2007年07月07日

来期のアトレチコマドリッド

 もともと選手層は厚かったので補強もスムーズに進んでいるアトレチコ。お隣さんのレアルマドリッドはまだ具体的な成果がでていない。キブだ、サビオラだ、ロッペンだ、という話はあるが。

 ■今シーズンのアトレチコ

 両翼の離脱。アトレチコの今シーズンはこの言葉で表現することができる。どのチームも怪我人が多かったが、戦術的キーマンが2人いなくなったのはかなりの不幸である。

 代役を務めたのはガジェッティとフラド。右サイドを疾走するガジェッティと左サイドで起点となることができるフラド。両者とも序盤は厳しいできだったが、試合をこなすことによって、戦力として計算されるようになっていった。両者ともSBの助けなく、個で何とかするしかない状況で結果を出していった。来期も期待できるだろう。しかし、ガジェッティにはギリシャに行く噂がある。。。。

 マニシェ、コスチーニャはポルト、ポルトガルで活躍し、世界最高峰の評価を得た。しかし、2人ともなぜかロシア経由でアトレチコに入る。しかし、アトレチコは両翼の離脱によって、引きこもりカウンターをしなければならなかった。前半に見せた4-1-4-1で高い質を見せた2人だが、4-4-2や4-3-3になると、前からの守備が機能しなくなり、引きこもった2人のプレーの質はとても低いものだった。

 また、アトレチコの弱点、ピボーテに展開力がないことから余計にカウンターに拍車がかかる。マニシェ、コスチーニャは適材適所で使われることなく不運なシーズンとなった。幸いにも今シーズンのできからすると、この2人を獲得しようとする勇気あるチームは少ないだろう。来シーズンはこの2人にとって機能しやすいサッカーをするような補強を進めているので、残ったら面白いと思う。打倒リュクサン。

 DFラインに関しては問題がない。右SB以外は層も厚い。CBはゼカストロ、エレル、パブロ、ペレアと4人もいる。潜在能力はどの選手も高い。怪しい選手もいるが補強の必要はない。左SBはロペス、ペルニアとまったく問題がない。セイタリディスしかいない右SBは結構怪しい。

 カウンターをやらざるを得なかったアトレチコの守備の能力はかなり成長している。アンリのいなくなったアーセナルがカウンターサッカーを成熟させたのと同じ現象である。来シーズンもいざとなったらカウンターがアトレチコの武器となるだろう。

 ■補強から見る来シーズンのアトレチコ

 カウンターサッカーの申し子、フェルナンドトーレスは移籍が決定。その代わりに何でもできるフォルランの加入が決定。穴が埋まるどころかそれ以上の選手が入ってきた。放出の噂のあるガジェッティの代わりにはルイスガルシア。両サイド、中央、FWもプレーができる選手である。

 そしてピボーテにラウールガルシア。守るだけのピボーテからパスでゲームを作ることができる選手が登場。何とかカウンターサッカーから抜け出す気だろう。

 前からの守備、いったん中央に当ててサイドへという展開でアトレチコのサッカーは展開していくのでないかと思う。両翼が怪我さえしなければ、来シーズンはかなり面白いと思う。そしてマニシェ、コスチーニャの奮起に期待。

 ■独り言

 4-4-2と4-1-4-1を併用する形となると思う。

 4-4-2ならば、レオフランコ、ロペス、ペレア、カストロ、セイタリディス、ペトロフ、ラウールガルシア、リュクサン、マキシ、アグエロ、フォルラン。スーパーサブにルイスガルシア、ミスタ。攻撃の展開を変えるためにはフラド。守りを固めるならマニシェコスチーニャを投入。交代で試合の流れを変えることができるくらい層が厚い。

 4-1-4-1ならば、レオフランコ、ロペス、ペレア、カストロ、セイタリディス、コスチーニャ、ペトロフ、ラウールガルシア、マニシェ、マキシ、フォルラン。攻撃的に行きたければ、マキシを中央でルイスガルシアをサイドで使えばよい。このシステムで守ったアトレチコはかなり守備が堅かった。今シーズンも計算できる布陣だろう。

 アギーレも今シーズンで結果を出さなければ更迭間違いなしなので気合十分なはず。最低でもチャンピオンズリーグ出場圏内までは狙って欲しいものです。

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posted by josepgualdiola |09:23 | リーガエスパニョーラ/0607 | コメント(13) | トラックバック(0)
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2007年06月25日

ビジャレアル総括 ~セビリア戦~

 セビリアは勝つしかない状況であった。しかし、コパアメリカに向けた合宿に参加するためにダニエルアウベスが不在。カヌーテも代表の予定があったはずだが、大人の事情で参加可能に。とにかく勝つしかない。レギュラー格ではヘススナバス、レナト、ダニエルアウベスがいない。

 ビジャレアルはもちろん結果を求められているわけだが、セビリアほど切迫した状況にはない。それよりも自分達のサッカーがセビリアに通用するかどうか。こっちのほうが重要だと考えているかもしれない。フォルランはコパアメリカ合宿のため欠場。フォルランなしでどれだけできるか。スタメンはビエラ、ホセエンリケ、フエンテス、アルバレス(C)、ハビベンタ、ピレス、ホシコ、セナ、カニ、フランコ、トマソン。フランコはメキシコ代表の合宿がないのだろうか。そして、トマソンがどれだけフォルランの代役を果たせるか。

 ■ヘススナバスがいない

 セビリアは右サイドのコンビが不在。このコンビはドリブルで相手を切り裂けるタイプである。代役は不可能。セビリアの武器・右サイドはアーリークロスくらいしか選択肢がない。左SHのプエルタもかなり良い選手ではあるが、セビリアの左SBはまったくあがってこない。1人でビジャレアルを崩すのは荷が重い。つまり、セビリアはカヌーテに放り込む、ルイスファビアーノの飛び出しくらいしか武器がなかった。しかし、やるサッカーはいつもと同じである。右サイドから攻める。攻撃は6人で行い、カウンターに備えるのは4人。

 ビルバオ戦に比べると、ビジャレアルはかなり守備的に振舞っていた。カニもピレスも。セビリアは右サイドからロングボールや楔のボールを入れることが多い。よって、そのボールを受ける選手にまずDFの選手がしつこくついていき、ボールが入ったら中盤の選手と挟み込んでボールを奪う。ボールを奪った後はワンタッチでボールを繋ぎ、セビリアのプレスを交わせば、あとは3人しかいない。

 つまり、ビジャレアルはビルバオ戦と同じサッカーをセビリアのホームで展開する。安定感は抜群。しかし、セビリアも難しいことはしなくなり、単純なクロスで2度ビックチャンスを作る。急増CBコンビはマークを外しまくっていた。
 
 しかし、時間の経過とともにビジャレアルのSHが守備をサボり始め、セビリアが本来の形を取りもどす。だが、ビジャレアルのDFもセビリアの攻撃に対応しはじめ、最後の最後でマークを外さない。攻撃面ではピレスがカニの近くに行き2人のコンビでセビリアを崩す。ホセエンリケはなかなか上がることができず、トマソンは巧くゲームに入れず、ハビベンタの積極性が目立った。状況に応じて、どうのようなプレーをするのが一番良いのか。ピレスなりの結論だと思う。それを明確にプレーで表現できるのはすごい才能。

 後半は無秩序に近い状態になる。セビリアがチャンスをつかめば、ピレスを中心にビジャレアルも連動性のある攻撃を見せる。そして、コーナーキックからフエンテスが頭で先制。

 先制後はセビリアがさらにバランスを崩し攻める。しかし、そのバランスの危うさが攻守のバランスを崩し、ビジャレアルの速攻を許すことになる。と絵に描いたような展開になった。

 ■独り言

 セビリアは結構荒いチームだ、という認識をしている。この試合でも乱闘をしていた。非常に短くなったのは優勝をかけた試合というのは、組織うんぬんではなく、気持ちを前面に出した試合になることが多い。前半はそんなにファウルが多いわけではなかったが、後半になると肉弾戦になっていった。その肉弾戦にビジャレアルは正面から向かいうった。もともと守備は強いチームなので、それを証明したことになる。

 ただパスと運動量で相手を崩すわけだが、マティとカソルラをどう使うかは監督の腕の見せ所。そしてトマソン、ニハト、フランコと明らかに人材が豊富すぎる。アジャラも加わりレアル並の層の厚さ。

 ビジャレアルは最終的に5位で終わる。最後の連勝は見事だったが、前半戦であれだけポイントを落としたのに、なぜこの順位にいるのだろうか。今期のリーガを象徴としている事柄だと思う。

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posted by josepgualdiola |22:14 | リーガエスパニョーラ/0607 | コメント(3) | トラックバック(0)
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2007年06月25日

ビジャレアル好調のわけ ~VSビルバオ~

 リーガは無事に終了。まとめ記事に入る前に、ビジャレアルについて書こうと思う。37節と38節を対象にして、ビジャレアルが好調の理由を探る。今回の対象は37節。対するは降格争い真っ只中のビルバオ。次の相手がセビリアなので、比較するにはちょうどいい。

 ビジャレアルのスタメンはビエラ、ホセエンリケ、フエンテス、ゴンサロ、ハビベンタ、ピレス、タッキナルディ、ホシコ、カニ、フランコ、フォルラン。ピレスはスタメンに定着しているようだ。そして、いつのまにかゴンサロが復帰。控えにトマソン、マティがいる。ちなみにピレスが復帰してから6勝2引き分け1敗。

 ■ビジャレアルの新しいサッカーの形

 このブログを読み直したところ、ビジャレアルの新しい~という見出しで何度か書いていることがわかった。その変異を整理してみる。

 シーズン開幕当初のビジャレアルは、例年通りリケルメを中心としたチームであった。それを打破するために、ピレス、カニを獲得。しかし、ピレスは開幕前に怪我、カニはまったくチームになじめなかった。しかも、ソリンを放出したせいで、チームの運動量が激変。さらにリケルメVS監督でリケルメはボカへ。こうしてビジャレアルはフォルランを活かすカウンターしか打つ手がなくなる。

 マティを獲得。ドリブル大好きの南米から来たマティは、南米のリズムと欧州のリズムの差に苦しむ。具体的に言うと、球離れが遅い。あまり状況が変わらない中、ホセエンリケ、マルコスというスペイン若手の左サイドコンビがスタメンに定着すると、ビジャレアルに運動量が戻る。マルコスはレアル戦で決勝点をいれ、ホセエンリケはメッシを押さえ込むなど期待されている若手。 

 そして、ピレスやゴンサロの復帰、カニ、マティがチームになじんできたことで、ビジャレアルはチームとしても機能するようになっていく。ピレスを中心にバルサを倒し、さらにチームは勢いを加速させていく。

 ビルバオ戦は4-4-2で試合に望んだ。左SHにピレス、右SHにカニ。形はバレンシアの4-4-2に非常に似ている。わざと2トップとピボーテの間のスペースを空け、そのスペースを決められた選手が使うのでなく、流動的に両SHとFWが使う形だ。決まった選手が楔のボールを受けるわけではないので、対戦相手からすると、非常に厄介。カニ、ピレスは両FWがボールを受けたときに近距離でサポートをし、アヤックスのように連動性のあるパス回しを行っていた。カニやピレスが中央に絞ったときは、その動きに連動して全体が微妙にポジションを変える。選手間の距離感が非常に良い。

 例えば、カニがピボーテの位置まで下がると、このような動きが見られる。ハビベンタが右SHの位置まで上がり、ピレスは中央に。両FWのはピレスの前にスペースを作る動きをして、ホセエンリケは左SHの位置まで飛び出す。

 ビルバオはビジャレアルの選手をまったく捕まえることができていなかった。ボールホルダーを見ているだけの場面が特に目立った。恐らく、周りの状況が把握できていないので、アグレッシブな守備ができなかったのだとおもう。

 ミニゲームかと言うくらいに、ビジャレアルが少ないタッチ数でパスを回し、3人目、4人目をうまく使っていく。ドリブル禁止??というくらいに全員がパスをつなぎ、走っていた。新しいビジャレアルの形は全体の流動的な動きとそれにともなうポジションチェンジで相手を崩す。そのスタートのきっかけは楔のボール。しばらく見ない間にめちゃくちゃ良いサッカーをするようになっていて、正直驚いた。

 ■エチェベリアとアドリス

 ビジャレアルのホームでの試合。しかし、降格争いをしているビルバオはなりふりかまっていられない。試合開始の音とともに強力なプレッシャーとアドリスへの放り込み、エチェベリアを走らせる形で、ビジャレアルゴールに迫る。しかし、思いっきりが足りなかった。ビルバオは失点をしたくなかったのだろう。攻撃にかける枚数が少ないので、波状攻撃を仕掛けることはできなかった。実はビジャレアルは守ろうと思えば守ることができるチームである。ゆっくりとビジャレアルが試合のペースを自分達のものにしていった。

 得意のパス回しでフランコがゴール前でフリーになるなど、ビジャレアルがらしさをみせたが、先制したのはビルバオ。フリーキックをアドリスに当ててそれをイラオラが押し込む。ホセエンリケがオフサイドを主張していたが、ラインを崩していたのはホセエンリケだった。

 ビジャレアルはあわてることなく丹念にパスをつなぐ。そしてピボーテからの楔のパスをフォルランがダイレクトスルーパス→ピレスが裏へ抜け出しPKを奪い、フォルランが決めて同点。

 逆転ゴールもフォルラン。楔のボールが2人目に渡った時点でフォルランは縦にフリーランニング。3人目にボールが渡ったところでビルバオはすでに混乱状態。クリアが味方にあたってフォルランへのスルーパス。これを冷静に決めて逆転。前半は2-1で終わる。

 ■後半になっても

 ビルバオの監督はどのような指示をハーフタイムにしたのだろうか。流れはまったく変わらなかった。ビジャレアルは守備意識の高いホシコ、タッキナルディがDFラインと挟み込む以外は高い位置でボールを奪おうとしていなかった。最近のリーガの風潮として、高い位置でボールを奪うというものがあるが、ビジャレアルは守備に体力を使わず、攻撃に体力を温存しているようだった。単純にビルバオが人数をかけて攻めてこなかったから、人数をかけて守らなかっただけかもしれないけれども。

 後半すぐにビルバオがオウンゴールをし、2点差がついてからは、ビジャレアルは両SBがあまり上がらなくなった。パスコースが減ったので、ビジャレアルの攻撃は前半ほどの多彩さはなくなった。その代わりに手数の少ない攻撃、主にワンツーを中心とした攻撃を見せた。後は特にみどころがなかった。

 ■独り言

 たまたまだが、新生ビジャレアルを象徴とするような試合を見ることができたと思う。カニとピレスがチームの一員として完全に機能していた。神出鬼没の2人と、抜群のポストプレーができるフォルランがビジャレアルのキーマンとなっている。

 来シーズンは特に期待。
 

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posted by josepgualdiola |14:33 | リーガエスパニョーラ/0607 | コメント(3) | トラックバック(0)
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2007年06月19日

リーガのベストイレブン発表。

 独断と偏見で選びます。条件はプレーを見たことがある選手。

 ■GK

 候補はアボンダンシエリ、カシージャス、パロップ。カシージャスは例年に比べると神通力が多少落ちたかと。もう少し彼ならとめられたかなというハードルの高い理由で落選。パロップは実はかなり止めている。それでもアボンダンシエリのほうがやっぱり止めている。彼がゴールマウスにいなかったら、今年のヘタフェの躍進はない。ってなわけで、GKはアボンダンシエリで決定。

 ■CB

 候補はプジョル、ミリート弟、アジャラ、ガライ。プジョルは文句なく決定。今シーズン、理不尽な負担がかかった中で、恐ろしい活躍を見せていた。レアル守備陣が崩壊したのにバルサが崩壊しなかったのはプジョルのおかげ。ミリート弟は人に尋常に強い。アジャラもやっぱり強かった。ちなみにガライも強い。ガライはアルゼンチン出身の注目の若手。189センチメートルの大型CB。なぜかPKキッカーを務めている。こうしてみるとアルゼンチンのCBだらけ。PKを蹴らしてもらっているという理由で、プジョルのパートナーはガライで決定。

 ■SB

 ロベカル、セルヒオラモス、ジオ、ファンフラン、ディオゴ、ダニエルアウベス。左SBはファンフランとロベカルの争い。ファンフランはサラゴサのポゼッションサッカーを支えた頭の良い選手。ロベカルはなんだかんだすごかった。ただシーズンを通じて活躍したのはファンフラン。ジオはよくできましたが、もうちょっとがんばって。

 右SBは激戦。ダニエルアウベスは守備の強さ、攻撃性能が異常に高い。セルヒオラモスはCBだと圏外だが、右SBならば問題なし。攻撃意欲の高さはレアルの選手の中でも一番高い。ディオゴ。レアルで干されていたが守備の強さはこの2人に引けを取らない。むしろ多分強い。攻撃もむちゃくちゃ。乱闘までした。よって、ディオゴが当選。SBはサラゴサで決まり。

 ■DH

 ポウルセン、イニエスタ、アルベルダ。ポウルセンは前係りなセビリアをよくコントロールしていた。時にはCBをやるなど高いポテンシャルを発揮。トッティ事件のせいで、悪いイメージがあったがそれを払拭させるできだった。

 イニエスタは文句なし。ピルロいわく、ドリブルでボールを運べるのはうらやましい、、そうです。

 アルベルダがいないとバレンシアはどうしようもなかった。それだけ必要な選手だということ。しかしポウルセンにゆずります。もっとがんばれ。

 ■SH

 シルバ、プエルタ、ガジェッティ、ベッカム。意外に思いつかないものです。左SHは今シーズン核の違いを見せたシルバ。大ブレイク。文句なし。右SHは個人的にはガジェッティに上げたい。本当に良くがんばっていた。でもベッカムに華。良くも腐らずに練習しました。

 ■FW

 ニステル、カヌーテ、ミリート兄。ニステルは前半戦は最低だったが徐々に調子を上げていった。チームになじんだのかもしれない。2トップで相棒を得てからは、なかなかのできだった思う。終盤戦のできは神。

 ミリート兄はシュートが本当に巧い。ゴール前で巧く相手を外す技術も持ち合わせている。守備するようになったらもっとすごい。

 カヌーテは守備もするしポストプレーもするし点も決める。最強の万能型。これは外せない。

 ■まとめ

 GK アボンダンシエリ
 DF プジョル、ガライ、ファンフラン、ディオゴ
 MF イニエスタ、ポウルセン、ベッカム、シルバ
 FW ニステル、カヌーテ

 ■番外編

 こちらは気になった選手です。今後が楽しみな選手を番外編で11人。

 GK セサルサンチェス(サラゴサ)
 DF ゼ・カストロ(アトレチコ)、ピケ(サラゴサ)、ホセエンリケ(ビジャレアル)、バラガン(デポル)
 MF マルコス(ビジャレアル)、カソルラ(レクレ)、ヘススバスケス(レクレ)、フラド(アトレチコ)
 FW リガ(レバンテ)、ウチュ(レクレ)

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posted by josepgualdiola |23:51 | リーガエスパニョーラ/0607 | コメント(4) | トラックバック(0)
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2007年05月30日

セビリア対サラゴサ ~ディオゴ対ルイスファビアーノ・再戦~

 UEFAカップのお披露目をしたセビリア。さりげなく三冠の可能性を残しているチームだ。セビリアも勝ち点を無駄にこぼした試合が何度かあったので、それをなんとかすれば独走していた可能性もある。セビリアはほぼベストメンバー。カヌーテの怪我は治ったのか。。

 サラゴサはモビージャをスタメンにしてフラットな中盤を組む。セラーデスはどうした。サラゴサはシャビアロンソのような中盤の選手を募集。ここが一番の弱点だと思う。サパテルにそこまで期待するのは酷。ダレッサンドロは来期もサラゴサに残る可能性が高まってきたそうな。

 ■全員走るか走らないか

 サラゴサには献身的に守備をしない選手がたくさんいる。アイマール、ダレッサンドロ、ミリート兄。3人ともまったくしないわけではないが、相当微妙である。よって、その3人が守備をする場面がたくさんあるようだと、サラゴサはかなり苦しい。運良くサラゴサの志向するサッカーはポゼッションサッカーである。

 しかし、サラゴサはまったくボールをもてなかった。セビリアの圧力の前になすすべがなかった。サラゴサのDFはそこまで足元が悪いということはない。原因は中盤にある。サパテル、モビージャではボールを前線に運べない。そしてボールのもらい方も巧くない。セビリアのピボーテは縦関係になっていて、レナトはほぼトップ下である。レナト、2トップが前線から追い掛け回し、苦し紛れのロングボールを走りまくるセビリアが拾う。

 つまり、サラゴサは自分達のサッカーが単純なプレスによって崩壊するというもろさをみせた。前半の10分までに何度もペナルティエリアに進入され、優勝を目指すモチベーションの差かな、と思わざるをえなかった。

 しかし、前半10分過ぎからダレッサンドロ、アイマールが組み立てに顔を出すようになる。すると、ボールがおさまり徐々にサラゴサがボールを持つようになる。ただし、パスコースがなくファウルをもらうか、前線にボールを供給しても枚数が足りずに潰される場面が目立った。特に運動量が持ち味のセルヒオガルシアがまったく目立っていなかったことが印象的だった。ここにきてミリート兄の不調も痛い。

 その後もセビリアの長短のパスを織り交ぜた攻撃にサラゴサはかなり苦しんだ。中盤は前からボールを奪いたい、DFは後ろで待ち構えたいと、まったく異なる意思がそのまんまピッチ上に具現化された。これでは勝ちようがない。そして致命的なミスを連発していたセルヒオがルイスファビアーノに簡単にかわされセビリアが先制点。セルヒオのミスはポジショニング。ボールとゴールの中央を結んだ位置にポジショニングしろってのは小学生でも知っている。前半は1-0。

 ■動かないぞビクトールフェルナンデス

 このようなダメダメな展開のときに、VF監督は突拍子もない交代策をやることが多い。そうやって状況を打開してきた監督だ。しかし、動かなかった。ハーフタイムの指示は恐らくラインを下げずに前から行こうだと思う。アイマールが積極果敢に追い回していたのが、後ろの選手はまったくついていかない。これでは前半のリピートになる。

 結果は前半よりひどくなった。中盤とDFラインの間を複数の選手に使われ見るのも辛くなるサラゴサの守備組織であった。それでもセサールのファインセーブに助けられ、カヌーテがPKを外すなど何とか守りきる。かなりの決定力不足ともいえる。

 ここでサラゴサは2人同時交代。VFの得意技。ファンフラン、モビージャ→ピケ、セラーデス。ディオゴの無謀な飛び出しに比べて、ファンフランはぜんぜん攻撃参加できなかった。セラーデスの役目は攻撃時は組み立てを助け、ピボーテの位置、守備時は左SBという離れ業であった。

 この交代によって多少サラゴサの攻撃の形は改善されたが、試合に対して大きな影響はなかった。しかし、コーナキックをダレッサンドロが直接コーナーキックを決めて同点。

 しかし、今度はミリート弟がトラップミス。ただドゥダも良く狙っていた。得点シーンは両CBが絡んだが、決定機を作られすぎで泣きたくなるような試合だった。2-1でセビリアの勝ち。

 ■独り言

 サラゴサは疲れ果てたのか、ここ最近の内容がおそらしく悪い。これではレアルにも勝てそうにない。中盤の補強は急務。ピケも残留しないかな。試合終了直前にディオゴが無謀なタックルで退場。契約の問題で次節出られないこともあり、投げやりなプレーだった。ただディオゴのポテンシャルはセルヒオラモス以上だと個人的には考えているので、レアルは呼び戻したほうが良い。プエルタとるよりもディオゴ戻せ。

 セビリアは内容結果ともに申し分ない。負ける気がしないだろう。

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posted by josepgualdiola |21:18 | リーガエスパニョーラ/0607 | コメント(2) | トラックバック(0)
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2007年05月22日

ディポルティーボ・ラコルーニャ対セビリア ~デポル復活か。~

 調子がいいんだが、悪いんだかさえわからないデポル。最近の結果は○●○●○△●△●である。決して調子はよくないようだ。スタメンにスーパーサブであったエストジャノフが名を連ねている。コロッチーニが右SB、アリスメンディがCFで試合に臨む。リアソールで無様な試合はできないだろう。

 対するセビリアは無事にUEFAカップ二連覇を達成。おめでとうございます。ここから先は日程もあまりきつくないので、このデポル戦がひとつの山になる。スタメンはポウルセン以外ベストメンバー。ポウルセンの代わりはマレスカなので、あまり戦力ダウンもないだろう。疲労が心配。

 ■気合の入ったデポル

 無気力試合になるかと思いきや、デポルの気合はすさまじかった。特に守備の意識が高く、一対一でも後手後手に回っていなかった。特にアドリアーノを押さえ込んだコロッチーニ。ヘススナバス、ダニエルアウベスを抑えたカプデビラ、リキコンビは非常に優れたプレーを見せた。ただ相手を見ている、、というシーンはなく、アグレッシブに寄せていた。

 基本的にはセビリアが攻撃を仕掛ける、という展開であった。デポルは2度危ないシーンを作られてしまったが、ほとんセビリアの攻撃を効率よく抑えていた。

 ボールを奪った後は闇雲に蹴らず、いったんボールを落ち着いて回していた。セビリアがカヌーテめがけて蹴るのに比べて、デポルのボールを繋ぐ意識は目立っていた。崩しは右サイドのエストジャノフが行う。彼にボールを集めて、デポルは再三チャンスを作った。また両ピボーテの思い切った前線への飛び出しもデポルの攻撃に厚みを加えていた。

 しかし、デポルのパス回しは非常にミスも多い。連携がまだ整っていないように見えた。時折、セビリアにカウンターをくらっていたが、それをDFがあっさりと防いでいたのには驚いた。

 セビリアとしたら、もっと余裕で勝てるはずだったと思う。それが点は入らない、セカンドボールは拾われる、高い位置でボールを奪っても止められるといつもとは違う展開となってしまった。前半はデポルの試合への集中力がセビリアのそれを上まり五分五分の展開であった。セビリアはカウンターをくらったときに中央にスペースができてしまうことが多かった。ポウルセンの穴は結構でかいのかもしれない。いるべきところにいるべき人がいない、そんな感じであった。

 ■マレスカ→マルティ

 マルティに守備を任せるのだろうか。この後退の影響はあまり見られなかった。むしろ、デポルは前半よりもさらに攻撃性が増し、セビリアはカウンターで追加点を狙うしか選択肢がなくなっていく。

 攻撃の起点はエストジャノフとコロッチーニの右サイドコンビ。ダビトカステードにとって、今日は悪い日となってしまった。セビリアはここまで非常に悪い流れとなっていたので、後半の14分にアドリーアノ→ドゥダ、チェバントン→ルイスファビアーノを同時に交代。コロッチーニを崩せということだろう。デポルはほぼ同じ時間に、エストジャノフ→ディテポ。エストジャノフを下げてしまった。。

 ここからはお互い攻め合いになっていく。デポルのほうがセビリアよりも守備意識が高かったので決定的なピンチは少なかった、それに比べてセビリアはSBが上がったまま帰ってこない場面もあり、そこからピンチを作られてしまう。

 先に点を取ったのはデポル。リキに代わって途中出場したテクニシャンのルイスがダニエルアウベスの上がったポジションでフリーでボールを受けると、すぐにクロス。これをディテポが見事なダイレクトボレーで先制。

 しかし、直後にセットプレーからレナトが頭で押し込んで振り出しに戻る。いくらなんでも早すぎだ。この得点からデポルは完全にばてた。攻撃の枚数が足らなくなり、どうやって攻めるんだ、という場面が増えていく。あれだけ走れば仕方ない。

 そしてセビリアの2点目はキーパーのキックから競り合い→裏へ抜け出し、、という単純な展開で入る。今までのデポルの集中力は何だったのだろう。。。試合は2-1で終わる。

 ■独り言

 デポルは想像以上に良かった。これは他のチームにとって厄介である。なんだかんだ4チームとも勝ったが、内容が前回よりも良かったのはレアルくらいである。それでも結果を出したのはすばらしい。次節も楽しみだ。

 

 

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2007年05月21日

マジョルカ対バレンシア ~最後に勝負を決めたのは~

 好調マジョルカ。選手起用を守備的な選手に代えてきてから、調子が上がってきたと思う。イバガサ、アランゴ、ヤンコビッチ、マキシロペスらが共存していたころが懐かしいくらいだ。この試合ではイバガサがトップ下、ワントップはアランゴ。両SHにはグティエレスとバレーラ。2人とも献身性の強い選手である。良く攻めよく守る。

 バレンシアはモリエンテスが帰ってこない。そんなときの2トップはビジャ、アングロ。層が薄いと思ってしまうのは自分だけだろうか。アリスメンディが入るという噂がある。スペイン人を集めようという狙いでもあるのだろうか。

 ■マジョルカ、マジョルカ、マジョルカ

 ホームでもしばらく負けていないマジョルカ。サッカーのスタイルは明快である。全員攻撃、全員守備。前線から激しいプレスで相手を追い込み、ボールを奪ったらショートパスで繋いでいく。ボールを保持している場面では意図のわからないプレーはほとんどなく、ボールも人も動くサッカーを実践している。このサッカーにイバガサやアランゴが変化をつける役割を担っている。

 前半からマジョルカペースで試合が進む。シルバ、ホアキンには2人でしっかり対応し、ロングボールには両CBが体を張って対応。全体的にセーフティーなプレーが多く、危険な場面を作らせなかった。

 ポゼッションはマジョルカ、バレンシアはしっかり守って攻撃、慎重な姿勢を見せる。マジョルカは人数をかけた攻撃でバレンシアを圧倒したいのだが、守備は十八番のバレンシア。もともとドリブルでそうこうできる選手はマジョルカにはいない。ゴール前までボールを運んでもその先が見えてこないのがマジョルカの課題である。上位陣が相手でなければどうにかなるかもしれないが、優勝争いのチーム相手にはきつい。

 バレンシアは危なげなくマジョルカの攻撃を摘み攻撃に出る。中心はホアキンとシルバ。ビジャへのロングボールも序盤は見られたが、徐々に少なくなっていった。アングロとの2トップはなんともいえないものであった。

 シルバが中央に、右サイドにポジションを移し、ドリブル突破を図れば、ホアキンも右サイドからクロスを中に放り込む。しかし、バレンシアもまだリスクを犯すには早いのか、攻撃に厚みがあるものではなく、マジョルカのDFに跳ね返される場面が多かった。前半は0-0で終わる。

 ■バレーラ⇔グティエレス

 マジョルカは両SHの位置を変更。前半はミゲルの対応に追われていたグティエレスを活かすためだろう。そのグティエレスは後半開始と同時に仕掛けてチャンスを作り、采配に答える動きを見せる。

 しかし、バレンシアもアングロとホアキンのポジションチェンジからビックチャンスを作ると、今度はイバガサのスルーパスからマジョルカがビックチャンスを作る。お互い一進一退の攻防が続く。

 マジョルカはイバガサにボールを集め、個人能力を使った中央突破、両サイドの選手を使ったサイド攻撃を織り交ぜてバレンシア攻撃に迫る。すると徐々にチャンスをつかみ始める。右サイドからグティエレスが、中央からはイバガサ。さすがのバレンシアも押し込まれる時間帯が続く。得意のカウンターも尋常じゃないマジョルカの戻りの早さによってつぶされ、厳しい展開が続いた。
 
 ここでアングロ→ガビラン。バレンシアもっと攻めろという合図だろうか。アルベルダ→バラハ。とにかく流れを変えるのに必死である。バレーラ→ヤンコビッチ、アランゴ→ビクトルでマジョルカも攻撃に出る。さっそくヤンコビッチがバー直撃のシュートを放つなどマジョルカの攻撃が徐々にフィニッシュまでつながり始める。

 しかし、途中出場のバラハがサイドチェンジで攻撃に変化を与えると、バレンシアが息を吹き返す。バラハが試合のペースを変え、お互いの良い部分がでた試合となった。

 最後に点を決めたのはバレンシア。バルセロナのように中央を突破。特にホルへロペスのヒールパスはファンタジックなプレーだった。ホアキンが冷静に押し込んで1-0。マジョルカは最後まで点が取れなかった。

 ■独り言

 ビジャの調子が悪い。ここにきて彼の調子が悪いのはちょっとバレンシアにとって苦しい。マジョルカはいいチームだがやっぱり勝てなかった。それにしてもイバガサは良い。

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posted by josepgualdiola |17:59 | リーガエスパニョーラ/0607 | コメント(2) | トラックバック(0)
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2007年05月16日

リーガ優勝チーム予想。

 レクレ以外のチームに、レアルはあっさりと勝ちます。今後、エスパニョール戦の前半に起きたような失敗は絶対にしないだろう。すると、マジョルカやデポルにつきいる隙はない。マジョルカの守備がいくら良くても、このチームは攻撃が弱い。ベッカム→ラモスで崩される姿が目に浮かぶ。サラゴサとも相性が悪くない。攻めて来る相手にレアルは強い。つまり最低でも勝ち点9は取る。あとはレクレ次第。

 バルサは難解な敵が控えている。ジムナステッィクには余裕で勝てるだろう。しかし、残りのチームはかなりの曲者。高速カウンターのアトレチコ、バルサ対策を完璧に実行するエスパニョール、国王杯での事件を起こしたヘタフェ。非常に苦しい。しかもエトーが決定力不足に苦しみ、日本に来るまで孤軍奮闘のロナウジーニョはガス切れ。さすがに3-4-3はもうやらないと思う。ただイニデコシャビを同時起用しないと勝ちは得られないだろう。

 個人的にはロナウジーニョかメッシをスタメンから外せば4連勝できると思う。3-4-3をやる勇気に比べたら、たいしたことないと思うのだが。ライーカールト次第。下手したら全然勝てないかもね。

 セビリアはホームでサラゴサ、ビジャレアルと難敵を迎える。ただ、ホームでは異常に強い。この時期はモチベーションも高いので気の抜けた試合をすることはないだろう。それでも怖いのはサラゴサ。前回の試合がかなりスペクタクルで最後に乱闘が起きた。サラゴサに勝てれば全勝もあるだろう。

 バレンシアはすこぶる調子がいい。ビジャレアルがやっかいだが、あっさり勝ちそうな気がする。マジョルカも難なく倒してしまうそうだ。それくらい調子がいい。怖いのは降格圏争いのソシエダとレバンテ。両チームともバレンシア戦で残留が決まる、という状況になることが考えられる。ここを勝ちきるのはかなり難しいかと。ホアキン、シルバ、ビジャがそれを寄せ付けない力を見せ付けられるかどうか。見せ付けそうな気がする。ここも全勝あり。

 ■まとめ

 マジョルカは確かに調子がいい。いいチームだということも認めるが、この状況で上位相手に結果を出すことは難しいと思う。内容良くても結果は負けた。こうなりそうだ。

 結論を言うと、レアルはレクレに勝てれば優勝すると思う。ちなみにロングボール主体で試合に臨めば、レクレは勝手に自滅します。バルサはチームを巧くいじれば4連勝も可能。このまま臨めば、ハイリスクハイリターン。4連勝もあれば、フェードアウトする可能性も高い。ライーカルトが最後にサプライズを起こすことに期待。

 サラゴサ、バレンシアの4連勝にも期待。最終的には、、、、バルサは勝ち点で並ばれるときついようなので、優勝は厳しい。レアルが本命。対抗はバレンシアでお願いします。ただ、今シーズンはバルサの自滅だったということ、、、それは間違いない。

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posted by josepgualdiola |22:33 | リーガエスパニョーラ/0607 | コメント(8) | トラックバック(0)
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2007年05月15日

バレンシア対サラゴサ

 前回のレポはこちら

 バレンシアはここから全勝を狙う。そうすれば優勝の可能性もある。目標にたどり着くまでの道のりが非常にわかりやすい。モリエンテスが怪我のためベンチ外。しかし、アルベルダの復帰、バラハがベンチに復帰、ホアキンの逆襲と好材料がそろっている。2トップはアングロとビジャ。

 サラゴサはなぜかセラーデスがベンチ。前節のできが悪かったからだろうかその代わりにオスカルがスタメン。ディオゴは累積のため欠場。モビージャでいいじゃないか。それとも4-4-2をやらないつもりか??アイマール、ダレッサンドロは無事にスタメン。ミリート兄の調子が悪いのが気にかかる。

 ■4-1-4-1

 サラゴサは奇策に出た。ミリート兄のワントップ、トップ下にアイマールとオスカル、右にセルヒオガルシア、左にダレッサンドロ、アンカーにサパテル。ちなみに、バルサ戦でも似たような布陣で勝負を挑んだことがある。その試合ではオスカル→セラデスだったので4-5-1であった。攻守のバランスも良かったと覚えている。ちょっと意図がわからない。アルベルダ、マルチェナをつぶすことが狙いか。答えは試合の中にあるだろう。

 サラゴサのいつものシステムは4-4-2である。サイドはダレッサンドロ、アイマールが担当している。バレンシアのSHはシルバ、ホアキンである。この2人を抑えるのには複数で囲むのが定石である。基本的にはSBとSHが連携して相手のSHをつぶす形となる。

 サラゴサの場合、その守り方ではかなりきつい。ダレッサンドロ、アイマールの2人がFWと遠い位置にいると怖さは半減どころの話ではない。つまり、ホアキン、シルバのボールが渡らないようにしないことがサラゴサの命題である。

 バレンシアの両翼にボールが渡らないようにするにはビルドアップをどうにかしてしまえばいい。都合よく、バレンシアのピボーテの選手にパス能力のずば抜けた選手はいない。DFラインにもビルドアップを持ち味とする選手はいない。

 そこで、サラゴサが考えたのは前からプレスに行ってボールを奪う。モリエンテスがいないので、ロングボールの競り合いには勝てる。そのこぼれだまはサパテルに拾ってもらう。これでバレンシアの攻撃は抑えられるはずだ、ということだろう。このシステムの生命線はプレスがしっかり機能するかどうかだろう。それが機能しなければ、ゲームオーバーである。

 前半15分までは、サラゴサが巧くバレンシアの攻撃を妨害していた。上記の戦い方が巧く行っていたのである。怖かったのはビジャが頻繁に競り勝っていたことくらいである。

 ■サラゴサの誤算

 サラゴサのプレスは相手に脅威を与えるようなものではなかった。しかし、巧くパスコースをきっていたので、バレンシアはロングボールが目立つようになる。このロングボールの競り合いにバレンシアは勝つ場面が目立った。ホアキンとビジャが良くがんばっていた。

 ロングボールがバレンシアの手に渡ると、サラゴサは少し面倒くさい動きを必要とする。中盤のラインが高いので下がって対応しないといけない。もし下がらなければ、サラゴサDF+サパテル対アングロ、シルバ、ホアキン、ビジャ+誰か、という局面になってしまう。これは非常にまずい。しかし、中盤が下がってしまうと、前線はミリート兄のみになってしまう。攻撃に時間がかかれば、守備能力の高いバレンシアにとって、その攻撃を止めることは困難なことではない。

 最大の誤算はロングボールに競り勝った後だろう。DFラインがボールを持つと、すばやくバレンシアは寄せてくる。サラゴサのDFは決して足元が巧くない。サパテルも下手ではないが、バルサの選手ほど巧くはない。いつもはセラーデスがそこでさばくか、ダレッサンドロ等に頼っていた。しかし、セラーデスはいないし、ダレッサンドロ達も前線にいる。つまり、DFライン+サパテルでは前線にボールを運べなかった。

 前線でうまくボールを奪う、またはクリアーボールを奪ったバレンシアは簡単にサラゴサ陣内に入っていける。このような状況でバレンシアは徐々にチャンスを作り、セットプレー崩れから先制点をモレッティが決める。警戒していたホアキンの崩しから生まれたゴールだった。

 バレンシアにボールを持たせて奪うはずが、自分達がボールを持たされて奪われて巧手の切り替えの隙を突かれるという切ない展開であった。、まさにそんな場面からシルバに一対一の場面を作られPKを与えてしまう。しかし、セサルサンチェスが止めて事なきを得る。

 先制点後、バレンシアもそこまでリスクをかけて攻めなくなったので、サラゴサは少しずつボールを持つことができるようになる。しかし、中盤とDFラインにサラゴサの主要な選手は挟まれて行き場を失っていた。ボールが入ってもすぐに奪われる。そして速攻で2点目を失う。セカンドボールは取られるわ、寄せは簡単にかわされるわ、シュートは打てないわでどうしようもない前半になってしまった。

 ■4-4-2のひし形だ

 サラゴサはいつものように後半頭からシステムをいじってくる。アイマールをトップ下、ダレッサンドロを右サイド、セルヒオガルシアをFWで好き勝手に走りまくらせる。この攻撃的な布陣によってサラゴサは息を吹き返す。前半0本のシュートが後半の8分で5本以上。

 息を吹き返した要因としてファンフランのオーバーラップやDFの選手の積極的な守備を上げることができる。よくDFの選手に一発で行くな、という指示を聞くが、サラゴサのDFは一発で行くようになっていく。それで何とかしてしまうのだから恐ろしいものだ。ただカバーの選手がいない→自分が止めるしかない状況のほうがサラゴサの選手は活躍する気がする。

 後半の17分まで、サラゴサは猛攻を仕掛ける。とくにファンフランが何度もクロスを上げ、ゴール前には4人近く飛び込んでくるなど果敢に攻めた。しかし、シュートが1本も枠に飛ばない。バレンシアの寄せにあせって枠を外しているわけでもない。なぜあんなに枠にシュートが飛ばないのかはなぞである。

 そうこうしているうちにアングロ→ガブランでバレンシアもシステムをさらに守備的にしてくる。ここからホアキン以外のバレンシアの選手は守りの意識が強いのだろう。そして怪我明けのアルベルダ→ウーゴビアナ。ただし、アルベルダは不満そうであった。

 このバレンシアの交代によって、サラゴサの勢いは徐々に沈下していく。そしてバレンシアが効果的なカウンターで攻めていくが、いかんせんサラゴサのDFのできが良い。最後の最後で踏ん張る。

 そしてサラゴサはモビージャ→オスカル、ダレッサンドロ→エベルトン。サラゴサのスクランブルアタックが始まる。しかし、相手はバレンシア。最後まで崩せずに試合終了。

 ■独り言

 最初から攻めればよかったのにというのは結果論。サラゴサにとって難しい試合となった。バレンシアはかなり調子がいい。引いてきた相手にも今だったら簡単に崩せるだろう。これはやばいぞ。

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posted by josepgualdiola |21:07 | リーガエスパニョーラ/0607 | コメント(5) | トラックバック(0)
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2007年05月15日

セビリア対レクレアティーボ

 前回のレポはこちら

 エスパニョールはUEFAカップに備えて、メンバーを落とした。それに対して、セビリアはほとんど落とさなかった。カヌーテは怪我をしているので無理をさせない。それ以外はほぼベストメンバーだと思う。優勝の可能性もあるので、試合に対する気持ちが強いかもしれない。

 レクレアティーボは無事に一部残留が決定。だからといってモチベーションが下がることはないだろう。そんなモラルの低いチームではない。シナマボンゴユの完全移籍も決定し、来期も期待できそうだ。注目はヘススバスケスとカソルラ。ウチェはなぜかベンチ。

 ■セビリアの持ち味対レクレアティーボの持ち味

 レクレアティーボのサッカーは基本的にショートパス主体である。ダイレクト、ツータッチで細かくパスをつなぎ前線にボールを運ぶ。仕上げはシナマボンゴユ、ウチュに任せている。ボールを前線に運ぶことを不得意としていない稀有なチームだ。高いところでボールを奪うことを守備の目標としている。杯プレッシャーはお手の物。

 セビリアは中盤がなかったりする。前線が4トップのような形となり、後ろから質の高いボールが供給されたり、両サイドの個人能力の高い選手がドリブルでボールを運んでいく。

 まったく違うサッカーがぶつかりあうとき、両方が機能することはまれである。レクレがホームのときはレクレが機能した。見事なパスワークとすばやい寄せでセビリアをかなり苦しめた。

 しかし、今回はセビリアが優勢に試合を進めた。セビリアがボールを支配し、ボールを奪われたときの反応も早かった。レクレはパスをつなぐスタイルではなく、縦に急ぐ形となってしまい、組織的な攻撃がなりを潜めてしまった。セビリアは前半の12分にマレスカのすばらしいボレーで先制する。

 レクレは得意の中盤でボールを奪うこともできず、縦に早いセビリアの攻撃に後手後手になってしまう。個人で勝てなければ複数で対応したい。しかし、2人目が寄せる前にもうボールは違うところに合ったりする。それだけセビリアの攻撃がはやかった。レクレの中盤の選手はDFラインに吸収されていき、FWとの間隔があくと、ろくな攻撃はできない。そして、さらにセビリアに試合を支配される。ふんだりけったり。

 時間がたつにつれて、セビリアは少しゆっくりと攻撃するようになっていく。レクレは自分達の形を取り戻そうと、必死に寄せに行く選手もいた。しかし、チームが同じ判断をできていなくセビリアにとって脅威ではなかった。脅威ではなかった。ただ、ボールを奪えるときもある。そのボール奪取からレクレは1度ビックチャンスを作った。ここを決めきれないのがヘタフェやレクレの弱点である。

 レクレはほとんどいいところなく前半を終える。レクレは左サイドから崩されることが多かった。寄せに行ったら交わされる→寄せに行かなきゃクロスを上げられる悪循環。人数を増やさなければ、かなりきつい。セビリアにとっては完璧な試合運びとなった。

 ■レクレのマイナーチェンジ

 レクレは後半に向けて中盤のポジショニングを修正した。セビリアは4トップのなることが多い。4トップ+マレスカはレクレのゴール前に常に殺到する。DFは数的優位を作りたがるので、このような状況のとき、中盤と最終ラインの距離が狭くなることが多い。

 しかし、後半のレクレはDFはそれで踏ん張れ!という決まりになったようだった。前線からプレスに行くので、セビリアはロングボールが増える。そのボールをレクレのDFは勇気を持って、前に飛び出しボールを何度もクリアしていた。前半には見られなかった勇気あるパスカットである。そのセカンドボールをレクレの選手が拾い、攻撃を仕掛ける。好循環。セビリアは少し雲行きがおかしくなってくる。シナマボンゴユの個人技を中心に何度もチャンスを作った。

 ここでセビリアはマレスカ→マルティを投入。攻撃よりも守備を安定させようとしたのだろうが、次から次へと飛び出してくるレクレの前にはあまり意味がなかった。

 いけいけのレクレは、ロシュをウチェに代えて猛攻に出る。組織に個人技を織り交ぜてセビリアゴールに迫る。だが、20分になぜかシナマボンゴユ→ハビゲレーロ。何だこの交代は。

 22分にセビリアはケルジャコフ→レナト。完全に守備固め。レナト、マルティ、ポウルセンを同時起用することによって、セビリアの中盤は厚くなる。パスコースが増えるので、セビリアはボールを奪い返した後にボールがつながるようになり、相手ゴール前まで攻撃できるようになった。この交代まではボールを奪う→レクレの選手に囲まれるだった。それがボールを奪う→パスコースが増えたので、ドリブル突破もできるようになった。また、セカンドボールの争いも互角になっていく。レクレの巧く行っている部分をうまく侵略したすばらしい采配であった。

 そして一進一退の攻防が続く。無秩序状態の打ち合いというわけはないが、それに近い状態に試合は突入する。後半31分。このような状態になると、決定力のあるチームが勝つことが多い。ここでセビリアがPKを得る。正直微妙な判定だった。あれがPKかって感じだ。これをルイスファビアーノが決めて2-0。

 その後レクレは決定機を作るが相変わらず入らない。2点差つけられても集中力が切れないのはさすがだ。そしてレクレもPKをゲットする。多分お返しPK。これをヘススバスケスがバーに当てて決める。2-1で試合終了。

 ■独り言

 レクレは最近結果が出ていなかった。内容まで悪くなっているのかと思ったが、そんなことはなく安心した。セビリアは後半きつくなるが、前半の猛攻を毎試合しかけられるなら、この先結果を出すと思う。

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posted by josepgualdiola |09:18 | リーガエスパニョーラ/0607 | コメント(3) | トラックバック(0)
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