2008年05月22日

レアルマドリッド祝勝会会場

 CLが途中で切れちゃったので、ざくっと祝勝会をやります。結論から言うと、レアルはサッカーの型に拘らなかった。それが一番の勝因だと思ってます。

 アウベスの離脱問題によって、変化を求められたセビリア。自ら万人向きのサッカーを目指したバレンシア。大人しくカウンターすればいいのにバルセロナ。

 こうして、上位が総崩れのなか、結果を残したのはビジャレアル。昨シーズンからの好調を維持。ピレスとセナをキーマンに自分達のサッカーを昨年にほとんど完成させて、今年はゴンサロ・ロドリゲスの復活と共に、守備にも着手しての2位は凄い。

 ■型にこだわらなかったレアル

 自分達のサッカーをしよう。たまに聴く言葉だが、自分達のサッカーを明確に定義できるチームは少ない。そもそも、プロの世界では、自分達のサッカーをしても負けてはどうしようもない。そんな当たり前のお話。

 シュスターはヘタフェで徹底的に勝つ確率を上げるサッカーを実行していた。しかし、レアルではビッククラブ向けのサッカーをするといっていた。しかし、実態はどうだったか。

 序盤戦はグティ。しかし、グティの退場をきっかけに4-3-3に移行。中盤の構成はスナイデル、バチスタ、ディアラ。ディアラのアフリカ離脱によってガゴの台頭。ポゼッションが上がりすぎ、色気が出て勝ち点を失うようになる。ディアラ、バチスタの共存でカウンター色を強くする。終盤のセビリア戦で、前線からの守備を復活させる。同時にスナイデル、ガゴ、グティの共存でポゼッションを上げてシーズンが終了した。

 もっと整理してみよう。序盤戦はロビーニョ、グティの個人技にべったりであった。そこに器用さを身につけたニステルの絡んだ攻撃。この時期は攻めさせるよりも、攻め込まれる場面が目立った。結果的にカウンターで仕留める形が増えていく。

 スナイデルとバチスタがスタメンに定着したころ、ペペもスタメンに定着している。後ろから試合を組み立てられるペペ。この頃は前線からの守備が中盤と連動していて、守備組織がえげつないレベルであった。困ったときのバチスタの高さなどオプションも豊富。この頃のレアルは、自分達でボールを奪って攻撃を始める形で勝ち点を重ねていた。

 ディアラがアフリカに飛び立った頃、ガゴがスタメンに定着。序盤戦で見られたようにガゴはボールを前に運べるので、グティやスナイデルが攻撃に専念できる。しかし、ロビーニョはコンディションを落とし、ニステルは長期離脱。ついでに、前線からのプレスも営業を終了。せっかくのボール支配も逆にカウンターをくらうようになり、勝ち点を落としていく。この頃のレアルは自分達で攻撃を展開しようとしていた。

 そして終盤戦。セビリア戦から前線の守備が復活。それと同時に、イグアインの台頭とロッベンの復活。ディアラが前目のポジションで意外な才能を発揮する誤算もあり、レアルは自分達でボールを展開できるようになり、さらに攻めさせてカウンターをするえげつなさを身につけましたとさ。

 ここまで変るチームも珍しい。が、今年は試行錯誤もあったのだろう。昨年のカペッロも適材適所で選手を配置するのに時間がかかっていた。シュスターも一緒。来季が本当に楽しみである。来季も今季みたいに変りまくったらびっくり。困ったときにカウンターで点を取れるチームは強い。

 ■シュスターとカペッロの違い

 カペッロ時代のレアルはDFライン低め、中盤と連動してゴール前で壁を作り、攻撃は前線にお任せである。ロベカルでさえ攻撃参加しなかったのは、かなり衝撃的であった。ちなみに、年明けてからSBの攻撃参加を敢行、ピボーテを縦関係にし、FWを2枚に増やして奇跡を起こしたのは周知の通り。少し今年のバルサに似ている。

 シュスター時代のレアルは、DFライン高め(実際は低かった)前線から守備をして全員で守備を行う。ボールを奪ったら全員で攻撃。SBもチャンスと判断したら攻撃参加。そうはいっても、サッカーがころころ変ったので、なんともいえないのが実情。そんなわけで、個人の選手に着目してみよう。

 カンナバーロ。昨年はぼろぼろの評価だったが、今年はどうした高評価。相棒に恵まれたのも事実だけど、今年はチーム全体がボールに寄せる気持ちが強かったのが最大の原因かと。寄せすぎの選手もいたけれど、誰も寄せないよりははるかにいい。つまりチーム全体の守備に対する意識が変ったのがよかった。攻撃のために守備をするというか。昨年は守るためにやっていたような。来季あたりになえば、もう少し明確に答えられるかもしれません。

 ■今後の課題と移籍市場での振舞い

 セビリアは核となる選手が抜けそうな予感、ビジャレアルはCLとの両立で70まで勝ち点は伸ばしてこないだろうと予想、バレンシアも解体が進んでいる、アトレチコはアグエロに移籍の噂があろうとなかろうと、アトレチコ。モウリーニョでも来れば変るかもしれない。バルセロナはチームを改革の真っ最中なので、どうもこうもない。

 つまり、さりげなく3連覇のチャンスである。終盤のポゼッションで相手を凌駕して結果を出すサッカーと、結果を求めたカウンターサッカーを極めれば鬼に金棒。CLでも面白いところまでいけるんではないかと勝手に思っている。

 レアルの補強についてミヤトビッチになったつもりで考えてみよう。

 GKは必要なし。ただ、ディデクが出て行くかもしれないらしい。どこかに第2キーパーはいないものか。お勧めはレアル出身のカニサレス。間違いなくこないと思うけれど。

 DFは磐石な予感。メッツェルダーが戻ってくれば、カンナバーロ、メッツェルダー、ペペ、エインセと大量のCB軍団。そこに来季からガライが加わるそうで、心配は無用。ただし、カンナバーロ以外は良く怪我をするのが心配。

 SBはセルヒオラモス、マルセロ、ときどきエインセとサルガド、ミゲルトーレスがいる。イタリアにいるバルガスを獲得する噂があったようで。エインセはCBもSBもできるけれど、どっちかに固定する気配はない。

 となると、マルセロの守備力をどう考えるかがキーとなってくる。今年我慢したんだから来年も我慢するか、意表ついて、マネーかデルオルノでも獲得してみたらどうよ。それかホセエンリケ。スペインで見たいんだどうしても。ちなみに、管理人の中でミゲルトーレスは完全に構想外です。カンテラじゃなかったら、完全に放出されているでしょう。

 MF。ハビガルシア、デラレッド、グラネロの帰還が決定。ただし、全員が自分をちゃんと使ってくれるのか疑心暗鬼。ソルダードやポルティージョの例があるからね。ネグレドは帰ってこない模様。

 中盤の形は定まっていない。ただし、FWに怪我人がいなければ、3枚が濃厚。となると、底はガゴが内定。控えにはデラレッド、ディアラ、ハビガルシアが控えている。前目はスナイデル、ディアラ、グティ、グラネロが控えている。実はバチスタも控えている。選手がたくさん。よって、獲得する必要性はまるでない。むしろ放出する必要があるかも。

 最前線は、ラウール、ニステル、ロビーニョ、ロッベン、イグアイン、ドレンテとこちらもたくさん。個人的にはロッベンとロビーニョを両翼とした3トップが観たい。となると、、ニステルかラウールのどちらかが試合に出られなくなる。大人の事情がそれを許すか。

 唯一の懸念は右サイドの専門家がいないこと。ベッカム以来誰もいない。右サイドを徹底的に突破してくれる選手を大募集。今はセルヒオラモスにべったり。

 思いつく選手を徹底的に羅列。SWP、ホアキン、ジョーコール、グティエレス、ペナント、レノン、ベントリー、アグボンラホール、ジュリ。ただだ、右ウイングの選手を獲得したら完全に飽和状態になる。今年のレアルは誰を獲得するかよりも、誰を放出するかに注目が集まる。

 ■独り言

 グラネロとデラレッドにはとても期待している。この2人が干されたら、レアルを嫌いになってしまいそうである。でも、来年には期待している。無事に放送されればいいなと。

posted by rijkaard |11:13 | レアルマドリッド/07~08 | コメント(23) | トラックバック(0)
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2008年05月12日

サラゴサ対レアルマドリッド ~ポーランドの意地炸裂~

 サラゴサのスタメンは、セサル、パレデス、セルヒオ、アジャラ、サパテル、アイマール、マツザレム、セラデス、セルヒオガルシア、オリベイラ、ミリート。累積処分が昇華されて、ベストメンバーで試合に臨む。相手がレアルだろうと負けてられない状況のサラゴサ。

 レアルのスタメンは、ディデク、マルセロ、メッツェルダー、カンナバーロ、セルヒオラモス、ディアラ、スナイデル、グティ、ロビーニョ、ニステル、イグアイン。ガゴとラウールは無理をせずにお休み。ディアラが中盤の底になってしまった。心配心配。イグアイン、ロビーニョ、ニステルの前線は非常に興味深い。

 ■サラゴサらしさと

 優勝を決めたので、死に物狂いで試合を進める必要のないレアル。降格争いがけっぷちなので、何が何でも勝ちたいサラゴサ。両チームともその状況がもろにプレー内容に反映される試合となった。さらに言うならば、サラゴサは点を取りたいあまりに、チームを崩壊に追い込んだ病魔がもろに復活してしまうことになる。

 サラゴサの病魔の正体。それは強力FWが守備に参加しない現象。デポル戦では熱心に守備をしていたのに、なぜにまた守備をしなくなったのかは謎。その代わりに、サラゴサがレアルからボールを奪った瞬間の攻撃への転換スピードは尋常ではない。ただし、ボールを奪わなければ、攻撃はできない。

 サラゴサの中盤はアイマール、セルヒオガルシア、マツザレム、セラデス。中盤から前線へボールを繋げない問題を解決するための起用。めちゃくちゃ攻撃的な選手がずらり。この選手たちで、組織だった守備をするのはかなり無理がある。どう考えても。真ん中にサパテルとリュクサンを並べれば、ある程度安定するが、ボールが繋がらないんだろうな。

 試合開始から20分までは良かった。レアルが単純なミスを連発したので、ボールを簡単に奪えたから。しかも、レアルは攻守の切り替えが遅く、前線からの守備がいつもの勢いを潜めていた。それも良かった。前線からの守備や攻守の切り替えは恐ろしい運動量と集中力、そしてモラルを必要とする。よって、絶対に負けられない試合でもない限り、その技を発揮するのは難しいんだなと。

 ニステルがボールを奪われて、サラゴサのカウンター。中心は対面のマルセロをぼこぼこにする予定のセルヒオガルシア。あっさりと左サイドを突破したセルヒオガルシアのクロスを、オリベイラがフリーで押し込んでサラゴサが先制。ラロマレダの歓喜。19分の先制点だった。セルヒオガルシアがクロスを上げるときの、カンナバーロの動きと、オリベイラを追うスピードを緩めたセルヒオラモスが印象的だった。

 20分過ぎからレアルの集中力が増していく。ただし、攻撃限定。最近のレアルは中盤で華麗なパス回しを披露することが多い。そんな時は楽しくて仕方がないので、絶対に負けられない戦いでなくても。攻撃だけは機能してしまうことが多い。しかも、前線がサボったため、サラゴサの守備はまったく機能していなかった。よって、グティ、ディアラがフリーでボールを捌く場面が頻出し、前線の選手も彼らのタイミングに合わせて動き出しを敢行。

 そして、レアルが攻撃を仕掛ける時間が増えていく。しかし、攻守の切り替えは相変わらずお粗末で、しばしばサラゴサのカウンターに脅かされたが、メッツェルダーとカンナバーロが耐えてくれた。25分にレアルはサラゴサのゴールをこじ開ける。グティのあっちむいてほいパス→イグアインがロビーニョにループスルーパス→ロビーニョシュート→こぼれだまをニステルが押し込んで同点。

 その後はさらに攻勢を強めるレアル。しかし、立ちはだかったのはセサルサンチェス。チームが違えば、ベストメンバー入りもあるのではないかというパフォーマンスをさりげなくしているセサル。レアルの決定機を独力ではじき返す場面が目立った。

 つまり、両チームとも中盤あたりの守備がまったく機能していなかった。ただし、両チームとも攻撃は機能していたというスペインらしい展開であった。決定機の嵐。後半もこんな流れになる可能性が高い。それにしても、グティをフリーにするとやっぱり危険な存在だと改めて認識。

 ■サラゴサの猛攻と

 後半はレアルが優勢になると思っていたが、サラゴサが気迫を見せ付ける。前半には見られなかったパレデスの積極的な攻撃参加も含めて、チーム全体が一対一で負けないようになった。また、レアルの守備がさらにズタぼろになって無秩序状態になったことも多い。中盤が間延びしまくりである。こんな状態でスタメンのイグアインはかわいそうだなと。もちろん、ディアラも。

 サラゴサは決定機を掴み、ミドルを打ちまくるが、今度はポーランド人がサラゴサの前に立ちはだかる。妙にミドルが多く、コーナーキック→セルヒオでさらにチャンスをうかがう。マツザレムがロングボールで試合を作り、セラデスが短いパスでリズムを整える役割分担は見事だなと。ただし、セルヒオガルシアとアイマールの役割が実にかぶっている。好調なのは、もちろんセルヒオガルシア。代表に是非、というレベルである。

 57分にアイマール→ガビ。今日のアイマールはいいところがなかった。このままだと、リーベルに帰還することになりそうだ。ダレッサンドロと再会か。ガビを右サイドに配置。セルヒオガルシアは自由に動き回るようである。

 しかし、サラゴサは流れの中からチャンスを作れない。特筆すべきはレアルのDFラインの確かさ。カンナバーロがラインをコントロールしているのだろうか。裏を狙うオリベイラたちを何度もオフサイドトラップではめていた。カペッロ時代はDFラインがずるずる下がってさらされることも多かったが、シュスター時代になるとそういう場面は格段に減ったような。

 そんなDFラインコントロールを最後までまとめきれなかったサラゴサ。DFラインがぼこぼこな場面が多く、何度もレアルに裏を取られていた。そのうちの一回をロビーニョに決められる最悪な展開。なんと2-1。このDFラインの差は大きいだろうなと。

 その後もセルヒオガルシアとコーナーキックからアジャラとセルヒオで空中戦勝負。気の長くなる時間を経て、85分にセルヒオが決めて同点に追いつく。その後も気迫のサラゴサは決定機を作りまくるが、ポーランド人がことごとくゴール前で立ちはだかった。そして2-2のまま試合終了。

 ■独り言

 両チームとも決定機が多かった試合だった。レアルは確実にゴールを決める場面を作ろうとしていたのに対して、とにかくシュートという焦りの下にあったサラゴサ。そんな焦りがどうこうよりも、簡単に裏を取られるDFラインがサラゴサの今季の象徴なのかと。

 サラゴサの状況を整理する。現在は勝ち点42の18位。18位までが降格。残り試合は1試合。17位はオサスナ。16位はレクレ。勝ち点はともに43。15位のバジャドリッドは44。14位のベティスの勝ち点が46なので、バレンシアやヘタフェは残留が決定している。

 つまり、サラゴサは勝たないと話にならない状況である。最後の相手は曲者マジョルカ。非常にいやらしい。ただし、良い情報がある。最終節でバジャドリッド対レクレが対決。つまり、サラゴサは勝てば何とかなる状況である。WOWOWは放送してくれるかな。マジョルカ対サラゴサは見てみたい。

 ちなみに、投稿者氏名を変えました。しかし、中の人は変わっていません。ご心配なく。

posted by rijkaard |10:37 | レアルマドリッド/07~08 | コメント(4) | トラックバック(0)
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2008年04月28日

レアルマドリッド対ビルバオ ~サビオラの真骨頂~

 レアルのスタメンは、カシージャス、マルセロ、エインセ、ペペ、セルヒオラモス、ガゴ、グティ、スナイデル、ロビーニョ、ラウール、サビオラ。サビオラはいつぶりのスタメンだろうか。カンナバーロは累積のため出場停止。

 ビルバオのスタメンは、アルマンド、アモレビエタ、グルペギ、イラオラ、コイキリ、ガルメンディア、マルティネス、ガビロンド、スサエタ、ジョレンテ、エチェベリア。オルバイスら怪我人が多数出ているようで。そんなことよりも、ジョレンテが9ゴールも決めているらしい。

 ■またまたバランスを崩したレアル。

 前回の試合で、機能したかは怪しかったもののロッベン×ロビーニョのウイングでチームのバランスを取り戻したレアル。しかし、この試合の前線は、左サイドにロビーニョ、中央にラウールとサビオラ。右サイドはカラッポであった。構造的にはグティが右サイドよりでプレーすることになっているんだろう。しかし、グティにそんなそぶりはまったくない。どんどん中央へ。そして、相方のスナイデルも中央へ行く傾向があるので、大渋滞の発生である。

 でもでも、それが普通の状態であるレアル。それでも首位なんだから凄い。この試合でも、なんだかんだ攻撃を組み立ててしまう。前線の選手の距離が近いので、細かいパス回しで状況を打開。気になったのはグティの存在感。以前と比べると、スナイデルが相当前に出てくるようになっていて、それが相乗効果よりも仕事の奪い合いをしているように見える。あんまりにスナイデルが前がかりになっているため、ガゴが中盤の底で一人ぼっちであった。

 寄せたがりのガゴ。レアルはガゴを引き出されたスペースを頻繁に使われて危なっかしい場面がちらほら。カンナバーロがいると、スペースの埋めかたやDFラインの位置が変ってくるのだろう。 それでも、カシージャスを中心に凌いで攻撃を仕掛けるレアル。

 先制点はレアル。ロビーニョのシュートをしっかりつめたサビオラのご褒美。前半のサビオラは何度かドリブルで好機を演出。しかし、ラウールとかぶりまくりであった。右サイドに流れてボールを受けたら面白そうなのだけど。ちなみに、カラッポの右サイドを駆け上がるセルヒオラモスは健在であった。

 先制後のレアルは全体的な攻撃意欲が停滞。中盤が前がかりになっているので、ビルバオに攻められるとシュートまで行かれてしまう場面が頻出。ガゴの空けたスペースを使うなど今年のビルバオはしっかり戦えるようになっている。カシージャスのファインセーブが連発するようになると、最後はPK。これもカシージャスが防いで前半は0-0で終わる。

 決定機の数はビルバオのほうが多かったかもしれない。レアルは前線からの守備も行っていたけど、前線とガゴの間にもスペースができていて、守備がうまく機能していなかった。

 ■ちゃんと修正

 後半のレアルは少しサッカーを修正。つらつらと整理してみよう。まず、ガゴがプレッシャーにいくことによって発生するスペース→DFラインを上げて対応。上げてないときもあったが、ペペを中心にラインを上げる場面が何度か見られた。

 次に、前線と中盤の間にできるスペースについて→前半よりも守備意識をかなり高めたスナイデルが相手を追い掛け回し、それに周りも連動するようになっていた。スナイデルが相手を追い回す→相手が苦し紛れのパスを繋ぐ→そこにもすかさずプレスが効いていた。ビルバオのボールがちっとも落ち着かなくなった60分以降の原因はまさにこれ。スナイデルだけでなく、ロビーニョやグティもしっかり守備を行っていた。

 攻撃面ではラウールが右寄りにいることが多くなった。中央をサビオラ。このサビオラを中心にレアルは試合を組み立てる。ボールを受けてキープ力もあるサビオラ。久しぶりの試合なのに、周りに合わせるレベルが異様に高い。バルサでもそうだったけど。

 そして効果的なガゴの攻撃参加。1点を追うビルバオ。FWは横に並んで守備を行っていた。ビルバオの中盤のマルティネスたちはスナイデルとグティを見ないといけない。つまり、ガゴがフリーで攻撃参加できる状況ができあがっていた。FWは縦関係で守備をしよう。相手の中盤が三角形ならば。

 決定機こそ少ないものの、前半よりもカシージャスの出番が減りつつあるレアル。マルセロが再三狙われていて、危険な状態であったが、何とか耐え忍ぶ。70分にロビーニョ→ロッベン、ラウール→イグアイン。ロビーニョとラウールを代えるなんて勇気のある采配。

 その2人がいきなり結果を出す。グティの縦パスからイグアインが右サイドの裏を取ってクロス→ロッベンが合わせて2-0。この場面のサビオラの動きが面白かった。イグアインが縦に抜け出したのを見ると、わざとスピードを落としてフリーになっていた。あの場面で相手からフリーになるには減速。この得点直後にイグアインが追加点を決めて試合がほぼ終了。その後もレアルは攻め気十分でカウンターをくらうなどめちゃくちゃではあった。サンチャゴベルナベウではウェーブが起こっていて、お祭り騒ぎで試合が終了。

 ■MVP

 サビオラとガゴ。ガゴはマケレレのように守備を行い、縦パスを通しまくっていた。打倒マスチェラーノ。サビオラは普通にチームに馴染んでいてなんだんだと。これで次節のスタメンがまたも困ったことになるシュスター。次節で勝利すると優勝決定のレアル。で、その次の凱旋試合の相手がバルサ。クラシコが凄い雰囲気で行われそうな予感。しかも、バルサがマンUに負けた状態でクラシコを迎えたら、もうやばい雰囲気だろうな。

posted by josepgualdiola |19:18 | レアルマドリッド/07~08 | コメント(7) | トラックバック(0)
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2008年04月21日

ラシン対レアルマドリッド ~レギュラーな状態~

 いつの間にかの9ポイント差。下手したらクラシコで優勝が決まってしまうのではないだろうか。なんだかんだ独走のレアル。そしてチャンピオンズリーグ圏内のチャンスが存分にあるラシン。マルセリーノは本当に凄いぞ。

 ラシンのスタメンは、トーニョ、アヨセ、セサルナバス、モラトン、ピニジョス、オスカルセラーノ、コルサ、ドゥシェル。ホルヘロペス、チテ、ムニティス。注目はコルサ、アヨセ、ホルヘロペス、そして復帰したムニティス。

 レアルのスタメンは、カシージャス、エインセ、カンナバーロ、ペペ、セルヒオラモス、ディアラ、ガゴ、ロッペン、スナイデル、ロビーニョ、ラウール。ニステルがいなくたって問題なく結果を出しているようで。バルサがだらしないだけかもしれないけれど。グティは出場停止。

 ■正しさをようやく身につけたレアル

 熱心に当ブログを読んでくださっている方ならば、お分かりかと。自分はレアルについて、ずっとこう感じていた。ラウールとグティがいなければなと。ヘタフェでめまぐるしく変わるサッカーを披露していたシュスターが、レアルでいびつなシステムに執着スツ原因はグティとラウールなのだろうと。グティを使えば、守備の問題が発生するのは周知の事実。ラウールに拘るのはそこまで問題ではない。ただ、ロビーニョ、ラウール、ニステルの変則的3トップは、結果として右サイドの攻撃と守備をセルヒオラモスにべったり。

 常にイレギュラーな状態で戦い続けるレアル。亀の甲羅を背負って戦うようなものである。昨年のヘタフェサッカーを見た自分としては、シュスターがそんな危ない橋を自分の意思で渡るとは到底思えなかった。恐らく、ビッククラブの大人の事情なのだろうと。バルサでもそんな事情が垣間見られるし。大人の事情が戦術的幅を狭めるのはちと切ない。

 しかし、この試合ではグティが出場停止。よって、中盤の構成がガゴ、ディアラ、スナイデルとなる。形はガゴをアンカーとした逆三角形。ローマ戦でも見せたディアラを攻撃的な位置である。ローマ戦のディアラは器用さを発揮していて驚いた。3人とも攻守に貢献できるので、周りの選手に余計な負担がかかることはない。しかも、ガゴとスナイデルは繋げるし、ディアラも面白そうである。

 そして、ニステルがいない。よって、変則的3トップを使う必要がない。前線の形はラウールを頂点としていて、基本は左にロッベン、右にロビーニョである。ロッベンとロビーニョは頻繁にポジションを入れ替える。ただ、ロビーニョは左サイドにいるとき、ロッベンは右サイドにいるときに輝きを放っていた。

 つまり、グティの出場停止とニステルの離脱によって、大人の事情によって発生した現象が解決されてしまったのである。イレギュラーがレギュラーな状態へ。大人の事情本体が消滅したわけではないが、この形で結果を出せばひょっとするかもしれない。

 ラシンは前線からの守備がおそらしく強いチームである。ムニティスとチテはどこまでも追ってくるし、DFとMFもそのプレスに連動して、どんどん前線から攻撃的な守備を行ってくる。そんな相手にポゼッションできるチームは少ない。しかも、ポゼッションが高くなると、負ける可能性が高くなる仮説が続いたレアル。ラシンの攻撃的な守備は、レアルにとっては好都合だったのかもしれないが、それはあくまでイレギュラーなレアルにとってであった。

 ラシンの超攻撃的守備を諸共せずに、レアルはボールを支配。DFラインも闇雲にボールを蹴らずに丁寧にボールを繋いでいた。スナイデル、ディアラが精力的に動き回り、ロッベン、ラウールとダイレクトパスで相手ゴールに迫っていた。ボールを出した後の動きもすばやく、全体的にワンタッチのパスが面白いように繋がるレアル。

 特にスナイデルが良い。自分の仕事に集中すればいいだけだったスナイデル。しかもポジションはアヤックス時代に近い。この状態で活躍しないわけがないわけで。前線の選手に楽な状態でボールを繋ぎまくっていた。そしてディアラ。ローマ戦のプレーが再び。中の人が変わったのか、というプレーであった。

 高速パスでラシンを崩すレアル。ダイレクトパスでフリーになったロビーニョのクロスを、ラウールがらしい動きで合わせてレアルがあっさり先制。ラシンからしたら、話が違うといううことだろう。

 点を取られたので、ラシンが20分過ぎから攻勢に出る。レアルは4-1-4-1で対抗。しかし、守備の準備ができているときはいいが、レアルが攻撃を仕掛ける→相手ゴール前までせまる→ボールを奪われる流れのときに、ラシンのカウンターを潰す守備があまり行えていなかった。時々、ロッベンがプレスをかけて攻撃を潰せていたけれど、あくまでまれなことだった。つまり、攻守の切り替えが遅く、攻撃のときに守備の準備ができていない。

 また、楔のボールを入れられる→ムニティスらにカンナバーロがついていく→中盤と連動して挟み込めてない→波状攻撃をくらう。問題はガゴがボールに寄せすぎ。ガゴがボールに寄せに行かなくさせるには、ディアラとスナイデル、ロッベンらが頑張るしかないけれど、攻撃参加して自陣に戻っているときにそれを求めるのは難しい。

 結論を言うと、ボールを回して攻撃を組み立てるチームは攻守の切り替えが命綱となることを再確認。この形を継続していけば、そのうち身につくとは思うが。攻撃面での問題点はロビーニョとロッベンの位置を入れ替えないほうが面白いかもしれない。ロビーニョを左に、ロッベンを右に。ディアラとラウール、スナイデルで中央は作れてしまうので、サイドにいてもらったほうが相手にとってはきつい。また、SBが攻撃参加のタイミングをまったくはかれていなかった。セルヒオラモスはまったく攻撃参加しないまま前半を終える。珍しい。速いパス回しの弊害。どのみち、この戦い方を突き詰めていけば、解決するとは思うけれど。

 ラシンの猛攻。流れの中からはチャンスをほとんど作らせなかったが、セットプレーの守備が曖昧なレアル。運良く無失点で乗り切ったが、後半もセットプレーでの守備は課題となりそうだ。

 ■ロビーニョとロッベン

 後半になると、レアルは守備意識を高めて、攻撃のスピードもまったりしたものとなった。無理は絶対にしない。前半は縦への意識が強かったが、後半は横への意識が強く、ディアラが試合のリズムを整えていてびっくりした。

 守備の場面でも前線の4-1で相手を挟み込んでボールを奪う芸当を見せた。一回だけだけど。これを日常的に行えるようになれば、末恐ろしい。サイドに流れるチテや、進化しつつあるドゥシェル、途中交代で入ってきたスモラレクによって、徐々に流れを引き寄せようとするラシン。

 しかし、レアルのDFラインが堅い。全員がCBもできる4枚。スモラレクのパスをチテが抜け出した絶好機もエインセが絶妙なカバーリングで対応。ようやく、レアルもベストメンバーでDFライン組めるようになったわけで。しかし、次節はカンナバーロが累積のためお休み。

 後半のレアルの攻撃はカウンターが中心。スナイデルが相手のギャップでボールを受けて攻撃を仕掛けていたが、ロッベンとロビーニョが妙に大人しい。チェルシー時代のロッベンは間違いなく左サイドだったが、最近のロッベンはどっちのほうがいいのかわからない。怪我から復帰したロビーニョはまだまだ切れがない。この2人が突破できなければ、レアルの攻撃もままならないわけで。しかも、後半になると、両SBはウイングを追い越すような攻撃は自重していたし。そういえば、ロッベンはSBを使うのがうまいのだろうか。そんな印象がない。

 ラシンの攻撃時間が続いたが、カシージャスも一時期の混乱状態を脱したようで、安定したプレーでチームを支える。ロスタイムにイグアインが追加点をれると、レアルの選手は全員で喜びを表現。まるで、優勝したかのようだった。

 ■独り言

 次節も前線をこの形で組んで欲しい。ロビーニョとロッベンを機能させることができれば、破壊力抜群で、しかも変則的な前線から開放される。ワントップのラウールにボールがおさまらないのが少し気になる。この位置にニステルが入ったら、まじで怖い。ディアラとバチスタをうまくローテションで回していけば、2人とも残ってくれないだろうか。間違いなく残すべきだと思う。ガゴは言うまでもなく。グティはスーパーサブでよろしく。マルセリーノはもう1年ラシンで頑張って欲しい。CLに出られれば、予算も上がるだろうし。

posted by josepgualdiola |09:30 | レアルマドリッド/07~08 | コメント(17) | トラックバック(0)
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2008年03月31日

レアルマドリッド対セビリア ~キャプテン・ラウール~

 レアルのスタメンは、カシージャス、セルヒオラモス、カンナバーロ、エインセ、マルセロ、ロッベン、グティ、ガゴ、スナイデル、イグアイン、ラウール。わけわからないシステムは継続されそうである。セビリア相手にマルセロを使うとは。

 セビリアのスタメンは、パロップ、アドリアーノ、プリエト、モスケラ、クレスポ、カペル、ケイタ、ポウルセン、アウベス、ルイシファビアーノ、カヌーテ。ナバスは怪我でもしたようで、ベンチにいる。カペル対セルヒオラモスの同郷対決が楽しみである。

 ■アウベスの位置

 レアルはいつもの4-3-3であった。ただスナイデルが他の中盤の選手よりも攻撃的に振舞っていた。トップ下気味だとスナイデルっぽさがでるようで、攻撃の中心として機能していた。

 セビリアはアウベスを右SH、クレスポを右SBとして起用。アウベスの攻撃性を活かそうと考えたのだろう。確かにナバスに匹敵するパフォーマンスをするかもしれない。しかし、本来のアウベスの役割は誰が行うんだ、という話であった。アウベス独自の役割は神出鬼没なポジショニングと、DFラインからカヌーテへの質の高いロングボールである。

 クレスポに神出鬼没さと質の高いロングボールを求めても無駄である。残念無念。セビリアはまったく機能しないまま試合を進めていった。アウベスも1人では状況を打開できないようで、ポウルセンが攻撃を助けに来ることがあった。

 中盤でボールが落ちつかないので、サイドチェンジ→カペルが勝負の場面も少なく、FWにボールを放り込むばかりでしかもそのボールが良くない。さらに、レアルは中央に選手が多いので、挟み込み大作戦でセビリアは沈黙。仕方なく、カヌーテが中盤深くまで降りて試合を展開するきつい状況であった。

 最近調子の悪いレアル。しかし、この試合では全員が躍動。ミーティングでも行ったのだろうか、前線からの守備を復活していて、あのグティでさえも懸命に守備を行っていた。そしてエインセとカンナバーロのどこまでも相手についていく積極性がセビリアのFWを苦しめていた。

 ガゴもプレーがシンプルになっていたし、さらにガゴの寄せたがりを周りの選手がうまく利用できていて驚いた。ロッベンもキレが戻っている。ラウールとイグアインのコンビは相変わらず面白いと不思議なレアル。

 セビリアが機能していないので、試合はレアルのペースであった。先制点もレアル。セットプレーからエインセが決めて先制。スナイデルのボールがピンポイントだった。この得点を決めた喜び方が非常に良い雰囲気で、レアルが立ち直ったように見えた。

 セビリアからすると、ナバスを投入すればいいのは目に見えているわけで。33分にクレスポ→ナバスを投入。いつもの形にしたら、いきなり同点ゴールが入るおまけつき。セビリアもセットプレーでやり返す。するとスナイデル→ラウールでレアルもすぐにやり返すから面白い。2-1になる。

 アウベスが後ろにいったことで、質の高いロングボールが改善され、ナバスが中央に絞ったり、サイドから崩したりといきなり機能し始まるセビリア。レアルはそんなセビリアの猛攻を何とか防いで前半を終える。後半は怖いぞレアル。

 ■ボール支配率

 後半の頭から、ポウルセン→レナト。ポウルセンが怪我をしたようで。予想通りにセビリアがボールを保持して攻めてくる。迎え撃つレアルはマルセロ、ガゴ、グティ、スナイデルとこれで守りきれるのか、、、と誰もが思っていたが、危なげなく時間だけが過ぎていった。

 レアルの守り方として、中盤に降りていくFWにはCBがついていこう、CBの空いたスペースにはガゴが入ったり、SBが絞ったりしていた。今までこんな決まりごとがあったけ。

 ポジションを代えてもなかなかフリーになれないセビリア。頼みのカペルもセルヒオラモスの前に沈黙。ラウールが鬼神の如く守備に奔走し、それにつられるようにロッベンもアウベスを徹底的に抑えていた。

 ボール支配率は圧倒的にセビリア。ということは、ボール支配率が低いとレアルはカウンターで勝利する法則が発動。再三、カウンターからイグアインがチャンスを掴み、最後の最後でグティのアシストを得点に結びつけた。3-1。

 後半28分にグティ→ディアラ。カペル→コネ。レアルは守備を固めて、セビリアは破れかぶれ。PSV時代のコネは凄かったけれど、セビリアに来てからは泣かず飛ばず。移籍の勧めである。

 ■MVP

 逆転ゴールを決め、最後まで献身的な守備を続けたキャプテン・ラウール。ワントップだと、前線に硬直化して自由がなくなる現象にさらされていたが、イグアインのおかげで自由を得たようである。カペッロ時代のラウールは右SHで出場することが多かった。しかし、イグアインとポジションチェンジして前線に顔を出すことがちらほら。その名残がここに来て発動。

 全体的な運動量も改善され、ロビーニョやニステルがいなくても何とかなりそうな雰囲気を身にまとったレアルだった。

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2008年03月16日

デポル対レアル ~5バックの薦め~

 デポルのスタメンは、アワテ、フェリペルイス、コロッチーニ、アモ、ロボ、マヌエルパブロ、デグスマン、セルヒオ、ラフィタ。チスコ、ヴィムヘルムション。守備のときに5-4-1のラインになれば機能するデポル。果たして前線の3人はレアルの守備陣相手にボールをキープできるか。ベンチにリキ、バレロン、グアルダドがいる。強烈なベンチである。

 レアルのスタメンは、カシージャス、エインセ、カンナバーロ、ペペ、ミゲルトーレス、ディアラ、スナイデル、グティ、ドレンテ、ラウール、ソルダード。なんとソルダードがスタメンに。そしてスナイデルとグティの同時起用でアンカーをディアラ。なんというか、、試行錯誤か。ベンチにバチスタ、ガゴ、ロビーニョとこちらも強烈。

 ■ボールは支配せども

 ボール保持を目的としていないデポル。ボールをもてるならば基本的に歓迎の意思を持つレアル。試合会場がリアソールだろうと、この両者の条件が重なったので、レアルがボールを保持し、デポルがカウンターを狙う形となる。

 デポルの守備の弱点は中央での数的不利。FWとMFの間のスペースが空いてしまうことが多い。その代わりに、DFとMFの間のスペースはまるでない。デポルの5バックの最大の長所はDFとMFの部分に選手を密集させていることである。密集させると何が起きるのか。

 前線の流動性。相手のゾーンを混乱させたり、マンツーマンを崩壊させたり。要するに、相手の守備組織を混乱させて、点を奪う手段が前線の流動性。なぜに前線の流動性によって、守備組織が混乱するのか。DFは人を守らないといけないし、ゾーンを埋めることもしないといけない。このままポジションを下げていくFWについていったら、自分のゾーンがカラッポになってしまう。そんな悩みが決断を遅らせ、相手に前を向かせる余裕を与えてしまうかもしれない。迷いは隙を生み、隙は敗北を呼ぶ。

 このときの迷いの原因は、俺のゾーンがカラッポになる→人が足らなくなってしまうということである。つまり、人が足りていれば、何の問題もない。そこでデポル。恐ろしく人が足りている。ラウールやソルダードが下がっていっても必ず誰かがついてくるし、ドレンテが中に進出しても、誰かがついてくる。フリーになれないレアル。

 レアル中盤から前の選手を眺めてみる。ドリブルで相手を崩しに行く選手はドレンテのみ。2列目からの飛び出しが得意なスナイデル。一撃必殺のグティ。フィニッシュはお任せのソルダードとラウール。

 このメンバーでどのように攻めるか。前提はボールを支配しているということである。現実は切なかった。ドレンテは個人で突破するほどの能力はない。エインセが攻撃参加しても、数的有利にならない←デポルの守備の枚数が多いので。ただし、ドレンテは守備面でかなり貢献をしていた。

 グティ。ポジショニングが少し低い。最近に比べれば、少し高いもののやっぱり低い。ボール運びはスナイデルに任せればいいんだけれど、自分でやりたいのだろう。

 スナイデル。やることがない。2列目から飛び出したくても、誰も感じてくれないし、。目の前にはラウールとソルダードがいるので、飛び出しにくい。一番わりをくらっていた。

 そんなわけで、ボールは回るけどシュートまでいけないレアル。サイドからのセンタリングが光明になりそうな予感はあった。しかし、右サイドの攻撃を担当していたのがミゲルトーレス。左サイドのほうがスムーズに攻撃参加できる選手なので、非常に苦しい。そんな状況のまま前半が終了する。

 何度かデポルにカウンターをくらい、逆カウンターを仕掛けようとするものの、デグスマンとセルヒオに攻撃を遅らされてしまっていた。さらに、ラフィタ、ヴィムヘルムションのドリブルに翻弄された守備陣。というか、ラフィタとヴィムヘルムションはかなり強力である。

 後半のレアルの課題は、右サイド攻撃、センタリング、カウンター、ロビーニョの投入、グティの位置。ガゴを入れるか、バチスタを入れるか。

 ■交代が遅い

 後半も選手交代はなし。よって、試合展開はかわらず。少しスナイデルがボールに触る回数が増えた気もするが、たまたまかもしれない。レアルはペペのロングフィードからラウールが裏を取ったり、ソルダートとの連携で崩そうとしたりと、ちょっとした工夫をするようになっていった。しかし、これでは厳しそうである。

 そして試合が後半11分に動いた。5バックなので、4バックよりも攻撃参加のしやすいフェリペルイス。ミゲルトーレスを交わして、棒立ちのグティを横目にサイドを深くえぐってクロス。このボールがペペの足に当たってゴール。攻守に活躍していたペペにとっては辛い場面であった。それにしても、最近のミゲルトーレスが悪い意味でやばい。

 後半20分。シスコ→リキ。本日のシスコはちょっと目立ってなかった。レアルカンテラのリキが登場。ちなみに、フェリペルイスもレアルの下部組織にいたことがあるらしい。

 後半22分。ロビーニョとイグアインが投入。交代はドレンテとソルダード。ソルダードはめぐり合わせが悪かった。もう1度チャンスを与えてほしいぞ。ロビーニョの登場によって、ボールの収まる場所ができたレアル。ロビーニョがボール回しに加わることで、レアルは前半よりもボールを相手陣地深くでまで回すことができるようになった。この時間帯からデポルのDFラインが下がり始める。守備意識が高まったようで。

 後半32分。とうとうエインセ→バチスタの登場。なんとディアラが左SBに。直後にラフィタ→グアルダド。キープで逃げ切るつもりか。

 バチスタの登場によって、試合の流れが少し変わる。バチスタが前線で走り回ることによって、ないところにスペースができる。しかし、いかんせん登場が遅かった。前線でスペースを作る動きをするバチスタはやはり先発か。

 グアルダドはボールをキープするそびりがまったくなかく、何度もカウンターでフィニッシュまで持っていった。決定機を数多く作ったのはデポルのカウンターであった。試合も1-0のまま終わる。

 ■デポルの5バックについて

 後ろで数的有利を作ることによって、相手の攻撃を徹底的に跳ね返す作戦。守備の場面では5-4-1、攻撃の場面では3-4-3になる。守備は上記でも触れたとおり。ただ5-4で守る場面が多い。5バックなんて、、、と思う人もいるかもしれないが、4-1-4で守る場合と守備にかける人数は一緒なので実は大差ないア。

 4-1-4で守る場合に比べると、5-4は2ラインなので、高い位置から守備をすることが難しい。つまり、相手にボール支配されることが試合前から濃厚。ただし、ポゼッションになれていない相手にボールを持たせるのは効果的な作戦なので吉。問題はポゼッションになれている相手にどうなるか。5-4で引いて守るのか、4-1-4でポゼッションを破壊しにいくのか、ロティーナの判断に注目。

 攻撃の特徴は多々ある。フェリペルイスとマヌエルパブロ。5バックなので攻撃参加しやすい。積極的に上下動を繰り返す。セルヒオとデグスマンも積極的に攻撃参加。そして前線の3枚はポジションを限定しない動きを見せる。ボールが右にあれば、全員が右に行くような感じ。

 選手間の距離を大切にしているようで、5-4-1というシステムでも攻撃の局面で数的不利になることは少ない。特にサイドにはSBが飛び出してくるので、4-4-2と変らない攻撃を見せる。ただし、攻撃に枚数をかけるので、カウンターをくらったら厳しいはずである。3枚残っているので、何とかなるかもしれないが。

 カウンターをくらわないようにするために、デポルはボールを失った時の攻守の切り替えを早くしている。すぐにプレスで攻撃を遅らせる。選手の距離が近いので、プレスも実質的に可能。なので、結構、前線から相手を追い掛け回す場面が多い。このプレスによって、レアルはカウンターを仕掛けられないまま試合が終了した。

 そんなわけで、デポルはどうとうつ良いチームになりそうな気配である。ただし、運動量が必要とされるサッカーなのでばてないか不安だ。

 ■独り言

 ボール支配すると負けるレアル仮説が今回も成り立ってしまった。残念。ポゼッションをやるにはやっぱりまだ早い。そしてロビーニョがいないと本当にやばい。そして右サイドがセルヒオラモスに攻守をお任せしている状況も不味い。そしてグティはやっぱり守備をしない。失点場面でいつもの棒立ち。

 ただ、デポルが本当に強かった。ラフィタは生まれ変わったようで。

posted by josepgualdiola |09:48 | レアルマドリッド/07~08 | コメント(10) | トラックバック(0)
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2008年03月09日

レアルマドリッド対エスパニョール ~決まりごとを捨てよう~

 レアルのスタメンは、カシージャス、マルセロ、エインセ、ペペ、ミゲルトーレス、ディアラ、バチスタ、グティ、ロビーニョ、ラウール、イグアイン。セルヒオラモスは累積のため出場停止。カンナバーロは怪我かな。ガゴとスナイデルがベンチにいる。さりげなくサビオラもいる。

 CLでローマに敗戦、これでリーガに絞るしかなくなったレアル。この試合は相当大切である。無事に切り替えられるか。

 エスパニョールのスタメンは、カメニ、ダビドガルシア、トレジョン、ジャルケ、サバレタ、スミリャニッチ、モイセス、リエラ、ルイガル、バルド、ジョナタン。タムードがベンチに復活。その代わりにペーニャがベンチからも姿を消した。ペーニャは怪我である。

 ■ガゴがいないけれど

 ガゴの代わりにディアラが出場。ガゴがいないので、レアルはボール運びに苦労していた。ショートパスで繋ぐ選択肢がないレアル。DFラインから中盤へボールを繋ぐのが辛そうであった。DFラインの前で嫌ってほどにボールをもらいに来るガゴ。バルサで言うと、エジミウソンのようである。ただし、ディアラは中盤からのバックパスをもらうのは好きそうである。

 レアルのCBはペペとエインセ。偶然か必然か、、ロングボールの苦手なカンンバーロがスタメンから外れている。ペペはともかくエインセは別にうまくないだろうって思った方。まさにその通り。ただ、エインセは縦パスを通す意識が異様に高い。それをうまく利用すれば、ガブリエルミリートみたいになるかもしれないし、なれないかもしれない。

 ガゴがいないので、ロングボールを蹴る必要性のあるDFライン。SBにボールを渡すと矢のようなプレッシャーが襲い掛かってくるし、CBにもジョナタンがパスコースを切りながらプレスをかけてくるので困った話である。主にエインセが前線にパスをしていた。しかし、ほとんど通っていなかった。ガブリエルミリートも最初は全然だったので、忍耐が必要とされる。

 レアルの攻撃を食い止めて、エスパニョールは速攻である。序盤は猛攻を見せたが、徐々にレアルがボール支配率を高めていく。ガゴがいないにもかかわらずだ。

 カシージャスは主にバチスタ、時々ラウールに向けてハイボールを蹴る。最近のバチスタは無敵状態ではなくなっていて、どんなボールもおさまる選手ではなくなってきている。しかし、競り負けることは少ない。ラウールは体を精一杯はるので、こぼれだまになる確立が高い。このこぼれだまをレアルは拾うことができた。何度も何度も。別にマンチェスターユナイテッドのように、こぼれだまを拾うプロジェクトをレアルがしているわけでもない。

 なぜ拾えたか。エスパニョールのFWがまったく下がってこなかったからであった。エスパニョールのFWはルイガルとジョナタン。時には4-5-1で守ったりもするけれど、ルイガルはカウンターに備えてゴール前まで守備に戻ってくることは少ない。それに、エスパニョールのFWの守備の役割は、レアルのDFをマークすることで、バックパスの選択肢を消すことだったりする。だから下がってこない。時には守りごとを捨てる勇気も必要なんだな。

 そんな事情もあって、エスパニョールのFWとMFの間にスペースができてしまった。そのスペースをグティに使われたり、バチスタに使われたり。時にはペペが上がってきたりと不思議な展開へ。そんなんエスパニョールの中盤がラインを崩して守ればいいだけなんだけれど、例えば横一列を菱形にしたり。でも、組織力に定評のあるエスパニョールにそんな判断は難しい。 

 そんなわけで、ボールを持つと相手のゴール付近までいけてしまうレアルと、チーム全体がなんだか変な感じのエスパニョール。試合は両チームとも??マークを振りかざして進んでいった。

 先制点はエスパニョール。コーナーキックからトリックプレーでバルドの復讐がなされた。完全にフリーなバルドとボールを蹴った選手を褒めてあげるべきだろう。

 得点が入っても試合の流れは変わらない。レアルの攻撃があまりに中央よりなので、エスパニョールも中央よりな布陣になっていく。カラッポのサイドをミゲルトーレスやマルセロが飛び出すとレアルは攻撃に厚みを加えていた。

 久々にスタメンのイグアイン。長所ともいえるどのポジションでも最終的にはゴール前に詰めている感覚は健在だが、相手の嫌なところに動き回るポジショニングは味方に理解されていないようで、こちらも時間がかかりそうなレアル。今までほっておいた罰だな。

 ロスタイムにマルセロが左サイドからあっさりとバルドを交わすと、見事すぎるクロスで同点弾を演出。押し込んだのはイグアイン。長所がゴールに結びついた瞬間。ニアで潰れたラウールもさすがである。イグアインをつかっておけば、ゴール前に人数は足りそうである。しかし、しばらくはそれだけの予感。

 ■ロビーニョ→ドレンテ

 後半の頭からロビーニョが交代。怪我か、病み上がりだからお疲れか。気合満点のドレンテが登場。最近は出番が多く充実してきただろう。多分。

 後半も試合の流れはかわらず。エスパニョールのFWは下がってこない。その代わりにレアルのDFがボールを持つと、驚異的なプレスを見せるんだけれど。レアルはそのスペースを積極的に使うようになった。そしてチーム全体がイグアインを見るようになった。相手のギャップでボールを受けたり、中央で動き回るイグアイン。やっぱり右サイドは無理があるのか。

 エスパニョールは前半よりも、攻撃の意識をサイド寄りに変更。前半からサイド攻撃が多かったが、後半はさらに多くなった。中心はリエラとダビドガルシアの左サイドコンビ。対面がミゲルトーレスなので、狙わない手はない。それにレアルはサイドの守備は個人任せなので組織で攻めたら優位に立つことができる。

 イグアインとドレンテが守備に戻ってこない、グティも守備をしないので、バチスタとディアラのコンビが懸命に守備をしていた。それでも、数的不利には抗えず。ただ、エスパニョールもクロスをばんばん上げればいのに、一工夫が攻撃の流れをぶち壊していた。タムード出て来い。

 後半17分にバチスタ→スナイデルが登場。最近のレアルの中心がバチスタになりつつあったので、この交代は良い傾向である。バチスタはあくまで裏方であって欲しい。

 後半19分にジョナタン→タムード。自分の祈りが通じたわけではない。あくまで、当たり前の交代策である。

 後半26分。コーナーキックからのカウンター。グティエレス君がラウール君にスルーパスを通す。カシージャス→グティ→ラウールのトリプルカウンターアタックでPKを奪うと、レアルが逆転ゴールを決める。

 後半29分。イグアイン→ソルダード。まだ15分もある中でのソルダード投入は珍しいぞ。4-4-2にして、役割をはっきりさせるのかどうなのか。

 答えは4-1-4-1であった。この逆転ゴールからレアルの前線の選手達が守備に奔走し始める。特にラウールは最終ラインまで戻って守備をするようになった。そのおかげもあって、グティはカウンターの基点として前線に残ることができた。守備はしないものの、長い距離のドリブルを見せるグティ。そんな技を持っていたとは。

 レアルが最終ラインに人数をかけてきたことによって、エスパニョールはサイドにボールを出せばOKという楽な状態が終了。工夫が必要とされるわけだが、残り15分で、さあ工夫してくれといわれても困った話で。しかもリエラは交代しちゃったしね、、、ということで、レアルが守りきって終了。攻撃は前線に人数をかければいいってものではないけれど、守備は人数をかければなんとかなったりしちゃって。

 ■独り言

 レアルは久々の勝利で、選手も嬉しそうだった。これで、CLからの切り替えも完了できたかもしれない。野心のあるソルダードやイグアイン、徐々に自分の色を出しつつあるスナイデル、充実してきたドレンテなど、うまくいけば、面白い。サビオラの帰還を願う。

posted by josepgualdiola |17:03 | レアルマドリッド/07~08 | コメント(10) | トラックバック(0)
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2008年03月03日

レクレアティーボ対レアルマドリッド  ~ディアラとバチスタ~

 レクレのスタメンは、ソレンティーノ、ポリ、カセレス、ベト、ボウソン、マルティンス、バルベール、アイトール、カムーニャス、バレーラ、シナマボンゴユ。レバンテに移籍したビケイラでも帰ってこないかな。

 レアルのスタメンは、カシージャス、ミゲルトーレス、エインセ、カンナバーロ、セルヒオラモス、ディアラ、ガゴ、ドレンテ、バチスタ、ロッベン、ラウール。面白いスタメンである。ニステルはお休みのようで。ペペとロビーニョがベンチに復帰。そんなことよりも、バチスタとディアラが共存している。。。本当にやるとは。。。。

 ■バチスタとディアラの共存

 怪我のために、グティとスナイデルはお休み。この2人が同時にピッチ上から姿を消すことは初めてのことか、非常にまれなことか。自分の記憶にはない。グティはローマ戦を見込んでのお休みである。スナイデルは怪我が長引きそうだ。

 で、最近のレアルの問題はボール支配率の高さである。そもそもポゼッションサッカーを目指していないだろうレアル。そのレアルがなぜにポゼッションになってしまったかというと、グティとガゴの共存にある。そもそもなぜに2人が共存することになったのか。

 レアルの攻撃は縦への意識が強く、一撃必殺で相手を仕留めることが多い。前線の選手だけの能力で点を取ることもできる。そんな選手をいかすためには、良い状態で前線にボールを届ける必要がある。そのためのグティのスルーパス。でも、グティが狙われたら厳しいので、マークを分散させるためのガゴとの共存。この2人の同時起用は、前線にスムーズにボールを届けることとが最大の目的であった。

 しかし、2人ができすぎたためか、前線にボールを届ける目的よりも、サッカーがポゼッションになってしまっていた。速攻から遅攻へ。ついでに、ロビーニョも怪我をした。そんな状況で、レアルは慣れないサッカーをすることになり、結果が出なくなってしまった。ついでに、前線からの守備も機能しなくなってきていて、バチスタのポジショニングにも迷いが見られる状況だった。

 そしてレクレ戦。グティが怪我をしたからか、それとも必然か。ディアラとバチスタの起用に踏み切ったシュスター。面白いぐらいに攻撃が繋がらなくなり、ボール支配もできなくなってしまった。ここまでは想定の範囲内だろう。攻撃はドレンテ、ロッベンの待つサイドが中心となった。しかし、ドレンテとロッベンがあまりにサイドの隅でボールを持っているので、前線の選手間の距離が遠くなってしまう。ラウールの孤立。それを解消するためにバチスタは前に行こうとしたが、ボールがこないので後ろに行ったりと大忙し。

 サイドにボールを出しても、ドレンテとロッベンがどうも不調。自ら孤立する道を選んで突破できないやるせない状況で我慢が続くレアル。ニステルがいないので、タメを作れる選手がいなのもきつかった。ラウールはワントップということで、いつもよりも自由に振舞うことをしなかったのも、ちょっと残念だった。

 そんな攻撃が機能しないレアルに対して、レクレはがんがん攻撃に出る。右サイドのバレーラは個人で突破する能力が高い。左サイドはポリとアイトールのコンビでセルヒオラモスを自陣にとどまらせることに成功。特にポリの積極的な攻撃参加はすばらしかった。そしてカムニャスとシナマボンゴユは自由に両サイドに流れて攻撃を牽引。ロッベンとドレンテがちっとも戻ってこないので、レアルは慢性的な人数不足に陥った。しかも、レアルのシステムは中央に人数をかける特徴を持っているので、サイドに人数を賭けられると、戦いにくくなる。

 そんなこんなでレクレがセットプレーから先制。試合の流れから行っても妥当な先制点であった。前半16分。レアルははやくも追いかける形となる。

 しかし、機能しない攻撃。後ろからの楔のボールも工夫がないものばかりでレクレは簡単に凌いでいた。例えば、SBからWGへの楔のボールなど相手からすると読みやすくて仕方ない。インターセプトしてくれと行っているようなものである。この攻撃ではきついか、、、と思っていたが、先制したことでレクレの守備意識が高まったことから、レアルは徐々にボールを運べるようになっていく。

 そして前半27分に混戦からドレンテのクロスをラウールがソレンティーノと接触しながら頭で合わせて同点に追いつく。得点のにおいがしない中でのいきなりの同点弾。レアルの得意技炸裂。さりげなくニアでバチスタが潰れていた。影のアシスト役である。

 同点に追いついたことで、レアルは攻勢に出るが、レクレも攻勢に出るので、またもやレアルにとっては悪い流れとなっていく。前半終了間際にはシナマボンゴユに決定機を作らるなど、危なっかしい展開。0-0で凌ぎぎったが、修正点がたくさんである。羅列すると、前線の3人の距離、ガゴとディアラの位置関係、サイドの守備、バチスタの役割をはっきりさせること、ペペとロビーニョの投入。

 ■荒れ模様

 両チームとも交代なしで後半が始まる。レアルの修正点はラウールの位置。右にいたり、中盤に下がったりと前半よりも自由に動くことにしたようだ。これは間違いなく正解だろう。これで、ロビーニョが入ってくれば面白くなる、、、と思っていたら、試合が一気に荒れ模様。

 きっかけはセルヒオラモスのハンド。このセットプレーでエインセ対ベトの小競り合いが勃発。ベトが手を出してしまい一発レッドで退場。エインセはお咎めなしであった。

 この直後のプレーでドレンテ対アイトール。リプレーを見る限り、ドレンテは正当なチャージでボールを奪ったものの、アイトールは顔にひじが入ったとアピール。試合が中断。

 そして、ソレンティーノのロングキックで試合が再開。ロングキックをセルヒオラモス対シナマボンゴユの空中戦。空中戦でひじを相手に当てる癖がどうしてもなおらないセルヒオラモス。ただ、この場面ではリプレーを見る限り、シナマボンゴユの演技にも見える。しかし、2枚めのイエローで退場。わずか三分のできごとであった。この状況であのプレーは軽率なセルヒオラモス。疑われることはしないほうが良い。退場になった後で、カンナバーロにめちゃくちゃ怒鳴られていたのが印象的だった。まだ後半10分である。

 後半12分。ドレンテ→ペペで試合を落ち着かせるシュスターの狙い。ついでに中盤の形も変更。ガゴの前にディアラとバチスタ。二度々見れなそうな組み合わせである。しかし、4バックでやることをはっきりさせたレアルが徐々に試合を支配していく。ロッベンにボールが渡ることが多くなり、レアルが攻勢に出る。

 後半17分。このままでは不味いレクレもアイトール→キケアルバレスで4バックに戻してきた。しかし、アイトールがいなくなれば、左サイド攻撃はなくなってしまう。セルヒオラモスがいなくなったので、別にいいのかもしれないなめられてるぞ、ミゲルトーレス。なんて思っていたらカムーニャスが左に流れてきて、なんてことはなかった。

 後半24分。バランスを改善した同士の対決は一進一退。両チームともシュートまで持ってけない状態が続いた。しかし、レアルにはカウンターがある。セットプレーからの逆襲でロッベンがキケアルバレスに倒されて負傷。キケアルバレスが一発退場。これは妥当な判定であった。しかし、ロッベンはその後もプレーを続けていた。どうやら重症ではないらしい。

 後半28分。カンナバーロに代えてロビーニョが登場。10対9の状況を活かす模様。この交代直後にロビーニョがゴールを決める。ガゴの楔のパスをディアラが潰れて、こぼれだまをロビーニョは押し込んだ。見事なシュートだけれど、ここでもディアラが影のアシストをしている。

 後半32分。ポリ→長身のエルセンでパワープレー狙いのレクレ。システムはもうわからない。ロッベンもピッチに座りイグアインと交代していった。エルセンはいきなりセットプレーで仕事をする。勝ちに来ているレクレ。守備は大丈夫か。

 大丈夫ではなかった。しかし、エルセンはゴール前で体をはり、PKを得ようとするが、すべて取ってもらえずに。代わりにロビーニョに駄目押しゴールを許してしまう。

 でも、最後に意地を見せたのはカルロスマルティンス。豊富な運動量とテクニックでレクレの中盤を支える選手である。セントラルで最前線にも顔出す彼が、エルセンの奪ったFKを直接決めて試合終了。結果は3-2であった。

 ■独り言

 審判が酷かった。ラウールの1点目もオフサイドっぽかったし、簡単にカードを出すし。でも、こんなこともある。ホームだとか、アウェーだとかまったく関係ない判定も珍しい。

 ディアラとバチスタは2人共に影のアシストをしていた。それでも同時期用は危険だが、また見てみたい不思議な魅力がある。そんなバチスタ×ディアラ。まさかローマ戦での再結成はないだろう。

 この試合のハーフタイムにマタ特集があった。または大学に行っているらしい。好きな本は村上春樹のノルウェーの森らしい。なんとなく好印象になってしまった。

posted by josepgualdiola |14:33 | レアルマドリッド/07~08 | コメント(12) | トラックバック(0)
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2008年02月27日

レアルマドリッド対ヘタフェ ~いざ、ポゼッション~

 レアルのスタメンは、カシージャス、ミゲルトーレス、エインセ、カンナバーロ、セルヒオラモス、ガゴ、バチスタ、グティ、ロッベン、ニステル、ラウール。結果が悪くなりつつあるレアル。その原因は何だ。グティが奇跡を起こせなくなっているからか。ロビーニョがいないからか。守備が機能しなくなっているからか。相手は苦手なヘタフェ。しかも、、、ウチェがいる。

 ヘタフェのスタメンは、アボンダンシエリ、リヒト、ディアス、ベレンゲル、コルテース、パブロエルナンデス、カスケロ、セレスティーニ、コテロ、マヌ、ウチェ。契約条項のために、グラネロとデラレッドは出場停止。かなり痛いが、意外に層のあついヘタフェ。UEFAカップでも結果を残している。

 ■ヘタフェの事情

 ヘタフェの近況報告。リーガ勢の中で唯一UEFAカップで勝ち抜いてしまったヘタフェ。アトレチコとビジャレアルはいったい何をしていたんだ。ただ、両チームともカップ戦を苦手にしていそうな印象がある。カウンターの餌食みたいな。

 しかし、ヘタフェのサッカーも徐々に溶けてきている。相手によって、姿をカメレオンのように変える姿から、ラウドルップのボールを大切にするサッカーへ。しかし、経験してきた相手を尊重したサッカーを忘れることはなかった。懸念された出来損ないのカメレオンになることなく、ヘタフェはUEFAも国王杯も確か勝ち残っている。

 その中心は、グラネロ、デラレッド、パブロ・エルナンデス、カスケーロの中盤である。キープ力有り、ドリブル有り、ミドル有り、もちろんパス有りの何でもできる中盤である。守備陣にも曲者ベレンゲル、ボカ出身の世界を知るダニエルディアス、GKには鉄壁アボンダンシエリ。FWには違いを生み出せるウチェ。そんなわけで、バランスもよく戦術の幅も広い、非常にいかついチーム、それがヘタフェ。来年は更なる進化が期待できる、、、、デラレッドなどのレンタル組みが帰らなければ。

 ■ボールを大事にしよう

 デラレッドとグラネロがいない&ベルナベウでレアルマドリッドと対戦。こんな条件で、ボールを大事にするのは自殺行為だ、、、ということで、今日は昨年までのヘタフェで勝負に挑む。レアルにカウンターをくらい状況を自ら導くのは賢くない。

 ヘタフェの守備のやり方は、相手のDFラインにプレスをかけて、中盤へのボール運びを阻害。DFと中盤の間でボール奪い速攻を狙った。しかし、まったく機能しなかった。いや、少しは狙い通りの場面もあったが、機能したとはいいにくかった。ちなみに、後半はDFラインにプレスに行かないで、スペースを埋めるやり方。こっちのほうがレアルは嫌そうだった。しかし、このやり方だと、DFラインが高い位置を取れるようになる。取らなかったけど。

 レアルのDFは確かに混乱したが、それでも前線や中盤にボールがおさまってしまった。原因はレアルの個人技の高さと、ヘタフェの思いっきりのなさだろう。前線からプレスをかける→中盤もついていく→DFラインもついていく必要がある。しかし、ヘタフェの中盤。一応ついていっているものの、ボールを奪うプレーが少なく、ついていっているだけでいったんボールがレアルにおさまる。そこを止めに行くものの、時はすでに遅し、ファウルで結局ボールを運ばれることになってしまう。ボールを奪う気迫って大切。

 幸運だったのは、レアルにフリーキッカーがいなかったことだろう。ラウールのフリーキックは明後日の方向へ、バチスタは枠を外し、グティはアボンダンシエリに防がれてしまう。だからといって、ヘタフェはゴール前で簡単にファウルをしていいわけではない。しかし、絶対にファウルをしてはいけないという心理状態から開放されていたわけで、そういう心の余裕がヘタフェの守備陣に落ちつきをもたらしたのは間違いない。

 試合開始直後こそ、レアルにおしこまれたものの、DFラインを高くし、スペースを消すことでロッベンを試合から消していく。このあたりのヘタフェの守備のレベルは相当高い。ガゴとグティがいるので、ボールを運ばれてしまうものの、最終的にはカウンターを仕掛けていた。

 試合展開はレアルがボールを持つ→奪われて速攻→レアルが奪い返すであった。ヘタフェの速攻は今までの高いレベルになく、個人に依存するものであった。守備意識が高かったのかもしれないし、レアルのカウンターを警戒していたのかもしれない。

 ガゴとグティ。最近は共存することが多い。この2人が同時に試合に出ると
、レアルがボールを持つ時間は多くなる。しかし、弱点もある。レアルはまだボールを大事にする攻撃がうまくない。バチスタが中盤に定着したころのレアルは、前線からの守備が機能していて、ショートカウンターを最大の武器としていた。もちろん、前線の守備を突破された後のロングカウンターも得意としていた。

 そのカウンターが最近は陰に隠れている。ボールを支配できているからか、前線から守備をする機会がない。この試合でもヘタフェのDFラインがボールを回して、それをラウールたちが追い掛け回す場面は非常に少なかった。意図的にそういった場面を作らせないように、ヘタフェがしていた可能性はある。

 話を戻して、レアルがボールを大事にするサッカーが下手だ。その理由は前線とSBの関係にある。この試合で、前線の選手はラウール、ニステル、ロッベン。ロッベンはサイドから仕掛けてなんぼの選手である。右サイドにいると、セルヒオラモスがちっとも上がれない。いつもはラウールが中にしぼって、セルヒオラモスが飛び出してくるものの、ロッベンだと微妙。これがカウンターの場面で、スペースがある状態ならば、まったく問題にはならない。しかし、スペースがない状態でのロッベンは、そんなに怖くない。

 左サイドのミゲルトーレス。本当はもっと攻撃参加するタイプの選手である。この試合でも何度も飛び出していたが、まったく使われずに終わった。前線の選手とのタイミングがあっていなかったのだろう。ロビーニョのようにタメを作ってくれる選手だったらもっと良かったかもしれない。

 SBが攻撃参加することで、ピッチを広く使った攻撃ができる。WGの選手は中に絞って、相手のゾーンを混乱状態に落とし込める。中央に選手が増えれば、コンビネーションで突破できたり、グティの選択肢が増える。攻撃の選手が横並びの状態から立て並びの状態になるので、相手のDFも横並び状態を維持できなくなって、ラインが崩壊する。

 これらのことができていないので、グティの奇跡でもない限り、自分達でボールを支配して点を取るのは難しそうである。両SBが積極的にゴール前に放り込めば、バチスタを含めた攻撃陣で点を取れそうではあるが、その気配はあんまりない試合だった。グティの奇跡を起こすためには、ガゴを入れてグティの負担を軽減。これはできているとして、あとは選択肢を増やすことだろうか。

 そんなとこで終了。今日のレアルはボールを持たされて終わった。点を取れなきゃ勝てない。今後のレアルの注目点をざっと羅列。SBの位置取り、ボール支配率、ロッベンの使い方、フリーキッカー、クロスボール、ニステルのコンディション。ボール支配率を下げるためのディアラ、バチスタの共存←これやったら鬼。

 ■独り言

 ゴール→オフサイドで取り消し→速攻→失点。この流れを見て、浦和対鹿島を思い出した。あのときの浦和は青い服を身にまとっていた。懐かしい記憶である。それにしても、グラネロとデラレッドは見たかった。。。

posted by josepgualdiola |11:01 | レアルマドリッド/07~08 | コメント(9) | トラックバック(0)
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2008年02月18日

ベティス対レアルマドリッド ~ポジションチェンジの功罪~

 バレンシアに敗れたベティス。タレントがいないと嘆いていたら、怪我人が続々と帰ってきているようで。バレンシアにとってはいいタイミングでの試合だったのかもしれない。レアルにとっては最悪か。

 ベティスのスタメンは、リカルド、ベガ、メッジ、ファニート、ダミア、マルゴン、リベラ、アルス、カピ、エドゥ、パボーネ。マルゴン=マルクゴンザレスです。ベンチにオトンコールやソビスがいる。これは面白そうである。

 レアルのスタメンは、カシージャス、マルセロ、セルヒオラモス、カンナバーロ、サルガド、ガゴ、グティ、バチスタ、ロッベン、ラウール、ドレンテ。ロビーニョは戦線離脱。代わりにロッベンは良いとして、ドレンテ。いったいどこのポジションがやりたいのだろう。いまいち不明。さりげなくサルガドがスタメンに定着している。ニステルがベンチに復帰。

 ■ドレンテとロッベン

 試合が落ち着く前にレアルが早くも先制点を決める。ロッベンの相手の間を抜くパスからラウールを経由してガゴがロッベンにスルーパスを通す。ロッベンは中央へクロス→バチスタが潰れる→ドレンテがフリーで押し込む。ちなみにカウンターではありません。そしてガゴのパスが見事だった。

 バレンシア戦でもそうだったが、ベティスは自分達でボールを回して状況を打開しようとしているように見えた開始5分。これではバジャドリッドの二の舞である。他人のミスからも学ぼう。得点場面を見てみても、レアルのDFに誰もプレスをかけないベティス。ペペがいないのだからプレスかけたら大混乱間違いなしなのに。

 ただ、これで仮説の検証ができる。先制したレアルは、相手にわざと攻めさせてカウンターをするのかどうか。結論から言うと、そんな気配は微塵も感じられず。意図的に守備を放棄することもないし、ボールを相手に与えることもない。カウンターの場面はあったが、相手にわざと攻めさせたニュアンスは感じられなかった。

 開始早々に失点したベティス。失点直後はレアルのDFを追い掛け回した。ホームなので、無様な姿が見せられるか!!という気合が見られる。レアルのDFは予想通りに混乱。ボールがまったく繋がらなくなる。思いやりのないパスの連続で、ガゴとグティが相手に狙われる狙われる。その思いやりのないパスの連続で、前線にいい形でボールを供給できなくなってしまう。ロッベンやドレンテも相手に背を向けてボールを持つ場面が増えた。

 ロビーニョだったらそんなことを気にせずに突破してしまうかもしれない。ロッベンも右サイドにいるときは、それに近いパフォーマンスを披露していた。個で突破できないならば、密集大作戦で選手間の距離を近くすればいいのだけれど。両SBは相手のプレスにびびったか、ボールをもらう動きが少ない、グティはやる気がない、ガゴは距離がある、ラウールは前線にはっている、バチスタしかいない。

 そんなわけで、レアルは変な位置でボールを失う場面が増えて、守備をする時間が増えていく。ベティスもボール支配をもともと基本としているチームなので、願ったりかなったり。失点したことで攻守の切り替えがパワーアップしたベティス。しかし、アルメリアに比べればたいしたことないし、30分にはレアルのDFラインにプレスに行くことをやめていた。疲れたのかもしれない。要するに、レアルが崩壊したのはベティスに原因はない。どちらかというと、レアルに原因がある。
 
 25分にロッベンとドレンテの位置が交代。すべてはここからはじまった。なぜに両サイドを入れ替えたのかはわからない。ボールが届かない→サイドを交代しよう、というのはあまり意味のある行動とは思えない。ロッベンも左サイドに行ってからは突破の圧力がなぜか弱まったし、ドレンテはまったくボールに絡まなくなった。

 今季のレアルが強い理由として、前線の選手の守備が原因のひとつとして上げられる。最近の前線の守備はそのなりをひそめていて、うやむやになったままであるが。ロビーニョとニステルとラウールが労を惜しまずに走りまわり、その後ろでスナイデルとバチスタがフォローする守備の完成度は高かった。しかし、いつのまにか前線の3人は走らなくなり、スナイデルは怪我をしていなくなった。走らなくなった原因が疲れか、戦術的なものかは謎のままである。

 この試合の最前線はドレンテ、ラウール、ロッベン。走るのを放棄しなかったラウールを中心に相手を追いかけ回す守備が復活。ドレンテは当たり前として、ロッベンがしっかりと相手を追いかけているのは少し感動した。チェルシー末期のロッベンはあまり守備をしていなかったような。この出番をものにしようというモチベーションで満たされているのだろう。必死なロッベン。

 ドレンテも、もちろん必死。後ろマルセロだし、ドレンテもここでチームに貢献すれば出番が増えるかもしれないし。オランダコンビは前に後ろに守備をしていた。後ろに守備をしていたのがえらい。

 この3人にグティも加わっているのがちょっと面白かった。中盤なのに明らかに深追いしすぎている。今季のグティは以前に比べれば積極的に守備をするようになっているので、そんな気持ちの表れが深追いに繋がったのかもしれない。そんなグティをよそ目にバチスタが低い位置で守備を行っているのが印象的だった。

 話をロッベンとドレンテのポジションチェンジに戻す。25分に行われたポジションチェンジによって、前線の守備が機能しなくなる。ロッベンは左サイドでも守備を行っていたが、なぜかドレンテがサボり始める。もしかしたら、マルセロだから守備をしっかりとという指示を受けていたのかもしれない。

 ドレンテが後ろに守備をしなくなった。ここからサルガドの悲劇が始まる。グティが深追いしているので、ガゴがヘルプに来るが、中央のスペースをうめつつ、サイドのヘルプをしないといけないので、ヘルプが遅い。これはしょうがない。よって、数的不利のできあがり。

 1点目はグティがボールを失ってから→右サイドから速攻、2点目はエドゥにサルガドが翻弄されて→クロスを叩き込まれる。両方とも、マルセロがファーサイドで競り負けたものだった。2点目はしっかりマークを見ていたんだけれども。結果論だけれど、カンナバーロが助けに行っても良かったかもしれない。無理か。

 ちなみに、オランダコンビのポジションチェンジはロスタイムに解消されていた。前線のポジションを流動的に代えることや、ポジションチェンジすることで守備が壊れることは結構ある。気をつけよう。後半はレアルの猛攻か。

 後半になっても、オランダコンビの守備は改善されていなかった。ポジションは元に戻っていたけれど。今度はロッベンがあまり守備をしなかったので、サルガドは大変大変。グティとバチスタの位置を変えたらどうなったかみたかった。

 ベティスはリードした状況でも攻め気を失わずに試合を展開する。勇気あるチームだ。中心はエドゥだったり、カピだったり。中央に構えるパボーネもセルヒオラモスと肉弾戦を繰り広げる。

 そんな状況の中、後半13分にニステルが登場。後半は出番の少なかったドレンテが交代。勝ちに来たシュスター。中盤をいじれないのが苦しい。ベティスも怪我をしたカピに代えてソビスを投入。
 
 時間がたつにつれて、ベティスは守備的な選手を投入して、ガゴやグティの必殺技を封印する。サルガドの裏を狙い続けることで、サルガドの攻撃参加を防ぎ、マルセロは攻撃参加の回数が圧倒的に少なかった。ガゴとグティを封じられ、攻撃を効果的に行えないレアルはイグアインとバルボアを投入するものの、ピッチを広く使った攻撃はできずに終了。

 ■独り言

 DFラインから、セルヒオラモスがドリブルで相手の陣地に侵入していく場面が3度もあった。それだけ、自由なことが多かった。ベティスの守備は褒められるようなものではなかった。ただし、ボールを奪ったあとの左サイドのエドゥは脅威だったけれど。アルメリア戦とは違って、何とかしなくてはいけない試合だったような気がする。策は思いつかないけど。

 マルセロの守備のつたなさは税金みたいなものとして、攻撃参加しないのか。マルセロの持ち味はなんなのだろうか。ただ、カウンターでSBの攻撃参加を求めるのは無理である。だからといって、レアルのサッカーがポゼッションかというと、それを実行する場面は少ないし、実行してもSBの位置取りはうまくない。ちょっとかわいそうなマルセロ。レンタルがお勧め。

 素直にミゲルトーレスを出場させるか、サラゴサでくすぶっているパレデスでも獲得すれば良いのに。ローマの右サイドはジュリかタッディかな。右SBがシシーニョでマルセロとマッチアップだったら面白そうである。

posted by josepgualdiola |15:28 | レアルマドリッド/07~08 | コメント(11) | トラックバック(0)
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