクロス対策に関しては、中盤の選手がSBのヘルプに行くことで対応。よく守っていたと思う。その代わりに、中盤の選手の位置が低くなる→攻撃の枚数が減ることになる。本日のドログバは完全に孤立していたし、ゴールから遠い位置でプレーしていた。カルーは消えていたし、ジョーコールも味方のサポートがなく孤軍奮闘であった。

 チェルシーは攻撃を仕掛けることができない。一方でリバプールは攻撃を仕掛けるが崩せない、という試合展開で前半は終わる。

 ■後半戦

 後半になるとリバプールの右サイドが活性化する、アシェリーコール対ペナントの勝負。前半はアシェリーコールが勝っていたが、後半はペナントが勝るようになる。すると、右サイドからどんどんクロスを上げられ、クラウチにあわや、といいう場面を作られてしまう。右サイドが活性化すると、左サイドも空くことが多い。今度は左サイドからカイトに決定的な場面を作られてしまう。

 しかし、後半の70分過ぎからチェルシーの両SBが前線に飛び出し始める。すると流れは変わる。特にアシェリーコールの左サイドはかなり良かった。相手がペナントなのだから、考えれば当たり前の話だ。

 この流れを変えるために、ベニテスはすぐに動く。ジェラードを右サイドにペナント→アロンソで対応。どっかで見たことある交代策だ。この交代策によって、アシェリーコールは消える。リバプールはひとまず延長戦狙いだ。

 ■延長戦

 前半戦と同じような展開であった。リバプールはロングボールを増やしチェルシーは最後まで失点を恐れてバランスを崩さなかった。あとはPKで終わり。

 ■独り言

 チェルシーの攻撃に可能性を感じるシーンは、単純なパス&ゴーで後ろの選手が前に上がっていったときであった。このような場面をどのくらい増やしていけるかが来期の鍵。ただこの試合の消極的な姿勢は気になった。90分で1点とればほぼ勝ちであった。カルー、SWP、病み上がりのロッペンに期待できないことは理解できる。エッシェンをどうにかして前で、せめて右SBで使えなかったかなと。また、もう少し攻撃に人数をかけましょう。

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posted by josepgualdiola |08:36 | チャンピオンズリーグ/0607 | コメント(3) | トラックバック(0)
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2007年05月04日

ACミラン対マンチェスターユナイテッド

 ファーストレグのレポはこちら。

 ユナイテッドの注意点はカカとセードルフを自由にしない。そのためには引きこもるのが一番まともな策だと思う。前線の選手はそこまで守備をしてくれないので、そのプレスにあわせて中盤がラインを上げてもどうしようもない。サイドの守備に関しては守備の場面だけロナウドを中央に、ルーニーをサイドにすればなんとかなるかもね。もともとルーニーは恐ろしく守備をする選手なので。

 ユナイテッドはほぼファーストレグと同じ布陣で試合に臨んだ。変更点はリオ→ビディッチくらいだ。

 ミランはいかにしてばてないか。それだけ。こう考えてもわかるようにユナイテッドの穴は確実に存在する。逆にミランの穴はあまり思いつかない。それだけ組織がしっかりしているっていうことだろう。

 ミランはインザーギがスタメン。マルディーニの代わりにカラーゼ。後は変わらず。

 ■前回のリプレイか

 序盤からミランがエンジン全開で飛ばす展開となった。またもやカカと後ろから飛び出してくるセードルフを自由にし、好き勝手に攻撃されていた。カカにファーストシュートを打たれ、セットプレーからセードルフにあわやというミドルを打たれ、ユナイテッドにとってはかなり苦しい展開となっていった。

 ピルロのマークはスコールズが行っていた。そのせいで、中盤のフレッチャー、キャリックのポジションが、前回と同様に中途半端なものになっていた。ピルロのマークをルーニーにやらせればいいのに。

 そして、前半の槍のひとつはオッド。飛び出してもロナウドがついてこないので、エインセと一対一を仕掛けることができる。しかし、さすがのロナウドも徐々にポジションを下げるようになっていった。ただ、ポジションを下げただけだったが。そしてポジションを下げた分、そこにスペースができる。そのスペースから得点が生まれた。

 ミランが先制。まったくプレッシャーのかからないネスタからフリーランニングで飛び出したセードルフへロングボール→セードルフが動いたことによってできたスペースにカカが侵入→セードルフはカカに落とし、ほぼフリーでカカがシュート→ゴール。

 カカ、セードルフの動きについていけない中盤の選手もひどいし、ネスタに誰も寄せに行かないのもひどい。なんで何にも対策しないのだろうか。ちょっと理解に苦しむ。

 ■先制点後のミランの対応

 ミランはセードルフの位置を左サイドハーフに変更。また攻撃意識も多少下がったように見えた。つまり、意図的に攻撃の手を緩め、ユナイテッドを迎え撃つ形となる。攻めすぎてばてた前回の反省だろうか。このミランの行動によって、ユナイテッドは多少自分達の形を取り戻していく。しかし、ミランの網の前になかなかチャンスを作ることはできなかった。ユナイテッドはミランの寄せの前に効果的なタメを作ることができず、いつもならフォローに来る両サイドバックの飛び出しがあまり見られなかった。

 つまり、サイドの選手は独力で突破するしかない。ただでさえ雨が降っていてドリブルには不利、しかも相手は組織でしっかり守るミラン。ちょっと勝ち目がない。つまり、敵のミスを巧くつくことでしか、得点の気配がしない。

 ミランはカカを中心に少ない手数で攻めて行った。攻撃のときガットゥーゾがフリーな場面が多かった。原因はこんなとこだろう。スコールズはピルロをほぼマンツーマンで見ていた。そして同サイドのロナウドは何もしていなかった。キャリック、フレッチャーのコンビは一応、DFラインと中盤の間をケアしなければいけない。だから寄せにいけない。そのガットゥーゾから何度も楔のボールが入り、ミランは効率よく攻撃をしていた。

 そして2点目が入る。ミランの寄せにエインセがびびり、ビディッチにバックパス。ビディッチは少しあせりながら前線にボールをけろうとするが、すべる。そのボールを奪われクロスを挙げられてしまう。そのボールをセードルフが見事にシュート。
 
 その後、ユナイテッドはロナウド、ギッグス、ルーニーの位置を変更。攻撃の場面ではスコールズが低い位置でゲームを組み立てようとしていた。つまり、普通の4-4-2に戻してきた。攻撃はあまり改善されなかったが、守備面での穴は改善された。このまま前半は終わる。ファーストレグと同様に、ミランが完全に試合を支配した。ただ、最近のギッグスの左サイドはあまり信用できない。

 ■インザーギ→ジラルディーノ

 後半になると、そのシステム変更が顕著に現れる。そしてミランはいつばてるのか。ゆっくりとユナイテッドがペースを取り戻す形となった。ファーストレグほど明らかではないが、徐々にユナイテッドペースになっていく。

 原因は3つ。システム変更によって、ミランの中盤の間隔が開いたこと。また、ミランの寄せが前半に比べると落ちた。そしてミランの両サイドバックが飛び出さなくなった。それによって、ユナイテッドのサイドハーフの選手は攻撃重視でいける、またミランの攻撃の選択肢は一つ減る。

 後半20分にミランはインザーギ→ジラルディーノ。なぜかこの交代によって流れが変わった。交代するまでのインザーギはよくわからないポジションにいることが目立った。例えばカカよりも後ろで守備をしていたり。もしかしたらばてばてだったのかもしれない。ポストプレーをしていたわけでもない。

 インザーギのようにフラフラしないジラルディーノが中央にいることで、他の選手の守備のゾーンは明確になったかもしれない。だからってここまで状況が改善されるかというと、微妙な気がする。

 ただ、ジラルディーノの交代直後から、それまで抑えていた両サイドバック
も上がるようになった。つまり、この交代策はここからもう一回攻めましょうという合図だったのかもしれない。

 そんな流れを変えるべく、ユナイテッドはオシェイ→サハ。しかし、極端に前がかりになったせいか、ジラルディーノの独走を許し、ゲームオーバー。

 ■独り言

 良く走る11人のほうが強いってことですね。リバプールも全員走るのでとんでもない試合になりそうだな。
 

 

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posted by josepgualdiola |07:14 | チャンピオンズリーグ/0607 | コメント(8) | トラックバック(1)
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2007年05月02日

チェルシー対リバプール ~ファーストレグ~

 ようやくファーストレグを見ることができた。この時期に感想を書くと、セカンドレグと混乱する人もいると思うので、題名にファーストレグと記入。両チームの前回対戦した時のマッチレポはこちら

 累積によって、エッシェンが欠場。中盤はランパード、マケレレ、ミケルで形成。いつもより守備的かもしれない。前線にはジョーコールが復活。シェフチェンコがどのような動きをするかが、鍵となりそうだ。DFラインはほぼベストの布陣となった。

 リバプールはジェラードを右サイドで使ってきた。どうせ中にいってしまうのだろう。そして空いた右サイドをどうするのか。アルベロアがその後ろに構えているのでキーマンとなる可能性が高い。2トップはベラミーとカイト。クラウチのほうがチェルシー向きだと思うのだが。少し疑問の残る布陣。そして左サイドには、なぜかゼンデン。。

 ■チェルシーの攻撃の狙い
 
 バレンシア戦では頑なに放り込みを拒否していたチェルシー。しかし、この試合では最初からドログバの頭を狙っていた。開始早々にドログバの頭からランパード!というチャンスをつくり、単純なこの放り込みは確実に機能していた。

 前回のリバプール戦では、キャラガーによって、ドログバは完璧に抑えられてしまっていた。そのため、ドログバはアッガーに自分のマークをするようなポジショニングを取る。つまり、ドログバVSアッガー。勝ったのはドログバであった。ほとんどの競り合いで勝ち、アッガーはファウルでドログバを止めるしかなかった。キャラガーはそんなアッガーを助けるためにヘルプに行ったが、アッガーとポジションがかぶるなど、意思の疎通が巧く行っていなかったようだった。

 また、リバプールの守り方に、この放り込みが機能させてしまった原因がある。リバプールの守り方は後ろに人数をかけるものである。つまり、前からプレスに行かず、後ろでスペースを消し、数的優位で対応する。これがリバプールの基本的な守り方である。

 つまり、チェルシーのDFラインは楽にボールを持つことはできる。そこから楔のボールを入れることが難しいが、それを狙わなければ問題にはならない。ロングボールを狙うチェルシーにとって、このリバプールの守り方は好都合だった。カウバーリョ、アシェリーコールから何度も良質なボールがドログバめがけて飛んでいった。

 チェルシーの先制点はドログバのカウンターだった。アッガーは懸命についていったがドログバにやられてしまった。そのドログバのクロスをジョーコールが見事に押し込む。ドログバ対アッガーの関係に持ち込んだドログバの勝利である。

 ■リバプールの攻撃の狙い

 リバプールの2トップはベラミー×カイトである。恐らく縦の関係になり、ベラミーが前になるのだろう。ベラミーはDFラインの裏に走ることが大好きだ。カウンターアタックにはかかせないファイターである。ただチェルシーのDFラインは決して高くない。リバプールがリードする試合展開になれば、チェルシーのDFラインは高くなるだろう。でも、残念ながらそのような展開にならなかった。つまり、カウンターを狙うことは難しい。じゃ、なんでベラミーがスタメンかということだが、わからない。

 カイトの狙いははっきりしていた。DFラインと中盤の間でボールをもらうのが彼の得意技である。特にマケレレの横のスペースをうまく使っていた。ランパード、ミケルはシェフチェンコが守備をしない部分を埋めるために、バランスを崩していた。それによってできたスペースである。しかし、なかなかそこまでボールが到達しなかった。それはチェルシー守備陣の集中力の高さと、ジェラードが相変わらず中に入ってきたことが原因だろう。

 ジェラードは自由奔放に動いていた。シャビアロンソが中央から右サイドに向かってドリブルをする。普通右サイドの選手は裏を狙うか、中央に入っていって右サイドバックの飛び出しを促す。しかし、ジェラードはシャビアロンソの後ろに入ってきてボールをもらい、そこから自分で展開しようとしていた。そして、アルベロアは上がってこなかった。2回このような場面があった。恐らく右サイドにボールを出そうとして、誰もいない!という場面がもっとあったのではないかと思う。

 逆に左サイドのゼンデンは、サイドにはっていた。そしてフェレイラにドリブルで何度も仕掛け何度も勝っていた。つまり、リバプールの攻撃はゼンデンの個人技とごくまれに通るパス交換による突破、放り込みであった。しかし、放り込みはほとんどチェルシーDFに跳ね返された。チャンスはゼンデンのクロスにジェラードが飛び込んだくらいだったと思う。ベラミーはほとんど何もできなかった。かわいそうな使い方だと思う。

 ■チェルシーの受身の姿勢

 前半の約30分過ぎくらいから、チェルシーはシステムを微妙に変えてきた。4-3-3→4-4-2である。ジョーコールを中盤に下げた。このシステム変更によって、リバプールの両サイドバックにはプレスがかからなくなった。その代わりに、リバプールのサイドハーフへのプレスがきつくなる。特にゼンデンにはミケルがすぐに寄せることによって、このシステム変更によって、ゼンデンの突破は困難になっていく。恐らくゼンデン対策。

 後半開始からリバプールが試合を支配した。理由は簡単で、4-4-2にしたチェルシーはあまり積極的に前に行かなくなった。つまり引きこもった。リバプールはチェルシーの執拗なプレスから開放され、ボールが回るようになる。そしてベラミー→クラウチを投入。さっそくクラウチに放り込むとこぼれだまをジェラードが見事なボレー。しかし、ツェフが見事なセーブ。

 その後はリバプール優勢で試合が進むが、チェルシーDFが良く耐える。あそこまで守備を固められるとそう簡単には点を奪うことは出来ない。また、時間がたつにつれて、チェルシーはシステムを4-5-1にしてくる。カルー、SWPは攻撃よりも守備に重点を置いていた。

 80分ごろからチェルシーも久々にドログバに当ててチャンスを作るが、こちらはレイナの好セーブで阻まれる。そこからはお互い潰しあいで試合が終わる。つまり、1-0でチェルシーの勝ち。

 ■独り言

 アウェーゴールを許したくない気持ちはわかるが、チェルシーは少し消極的だったと思う。マケレレ、ミケルの同時起用からもわかるが、モウリーニョからしたら狙い通りなのかもしれない。でも少し切ない。

 リバプール側からすると、いかにしてキャラガーをドログバに当てるかだろう。そして、クラウチをもっと単純に使ったほうがいいし、ジェラードの右サイドはやっぱりやめたほうがいい。

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2007年04月27日

マンチェスターユナイテッド対ACミラン

 ユナイテッドはルーニーしかFWがいない。スミスと2トップでくるかと思いきや、変則的3トップ。守備的なのか、それとも攻撃的にいきたいのか、わからない布陣だ。それにしてもビディッチとリオの怪我が痛い。バルサと似た理由で、ユナイテッドはサイドバックの裏をつかれることが多い。そんな時、踏ん張っていたのが、リオ、ビディッチィコンビである。

 その2人が同時に欠場、代役はブラウン、エインセ。少しだけ頼りない。サイドバックの飛び出しを必要としないような3センターなのか、スコールズの攻撃力を活かす3センターなのか、結構楽しみである。ただサイドの守備がおろそかになりそうだ。

 ミランはカカが絶好調のようだ。いつのまにかワントップになっていてびっくりした。ベルルスコーニって2トップしか認めていなかったような。

 ■ユナイテッドの穴

 予想通り、サイドが空いた。中盤が四枚でも、ロナウド・ギッグスと両SBの間にスペースができてしまうことがある。この試合でもその現象と同じような現象がおきていた。理由はギッグス・ロナウドが下がらないからである。

 ミランのシステムはユナイテッドのシステムに似ている。ミランも3センターといえば3センターである。しかし守り方がぜんぜん違う。ユナイテッドはスコールズを頂点とした三角形を中盤で作り、数的不利にならないように他の選手がポジションを変え、三角形になったり逆三角形になったりしていた。この守り方だと、中央は分厚くなる。しかし、3センターがサイドの守備をすることはなくなる。つまり、ロナウドやギッグスが下がらない限り、そこにスペースはできてしまう。

 ミランの場合は3センターは横並びが基本で、エブラがボールを持っていたらエブラサイドにゾーンをスライドさせる。この動きによって発生した逆サイドのスペースはセードルフが埋めて、カカはボールにプレスをする。基本的に穴はない。

 つまり、組織の攻撃がある程度機能しているミラン対、なんとなくばらばらで個人技勝負のユナイテッドという形で試合は展開していく。しかし、試合が落ち着く前にコーナーキックからユナイテッドが先制してしまう。運がいい。

 ■DFラインと中盤の間のスペース

 いかにしてこのスペースでボールをもらうか。これは攻撃陣の課題である。いかにしてそのスペースを埋めるか、これは守備陣の課題である。ユナイテッドの3センターの守り方はさっき書いたとおりだ。中央を分厚くしている。しかし、中央からカカに突破される場面が目立ってきた。その理由はDFラインと中盤の間のスペースをカカにうまく使われてしまったからだ。その原因は3点ある。

 1点目はDFラインが下がりすぎていたこと。前でボールを奪おうとする中盤と、ゴール前で勝負したいDFラインがバラバラの動きを見せる。インザーキほど裏の飛び出しが怖くないジラルディーノ相手になぜあんなにDFラインを下げたのか。リオらの不在なのかな。DFライン下がっても良いから、せめてマークにはついていけ。

 2点目はスコールズの後ろで構えていたキャリック、フレッチャーが後ろにいるセードルフ、カカのポジションについて無頓着すぎた。

 3点目は前線の選手がサボりすぎ。スコールズたちがボールに寄せられるように少しだけでもプレッシャーをかけてくれれば状況は変わっただろう。ただ、前線の選手が残っていなければ、カウンターはできないだろう。難しいところだ。

 ミランの同点ゴールはセードルフが中盤とDFラインの間でボールを受け、2列目から飛び出してくるかカカを中盤の選手がフリーにしてしまう形で入った。良くわからなかったが、2点目はカカの巧さとユナイテッドDFのミスが相まって入った。

 完全にミランペースである。ユナイテッドに対してミランは完全に試合を支配した。力の差がかなりある。

 ■マルディーニ→ボネーラ、ガットゥーゾ→ブロッキ

 怪我によって、前半6分までに2人の選手が交代することになってしまった。交代枠が残り1枚になってしまう。この試合でのガットゥーゾはかない効いていた。ボールを奪うシーン、ボールをキープするシーンともにかなり目立っていて、その役割を誰が行うのか。

 ミランはこの交代の影響を微塵も感じさせないプレーを見せる。楔のパスを何度もカットし、3人目の動きを使った攻撃で何度もユナイテッドゴールに迫るが、追加点を狙う気があるのか、、、後ろから選手が上がってこず、ゴール前に来るとたちまち消極的な攻撃に変化した。

 ユナイテッドはまったく攻撃の形を作れていなかった。ここで特攻を仕掛けるキャリックもフレッチャーが高い位置に進入してきてパス&ゴー。この二人の動きにつられ、スコールズがフリー。そのスコールズがルーニーにスルーパスでゴール。ちなみにずれたスコールズのマークをセードルフがサボっていた。この得点で流れが変わる。

 ■前半と後半の違い

 ユナイテッドは攻め急がなくなった。前半は前線の選手にボールを入れる→前線の選手個人技で勝負→ミランに複数で対応され敗れる、このような展開だった。しかし、後半になるとまずは低いところでボールをキープ→前半とは違い、ミランが寄せに来ない→サイドバックも上がっていく→すると前半は数的不利だったのが同数になる。

 つまり、ミランがばてた。交代選手の出来どうこうではなくばてた。これがすべてだったと思う。寄せは全体的に甘くなった。ファウルでしか対応できなくなっていった。ユナイテッドが攻撃に人数をかけ始めたことによって、ミランの選手の距離が開いてしまった。それによって、要所要所で個人勝負になり不利になってしまった。ボールを奪っても、回復点が低い位置になってしまい、。攻撃を組み立てられなくなってしまった。逆にユナイテッドはDFのラインも高く、セカンドボールを拾い波状攻撃を仕掛けていた。

 ただ2人が怪我をしなければ、より疲労している選手をフレッシュな選手に交代できたかもしれない。そういった要素は確かにあるが、こんなにばてるとは思わなかった。ミランにとって苦しい状況が続く。

 ■ジラルディーノ→グルキュフ

 後半は何も出来なかったジラルディーノを下げ、グルキュフを投入。前線から追い掛け回して時間を稼ぐのか、カカを前線に残しておくのか。結果はよくわからなかった。それだけ意味不明な采配であった。恐らくカカを前線に上げるための交代だったのだろう。理屈はわかる。それよりも、キャリックやフレッチャーの自由を奪ったほうが良いと思うのだが。

 そして逆転ゴールをルーニーが決めて試合終了。カウンターのきっかけとなった選手は悔しくて眠れないだろう。それにしてもすごいシュートだった。

 ■独り言

 ミランはあんなに後半になると動きが落ちてしまうのか。あれが通常の状態だとするならば、かなりやばくないかと思う。それまでの試合の流れは完璧だった。好印象に変わった。

 ユナイテッドは相変わらずですね。 

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posted by josepgualdiola |09:14 | チャンピオンズリーグ/0607 | コメント(10) | トラックバック(0)
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2007年04月18日

バレンシア対チェルシー ~セカンドレグ~

 最初にファーストレグからの引用。セカンドレグの課題。

 チェルシーは勇気を持って攻めること。特にパワープレーは得点の可能性を感じる。あと少しあえば得点!!というシーンがかなりあった。つまり、その回数さえ増やせば勝てると思う。あとはサイドバックががんがん攻めれば面白いと思う。SWPとか使えば面白そうだ。

 バレンシアはパワープレーに持っていかれてはいけない。特にチェルシーがビルドアップをすてるような開き直りをみせたら最悪である。ロングボールを放り込ませないためには、前線から激しく行くしかない。試合展開にもよるが、早い段階でビジャを変える勇気があるかどうかか鍵となりそうだ。別にビジャが疲れていなく、最後までプレスにいけるなら変える必要はないが。

 バレンシアにはモリエンテスが復帰。これでクロスの先に期待が持てそうである。チェルシーはエッシェンが復帰。よってきれいな4-4-2となる。中途半端な4-3-3をやるくらいなら、このほうが守備の面から考えるとましである。役者がそろった感が高い。

 ■潰しあいの前半戦

 ファーストレグとの大きな違いはチェルシーが4-4-2をひいてきたことである。4-3-3はウイングの選手が守備さえしてくれれば、守備面の破綻はない。しかし、ロッペン、ジョーコール以外の選手は守備・微妙、攻撃・壊滅状態といいところがない。4-4-2はボールの回復点が自陣深くなってしまうものの、バラックさえ機能すれば守備面はさほど穴がない。スペースの配分もオーソドックスなものとなる。バレンシアのサイドバックが果敢に攻めてこない限り、バランスが崩れることはない。

 この試合でのバラックの守備は機能した。また、シルバの対面にはエッシェンがいた。この守備によって、ファーストレグに見せたバレンシアのパス回しは封印された。

 4-4-2の場合、チェルシーは中央突破のような形となる。ようなと書いたのはそれを狙っているとは思えないからだ。ウイングがいない。サイドに飛び出す選手もいない。サイドバックはそもそも攻撃的に振舞わない。こういった要素が、チェルシーの攻撃を、中央よりなものにしてしまっている。

 チェルシーがビルドアップをするとき、バレンシアの2トップ、ビジャ・モリエンテスはミケルの近くにいて、パスコースをきっている。つまり、中央からの攻撃を防ぐために、ふたをしているようなイメージだ。チェルシーの攻撃が中央よりであることは前述のとおりだ。つまり、正面衝突の結果、潰しあいが要所要所で起きることになる、両チームともフィニッシュまでいけない緊迫した展開となった。

 この状況を打開するためにチェルシーはドログバに当てればいい。しかし、この試合でもそれをやらなかった。なんでだろう。シェフチェンコがサイドに流れてそこにパスを送る場面があった。ボールを奪う位置が低く、FWはFWで前線に残っている。つまり間延び状態。厚みのある攻撃ができない状態で、裏に抜け出すでなく、人にロングボールを当ててもまるで意味がない。

 逆にバレンシアは打つ手がないように思えた。アルビオル、アルベルダにゲームメイクができるわけはない。シルバはエッシェン相手に消えている。ホアキンまではボールが届かない。ビジャ、モリエンテスの爆発を待つしかない。そして、その爆発が起こるのだからバレンシアは確実についていた。クロスの先にはモリエンテス。FWらしい飛び出しであった。初めてのホアキンからのクロスが得点につながるとできすぎた話だなと感じた。

 前半は1-0で終わる。チェルシーはいちかばちかの4-3-3にするしかないだろう。

 ■ジョーコールとドログバ

 予想通り、チェルシーは4-3-3に変えてきた。右サイドバックはおなじみのエッシェン。今シーズン序盤で頻繁に行われた変更である。必ずこのシステムにすると何かが起きていた気がする。

 ウイングの選手が入ることによって、バレンシアの選手の間隔は広がらざるを得ない。ということは、個対個の場面が増える可能性がある。また中央にドログバがいることによって、見やすいのかなんなのか前半よりは多少放り込みが見られた。しかし、アジャラが強い。

 チェルシーは明らかに前半とはことなったサッカーを見せ始めたところで同点ゴールを得る。セットプレーのこぼれだまを右サイドバックのエッシェンがクロス。中央でドログバがつぶれ、流れてきたボールをシェフチェンコが押し込んで同点。

 その後バレンシアは状況を打開する手がなく、ビジャの爆発待ちとなる。しかし、チェルシーの守備陣相手だと、その可能性も限りなく低いものとなる。対するチェルシーは、ジョーコールが右に左へと顔を出しチャンスメイク。シェフチェンコはどちらのサイドでも、大して変わらないということがメリットとして現れたのであった。

 そして明らかにツェフ→ドログバのシーンが目立つようになった。なりふりかまっていられないというやつだ。ロングボールの多用によって、DFラインが下がり中盤にスペースができてボールも回り始める。

 流れは完全にチェルシー。いつ点を入れられるのだろうと眺めていたら、ロスタイムに入った。エッシェンの角度のないところからのシュート。当たっていたカニサレスもどうしようもなかった。

 ■バレンシアはどうすべきだったか

 シルバをなぜあのまんまほっておいたのかが疑問に残った。対エッシェンではどうしようもないが、他の選手ならどうにかなったかもよ。唯一通用していたホアキンとビジャを並べても良かったと思う。ミゲルを前にして、クーロトレースを使えば、ポジション的には問題ない。

 他には手のうちようがない。つまり、力負け。思いつきません。それにしてもアジャラはすごかった。なぜバレンシアはだしたのだろう。。。

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posted by josepgualdiola |22:30 | チャンピオンズリーグ/0607 | コメント(9) | トラックバック(0)
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2007年04月12日

チェルシー対バレンシア ~ファーストレグ~

 ようやくファーストレグを見ることができた。この時期に感想を書くと、セカンドレグと混乱する人もいると思うので、題名にファーストレグと記入。

 チェルシーはマケレレではなく、ミケルを中盤の底で起用。右サイドバックはディアラ。カルーも先発。3トップで左にシェフチェンコ、真ん中にドログバ、右にカルー。そういえば、エッシェンがいない。

 バレンシアは前節のリーガで活躍したホアキン、ビセンテをスタメンで起用。その代わりにシルバをFWで起用。そしてモレッティまたもをセンターバックできよう。サイドバックもセンターバックもできるよっという、日本人はあんまりいない。しかし、こっちの人はあっさり対応してしまうのだから、困ったものだ。ちなみに、デルオルノは古巣との対決。マルチェナの欠場は大きいかもしれない。

 ■ウイングの動きを覚えたシェフチェンコ

 今までのシェフチェンコは3トップのときに、ウイングらしい仕事をしなかった。その代わりにドログバと近い位置に距離をとり、それは中央からの攻撃に厚みをもたらすものとなる。しかし、この2人のコンビは依然として構築状態にある。つまり、攻撃に厚みが出るといっても、そのメリットはあまりない。あるとすれば、相手のマークが混乱するくらいだが、時間とともに解決されてしまう。

 シェフチェンコが中央よりのポジショニングをとることで、デメリットもある。相手のサイドバックをフリーにしてしまう。また、攻撃が中央やシェフチェンコのいないサイド、中央に偏ってしまい、相手がそれに対応してくると、スペースがなくなってしまう。

 しかし、この試合でのシェフチェンコは、しっかりサイドにはりついていた。そして、彼がサイドにはることで、バレンシアのDFラインの間隔は広がらなければならない。DFラインの間隔が広がれば、一対一の局面を作りやすくなる。また、守備の局面でもサイドバックのマークをシェフチェンコがすることによって、中盤のゾーンの配分に混乱が起こりにくくなった。ま、今でもたまに中央に行ってしまうが、かなり改善されてきたと思う。

 ホアキン、ビセンテはあまり守備がうまくない。恐らく、チェルシーのサイドバックが飛び出していく動きについていくのは苦手なはずだ。ボールを自分のゾーンの選手が目の前で保持しているならば、攻撃の得意な選手でも、ある程度の守備はできる。しかし、その選手がボールを持っていないときの動きにはなかなか対応してくれない。一見攻撃に関係ないように見えるので、守備意識の低い選手には難しいタスクである。

 よって、チェルシーのサイドバックがどれだけ攻撃に貢献できるか、それがバレンシア戦のキーになるだろうと感じた。しかし、一度アシェリーコールが飛び出したくらいで、あまりそういった場面は見られなかった。バレンシアの守備が良かったからだ。

 ■バレンシアの組織的な守備

 チェルシーがビルドアップ、それに対して、バレンシアが守り速攻!という試合展開となった。バレンシアの2トップ、シルバ・ビジャはセンターバックにはあまりプレスには行かず、ミケルの近くにポジションを置いていた。時々、片割れがプレスに行くこともある。ホアキン・ビセンテが両サイドバックにきつくプレスを行った。ランパード、バラックがボールをもらいに下がってくると、それにしっかり中盤の選手がついてくる。そしてFWと挟み込む。

 このような守り方によって、チェルシーはロングボールを多用した。うそだ。それでもロングボールを多用しなかった。いつもだったらドログバに当てる、という行動に出る。だが、この試合でのチェルシーはあくまでボールをつなぐことにこだわった。ドログバの調子が悪かったのか、セカンドレグのことも考えて、勝負に出たのかは定かではない。ただ、アジャラのほうが上手だったのは間違いない。

 バレンシアの守備は相手からボールを奪うよりも、パスを奪うシーンが多かった。それが狙いどころなのだろう。前を向かせないDビルドアップ時のプレスと違い、中盤へのプレスは間合いを詰め、パスコースを限定しボールを離させるものであった。足を出さず、相手についていく守備でファウルもあまりしなかった。よって、チェルシーはそんなプレスの前に自滅する場面が非常に多かった。単純なパスミスや無謀なクロスが増え、攻撃しているように見えるが、得点は遠い、そんな試合展開となった。

 ■流行の連動性のある攻撃

 バレンシアはボールを奪うと、ボールに近い選手と前線の選手が攻撃に参加した。攻撃の形はシルバを中心としたショートパス。流行の連動性のある攻撃だ。ドリブルで仕掛けても、よっぽど有利な形でなければ、体でつぶされる可能性が高い。そのとおり、ビセンテはディアラにつぶされる場面が目立った。途中からビセンテはシルバとのコンビで相手を何度も崩していた。

 つまり、相手と接触したら、バレンシアは結構きつい。そのため、相手と接触をしないためには早いパス回しを行う必要がある。それをあっさりと行うバレンシアをかなり見直した。特にその中心のシルバはかなりやばい。ビジャとともに相手を背負って無理をする場面ではそのテクニックを活かし、相手を翻弄していた。ちなみに、ドリブルで仕掛けても問題がないのはホアキンくらいだった。

 このように、フィジカルで勝てない相手にはスピード、連動性のある組織力、運動量、テクニックで勝つしかない。日本もがんばりましょう。

 ■クロスボールの先に

 ホアキン、ビセンテはサイドを何度か突破した。そしてクロス。しかし、クロスボールの質が悪かった。いや、クロスの先にいるのはビジャ、シルバである。カルバーリョ、テリーに勝つためにはクロスボールに工夫が必要である。ただ、挙げるだけでは意味がない。

 リーガでも同じことを指摘したが、モリエンテスがいるなら、まだましである。でもいない。同じミスを繰り返すとろくなことが起きない。そのせいではにないが、またビセンテが怪我をした。

 ■総括

 シルバのロングショートでバレンシアが前半に先制した。そこからバレンシアはあまりリスクをかけなくなった。そこからは怖さが消えたと思う。バレンシアは数少ないチャンスを活かした。しかし、決定機の数は少なく、欲を言えばもう少し攻めてほしかった。このような状態だと、試合内容はチェルシーが優勢だと言うしかない。

 バレンシアは良く守っていたと思う。セットプレーからの失点は、ずいぶん長いことないらしい。その言葉どおりにこの試合でもセットプレーからの失点はなかった。しかし、カニサレスのあいまいなポジショニングが目立った。かなり危うい。また、失点シーンはかなり切ないものであった。

 カニサレスがゴールキック→アシェリーコールが奪ってDFとキーパーの間にボールを落とす→バウンドのアジャラが目測を誤る、カニサレスも目測を誤る→ドログバが余裕でヘッド。守りのチームがこのミスはいただけない。

 そして、最後のパワープレーでは競り負けまくっていた。アジャラ、アルビオルくらいしか互角に戦ってていなかった。これはやばい。セカンドレグに向けての課題である。

 ■セカンドレグへの課題

 結果が出たのに課題かっ!!!てな話だが、一応書く。

 チェルシーは勇気を持って攻めること。特にパワープレーは得点の可能性を感じる。あと少しあえば得点というシーンがかなりあった。つまり、その回数さえ増やせば勝てると思う。あとはサイドバックががんがん攻めれば面白いと思う。SWPとか使えば面白そうだ。

 バレンシアはパワープレーに持っていかれてはいけない。特にチェルシーがビルドアップをすてるような開き直りをみせたら最悪である。ロングボールを放り込ませないためには、前線から激しく行くしかない。試合展開にもよるが、早い段階でビジャを変える勇気があるかどうかか鍵となりそうだ。別にビジャが疲れていなく、最後までプレスにいけるなら変える必要はないが。

 ちなみにセカンドレグの更新は来週になります。遅。

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posted by josepgualdiola |08:45 | チャンピオンズリーグ/0607 | コメント(2) | トラックバック(1)
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2007年04月06日

ローマ対マンチェスターユナイテッド ~解答編~

 ローマはビムヘルメションをスタメンで使ってきた。つまり、ピボーテはペロッタ。キブをピボーテで使うリスクは避けたようである。後は予想通りの布陣。

 ユナイテッドはスールシャールをスタメンで使ってきた。それ以外にサプライズはなし。サハの状態がそんなに悪いのか。ベンチにDFの控えがいない。とても気がかりである。

 ■スコールズが退場するまで

 ユナイテッドががんがん攻めるのではないかと予想では書いた。しかし、立ち上がりはローマが積極的にボールをつなぎ、試合を支配しようとしていた。ユナイテッドはブラックバーン戦を彷彿とさせる試合を見せる。相手のプレスが強い、集中力がありフリーになれない。このような状態を脱するにはさまざまな方法がある。個人能力に依存したドリブル突破、ダイレクトパス、相手以上に走る、ロングボールなどなど。ちなみに、ブラックバーン戦でユナイテッドは、相手の裏を単純に狙う方法を選択した。

 ドリブル突破には当然、それができる選手がいなければいけない。ダイレクトパスをつなぐためには複数の選手にボールスキル、また適切なポジショニングをとる能力がなければいけない。相手以上に走るはそのまま走ればいい。モラルが高ければ何とかなりそうである。

 そんなユナイテッドは特になにも選択しなかった。考え直すと、ブラックバーン戦も後半から戦い方を変えたわけで、試合の途中から戦い方を変えるほど器用でないのかもしれない。

 運動量も少なく、中盤に降りてくる選手もいないので、スコールズが1人で奮闘しているようにも見えた。パスコースがないので、サイドチェンジや前線の選手に当てるロングボールを放つ。しかし、前線に当てても、キブやメクセスにせり負け、無理なサイドチェンジはミスパスに終わることが多かった。

 まとめると、ユナイテッドはどこにもボールが収まらず、どうしようもなかった。可能性を感じたのはロナウドが前を向いてボールを持ったシーンくらいである。そんなシーンもローマは必ず複数で対応するように心がけていた。ギッグスにはカセッティとビムヘルムション、ロナウドにはマンシーニとパヌッチ。それに比べると、ギックスやロナウドはやはり守備に熱心でない。こういった差が内容に響いてくる。

 ただ、気になったのは運動量である。恐らくチャンピオンズリーグの魔法によって、ブラックバーン戦とは運動量は改善されると考えていた。しかし、改善されなかった。そんなに疲労がたまっているとすれば、結構この先、ユナイテッドはやばいかもしれない。

 ローマは相変わらずだった。ペロッタが想像以上に前線に飛び出し、トッティがさがり、他の選手はとにかく走りまくる。ビムヘルムションもだいぶなじんできているように思える。

 気になったのはクロスボールの質。もともとヘディングの強い選手がいないので、ローマはニアにばかりクロスをあげていた。ニアでワンクッション入れることはいい考えだと思う。しかし、この試合では放り込む場面のほうが多かった。ユナイテッドに競り勝てるとは到底思えない。結局いい攻撃はできているが、点が入りそうで入らない、いつものローマであった。攻め続けていれば点は入る。しかし、カウンターでやられるのが先立ったりするのがローマである。

 ローマ優勢に見えたが、ユナイテッドには一発がある。ロナウド、ルーニーの爆発が先か、ローマが組織が先に崩すかは、なんともいえなかった。ユナイテッドのDFにもう少し足技があれば状況は変わったと思う。あともう少しキャリックがんばれ。

 ■10人になったら

 ユナイテッドは中盤をルーニー、ギックス、キャリック、スールシャールにし、ロナウドを前線にはらせた。ずいぶんと攻撃意識の高いチームである。4-4-1。守備意識はやはり弱く、デロッシがフリーでボールをまわせるようになった。10人いると発生しがちなスペースによって、ローマはより走るようになり、ローマらしさを発揮する。

 ユナイテッドはある種開き直っていった。前線からプレスに行っても奪えるわけはないので、守備の選手たちは引きこもりで守りきりを狙った。やることがはっきりしたので、ユナイテッドは最後の踏ん張りをみせる。

 そんな引きこもるユナイテッドに対して、ローマはロングシュートを打ちまくる。それは少し前のナイキの宣伝のようだった。それでもユナイテッドの引きもりに変化はなく、ローマはなかなか点を奪えない展開が続いた。

 すると、これまでボールがこなかったロナウドが自陣深くからドリブルで相手を抜き去り、最終的にルーニーが同点ゴールを決める。個人技の爆発がここで起きた。ユナイテッドは爆発待ちが実る形となった。

 しかし、今度はローマのロングシュートが実る。マンシーニのシュートをファンデルサールがはじく→ブチニッチ押し込んで2-1。やはりシュートを打つと何かが起きる。これ教訓。試合はこのまま終了。

 ■独り言

 ローマはもう少しドリブルを入れてたほうが良い。パスパスだけでは苦しい。マンシーニは強引に仕掛けてほしい場面があった。

 ローマの攻撃を、ユナイテッドはほとんど凌いでいたので、もしかしたら自信がついたかもしれない。ロングシュート以外で決定機はほとんどなかった。ペロッタがはずした場面くらいかと。ただ、ユナイテッドも決定機はほとんどなかった。ロナウドやルーニーの爆発を待つなら、彼らに何度も仕掛けさせるような場面を作らないといけない。それができていなかったし、次はスコールズがいない。

 セカンドレグの予想は後日書くかもしれません。

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posted by josepgualdiola |10:12 | チャンピオンズリーグ/0607 | コメント(3) | トラックバック(1)
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2007年04月04日

ローマ対マンチェスターユナイテッド ~予想~

 たまにはしっかりした予想を書いてみようシリーズ。第一弾、今シーズンは両チームともそこそこ見ているので、予想が可能である。当たるも八卦当たらぬも八卦。

 まずはローマ。招集メンバーを見てみると、トネット、ピサロがいない。ピサロは累積で、トネットはたぶん怪我。2人ともレギュラーで、特にピサロの欠場は痛い。デロッシの相方は誰になるのか。

 ユナイテッドはかなり選手がいない。ビディッチ、エブラ、パク、シルベストル、ネビル兄。守備的な選手ばかり欠場である。DFの控えが心配だ。ってかいるのか。エインセ、リオ、ブラウン、、、オシェイくらいしかいない。怪我したり、退場したらかなりやばそうだ。

 ■ユナイテッドはアウェーゴールを狙うのか

 ブラックバーン戦では相手の集中した守備の前に、前半は沈黙してしまったユナイテッド。仮にローマが引きこもってきたら、同じく点を奪うのは難しいだろう。相手はカテナチオの国のクラブチーム・イタリア。守備のメンタリティは備わっている。数字上でもローマの守備力は群を抜いている。

 そんなローマの失点シーンは、意外にもあっさりしたものであることが多い。ローマの攻撃は両サイドバックが遠慮なく前線に飛び出す。そのため、カウンターをくらいやすい。下位チームが引きこもって数少ないチャンスを場面を何度も目にしてきた。ずっと攻められるよりも、時々攻め込まれるほうがローマにとってはいやなのかもしれない。

 つまり、ユナイテッドはしっかり守ってサイドからカウンターを狙えば勝てそうな気配がある。ローマにはピサロがいない。ローマのボール回しの中心はピサロである。デロッシ1人でパスを回せるとは思えない。アクイラーニがいれば何とかなったかもしれないが。

 だが、ユナイテッドが戦略的に守ってカウンターなどするだろうか。おそらくサイドで先発するだろうロナウドやギッグスが、スコールズやキャリックの横で守備をする姿はなかなか想像できない。仮に守備をしても、ローマのサイドにやられてしまいそうな気がする。エインセのサイドは互角の勝負ができそうだが、マンシーニVSオシェイは少しきつい。ロナウドが助けられればいいが、ローマの左サイドバック(本命パヌッチ、対抗カセッティ、大穴キブ)も攻撃を助けに来る。

 こう考えると、やはりユナイテッドはいつもどおりに攻めるしかない。それにローマのサイドバックは攻撃のメンタリティが強く、守備はそこまで強くない。そして、マンシーニはあまり守備をしない。ユナイテッドは右サイドから積極的に攻めれば、決定機を作れそうだ。ただ、対面にキブが来たら状況は変わるが、まずないだろう。結局、普段どおりにやることが一番よさそうである。つまり、アウェーゴールを積極的に狙うのが王道。

 ■デロッシの相方は

 ローマはピサロの穴が本当に痛い。デロッシの相方を務めそうなのはぺロッタか大穴キブである。ぺロッタはトップ下でないと輝きが半減してしまう。また、キブのピボーテは一度見たことがある。恐ろしく不安定である。仮にペロッタを使ったとしたら前線にはビムヘルムションが入るだろう。まだローマになじんでいるとはいいがたい。

 攻撃的行くなら、キブをピボーテで使い、前線4人はそのまま。守備的に行くならペロッタをピボーテ。本気で守りに行くならキブを左で使い、真ん中をメクセス、フェラーリにする方法もある。

 リヨンとの試合でホームを0-0で守りきったくらいだから、恐らくカウンター主体で行くと思われる。ユナイテッドのサイドバックも高い位置を取る。この試合ではそんなにリスクを犯さないとは思うが。そこをトッティとマンシーニがつく。これは容易に想像できる。恐らく守備から入るだろう。

 ■結論

 ユナイテッドはいつもどおりの攻勢に出る。しかし、サイドバックの飛び出しを前半は自重。そのため攻撃は中央よりになり、ローマも何とか食い止める。時間がたつにつれ、トッティを中心にローマも鋭いカウンターを仕掛けるが、ファンデルサールが踏ん張る。すると、徐々にユナイテッドのサイドバックがあがり始め、右サイドからペースをつかむ。しかし、オシェイのクロスの質はいまいちで、ルーニーも決定力不足を披露。

 後半も流れは変わらず、ローマは0-0でもOK。トッティが違いを見せれば勝てるかもね。つまり、スコアレスで終わりそう。ローマ引きこもりすぎみたいな。

 ポイントはサイドの攻防をどのようにして自分たちに有利に進めるか、トッティは活きることができるか、こうご期待。本当はローマが攻めまくる姿を期待します。

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