2009年05月11日

バルセロナ対ビジャレアル ~ジョレンテの意地と憂鬱なアビダル~

 バルサのスタメンは、バルデス、アビダル、プジョル、ピケ、アウベス、ヤヤ、ケイタ、シャビ、イニエスタ、エトー、メッシ。三冠に向けてまい進するバルサ。しかも、レアルが負けたのでここで優勝すれば、まずは一冠。でも、ミッドウィークに国王杯もあるわけで。それでも、ベストメンバーなペップ。やはりまじめだ。

 ビジャレアルのスタメンは、ディエゴ・ロペス、カプテビラ、ゴティン、ゴンサロ、ハビベンタ、エグレン、イバガサ、ピレス、カニ、ジョレンテ、ロッシ。調子を落としたけど、そろそろ底は通り過ぎたかなみたいなビジャレアル。この試合内容で今後の運命が決まりそうである。スタメンを見れば、斬りあう気満々。ってか、ニハトがスタメン外れたね。

 ■ビジャレアルの謎

 最近は4-4-2のひし形で試合に臨むことの多いビジャレアル。しかし、ビジャレアルの4-4-2は攻撃的な選手が多すぎて、DFに負担がかかりすぎることが多い。で、この試合でもその様子は見事に現れたわけで。ただし、アウベスにカニを当てるなど、多少は守備に気を使った様子を見受けられてことも記述しておく。

 このブログでも散々伝えてきたが、4-3で守りきるのはやはり難しい。コパのアルゼンチン代表がカンビアッソ、ベロン、マスチェラーノの中盤で頑張っていたけど瓦解したのがとても印象に残っている。もちろん、相手の攻撃力がたいしたことなければ、問題ないのだけれど、強豪はSBもちゃんと攻撃に参加できるチームが多いからね。

 特にビジャレアルの中盤はカニ、エグレン、ピレス。カニとピレスに守備を期待するのはやはり間違っているわけで。だから、ビジャレアルは斬りあう姿勢を明確にしたのだけど、実際は斬りあうことすら許してもらえないのが現実であった。

 バルサのボール運びに対して、ビジャレアルはイバガサが中盤に加わったり、FWと連携して前からプレスをかけたりするのだけど、システムの都合上、どうしても、バルサのSBへのプレスが遅れる。ピレスとカニがSBのマークにいっちゃったら、エグレンがバイタルで一人ぼぼっちになってしまうからできないし。イバガサをCBに当てて、FWにSBをケアしてもらえば面白いのだけどね。

 そんなわけで、前半はバルサタイムであった。アビダル、アウベスからの発信で、バルサは自由を得て攻撃を仕掛けていく。イニエスタが中盤に来なくてもボールが回りまくる現実がビジャレアルの守備のレベルを物語っていた。

 そしてあっさりとバルサが先制。しかし、ビジャレアルがすぐに同点ゴールを決める。攻撃的な選手を多く配置しているだけあって、ボールを奪えば、いつものビジャレアルのらしさを見ることは出来た。問題はボールを効率よく奪えないこと。ただし、ビジャレアルの同点ゴールは高い位置からの守備でヤヤからボールを奪い、ショートカウンターを発動であった。

 都合のいい同点ゴールによって、ビジャレアルは息を吹き返すのだけど、その流れをバルサに引き寄せたのがバルデスのスーパーセーブ。ロッシのヘディングを神がかり的なセーブでチームを救った。そして徐々にバルサがボールを支配していく。で、ゴール前で仕掛けるバルサに対して、ビジャレアルのDFはさらされることが多い→よって、ファウルで止めることが多くなる。

 で、バルサの弱点に認定されそうなセットプレー。シャビの素早いリスタートから最後はエトーが、前半の終了間際にはアウベスが直接叩き込んで3-1で前半は終了。いわゆる、いつもの光景あった。ビジャレアルは懸命に耐えていたけど、もっとチーム全体で耐えるようにしないとボールを奪うことは出来ない。・

 後半も流れは決して変わることはなかった。カンプノウはお祭り騒ぎでウェーブや合唱が始まる。優勝を確信したカンプノウという感じで。バルサの選手もそれにこたえる形で、チャンスを作っていったが、オンサイドのシャビのゴールは取り消される不運あり、エトーのシュートは明後日の方向で追加点を奪えない。でも、2点差があることで、スタジアムが落胆に包まれることはなかった。

 まじめなペップ監督は貪欲に追加点を狙っていたようで、チームをいじることはしなかった。確かに後半のバルサは独りよがりな攻撃も目立ったが、特筆すべきは相手に決定機を与えていなかったことだろう。そんな流れを壊したくないペップはチームをいじらない。先に動いたのはもちろんペジェグリーニであった。

 63分にロッシ→ニハト、ピレス→ブルーノ。ポゼッションよりも、裏狙いの采配である。守備を安定させて、ジョレンテとニハトを走らせようと。ロッシは組み立てに才があるものの決定力がないんだなと。

 しかし、この交代で流れは劇的に変化することはなかった。流れが変わったのはアビダルの退場&PK判定。PKはしょうがないにしても、退場は可愛そうだったアビダル。チェルシー戦に続いてまた退場してしまったアビダルであった。マティがPKを決めて1点差。

 これで、動いたペップ。てっきりケイタが左SBに入るのかなと思ったが、エトー→シウビーニョで守備固め。この交代にはちょっと驚いた。というのも、バルサはやはり連戦で疲れていて、シーズンで見られたような鬼プレスがなりを潜めているのである。ビジャレアルがときどきらしさを見せられたのはそんなバルサ側の要因もある。そんな中でも走ってくれそうなエトーを下げるとはどうしたのかなと。

 ビジャレアルはポゼッションが確かにうまいけれど、CBは泣き所である。プレスに弱い。しかし、エトーがいなくなって10人になったバルサにビジャレアルのCBにプレスをかける余裕はない。よって、ビジャレアルは泣き所が落ち着いてプレーできるようになる。

 よって、試合展開は一気にビジャレアルへ。もう試合が決まったような会場に雰囲気に抵抗するようにビジャレアルが一気に攻勢に入る。バルサは疲労の見えるシャビとメッシ→グジョンセン、ブスケツを投入。シャビを下げてブスケツはやはり守備固めなのかどうか。疲れているシャビよりは守れそうだけど。

 で、ロスタイム。CBに間でボールを呼び込むジョレンテにブルーノがロングパス→プジョルともつれながらもボールを呼び込んだジョレンテがスーパーなシュートを決めて、バルサの優勝を阻止する格好となった。がっかりのカンプノウであった。でも、優勝は間違いないだろうけど。

 ■独り言

 先制点を決めたときのジョレンテの喜びが尋常でなかった。凄い気迫だなと。そんな気迫が呼び込んだロスタイムの同点ゴール。バルサばかりが注目されている中で、俺たちだってって気持ちが強かったのだろう。多分。

 逆にバルサ。次節はアビダル、アウベスが出場停止でめちゃくちゃな布陣になりそうである。そしてイニエスタも怪我をしたらしい。あと少しの辛抱だけど、耐え切れるかどうか。それとも、フレブ、ボージャン、グジョンセンが救世主となれるか。ボージャンには期待し取るぞい。

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2009年04月26日

バレンシア対バルセロナ ~第一の関門~

 バレンシアのスタメンは、セサル、アレクシス、マドゥロ、アルビオル、ミゲル、マルチェナ、バラハ、マタ、パブロ・エルナンデス、シルバ、ビジャ。現在4位。CLのストレート出場は3位からなので、もう勝ち点は落とせないわってな感じ。

 バルサのスタメンは、バルデス、アビダル、プジョル、ピケ、アウベス、ブスケツ、ケイタ、シャビ、イニエスタ、メッシ、エトー。チェルシー戦を睨んでか、多少のメンバー変更があるようで。注目はプジョルとピケのコンビだろう。左サイドのイニエスタは前節ほどの活躍はできまい。

 ■おかえりバレンシア

 ウナイエメリの選んだバルサ対策は前線からの鬼プレスであった。もともと、能力に長けた前線の4枚は勝手に前から守備を始める特徴を持っていたので、願ったり叶ったり。後ろに引いて守備ブロックをつくるよりは、チームの特徴にあっている。ただし、後ろの選手がついてこない現象が見られていたわけだが、この試合ではちゃんと前線に連動していた。

 バルサのボールの出所を潰すことによって、バルサの強力な前線の選手にいい形でボールを供給させないようにってのがバレンシアの狙い。マルケスがいないので、バレンシアからすると幸運な面もあった。

 問題のプジョルとピケ。バレンシアの守備を見ていると、意図的にプジョルにボールが渡るように守っているようには見えなかった。プジョルは自由にされる場面もあったが、それはあくまでボールが入ったらで。そこにボールを集めるように守備をしているようには見えなかった。そんな自由を与えるよりは、ボールを持って思考する時間を削りに行くことを選択したようで。

 恐らく、マルケスがいてもあんまり変わらなかったのではないかなって思う。自由な状態では、プジョルもちゃんとエトーにボールを当てる場面もあったので。ドリブルで自滅する場面もあったけど。

 で、相手の鬼プレスに苦しむバルサ。ボールがサイドをわったり、苦し紛れのロングボールが相手に渡ったり。さて、こんなときに周りのために無理をしてくれる選手が誰だ、バルサってのが今日の問題。マルケスは繋ぐのはうまいけど、無理はきかないもんね。

 最初の候補はブスケツ。ヤヤよりも繋ぐのがうまいと評されている選手。管理人もそう思う。でも、今日は対面のシルバの前に攻守に苦しむことなる。まさにキャリアの違いを見せ付けられたかなと。ファウルを誘われて与えたり、簡単にフリーにしたり。ボールつなぎではうまさを見せるのだけど、そのうまさがミスにつながる場面もあり、周りを自由にするゲームメイクは出来ていなかった。相手のプレスをかわすために、DFラインに入っても面白かったかなって。

 次はシャビ。今日のシャビはマルチェナやバラハの前にかなり苦しそうだった。いわゆるバレンシアの鬼プレスの前に、自由を奪われる格好となる。らしくないパスミスも目立ち、もしかしたら疲れているのかもしれない。ケイタはいうまでもない。

 最後にメッシ。チーム状態を察知してか、珍しくポジションを下げてゲームメイクに顔を出していた。シーズンの中盤では個の力で試合を決めまくっていたメッシだが、やはりお疲れのようで、ドリブルにいつものキレがない。

 元気なのはイニエスタと鉄人・アウベス。予想通り、イニエスタは左サイドだとプレーエリアが狭くなるようで、周りを助けるゲームメイクはできていなかったってか、やろうとしていなかった。でも、チャンスメイクはしていたのだけど。

 よって、自動的に低い位置でボールを運ぶことを余儀なくされるアウベスを中心にバルサはボールを運んでいく。オプションとしてでなく、アウベスが無理をしてボールを運んでいくので、いつもと勝手が違うバルサ。でも、昨年はここにザンブロッタだったわけで。

 試合はバレンシアの意地が炸裂するようなプレスの応酬で非常に引き締まった内容となった。もっと、バレンシアのプレスに連動性がないのではないかと予想していたが、ウナイエメリはきっちりと仕上げてきたようで。マタもシルバもパブロ・エルナンデスもがっつりと相手に襲い掛かっていた。

 セビリアが4-4で守備を固めてぼこられたわけだけど、バレンシアは
4-2-3でバルサのシステムに選手をちゃんと配置した格好となる。バルサの中央のシャビ、ケイタ、ブスケツを2枚のボランチで抑えようとするのはやっぱり難しいのだろう。チェルシーはどうする。

 で、バレンシアの攻撃は前線の4枚に依存。特に左サイドから仕掛ける場面が多かった。アウベスの裏を狙う意味合いもあるが、いつものバレンシアの特徴である。そんな正面衝突で幕を開けた試合。先制点は意外な形で訪れる。 

 23分にバルサが先制。虚をついたアビダルのドリブル突破から試合が動く。アビダルの突破に呼応するようなイニエスタのスペースへ飛び出す動き。メッシとイニエスタのコンビプレーでバレンシアから先制点を奪うことに成功。バレンシアの立場からすると、それまでSHとSBががっちりと守りを固めていたサイドだったが、アビダルの突破にSHの切り替えが遅れた模様。メッシとイニエスタのコンビも凄かったが、意表をついたアビダルがえらい。

 先制されたがなってことで、前線の4枚だけに攻撃を任せている場合じゃないよってことで、バラハとマルチェナも攻撃に顔を出すようになる。SBはあがらず。すると、徐々にバレンシアの攻撃意欲が高まるようになり、守備がおろそかになっていく。繰り出されるバルサのカウンターを最終局面で跳ね返すバレンシア。

 どちらかというと、バルサのほうがチャンスを作れそうな状態がついづいた時間帯となる。攻め急ぐ必要のなくなったバルサからすると、ボールキープに走って、自分たちの流れを取り戻したかった時間だが、バレンシアがそれを許さなかった。オープンな状態は今日のバルサからすると歓迎なのだけど、追加点を奪えるような状況にないんだな、メッシが。

 バレンシアはシルバやビジャが鬼気迫る突破を見せる。ビジャは強引なシュートを連発し、シルバは得意のドリブルでバルサゴールに迫っていくものの、ゴールまでの距離が遠く、点が入りそうな雰囲気はなかった。

 しかし、43分。コーナーキックからバレンシアが同点ゴールを決める。前に飛び出したバルデスがボールに触れないミス→マドゥロに押し込まれてまさかの同点。バルデスはファウルをアピールしていたが、周りのバルサの選手はあきらめていた。

 そしてロスタイム。中盤でボールを受けたヘタフェで武者修行を終えたパブロ・エルナンデス。ブスケツをあっさりとドリブルでかわすとシャビやケイタをワンツーで振り切って、今度はトラップでプジョルをかわして中央突破。最後はバルデスとの一騎打ちを制してなんと逆転。ブスケツの最初の対応がすべてであった。これではヤヤの牙城は崩せなそうである。

 そして前半が終了。まさかのバレンシアリードで後半を迎えることとなった。急な展開なので、ハーフタイムは大忙しの両チーム、。特にグアルディオラは大変だろう。そして、ハ-フタイムのボージャンとメッシのお見合いはいったいなんだったんだ。

 ■バルサの猛攻

 リードして後半を迎えるようになったバレンシアにはいつもの癖が姿をあらわす。前線でプレスをかける4人衆と後ろで守備を固める6人衆みたいな。でも、今日はビジャ以外がちゃんと守備にもどるので、守備が破綻することはなかった。

 ただし、ボール運びに苦労していたバルサからすると、常に相手が追いかけてくるよりは、よっぽどましってなわけで。また、後半になると、イニエスタが自由に動きまわるようになる。これで、バルサは徐々に流れを引き寄せていく。

 62分にケイタ→アンリ。イニエスタを中央に配置することで、さらに自由を。シャビは高い位置をイニエスタに任せて、後ろから試合を作ることに徹するようになった。また、左サイドからアンリが積極的にシュートを放つことで攻撃の槍を増やしたバルサ。

 66分にバラハ→ミチェル。下がりすぎている守備のラインを高い位置に上げようなんて意図はない。単純にバラハが疲れたのだろう。それに攻撃の起点として機能したらいいなくらいな。

 75分にシャビ→グジョンセン。残り時間が15分になってからのバレンシアは全員が自陣に戻って守備を固めていた。なので、シャビはすでにお役ごめん。ほっておいてもボールが運べる状態で。ならば、高さやゴール前に嗅覚のグジョンセンに期待ってやつだ。

 同時にミゲル→モレッティ。バルサはなんだかんだ右サイドのメッシと、空いたスペースにアウベスで一対一の状況を何度となく作っていた。なので、アレクシスよりもモレッティ。ミゲルがカードをもらっていたのならば、退場にならないようにってやつだろう。

 終了間際に、マタ→ビセンテでカウンターに備えるバレンシア。でも、同点ゴールは意外な形で生まれることになる。イニエスタがファウルをいけまくることで、セットプレーのチャンスが多いバルサ。でも、キッカーがいけいけのアウベスしかいなくなったのが残念なところで。

 しかし、43分のセットプレー。DFとGKの間にボールを放り込むと猛然と突っ込むブスケツ。このブスケッツに誰もついていかなかったのが不味い。とうとうきれた集中。セサルが身を投げ出してこのピンチを防ぐが、ボールは無常にもアンリに元へ。土壇場でバルサが同点に追いついた。

 ここからビジャの反逆がまた始まるのだけど、結果は2-2のまま終了。バレンシアが自分たちらしさを取り戻した一方で、バルサは貴重な勝ち点1を得ることに成功した。

 ■独り言

 バレンシアが示した対抗策は立派に機能していたと思う。ただ、バレンシアの4人衆はボールがしっかりとおさまる技術がずば抜けていたかなって。リベリを取るなら、シルバを取ったほうがいい。そして、ボールのおさまらないエトーさん。チェルシー戦の結果次第ではめちゃくちゃ叩かれそうな予感。

 レアルが無事にセビリアに勝ったら楽しいことになりそうだな。

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posted by らいかーると |19:16 | バルセロナ/0809 | コメント(11) | トラックバック(1)
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2009年04月23日

バルセロナ対セビリア ~強いぜバルサ~

 いろいろ調べ物をしていたら更新が滞りました。今日から復活です。ちょうど、ミッドウィークに試合があるのだからよくできたものですね。ちなみにバルサ。セビリア、バレンシア、チェルシー、レアル、チェルシ、ビジャレアルなんていう連戦です。いやぁ、楽しみだ。

 バルセロナのスタメンは、バルデス、アビダル、ピケ、マルケス、アウベス、ヤヤ、ケイタ、シャビ、イニエスタ、アンリ、エトー。メッシとプジョルがいない。メッシは腹痛、プジョルは温存かスタメンから外れたか。

 セビリアのスタメンは、ハビバラス、ナバーロ、エスキュデ、スキラチ、モスケラ、ロマリッチ、マレスカ、ディエゴ・カペル、ヘスス・ナバス、ルイファビ、コネ。セビリアが1.5軍に見えるぜ。ドゥシェル、レナト、ペロッティ、カヌーテはベンチに控えている。それとも、バルサ対策だろうか。マレスカとコネが見られるのはうれしいが。

 ■たこなぐりにされるセビリア

 セビリアのシステムは4-4-1-1。特筆すべきはヘススナバスとカペルの位置。カペルが右サイドでナバスが左サイドだった。そしてこの位置が入れかわることはほとんどなかった。てっきり、アウベスの裏を特急カペルが走りまくるのかと思ったら、そうでもなかったようで。

 まずは、この位置関係の意図を考えてみよう。セビリアはチーム全体として、このSHコンビを走らせる意図は持っていた。その中でヘススナバスは左足でもクロスをあげていて、カペルは左足に持ち替えてクロスを上げていた。

 利き足を逆のサイドで使う一般的な理由は中央に切れ込みやすいからである。つまり、クロスで終わるのでなく、最後まで任せたと。ゴールを奪うところまで自分でやりなさいと。レアルのロッペンが右サイドで使われるのがこんな理由だったり。

 ただし、セビリアはFWを2枚もおいている。中央に配置しているわけで、だったらクロスを上げてもいいじゃないか、、、なんてことがよぎる。ワントップでゴール前に入ってくる選手が少ないならば、SHの選手に最後までお任せする理由も理解できる。でも、コネとルイファビがいるじゃないか。

 そんなわけで、SHの選手はクロスで終わる場面が多かった。どちらかというと、カペル発信のチャンスのほうが多かったような。ファーサイドのヘススナバスにあわせたり、ピンポイントでコネの頭に合わせたり。ただし、クロス主体ならば、逆のポジションで使う意味がわからないよねってなことで。つまり、意図がわからない。結果として、ヘススナバスは試合に入り込めていないようだった。クロスを上げるだけの選手ではないよ。

 セビリアのバルサ対策はいつものものだった。マルケスをルイファビが見て、ヤヤをコネが抑える。で、ピケは構造上浮いた存在となる。なので、ピケがどれだけ存在感を示せるかでバルサの機能性が決まってくるのだけど、お見事であった。サラゴサ時代にピボーテでぶいぶい言わせていたことの記憶がよみがえる。

 自由になったピケはドリブルでどんどん駆け上がり、楔のパスを連発していた。ピケが周りを自由にしてくれるプレーを難なくこなしたので、バルサはピケ発信で簡単に前線にボールを届けていく。つまり、マルケスを抑えるだけでは、ボールの出所を抑えられないんだってことを意味する瞬間であった。マルケス×ミリートの時代が懐かしい。

 そんなピケを自由にしてしまったセビリア。混乱状態に陥るのは明らかなことで。守備が機能しないまま、どんどん攻め込まれていく。その混乱に拍車をかけたのがイニエスタ。セビリアはマレスカ×ロマリッチがシャビ×ケイタとやりあうのだけど、イニエスタが中央に進出してくる。でも、マレスカたちはシャビたちのマークにつかないといけない。でも、その隙を突いたポジショニングで相手を苦しめたのがイニエスタ。

 DFの間でボールを受けようねとはよくいったもんで。ケイタとシャビが距離をとることで、マレスカとロマリッチの距離も開くことになる。マ0区についていかないと、シャビたちがフリーになってしまうので。で、その間でイニエスタが顔を出すと。DFラインはエトーと中央に入ってくるアンリの対応に追われ、ナバーロは飛び出してくるアウベスに気を使っているように見えた。

 そんなわけで、極端に表現すれば、4-4-2のひし形のようなバルセロナ。ひし形もこういう風にやれば、機能するのだなと勉強になった瞬間であった。そんなイニエスタの大活躍でバルサは2点リードで後半を迎える。

 セビリアは新たな対策を行う必要がある。ひとまず、FWががむしゃらにバルサのCBにプレスをかけるか、チーム全体で引きこもるしかないだろう。でも、負けているのだから引きこもってもしょうがないわけで。繋げるようになってきているピケも相手のプレスにはバックパスでこたえることが多いので、チャンスはあると思うよ。

 ちなみに、前半のセビリア。コネが途中からピケについたり、中盤が前がかりになったけれど、DFラインを下げてボールをまわすバルサの誘いの前に、チームで守備のやり方の意思を統一できなかったみたいである。なので、本当にぼこぼこにされた前半戦だった。

 さらにシステムの粗をいうならばコネ。チームが自陣に押し込まれている時に、守備に参加しない。よって、セビリアは4-4で守る。バルサはその4-4の間に選手を送り込もうとするので、4-4の距離を近くしてバイタルを消すセビリア。そうなれば、4-4とFWの距離が開き、そのスペースでバルサにゲームを作らせてしまうことになったとさ。

 ■試合からはなれて

 コネ→カヌーテで後半に臨むセビリア。今日のプレーならば、ルイファビだろうと。序列か。ただ、バルサからすると、ドログバ対策の予行演習になるね。

 で、そんなカヌーテへの放り込みもみられたが、ビルドアップの出来ないセビリアはバルサのプレスの前にあっさりとボールを失う。で、カウンターをくらい最後はシャビに決められて試合が終了した。

 そんなわけで、話は試合内容から離れてみよう。まずはこの試合でも大活躍だったイニエスタについて。3年前くらいにイニエスタの宣伝を始めたわけだが、もうその宣伝は必要にないくらいに目立つプレーをするようになった。

 イニエスタの最大の特徴はポジショニングのうまさにある。イニエスタは自分のゾーンにとらわれることなく動き回る。その判断基準は。相手にとって、どこにいたら一番嫌なポジションに移動することと、チームがうまく機能していないときに、どこの位置が自分を必要としているかってことである。

 今日の試合でいえば、シャビとケイタの間に入ることで、完全にセビリアを混乱に陥れた。以前の話で言えば、ボールを運ぶのに苦労しているバルサにWGのイニエスタがMF、DFの位置まで下がって無理をする場面が何度も見られた。

 パスでボールを運ぶ選手は世界中にいるが、ドリブルでボールを運べる選手はイニエスタくらいしか知らない。守備面で破綻をきたしたが、デコシャビイニの中盤の恐ろしさは今でも覚えている。ライカールト時代のボール運びはイニエスタがほとんど担っていたと言っても良いくらいで。それはいいすぎか。

 そんなイニエスタ。なので、シャビの横よりもWGで使ったほうが面白いプレーをするようになるのは試合が証明している。シャビの横でも十分凄いけれど。本日のように相手を混乱させるときのイニエスタはたいていWGで使われていることが多い。ただし、左サイドだとドリブルに固執しちゃうかわいい面もある。

 そんなイニエスタが絶好調なのは、前半戦を怪我で欠場していたからか。くしくもチェルシーにも怪我によって、コンディションが上がってきたドログバがいる。この2人がキーマンとなりそうだね。

 ■そんなバルセロナ対策を考えてみよう。

 アンチフットボール作戦が一番手っ取り早い。昨年のデポルのように5バックをしくことで、相手の流動性に対抗するために、自分のゾーンの越えてついていけと。自分のゾーンを空けても大丈夫。だって、人が余るように設計されたデポルの5バックはなぜに流行らなかったか。

 ただし、それじゃつまらないよねってこなことで、バジャドリッドのように前プレをかけるのが王道のような気がする。マルケスとピケに前を向かせない→バルデスにロングボールを蹴らせる機会を増やしたほうが現実的。ただし、バルデスの位置にレイナがいたら、、、、、打つ手はないかもね。

 前線から鬼プレスの注意点は後ろがついてくるかどうかである。つまり、ドログバがマルケスを追い掛け回したよ→マルケスがヤヤにパスをしたよ→ヤヤがフリーだったよでは話にならないわけで。マルケスにプレスをかけながら、マルケスがパスをしそうな選手のマークをつくことで、マルケスの選択肢を削るのが連動性あふれるプレスなわけで。

 でも、バルサはそれにも対策をうっている。前線から鬼プレスの注意点・その2が、どこまで追いかけるのか。本当に相手のゴール付近まで追いかけるのか。DFラインをハーフライン付近まで上げていいのか。相手のロングボールを味方のDFが競争して走り勝てるのかなどなどの迷い。

 で、バルサは相手にそんな迷いを生ませるために、最終ラインを下げてボールをまわすことがある。つまり、どこまで追いかけてくるんですかと相手と会話するのである。どこまで来るの?ここまでくる勇気あるの?みたいな。こうなると、守備の選手たちはやはり不安になる。で、連動性に迷いが埋めれ、スペースができてぼこぼこにされる。

 よくピッチを広く使って攻撃をしようみたいな考えがあるが、横に広くだけでなくて、縦に広く深くってのはなかなか難しいよね。相手をおびき出すポゼッション技術でしたと。

 ■独り言

 素晴らしい内容のバルサが、CLでもリーガでも優勝することを切に望みます。このサッカーで優勝できないのは、ちょっとおかしい。でも、この素晴らしいバルサが、徹底的な対策によって負けるところも見てみたい。ウナイ・エメリ、ヒディンク、ファンデ・ラモス、ペジェクリーノと面白い面々が続くわけで。いやあ楽しみだ。しばらくバルサを追います。

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posted by らいかーると |09:47 | バルセロナ/0809 | コメント(7) | トラックバック(2)
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2009年04月06日

バジャドリッド対バルセロナ ~正面衝突って何さ~

  バジャドリッドのスタメンは、アセンホ、マルコス、ペア、ルイス・プリエト、ペドロ・ロペス、ボルハ、アルバロ・ルビオ、ホナタン・セスマ、カノッピオ、アギーレ、ゴイトム。正面衝突が信条のメンディリバル率いるバジャドリッド。ゴイトムがいるぞい。カノッピオとルビオに注目かな。

 バルサのスタメンは、バルデス、シウビーニョ、ピケ、マルケス、プジョル、ブスケツ、ケイタ、シャビ、イニエスタ、エトー、ペドロ。代表の試合があったので、メッシやアウベスはCLに備えてお休みである。ベンチにスタンバイ。

 ちなみにCLの予定ですが、チェルシー対リバポ、バルサ対バイエルンしか見られない&生では無理なので、しばらくは空気を読まない更新が続くか、金曜まで音沙汰がなくなるかは神のみぞ知る。

 ■バジャドリッドの説明

 バジャドリッドのシステムは4-2-3-1だったり、4-4-1-1だったり、4-1-4-1だったり。つまり、システム表記は意味を成さない形というパターンである。その心は相手の位置に合わせて、選手のポジショニングが変わるってことだ。

 バジャドリッドの戦い方を簡単に説明しよう。ゴイトムとカノッピオが相手のCBにプレスをかける。ボールを持っている選手はどこまでも追いかけるのが信条。つまり、自陣に引いて相手の攻撃を待ち受ける形は取らない。いつだって、自分たちで主導権を握ろうってことだ。相手が強かったから負けるのでなくて、自分たちがまだまだ弱いから負けようみたいな精神。

 引いて守る場合は相手のほうがやっぱり強かったね、、って結論に終わりそうだけど、積極的に相手を追い回す形は、自分たちの追い方や連動性に敗因がありそうな気配である。そういうところが正面衝突って言われる由縁なのかもしれない。負けるなら戦って死のうみたいな。自分たちのせいで負けようとか。

 そんなどこまでも相手を追い掛け回すバジャドリッド。基本はゴイトムたちが走りまくるのだけど、SHの選手もここぞの場面で相手のCBを追いかけにくる。バジャドリッドの凄いところはチーム全体で攻撃的な守備を行う意思統一が出来ているとこと。

 バルサはDFラインを下げて相手を深追いさせようと試みた。そして、ゴイトムたちが深追いしてくる→バジャドリッドのFWとMFの間にスペースが出てくるのがよくある話。でも、バジャドリッドのMFはFWを見捨てない。見捨てないどころか、鬼ごっこに参加したりする。自分たちのゾーンを捨てて。

 そんなバジャドリッドの猛烈な守備の前に、バルサはとことん苦しむ。序盤こそはDFラインを下げて、相手の連動性にちゃちゃを入れようとしたが何の迷いもないバジャドリッドの前に不発。徐々にバルデスのロングボールの数が増え、ボールがサイドラインをわる場面が目立った。

 メッシがいないとか、アウベスがいないとかそういう問題でなく、単純にバジャドリッドの連動した攻撃的な守備がバルサのボール運びを超えた前半戦となった。そんなバジャドリッドの守備の凄いところはゾーンを越えてボールを奪いに行く決断力と、そんな空いたゾーンを埋め続ける後ろの選手のバランス感覚だろう。ボールを前で奪いたいFWと後ろで守りたいDFでもめているバレンシアとは大違いである。

 次にバジャドリッドの攻撃。ボールを奪ったら即座にドリブルで仕掛ける。攻撃に枚数をかけるよりは、速攻がメイン。後ろからボールを運ぶときはゴイトムに当てて、中盤の選手がセカンドボールを積極的に狙う。で、どんどん仕掛ける。昔はゴイトムにボールがおさまらなかったが、知らぬ間に成長したようで。そんな飛ばしの攻撃にバルサの攻守の切り替えが機能しなかったのは言うまでもない。

 でも、相手はバルサだ。そんなリスクのある守備をかいくぐって、何度か前線にボールを繋いでいく。で、両サイドが仕掛けていくのだけどやはりイニエスタ。ただものではない。そしてそんな頑張るバジャドリッドに触発されたエトーがゾーンを越えて動き始めて攻守に顔を出し始めると試合が動き始める。

 そして前半の終了間際。そんな中央の大混戦の中からエトーがシャビをワンツーで抜け出してループシュートを決める。この試合でもシャビは随所で存在感を発揮。特にCFの位置でプレーしたりと幅が広がって固まった模様。そんなシャビは相手の視界から消えてエトーにパスをしていた。

 で、この失点でバジャドリッドは精神的にショックを迎える。コンパクトに保たれていたポジションごとの距離感が広がり始め、何だがやばい雰囲気。アンリ、メッシがいない中で、奮闘したエトーの一撃にバジャドリッドの選手はメンタルを復活できるか。

 ■エスクデロの仕掛け

 後半開始直後にホナタンセスマ→エスクデロ。55分くらいにアギーレ→イグベチェ。で、後半のバジャドリッドは前半に比べると、前線からのプレスの回数が減った。もちろん、やった場面のほうが多いけれど、後ろで守備ブロックを作る場面も増えた。体力的な問題もあるだろうし、メンタルな問題もあるのだろう。

 じゃ、攻撃はどうなるだけど、途中交代で入った2人が存在感を発揮していた。特にエスクデロは左サイドからドリブルで何度もチャンスメイク。

 60分にメッシとアウベスが登場。これで、バルサはちょっとらしさを取り戻すようになる。前半のバルサは左サイド攻撃のみが見所であった。右サイドのペドロとプジョルは攻撃で貢献できるていたとは言えず。具体的にサイドチェンジはほとんどなかったもんね。ただし、後半のプジョルは高い位置を取りはじめたけど。修正修正。

 で、メッシとアウベスが入ったことで、ボールが両サイドを行き来するようになる。ボールがつながるようになり、イニエスタのポジションもちょっとは動き回るようになる。ただし、いつもに比べるとイニエスタは左サイドから仕掛ける場面がちょっと多かった。やはり変わったね。

 後半の内容で言えば、メッシたちの投入によって、エンジンをかけたバルサだったけど、選手たちのエンジンがかかったかは不明。たぶん、かかってなかった。疲れているのだろう。逆に途中交代で出てきたバジャドリッドのほうが優勢に試合を進め、決定機を作っていくのだけど、後一歩が足りずに終了。ゴイトムの成長に目を細めたよ。ただし、シウビーニョがすんでのところでヘディングでクリアしていたけど。

 欲を言うならば、メッシたちがいる状態で、前半のバジャドリッドと試合してほしかったぜ。たんなる好奇心。アンリを休ませて、万全の状態でバイエルンとやりあうバルサだった。

 ■独り言

 残り10試合だったのが9試合になった。さて、逃げ切れるかどうか。今回のように主力を温存したときに結果が出せるかどうかで優勝の行方は決まっていきそうである。つまり、グアルディオラがどれだけごまかせるかだろうな。ごまかさずにフルメンバーでやりまくると、疲労がでるだろうしね。

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posted by らいかーると |19:07 | バルセロナ/0809 | コメント(5) | トラックバック(1)
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2009年03月24日

バルセロナ対マラガの雑感

 バルサのスタメンは、バルデス、シウビーニョ、カセレス、マルケス、アウベス、ヤヤ、シャビ、イニエスタ、アンリ、エトー、メッシ。DFライン以外はベストメンバーって感じだろうか。イニエスタが復活して磐石んま予感。ライカールト×バルサの後期はイニエスタが完全にメインだったもんね。

 マラガのスタメンは、ゴイティア、ナチョ、クアドラード、ロザーリオ、ガメス、ロロ、アポーニョ、ルケ、フェルナンド、エリゼウ、サルバ。台風の目と化しているマラガ。6位で欧州圏内に位置している。でも、あんまり印象に残っていないのは、ビッククラブ相手との戦いで結果を出していないのだろうか。ただし、怪我人が多いらしい。

 ■マラガの謎

 マラガのシステムは4-4-2。FWはサルバとルケ。リーガ好きには涙が出るほど懐かしいコンビである。そんなサルバ×ルケも自陣に引いて守備ブロックを形成。全員守備でバルサに臨むマラガであった。

 恐らくサルバたちは試合前にお互いで話し合ったのだろう。最近のバルサは好調になってきているからさ、俺たちもしっかり守備を行う必要があるぜって。その言葉どおりに、守備に対する意欲の強いルケ×サルバ。でも、日常的に守備を行っていないせいか、この2人の頑張りはかなりむなしいものとなってしまった。周りの選手が指示を出してあげればいいのだけど、そういう選手もいないのかな。

 マラガの守備の狙いは謎だった。4-4-2で引きこもるだけ。FWはボールに寄せればいいんだろって考え。MFは最優先することは、自分のゾーンを守ること。DFラインはエリア内の近くにいること。てんで、バラバラ。ポジションごとで守備に対するイメージが違いすぎるので、連動した守備は見る影もなかった。

 中盤からボールを引き出しにくるイニエスタやシャビは、ほとんどフリーで前を向くことが出来た。本来であるならば、シャビたちが泣くまでどこまでも着いていかないといけないマラガの中盤の選手。彼らの立場からすると、自分のゾーンを空けてまで、イニエスタたちについていくのは危険だと判断したのだろう。だって、DFとMFの間にスペースを空けてしまえば、危険な状態になるやんって。

 じゃ、だったら誰がついていくんだって話になる。マラガのFWが機能したとして仮定してもヤヤとCBの飛び出しを警戒する選手で2人。4-4-1-1で守るとしても、やはり中盤のピボーテの選手が飛び出さないといけない。で、DFラインを上げる。しかし、DFラインは低いままだった。

 そんなわけで、バルサのCBとヤヤは、ルケたちを軽くあしらい、イニエスタたちは前を向いて仕掛け放題だった前半戦。マラガは引きこもっているのに、選手間の距離が開きすぎる最悪な状態だった。よって、チャンレンジ&カバーの関係が作れないので、ただ人がいるだけの守備となってしまった。

 そんなマラガに対して、バルサは最近の好調に拍車がかかる。良いリハビリになったかもしれない。前線の運動量や攻守の切り替えも素晴らしいレベルになってきている。この2つがバルサの生命線なわけで、ここからさらにレベルアップしていく可能性もある。

 で、人数が足りているのにボールを奪いに行かない状況を打破する方法ってあるんかいなと。恐らくマラガの選手はボールを奪いに行ってもかわされるイメージしかないのだろう。つまり、人数が足りているようで、足りていないと思考している可能性が高い。たとえば、ボールに寄せても簡単にパスでかわされたら、、、みたいな。

 だとすれば、4-1-4-1に変更して、お互いの役割をはっきりさせれば、何とかなりそうだけどなあ。シャビとイニエスタにマンツーマンで、アンカーの選手がバイタルを消しまくる。あとはイタリア人やアルゼンチン人はこういうときに必ず寄せにいくイメージがある。ゾーンっても、ボールを奪う手段だからね。システムの組み合わせで生まれる中央の数的不利を4-4-2で打破するには、超コンパクトサッカーにするしかないかなと。

 マラガの悲しかったところは、シャビやイニエスタを捕まえても、挟み込みや密集でボールを奪うアイディアが見られなかったこと。一対一でシャビたちからボールを奪うのは難しい。前を向かせないことは出来ても。

 逆にバルサはそれができているってのがさらに切ないところ。守備の戦術的レベルで負けてしまったら、ちょっとどうしようもない。例年、リーガには台風の目に値するチームがある。で、そういうチームは全員攻撃、全員守備でなおかつポゼッション潰しに長けていた共通項を持っていた。でも、マラガにそれはなさそうである。これが、今季のリーガがちょっとつまらない最大の理由だろう。

 そんなバルサは、前半だけで4点も取ってしまった。特筆すべきはメッシのドリブル。右に行くフェイントと左アウトサイドのきりかえし&左のインサイドで突き進むのがメッシのドリブルの特徴なわけで。左のアウトで角度の深いきりかえしをした後に、両足ジャンプみたいのをしているのね。クリスチャーノくんもそうだけど、最近はスキップやジャンプが流行っているんだね。足を飛ばす作戦か。

 そんなわけで、後半はハイライトで省略。イニエスタのパスをアウベスがヘディングで決めたのは凄かった。そのほかに気になったのは、スペースに走りこむ選手に対して、スペースにするパスを出すのでなくて、足元に当てるパスがちょっと多かった。相手からすると、届きそうで届かないパス。パスカットを狙わせて、相手の動きを止めるみたいな。

 ただし、ヤヤとイニエスタが軽傷だそうで。国際Aマッチデーでよかったねと。お休みお休み。カセレスはいまのうちに頑張れ。

 ■独り言

 次回はバイエルンってことで、バイエルンの試合を復活させようと思っております。基本的に左サイド攻撃のみなので、リベリ対アウベスみたいになるのだろうか。久々のバイエルンも楽しみだな。 

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posted by らいかーると |09:19 | バルセロナ/0809 | コメント(5) | トラックバック(0)
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2009年03月02日

アトレチコ対バルセロナ ~マルケス対パブロ~

 アトレチコのスタメンは、レオフランコ、アントニオ・ロペス、ウイファルシ、パブロ、ハイティンハ、シモン、ラウガル、アスンソン、マキシ、フォルラン、アグエロ。監督が代わって、守備を再構築中のアトレチコ。CLの真っ盛りのときに再構築している場合か。そして、バルサを迎える。タイミングとしては、最悪。マニシェを出せ。

 バルサのスタメンは、バルデス、シウビーニョ、プジョル、マルケス、アウベス、ヤヤ、グジョンセン、シャビ、アンリ、エトー、メッシ。リヨン戦で苦戦したのかな。いつものローテーションをいかしながら、アトレチコを迎撃できるか。ただし、ケイタとピケは累積。ってことは、別にローテーションじゃないじゃん。

 ■順調にチーム作りを進めるアトレチコ

 監督が代わり、ゼロからのスタートであるアトレチコ。今日の相手はバルセロナってことで、いつもの4-4-2でなく、4-2-3-1で試合に臨んだ。アグエロを前線に、フォルランを中盤に配置することで変化を加えてきた。

 フォルランを中盤で使うことで、アトレチコは弱点をごまかそうと画策。マニシェがいないアトレチコはボール運びに苦労する習慣があるので、フォルランのキープ力でボールを落ち着かせようと画策。序盤の決定機はまさにフォルランのキープ力から始まったもので、うまくいきそうな予感。ちなみに、後半には見事なサイドチェンジで、攻撃に変化を加えるフォルランであった。

 さらに守備面でもフォルランが柔軟性を発揮。基本的にはヤヤを抑えることがフォルランの役割なのだけれど、マキシやシモンが守備に遅れたら、すかさずサイドのカバーリングに入るなど、本職顔負けの守備の判断力を見せ付ける。ヨークのように、末はピボーテか。

 で、最前線はアグエロ。体は小さいけれど、体は異常に強く、体をはることをためらわない選手である。つまり、ポストプレーの期待ができる。その期待にこたえるように、アグエロはプジョルをものともせずにボールをキープして味方の攻め上がりを待っていた。最近よく感じるのが、体の小さい選手に限って、体を使うのが好き。大きな選手ほど体をはるのを嫌がる選手が多い気がする。

 こんな2人の活躍によって、両サイドアタッカーの活躍の場面が増えるアトレチコ。特にシモンの突破にびびったのか、バルサはプジョルとマルケスの位置を入れ替える場面が見られた。

 守備面で、アグエロはマルケスをマーク。またも自由になるプジョル。ただし、アグエロの真の狙いはアウベスを抑えることにあるように感じた。というのも、マルケスにボールが行かないように守れば、自然とバルサの攻撃は左サイドに偏るようになる。プジョルからアウベスへボールがわたることはめったにない。

 無理のできるアウベスにボールがわたらないように、久々に試合に出場するシウビーニョが、たくさんボールに触るように仕向けて守りを行うアトレチコであった。さらに、シャビにはラウガルかアスンソンが執拗にマークをしていて、自由を奪う。これで、バルサの攻撃を不自由なものにした。

 今季のバルサは前線の選手が中盤に下りてボール運びを手伝う場面が減ったように感じる。それはピケの台頭やブスケッツの成長、プジョルの頑張りなどなどでボールが回るようになったため、攻撃に専念できるようになったって背景がある。

 しかし、この試合ではボールがうまく回らない。アトレチコの守備がうまかったのは言うまでもないが、バルサにも原因がある。前述した前線の選手がボール運びをなかなか助けに来ない現状は、こういうときに足かせになっている。さらに、この試合ではグジョンセンとメッシのプレーエリアがかぶったこと。メッシのいなくなった右サイドに誰もいかなかったことが足をひぱった。

 最低限でもメッシが中央で存在感を発揮できれば、そのような問題を見えなくすることも可能であるが、最近のメッシは完全にお疲れのようで。さらに、グジョンセンが自分のプレーエリアに混乱。その混乱によって、グジョンセンは簡単なパスミスを連発。そんな状況から、バルサは全体的にミスが多い立ち上がりとなってしまう。ハイティンハのゴールがオフサイドで取り消しにならなければ、そうとう危険な試合展開になった可能性は高い。

 そんな状況のバルサを尻目に、攻撃を仕掛けるアトレチコ。もしかしたらひょっとするかもしれない、、なんて雰囲気を一蹴したのがアンリのスーパーシュートであった。こういう嫌な流れを個人技で打開してしまうのが今季のバルサである。パブロがロングボールの処理をミスったのを見逃さずに、バルサは先制点を得る。

 先制してことで、落ち着きを取り戻すバルサ。特に、アンリやエトーは守備の意識を高めて、アトレチコのボール回しを破壊しようと試みる。その結果、アトレチコの攻撃はロングボールが多くなっていく。

 アトレチコは右SBにハイティンハを起用している。並みの選手に比べれば攻守に強い選手だが、安定感がない。この試合ではボールのおさまりどころとして右SBで起用された模様。ゴールキックもハイティンハ経由でボール運びが行われることが多かった。

 前線にいいボールを供給することもあったが、アンリやエトーのプレスにびびって、ボール運びを味方に任せたり、パスが雑になることがしばしば。与えられた役割をこなせていたとはちょっといえないプレーぶりであった。

 で、前線で的になるアグエロ。やはりハイボールには強くないんだけど、中盤が短いパスでボールを届けられない→どうしても多くなる飛ばしのパス。それでも、飛ばしのパスのこぼれ球を拾うメカニズムを装備しているアトレチコ。こういった状況を想定して、試合前に手を打っておくことは簡単なようで、簡単でない。それをやってのけたわけだから、アトレチコは正しい道を進んでいるようである。

  しかし、30分。相手のプレスにびびったハイティンハがパブロにボールをバックパス。で、パブロが相手にボールをプレゼント。逆襲を食らうアトレチコ。この試合で大人しかったメッシがパブロをあっさりとかわして追加点を決める。まさにパブロ劇場だったわけだけど、ハイティンハの消極的なプレーが実に残念。

 しかーーーーし、31分。中盤で相手から自由になることが多くなったフォルラン。アグエロのキープからアスンソン経由でボールを受けると、エリア外から左足を一閃。バルデスはノーチャンスであった。ヤヤがマークを離したからだっていっても、ヤヤは他の場所のカバーリングでフォルランへの対応が遅れた。この場面はマルケスがついていくべきだろう。

 1点返したことで、勢いづいたアトレチコ。次から次へとゴールに迫っていく。アトレチコの攻撃はハイボールでこぼれ球にマキシ、シモン、フォルランが自由に突っ込んでいく形。ポジションが関係ないので、マークの受け渡しに困っているバルサ。また、ロングボールで裏を取られるのが嫌なバルサはDFラインを下げる→中盤が連動して下がらない→MFとDFの間にスペースができる→こぼれ球をアトレチコの選手に拾われるの悪循環であった。

 前半は2-1で終わる。それでも、バルサは問題点が多かった。まずはグジョンセン。中央から裏へ飛び出したり、ボール運びを助けられる器用さが魅力なのだけど、裏への飛び出しばかりが目立った。プレーエリアがかぶっているメッシの位置を変えないならば、ブスケッツをさっさと入れたほうがいい。

 次にメッシ。明らかに元気がない。それでもパブロを狙い打ちにするインテリジェンスはさすが。でも、中央でグジョンセンの邪魔をしているわりには存在感を示せていない。つまり、中央にいるデメリットがメリットを越えている現状。つまり、修正が必要なバルサ。リードしているからって放置したら、やられちゃいますよと。

 ■地味に修正したけど

 後半のバルセロナ。前線のボールを引き出す動きを修正してきた。メッシにしろ、グジョンセンにしろ、お互いで位置関係を感じろと。シャビは常にアスンソンか、ラウガルがマークされているので、ここの選手が頑張らないとボールが回らない。

 結果として、メッシやグジョンセンのポストプレーが目立ち始め、ボールが回るようになる。アウベスがタイミングのいい飛び出しで攻撃に絡む場面も見られるようになってきた後半の序盤戦。グジョンセンのダイレクトスルーパスがエトーの決定機を演出した場面はまさにチームがうまく機能し始めた状況。

 しかし、マルケスがミスをやらかす。55分、相手のゴールキックの処理を誤ったマルケス。アグエロにボールを奪われると、後はアグエロが独走。プジョルの全力ダッシュも間に合わず、アグエロがボールをゴールに突き刺し、アトレチコが同点に追いつく。

 後半のアトレチコはハイボールよりもショートパスで攻撃を組み立てていた。SBを上げて、果敢にボールを繋ぐアトレチコにバルサは押し込まれていく。ちょっとバルサは右サイドの守備がゆるい。メッシが中央に入っているからかもしれないけれど、周りのサポートが追いついていない印象。

 73分。グジョンセンが見事な裏への飛び出しで決定機を迎える。堅実なグジョンセンは確実に点を取れそうなアンリへのパスを選択し、無事に3点目をアシスト。後半のグジョンセンは中央のポジションをメッシにあけて、最前線にいったり、中盤に下りたりと大忙しであった。

 この得点直後にも、プジョルのドリブルでボール運び→グジョンセンのスルーパスが炸裂している。しかし、今日はエトーが決めきれない。

 で、その直後にPKを得たアトレチコ。これをフォルランが決める。またも同点へ。交代で入ったシナマがアンリに倒されて得たPKだった。アンリがあんなところまで守備に下がっていることにびっくり。

 同点に追いついたアトレチコ。中盤の広大なスペースを走り回るマニシェを投入したことによって、アトレチコの攻撃はさらに勢いを増す。で、とどめはアグエロとマニシェのワンツーでアグエロの左足であった。まさかの4-3で試合が終了。

 ■独り言

 勝ち点が迫ってきたことで、ボージャンとフレブを出場させるのをためらったのかグアルディオラ。明らかに、アンリ、エトー、メッシは精彩を欠いている。アンリは得点こそ決めたけれども、一時期のクロスマシーンと、化したころのドリブルは影を潜めている。

 また、メッシが中央に進出。右サイドの守備が空現象によって、バルサの中盤の守備のバランスがおかしなことになっている。理不尽な状況が中盤の選手を襲う。エトーが右サイドに出るのが約束かと思ったが、そんな場面は少なかった。そして、マルケスのやらかしが目立ちに目立った試合だった。相手のパブロといい勝負であった。

 前線の選手のパフォーマンスが落ちていることが、チーム全体に悪影響を及ぼしているようで、よっりにもよって、こんな時期にこんなことになるとは。手っ取り早いのは、ボージャンとフレブを使うことだろう。この状態を放置してシャビが潰れたら、もうどうしようもない。

 アトレチコはこの勝ちで自信を取り戻す可能性が高い。守備はあやしところもあるが、今は自信かなと。監督もまともそうなので、CLもひそかに期待している。それにしても、フォルランとアグエロは本当にやばい。

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posted by らいかーると |10:53 | バルセロナ/0809 | コメント(11) | トラックバック(1)
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2009年02月22日

バルセロナ対エスパニョール ~バルセロナダービー~

 バルサのスタメンは、バルデス、アビダル、マルケス、ピケ、アウベス、ヤヤ、ケイタ、シャビ、アンリ、エトー、メッシ。CLの前でもメンバーを落とさないバルサ。落とさないように見えるだけかもしれない。ベティス戦で連勝が止まったらしいけれど、何があったのだろうか。

 エスパニョールのスタメンは、カメニ、ダビガル、バレハ、ジャルケ、サンチェス、アンジェル、モイセス、ネネ、ルイガル、ペーニャ、アロンソ。何気に最下位である。でも、ペーニャがいるし、CBも戻ってきたし、汗かきのモイセスもいるしってことで、ジャイアントキリングを起こせるかどうか。

 ■審判にプレッシャーを

 序盤はバルサが圧倒。両SBを高い位置に上げて、圧倒的なボール保持でエスパニョールゴールに迫る。エスパニョール・自慢の両翼はバルサのSBの対応に追われ、低い位置に押し込まれることになった。

 エスパニョールのシステムは4-4-1-1。ペーニャがいる時点で、高い位置からの守備をあきらめ、守るときは4-4で引きこもろうという約束事があったのだろう。攻撃大好きなネネたちが序盤から守備の奔走しているのを見て、前半は何とかスコアレスで、、、という、エスパニョールの希望が垣間見えた。

 攻撃の場面では、ぺーニャとイバン・アロンソのみであった。両翼が攻撃に参加するにはポジションが低すぎる。よって、人数の足りないエスパニョールの攻撃は非常に可能性の低いものとなった。イバン・アロンソがポストプレーでファウルをもらってボールを運ぶという、既視感のある戦術が目の前に繰り広げられた。あまり成功していなかったけど。

 バルサの立場からすると、アロンソをファウルしないように守れば、相手にとってはノーチャンスなわけで。序盤から両SBを高い位置に上げたのは大成功といっても良いだろう。ベティスに引き分けたことで、チームがうまく機能していないのかと予想したが、いつもどおりであった。あくまでチームの機能性という意味では。

 4-4で引きもこるエスパニョールを徐々に締め付けていくバルサ。この試合では、いつもとは違う現象が見られたのでそこに言及。まずはシャビの位置。右サイドに飛び出してくる場面が非常に目立った。管理人がずいぶん前に、メッシが中央に侵入する癖があるならば、シャビをサイドに出してアウベスと連携させれば最強、みたいな事を書いた。

 それが具現化されてしまったわけだけど、まだ2人のコンビが熟成していないのか、最強とは呼べないものだった。それでも、左サイドに比べれば、何度もエリア内に侵入していくシャビとアウベス。継続していけば、面白いオプションになるかもしれない。

 で、問題はメッシ。右サイドから仕掛けてアウトサイドドリブルで相手を切りさく場面があまり見られなかった。中央でパスで仕掛ける場面が頻出するメッシ。それはシャビでもできるわけで。逆に右サイドからドリブルで切り裂くことはシャビにできわないわけで。

 といった状況にもかかわらず、シャビが右でメッシが中央という非日常が日常のように繰り返されるエスパニョール戦であった。つまり、食生活を改善したメッシもとうとうお疲れ気味のようである。

 本来のメッシがいないということで考えると、バルサはやはり苦しいようで。時間がたつにつれて、エスパニョールがバルサの攻撃に慣れてくるのがサッカーの日常風景。いわゆる、ドリブルで仕掛けられる選手がいないので、周りが自由になる場面がいつもよりは少なかったバルサであった。ただし、メッシはそれでもチャンスを作っていた。

 じゃ、メッシがいなきゃ駄目なのかというと、そうでもない。10人になってから攻撃参加を始めたヤヤ、組み立てにかかわれないエトー、クロスマシーンに戻るんだアンリなど、改善すればよくなりそうなポイントは多々ある。ただし、アンリも以前に比べれば、個で勝負してクロスを上げる場面は妙に減った。そういう意味では個で無理をしていた選手が同時に調子を落としているのはちょっとやばいかもしれん。イニエスタもいないし。こんなときこそグアルディオラの腕の見せ所。

 23分にアビダルが負傷。怪我がちのプジョルが登場。シルビーニョでなく、プジョルを出したのはダービーの魔力か、ベティス戦の引き分けにびびったか。左サイドの活性化にはシルビーニョのような気がするけど。

 で、この時間帯から試合が荒れ始める。きっかけはメッシへの強い当たりを審判がスルー。で、バルサが怒る。審判がベンチで講義するブスケツにイエロー→でも、審判の勘違いで取り消しらしい。

 こういったブスケツ関連の誤審みたいのをすると、審判って一気に不安定になってしまうことが多い。で、それがもろに出たのがケイタが一発退場の場面。迷いながらアドバンテージをとった審判だったが、その審判の判断と同時に、ケイタのファウルに怒りを感じたぺーニャがボールを外に蹴りだしたことで、ああまた判断を誤ったかと感じただろう主審。で、レッドで退場。

 そういう意味では不安定になった審判にプレッシャーをかけたペーニャのプレーはすさまじい。ケイタのタックルは足裏をみせたものとはいえ、完璧に直撃したものではなかったので、赤は厳しいかなと感じた。でも、それを許さなかったぺーニャの行動が凄い。これもマリーシアっていうのかな。

 そんな荒れ模様のまま、前半はスコアレスで終わる。怪我がちのプジョルや調子を落としているアンリに運動量を期待しないといけない状況はバルサにとってきついだろう。

 ちなみに、エスパニョールもアンジェルが怪我をして、マルティネスが出場している。アンジェルはしっかりと時間を稼ぎながら交代していった。

 ■中央の守備を固め続けよ。

 アンリ→ブスケッツで後半がスタート。やはり、アンリには無理をさせないようで。バルサのシステムは4-2-1-2。これはサイド攻撃はどうするんだろうと。右はアウベスが、左はエトーが流れることで解決させようとしていた。ただし、プジョルはやる気満々だった。

 でも、サイドの攻撃を担うのがアウベスしかいない状況と、シャビやメッシが前にいる状況では無理の仕方が異なる。日常的にアウベスがずっと前にいる状態だと、守備はどうなるんだろうと思っていたら、ネネに裏をつかれて、最後はペーニャに頭で押し込まれたバルサであった。50分の出来事。

 55分。10人でポゼッションをするバルサ。その魂や凄い。しかし、プジョル→ピケとエスパニョールに追い込まれたバルサ。バルデスまでボールが戻ってきて、バルデスはペーニャにボールをプレゼント。ペーニャはループでそのバルデスのポカに追加点でこたえる。久々のバルデスのポカでカンプノウは沈黙に包まれた。

 しかし、セットプレーのこぼれ球をヤヤが豪快に押し込んで反撃開始のバルサ。エトー→グジョンセンで完全に左サイドは捨てた模様。左サイドに流れたエトーの判断は恐らくプジョルに気を使ったものでそれが理由だったらかわいそうだなと。

 ブスケッツが最前線に配置された模様。空中戦や組み立てに関わるポストプレーが期待されているのだろう。そういう意味では、エトーさんが余計にかわいそうになる交代である。しかも、ブスケッツが機能していたとはいいがたいので。ボールには絡んでいたけれど。

 せっかくプジョルがいるのだから、3バック気味にするか、4-4-1でサイド攻撃を捨てないほうがよさそうだったのに。グアルディオラの迷いか。しかも、監督のしぐさを見ていると、パワープレーを狙えといってるように感じた。でも、ピッチではそんな光景はあまり見られず。競り勝てないのだから放棄した可能性もある。

 そして残留に向けてベストメンバーに近いエスパニョールのDF軍団の気迫がバルサの攻撃を上回り続ける。シュートコースに体を投げ出し、空中戦でも高い集中力で相手を潰し続けていた。

 そして前がかりになるバルサにカウンターで攻撃を放棄することなく試合を続けたエスパニョール。27年ぶりにカンプノウでバルサに勝ちましたとさ。

 ■独り言

 よりにもよって、CLの前にこんな事故が起きなくても、、、というバルサ。しかも、プジョルの左SBがブレーキになっていることも明白。アビダルが長期離脱ぽいので、シルビーニョの出番がそれとも誰だ。リヨンに足をすくわれるなよ。

 ヤヤが点を決めたときのペーニャの表情が印象的だった。やっぱりこのまま終わらせてくれないのか、みたいな。やるねーーーさすがバルサみたいな。焦燥の表情ではなくて、楽しそうな表情だった。 

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2009年02月02日

ラシン対バルセロナ ~やっぱり最後は~

 ラシンのスタメンは、トーニョ、マルカーノ、オリオル、セサル、バレーラ、モラル、ラセン、コルサ、ムニティス、ペレイラ、ジキッチ。オスカルセラーノは累積。怪我の完治までもう少しかかりそうなガライ。

 バルサのスタメンは、アビダル、ピケ、マルケス、アウベス、ヤヤ、ブスケツ、シャビ、アンリ、エトー、イニエスタ。プジョルとケイタがいつのまにか怪我をしていたようで。メッシはベンチに控えている。こんな場面でも出場できないグジョンセンも移籍の薦め。

 ■続・エトーの憂鬱

 スタメンにメッシがいない。これで低調な試合をしたら、またメッシ依存って新聞にかかれちゃうもんねってことで序盤から全開で飛ばすバルセロナ。ゾーンを越えて動き回るシャビとイニエスタ。特に体を使ったシャビのボールキープはすでに神業。何度も披露されていた。あの小さな体でもやっていけることを証明。

 ラシンのシステムは4-4-2。どっちかのCBをほっておく発想はなし。基本的にボールを持っている選手にプレスをかけ続けるのがラシンのスタンダード。よって、ペレイラとジキッチはゾーンを分けて、プレスをかけようとしていた。

 しかし、マルケスとピケの距離が遠い。ジキッチがプレスに行く→ペレイラはヤヤを見る。この役割が逆転することはあれど、ジキッチがマルケスによせる→ペレイラはピケへのパスコースをきるなんてシーンはなかった。

 4バックのふりした3バックにはなりそうでならなかった。2バックがピッチを広く使ってボールをまわすさまは中々見られるものではない。本来は4人でやる仕事を2人でこなすバルサであった。だったら、CBを潰しに行けばって話だけど、プレスにいかせないように中盤の選手がポジションを取っていること、プレスを交わす技術をCBが装備している事情でちょっと難しい。ま、ときどき、中盤が降りて3バックみたいになることはあったが。

 高いDFラインを保つラシン。DFラインを下げさせるためのロングボールを好まないバルサは愚直にボールを繋いでいく。バルサのCBがピッチを広く使えたことで、ラシンのFWのプレスを無効化することに成功。よって、ラシンのFWとMFの間のスペースをヤヤが使う場面が非常に目立っていた。ラシンも時々は挟み込みを行っていたが、常に狙っているわけではないようで。

 シャビやイニエスタのポジショニングで相手を崩しにかかるバルサ。しかし、彼らの役割は味方が有利に仕掛けられる状況作り。チャンスメイカーに仕掛けるチャンスを与えるお仕事。で、この試合で仕掛ける選手はアンリ。左サイドで何度もチャンスをもらったアンリ。しかし、今日のアンリはクロスマシーンであることよりも、中央に切り込んでのプレーを繰り返し、玉砕していた。アビダルはあんまりあがってこない。

 エトーはゴール前で勝負するタイプだけど、ボール回しに加わったり、サイドで勝負を仕掛けるのが得意なタイプではない。よって、何もしないまま時間だけが過ぎていく。イニエスタが中央に入ってくるのだから、右サイドに流れたりすれば相手を混乱させられたのかもしれない。でも、メッシとイニエスタではやはり違うのかな。

 そして気がつく。ボール運びも仕掛けも俺らの仕事かよって。そんなわけで、時間がたつにつれてイニエスタの強引なドリブルが目立ち始める。そしてセットプレーを得る。しかし、アウベス、マルケス、シャビと本当のキッカーはだあれ??みたいな状態で、得点を期待できる状態ではなかった。

 じゃ、困ったときのアウベスのクロスだってことでアウベスが上がり始める。しかし、右サイドが空なので、ちょっと孤立気味のアウベス。いわゆるクロスを上げるだけのパスが中盤から出てこないとかなり苦しそうだった。クロスがあがっても、ゴール前の枚数が足りない&ラシンの危険察知能力の前に跳ね返される状態が続く。

 そんなわけで、ボールを支配すれど、決定機はなかったような気がする前半のバルサであった。ラシンの守備はもちろん良かったけれど、チームが上手く回っていない模様。グアルディオラの修正能力が顔を出すか。ブスケ→メッシになるのかな。ブスケかわいそうだなー。エトー→ボージャンだったらやばい。アンリ→フレブもやばい。

 ちなみにラシン。カウンターからポスト直撃とジキッチのヘディング、セットプレーでの空中戦でかなりの強さを見せ付けていた。攻撃はまるで形になっていないけど、何かを起こしそうな雰囲気は十分。そしてすばしっこいペレイラはマルケスを何度も狙い続けている。アウベスの裏ってよりも、マルケスの裏。

 ■やはりメッシ

 ありゃ、交代はなし。頭から動いてくると思ったのに。ラシンはジキッチへのロングボール作戦を続行。特にキーパーから直接ジキッチへはいかつい作戦。ヤヤがいなかったら、大変なことになっていただろうバルサ。

 交代はないので、流れが変わらないバルサ。両SBの位置を上げたかもしれないけど、焼け石に水。問題はそこじゃない。53分にラシン。一瞬の隙。前半から狙い続けたマルケスの裏を取るペレイラ。これをマルケスが後ろからスライディングでPKを献上。ジキッチがこれを決めて先制。

 58分にブスケ→メッシ。正攻法だグアルディオラ。プレーエリアをイニエスタに取られながらも、中盤に降りたりドリブルで仕掛けたり、イニエスタたちが仕掛けやすいように尽力していたブスケツ。ただ、ボールを失い回数が多かったような気がする。ちょっとかわいそうな交代。でも、正攻法。そして、アウベスに削られたモラル→シェブシ。誰。。。

 65分。メッシがボールを持った瞬間に寄ってくるラシンの選手たち。何人ひきつけられているんだってことで、周りが自由になる。その隙にサイドチェンジ&アンリのクロスに合わせるシャビ→バー直撃→こぼれ球をメッシが押し込んで同点。

 67分にペレイラ→チテ。ムニティスを前線で使えばいいのに。同点に追いつかれたけれど、守るので精一杯のラシン。バルサはマルケスのロングフィードを解禁し、形振り構わずにゴールを目指していく。また、ラシンが追いすがってきたら、バックパスでいなすバルサ。

 そしてCBが仕掛け始めるバルサ。スルーされるマルケスが何もできないのに対して、魅せたのがピケ。相手をひきつけて中盤の選手のぼーるを渡す。そこからの攻撃から逆転ゴールが生まれる。フィニッシュはメッシの右足であった。またもメッシ。

 87分にマルケスが退場。今日のマルケスはかなりの厄日であった。裏をちびっ子に狙われ、攻撃面ではいつもの貢献ができないマルケス。しかも、最後は退場。こんな日もある。

 ロスタイム。今度はピケが退場。チテによって両CBが退場に追い込まれる結果となった。でも、試合はバルサが逆転勝利で終了。

 ■独り言

 メッシが凄いのは言うまでもないけれど、シャビとイニエスタが鬼だった。あの2人のボールも持ち方の上手さは何なのだろうかと。あれを解明することに全力を尽くします。体の使い方にポイントがあるのかな。ボールを置く位置も見事だし。

 なんとなく優勝が決定的になった気のする試合となりました。怪我人注意くらいか。

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posted by らいかーると |08:33 | バルセロナ/0809 | コメント(12) | トラックバック(1)
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2009年01月25日

バルセロナ対ヌマンシア ~法則発動~

 バルサのスタメンは、バルデス、アビダル、プジョル、ピケ、アウベス、ヤヤ、イニエスタ、シャビ、アンリ、エトー、メッシ。とうとうシャビとイニエスタが中盤で組むことになりました。そして、プジョルの進化は続くのだろうか。

 ヌマンシアのスタメンは、パブロ、ベイブス、ポリス、パラシオス、オルテガ、ファンラ、バルケロ、ディマス、ナゴレ、デルビノ、ゴイリア。全員がスペイン人という噂。

 ■ゾーンと4-1-4-1

 今日もプジョルは自由だった。しかし、今日はいつもと景色が違った。バルサ対策として、DFラインに降りてくるシャビやイニエスタに前を向かせてはいけないというものがある。彼らに前を向かせるということは、ボールを前線の選手に届けさせてしまうということになる。なので、ロッカールームまでついていくくらいでも大げさな表現にはならない。

 しかし、ヌマンシア。まったくついていかなかった。イニエスタがハーフライン付近で前を向いてボールを持つ場面は非常に多かったと思う。それでも、効率的な崩しをバルサは行うことができなかった。その理由をたんたんと見ていこう。

 ヌマンシアのシステムは4-1-4-1。特徴的なのはDFラインが異常に高い。そして、前線のプレスを開始する位置がかなり低い。具体的に言うと、自陣のハーフラインよりも10メートルくらい手前か。低いMFのラインと高いDFライン。よって、MFとDFの距離は最適に保たれている。さらにDFの前にアンカーを配置することで、中央の守備を分厚くしている。

 プジョルがボールを持っても、自分たちの守備範囲に入ってくるまでひたすら我慢のヌマンシア。守備範囲に入ってきたら襲い掛かる。でも、イニエスタやヤヤが比較的自由だったので、プジョルが相手をひきつけてパスをする場面はほとんど見られなかった。中盤に預けて終わりみたいな。

 前を向いてボールを持つイニエスタとヤヤ。ここでヌマンシアの守りが強さを発揮する。ボールを前に入れたいイニエスタたちだが、MFの選手の間に顔を出すエトー。楔のパスを引き出そうとするが、アンカーの選手が常に楔のパスをインターセプトしようと狙っていた。

 相手のボールを持っている選手と味方の中盤の選手の門を埋める動きを忠実に行うことによって、楔のパスを通させる場面は非常に少なかった。見事なまでにエトーは試合から消されていた。それでも強引に入れてきたら、挟み込み作戦で終了。

 で、イニエスタとヤヤ。前が駄目ならピッチを広く使おうぜってことなんだけど、左サイドにボールが自然と集まるバルサ。アビダルとアンリが積極的に勝負を仕掛けるが、アンリの動きは読まれているようで局地戦にならない模様。そして、アビダルのクロスは味方になかなかあわなかった。

 世界最強の右サイドコンビはどうした。ここでヌマンシアの作戦が炸裂。4-1-4-1の前線の1。ヤヤの右隣にいることが多かった。つまり、ヤヤは右を向こうとするとすぐそこに相手がいるのである。よって、自然と左サイドを向いてプレーすることが多かったヤヤ。イニエスタも同じで、ヌマンシアのFWの選手が右サイドへのパスコースを切っていることが多かったので、非常に攻撃の流れが生まれにくくなっていた。

 ロングボールやサイドチェンジで右サイドにボールを集めようとしたが、パスが雑で守備の意識の高いヌマンシアの餌食になることが多かった。終了間際になると、何度か右サイドからボールを運ぶ姿が見られたが、35分まではうまく抑えていたヌマンシア。

 そんな守備を見せるヌマンシアに対して、バルサはポジションチェンジで勝負。ゾーンの趣向の強いヌマンシアに対して、ゾーンの隙間から勝負を仕掛けたいんだけど、いかんせん中央に人が多いので、隙間に逃げられないバルサ。

 それでもイニエスタと飛び出しやアウベスのクロス、メッシのドリブルでチャンスを作っていったが、ヌマンシアの壁を崩すことはできなかった前半戦。そんな見事な守備を見せたヌマンシアだが、得点を奪えそうな雰囲気はまるでなし。

 セットプレー崩れからヘディングで点を取ったものの、無常な取り消しで不運なヌマンシア。セットプレーに望みを託すしかなさそうである。

 ■法則どおりの試合

 後半。右サイドからは攻めさせないよって守備の形を見せるヌマンシアだが、FWの選手が積極的にその役割を果たしているわけではない。なので、それをしかとして右サイドにボールを送るヤヤ。後半のアビダルのクロスを見ていても、やはりアウベスは凄い。飛び出しでゴールを演出するもののオフサイドのアウベス。

 今度は引っかからないもんねとイニエスタのサイドチェンジに反応したアウベス。エリア内でドリブルを仕掛けるから凄いでメッシのゴールを演出。こじあけちゃったのはアウベスの個人技からでしたと。なんと59分。ここからどうするヌマンシア。

 一気にプレス開始ラインを前に設定。前プレを敢行する代わりに、中盤に空いたスペース。密集していた前半と比べて、後半は非常に微妙であった。で、そのスペースをイニエスタに使われて2点目。

 バルケロが直接フリーキックを沈めて2-1とするが、今度はメッシのドリブルに振り回されて試合が終了。最終的には4-1となった。失点したことで、前に出るしかない→中盤にスペースができる→追加点を決められるの法則どおりの試合となった。

 ■独り言

 アウベスの補強が完璧に当たりだったなと。次はラームでしょうか。バイエルンが放出するとは思えないけれども。2周目に突入したリーガだけれども、バルサは止めるのはどこになるのでしょうか。もしかして、ヘタフェか。

 

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posted by らいかーると |20:59 | バルセロナ/0809 | コメント(9) | トラックバック(2)
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2009年01月21日

バルセロナ対デポルの雑感

 バルサのスタメンは、バルデス、アビダル、プジョル、ピケ、アウベス、ヤヤ、ケイタ、シャビ、アンリ、エトー、メッシ。なんだかんだ負ける雰囲気のしないバルサ。ここ10年で一番調子いいかもしれない。層も厚いし。補強のうわさってあるのかなあ。

 デポルのスタメンは、アランスビア、フェリペ・ルイス、ゼカストロ、ロボ、パブロ、ロドリゲス、セルヒオ、グアルダド、ベルドゥー、クリスティアン、ボティーボ。調子を上げてきているデポル。でも、ラフィタがいなーーーーい。そしてセビリアに3連敗したらしい。

 ■プジョルの進化とガットゥーゾ

 デポルのシステムは4-4-1-1。ベルドゥーがヤヤを抑えて、ボディーボがピケを抑える形となった。つまり、いつものごとく、プジョルが自由。で、ここでプジョルのプレーが徐々に進化してきた。それはピルロの横でスルーされ続けたガットゥーゾがパスの面で成長を見せたように。

 昨年までのプジョルはフリーにされると、ロングボールを蹴り続けた。それが相手に渡ったり、味方と相手のどっちつかずのパスだったり、ハイボールだったり。つまり、相手にボールを渡してしまう場面が多かった。もともと、バルサには的となれる選手が少ないので、DFラインからのハイボールはあまり適していない現状。ちなみに、アトレチコもそうである。

 そんなプジョル。今季は一味違う。フリーだったらドリブルで前進。相手を引き寄せてパスである。困ったときのCBの攻撃参加を具現化しつつあるプジョル。クラシコでは相当危険な香りが漂っていたが、デポル戦ではそつなくこなしていた。

 このまま放置され続ければ、プジョルはさらなる進化を遂げるかもしれない。そうなれば、マルケスを抑えて、ヤヤを見るやり方は形骸化する可能性が高い。ちなみにピケ。プレスをかけられると安易にバックパスを選択するケースが多い。バックパスを否定するつもりは毛頭ないが、前にボールを出すことがピケの持ち味なんだろうと。

 で、ヤヤ担当のベルドゥー。話が違うと、プジョルに寄せにいく場面がちょこちょこあった。ただし、プジョルのドリブルがスピードにのっている段階だったので、ちょっと遅い。だから、あんまり意味があるとは思えなかった。今日のバルサのDF→MFへの繋ぎは主にプジョルが担当していた。

 ベルドゥーに求めるとすれば、ヤヤのマークを捨ててボティーボ×ベルドゥー対プジョル×ピケの勝負に持ち込む判断が求められたのだろうなと。そうすれば、バルデスにボールを戻す→ハイボール→奪い返す状態が何度か見られたかもしれないのに。ちなみに、そんな状況はまったく見られなかったといってもいいだろう。

 ベルドゥーはヤヤのマークを非常に熱心に行っていて、攻め込まれている場面でも、味方の組織に加わらなかったり、加わったりの気まぐれ状態であった。おそらく、ヤヤをずっと見てなさいといわれたのかもしれない。

 となると、4-4で引いて守るデポル。そのデポルのラインの前でフリーになる選手が続出するバルサ。つまり、4-4の前にシャビがボールを持っていても、誰も寄せにいけない→スルーパスを通されまくりの状態だった。

 DFラインはアンリたちによって低い位置に押し込まれる。で、バルサの選手がタッチライン際にポジションを置いているので、デポルのDFラインにおける選手間の距離が大きい。で、その隙間を埋めるために中盤の選手もラインを下げる。となると、4-4が非常に近い距離を取れるのだけど、4-4と1-1の間にスペースができて、そこをシャビやアウベスに使われる展開となった。

 だったら、そのスペースを埋めるためのベルドゥーみたいな感じなんだけど、気まぐれ守備で対応。ここでも、判断力が試されたわけだ。攻撃を捨ててでも守備に走らなければいけない場面がある。

 ヤヤがボール回しにあまり加わらず、アウベスが中央で組み立てに参加する姿は斬新なものだった。今季のメッシは周りの選手を使うことを覚えたようで、アウベスのスペースを空ける場面が多い。縦のスペースを空けたり、中央のスペースを空けたり。単純にアウベスの能力を認めただけかもしれないが。

 そんなわけで、バルサのゴールラッシュであった。攻撃の基点は右サイドなんだけど、ピッチを広く使ったボール回しをしてくるので、たんに右サイドよりの守備をすれば、大渋滞を起こせるなんてことはまるでない。メッシとアウベスのサイドを止めるには、SHを完全に下げるか、斬りあいを臨むかなんだろうな。

 ■独り言

 バルサ攻略を考えると、やはりハイボールを蹴らせる状況に追い込むのが一番なんだろうと。となれば、前線から鬼プレスを見せたオサスナのやり方が一番わかりやすいかもしれない。ただし、90分も走り続けられないならば、どこかで休憩のポゼッションをやる必要もある。

 でも、バルサの前線は積極的に守ってくるけど、やはり弱点はある。この試合でたびたび空いたスペースはSBとWGの間。4-3-3だったらどうしても空くよねって。このスペースに何でお前がって選手を流れさせることで相手とのギャップは生み出せそうな予感。単純にサイドの選手を送り込んでも、献身的な選手たちに止められてしまうだろう。

 SBとWGの間のスペースを使ってポゼッションを行い、アウベスの裏を狙って得点を狙いに行く。それかいちかばちかのパワープレーの連続。うん、もう少しまじめに考えて見ます。なんにせよ、プジョルの進化が凄くうれしい。アランスビアを退場に追い込んだ飛び出しで点を決めていれば、、、、事件だったに違いない。

 CLはどこまでいくかって。ユベントスが一番やりにくいと思う。というか、ユベントスとやりやすいチームなんて存在するかどうか。

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posted by らいかーると |09:30 | バルセロナ/0809 | コメント(6) | トラックバック(1)
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