2009年05月28日
バルサのスタメンは、バルデス、シウビーニョ、ピケ、ヤヤ、プジョル、ブスケツ、イニエスタ、シャビ、アンリ、エトー、メッシ。スタメン予想と比べると、ケイタ→シウビーニョ。個人的にはとっても嬉しい誤算。でも、ケイタをアンカーで使わないってことは、自分のイズムをさらに忠実に実行したってことだろう。原点回帰の大勝負。
ユナイテッドのスタメンは、ファンデルサール、エブラ、ビディッチ、リオ、オシェイ、ギグス、キャリック、アンデルソン、ルーニー、パク、ロナウド。いや、何だか不思議なメンバーである。ハードワークのテベスがいない。パクを使っているわりに、ギグスがスタメンにいる。ちょっと余裕を見せたスタメンのユナイテッドであった。
■バルサのネタ
序盤は完璧なユナイテッドペースであった。ユナイテッドのシステムは4-1-4-1のようで。ただし、ルーニーとギグスの位置関係の把握がちょっと流動的過ぎる。なので、守備のときの役割が流動性とともに入れ替わるのだけど、そういうのは昨年のサッカーなんでないのかユナイテッド。
ユナイテッドのスコールズの位置の選手って守備のバランスを考えて、あんまり攻撃参加するイメージがない。そりゃSHとSBが攻撃的に振舞うのだから、当たり前のリスクマネージメントともいえるけれど。ただ、攻撃的である一方で、そういう固さがユナイテッドらしさなのかなとか感じていた。しかし、この試合では、ギグス、アンデルソンと3センターが妙に攻撃志向で、ファーガソンまさかの斬りあいかよとか思ってしまった序盤であった。
序盤のユナイテッドは、アンデルソンの股抜きをきっかけに加勢に出る。ロナウドのFK、前からのプレスと、試合が落ち着く前に先制点を狙いに来た模様。シュートもがんがん放ち、自分たちでボールを繋いで攻めるさまは、引きこもるユナイテッド、、、ってな予想を覆すには十分であった。
そんなファーガソンの奇策の前に、バルサは非常に固さがみられる序盤戦。ユナイテッドのプレスが立派だった要因もあるだろうけど、単純なミスを連発。バルサらしいボール運びは鳴りを潜め、ユナイテッドの勢いにおされているように見えた。バルサはゴールキックからも愚直にボールを運ぼうとしていたけど、バルデスがそれを嫌がったのが印象的で。
しかし、9分。中央のメッシのおかげで、ほんのわずかなスペースをもらったイニエスタのドリブル突破。アンデルソンが恐ろしく軽い守備を披露し突破を許してしまう。パスを受けたエトーが最近は低調なビディッチをあっさりとかわし、なんとバルサがファーストシュートで先制点を取ってしまう。
ファンデルサールからのロングボールを誰も競らなかったとか、ギグスの位置がおかしいとか、アンデルソンが軽すぎとか、ビディッチがあんなに簡単に抜かれるとは誰も思っていなかったとか、どっちかというと、ユナイテッドの選手に慢心が合ったようで。試合前の評判と序盤の内容から、こりゃ勝てると予想してしまったかのような失点であった。でも、これで目が覚めるだろう。
バルサのシステムは4-1-2-3。いつもの形である。ただし、メッシが中央にいる。クラシコのトップ下・メッシにちょっと似ているけど狙いがちょっと違う。バルサのアンカーはブスケツ。繋ぐのはうまいが、このレベルでできる選手かというと怪しさが残る。なので、ここにテベスをおくか、ギグスをおくかという判断はリスクとの取り方次第だろう。つまり、ブスケツにはそこまでの対策を練らなくていいかもしれない。
それはバルサもわかっていたようで。この試合でのブスケツはうまく試合から消えていた。たぶんわざと。で、守備面でのギグスを消していた。ギグスからすると、自分の担当が消えているのだから、僕の仕事はないよってな意味合いで。ブスケツが攻撃に絡まなければ、ギグスも守備に絡まない現象。
となると、アンデルソン×キャリック対シャビ×イニエスタ。で、ここの中盤の攻防を有利に進めるために、バルサはメッシを中盤に組み込む作戦に出る。つまり、実質はメッシ×イニエスタ×シャビ対アンデルソン×キャリック対決。いや、非常にうまい采配。しかも、守備のときはメッシを最前線に配置する形にして、巧妙のこのネタを隠そうとしている。まとめると、ブスケツを試合から消すことで、ギグスを消す→メッシを中盤に下げることで、中央で数的有利を形成させる。そんなネタを仕込んできたバルサ。
でもさ、パクだったりルーニーがそのギャップを埋めようとするだろうと。そのとおりで、特にパクチソンは精力的に動くのだけど、彼の担当はシウビーニョ。パクチソンが中央のスペースを助けに行ったら、シウビーニョが浮くわけで。ケイタでなくてシウビーニョを使った理由はこんなところだろう。17分のシウビーニョへのサイドチェンジがまさにそんな感じで。ギグスがちゃんとした位置にいれば、パクチソンはあんなに中央に絞る必要はない。
24分。バルサが中央からの繋ぎでメッシがフリーになったのも同じ現象。今度はイニエスタにプレスをかけたらメッシが空いたパターン。ユナイテッドは守備のときに4-4-2みたいになる場面もあって、完全に守備機能が麻痺している状態。麻痺に追い込んだのはバルサのネタのせいだけど。。。ってか、4-4-2だったら、ルーニーがSHをやらされている意味もわからないし、ベルバトフでも良かったのではないかと。
30分過ぎになると、ユナイテッドは完全に4-4-2の形になる。ギグスとロナウドのツートップ。で、2人とも守備をしない。ただでさえ、中盤の中央で数的不利ができていて、プレスをかけにくい状態なのに、それを加速させる4-4-2。最初から4-4-2だったのか、ギグスが守備をしないから4-4-2に見えるのかは謎。それにしても、ブスケツも消えている。
ちなみに、ルーニーとパクチソンはチームの守備が機能しない状況に気づいているようで、メッシだったり、数的不利で浮くシャビやイニエスタを潰そうとゾーンを越えることがある。だから、バルサのSBが空くのだけど。はやめに、ギグスの位置にルーニーを入れないと取り返しのつかないことになるかもね。
何だか噂の試合を見ているようだった。ファガーソンが学んだっていわれている、CLのミラン戦に非常に似ている。選手の配置に対して、有効な対策が出来ていないってな感じ。数的不利を作りにくい4-3-3が4-4-2に見えるようじゃきついだろう。
また、バルサは先制したことで、守備の意識も非常に高くなった。組織的なプレスによって、ユナイテッドの攻撃を食い止めていたのは非常に素晴らしい。キャリックとアンデルソンが過労死しそうなので、ユナイテッドはボール運びの部分と中盤の数的不利を修正する必要がある。やはり、スコールズかな。パクチソンを中央にしても大丈夫かもしれないけど。
■特攻じゃないだろうに
アンデルソン→テベスで後半に臨むユナイテッド。やはり移籍しちゃう選手は使いにくいのかなとか邪推な予想。後半のユナイテッドは4-1-3-2みたいな。左にパクチソン、右にルーニー、中央にテベスとロナウド。この布陣の狙いは前プレでバルサのボール運びを破壊するか、ルーニー対シウビーニョの機会を増やして、局地戦を作ろうってとこだろうか。パクチソンがプジョルに勝てるわけないだろうし。
しかし、前半から見られたユナイテッドのボール運び問題が後半も顕在。ろくな形で前線にボールが入らないので、前線に選手をそろえてもあんまり効果的とはいえなかった。特に後半のバルサはプレスがちょっとゆるくなったので、チャンスだったのっだけど。
バルサ側からすると、最初のプレスさえかいくぐればチャンスを量産できる形になった後半。中盤にスペースが出来たので、後半の攻撃はドリブルがちょっと多くなった気がする。前半ほど苦労せずにボールを運んでさっさと勝負。
ユナイテッドがボールを下から運べれば、チャンスが作れそうなのだけど、ロングボールがメインとなってしまいかなり辛い。そして、狙い撃ちのルーニーがどうも良くない。なんで、この舞台でSHなんだよってぐれる子ではないと思うが、シウビーニョを狙い撃ちにするなら、ロナウドでいいのではないかと。それに、ボール運びにロナウドを使ったら面白かったのではないかなって。今日のロナウドは怖いくらいに気合が入っていたし。
65分にパクチソン→ベルバトフ。そういえば、バルサは4トップの放り込みに弱いんだった。それかユナイテッド。でも、ユナイテッドもロングボールに強くないんだったら五分五分でなはないか。と思ったら、ロナウドがいきなりプジョルを吹っ飛ばした。ちなみに、パクチソンとベルバトフを変えただけで、前線に枚数を増やしたわけではなかった。
70分。バルサに追加点が生まれる。きっかけはプジョルのインターセプト。頑張ったプジョル。中盤がすかすかのユナイテッドを尻目に、シャビがこぼれ球を拾うとフリーでクロス→メッシが頭で決めて2-0。で、すかさずにアンリ→ケイタ。ぶっちゃたはなし、エトーとアンリにサイドを突破する能力がもっとあれば、バルサは楽勝だったね。
75分にギグス→スコールズ。ここまでギグスを引っ張った意味がかなりわからない。中央も出来る選手だってことは百も承知だが、今日はまったく機能していなかったじゃないか。スコールズとキャリックだけではつらいけど、他の選手は特攻なのだろうな。
で、残り時間が少なくなっても流れは変わらず。逆にプジョルに決定機を2度も与える始末のユナイテッドだった。個人的には、プジョルにゴールを決めてほしかったぜと。そして、そのまま試合が終了。審判が非常にうまかったなと感じた試合であった。
■独り言
プレビューにもあったが、ファーガソンは何をしたかったのだろうか。引きこもってカウンターを選択せずに正面からの斬り合い??にしては、守備的な選手を配置している。ミラン戦の反省をまったく活かしきれていない戦術もかなりひどかった。4-4-1-1みたいな布陣で守れるかっての。
バルサとユナイテッドに差があったのは事実だけど、戦術的な差が一番多かったように感じる。やっぱり、アウベスとアビダルの不在がファーガソンに余裕を与え、その余裕が結果として凶と出ちゃったのかなってな試合であった。ギグスの代わりにフレッチャーがいれば、引きこもったのかユナイテッド。スコールズ、アンデルソン、キャリック、パク、ルーニーがいるんだから、やっぱり選択ミスだろうか。
チェルシーのやり方をまねするならば、前プレが必須なのにテベスしかまともにやっていないちぐはぐさが非常に悲しかった。そんな決勝戦となった。バルサはもちろん素晴らしかったけれど、ユナイテッドの采配ミスかなって。これで、ユナイテッドがさらに守備的になったら嫌だななんか。
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バルセロナ対ユナイテッド ~采配の差~
posted by らいかーると |06:45 |
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2009年05月25日
さて、欧州のサッカーの最後のメインイベントがもうじき行われるわけで。本当はFAカップとか、ドイツカップとかあるんだけど華麗にスルー。でも、FAカップは楽しみだったり。そして6月はコンフェデ。
■ねじれの構造
両チームの戦力を比べてみると、普通に考えればユナイテッドのほうが強い。さらにいえば、バルサは累積や怪我人によって、ベストには遠い状態にある。ユナイテッドはフレッチャーがいないくらいだ。リオがいなかったら話は別だけど。
で、たいていの場合、その差を埋めるために、戦力で劣るチームが様々なネタを仕込んでくることが多い。しかし、このCLの決勝戦は違う。戦力で劣ると思われるバルサは、自分たちの戦い方を変えることはないだろう。なので、ユナイテッドがどのような戦い方を選択するかが注目されている。戦力で劣るバルサ相手に正面から潰しにかかるのか、それとも、それでも負けない戦い方をするのだろうかって。普通は逆だろうに。
ちょっと話題はそれて、ライカールト×テンカーテ時代のバルサのサッカーも恐ろしいぐらいに見事であった。今のペップ×バルサはあの時代のサッカーに非常に近似している。ただし、テンカーテ×バルサにあったリアリズムが、徹底的にそぎ落とされているのが今のバルサなのかなと。バルサと一心同体であるペップが率いているので、バルサイズムが以前よりも濃く現れてもなんら不思議ではない。
■ペップの性格を考えると
今季のバルサのサッカーを、ライカールト時代のサッカーからリアリズムをそぎ落とし、理想をより追求したものとすれば、答えは簡単。バルサはボールを支配し、徹底的な攻撃の姿勢をローマでも見せるだろう。いつもの日常とまったく同じ景色が見られるはずだ。
そして彼は非常にまじめな采配をする。スタメンは、バルデス、ケイタ、ピケ、ヤヤ、プジョル、ブスケツ、イニエスタ、シャビ、アンリ、エトー、メッシになるに違いない。怪我人が復活していればだけど。ペップは自分の信頼している選手を必ず送り出してくる。シウビーニョやカセレスはそれに値する出場時間を与えてもらっていない。
そんなわけで、このメンバー。それで、前プレで相手の攻撃を破壊し、高い位置でボールを奪い続けるサッカーを展開したらユナイテッドもびっくりするに違いない。プレスによって、精度の落ちたユナイテッドのロングボールもこの4人ならばそれなりに結果を出してくれそうだし。紙トラップのベルバトフは出てこないだろうしね。
守備→攻撃の展開を連続して繰り返すことが出来れば、バルサにも勝機が出てくる。特にオシェイを狙い打ちにすれば面白いことになると思う。ロナウドは右サイドで出場するだろうし。守備をしないロナウドを傍目にケイタが組み立てに関われれば、バルサが有利に試合を進める可能性は高い。
でも、バルサ原理主義のペップがリアリズムに染まるのはもうちょい先のお話である。こうして歴史は繰り返される可能性は高いのだけど、やはり他人のミスから学ぶってのは難しいもんだねと。それでも正面衝突するバルサを支持するファンは多いだろうし、バルセロナでも賞賛されるのだろう。でも、監督界からはブーイングされるんだろうな。これはCLの決勝で、育成年代の大会じゃないんだからって。
ありえないけれど、CLの決勝でユナイテッド対策をペップが実行してきたら、世界が驚くに違いない。今までの戦い方がすべてフェイクで、このときのために取っといたんだみたいな。全部布石だったのか、、、ってファーガソンが震える絵がみたいのだけど、、、ないだろうな。
ちなみに、ユナイテッドに攻めさせた場合のねらい目は、ロナウドサイドのSHとSBの間、オーバーラップしたSBの裏のスペース、特にエブラ側に強い選手を配置すると面白いことが起きる可能性が高い。エバンスがいたら、もっと楽しいことになる。なので、バルサのキーマンは左SB、メッシになるだろう。
で、バルサがひたすら攻めて、ユナイテッドがセットプレーやカウンターを狙う場合。いわゆる本命のケース。この場合だと、ユナイテッドはかなりの確率で前プレを行わないので、ピケがキーマンとなる。ピケがどれだけ中盤の選手を自由に出来るか、ゲームを作れるかにかかっている。ヤヤは守備でいっぱいいっぱいだろうし。
ユナイテッドがチーム全体で前プレをしてきたとすると、バルサはDFラインを下げて、中盤にスペースを作り出そうとする。文字通りにピッチ全体を使って、ボールを保持しようとするだろう。そうなれば、ユナイテッドは苦しい。前線の選手の深追いによって、コンパクトな布陣が保てなくなってしまうからだ。ってか、ユナイテッドは引篭る守りが強いしね。そんなリスクを犯す必要がまるでない。なので、やぱりピケとボールを受けるシャビとイニエスタがキーマンとなりそうである。
■ファーガソンに慢心はあるか。
そんなわけで、戦力的には優位。しかも、戦術も選び放題といった絶対的に有利な立場にあるユナイテッド。昨年のゼロトップをやめて、攻守のバランスを調整してきた今季は、最強の名をより欲しいままにした。チェルシーよりも守備が強くて、カウンターも鋭いという戦力でバルサを潰しにかかるわけだ。
最近のユナイテッドはいつのまにか守備的と評されることが多くなった。特にCLではその傾向が強い。2~3年前までは攻撃的なユナイテッドだったけれど、何かをきっかけにリアリズムの塊みたいなチームに変貌を遂げている。CLのミラン戦がきっかけだよってな意見もあるけれど、真意は定かではない。
別にさ、俺たちだってボールを保持して攻撃することだって出来るんだよ。スコールズ、ギグス、キャリック、ベルバトフ、ルーニー、ロナウド、フレッチャー、アンデルソン、、、まだまだいるんだぜ。でもさ、俺たちは攻撃的なサッカーって言葉にこだわりは持っていないんだ。だってさ、攻撃的なサッカーでトロフィーがもらえるのかよ。もらえるならやってもいいけどさ、今のサッカーのほうがトロフィーがもらえる確率は高いだろう。
そんなわけで、ユナイテッドは自由になる。攻撃的でも守備的でもサッカーは自由だ。相手によって使い分けるの。そのときに一番高い確率のサッカーを。イレギュラーな事態になったら、刀を抜けばいいだけさ。世界でも最強の刀をね。
さて、そんなユナイテッド。恐らくファーガソンに慢心はない。山王の監督のように、全力でバルサを潰しに来るに違いはない。でも、ひとつだけ気になることがある。それはパクチソンである。なぜか昨年のCLではスーツを着ていたパクチソン。さすがに今回はベンチには入ると思うけれど、無事にスタメンを飾れるかどうか。
もしもアウベスがいたならば、間違いなく対面に配置されただろうパクチソン。ごめん、ルーニーかもしれないけれど。しかし、バルサはアビダルとアウベスがいない。代役はプジョル&ケイタかシウビーニョ。そこまで恐れる選手ではない。つまり、わざわざ守備的な選手を配置する必要がないのである。
それでもパクを使うか、どうかってのがファーガソンの選択の興味深いところ。ギグスに華を持たせる余裕はあるわけで、そこのところで余裕が出るか、一部のすきも作らないかってな采配に注目。いきなり打ち合いを望んできたら本当にびっくりする。でも、相手を驚かせるってのはそういうことなのだろう。
ペップが守備的なサッカーをやるくらい、ユナイテッドが攻撃的なサッカーをやることはありえないと、管理人は考えている。でも、ユナイテッドが守備的だなんて許せない、、、とかファーガソンが考えるかどうか、攻撃でも負けるわけないだろって、、、、考えるかどうか。
そんなわけで、スタメンが大注目のユナイテッドでした。ユナイテッドのキーマンは守備をするのか、ぶれ球は炸裂するのかロナウドと、リオが出られなかったときの代役、両方の意味でミラクル・オシェイ。
■独り言
整理すると、必ずこういうサッカーをしてくるだろうバルサ対いろいろな戦術を選択できるユナイテッドの対決。なので、どう考えても後者が有利。愚直なまでに同じサッカーを追求する中で、どれだけの変化を試合に与えられるかがバルサのキーとなりそうである。繰り返しになるけど、イニエスタ、シャビ、ピケがどれだけ試合に影響力を発揮できるかどうか。ユナイテッドからすると、この3人をいかに止めるか。ちゃんとピケを潰しにきたら、、、、一方的な試合になるかもね。
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バルサ対ユナイテッドのプレビュー
posted by らいかーると |21:33 |
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2009年04月30日
バルサのスタメンは、バルデス、アビダル、ピケ、マルケス、アウベス、ヤヤ、イニエスタ、シャビ、アンリ、エトー、メッシ。恐らくペップの考えるベストメンバーがこれなのだろう。非常に固いベストメンバーである。もうちょっと遊びがあっても良いような。だって、このメンバーで状況が思わしくないと、ベンチにジョーカーがいないじゃん。
チェルシーのスタメンは、チェフ、ボジングワ、アレックス、テリー、イバノビッチ、バラック、ミケル、ランパード、マルダ、エッシャン、ドログバ。アシェリー・コールの代役がボジングワって、、、層が薄いチェルシー。エッシェンをSHで使うってアイディアもWGの選手を攻守において信頼していないのがわかる。来季の補強ポイント。
■ヒディンクのバルサ対策
バレンシアやバジャドリッドのように、ボール運びを根本から破壊するのではなく、後ろで守備ブロックを形成するパターンであったチェルシー。つまり、ドログバがいるので、鬼プレスは無理だろうという予想を裏切らない格好となった。そのまんまか。
システムもバルサにあわせて変更。4-4-1-1でランパードも守備に参加。ランパードはヤヤを見るのが普通の役割なのだけど、途中からは中盤のスペースを埋めることに尽力していた。ちなみに、後半の終盤はヤヤをドログバが見ていた。噛み合わないシステムによるギャップをちゃんとなくす辺りはさすがである。
ただ、山形の守備や以前のデポルもそうなのだけど、守備の枚数を多くすることによって、相手のゾーンを超えた動きに対応するやり方が徐々にいろいろな場所で目撃するようになった。CBがサイドについ李出されても、中央のスペースが空かなければ問題ないもんね。
ミケルがシャビ、バラックがイニエスタを抑えて、両SHのマルダ、エッシェンはまるでSBのように振舞っていた。カルーでなく、エッシェンが右のSHで使われたことが、ヒディンクの守備にかける思いを象徴としている。ってか、アビダル側にエッシェンを置く必要があるのかってくらいに。アンリを心配したのかな。
丹念に穴を潰していくチェルシーの前に、序盤のバルサは思うように試合を作ることはできなかった。ピケやマルケスがフリーになっているので、彼ら発信で試合を組み立てられるかと思ったが、チェルシーの徹底したマークの前に、中盤のマークをはがすまでには至らなかったマルケスたち。チェルシーが引き気味に試合を進めていることから、バルサのCBがチェルシーのマークをはがすような攻撃参加はいつもよりもリスクが高い。
それでも、徐々にバルサがらしさを見せ始める。きっかけはシャビとイニエスタのゾーンを越える動き。彼らは中盤から低い位置に下りてゲームを作り始める。バラックたちがどこまでもシャビたちについてくるかと思ったが、そんな事実はなかった。前を向けるようになったシャビはパスで、イニエスタはドリブルでバルサの攻撃をリードしていく。
しかし、最後の最後でチェルシーの守りに引っかかってしまうバルサであった。個人技で状況を打開してくれるメッシや、評価を覆しつつあるアンリも対面の相手に苦しむこととなる。いつもどおり、エトーにはボールがおさまらない。いつもの弱点とコンディションの低下がバルサに襲い掛かってきたわけで。
つまり、チェルシーの高い集中力の前に、バルサは何とか決定機を作っていくのだけど、最後はチェフに防がれてしまう運命。決定機も効率よく作れているわけでもなく、焦りが徐々にチームに広がっていく。
ただし、チェルシーは完全に攻撃を捨てていた。ドログバを完全に孤立させる代わりに守備に枚数をさいた。そんなバランス感覚。マルケスの信じられないミスからドログバは決定機を掴んだが、バルデスがチームを救う。バレンシア戦でのミスを帳消しにするようなビックセーブのバルデス。
守備からチーム設計をすると、攻撃を忘れることになりがちである。ときどきは相手の喉元に刃を突きつけなければ、相手がどんどん攻撃に枚数をかけるようになってしまう。で、今日のチェルシーは攻撃を完全に忘れていた。
チェフの精度の低いロングボールではドログバまでボールが届かずに攻撃が終了。ヒディンク・マジックという言葉があるならば、中央を3センターで固めながら、ドログバを孤立させない魔法を見せてくれると期待していたが、普通の采配で、、、、、。個人的にはヒディンクも普通の人なんだなと実感。でも、チェルシーにあそこまで守備固めを指示し、実行させる手腕は凄いと思っているよ。戦術マニアは数多くいるけれど、その戦術を可視化させられる監督って実に少ない。
■ペップの唯一の弱点とバルサの悪かったところ
後半になると、バルサがやはり焦り始める。チェルシーのサッカーに我を忘れたか、それとも機能しないFWに変わって、俺が何とかしてやるんだと使命感に燃えたか。前半にシャビとイニエスタがゲームを作り始めて、少しはバルサらしくなったが、後半は個人個人がバラバラに戦っているように見えた。相手に焦りを生むのもチェルシーの作戦のひとつだったり。
で、違いを見せ付けたのがイニエスタ。世界的評価を得るために頑張っているわけではないだろうが、この試合で試合を決めることができれば、イニエスタはその実力に見合った名声を手に入れたに違いない。イニエスタは得意のドリブルで突破を企んだり、相手をひきつけて味方に仕掛けさせたり獅子奮迅の活躍を見せる。
しかし、そんなイニエスタも結果を出すには及ばなかった。チェルシーのいやらしいくらいにうまかったところはファウルである。決定的なファウルをする前に、何てことないファウルでバルサの攻撃を止め続けていた。
バルサの流れるような攻撃を止める方法のひとつに、どうってことないファウルを繰り返すなんて作戦を思い出した瞬間。イエローには間違っても値しないファウルを連発することで、バルサの流れを断つと。ロスタイムにイニエスタがファウルを取ってもらえなかったので、ピッチに寝転がっていたのが印象的だった。
そんなイニエスタに比べれば、今日のメッシやアンリは明らかに元気がなかった。中央を強引に突破したエトーもそれを決めないので、どうするといった感じで。結果はスコアレスドロー。ま、チェフのスーパーセーブもありで個人的にはバルサが勝てる試合を落としたと思っているのだけど。
いつものバルサであるならば、個人技で相手の守備を破壊したり、見事なパスワークで相手のゾーンを切り裂いたりするのだけど、今日のバルサはいつもと様相が違った。
ご承知のように、メッシのコンディションが落ちているのは明白で。ボジングワを圧倒できなかったのはかなり意外だった。ってか、ボジングワがあんなに守れるとは思わなかった。中央に進出しても大渋滞&いつものキレがないので、あまり絡めず。メッシを外す決断は非常に難しいだろうけど、使い方を変えたほうが良いかもしれない。
コンディションが悪いからか、前線の3枚が位置を入れ替えることも非常に少なかった。前線が流動的に動き回れば、イニエスタが動くスペースも出来そうなのだけど。この試合で言うならば、途中からイニエスタをイバノビッチにぶつけても面白かったと思う。ボール運びには苦労していなかったので。そう、イニエスタをもっと高い位置で使いたかったんだなって。
それにエトー。点を決めるのはうまいが、やはりバルサのパス回しに加われない弱点は健在。さっさとボージャンに変えれば良いと思っていたのだけど、交代が遅い。あの時間帯でゆったりとボールをまわせるほどチームも落ち着いていなかったわけで。
グアルディオラ監督はチームの悪いところを修正するのはすこぶるうまい。ただ、今日のようなベストメンバーを積極的にいじって状況を変化させようってな采配ができる印象がない。というか、采配がまじめで固い。リーガではメッシを休ませる場面で使ったり、アウベスを使い続けたりと。勝ち点を落とさないために、全力を出し続けるのは悪いことではないけれど、その反動がここで出てきたのが辛いなって。
■独り言
この試合でわかったことを整理。
ボジングワが守れるやつだってことが判明。マルダとエッシェンは本当に献身的。ごめん、チェルシーの選手がみんな献身的。よく守るだけのプランをあそこまで実行できたと脱帽。チェフのキック精度は微妙。ドログバを前線においても、周りにホナタンペレイラみたいな選手がいなければ意味がない。ヒディンクは普通の人だった。マルダがいろんな意味で成長している。
メッシはコンディションが本当にやばい。ちなみに、アンリは変な色気が出てきた。以前はクロスマシーンと化していたのに。シャビもちょっとお疲れ。イニエスタは本当に元気。元気すぎて、目立ちすぎている印象。FWのコンディション低下によって、ポジションチェンジが行われなくなっている。相手のギャップをつけないポゼッションサッカーは怖くない。ぺップはまじめ。アウベスとアンリというキッカーがいるのに、直接FKに怖さがないのは何でだ。
セカンドレグに期待。おいらはバルサが有利だと思うよ。セットプレーでやられるか、PK負けしか想像できない。ただし、チェルシーがカセレスとピケに鬼プレスをかけたらどうなるかわらないけど。
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バルセロナ対チェルシー ~第二の関門~
posted by らいかーると |09:14 |
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2009年04月23日
こんばんは。週末の試合を見てからのほうが精度が上がりそうなんですけど、それでは書いている暇がなさそうなので。だって、週末を跨いだら、プレビューよりも書きたい試合がでてきそうで。そんなわけで始まります。久々のプレビュー。
■ヒディンクの打つ手を考えよう
バルサが自陣に引きこもる、、、、なんてことはありえないので、チェルシーがどのような手を打ってくるかを予想することになる。つまり、チェルシーは自分たちの長所をバルサの短所にぶつけるわけで。ここで、戦術の幅が取れれば、いろいろな相手とぶつかっても大丈夫、、なのだけど、最近のチェルシーはそんな幅を持ち合わせていない。
ただし、自分たちが唯一保有している武器が相手にとって、最悪の武器である幸運なこともある。結論を言えば、このケースがバルサ対チェルシーになってきそうな予感。バルサにとっては不運で、チェルシーにとっては幸運なめぐり合わせ。
バルセロナの守備のやり方は、前線からの鬼プレスとボールを失った時のすばやい攻守の切り替えである。なので、バルサ相手に悠長にボールをDFラインで繋ぐのは愚の骨頂である。間違いなく連動した守備に襲われて攻撃が壊滅的に機能しなくなる恐れがある。なので、ポゼッションで正面衝突を臨むのはあほである。それが許されているのは、好調時にビジャレアルくらいだろうか。
そんな前線からのプレスの交わし方は、我らが岡ちゃんが知っている。徹底的なロングボール。中盤をあほみたいに省略。さらに言えば、サイドにボールを送ることで、相手の競り合いに弱い選手と、味方の競り合いに強い選手を対決させるのが理想。欲を言えば、DFラインの裏に放り込んで徒競走。
高い位置に選手を多く集めて守備を行うバルサにとって、中盤を省略させることが一番厄介なのは間違いない。守備の狙いどころを外されることになるので。
チェルシーの選手を眺めて見ると、絶好調のドログバ。これがバルサにとって最悪のカードとなる。チェルシーはドログバをめがけて放り込むことになる。ドログバと勝負をするのは、ヤヤかプジョル。恐らくヤヤがマッチアップするのだろうけど、ヤヤがドログバに競り勝てる要素はあまりないし、ヤヤがドログバの位置まで下がるということは、シャビたちのラインが下がることになってしまう。
ということは、プジョルか。という話になる。プジョルになれば、チェルシーからすると願ったり叶ったり。ピケ×マルケスコンビが昨年のミリート×マルケスの再現になることは明らかで。このコンビがスタメンの場合、チェルシーは守備に大変な労力をさくことになる。マルケスを抑えればいいだけではないので。ただし、プジョルの意地が炸裂する可能性もあるのだけど。
というわけで、バルサ側からすると、プジョルを使うのか使わないのかという選択がかなり大きな分かれ目になる可能性がある。ドログバをヤヤに任せれば、ピケとマルケスの共存は何とかなる。ただし、中盤の距離感が通常とは異なる可能性を持っている。プジョルを使えば、イレギュラーな事態には陥らない可能性が高い。グアルディオラの選択はどっち。
■4-4-2か4-3-3か
ロングボールでがんがん攻めよう、、、、とはいっても、守る時間が多くなるのは自明である。この場合、チェルシーは前からがんがん守るのか後ろで守備ブロックを形成するのかってな選択の余地はない。モウリーニョ以降のチェルシーは鬼プレスができないので、守備ブロックを作るのが懸命である。
となれば、どう守るかが問題となってくる。4-4で守るのか、4-5で守るのかということ。つまり、4-3-3だったら、カルーやマルダがアウベスやアビダルにどこまでもついていって、前線にドログバが一人ぼっちになるわけである。これが4-4だと、ドログバの近くに選手を配置することができる。そうなれば、2人だけで攻撃を完結させることができるかもしれない。ドログバが競り勝って、誰かが独走みたいな。
でも、4-4でバルサ相手に守りきれるかは微妙である。セビリアのようにいきなりの先制点を献上したら、ゲームオーバーである。となれば、4-5で行くことになりそうなのだけど、ドログバが孤立しないように何を仕掛けてくるかは非常に気になる。
ってなけで、ここにヒディンクの決断が問われる。4-4-2か4-3-3かってなことではなくて、攻守の枚数の調整。リスクをとるか、とらないか。試合の状況でこの2つの表情が出てくるのだろうけど、どうなるのでしょうか。
■まとめだよ
チェルシーの基本攻撃はドログバへの放り込み。その理由は、自分たちの長所をいかすためと、相手の長所を避けるためである。彼が孤立しないように、裏へ走る選手と後ろからカバーする選手が必要になってくる。前者はカルー、後者はエッシェンかランパードが理想である。本当はカルーだけでなく、ロッベンがいいのだけど。
バルセロナはそんなドログバ相手に誰をぶつけるか。ヤヤかプジョルか、それが問題だ。中盤のバランスと繋げるCB。どちらを選択するのだろうね。
チェルシーのキーマンはドログバとドログバにボールを蹴る選手。そして、ドログバのフォローについて、ヒディンクがどれだけ準備ができるかどうか。
バルセロナのキーマンはイニエスタ。前半戦を怪我で欠場し、コンディションが上がっているイニエスタ。奇しくもドログバも同じ状況なのだけど、本当のバルサ・カンテラの最高傑作が誰か世界に証明するチャンスだったり。チェルシーの固い守備を破壊するきっかけとなりそうなのがイニエスタである。
■おまけ
実はいろいろな方法があるのだけど、チェルシーには快速な選手がカルーくらいしかいない。これが痛い。受けてたつチェルシーからすると、相手の裏を取る名人がいるのといないのでは大違いである。その差からバルサが優勢になる可能性もある。アウベスをおびき出す罠を仕掛けても、裏で勝負できる選手がいなければ何の意味もない。
しかし、裏のキーマンがチェルシーにはいる。その名はデコ。最近はお休みのようなので、気合はたまっているかもしれない。個人的に、デコさんは性格が悪そうである。多分、バルサ戦には特別な思いがあるのではないだろうか。存在の証明みたいな。そんな特別なモチベーションがヒディンクと絡み合ったら怖いね。
■独り言
チェルシーが勝利したら、ヒディンクの名声はとどまることを知らない予感。そういう意味では、ヒディンクも野心を燃やしているかもしれない。ってか、燃やしているだろう。こういうチャレンジャーの立場のほうが楽しいのだろうな。スペイン代表とバルサは目指すものが似て非なるものだけど、ロシア代表のかりを返せるだろうかどうか。やっぱり注目である。
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バルセロナ対チェルシーのプレビュー
posted by らいかーると |19:54 |
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2009年04月16日
チェルシーのスタメンは、チェフ、アシェリー・コール、カウバーリョ、アレックス、イバノビッチ、バラック、エッシェン、ランパード、カルー、マルダ、ドログバ。つまり、前節とほぼ一緒。リバプール対策には自信があるようで。テリーは累積。
リバプールのスタメンは、レイナ、アウレリオ、シュクルテル、キャラガー、アルベロア、マスチェラーノ、ルーカス、シャビアロンソ、ベナユン、カイト、トーレス。なんとジェラードがスタメンから外れた。やはり怪我の具合が思わしくないようで。よって、大胆なチャレンジか可能になったリバプール。さて、どうなる。
■ベニテス采配
リバプールのシステムは4-2-3-1だった。ジェラードの位置にはルーカスを、リエラの位置にはベナユンを配置した。大胆なシステム変更をしてくるかと思ったが、結論から言うと、システムは同じでも戦い方の変更で十分だったベニテスの決断。
チェルシーのシステムは4-4-1-1。本当は4-1-4-1なんだろうけど、ランパードが前に出すぎていて、バラックが不自然なくらいにエッシェンの近くにいた。これがリバプールの策略によってなされたのか、最初からこうだったのかは不明。
リードしてこの状況を迎えたチェルシー。何よりも失点を防げばいい。2-0で負けても勝ちぬけが決まる状況なので、得点よりも失点しないように。SBに攻撃参加させるリスクはとらないだろうし、WGも徹底した守備を行うだろう。そんな試合前の予想はずばり当たる。ヒディンクの性格を考えても、アネルカとドログバを前線に残して、、、なんて奇策は取らないだろうし。
そんなチェルシーの戦い方を予想したリバプール。まずはボール運びの面から見ていこう。チェルシーの弱点はドログバがあんまり守備に熱心でないことにある。また、バラックとランパードがコンビを組むと、プレス開始ラインが曖昧になることがある。さらにいえば。リードしている状況なので、前線からのプレスがうまくいかなければ、後ろに引く判断が求められるわけで。
なので、ドログバ、ランパード、バラックの位置を狙うリバプール。DFラインを下げてドログバを引き出したり、マスチェラーノの位置を上げてランパードの判断に迷いを生じさせたりと、あの手この手でチェルシーのトライアングルの守備の連動性をはがしていく。
そしてバラックが後ろに落ちていって、ドログバも周りと協力する気がない現状から、リバプールが中央からゲームを作る状況が成立した。つまり、リバプールはチェルシーの前線の守備を破壊したというわけで。だから、バラックが下がったのかは不明。ランパードだけでリバプールのアロンソ×マスチェを抑えるのは困難なわけで。
次にボールを前線に届けられるようになりました。なので、フリーでボールを受ける状況を前線の選手は作りたい。なので、SBを上げて、カイトとンベナユンには自由に動いてもらう。どんどんゾーンを越えることによって、チェルシーの守備にマークの受け渡しの判断を何度もさせることに、ミスを誘う作戦に出る。
ジェラードがいると、SHが遠慮してしまうことがある。でも、ジェラードがいないと誰も遠慮しない、むしろ、ルーカスに任せてられるかってことで、積極的に中央に進出するベナユンたち。ベナユンはトーレスのシュートをアシストするファンタスティックなプレーでスタメン抜擢にこたえる。ちなみにルーカスはSHの動きにあわせて中央にスペースを作るなど地味に働いていた。
次に守備。チェルシーが守備を固めてきても怖いのはカウンター。さらにいえば、ドログバが強引にマイボールにされたり、ファウルで止めるしかない状況は避けたいわけで。そのためには素早い攻守の切り替えと、前線からの鬼プレスが必要になる。ここで、仕事をしたのがルーカス。連動した守備でアレックスからボールを奪ったり、味方が攻撃しているときも、守備を意識したポジショニングをとることで、チェルシーの攻撃を許さなかった。
そんなわけで、防戦一方のチェルシー。リバプールは永続的に攻撃のターンを手に入れた格好となった。徐々にゴールに迫っていくリバプールに対して、チェルシーは何とか守りきるものの、リバプールの攻撃に対応できないまま時間が過ぎていく。
で、18分。アウレリオの意表をつくFKがゴールに突き刺さりリバプールが先制。クロスを上げるふりをして、ニアを狙ったシュートだった。チェフはクロスがくると信じすぎてしまった格好。ちょっと考えられないミスなので、チェフには精神的ダメージが残るに違いない。
失点したけど、攻撃的にはならないチェルシー。22分くらいに、ドログバがお前らも上がってきてくれよとジェスチャーをしたが、完全にスルーされた模様。にしても、マルダがSBのように振舞っている。そんなわけで、リバプールのペースは変わらない。
で、28分にアウレリオのフリーキックから今度はPKをもらうリバプール。アウレリオのクロスが素晴らしいのはいうまでもないが、イバノビッチがアロンソをホールディングみたいなことを競り合いの中でやっちゃったようで。で、このPKをアロンソが決める。ちなみに、この試合の審判は妙にチェルシーに厳しかった。この判定は妥当だとしても。
トータルスコアが3-3になったことで、ドログバの望みが叶うことになる。さすがに守りきりを狙う選手はもうチェルシーにはいないようで。一気に攻撃で意思統一のなされたチェルシー。失点直後にイバノビッチがエリア内に侵入するなど、流れが一変。監督も35分にカルー→アネルカなんて交代で流れに加速を与えようとする。選手と監督の意思にぶれガない瞬間。
しかし、ルーカス率いるチェルシーの守備の前に、チェルシーはかなり苦戦。スペースが出来たことで、リバプールに決定機を与えるなど、かなり試合がオープンな状況となる。ただし、追加点はないまま前半は終了。今度はヒディンクの番だねっと。
■アウレリオ対アネルカ
チェルシーはバラックの位置をランパードの位置に修正。それだけであった。他には特になし。これで点が取れるのかい!!!って思ったが、50分。不慣れな右サイドのアネルカのクロスに、意地で反応したドログバ。ドログバのつま先に当たってクロスの方向が変わり、レイナがこれに反応しきれずにまさかの失点。
ちなみに、前半にちょっとチェルシーに辛い判定の審判と書いたが、あれは間違い。この審判は球際とかちょっとしたファウルを凄く厳密に取るようで。なので、攻めていればたくさんファウルをもらえる現象が起きる。で、後半のチェルシーはとにかく攻めるんだってない意欲を前面に押し出したので、セットプレーのチャンスをもらうことが多かった。ってか、カンタレホじゃないか!!!!!
ドログバの落ちるFKの直後に、今度はアレックスの強烈なアウトサイドFKでチェルシーが同点に追いつく。ドログバがファウルをもらったのだけど、カンタレホと痛がりのドログバの相性は最高のようで。
また、右サイドのアネルカが予想以上にアウレリオを混乱に陥れる。マルダの攻撃は期待できないけれど、アネルカが何度もチャンスに絡んでいた。これはアネルカが凄いのか、アウレリオの守備がひどいのかは微妙な問題である。正しかったのは、アウレリオのアネルカをぶつけたヒディンクだろう。
また、前半に勝負をかけたリバプール。後半は疲労が強いようで、前半に見せたようなリバプールらしい守備が姿を消してしまった。なので、攻撃にそこまで枚数をかけないチェルシーの攻撃を止めきれないリバプール。マスチェラーノも途中交代で残念無念。さらにいえば、途中交代で流れを変えられる選手どころか、疲れた選手の代役さえいないリバプールの選手層が響いた格好となる。
で、追加点はチェルシー。ランパードをフリーにしたアウレリオ、残念。ってか、フェリペと喧嘩していて、試合に出ていなかったドログバのコンディションが凄い。バラックのインターセプトからの速攻であった。
さあ、これで試合が終了かと思いきや、リバプールが2点決めてしまう。ルーカスのミドルが相手に当たってゴールとリエラの左サイド突破からカイトが押し込む形。リエラの対応のイバノビッチはかなり不安。今度はアンリが仕掛けてくるんだぜと。
ま、最後にランパードが止めをさすのだけど、なんだか凄い試合となった。リバプールの最後まであきらめない、試合を捨てないって姿勢が本当にお手本だろうと。キャプテンがいなくても、これだけの試合が出来るのは自信を持っていいんじゃないかと。
逆にチェルシー。もっと試合をはやく終わらせたかったに違いない。アネルカを投入したのはお見事だったけど、前半に3点目をやらなかったのがすべてかなと。リバプールは前半に消えていたトーレスがひとつでも仕事をしていればね、、なんて試合でしたと。
■独り言
クロスマシーンと化したアネルカやSBと化したマルダなど、やはりヒディンクは選手にイレギュラーな仕事でも全うさせるのがうまいのかもしれない。本当になんなのだろう。でも、次はバルサってのが凄い。キーマンはドログバになるんだろうな。
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チェルシー対リバプール ~リバポらしさとイレギュラーな仕事~
posted by らいかーると |11:31 |
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2009年04月10日
リバプールのスタメンは、レイナ、アウレリオ、シュクルテル、キャラガー、アルベロア、ルーカス、シャビ・アロンソ、リエラ、カイト、ジェラード、トーレス。おなじみのメンバーにマスチェラーノがいないって感じ。好調すぎて、選手から蛮勇な発言も飛び出しているリバプール。
チェルシーのスタメンは、チェフ、アシェリー・コール、テリー、アレックス、イバノビッチ、バラック、エッシェン、ランパード、カルー、マルダ、ドログバ。ヒディンクになってから、あんまり印象がないチェルシー。ただ、ドログバのモチベーションは復活したらしい。
■リバプール対策
チェルシーはデコとアネルカをベンチへ、その代わりにカルーとマルダをスタメンで使ってきた。その心は守備。味方のWBが相手のSBにつこうねっていうルールである。デコとアネルカではこのマークを徹底的にやってくれる保証はない。そんなわけで、マルダとカルーがスタメンに起用された。この狙いはおおむね機能していたといえる。リバプールの先制点ではアルベロアにおいていかれたけれども。
つまり、チェルシーは守備から試合に入ってきた。右SBのイバノビッチもリエラ対策かもしれない。最近のリエラは調子が悪いが、対人で強そうなイバノビッチをSBで使うことで守備に重点を置いている。ちなみに、流れの中でイバノビッチはほとんど攻撃参加していなかった。ちなみに、アシェリーコールもである。
そんなわけで、守備的なチェルシー。リバプールの長所を潰すように選手を配置して試合に臨んだ。でも、単純に後ろに引きこもるのでなくて、前線から攻撃的な守備を披露した。せっかく献身的な選手を起用しているのだから、前から守るべきだろうと。ヒディンクらしく。
で、その攻撃的な守備。高い位置で相手のミスを誘いボールを奪って決定機を作る場面もあった。特にアウレリオからカルーがボールを奪って、ドログバ対レイナの場面は超ビックチャンスであった。そんなチェルシーの攻撃的な守備に対して、リバプールはちょっとびっくりしたかもしれない。話が違うって。
そんなちょっとした奇策。でも、。ドログバが熱心でないので、リバプールはチーム全体として混乱に陥ることはなかった。個々の選手のミスは目立ったけれども。ドログバがこないので、レイナを使って鬼プレスを回避する場面はなかったと思う。逆にフリーのシュクルテルやキャラガーからちゃんと試合を組み立てていた。
チェルシーの攻撃的な守備の弱点は連動性にある。具体的にいうと、カルーたちがおっかける→アルベロアたちがシャビアロンソにパス→シャビアロンソがなぜかフリーみたいな。つまり、前が追っかけても後ろがついてこない有り勝ちな現象である。もともとドログバが守備しないので、ランパードがゾーンを越える→リバプールにランパードのいるべきスペースを使われる悪循環も見られた。
よって、時間がたつにつれてチェルシーは引きこもることになる。攻撃的な守備が機能しない→後ろで引いて守る開き直りは凄く大切だけど、ヒディンクの理想にはまだまだのチェルシーであった。
チェルシーが引きこもる前まではちょっと間延びしているチェルシー相手にリバプールが優勢に試合を進める。後ろからの攻撃参加、前線の運動量を活かしたパスサッカーでチェルシーを圧倒。さらにフリーなCBからトーレスへの放り込みがうまく機能していた。コンディションがよさそうなトーレス。サイドに流れてドリブル勝負でも強さを見せていた。
リバプールの先制点はそんなトーレスへの放り込みのこぼれ球から始まっている。最終的にはアルベロアのマイナス気味のクロスをトーレスがフリーであわせて先制。ちなみに、バラックが埋めるべきスペースを埋めていなかった。デジャブのような失点。
チェルシーの攻撃的な守備に対してリバプールは本家本元。こちらは中盤もしっかりついてくるので、ちゃんと機能していた。チェルシーは困りながら試合を進める。ランパードからトーレスがボールを奪ったり、カイトがチェフと一対一になったりと、リバプールも守備からチャンスを作ったが、なぜか得点には至らなかった。
時間がたつにつれて、チェルシーの攻撃が形になり始める。リバプールのプレスが緩まり、チェルシーはボールを落ち着ける時間を与えられた。でも、SBの攻撃参加は駄目なようでドログバに頼った攻撃。で、キャラガー対ドログバが行われたのだけど両者ともコンディションが悪いのかばたばたした局地戦となった。片方が滑ったり、まったく競り合わなかったりとか。
それでもドログバのポストから、髪形の変わったマルダがシュートを打ったり、キャラガーが消えて、ドログバがゴール前でフリーになったりとなぜかチャンスの生まれるチェルシー。エッシェンがリスクを犯し始めたら危なそうなリバプール。
で、リバプールの何が悪かったかというと、ドログバへのパスコースが防げていなかったことだろう。チェルシーは低い位置からグランダーで普通にドログバへパスを通す場面もあった。ハイボールはしょうがないにしても、グランダーのパスを簡単に通させるのはどうかと思うあるよ。マスチェラーノがいないからなのか、リバプールの中盤の守備は中央にたいするケアが出来ていなかった。こういうときにジェラードが気を利かせるようになれば、世界最強に認定できるのだけど。
で、前半の終了間際にコーナーからイバノビッチが頭で決めてチェルぢーが同点に追いつく。シャビアロンソが振り切られて、そこへピンポイントのクロスであった。レイナでもどうしようもないね。
補足。ユナイテッドはジェラードを捕まえきれずに終了したけれど、チェルシーはジェラードにエッシェンをぶつけてきた。ほぼマンツーだった。恐らくバラックよりも機動力に優れるエッシェンのほうがジェラード潰しに向いていると判断したのだろう。だって、バラックがアンカーやっているたじゃんかあ。
■波乱はなし。
後半の序盤こそリバプールががつんと先制攻撃をかました。しかし、トーレスのドリブルをカルーがスライディングで止めるくらいチェルシーは守備の集中力を保っている。ちょっと点が入りそうな気がしない。隙間で活躍するジェラードはエッシェンに消され、そのエッシェンの空いたスペースはバラックがかんばって埋めていた。
チェルシーはドログバに当てながら攻撃を構築。アウェーだから引き分けでもよしってわけで、無駄なポゼッションはしていなかった。チャンスはアウレリオのミスパスからドログバのフィニッシュをキャラガーがゴールラインすれすれでクリア。アウレリオはどうしちゃったのだろうってくらいプレーが悪い。
そんなチェルシーは別にコーナーが取れれば恩の字だよねって攻撃から追加点を取る。ランパードのコーナーキックをまたもイバノビッチ。イバノビッチの世界デビューやな。ブーラルーズのように1試合で消えないことを祈る。ちなみに、マークはジェラード。レイナも怒っていたし、シャビアロンソも落胆の表情だった。点が取れない状況で追加点を与えてしまったのだから、ダメージは大きい。
こんなときにキャプテンがチームを引っ張るようなプレーが出来ればいいのだけど。でも、ジェラードのそんな気概はない。右サイドでトーレスが懸命にボールを追いかけても助けに来ないよって、バラックとランパードにあっさりとかわされて、バラックのスルーパスが導き出された。で、マルダのクロスをドログバが押し込んで3-1。あっという間だったな。
こういうときのジェラードのポジショニングを見ていると、もうFWなんだなと思う。4-1-4-1気味にちゃんと守っていれば、やらないでよかった失点だった。間延び間延び。
さて、ここでリバプールはベナユン、ドッセーナ、バベルを投入。左サイドは全員交代であった。レアル戦では守備で貢献したリエラだったが、完全にコンディションが悪化。それとも、もともともこの程度の選手だったのか。さて、答えはどっちでしょうと。管理人にはわかりません。アウレリオは明らかに調子が悪そうだった。
で、バベルを投入してジェラードの位置を下げた。エッシェンに潰されていたのだから、もっとはやくジェラードの位置を下げるべきだと思ったが。ただし、ジェラードを中盤に下げた後のリバプールは狙いが明確でなかった。3-2にするのか、3-3にするのかという面で。リーグ戦では間違いなく3-3を狙いに行くのだが、CLではセカンドレグあるべよってことで。
もっと落ち着いて1点を取りに行くべきだったのではないかと。ジェラードやアロンソの位置のプレスはそこまで苦しくなかったわけだし。アネルカが邪魔しにきていたけれど。だとすれば、繋げるCBを入れて、中盤を自由にすればいいわけで。左サイドの選手の調子が悪かったので、それは叶わぬ交代か。
試合はそのまま終了。後で調べたら、ジェラードが怪我をおしての出場だったようで。何気に層が薄いリバプールからすると、苦しい決断だったのだろうと。
■独り言
ジェラードを同じ位置で使えば、ファーストレグの繰り替えしになりそうな予感。他のオプションはあるのだろうか。ベニテスの手腕が問われる。何をしてくるか楽しみである。何もしてこなかったら悲しい。
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リバプール対チェルシー ~ジェラード対エッシェン~
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2009年03月12日
ローマのスタメンは、ドニ、リーセ、ファン、ディアムテーヌ、モッタ、ブリギ、タッディ、ピサロ、トネット、ブチニッチ、トッティ。デロッシとペロッタが累積のため、出場停止。メクセスは発熱。。。。。アクイラーニやバチスタが控えにいる。
アーセナルのスタメンは、アルムニア、クリシー、ギャラス、コロ、サニャ、デニウソン、ディアビ、ベントナー、エブエ、ナスリ、ファンペルシー。こっちのベンチには、ウォルコットやエドゥアルドがいる。やっと怪我から帰ってこれるようで。
■スパレッティもやるでないかと。
この試合の最大の注目点はローマのシステムであった。前回は4-3-2-1気味で守ろうとした結果、見事なまでに自滅してしまったローマ。サッカーの文化が衝突するCLにおいて、自国でもやり方を貫こうとすると、こんな事態に陥るのかもしれない。
セカンドレグはどんな手を打つんだ、スパレッティ。ってことで、スパレッティはシステムを変更させてきた。ローマのシステムは4-4-2。トネットとタッディをSHへ。その意図はアーセナルのサイド攻撃をちゃんと人数をかけて防ごうというものだった。
また、トッティとブチニッチを最前線に配置することで、カウンターに備える。彼らは組織的な守りには参加しなかったが、ときおり、アーセナルのDFの組み立てを阻害するような動きを頻繁に見せる。こういうプレスをいなせるほど、アーセナルのCBはうまくないので、効果的に機能していた。
平たく言うと、アーセナルと同じシステムを起用することで、システム間のギャップをなくそう作戦である。でも、厳密に言うと、アーセナルは4-4-1-1っぽいわけで、その対応もローマはしっかりと行った。
トッティたちが頻繁に働くので、前線からの攻撃的な守備を機能させることも可能だったろう。だが、ローマが選択したのは4-4で引いて守ること。守備の文化を身につけているだろうイタリアのクラブらしい選択である。色気は出さない。DFとMFの距離を埋めることで、ナスリを試合から追い出すことに成功した。
普段のローマは、デニウソンやディアビの位置に選手を配置することで、相手の組み立てを阻害する作戦をしているのだろうが、この試合ではいい意味の開き直りを見せる。アーセナルにはセスクがいないので、ゲームメイクやチャンスメイクで試合を壊せる選手はいないし、ドリブルで無理を出来る選手もいない。
よって、常に数的不利にならないように守れば、簡単に決定機を作られるわけもないもんねみたいな。ギャラスがドリブルで駆け上がって攻撃参加したときはちょっとびびっていたが。アーセナル側からすると、いかに人数をかけて攻撃するかのわけだけど、サニャはちょっと大変そうだった。ブチニッチがサイドにはり気味だったので。
しかも、CLでリードしている状況でそこまでリスクをかけるかってのも難しいところで。恐らくスパレッティはそこまで相手の考えを読んで、この布陣で勝負を挑んだに違いない。そこまで攻撃を仕掛けてこないアーセナル相手だったら守りきれるんだろうみたいな。しかも、攻撃が機能しない状況が続けば、恐れでも出てくるだろうし。
で、アーセナルはファーストレグと同じようにSBを使って攻撃を組み立てるのだけど、4-4で守るローマの前に違う光景を見せ付けられる。この前と違うみたいな。そういう意味ではアーセナルはちょっとデリケートになりすぎたのかもしれない。ファーストレグを同じように振舞う予定が狂ったんだもん。
ローマの攻撃の中心はトッティとピサロ。ピサロを自由にするために、攻撃時のローマのシステムは4-4-2のひし形みたいに変更。もちろん、ピサロは中盤の底。ブリギがデニウソンたちの注意を引き、低い位置からピサロがゲームを組み立てる。ちなみに、この試合のピサロはミスも多かったが、会場がうなるようなパスも連発していた。
ひとまず点を取らないことには始まらないローマ。前半からSBを上げて積極的な攻勢に出る。で、いきなりの先制点。トッティのクロス→タッディのスルー→ファンが押し込んでオリンピコは興奮の坩堝となる。
振り出しの戻った試合。上記のように、ローマが試合をコントロールして時間が過ぎていく。トッティのワントップを信じて走る後ろの選手たち
みたいな懐かしい光景が見られて個人的に楽しかった。にしても、モッタはかなりいい選手である。上下動、ドリブルの位置取り、早い決断とシシーニョは大丈夫なのか。前半の終了間際にあわやPKの場面を作り出したモッタ。
そんなローマの誤算はファンの負傷退場。多分、負傷したのだろう。代わりにCBに入ったのがリーセ。だが、リーセは見事なカバーリングと質の高いロングキックで意外にもCBを無難にこなしていた。で、トネットが左SBに入る。で、左SHにブチニッチが入る。で、ブチニッチの位置に入ったのが意外性のバチスタ。
トネットが献身的に守っていた左サイド。ブチニッチはあまり守備に参加していなかった。だったら、バチスタと位置を交換すればいいのだけど、バチスタは謎なポジショニングを取っていた。相変わらずである。ちなみに、バチスタ。後半もトッティの最高のパスを不意にする悲しいプレーをしていた。ゴール前で的になることもなく、守備でも狙いがはっきりすることもなく。
そんなローマに対して、ベンゲルはウォルコットを投入。ブチニッチがこないから一対一でぶち抜けと。でも、リーセのカバーリングに邪魔されて終了した。そんなリーセの姿にアーセナルサポは度肝をぬかれたに違いない。
アーセナルに比べると、ローマのほうが単独で試合を壊せる選手は多いわけで。ローマが苦労しながら決定機を作っていくのだけど、バチスタやアルムニアが最後に立ちはだかる。もちろん、ギャラス&コロはいつぞやの不安定感は払拭したようで。
アーセナルはそんなローマの隙をうまく活かせず。ファンペルシーは相変わらず蚊帳の外で、ナスリも存在感を発揮しているとはい得なかった。確かにローマの守備は良かったが、もう少し出来るチームだと思うよアーセナル。
膠着した試合はPKで勝負が決まったとさ。ドニ、ドンマイ。
■独り言
3/20にくじ引きがあるのだけど、カードを予想してみよう。というか、こうなったら楽しいなっていう希望をね。
ビジャレアル対ユナイテッド。ポルト対アーセナル。バイエルン対バルセロナ。リバプール対チェルシー。恒例行事となっているリバポ対チェルシーが実現するかどうかが楽しみだ。
ちなみにイタリア勢は全滅したわけだけど、イタリアはどんな雰囲気なのだろうね。怖い怖い。
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ローマ対アーセナルの雑感
posted by らいかーると |09:49 |
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2009年02月27日
レアルのスタメンは、カシージャス、エインセ、ペペ、カンナバーロ、セルヒオ・ラモス、マルセロ、ガゴ、ラサナ、ロッベン、イグアイン、ラウール。マルセロがスタメン。ってことは、スナイデルとラファエルはいよいよ追い込まれてきたなあ。
リバプールのスタメンは、レイナ、アウレリオ、シュクルテル、キャラガー、アルベロア、マスチェラーノ、アロンソ、リエラ、ベナユン、カイト、トーレス。ジェラードがいないので、色気は間違いなく出してこないだろう。アルベロアは復讐か、凱旋か。
■4-4-2で守ろう
リバプールのシステムは4-4-2。で、レアルも4-4-2。つまり、がっぷりおつであった。こういうときは空気を読まない選手がいるかどうかで、試合の流れが決定的に入れ替わったりする。でも、両者とも空気を読む選手ばかりであった。リスクをかけないで攻撃を構築。なので、両者の攻撃はいとも簡単に両者の守備に跳ね返されていた。
アウェーのリバプールが守備的に試合を進める。レアルがボールを持つ場面が多かった。よって、リバプールのレアル対策をつらつら見ていく。
最初はロッベン対策。アウレリオ+リエラでがっつり数的優位を形成していた。メッシ対策でも良くみられるが、サイドから中央のスペースを複数でケアされてしまうと、とたんに抜けなくなるメッシ&ロッベン。SBを使って自由になる術を持たないロッベンは特にやられる。ちなみに、メッシは中央に避難することができる。
次にラウール対策。絶好調のラウールにはスペースを消すことで対応。ラウールが大好きなDFとMFの間を丹念に埋めることで、ラウールはなかなかボールに絡むことができなかった。ボールに絡めても、マスチェラーノが笑顔で襲い掛かってくる。
DFとMFの間のスペースを埋めたリバプール。となると、FWとMFの間のスペースはどうなるって話で。ここはちょっと空けていた。決して相手を自由にさせることはなかったが、ガゴやラサナが前を向いてボールを持つ場面はそれなりにあったと思う。
定石としては、FWもラインを下げてMFとFWの間のスペースを埋める、、なんてやり方がある。ちなみに、ユベントスはDFラインを上げて対応している。リバプールの立場からすると、ロングカウンターが狙いだったので、相手を自陣に引き込む必要がある。なので、ちょっとDFラインを低めにしたのだろう。レアルの選手に攻め込ませるために。
で、ガゴやラサナがパスで仕掛けるのだけど、マークを外さないリバプールの守備の前に、苦しい展開が続く。中央は上記のとおり、ロッベンも上記のとおり、マルセロは個で状況を打開できるわけもなくってことで、うまく守られているなという印象。序盤のロッベンの仕掛け→ラウールのシュート以外は特に決定機もなかったような。
困ったときのCBの攻撃参加はどうしたって話だけど、ここはリバポの
FWがしっかり見ていた。CBがボールを持ったら、余裕を与えない。決してボールを奪いに行くような強烈なプレスでないけれど、ボールを持ってゆったりする時間は与えていなかった。カンナバーロ、ペペ双方に対して。フリーでないCBがドリブルで仕掛けていくのはさすがにありえない。
てことで、ボールが落ちつかないレアル。周りの選手を自由にするようなプレーをできる選手がいないってのが大きかった。普段ならば、それをできる選手もリバプールの守備の前に沈黙。ドリブルで味方のマークをはがす選手がほしかったけれど、ここもリバプールがうまかった。
レアルのCBに対する対応は上記のとおり。ロングカウンターに備えたカイトとトーレスが、ドリブルはさせないぜて守備を行っていた。で、前を向けていたガゴとラサナ。ここはマスチェと特にアロンソがうまく対覆うしていた。パスはしょうがないけど、ドリブルで突っかけさせない程度にうまくボールに寄せていた。
効果的なドリブルをさせないっていう意味でのリバプールの守備は本当にうまかった。パスだけならばしのげる自信があったのだろう。リエラとベナユンの守備意欲も半端ではなかった。
リバプールの立場からすると、スコアレス・あわよくば1-0ってことで、攻撃に枚数をかけるつもりはなかった。序盤からロングボールでお願いトーレス!!って感じ。でも、ペペやカンナバーロの前にこっちもチャンスを作れそうにない。唯一の決定機はレイナのGKから抜け出したトーレスくらいであった。この当たりのレアルの選手の守備の強さはお見事である。
後半になると、レアルが動く。働けていなかったマルセロ→グティ。この狙いははっきりしていて、中盤に自由をって感じ。中央で数的優位を作り、相手のマークを混乱させるのが狙いだろう。実際に前半よりは中盤から前線へボールを繋げる場面が目立ち始める。イグアインやロッベンのドリブルで仕掛ける場面が少し目立つようになった。
それでも、今度はサイドに人がいなくなり、時間をかけて攻撃を構築することはできなかった。ピッチを広く使えないので、リバプールには楽な展開。中央の守備を固めれば良いみたいな。それでも、ロッベンのシュートにドキッとした人は多かったはず。
レアルがポジションバランスを崩してきたので、リバプールのカウンターも鋭さをますようになる。特にベナユンの切り裂きドリブルは恐ろしいものがあった。レアルはサイドの守備をする選手が誰だかわからなくなったので、ベナユンからすると歓迎すべき状況だったろう。
で、時間だけが過ぎていく。レアルは打つ手がなし。サビオラを出すわけにもいかないし、スナイデルたちも調子が良いとはいえないので、見守るしかないファンデ・ラモス。
スコアレスかと思ったら、ロッベンを抑えまくったアウレリオのフリーキックをベナユンが頭で決めて土壇場でリバプールが先制。マジかよってレアルの選手たちだが、打つ手がないので、後は試合終了を迎えるのみ。で、試合終了。
■独り言
ロッベン対策とバイタルエリアを消したラウール対策とドリブルで仕掛けさえない絶妙な間合い。リバプールって凄いなって思ったとともに、クアトロなんちゃらから外れているシャビ・アロンソの意地が見えた試合であった。そして久々にマスチェラーノが楽しそうだった。
レアルからすると、苦しいだろう。エスパニョール戦を実験にして奇襲でも仕掛けないと、勝てそうもない。仮にフンテラールがいても、空中戦で強さを発揮するプレミアのDFの前に優勢にいけるがどうかは未知数。
キーマンはグティとスナイデルとラファエルになるだろうな。この選手たちを何とかすれば、何かが起きるかもしれない。このままだったら、ロッベンが奇跡でも起こさない限り、困難なミッションになりそうだね。
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レアルマドリッド対リバプール ~ファンデ・ラモスの苦悩~
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2009年02月26日
インテルのスタメンは、セザール、サントン、キブ、リバス、マイコン、カンビアッソ、サネッティ、ムンタリ、スタンコビッチ、イブラヒモビッチ、アドリアーノ。まさかのサントンがスタメン。経験重視でマクスウェルかと思ったが。
ユナイテッドのスタメンは、ファンデルサール、エブラ、リオ、エバンス、オシェイ、パク、フレッチャー、キャリック、ロナウド、ギグス、ベルバトフ。いわゆるポリバレントな能力で貢献しているギグス。今日のポジションはどこだ。
■ナイーブなインテル
この試合の注目は、ユナイテッドがどのような布陣で試合に臨むかであった。そんなユナイテッドのシステムは4-2-3-1。トップ下にギグスを添えたシステムであった。で、一つ一つみていこう。
最初にマイコン対策。対面にパクチソンを配置。徹底した対応でマイコンから自由を奪っていた。DFラインからの攻撃参加は自由に行えることが多いので、自由な状態に慣れているマイコン。まさかのマンツーマンという非日常に慣れない様子だった。
次にベルバトフをキブに配置。後ろからの質の高いロングボールの出所を奪っていた。それでも、一度だけサントンへロングボールを通したキブであった。人数をかけることで、DFラインからのボール運びには問題のないインテル。ただし、キブを抑えられたことで、質の高い飛ばしのパスが繰り出せなくなったのは痛い。もちろん、イブラたちに質の高いロングボールを入れさせないための作戦。
最後にロナウドを右サイドに固定。最近のユナイテッドはSHを中央に絞らせなくなった、と伝えてきた。ただし、ベルバトフやギグスがサイドに流れてきたときは状況が変わる。ロナウドをサイドにはらせることで、サントンをびびらせて、攻撃参加させない作戦。CLデビューの若手を徹底的に狙う攻撃面の作戦としても機能していた。というか、ユナイテッドの唯一の穴である右SBのオシェイ側から攻撃をさせないためのサイド固定だろうと。
というわけで、有効なインテル対策をしいてきたユナイテッド。逆に、インテルはいつもどおり、、というかこれしかできないので、戦術の幅対決でユナイテッドが勝利を収める。よって、内容もユナイテッドに偏ったものとなった。
SBによるサイド攻撃、キブからの飛ばしパスを封じられたインテルは愚直にボールを繋いで、前線のスペシャルな選手にボールを繋ごうとする。序盤はロングボールも目立っていたが、ボールの質が良くない&リオとエバンスが驚異的な強さを発揮したので、早々にあきらめていた。というか、イブラたちがここまで勝てないと話にならない。
で、愚直に繋いでいくのだけど、中盤がカンビアッソ、サネッティ、ムンタリ。やはり無理のできる選手がいないってのが大きい。周りを自由にするようなパスや、ドリブルや、ボールを持っていないときの動きがまるでないので、苦戦するインテル。さらにSBの攻撃参加が抑えられているので、中央を強引に突破する無謀な状況。
で、無理やり前線にボールを入れても、周りのフォローがなく孤立するイブラたち。孤立していても何とかしちゃいそうな2人だが、この試合はさすがに苦しそうだった。途中から、オシェイを狙い打ちにしたイブラが可能性を感じさせたけど、アドリアーノはまったく。
イブラたちのポストプレーから、中盤の選手がミドルを放つ場面は多々あったが、シュートを打つべき選手が違う。で、違いを作れそうな選手として、スタンコビッチがいるわけだけど、存在感をまるで示せず。システムの組み合わせ上、浮くスタンコビッチがどれだけ存在感を示せるかで、インテルの命運はかかっているといっても過言ではないんだけどな。
次にユナイテッドの攻撃を中心に。ロナウドががんがん仕掛けていたのはインテルの守備の構造に問題がある。基本的にサイドにボールを追い込み、密集でボールを奪いたいインテル。でも、密集の前に積極的に仕掛けるロナウドの前においていかれるインテルであった。
ユナイテッドがゾーンをバランスよく埋めているのに対して、インテルは4-3で対応することが多い。スタンコビッチは蓋をする役割や、戻りの遅れている選手のカバーリングに奔走する役割。で、サイドの守備はムンタリやサネッティが担っている。で、中央の守備もサネッティとムンタリが担っている。このような理不尽な状況で守りきれるわけもなく。
ギグスが何度も中央で攻撃の基点となれていたのは、カンビアッソがゾーンを越えて、ボールにプレスに行っていたからである。ガゴもそうだが、アルゼンチン人はまずはボールを奪うというプレーにこだわりがあるようで。サネッティが寄せる→パスでかわされる→カンビアッソが寄せに行く→フリーのギグスにパスが通るの繰り返しであった。
恐らくユナイテッドはそんなインテルの特徴を掴んでいて、ギグスを中央で起用したのだろう。また、スタンコビッチが蓋をする前にさっさとサイドチェンジして仕掛ける場面も多発。で、それをファウルで止めまくるインテル→ロナウドのフリーキークショーだった。
また、ユナイテッドの攻撃で面白いのが、パクチソン。ギグスを相手のギャップで使うので、ベルバトフが相手のCBコンビと対峙することになる。そんな数的不利を打破するために、パクをCFみたいな役割で使うのは面白いなあ。
ユナイテッドの誤算を言えば、セザールがリズムにのっちゃったことだろう。点が入りそうな気がしない。で、前半は0-0。。
■我慢比べ
後半の頭からゴルドバが登場。リバスは致命的なミスをしたあとも、どこか自信なさげであった。だったら、最初からゴルドバって感じだけど、怪我の具合やリバスへの期待があったのだろう。
後半のインテルは狙いをはっきりさせてきた。というか、システムをいじってきた。これがちょっと面白かった。中央の攻撃をサイドに広めるために、スタンコビッチを右サイドへ、ムンタリを左サイドへ追いやった。SBはなかなか攻撃参加できないので、お前らがやれと。
で、中盤をサネッティとカンビアッソにする。ユナイテッドからすると、中盤での攻防で色気が出る。この2人ならボールを奪えるんじゃないか的な判断で挟み込もうとするが、いざとなったらバックパスでこの挟み込みをかわすインテル。ただ、バックパスがあさっての方向へ飛んでいく場面がちょっと面白かった。とにかく奪われなければ良いみたいな。
で、色気が出たユナイテッド。空いたのがキブ。ベルバトフが遅れてプレスをかける場面が目立ち始め、キブからのロングボールが前線におさまり始める。また、セザールにもがんがんボールを蹴らせていた。そして、セザールのロングパスは非常に高い質だった。たまに、CBよりもロングキックの質が高いGKがいる。
で、インテルは左サイドから果敢に仕掛ける。ユナイテッドの弱点はオシェイだ。オシェイを狙え。彼は守りで奇跡を起こせる選手ではない。ってことで、一番うまいイブラにムンタリを絡ませることで、試合の流れを引き寄せていくインテル。イブラのスルーをアドリアーノが外した場面は本当に惜しかった。
ユナイテッドからすると、相手は前半よりも守備のバランスを崩して攻撃を仕掛けてきた。さらに、攻守に切り替えを早くして、前線から潰しにかかってくる。このインテルの行動に対応が遅れるユナイテッド。徐々にマイコンが目を覚まし始めて嫌な展開。また、ロナウドは徐々にサントンに圧倒され始める。
さらにいうと、無秩序の斬り合いを歓迎すべきか否かの判断が非常に難しかった。結果として、ユナイテッドは斬りあいを望まずに守備のバランスを崩さない道を選択。ファンデルサールに目立った仕事をさせないまま、うまくインテルの攻撃をしのいでいく。
76分にアドリアーノ→バロテッリ、ムンタリ→クルス。守備で遅れ始めるムンタリだったら、攻撃の専門家を起用するほうがいい。でも、バロテッリかい。そしてクルスが登場。ユナイテッドが守るなら、こっちは攻撃姿勢ですよと、ユナイテッドの選手を挑発するモウリーニョ。
83分にパク→ルーニー。本職のFWが登場。ファーガソンはぎりぎりまで動きませんでしたと。チームもそのファーガソンの意図どおりに少ない人数でカウンターを仕掛けていく。最大のチャンスはギグスの単独突破とベルバトフのスルーパスをルーニーが抜け出した場面だろうか。最小限のリスクで得点を取りに行ったユナイテッド。斬りあいを望んだけれど、我慢されちゃったインテル。
スコアレスで試合が終了。あれだけフリーキックがあったのだから、ロナウドは決めたかっただろうな。
■独り言
後半のインテルは見事だった。ユナイテッドを誘ったモウリーニョの采配も非常に面白かった。我慢したファガーソンも凄いけど、斬りあわなければ点を取れそうもない、、ってのがモウリーニョの判断だとすると、単純な力比べだったら、ユナイテッドのほうが上なのだろう。それを認めたのかな。だとすると、采配勝負でセカンドレグが決まりそうである。非常に面白い。
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インテル対ユナイテッド ~我慢比べ~
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2009年02月25日
アーセナルのスタメンは、アルムニア、クリシー、ギャラス、コロ、サニャ、ナスリ、ディアビ、デニウソン、エブエ、ファンペルシー、ベントナー。試行錯誤の続くアーセナル。中央にディアビを使ったのは非常に面白い選択だと思うよ。
ローマのスタメンは、ドニ、リーセ、メクセス、ローリア、モッタ、デロッシ、ブリギ、タッディ、ペロッタ、バチスタ、トッティ。今季は初めてのローマ。システムを変更してきたのかって感じ。クリスマスツリーになるのかな。見てみないとわからん。CLの決勝がオリンピコなので、気合十分か。
■戦術に縛られすぎ
ローマのシステムは4-3-2-1。いわゆるクリスマスツリーに非常に似通っていた。バチスタが浮き気味だったのが気になるところだが、基本的にはクリスマスツリーという表現で問題ないと思う。
4-3-2-1の弱点はサイドの守備である。そのままの配置で機能させようとすると、相手のSBが空いていしまうので、その穴を埋める戦術が必要とされる。ちなみに、その戦術が面倒くさいからミランは4-4-1-1で対応していたのは懐かしい記憶。
で、ローマのやり方をみていこう。トッティは最前線。なぜかギャラスのマークをしていた。たまたま自分のプレーしたいエリアのそばにギャラスがいたのか、右SBのモッタに期待して右よりのポジショニングを取っていたのか、それともギャラスの組み立て能力(?)への対応なのかは謎である。トッティがギャラスのマークをしていたので、自然とコロとサニャサイドから攻撃が多くなるアーセナル。さすが、イタリア。トラップをかけてきたかと思ったが、そんなことはなかった。
ペロッタとバチスタの役割はデニウソンとディアビを抑えること。相手の攻撃をサイドへ追いやることが彼らの役割のようだった。ペロッタはデニウソンを一応抑えていたが、バチスタが本当に中途半端だった。デニウソンとディアビを関係を見ると、デニウソンがボールを散らして、ディアビがボールをキープして突貫していく関係であった。
足元に定評があり、フィジカル能力にも優れたディアビ。ボールを捌いてどんどん前で出て行く動きに対してバチスタはついていくことをしなかった。ローマにとって不運だったのは、ボールを経由することが多かった右サイドにディアビがいたことである。
次にデロッシとブリギとタッディ。彼らがサイドの守備を担当していた。この試合ではサニャの対応に苦戦するブリギの姿が何度も目撃されている。ブリギがサイドの守備に走れば、自動的にデロッシもカバーリングのためにサイドへ参上する。
このときに逆サイドのタッディの対応が微妙であった。デロッシが中央を離れる→中央のスペースが空く→タッディが埋める→ナスリ対タッディのミスマッチの実現。で、ナスリに暴れられるローマであった。
恐らくセリエのチームにはSBを使ってポゼッションで攻めてくるチームが少なそうである。なので、このような守り方でも対応できるのだろうが、今日の相手はアーセナル。腐ってもアーセナル。なので、サイドへの対応がどうしても遅れるローマのやり方だと勝てそうな気配がまったくなかった。サニャに仕掛けまくられる前半のローマ。
5分の決定機がまさにそれ。余裕のあるサニャが、右サイドに流れたナスリにスルーパスを通した。9分にも同じような形でファンペルシーが裏を取った。リーセは何をしているんだって話だが、対面のエブエの奔放さの前に混乱しているようだった。そのためか、マークの受け渡しがスムーズに行かない。CBの立場からすると、リーセのマークが消えたわけだから、サイドに流れた選手の対応は任せたいはず。
11分にはトッティが中盤に降りて守備に参加していた。完全に焦っているようで。ボールを低い位置で回復しても、トッティまでのボールが届かない悪循環にローマは陥っていた。
アーセナルはナスリを中央に、ベントナーを左サイドにして試合に臨んだか、途中で代えたのか。守備面ではデロッシにナスリをぶつけること、攻撃面ではデロッシがいなくなる中央のスペースをナスリに使わせる狙いがあったのだろう。これが完璧に機能する。ただし、ベントナーがフィニッシャーとしての役割をまっとうできずにアーセナルはなかなか先制点を奪えない。
33分にはメクセスが攻撃参加。失敗に終わるものの、デロッシの楔のパスを導くことになる。4-3-2-1の利点として、ボール運びに人数をかけられるというものがある。しかし、ローマはボール運びでも苦戦。ピサロとデロッシでボールを運んでいた時代が懐かしい。それでも、新加入のモッタを中心に何とか相手を崩していくローマ。このモッタは何者だ。
35分にアーセナルがPKを得る。この場面のきっかけがディアビ。バチスタが守備をサボっていて、そこからボールを運ばれる典型的な場面であった。前線に飛び出してくるディアビに対して、ついていかない意外性のバチスタ。さすがである。ナスリが中央で活躍できたのもディアビの飛び出しに対して、ローマが有効な対策をうてなかったことが挙げられる。
ゾーンを越えて動くアーセナルの選手に対して、最低限の人数で対応しようと試みたローマがぼこぼこにされた前半戦だった。ひとまず、ペロッタとバチスタの位置を入れ替えるか、バチスタに説教するか、システムを変更しないと、勝てる気のしないローマ。守備堅めにしても、システムでうまく対応しないと個人が大変になってしまう。その結果、デロッシがセカンドレグに累積で出られなくなるのだからやるせない。
逆にアーセナル。相手の事情もあって、久々にボールをまわせて仕掛けられる状況。パスが回ることで自分たちのリズムに乗れたのが大きい。特にサニャとディアビとナスリが大活躍。演出はバチスタとスパレッティとデニウソン。黒子に徹するとデニウソンは素晴らしい。特に守備面で。ただし、的にもならない左サイドのベントナーが試合に出場している意味がわからない。
■追加点はどうする
コロとギャラスがピッチに入る前に後半がスタート。勝手にピッチに入ったコロにイエロー。なんかかわいそうだな。でもルールだ。
後半のローマはやり方を少しだけ変更。前からプレッシャー。でも、アーセナルのパスサッカーの前に簡単にかわされるローマのプレス。で、決定機を外すベントナー。
ボール運びの場面でも、ローマはミスを連発。デロッシも単体ではボールを運べないし、SBの選手にそういう特徴をもった選手がいるわけでもなさそうで。ゾーンを均等に埋めるアーセナルの選手がパスカットを連発で繰り出されるショートカウンター。
56分にブリギ→ピサロ。これでボールが回るようになるはず。ピサロはうまいぞ。そして、本当にボールが回るようになった。ピサロは強い。ローマは攻撃の時間を作れるようになったので、ほっと一息である。
61分にディアビ→ソング。初めてみたときも、ディアビは中央をやっていた。中央の選手かと思っていたら、サイドで使われていた。今日のできを見ていると、やはり中央の選手なのかもしれないと。ただし、バチスタに助けられた感は否めない。
66分にベントナー→ベラ。この交代の前に、ローリアが信じられないミスをして、エブエに超決定機が訪れたが外した。ベントナーは守備で貢献していたのは事実。でも、守備で魅せる選手ではないはず。
81分にエブエ→ラムジー。同時にバチスタ→ブチニッチ。後半のバチスタは攻撃に専念気味でペロッタが守備に奔走していた。ペロッタが最終ラインまで下がって守備をするのがどうなのかはおいておいて、バチスタは前線にいても特に何もしていなかった気がする。
ただし、後半のアーセナル。両SBの攻撃参加が控えめになっていた。前半のようなイケイケでなく、ちょっと守備にバランスをおいた印象。それでも、チャンスとみるやクリシーは積極的にドリブルで相手を圧倒していた。しかし、前半ほどの圧倒感はなく。でも、シュート数は増大。ローマのミスからシュートまでの流れは非常に良かった。
で、試合はそのまま終了。1-0でアーセナルが勝利した。
■独り言
ローマがしっかりと修正できれば、セカンドレグは全然違うものになりそうである。アーセナルの立場からすると、ローマがひどすぎたのもあるし、ディアビが引っ込んでから、勢いがなくなったのも否めない。やはり、とどめをさせなかったが痛いアーセナル。ローマは命拾い。
トネットとシシーニョとピサロが出てくれば面白そうだけど。アクイラーニは怪我だっけか。デロッシがいないのが痛いけれど、これでシステムを変更できれば、不幸中の幸い。
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http://www.plus-blog.sportsnavi.com/josepgualdiola/article/617
アーセナル対ローマ ~ゲームプランの失敗~
posted by らいかーると |09:47 |
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