2010年03月17日
マリノスのスタメンは、飯倉、田中、中澤、栗原、波戸、兵藤、小椋、山瀬、俊輔、渡邉、アーリアジャスール。大きな期待と不安を背負った木村和司監督。俊輔の加入がプラスにでれば、チームはうまく機能しそうである。狩野などの若手の出番をどのようにして確保するかが問題になるのかな。エスパニョール時代と俊輔がどのように変化するのかも楽しみである。
湘南のスタメンは、野澤、島村、村松、ジャーン、阪田、永田、坂本、寺川、新居、馬場、田原。懐かしい名前から、いつのまに湘南に移籍したんだって名前まで幅広く揃っている。勘でいうと、昇格組みで残留出来そうなのは湘南か仙台と予想している。だって、セレッソはチームをいじくりすぎな気がして。昇格チームが大量補強すると、たいていしくじる印象であります。なので、湘南と仙台は継続路線で奮闘してもらいところ。さりげなく、神奈川ダービーなんだね。岡ちゃんが観戦している。
■相手と空間
湘南のシステムは4-3-3。相手に合わせるよりも、自分たちのゾーンを守ることに尽力しすぎている印象。川崎のように、相手にあわせてボランチの枚数を変えることも必要だったのだけど、4-3-3への信望や完成度がそれを許さなかったかどうかは謎である。両WGが攻撃的な選手だったので、4-1-4-1気味に守ることがなかなかできない湘南は、後手に回ってしまうことが多かった。
序盤の湘南は、追い風に乗ったロングボールを田原に当ててボールを運ぼう作戦であった。風によって変化するボールに混乱したマリノスDFラインを軍団。でも、ボールの精度が落ちるのは湘南側からしても同じなわけで。時間が過ぎるにつれて、マリノスが風による変化に対応してからは、跳ね返される場面のほうが多かったかなと。なので、自然を利用した奇襲作戦があっさりと終了を迎える。
で、マリノスが徐々にボールを保持して仕掛け始める。相手よりも空間やポジションやシステムを維持する湘南に対して、マリノスは自由なポジショニングで相手から離れてプレーすることを選択する。平たく言うと、フリーになるために相手から離れただけなのだけども。
で、湘南はこの離れる選手への対応が非常に微妙であった。4-1-4-1で数的優位が作ることができれば、おそらく積極的なアタックが可能となったかもしれない。でも、数的同数や不利な状態が多かったので、なんとなくそばにいるだけであった。ファウルしてでも止める気迫があれば、リスクのある守備もできたかもしれないけれども、そういうサッカーを反町さんが愛するかは知らない。
で、マリノスで輝いたのが俊輔。簡単に前を向かせてくれるので、長短のパスで相手の裏へ抜群のボールを供給する。渡邉へのロングパスや山瀬へのサイドチェンジで違いを見せつける俊輔。それでも、ボールの受け手を潰すことができればよかったのだけど、俊輔が前を向いた状態でパスカットをしろってのは、無理なお話で。俊輔の選択肢を削れていたり、体勢を不安定なものにできていたりすれば、可能な話だったのかもね。
俊輔の裏へのボール連発によって、湘南はDFラインを下げて対応する。でも、下がってこない前線。波戸の攻撃参加によって、さらに攻勢を強めるマリノス。そして山瀬のドリブルでの仕掛け&長谷川アーリアと渡邉の変幻自在のポジショニングとマリノスのショータイムが始まる。相手の隙間に移動しまくるマリノスのサッカーは非常に見ていて面白かった。さらに兵藤たちまで攻撃参加してくるのだから、湘南からするとやってられない状態になっていく。
で、20分過ぎのセットプレーによって、マリノスが先制点をとる。俊輔のコーナーキックを栗原。わかっていても止められないって所だろうか。おそらく湘南は対策をしていたと思うのだけど、中澤と栗原にピンポイントで合わせる俊輔のセットプレーはこれからも随所で発揮されそうである。俊輔が加入する前に木村監督曰く、ボールを正確に蹴られるやつがいると、試合を壊せるんだよね。
1-0になったけれど、基本的な流れは変わらない。湘南からすると、しぶとく0-0で耐えしのいで後半ラストに勝負って感じのプランが崩れ去ったことで、攻撃を仕掛けるようになる。湘南の攻撃は数的優位をベースにしているのかなと。4-3-3の特徴を活かして、サイドでWGとSBと中盤が絡んで数的優位を作って、クロスを中央におくる。後方からの飛び出しが果敢に行われるので、意外に止めにくい攻撃となっていた。
山瀬のようにドリブルで相手を破壊できる選手がいないので、このような全員参加によるパスサッカーをベースにしているのだろう。非常に理にかなっている。怪我をしているアジエルがゴール前に進出するようになってくれば、なかなか迫力のある攻撃になるのかなと予想されるところで。
マリノスの派手さに比べると、地味な湘南の攻撃だけれども、決定機もちょこちょこ作り、飯倉のスーパーセーブを導き出すくらいの攻撃をしていた。マリノスは守備のときのポジショニングが曖昧だった。けれども、ボールを保持する時間が長い&湘南の攻撃に怖さが底までない事情から、それらは見えにくくなっている。強豪とやるときのマリノスの相手の攻撃を阻害するレベルは非常に気になるところで。
後半になっても、マリノスペースは変わらない。後半の立ち上がりこそは奇襲をみせるもの、あとは前半のリピート。というか、湘南が変化しないというかできないのかな。多少はWGが守るようになって、1-0のまま時間が過ぎていく。それでも、会場に蔓延しているだろうマリノスに対するプラスな雰囲気が覆る様子はない。田原がもう少し前でボールをおさめられるようになれば、いろいろできることは広がりそうなのだけども。
で、どんどん仕掛けていくマリノス。そして追加点が生まれる。山瀬のドリブル&シュートが炸裂し、こぼれ球を渡邉が押し込んで2-0。で、マリノスは若手を次々投入。湘南は攻撃的な選手を投入し、田原がチャンスを掴むものの、またしても飯倉に素晴らしい判断の前にゴールが遠い湘南。対して、終了間際に狩野が恐ろしいミドルを決めて3-0。凄いゴールだったのだけど、まったく喜ばない狩野が印象に残った。
■独り言
俊輔は完全にゲームメイカーになったのだなと。パスの受け手の選手が優位に立てる状況を作り、受け手の選手が期待に答える良い循環になっていた。エスパニョールだと、パスの受け手が微妙であることが多かったかなと。そりゃ、相手が相対的に強いのだから仕方ないのだけどね。
そういう意味で、受け手の選手が苦戦する相手とやりあったときに俊輔の真価が問われそうである。そういう時にチームを救える能力が求められていると思うので。求めていないならば、今のままでもいいのだけども。なんにせよ、マリノスのサッカーが面白かったので、またみたいなと。
湘南はちょっと苦しい。J2の得点を見てみると、いろいろな選手が得点に絡んでいた。昨年よりは決定機の数は減ってしまうので、そのチャンスで女神が微笑むか勝負だとするとちょっと苦しい。田原&新居コンビに頑張ってもらいたい。個人能力の差を組織で埋められるかの勝負である。
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横浜マリノス対湘南ベルマーレ ~ダービー!?~
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2010年03月16日
名古屋のスタメンは、楢崎、阿部、増川、闘莉王、隼磨、吉村、マギヌン、小川、金崎、玉田、ケネディ。大型補強を行った名古屋である。でも、闘莉王と金崎しか出場していないじゃないか。よって、ベンチがめちゃくちゃ豪華である。千代反田、直志、ブルザノビッチ、三都主、ダニルソン、巻弟。まさにビッククラブである。こりゃ、結果を出さないといろいろいわれそうだね。
川崎のスタメンは、川島、小宮山、伊藤、菊地、森、稲本、谷口、田坂、レナチーニョ、黒津、鄭大世。憲剛とジュニーニョが怪我である。大黒柱がいないけれども、黒津が試合に出られるのは嬉しいところで。他のチームでずっと試合に出場していれば、また違った人生になったろう選手である。控えの楠神に期待。果たして出場するだろうか。しないだろうな。
■システムの意味
川崎のシステムは4-3-3。名古屋のシステムに合わせて、稲本と谷口をDFラインの前に置いている。普段からこのような形なのかもしれないし、相手がトップ下を一枚だけ置いているならば、稲本だけかもしれない。なんにせよ、この相手に合わせて、自分たちのやり方を考えるってのが、この試合の内容に大きく関わったのかなと思うわけで。
名古屋と試合をするときに、名古屋対策として考えなきゃいけないことがある。それはケネディの高さ対策。ケネディに競り勝てないのはしょうがないとしても、ゴールから遠い位置で競り合いを行うこと&競り合いで発生するセカンドボールを拾うための方策を考える必要がある。単純にDFラインを上げて、CBの高さに強い選手をケネディに常にぶつけて、その周りに中盤の選手を配置するのが定石だろうと。稲本だけじゃ足りないよね、みたいな。
で、DFラインを高くするのだから、気をつけることはDFラインの背後のスペースを取られないこと。そのためには、ボールホルダーへ激しいプレスをかける必要がある。できれば、相手のCBがハーフライン付近まで上がってきたらプレスをかけたい。それよりも後ろならば、まあ鬼ごっこはしないでもいいかもしれない。そこからのロングボールがピタリと合う確率は一試合に一度あるかないかで、それがゴールに入るかどうかは、また別の確率になるので。
というわけで、川崎のやるべきサッカーを整理しよう。ケネディ対策として、DFラインを高めに設定する。ケネディの相手は伊藤。近くに稲本と谷口を配置することで、セカンドボール対策もばっちり。ついでに、高い位置に侵入してくるマギヌンたちを抑える役割&どちらかがDFラインに残ることができるので、積極的に相手を潰しにいける役割も担っている。つまり、システムの問題で慢性的な数的不利にならないように対処している。DFラインが高いので、前線の選手はなるべく高い位置からの激しいプレスを行う。多少はパスで交わされてもいいので、アグレッシブにいけって指示は出ていた可能性が高い。
攻撃はカウンターが中心。相手のボールを高い位置で奪って一気にショートカウンター発動。鄭大世、レナチーニョが相手からフリーになり、ボールを受けると一気にスピードアップ。田坂、谷口が攻撃参加することで、数的優位状態も作れたら幸運だなって感じだろうか。マギヌンたちの攻守の切り替えが遅いのは知っているので、頑張って走りきろう、そうすれば、幸運が待っているのは今後も続きそうである。
そんなわけで、論理的な名古屋対策を行ってきた川崎。ホームの名古屋は正面衝突であった。つまり、特別な川崎対策はなし。何度もボールを奪われて、レナチーニョにドリブル突破を許す場面もあったが、それなりにボールを運べている場面もあったので、何とも評価しにくい展開となった。個人的なイメージを言えば、名古屋のサッカーはもう少しゆったりしているイメージがあったのだけど、川崎のスピードあるプレスにあわせて、早い攻撃になってしまったのかなと。
川崎のやりたい事を交わすためには、攻撃を落ち着かせる必要がある。相手にボールを奪えないなと思わせれば、前プレは自然消滅するか、スタミナの無駄使いになる。しかし、名古屋は後ろにボールを下げることなく前へ前への展開が多くなった。それは川崎のプレスによって、考える時間を奪われてしまったこと&玉田のポジショニングと金崎の突破力がそれなりに機能していたから、これを続ければいいじゃんって考えの元に意思が統一されたのかは選手に聞かないとわかりません。
DFラインを下げて、川崎のプレスを分断することができれば、名古屋はめちゃくちゃ強豪になれそうである。でも、マギヌンや小川がポジションを下げて後ろで数的優位を作ることを全くしなかったので、そういう雰囲気をまるで感じることはできなかった。ここはちょっと残念なところである。この二人は守備の意識やポジショニングも曖昧で、後ろの選手がさらされる場面の隠れた原因となっていることは見逃せない。レナチーニョクラスのドリブラーがいるチームとやりあうと、誰かが退場に追い込まれる可能性も今後ありそうである。
そんなわけで、試合前も試合中も目立った川崎対策を行わない名古屋。川崎は試合前から準備しているよってことで、川崎ペースで前半が進んでいく。って言いたいけれども、名古屋からすれば、それなりに崩せているから川崎対策を擦る必要ないしって感じ。つまり、前半だけでは何とも言えない展開である。川崎は動きようがないだろうで、名古屋の監督さんの采配にすべては託されることとなる。
ちなみに、得点を見てみよう。開始直後にレナチーニョの直接FKが決まり、川崎が先制。その直後にコーナーキックから金崎が押し込んで同点。で、16分。今度は鄭大世のフリーキックが炸裂。壁にあたって方向が変わるゴールであった。名古屋からすると事故である。でも、そういうところでFKを与えちゃうような守備が良くない。ちなみに、次のフリーキックは田坂が蹴っている。なかなかユニークな川崎のセットプレーだった。
■試合を動かせ
後半頭から稲本→横山。稲本は軽症らしい。吉村→ダニルソン。抜群の身体能力が特徴らしい。
で、後半の序盤は川崎のペース。いきなりレナチーニョにサイドを攻略されて、谷口にポスト直撃のシュートを許した。この場面の面白かったのが鄭大世のポジショニング。レナチーニョを担当する名古屋のDFのところに移動して、マークを混乱させる役割をこなしていた。鄭大世はいろいろできる選手なんだなと。
また、稲本の代わりに入ってきた横山がかなり機能していた。DFラインと連携して相手を挟み込んで潰したり、DFラインからボールを引き出して、ゲームを作ったりとなかなかいい感じである。なので、川崎がちょこちょこボールを保持して攻撃を仕掛けていく場面が多数。アクシデントによる交代がうまく機能するなんて、川崎は底力が増しているのかもしれない。
で、名古屋はダニルソンが攻撃を動かせる選手ではないようで。これが今のところか、連携が良くなれば攻撃を動かせるようになるかは不明。ただし、カバーリングでフィジカルで相手を潰す場面はさすがであった。なんにせよ、前半から変化のない名古屋が圧倒的に苦しめられるようになった後半の序盤であった。
で、とうとう名古屋が動く。隼磨→ブルザノビッチ。この交代で、一気に名古屋が攻勢に出る。右サイドからは小川、玉田が、左サイドからは阿部と金崎が攻撃を仕掛けることで、昨年の名古屋らしいサイド攻撃が出てくるようになる。ちょうど川崎も疲れが見えるころだったのも見逃せない。ブルザノビッチは攻守において、うまくスペースを埋めていた。今季から審判がファウルを取りやすくなったのをわかっているようで、確実にマイボールにする判断で名古屋の攻撃にアクセントを加えていた。
で、どんどん名古屋が決定機を作っていく。川島のスーパーセーブで名古屋の攻撃を防いで行ったが、78分のセットプレー→クロスボールは枠に入れようの法則を守った結果、クロスは相手のオウンゴールを誘発することになった。実際はマギヌンが触っていたらしい。これで同点である。さらに勢いに乗った名古屋はさらに攻勢を強める。巻弟が登場。でも、空中戦を仕掛けるような様子はない名古屋。しかも、ダニルソンが痛んで10人になってしまう。
この隙を見逃さないのが川崎。ボールを保持して時間を稼ぐと徐々に攻めこんでいく。そして、試合から姿を消していた男が輝きを放つ。鄭大世。エリア内でボールを受けると振り向きざまに豪快にシュートを放つ。そのシュートがゴールに突き刺さり、まさかの追加点の川崎。名古屋はダニルソンがピッチに戻ってきて、最後にパワープレーを仕掛けるけども、時すでに遅しでした。
■独り言
オシムいわく、壊す人生よりも作る人生のほうが素晴らしいでしたっけ。名古屋は作るほうに傾きすぎている気がする。前半も後半も守備が後ろの選手におまかせ感がちょっと強い。超攻撃的なサッカーを支えるのが楢崎、闘莉王、ダニルソンなら個人でも耐えられるかっていうと、川崎相手じゃ無理でしたってのでは笑えない。どのように攻守のバランスを考えているか気になるところで。
川崎はみんなでサッカーをしていて好印象。もう少し攻守分断されている先入観があったのだけど、ちょっと印象が変わった。ジュニーニョや憲剛が帰ってきても、この流れは継続してもらいたいところで。ACLで何とか生き残ってもらいたいなと。
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名古屋対川崎 ~リスペクト~
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2010年03月08日
広島のスタメンは、西川、槙野、ストヤノフ、森脇、森和、中島、服部、山岸、森浩、高萩、寿人。柏木が抜けたけど、森崎兄弟が戻ってきた広島。ACLに向けて、補強もちょこちょこ行っているので、かなり楽しみである。そろそろまた下部組織出身の選手が台頭してきたら楽しくなりそうである。現状でもたくさんいるけどね。
清水のスタメンは、西部、児玉、ボスナー、岩下、市川、本拓、兵働、小野、藤本、岡崎、ヨンセン。小野とボスナーが新戦力。青直が帰ってくるまでに、ボスナーは存在感を示せるだろうか。そしてシステムは4-3-3に変更されている。これが機能するまでは、また勝ち点を失いまくる日々が続くのかどうか。ただし、このシステムだと永井の出番が増えそうだねと。
■新しい選手と新しい形
2分に広島がPKを奪う。今季の両チームがどんなサッカーをするかなと探る前に試合が動いてしまった。なんのことはなく、清水のミスが重なってしまい、その結果のPKである。西部にイエローが出たけども、岩下がその前になんとかしたかったねと。
で、トリックプレーが炸裂。槙野がPKスポットにボールをセットする。ゴールに背を向けて集中している振りをする→急に寿人が登場して、素早くボールを蹴り込む。このやり方だと、GKとキッカーが駆け引きをする時間を与えないやり方だなと。真似する価値のあるプレーだと。パスをするのは見たことあるけれど、このやり方は記憶にない。
で、広島がリードしている状態で試合が流れていく。広島のやり方は昨年とさほど変わりが無い。ってか、変わる必要もないか。変則的4バックでビルドアップで優位に立ち、ショートパスで前線に繋いでいくか、ストヤノフから一気にロングパスで局面を打開するかって感じ。ただし、ストヤノフのロングボールが新加入の山岸となかなか噛み合わない様子だった。
広島のロングボールはドイツのどこかのチームにちょっと似ている。変則的4バックにより、後ろで安定的にボールを扱える状況を作る→その間に前線に人を集める→前線へロングボール→これをなんとかしてマイボールにするみたいな。基本的には裏への放り込みが多いので、あんまり相手のカウンターに直結しない仕様になっている。しかし、今日は青敏がいないので、寿人に直結するパスは少なかった。さらに、ストヤノフ×山岸の関係性がまだまだなので、そこからカウンターを食らう場面がちょこちょこ目立った。
なので、広島からすると、上手くいかないなって前半戦だったと思う。守備は基本的に撤退がメイン。ボールホルダーに近い選手は相手にアタック。攻撃を遅らせている間にささと徹底。自陣で5-4の守備ブロックを作り、徹底的に相手の攻撃を跳ね返すのが特徴である。前プレとかは単発で行われるのみである。鹿島や調子のいいときの大分もそうだけども、徹底戦術を採用する理由はなんだろうねと。やはり、日本では撤退した相手を撃退できるチームが少ない→効率的って判断で採用されたのか、単にチームにいる選手から採用されたのか気になるところで。
で、ここでも広島にはいつもと異なる状況が発生する。柏木を中心としたロングカウンター。代役は高萩や浩司なのだろうけど、どうも上手くいかない。そりゃ2人ともドリブルでボールを運ぶタイプではないよといわれれば、そのとおりである。となると、ロングカウンターは終了かってなると、撤退戦術がかなり厳しくなってくる。ちがう方法でロングカウンターを行おうとすると、また大変そうだなと。やるしかないだろうけども。
そんなわけで、ちぐはぐな広島である。森崎兄弟がベストコンディションになれば、解決される問題なのかどうかは、広島に詳しい人じゃないとわからないだろうね。つまり、ACLが心配になってきた管理人であった。
で、次は清水の出番。序盤から出鼻をくじかれた格好の清水。最初の印象は守備の役割がめちゃくちゃだなって感じだったけど、立ち上がりだけだった。立ち上がりは勢い余ってボールに寄せすぎる傾向が見られたのだけど、あくまで立ち上がりだけだった。
清水のシステムは4-1-4-1。藤本と岡崎は頻繁にポジションを入れ替わっている。で、岡崎はサイドアタッカーではないので、サイドから消える場面が多かった。その代役として、清水は両SBを積極的に攻撃参加させている。西部がロングボールをける様相もないってことで、清水は後方からのビルドアップを重視しているように見える。ただし、広島がさっさと撤退してしまうので、そのこだわりを発揮する場面はなかった。だって、プレッシャーがないんだもん。
清水の攻撃はサイドを中心に行われていた。広島の高萩、浩司の部分がまれに守備への切り替えが遅くなるので、そんなときは良質なクロスボールを入れることに成功していた。というか、広島がかなり自陣に撤退しているので、清水の両SBはアーリークロスを放り込める位置でもかなり自由に振舞うことが出来る状態にあったと思う。
で、相手には盛田がいない。味方にはヨンセンがいる。で、相手は自陣にひきこもっている。こうなれば、ヨンセンへの放り込みをメインにするのが効率的である。両サイドから放り込んだり、中央から放り込んだりすれば、何かが起きる可能性が高いし、空中戦を嫌がる広島が前に出てくる可能性もある。でも、清水はそんなサッカーを選択しなかった。なので、なんだか不思議な試合となってしまった。広島が持ち味を発揮できない事情は理解できるのだけど、清水は限りなくベストメンバーに近いと思うので。で、相手にあわせて嫌がることをせずに、リスクをおかさないまま時間だけが過ぎていくみたいな。
そんな不思議な前半戦であった。広島は西川がすごい。まるでファン・デル・サール。後方で安定的な状況を作りたい広島からすると、願ってもない選手が来たみたいな。GKを含めたビルドアップにこだわれそうな広島は昨年よりも、安定感が出そうな感じである。青敏とかが帰ってくればだけども。清水は小野が静かだった。もっと後ろでグティみたいにえぐいパスを連発するかと思ったが、前方でごちゃごちゃしていた。
忘れていた。清水の守備はなかなか良かった。4-1-4でブロックを形成。広島に前プレをかけないで、自陣で待っているのが印象的だった。どうせ槙野が出てくるんだろうみたいな。なので、飛び出しにくい広島のDF軍団。それでも、ストヤノフが強引に仕掛けるのはすごいなと。アンカーの周りが空いちゃうことも多々あったけれども、時間が解決してくれるに違いない。
で、後半。基本的には前半のリピート。清水がより攻撃的に振舞ったかなって。具体的に言うと、SBの位置取りや兵働、小野の位置の選手がサイドに関わることで、よりゴールに近い位置でプレーできるようになっていった。いうなれば、ゆっくりと攻撃的になっていう感じで。
広島は徐々にセカンドボールを拾えなくなり、防戦一方になっていく。しかし、慌てる様子はなく、西川と3バックを中心に清水の攻撃を延々と防いでいった。危険な場面は殆どなし。小野のクロスを兵働が合わせた場面くらいかな。清水は両SBを変えたり、前線に選手を投入したり。広島は怪我明けの選手を交代。広島の方がベンチに流れを変えられる選手がいそうでいないのが辛いところで。
で。ロスタイム。槙野とヨンセンの攻防が槙野のファウルと判定されたのが運のつき。セットプレーから大前に決められて、まさかの同点になってしまった広島であった。ま、あれだけ攻められる時間が長かったので、妥当かといえば、そんなこともない。広島がそういう戦い方を選択して、最後の最後に崩れちゃっただけなので。別に攻撃の時間が長ければいいってわけでもないし。
■独り言
守りきりたかった広島。攻め続けて結果を残したことで、安堵の清水って感じだろうか。広島は得意のボール回しで時間をつぶすことができれば面白かったかもしれない。気になったのが寿人。裏への飛び出しよりもポストの役割が非常に多かった。で、シャドウの選手がうまく絡めていなくて、ちょっと残念。ミキッチが帰ってきて、山岸がシャドウに入れば面白いのかもしれない。
清水。岡崎がサイドにいることで、怖さが半減したかなと。枝村のように得点に絡める選手は相手からすると、やっぱり怖い。で、清水の攻撃はそういう怖さがあんまり感じられるものではなかった。チーム作りの時期なのでしょうがなさそうだが、必要以上に難しそうなことにチャレンジしている気がする。なんとなく時間がかかりそうである。
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広島対清水 ~両者のいろいろ~
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2010年03月07日
鹿島のスタメンは、曽ヶ端、新井場、伊野波、岩政、内田、中田、小笠原、フェリペ、野沢、興梠、マルキーニョス。愚痴を言うと、鹿島の選手の名前は一発変換が困難な選手が多い。だからどうしたって話だけども、いつもスタメンを書いていると直面する問題である。うちのPCがたこなのだろうか。サブメンバーが出場機会を求めて脱出してしまった影響が出るのは、遠い未来のことだろう。
浦和のスタメンは、山岸、宇賀神、坪井、山田暢、平川、阿部、細貝、ポンテ、エスクデロ、柏木、エジミウソン。なぜに浦和に移籍してきたって感じの柏木君である。いや、とっても嬉しいのだけどね。山田直と共存する日を夢見てって感じのなるのかなと。フィンケさんもそろそろ形にしたいところである。さりげなく、山岸がスタメンに定着しているのがちょっと嬉しい。
■ちょこっと良くなる浦和
鹿島のシステムは4-4-1-1。4-4-2で守備をする場面もあるが、基本的には4-4-1-1。FWを縦関係にして、マルキーニョスに浦和のボランチあたりのスペースをケアさせているところに、オリベイラ監督の性格が良く出ている気がする。4-4のブロックを維持するためには、相手が低い位置でボールを持っているときの対策が必要になる。
仮に鹿島の守備が4-4-0-2みたいな形になったとすると、0の位置でボールを持つ相手の選手に小笠原あたりがプレスをかけに行くしかない。となると、4-4のブロックがほころびる可能性がゆっくりと出てくる。そんな淡い可能性さえもこの監督は消すんだなと。相手がバルセロナでもないのに。恐らく守備をサボる選手なんて絶対に起用しないか、守備をさせるまで徹底的に教育するのだろうなと、いろいろなことを感じさせる前半戦であった。
ボールホルダーへのプレスも徹底している。相手に考える時間を与えないように、休ませるスペースを作らせない作戦。浦和が意図的に休むような攻撃がまだできるわけもないのに、そこまでやってくるのか。開幕戦は本当に重要だよって選手に話しまくったに違いない。つまり、浦和の現時点でのレベルを考えると、ここまで準備する必要性があるのかと。これこそが鹿島のマインドなのかもしれないねと。
そんな鹿島を相手に、妙に縦意識の強い浦和が猛攻を見せる。序盤のセットプレーからは、細貝がチャンスを惜しくも逃していた。中田対細貝ってマッチアップには時代を感じますねと。ポンテを中心に前線の4枚がポジションチェンジしながら仕掛けていくサッカーは、昨年よりも進化はしていると思う。このように目に見える形で良くなっているっていうのは救いかなと。これで結果をごまかせればいいのだけどね。
4分に鹿島が先制点をあげる。セットプレーから小笠原の飛び出しにだれも対応できなかったのがすべてかなと。平川とエスクデロがこの場面でのサイドの守備を担当するのだけど、エスクデロのヘルプが遅れた。言い訳は理解できる。新井場担当だと考えていたエスクデロが小笠原の飛び出しに反応できなかったのだろう。なので、サイドでの対応が遅れ、中央で坪井が興梠との駆け引きに敗れてしまったと。
SHやSB以外の選手がサイドに移動することで、相手のマークを混乱させる作戦、またはサイドで数的優位を作る作戦。そういう意味で、小笠原のこの場面で飛び出す判断力は文句もないくらいに素晴らしかった。恐らく、ポジションチェンジを繰り返す浦和のサイドの守備はおろそかになると予測していたのかもしれない。このように数的優位を作る戦術は日々進化していく。
で、その後は浦和がボールを保持してアタックを、鹿島はマルキーニョスを中心にカウンターを繰り返していく。前述したように、浦和に休ませる時間を与えない鹿島の守備が浦和の攻撃の精度を狂わしていくのが印象的だった。そして、徐々に消えていくポンテ。それでも、ポンテは明らかに違いを作ることのできる選手であることを証明していたと思う。コンディションがよければ、間違いのない選手だろうと。
浦和の攻撃を見ていると、前線の4枚がポジションチェンジを繰り返す。仕掛ける&そこへボールを運ぶのも4枚が違いを作れるかどうかって感じであった。阿部と細貝のコンビは攻撃を動かすことはなかなかできなかったと思う。そんな中で、新人の宇賀神が精力的なオーバーラップで攻撃に変化を与えていたのが印象的だった。待望のSBである。後は右サイドだね。
鹿島は浦和の攻撃を跳ね返してカウンター。マルキーニョスが何度もチャンスを掴むが、シュートが枠を捕らえきれない場面が続く。浦和のマルキーニョスへの対応はなぞめいたものであった。マークについているときは、簡単に前をむかせたり、なぜかマルキーニョスから離れたり、はたまた簡単にマークを離したりと。一対一で負けているというよりは土俵にすら上がっていないようで。
鹿島の攻撃のうまいところはボールの運び方である。速攻が無理な場合はボールを動かしながら見極める。何を?浦和のプレスがかからない場所を。つまり、ボールを持っていても相手がプレスに来ない場所を探し続ける。で、その場所を見つけると、前線のポジションを修正し、改めて攻撃を仕掛けていく。これが非常にうまい。逆に浦和はうまくない。でも、ここから浦和の逆襲が始まるのだから面白いもので。
本日の浦和の悪いところを上げると、鹿島のプレスと正面衝突したところにある。どこまでも寄せてくるならば、レッツ鳥かごで相手を疲弊させてしまえばいい。でも、浦和は縦に縦に急いでしまうのが現状であった。さらに、前述したように鹿島が浦和の攻撃を破壊するような守備を見せたわけで。でも、今年の浦和に柏木がいるよってことで、浦和がゆっくりと変化し始める。
ミドルシュートで得点のにおいを感じさせた柏木は徐々にポジションを下げていった。そして、阿部や細貝と数的優位を形成する。バックパスを自分でしたり、味方にさせるようなパスをすることで、攻撃の流れを意図的に変化させていった。山岸を筆頭に足元が微妙な選手が後ろに控える浦和。山田暢は何のための起用なんだろうと、前半の最初は思っていた。しかし、柏木がいわゆる安全な場所にボールを運ぶことで、浦和の選手は落ち着いてボールを運ぶようになっていく。
で、困ったのが鹿島。相手が後ろで数的優位を作り始めたので、一生懸命に追いかけることが徐々に無駄になっていくわけである。なので、ペースを狂わされる鹿島。でも、後ろで引いて守ればいいやってことなんだろうけども。それでも、浦和は徐々にボールを支配して鹿島のカウンターのチャンスを削りながら、攻撃を仕掛けていく。山田暢が急に攻撃に参加し始めたのが、まさにこのことを象徴していたかなと。
でもでも、このように攻撃を形にしていく前の浦和はかなりひどかった。バイタルが空っぽになる場面が多かった。DFラインがひどすぎるのか、阿部と細貝が上がりすぎなのかは謎。たぶん、両方が原因かと思われる。
後半も前半の終盤と同じような展開で試合が進んでいく。鹿島はまた仕切りなおしだよって勢いの守備を見せるが、浦和らしくないいなしで鹿島のプレスを交わしていったのが印象的だった、多少は危なっかしさもあったけども。で、鹿島も鹿島でさっさと見切りをつけて、自陣に撤退していくからさすがである。
で、試合を眺めていると、ポンテが右サイドに固定されていた。左サイドの宇賀神とのコンビを考えれば、ポンテ×宇賀神ってコンビは楽しそうなのだけども。だって、エスクデロはSBのオーバーラップとか関係なしに仕掛けていくだろうし。だから、後ろが平川でも問題なさそうで。
ま、それはほっておいて柏木がボールに絡むようになってから全体の能力が増したような浦和。細貝や阿部が周りの選手に声や手で支持する場面も多数。柏木の存在が周りの選手にも好影響を与えているようである。これだけ中心として扱われ、さらに認められれば、なかなか成長できそうな環境である。広島のときよりも、負担は大きいろうけれども。
で、田中達也が登場。柏木の位置を下げて、前線に本職を増やした交代策。別に悪くはないだろうけど、相手が引きこもっている状態で、達也を入れるならサイドなのかなとか。それでも、中央でのコンビネーションで貢献しているのはさすがだった。惜しむらくは浦和のクロスの質が非常に微妙だったことだろう。味方に合わないってよりは、相手のGKの下へって場面が多かった。
時間は淡々と過ぎていく。つまり、我慢比べ。で、勝負に出たのが浦和。どんどん攻撃の選手を突入。相手をそれなりに押し込めているので、レッツパワープレーなんだけど、高さのある選手がいない。なので、運びながらの攻撃だと、後ろの選手を削ったらどうしようもない。運ぶ担い手はいなくなったら、元も子もないでしょうに。高崎はどうしたってところかなと。
で、ボールを運べなくなっていく浦和を見逃さない鹿島が一気に復活。マルキーニョスが追加点を決めて、浦和に止めをさしましたとさ。なので、2-0で試合が終了。前半に鹿島がシュートを外しまくっている間に変容できた浦和。そこでなんとか得点を奪えれば、いい試合になったろうに。そういう意味では、もったいない試合だったかなと。
■独り言
鹿島は相手の状況に応じて、自分たちのやるべきサッカーを選択するのがうまい。特に前プレへの見切りとチームの意思統一の速さは異常。速攻と遅攻の使い分けも素晴らしい。弱点は内田の裏なので、鹿島の勝ちたいチームは内田の裏を狙いまくろう。対面に半端じゃない選手を配置しようみたいな。こういう単純な作戦が意外に効くもので。あとは、新外国人。なかなかテクニカルな選手だなと。でも、守備をしまくることに慣れていないようで、守備で手一杯な印象。まじめな選手なんだね。
浦和は試合の中でちょっと良くなった。前半の途中からのように、チーム全体でボールを運べるようになれば、わけのわからないミス→守備の準備ができないまま速攻を食らう場面は減るかなと。宇賀神や柏木が恐ろしく機能しているので、これで新外国人が機能すれば、ちょっと面白いかもしれない。個人的に、こんなときこそ啓太や達也に期待してみる。
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鹿島対浦和 ~不変と進化?~
posted by らいかーると |21:57 |
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2008年08月16日
今夜からプレミアです。その前にJです。最悪でも1試合は伝えていきたいなって。台風が来なければ、どこかにいきたかったんですが後の祭りです。
神戸。鉄壁DFが少し少し崩壊してきてるのかな神戸。ボッティは復調気味かもしれないけれど、代わりに石櫃がいなくなったのが痛い。内田もいいかもしれないけれど、石櫃も良い選手だよって。でも、代わりが松岡ってどういうことだよ。
名古屋。前半の勢いはどこへやら。でも、役者が揃ってきているので、前半戦の強さを取り戻せるのかどうなのか。そういえば、藤田は元気なんでしょうか。
ちなみに、今季4度目の対戦のようです。ちなみに、神戸は1勝もしてないんだって。
■設計ミス
神戸のシステムは4-4-2。フラットな4-4-2。ボッティが上がり目になるのかと思ったが、キムナミルの横で黙々と守備をしていてびびった。上手さは別にして。両SHは栗原と田中。この2人がいろんな意味で前半のキーマンとなる。
ちょっと前の神戸は中盤の真ん中を松岡とキムナミルに任せていた。2人とも守れる選手なので、その存在感は抜群であった。さらにキムナミルが単なる潰し屋でないことが判明したのも嬉しい誤算。右SHのボッティが中央に進出してきて、空いた右サイドには石櫃が飛び出してきて、攻撃の流れを作る。右と中央が強いので、左サイドの栗原×内山コンビも余裕をもらうことができる。数的有利を作って勝負すれば、クロスで終わることができるし。
で、今日の神戸。ポイントは前線からの守備。この暑さだけれど、ここで貢献しないでいつ貢献するんだ、今日のSHコンビ栗原と田中。名古屋のSBに猛烈なプレスをかけて、名古屋の攻撃を作らせなかった。特に竹内は相手が寄せてくると、ボールを離したがる印象を受けた。その苦し紛れのロングボールがせめてヨンセンの頭に飛べば、まだ救いはあるんだろうけど、そんなことはなかった。
でも、その守備はやっぱり終わりを告げる。この暑さでハードワークをやるのは無理なんでしょうか。FWの大久保やレアンドロがプレスに来いよって合図しても来ないから苛立つ大久保。
名古屋はなかなか自分達の形を作れないまま、時間が過ぎていく。だったら、神戸はどうなんだと。ボールを運べるのはボッティとキムナミル。そして中盤に降りてきたレアンドロ。大久保は前線で待ち。それが大久保の仕事なんだろう。
問題は中盤。キムナミルとボッティ。彼らの狙いはサイドど前線にボールを届けること。しかし、サイドには誰もいなかった。栗原と田中がマンチェスター・ユナイテッドのように中に絞るので、中央で大渋滞が発生。ルーニーやテベスのようにFWがサイドに流れれば、相手のマークも外せるだろうに、大久保たちが譲るわけもなく。
で、中央にきたSH組が中央で仕事ができるわけもなく。ボッティがFWの下に流れてきた場合はかなり面白いんだけれど、田中と栗原ではちょっと力が足りない。しかもサイドに誰も流れないんだから、どうしようもない。
松岡や内山からすると、上がるタイミングがないぜって話なのだろう。ボールを失いまくる神戸は無理やりなロングボールが増えるし、孤立した攻撃は名古屋の組織的は挟み込み作戦の前になす術もなく。
そんな中で名古屋が先制点をとる。ボールを奪ってサイドチェンジの先にマギヌン。マギヌンはもう一度やり直すことを選択し、バックパス。これで、相手のプレスを交わして逆サイドの右サイドから攻撃を組み立てる。玉田、小川、阿部が良い連携を見せて、玉田がサイドを抜け出して折り返すと小川で先制点。
この場面のようなシーンは何度も見られた。名古屋は中盤の真ん中に構える中村、吉村はあまりタメを作ることはしない。サイドにボールを供給することを第一としているような。で、サイドにボールが出たら無理に勝負をするのでなくて、フリーで控えるSBにボールを渡す。そこから楔のボールを入れて勝負。阿部も竹内もフリーだったら、かなり良いボールを供給していた。
栗原はマギヌンに気を取られ、田中は守備のフォローがかなり遅れていてびびった。松岡は1人で複数の相手と対峙。勝てるわけもなく。キムナミルが幅広くカバーといっても、相棒がボッティでは無理な話で。ボッティはちゃんと守備をしていたけど、比較相手が松岡では分が悪い。
そんな名古屋ペースで試合が進んでいく。しかし、神戸にも光明の兆しがちらほら。名古屋が攻めまくったおかげで、神戸は自動的に中央の渋滞が解消される。すると、パスの選択肢はレアンドロと大久保が自然と残る。初めからこうすればいんだと大久保はレアンドロと仕掛けまくりで、チャンスを演出。
最後は神戸が得点の香りを残して前半が終了。後半の神戸。松岡×キムナミルでボッティを攻撃的な位置で起用して欲しいぜ。
■田中→吉田
後半の頭から吉田を投入。せっかくのチャンスを見事に台無しにしてしまった田中。次があるかないか。吉田の意図はちょっと分からない。うーん、なんでしょうか。
吉田は左サイドに入った。栗原は右。吉田がボールを持てるせいで、内山も攻撃参加の頻度が上がっていく。よって、活性化した左サイド。右サイドは死んだままだけど、前半は両サイド死んでいたので、上出来っす。
55分に松岡→ノリカル登場。もっと左サイドから攻めなさいということでしょうか。内山が右サイドへ。
名古屋は落ち着いて守備をしてカウンターで決定機を作るけれどなぜか決めきれず。小川もヨンセンもシュートが枠に飛ばない。
で、神戸。ボッティをFWに近い位置に移動させて、キムナミルをアンカーでガンガンいこうぜとなる。キムナミルからサイドにいるレアンドロやボッティにボールが渡ることで、攻撃が機能するようになる。サイドチェンジって結局サイドにいる選手が誰かってことが大切だね。でも、今度は誰がボールを届けるんだってことで、攻撃はどんどん手詰まり感一杯になっていく。吉田のポジションも曖昧に。
76分に吉田→馬場。なんじゃこの交代は。交代枠を無駄にしたような印象だぞ。確かに消えていたけれども、消したのは監督ではないか。
80分。レアンドロの粘りからシュートまでもっていく個人技炸裂。しかし相手の手に当たるものの、ハンド判定はなし。怒れるレアンドロ。しかし、81分にレアンドロが個人技大爆発。シュートフェイントで相手を置き去りにすると、振り向きざまにゴール。神戸はこれがあるから強い。
で、名古屋は米山と杉本を投入。その前にビックチャンスがあったものの、やっぱり点が入らない名古屋。徳重のスーパーセーブもその原因である。ようやく陽が当たったか。お互いチャンスを量産する無秩序状態へ。
で、ロスタイムに時間が起きる。相手陣地でFKを得た神戸。レアンドロがさらに時間を稼ごうとしたか、近い距離にいる相手にボールを当てて審判にアピール。しかし、審判が流す。恐らく、勝手にお前が蹴ったんだろうという判断だろう。そして米山が意図的に邪魔をしたわけではないと。この判断が勝負の分かれ目。
カウンターで小川が決めてなんと2-1。やっぱり名古屋に勝てなかった神戸。勝てる日は来るのか。
■独り言
神戸はSHが弱い。朴や古賀が帰ってくるまでは茨の道。大久保をMFで使うか、ボッティを使うかでどうにかなりそうな気もするけれど。ってか、松橋兄は何をしているんだ。
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神戸対名古屋 ~求むSH~
posted by らいかーると |20:50 |
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2008年08月13日
今週末からプレミアが始まってしまうので、Jのレポが減ってしまう可能性が高い。リーガが始まれば、大忙しである。困ったものだと。
大分と清水。大分はしばらく負けがない。清水も実は最近負けがない。FWがいない状態の清水は何をどうやって状態を回復させつつあるのか。注目。ってなわけで、清水のスタメンだけピックアップ。FWは矢島と原。中盤は兵働、マルコス・パウロ。枝村、伊東。別にいつもどおりである。藤本は大怪我をしたらしい。
■古典的な戦い方・でも強い
大分は3-5-2。清水は4-4-2の菱形。管理人の記憶が正しければ、3-5-2は4-4-2を破壊するために生まれたはず。ただし、ゾーンの配分が明確な4-4-2に比べると、3-5-2は機能させるのが難しい。5-3-2に逃げてしまうチームが多いのも、共感はできる。話がそれた。
序盤は大分がボールをもって、清水陣内にゆっくり攻め入る形で幕を開ける。前節の大分は相手のプレスの前に、DFがボールを遠くへ蹴ってしまっていた。しかし、この試合では清水がそういう守り方をしてこなかったので、DFがロングボールを蹴る場面は少なかった。少なくとも、苦し紛れのパスはまったくなかったといっても良いだろう。
で、清水の守り方の解説。好調だってことで、中央突破からサイド攻撃へ変貌したんではないか、自分達で攻撃を組み立てるのでなく、カウンターを狙った速攻に切り替えたのではないかと予想したが、あっさりと予想は裏切られたわけで。
アウェーだからか、それとも、そういう戦い方に切り替えたかは謎。清水は4-4-2の菱形のまま守備を敢行。プレス開始位置はハーフライン付近。FWの2人は深追いしたそうに見えたが、我慢の連続だった。ときおり、飛び出す場面があって若さを感じる場面もあった。
中央を矢島、原で固めて、その後ろに枝村。いわゆる中央から攻撃を展開させない守り方である。矢島と原の間のスペースを枝村が埋めることで、エジミウソンたちに楔のボールを入れさせない狙いがあったのだろう。
でも、このやり方を3バックの相手にやるとはなかなかの勇者である。4バックが対戦相手だとしよう。相手のSBには味方のSHがつくことで、サイド攻撃はよっぽど上手く構築しない限り優位には立てない。だから、この守り方ははまる。サイドにボールを出しても、中央に戻ってくる→中央は人海戦術で固められている→ロングボール対決となる。相手がポゼッション主体のチームだったら、本来の型を崩すという目的を達成していると。
でも、相手は3バック。相手のCBには誰がプレスに行くんだってな話で。SHの選手は相手のWBを見なくてはいけないよね、というわけで、ギャップの完成。中央を防がれた大分は、ワイドに広がった3人のCBのボール回しであっさりと状況を清水の狙いを外して見せる。CBから簡単に楔のボールが金崎や両WBに入っていったので、これは大分のペースだねって前半戦となった。正直、清水は何を考えているのかわからなかった。
攻撃を仕掛ける大分。楔のボールを受けたあとの連動性や、金崎、前俊のボールのないところの動きの質は見ていて面白いところがある。しかし、イメージだが前半から飛ばさないイメージがある大分。CBが攻撃参加すれば、サイドでは圧倒的な数的有利が作れるんだけど、それは失点するまでしなかった。無理をしない大分。
また、ウェズレイと前俊。ちょっとキャラがかぶっているような。ボールを受けて味方にはたくことを覚え、さらには守備をすることを覚えた前俊には感動しきりなんだけれど、なんかウェズレイとプレーエリアがかぶっているような。単純な足し算になってないFWと多彩な攻撃を見せようにも、クロスを上げても相手は青直ではちょっとな大分。
でも、時間をかけていけば、いつか崩せるかってことで、まったりと攻撃をしていた。守備面でもホベルトの球際の強さや、ホベルトのカバーリングの妙や、ホベルトの相手をつぶしにいく決断力のすさまじさを中心に清水の攻撃に怖さはなかった。怖さは自分達のミス発信。いつもよりも、ボールに触っているエジミウソンがらしくないミスで相手にチャンスを与える場面が少し怖かった。
24分頃。育成年代でやったら絶対に批判をくらう、相手の裏を執拗に狙い続ける古典的な戦術を続ける清水に華が開く。ロングボールをうまく処理した原がスーパーなゴールを決める。ちなみにロングボール対策として、もっともポピュラーなものはDFラインを上げる。こういう失点の仕方だと、森重ーーーーって話になりそうだね。
で、その後もまだ落ち着いている大分。しかし、コーナーキックの崩れから2点目を献上。この失点も地味にキーパーが絡んでいて、西川がいればみたいな声がどこから聞こえてきそうだった。
鉄壁大分がニ失点したことで、さすがに焦りを覚えたか。CBも積極的に攻撃参加することで、徐々に流れを掴み始める。が、クロスに先に誰か欲しいなってところで前半が終了。
ちょこっと補足。右サイドで深谷がボールを持ったときに、高橋はわざとサイドに張り付いてマルコスパウロの気を引く。すると、金崎へのパスコースが空くし、金崎は相手に挟み込まれることなくボールを処理できる。ここに枝村をどうぶつけるか、後半の清水に期待。
■前俊→デカモリシ
デカモリシを投入。少しはロングボールが増えるのかと思ったがまったくそんなことはなく。だったらボールキープかと思ったが、運動量が前俊のほうが多いし、動きの質も高い。ちなみに、守備の運動量では前俊に勝っているように見えた。気のせいかもしれないけれど。
後半の清水は焦らずに攻撃しようという意思が明確になった。焦らずにボールを下げながら攻撃。そのせいもあって、SBが攻撃の組み立てに参加できるようになった清水。相手のSBにボールが入ったときの大分の何もできなさは異常。
そんな大分に対する嫌な流れ。でも、攻撃を延々続ける意志はないようで、結局ロングボールを蹴ってしまうあたりに若さと徹底した意識のなさが切ない。頑張れハセケン。
よって、前半よりも攻撃意欲を高めた大分が徐々に清水ゴールに迫っていく。深谷の積極的な飛び出しによって、高橋が中央でプレーする場面が目立ち始め、ホベルトも前線で仕掛けるパスを連発しまくる。さらに、清水の守備が4-3-3気味になったことで、MFとFWの間にスペースができ始める。そのスペースを金崎とエジミウソンが利用し始めて攻撃が加速。またも、清水の迷走が始まる。
きっかけは高橋のバックヘッド→ウェズレイの飛び出しのビックチャンス。ロングボールを織り交ぜ始めたことで、ショートパスだけじゃないぜの大分。
そして試合が動く60分。深谷のオーバーラップ&クロスを清水が処理ミスこぼれだまを何でそこにいるんだ高橋が決めて一点差。川崎の谷口、大分の高橋は不思議なくらいに点を決める。枝村はどうした。
70分。大分の猛攻。さっきからファーサイドでフリーになるウェズレイにボールが渡ると、ドリブルで仕掛けるが、マルコスパウロに潰される。PKかなと思ったが、何事もなく試合再開。怒れるシャムスカ。大分の選手も怒ったのか、だったらこれはどうだと倒れてみるものの、審判はスルー。なんだか嫌な展開である。
ここで両チーム交代が見られる。大分は藤田→清武でさらに攻撃意識を高める。清水は懐かしの後藤が出場。
で、その清武が結果を残す。クロスボールをまたしてもファーサイドでフリーの高橋がヘディングで折り返し、そのボールをダイレクトボレー。スタジアムは最高潮。
で、最後にデカモリシがボールを明後日の方向に飛ばして終了。マルコス・アウレリオが荒れた試合に飲み込まれるトラブルもあったが無事に終了。
■独り言
なりふり構っていられない清水が何とか勝ち点を奪っていった。しかし、勝てた試合だろうと。前半で2点取れちゃったのをいかせきれない現実が悲しい。
大分。高松と家長が復活したら恐ろしいなって。それにしても、金崎はすさまじくなりそうな予感。香川なんて目じゃないような。
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大分対清水 ~地味に監督対決~
posted by らいかーると |11:05 |
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2008年08月12日
ようやく夏休みです。正確に言うと、夏休み後半戦に突入。前半戦は千葉マリンスタジアムで、世界に1つだけの花を聞いていました。そんな夏の終わりです。今週からはCLの予備予選が始まって、週末にはプレミアが開幕なんで、更新のペースをもとに戻そうと思ってます。
復活第一弾はJ。浦和対柏。前回の対戦はアフラックデーでつい最近のことにように思える。もう再戦。
浦和。鹿島戦は後半だけ良かったらしい。見ていないので、まるで分からない。ただ、阿部が中盤に田中マルクスがDFにと誰もが望んだことが実現。ただし、達也が怪我したそうで、エジミウソンがスタメンに復帰している。
柏。李がいない。柏にとっては痛いだろうな。代わりはポポとアレックスが務める。左サイドには好調の菅沼。アレックスとのポジション争いに期待。古賀が復活。
■啓太と阿部
浦和の3-5-2対柏の4-2-3-1。ただし、平川が妙に下がり気味だった。菅沼対策だろうか。前節の菅沼は、戦う気持ちを前面に押し出してプレーしていた。それで、結果も出してしまうのだから凄い。オリンピック代表から落選してのし上がった啓太二世になれるか。
いつのまにか、田中マルクスがCBへ、阿部がボランチへポジションを移動。そんなことよりも永井がちゃんとトップ下をやっている現実に驚いた。永井、高原、エジミウソンが並んで試合に出るときは、変則的3トップだったけれど、今日は完全にトップ下+2トップであった。
その永井のできがすばらしかった。相手のマークを外すために、自由に動き回って、ボールを受けて仕掛ける。ドリブルだけでなくてパスでも魅せる。各所で数的有利を作って、ポストプレー大好きのFW軍団の距離感を維持し、攻守の切り替えも早い。お前は誰だというできだった。序盤は永井が目立ちに目立った。
キープ力もある永井にボールが集まる浦和。ボール触るの大好きな永井からしたら願っても見ない状況。周りからの信頼もあついようなので、今は楽しくて仕方ないかもしれない。浦和の選手も永井というボールのおさまりどころができたことで、ボールを前に展開できていた事実は収穫。
そして阿部と啓太。アテネ予選コンビが久々に結成。阿部はパス&ゴーを繰り返して、チームにダイナミズムをもたらしていた。さすがオシムチルドレン。オシムの教えを受けて、前の運動量を増した啓太。最近は田中マルクスと共に棒立ちだったが、阿部の動きに何かを思い出したか、阿部に呼応するように動きを増していった。コンディションが戻ったのか、阿部のおかげなのかは分からない。
CBに出戻った田中マルクス。後ろから精度の高いロングパスは健在。もともとゲームを作るというより、ゲームを支配したい欲の強い選手なので、大きな責任を任せれば任せるほど力を発揮しそうな選手。それが空回りすることも多いんだけど。田中マルクスの予想外の動きには柏の前線からの守備は混乱していた。CBがワンツーで前に出て行くのはありそうであまり見られない光景なので。プレスに行かなければ、ロングボールを蹴られてしまうし。
田中マルクスのロングパス、運動量の戻った阿部×啓太、キープ力と徐々に献身性を身に着けつつある永井が浦和に好影響を与えて復活気味なのだろうな。さらに言うと、強引にエジ×高原に合わせているように感じる。もうあわせるしかないだろみたいな開き直り。そして相馬の突貫振り。
前半の試合内容について少し。序盤は永井タイム。阿部も頻繁に顔を出すことで柏は面食らった格好となる。浦和がこんなに走るなんて聞いてねえよみたいな。またプレスをかけても、周りのサポートと個々の能力がほんの少しだけ噛み合った浦和にちょっとなすすべない柏。
時間がたつにつれて、しっかりと前から守備をしようと意思確認する柏。ブラジルコンビが積極的にプレスをかけるんだけど、後ろがついてこない。鎌田×永井コンビは序盤に目立った永井に気を取られたか、前のプレスに連動することはできなくなっていた。永井を試合から消す代わりに前線の守備がいつもの激しさを失う柏。これだったら、フランサをベンチに置いとく意味がない。
そんなわけで、ボールを奪い返す位置が後ろ気味になった柏はカウンターが中心となる。前回では蔵川が目立ちまくっていたが、蔵川が攻撃参加する前に攻撃が完結する場面が多かった。ちょっとやりたいことができない柏。序盤に大谷がフリーでミドルを放ったけれど、やっぱり相手のSBにはマークをつけられない浦和。
だったら、試合を落ち着けさせればいいんだけど、柏には遠藤も憲剛もいない。そういう選手がいれば、柏は最強になってしまうのではないかと思っている。ユースやそのまた下にはそういう選手がいるかもね。普段ならば、前線で的になれる李やフランサがいれば、もちろん話は別だ。
先制点は柏。そんな流れでも柏。しゃかりき菅沼がロングボール→浦和がクリア→こぼれ球をスーパーミドルで先制弾。こぼれ球を狙っていた菅沼に巧み。当たり前のプレーなんだけど、浦和はそれができていないから、なんつうかすばらしいプレーに見える。
セットプレーからポスト直撃のヘディングや、ポポのバイシクル有りとなんだかんだチャンスを作っていく柏。浦和の攻撃にも慣れてきた柏DF軍団。特に小林はことごとく浦和のFWを潰していた。浦和が攻めているのにチャンスを作れないのは、FWが相手CBとの対決に勝利できないからだろうと。
しかし、同点ゴールは阿部。好調になってきた坪井の突破からボールは右サイドの平川へ。平川はマイナスのクロスを上げてそこに阿部ちゃんがスーパーボレーで同点。そして前半が終了。坪井の気の利いたプレーも良かったけれど、平川が得点に絡んだのは久しぶりのような。
■個で試合を決めるということ
蔵川がいきなりバー直撃のミドルを放つ。やっぱりSBが空いてしまう浦和。後半の柏は攻め急がないことと、後ろからの飛び出しを重視しているように見えた。ポポはボールをキープする場面が増えたし、アレックスはサイドにボールを散らすことを第一にしているように感じた。蔵川、大谷も前半に比べると、積極的になった。
論理的な指示によって、試合の流れを引き寄せる柏。浦和のタカ×エジは古賀×小林の守りに苛立っているのがよくわかった。えげつない当たりで二人を苦しめ始める。ま、ファウルなんだけど。
浦和は攻撃の流れが沈静化していく中で、吹っ切れた相馬が1人気を吐く。ボールを持ったら仕掛ける。高原にボールを預けたら信じて追い越す大博打。レギュラーに定着してきたことで、やっと本来のパフォーマンスを発揮できるようになったか。柏は菅沼がやっぱりいやらしい。埼玉出身なんだけどなーーー。せめて大宮が囲っといてくれれば。
前半の途中から、永井が右サイドから動かないのはシステム変更か、何なのか。でも、右サイドでボールを持ったときの永井の無敵感は異常。
63分に菅沼→フランサ。魔法使いの登場。アレックスを得意の左サイドへ移動。菅沼をもっと見たかったぜ。同じ時間にエジ→梅崎。
しかし、両チームともこの交代によって活性化したということはなく。菅沼の代わりにポポが目立つようになった柏と、攻撃がサイドで止まってクロスを上げる浦和。クロスを上げるのだったら、田中マルクスを最前線に送らないと得点の匂いがしない。梅崎は頑張っているものの、何か噛み合っていないし、高原は言うまでもなく。
そんな展開の中で試合が動いたのはロスタイム。永井が高原とワンツー。相手のミスを見逃さずにワンツーを成功させると、最後は技ありのシュートで鉄壁菅野を振り払うゴール。
そしてコーナーキックを使った時間稼ぎで浦和の勝利をみんなが確信した瞬間。田中マルクスが恐らく北嶋に競り負けたときにイレギュラーな状態に陥った浦和。ポポ→フランサと繋いでペナ外からアウトサイドシュートでゴール。ロスタイムにお互い追加点を入れる幕切れで試合が終了。
■独り言
フランサをチームに組み込むのに苦労している柏。ずっと怪我していたこともあって、途中出場が続いているが、フル出場できる日は来るのかどうか。さりげなく北嶋がちょこちょこ試合に出場し始めている。
浦和はようやく調子が上がってきたようで。高原とエジ問題がさっさと終結すれば、さらに良くなりそうな予感。
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浦和対柏 ~リスク管理が難しいね~
posted by らいかーると |09:56 |
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2008年07月31日
悠長にやります。相性からいって、まさか負けるとは思わなかったガンバ。何が起きたのだろうと。大分だって、西川君いなくなったはずだし。
ガンバ。バレーが移籍してしまった。移籍金で誰かを獲得するのか、それとも、さらにユースのための施設を充実させるのか。選択肢があるって素敵。ただ、日本人も石油リーグに移籍することはないのだろうか。ちなみに、管理人はバレーの移籍がプラスの面だって、かなりあると思っている。
ガンバのスタメンは、藤ヶ谷、下平、山口、中澤、加持、倉田、明神、二川、橋本、ルーカス、平井。こんなときこそユースパワー炸裂か。
大分はほとんどいつもどおりである。オリンピック組の代わりには、下川と藤田。何気に層が厚いんだねって。シャムスカに一言。お願いだから、日本人に中盤の底を任せて欲しいなって。つまり、誰か育ててくれ。控えにデカモリシがいる。
■ウェズレイ、エジミウソン、ホベルト
大分ブラジルトリオに注目してみた。彼ら3人の共通点は、前にパスを通す意識が高いし、何よりも上手い。ガンバ、大分の選手を含めて比較しても、ダントツの意識の高さと、それを実行する技術の確かさは抜群であった。前にボールを運ぶという意識の高さは日本の選手にかけているのかどうかは分からない。遠藤はそういうパスが上手いし。
ガンバ。攻撃の組み立ては倉田経由。遠藤を意識しているのか、それともそういう選手なのか、ゲームを組み立てようとするプレーがあまりに分かりやすすぎた。右からきたら左へみたいな。機械的な組み立ての先に、相手をぶっちぎれるディエゴカペルのような選手がいれば、話は別。しかし、今日のガンバの攻撃的な中盤の選手は二川と橋本。何を期待すれば良いのか。しかも、大分の弱点こと鈴木慎吾VS橋本×加持。。。。。
他には中澤からのロングボールが目立った。前線の選手もロングボールに連動していたので、狙い通りにプレーだったのだろう。あわやベルギー戦の鈴木ゴールの再現みたいな場面もあった。
以上である。時間がたつにつれて、SBの攻撃参加も見られたが、後ろでがっちり守る大分を崩すには絶対的な個人技か阿吽の呼吸の連携が必要だけど、今のガンバにそれを求めるのは酷であった。
それでも、SBが攻撃参加してサイドから崩そうとしない限り、点の取れそうな気配のないガンバ。FWがSBと絡めれば面白いんだけど、2人ともゴールを意識したプレーばかりで、後ろの選手もとにかくFWにボールを預けるプレーが目立った。これをバレー病と呼ぶ。
大分。序盤こそあわただしかったが、すぐに試合の流れを引き寄せることに成功。ガンバの稚拙な攻撃にも助けられて、ボールを持って攻撃を進めることができた。
ボールを保持するDF。3枚で距離をとってボールを回すのは上手い。ブラジルでも3バックは残っているので、さすがシャムスカ。ガンバのプレスの届かない位置で落ち着いてボールを回す。
問題は悠長すぎたこと。ちっともボールが前に進まないのである。ブラジルボランチが、ボールを引き出す動きをしてスペースを作っても、ボールが前に出ない悪循環。苛立ったガンバがゾーンを越えてプレスに来る。この時を待っていた大分。。。。なんてことはまるでない。ガンバのプレスが着たら、前にロングボールを蹴ってて悲しくなった。つまり、ボールを前に入れる意識がやっぱり少ないのである。オリンピックに呼ばれた森重君はどうなのだろう。
そんな意識でもボールを前に運べることはある。後はやりたい放題。前俊が見事なポストプレーを見せれば、金崎は絶妙なポジショニングで相手のギャップを突き、夏に調子を取り戻したウェズレイは運動量が増している。3-5-2の良いところ、相手が2ラインだったら、ラインの隙間を有効利用できるをそのまんま表現することに成功した大分。
しかし、藤ヶ谷のビックセーブの前に沈黙。高橋のヘディングも枠を捉えきれずに、前半は0-0のまま終わる試合内容は大分が完全に優性。自信になるだろうなってくらいに、良い内容だった。
■平井→山崎、倉田→佐々木
思い切った交代策。やはり、前半は最低だったと監督も判断したのだろう。システムを3-5-2に変更。右サイドから佐々木が積極的なプレーを見せるに違いない。若手2人については、京都の安藤の自分のプレーを発揮する術を学んで欲しいぜ。失うものなんてないんだから。これで慎吾対佐々木のマッチアップである。
予想通りというべきか、案の定、佐々木が右サイドを制圧することに成功する。加持さんの存在意義とは、、、なんて考えさせられるが、佐々木が個人技でサイドを突破できることで、大分は後手後手の守備になっていく。その結果、中央が空いてしまう。
前半はサイドからやられる場面がなかったので、中央はホベルトたちがゾーンを埋めていた。そのせいで、二川はまったく出番なしであった。しかし、状況が変れば二川も復活するというわけで、後半のガンバは流れを一気に取り戻す。
もちろん、佐々木だけでなくて、山崎の積極性も目立っていた。ボールを受ける動き、サイドの流れる動きと平井とは雲泥の差って比べるのは失礼か。交代した選手によって、ガンバが息を吹き返す。
また、橋本と明神を中盤に添えたこと、相手とシステムがマッチしたことで、ミスマッチが置きにくくなったガンバ。前半に比べると63分までの金崎がボールに触れない現象の答えはここにあるんだろうなって。
金崎が目立ち始めた65分頃に前俊→デカモリシ。前俊は守備もするようになったし、かなり器用な選手に変貌を遂げている気がする。デカモリシの登場でロングボールもありになった大分。
69分。デカモリシの登場でサッカーが変ることは未だなし。大分のカウンターが発動。エジミウソンがボールを運ぶドリブルで前線を駆け上がりサイドに流れたウェズレイへパス。高橋→エジウミウソンと繋いでミドルシュートがゴール。大分が先制である。それにしても、ウェズレイのコンディションがやばい。
74分に下平→岡本。超攻撃的な采配らしい。背の高い選手らしく、空中戦要員か。代わりに二川がサイドへ。
で、山崎に何度も崩される大分の左サイド。山崎にバー直撃のヘディングをお見舞いされる始末。とうとう小林が投入され蓋が完成。もう少し早く動いても良かったような。
後は鉄壁の守備ブロックを形成。守りきれる経験があるって素敵。ガンバはちょっとどうしようもなかった。駒的に。
■独り言
前半からベストメンバーで戦わなかった気持ちは理解できる。それに、若手に期待した西野監督。それに期待にこたえられなかったのが残念。それでも、佐々木の突破力は異常だった。
大分は期待通りのサッカーを披露。デカモリシが普通だったのが残念。
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ガンバ対大分 ~3-5-2のよさと対策~
posted by rijkaard |09:42 |
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2008年07月28日
柏。フランサが復帰して魔法使いっぷりを発揮している。しかし、それはプレスを開始する位置を下げることを、、同時に意味している。あちらを立てれば、こちらが立たず。
つまり、長所と短所、どっちがはまるか対決。相手からすると、少しはつけこみやすくなるのかなって。しかし、今日はフランサと李がいないよん。フランサはベンチ。
京都。最近は非常に好調。途中加入のフェルナンジーニョが恐ろしい活躍をしているらしい。水本効果は知らない。柳沢とフェルのコンビが凄いんだってさ。そういえば、パウリーニョはいなくなったらしい。残念無念。
■京都のシステムは日替わりです。
解説者曰く、京都のシステムは日替わりで、選手もいろいろなポジションで使われるそうな。まるで育成年代のチームのようである。しかし、その心は相手によってシステムを使い分け局面を有利にしようと考えているらしい。加藤久監督である。
いつもは4-3-3なイメージのある京都。今日は4-4-2の菱形で守備を行っていた。攻撃のときも基本的には4-4-2の菱形だが、左サイドの安藤と右サイドの勇人の役割は異なっていた模様。
シジクレイをアンカーとして右に勇人、左に安藤、前に角田である。角田の本当のポジションはどこなのだろうか。左の安藤はかなり積極的に攻撃に参加していた。ちなみに、今日がデビュー戦らしい。角田はフェルと柳沢に気持ちよくプレーしてもらえるような動きをしていた。具体的に言うと、スペースを空けたり、相手を引き寄せたりと。
勇人はあまりサイドを駆け上がることはなかった、理由は柳沢にスペースを与えるためだろう。柳沢は右サイドに流れることが多く、勇人がスペースを埋めてしまったら、柳沢は自由に動き回れなくなる。
そんな形で、京都は攻撃を組み立てていく。そして噂のフェル×柳沢は尋常でないコンビプレーを見せてくれた。噂は本当だった。フェルの選択肢はほとんどが柳沢。柳沢は得意のボールのないところの動きを繰り返せば、好きなだけボールが出てくる好循環。
さらにフェルがパスで相手を崩し、それを相手に意識させたらドリブル開始で相手を切り裂く。まさにドリブラーのお手本。相手にパスを意識させてからドリブルで仕掛けるフェルナンジーニョはやっぱり凄いぞ。
そんな2人だけじゃない。安藤もすばらしいプレーで攻撃を引っ張る。先制点を決めただけでなく、たびたび中央に進出してフェルや柳沢の空けたスペースを有効に利用していた。また、サイドから飛び出してくるので、相手はまったく対応できていない。そんな安藤の相手のギャップでボールを受ける動きに対応した左SBの中谷の攻撃参加と京都の攻撃は非常に計算が立っていた。
相手にあわせてシステムを変える。それは守備のためだぜってことで、京都の守備を見てみよう。その前に柏の攻撃を整理。フランサがいないときの柏は、ロングボールが多くなる。前線の選手が連動して動くことで、後ろからボールを引き出しまくるのである。李とポポはこの動きが本当に巧いし、さらに献身的に繰り返し続ける。この2人の動きを利用するアレックスも非常に厄介である。
しかし、李もポポもいない。FWは北嶋。トップ下はアレックス。相手の裏でボールを受けるよりは相手を背負ってボールを受けるのが好きそうな北嶋。そして、アレックスは相手のギャップでボールを受けてゲームを作れる選手である。つまり、2人とも相手の裏に走りこむタイプではない。
だったらボールを受けようねって話なんだけど、柏のボランチは角田がうろうろ、アレックスにはシジクレイが対応することで、柏は見事なまでに攻撃を機能させられなくなってしまう。こういうときに違いを生み出せない永井にはショックだね。
柏システムにうまく選手を配置して中盤の中央を凌いだ京都。次はサイド攻撃。勇人と安藤の出番。彼らがサイドの守備をしっかりと行うことで、菅沼は孤軍奮闘、太田はボールが届かずに仕掛ける場面は少なかった。柏の両SBがもっと積極的になれば良いんだけど、暑いし、柳沢がサイドは狙っているしと嫌な展開。
そんなわけで、京都の前に柏は孤立した攻撃を繰り返していた。北嶋は自分の形に持ち込めず、アレックスはシジクレイの対応にいらいら、ボランチコンビは違いを生み出せずに、菅沼は孤軍奮闘。こんなときこそCBの攻撃参加がすべてを変えるのだろうけど、フェルと柳沢の対応で頭が一杯だったに違いない。それにしても、古賀がいないと柏のCBがすこぶる怪しくなるイメージがある。
前半は2-1で京都がリード。開始10分でこのスコアになってしまった。京都の2点目は安藤起点のフェルと柳沢のワンツーであった。柳沢とフェルに有利な形でボールを届けるには角田と安藤の頑張りは非常に印象的だった。そしてシジクレイ。アレックスのマークだけでなく、攻撃参加も行っていた。さすがである。
■フランサ登場
後半の柏は気持ちを入れ替えることに成功したようで。さらに、太田が積極的に相手の裏に走りこむ動きを見せる。北嶋たちが無理ならお前がいけと。中谷の攻撃参加を牽制する意味もある攻撃。また、永井が積極的にロングボールで試合の流れを引き寄せようと試みる。
しかし、京都の勢いも止まらない。柳沢は今度は左からチャンスメイクを試みて、見事なドリブルも見せる。ただし、後半のフェルは少し運動量が落ちたように見えた。また、前半は思いっきりのなさが目立った柏のDF軍団も思い切ったアタックを披露。簡単にかわされる場面もあったが、楔のボールを潰せる場面も目立った。
また、この積極的なアタックによって、相手の攻撃を遅らせることにも成功した柏。柳沢たちにボールが入る→中盤と挟み込む作戦が何度か発動し、京都の攻撃を徐々に押さえ込むことに成功していく。
しかし、攻撃性能の高い選手がたくさんの京都。だったら、俺の出番だと中谷が積極的な攻撃で流れを引き寄せようと試みる。この試みが成功したかに思えたが、逆にカウンターをくらう羽目となる。このカウンターから柏が同点ゴールを決める。北嶋。相手のCBの間に走りこむ動きは絶妙だった。ただし、ちょっと簡単にフリーにしすぎた市船コンビ。市船の先輩にしてやられる。
そして、先に動いたのは京都。67分に安藤→加藤。新人→新人。後半の安藤はちょっと目立っていなかった。しかし、試合に継続的に出場できれば、かなりの選手になりそうな予感。
70分に永井→フランサ。72分に北嶋→鈴木。柏は形振りかまっていられないようで。フランサの登場でアレックスが華麗に復活する。1.5列目よりも、2.5列目から試合に参加していくほうがアレックスにはむいているようで。
一気に流れを引き寄せた柏。フランサが入ったことで、全員のスタミナも復活。後半は目立たなかった菅沼も復活。逆に京都は効果的なr手を打てずに柳沢が単発で仕掛けるのみ。
85分過ぎからは無秩序状態に陥る。間延びした状態で、どっちがさきに点を取るか状態。しかし、どっちも点が入らず。柏は最後のパスの精度がどうにも合わずに試合終了。2-2で仲良く引き分けで試合が終了。
■独り言
柳沢×フェルは一見の価値あり。コンビプレーが良いとはまさにこのことなんだろうなって。そしてシジクレイのプレーもどこかで見たことある選手だった。守備のときはマンツー気味で、攻撃のときは無理せずにボールに絡んでいく。
柏。前半は完全に設計ミスかなと。あれで戦うのはちょっときつい。フランサが入ってからはさすが。せめてポポがいれば、また違った戦い方ができたのだろうけど、まあしょうがない。
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柏対京都 ~柳沢は元気です。~
posted by rijkaard |13:33 |
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2008年07月28日
夏休み期間は忙しいので、多少更新の頻度が落ちます。ただ、最近の学校は夏休みの終了日が変ってきているんですよね。8月の最終週には学校が始まっていたりして。
ジュビロ。前田、カレン、ジウシーニョのトライアングルがなかなかの機能性を見せている。前田の復活とともに、勢いを取り戻しそうな予感。そして、このタイミングでフランス経由のブラジル人・ボランチが加入。ロドリゴ。成岡とポジションを争うのか。
ヴェルディ。フッキがどこかへいってしまった。その代わりに大黒登場。日本人FWのほうがチームとして機能するけど、今日の問題は中盤。レアンドロもいないので、ボールを無事に運べるかヴェルディ。
■何のための平本×大黒
ヴェルディのシステムは、4-3-1-2。ジュビロのシステムは、3-4-1-2。両チームとも、前線は魅惑のトライアングルを形成している。実は似たもの同士なのかもしれない。ヴェルディには服部と福西がいる。ここに藤田でも加わったら、なんだかわくわくしてしまいそうだ。
ヴェルディのトライアングル。メンバー構成はディエゴ、平本、大黒。今までは、フッキ、レアンドロ、ディエゴ。前者と後者で大きく異なるのは、スペースへの走りこみと、前線からの献身的な守備だろう。
試合が始まってみると、ヴェルディ・トライアングルの守備は、メタメタだった。この暑い時期なので、あんまり追い掛け回さなくて良いよという守備がでていたかどうかは知らない。ときどき、中盤の選手とジュビロの中盤の選手を挟み込んでボールを奪う場面もあったが、あんまり目立ったものではなかった。
先制点はジュビロ。執拗にボールを受けようとするロドリゴと上田に気を取られて、3バックにプレッシャーを与えられないヴェルディ。3バックがオープンな状況でボールを受けると、数的有利の出来上がり。やはり、CBの攻撃参加は必須。左サイドから仕掛けるヴェルディ。上田の楔のボール→前田のキープから絵に描いたような組み立てで最後は前田ヘッドであっさり先制。
ヴェルディは相手のCBを誰が見るのか決まってないようであった。福西たちは相手のWBとちょこまかジウシーニョに気を取られているようで、なんだかやりにくそうな感じである。だからといって、SBがWBを見るのかというと、かなり違う。でも、福西がサイドの守備を担当するのはもっと違う。
4-3-1-2と3-4-1-2って、もしかしたら相性が最悪なのかもしれない。ヴェルディは、後ろでブロックを作って守るしかないような。でも、日本人FWだから、前から守備をしそうな雰囲気なんだけど、実際はしない変な空気。ヴェルディは試合への準備を完璧にしくじったかなと。
先制点後、ジュビロは省エネサッカーに切り替えていた。守備の開始位置を少し下げて、相手の裏に放り込む形が格段に増えていた。今までは、上田と成岡が高い位置でボールを捌いていたが、今日はそんな場面も少なく。ロングボールが飛び交うと、前田はキープ力で目立てるが、ボールをさわってなんぼのジウシーニョはあんまりであった。先制点後も普通にやれば、余裕なはずのジュビロだが、それを許さない暑さなのだろう。
ヴェルディ。先制されたけど、あまりに早い先制点だったので、死ぬ気で攻撃するにはまだ早い。そんなわけで、ロングボールをばんばんよりは細かいパスでボールを運ぼうと画策。
ジュビロのトライアングルは、前田を中心として綺麗にラインを形成していた。守備をやる心構えは合格。しかし、熱心ではなかった。トライアングルが中央にブロックを作っているので、ヴェルディの攻撃はサイドからが中心とならざるを得なかった。つまり、ジュビロはヴェルディの攻撃を意図的にサイドに導いていたといっても良い。トライアングルはSBまで守備を行わなかったので。
しかし、ここでヴェルディのSBがフリー。これではあまり意味がないぜってことで、服部から試合を組み立てられてしまう悪循環。さすがに相手のSBまでWBが上がってプレスに行く状態でもなく。誰が守備をするんだっ、トライアングルなんだろうな。つまり、ボールを運べないだろうなと予想したヴェルディ。あっさりとボールを運べていた。
だが、磐田の中央の守備は分厚くサイドから攻撃を組み立てるのが苦手なヴェルディ。トラップディフェンスが成功したのか、たまたまなのかはわからないが、前半は守りきりに成功する。上田、ロドリゴが集中力を切らさずにディエゴを捕まえ続けていたのが印象的だった。
ヴェルディの攻撃で光を感じたのは、大黒の仕掛け。中盤に降りてボールを受けてスルーパス。さすがである。しかし、周りとはまだまだ連携不足だということは誰の目から見ても明らかだった。
後半になると、磐田は前半よりはボールを繋ぐ意識を高めてきた。ジウシーニョも最後の力を振り絞るようなフリーランニングを見せる。ただし、ボールを落ち着けるアイディアはなかった。勝っているのだから、相手を走らせるようなボール回しをすれば良いのに、勝負する場面が目立った。
カレンのヒールキック→前田のシュートは見事だったが、ぎりぎりオフサイドで2点目が取れないジュビロ。ロドリゴが中盤でボールを捌く場面が目立ち、2点目を取りにいく意志は見えたんだけど。
先に動いたのはヴェルディ。大黒→飯尾。大黒は徐々にならしていくのだろう。しゃかりき飯尾の登場。疲労的な意味合いでの交代だろう。それと共に、点を取りにいけというメッセージ。
後半のヴェルディはSBを高い位置に上げて攻撃を試みる。しかし、左サイドの服部×柴崎はチャンスを作れそうで作れない。アイディアは良いが、選手の配置が。。。右サイドの富沢はまったく攻撃に絡めていなかった。
富沢→和田。より攻撃的な選手を投入。そして、これが見事に的中。和田の積極的なパス&ゴーに福西が絶妙なスルーパスでヴェルディが同点ゴールを決める。さらに柴崎→大野で攻勢を強める。
が、同点のまま終了。ロドリゴは福西に釣られて、最後に退場してしまった。後半のヴェルディは中央の守備を固めて、サイドはSBに任せて巧く秩序を保っていた。
■独り言
暑そうだった。そして退場しちゃったロドリゴは、良い選手でありそうな気配。守れるし、縦に速いボールも入れられそうな気配。成岡はどうする。ただし、ジウシーニョとカレンの運動量とキレが暑さにやられてしまうと、ちょっと勢いがかげりそうな磐田。
ヴェルディは非論理的なサッカーが非常に面白かったんだけれど、今や理不尽な力はどこかに消えてしまった。このままだと中途半端に堅いサッカーになっていきそうで、ちょっと残念。
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http://www.plus-blog.sportsnavi.com/josepgualdiola/article/487
ジュビロ対ヴェルディ ~トライアングル対決~
posted by rijkaard |09:06 |
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