2008年05月26日

チェルシーの総括

 プレミア博士には程遠いですけど、気が向いたのでやってみます。質が悪くてもご容赦くださいな。今季のチェルシーの結果は凄い。CLは準優勝、プレミアは準優勝、カーリンングカップも準優勝。バラックの呪いかこれは。

 ■4-4-2のチェルシー

 序盤のモウリーニョは4-4-2に拘っていた。なぜ4-4-2に拘っていたのか。シェフチェンコとバラックを使うためという理由は昨年まで。今季まで4-4-2で試合に挑んだ理由はロッベンの離脱とドログバの覚醒が大きな理由として挙げられるだろう。シェフチェンコを相棒にした突端にドログバが覚醒。4-3-3に戻したらいつものドログバに戻ってしまうのだから面白い。

 昨年のチェルシーは4-4-2の菱形で闘うことが多かった。菱形の頂点はバラック。前半は個のシステムで臨み、後半はエッシェンをSBにして4-3-3で奇跡の同点劇と逆転劇を日常的に繰り返す不思議なチームになっていた。モウリーニョがこのようなジェットコースターのような展開を好んでいたとは到底思えない。亀の甲羅を背負った前半と脱ぎ捨てた後半の内容は歴然と差があった。

 で、そんな不安定な原因は、はっきりしている。高い位置でプレスをかけられなくなった→後手後手に回る→DFラインを下げて対応→ボールを奪い返しても相手ゴールまでの距離が遠い→前線にはバラック、シェフチェンコ、ドログバ。全盛期のシェフチェンコならまだしも、他の選手にロッベンのような切れ味鋭いカウンターを期待するのはお門違い。攻撃の結末がドログバへの放り込みだから切ない。シェチェンコが隣にいることで、相手からのプレッシャーが減ったドログバは少しの自由を最大限に謳歌したらしい。

 4-4-2でも前線からの守備は可能である。ただし、大前提として、FWが恐ろしく守備にはすることが前提とされている。どのくらいは走ればいいんですか。ルーニーとテベスくらい走ってください。チェルシーのFWはろくに守備をしなかったし、バラックの位置も非常に中途半端だった。FWがSBについて、バラックが相手のCBに寄せにいく守備のときだけ3トップを採用すれば。面白かったのになって。

 今季のチェルシーの4-4-2はフラット型であった。菱形の放棄。インサイドハーフでなくて、SHに攻撃的な選手を配置。マルダやSWPやジョーコールなどなど。しかし、フランスでは神のマルダもプレミアでは普通の人、SWPは序盤戦こそ獅子奮迅だったもののWGでは良さをいまいち発揮できずにフェードアウト。ジョーコールの孤立無縁の戦いが幕を開けることになった。

 記憶が定かでないが、ドログバも怪我をしていたような。そして、ロッベンがいなくなった左サイドでは誰も存在感を発揮できずに一年が過ぎた。カルーは昨年よりも頭の良いプレーが増えたが、ロッベンのインパクトに比べると、全然物足りない。ポジションが違うが、メッシを欲しがる気持ちがよくわかる。そんな怪我人と新戦力の不発で不安定な4-4-2が機能するわけもなく、監督はグラントに代わる。

 監督がグラントに変わる前に、もう少し4-4-2について。サイドに攻撃の選手を配置して、これからのチェルシーは攻撃的に行くと見せかけたのはなぜだ。守備に不安があったのか。それとも、ドログバ依存を解消するための新しい施策だったのか知る術もない。

 ■グラント監督とテンカーテ

 で、グラントが新しい監督になった。誰だお前はの大合唱。簡単な紹介をいまさら。イスラエル人、ロシア語に堪能でオーナーと仲が良い。ずっとイスラエルで経験をつんできた。マッカビ・ファイアの監督を経て、イスラエル代表の監督→ポーツマスのテクニカルディレクター→2007年からチェルシーに来たそうで。マッカビ・ファイアといえば、一時期CLで話題を呼んだチームである。もしかしたら、その時期の監督だったのかな。

 そんなグラント監督はオーナーに気を使ってベンハイムとシェフチェンコを重宝していた。が、いつのまにか2人の姿は消えた。終盤にシェフチェンコは守備職人として復活したが。シェフチェンコを干して大喧嘩になったモウリーニョとは違い、グラントはロシア語で懸命にオーナーと話し合いでも持ったのだろうか。答えは闇の中である。

 グラントのサッカーは単純明快。モウリーニョがリスクをもって攻撃に出ようとした4-4-2に固執せずに守備力にすべてをかける。チェルシーといえば、高い位置でボールを奪ってショートカウンター。カウンターで切る人がいないけれど、がちっと守る4-1-4-1を基軸とするチェルシーらしい方向性になっていく。

 モウリーニョ時代との違いは両SBの攻撃参加と、なるべくボールを丹念に繋ぐ意識を高めたこと。この当たりはテンカーテの仕業だろうか。CLの決勝でもプレミアの終盤でもCLの決勝でもチェルシーはユナイテッド相手に果敢に攻め込んでいた。自分達でボールを展開しながら。

 こうしてドログバ依存の脱却とチェルシーサッカーのイメチェンを同時に遂行。しかし、いざとなったらドログバの威力は半端じゃなく、そこに逃げてしまう場面もちらほら。また、優勝戦線から離脱してしまえば、割り切れたものの、なんと最終節まで粘ってしまうことになるから、結果も同時に求められる良いのか悪いのか変な環境へ。

 不器用ながら、自分達でボールを展開し、いざとなったらドログバ作戦を残し、ジョーコールが覚醒気味のパフォーマンスでチームを引っ張り、年末にはキャプテン・バラックという数々に苦労をするさまは見ていて非常に人間くさいものだった。バレンシアもこのようにイメチェンできたら良かったね。

 モウリーニョ時代のチェルシーは采配で試合をひっくり返したり、クローズしたりすることが多かったらしい。自分も目撃したことが何度もあるので、それは確かなのだろう。しかし、グラントは動かないことが多かった。動けなかったのかもしれないけれど。

 交代枠を残したまま試合終了を迎えることもしばしばで、勝ち点を失ったのは数知れず。ひとますケーヒルのオーバーヘッドがなければチェルシーは勝ち点でユナイテッドに並んでいたわけだし、分からないものである。そんなグラントさんは解任が決定している。

 今後の課題はなんだろか。わがままを言うならば、4-4-2でアネルカ、ドログバのFWで守備組織の構築にチャレンジして欲しかったぞ。ただ、中盤の枚数を減らすと、マケレレ、ミケル、ランパード、バラックが試合に出られなくなるから難しいところ。来季はどうするんだろうね。

 ■チェルシーの監督

 落ちた攻撃力を取り戻すためには、恐ろしいFWの加入が待たれる。しかも、ドログバが移籍することは濃厚なので、スペシャルな選手を獲得しなければいけない。その前に監督を考えよう。

 候補に上がっているのは、マンチーニ、エリクソン、ヒディンク、ライカールトらしい。マンチーニはまったく知らないので却下。ただし、4-4-2を目指すならば一番適任かもしれない。

 ヒディンク。ビッククラブでの経験が実は少ない。PSV、バレンシア、レアルマドリッドなどなど。レアルくらいじゃないかってな話。レアルでどうだったんでしょうか。記憶にない。つまり、みんな彼の言うことを聞くんでしょうか。中堅の代表チームを選択することが多いので、なんかよくわからんのである。そしてテンカーテと仲が良いのだろうか。

 エリクソン。こっちは経験が豊富。ただし、サッカーの内容に疑問符がつく監督である。イングランド代表でもそうだし、シティでも結局はペトロフかよみたいな。面白いことをやろうとするチャレンジ精神が実はある監督だけど、それが結果に結びつかない不幸さを持っている。チェルシーの選手からも愛されるだろうが、内容が心配。

 ライカールト。実は本命押し。少しくらい休んだほうがいいけれど、テンカーテと一緒ならば大丈夫なんじゃないだろうか。自分を解任したバルサにマイナスの感情を持っているようだし。今度は良い子ちゃんでなく反抗期を迎えている可能性がロシア人オーナーからすると怖い。しかし、スタジアムに観客を入れるには、面白い組み合わせだし、4-3-3を極めるには持って来いの人物だったりする。

 ■補強について

 現チームの弱点をずばり。

 GKは問題なし。ただ、チェフの神がかった状態が少し見られなくなっているのが気がかり。左SBも問題なし。アシェリーコールは徐々に攻撃参加が見られるようになってきた。実はブリッジのほうが思いっきりがよく新生チェルシーには合うかもしれない。CBは傷心のテリーと組み立て専門のカウバーリョ。控えに攻撃大好きアレックス。まったく出番のなかったイヴァノヴィッチ。このセルビア人がビディッチ並みの当たりくじだったら最高だなチェルシー。

 懸念の右SB。別にベレッチとフェレイラで問題ないと思っていたら、変な選手を獲得した。ボシングワ。ポルトガル代表のSBらしい。EUROで見るのが楽しみである。ただし、エッシェンからレギュラーを奪えるかな。

 さて、問題の中盤へ。構成はランパード、バラック、マケレレ、ミケル、エッシェン、シドウェル。4-4-2をやるには明らかに多すぎである。菱形だったらどうにでもなりそうだが、モウリーニョでもどうにもならなかったのが事実である。補強よりも、誰を放出するかで決まってきそうである。お前だったらどうするかって。バラックを底にしてエッシェンとランパードを共存させる。なんで1度もやらないのか不思議でしたよ。ただシャビアロンソのようなパスの専門家が欲しいかもしれない。

 最前線。ロッベンの離脱以降、一番の問題を抱えるセクションである。つまり、補強するならばここが最優先。ドログバ、ピサロ、シェフチェンコ、ジョーコール、マルダ、カルー、SWP。ここも人材過多。致命的なのは人材過多で問題を抱える悪循環。SWP、カルーともに、移籍初年度に比べれば、かなりましになってきたが、まだまだ満足できるできではない。シェフチェンコはイタリアに帰るらしい。ドログバはチェルシーを移籍するらしい。器用なピサロはポゼッションを本気で目指すならば、残したほうが良い。マルダはリヨンに返してあげよう。代わりにベンゼマでももらってくればいい。

 で、真面目に考えよう。4-3-3を維持するならば、前線は誰が良いか。アデバのようにアネルカはサイドに流れる癖がある。組み立ての時には有効利用できるが、ポストプレーを代わりに誰かできる選手募集。ピサロが面白いと思うんだけれど、理解されないだろう。候補はベルバトフ、ベンゼマ、サンタクルス、ニステル。サイドで自力で突破できる選手はメッシ、ロビーニョ、ディエゴカペル、カソルラ、ビラの至宝たちだろう。

 4-4-2だったら、現有戦力でも戦える。守備さえしてくれれば、誰だって新たな可能性を提示してくれそうである。1度だけ、カルーとシェフチェンコのコンビを見たことがあるが、十分計算できるもので笑った。

 注目は中盤で誰を放出するか、前線は誰を補強するか、新監督は誰だ、デコは来るのか以上。モウリーニョは絶対無いと思ってます。

 ■独り言

 一度で良いから、バラックのアンカーが見てみたい。デロッシなみの活躍が期待できそうなんだけれどな。相手を潰せるし、繋げるし、リーダーシップもあるし、理想的かと。ちなみに、今季のチェルシーのMVPはジョーコール。終盤はメタメタだったが、途中ではチームを救いまくっていた。

posted by rijkaard |13:40 | プレミアリーグ/07~08 | コメント(10) | トラックバック(0)
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2008年04月26日

チェルシー対マンチェスターユナイテッド ~バラックとシェフチェンコ~

 チェルシーのスタメンは、チェフ、アシェリーコール、テリー、カウバーリョ、フェレイラ、ミケル、バラック、エッシェン、ジョーコール、ドログバ、カルー。なんとホームでは80戦無敗。未だに継続中であった。

 ユナイテッドのスタメンは、ファンデルサール、ブラウン、リオ、ビディッチ、シルベストル、アンデルソン、キャリック、フレッチャー、ナニ、ギグス、ルーニー。なめられたかチェルシー。CL優先ってことなのだろうか。勝利したらほぼ優勝決定。

 ■ボール支配

 ユナイテッドのシステムは4-4-1-1が一番近いかなと。アンデルソンとルーニーを前線に後の選手は守備守備であった。普段はSHがもっと高い位置で攻撃に備えているのに、かなり低い位置でスタートしている。どうやら守備の意識がいつもよりも高いようで。だから、ロナウドを控えにしたのかもしれない。戦術的な理由。普段のユナイテッドは、4-2-4と表現しても良いくらいである。それだけ、普段はSHの位置が高い。

 さらに、SHは自分のポジションを限定せずに動き回る。よって、前線が流動的にポジションを代えるので、いやらしい攻撃が加速する。サイドに人がいなくなっては困るので、サイドはSBが上がってきてポジションを埋める。この補完行動によって、ピッチを広く使った攻撃が可能となる。つまり、攻撃時は2-4-4だったりする。昔横浜で聞いたことあるような。なぜピッチを広く使う必要があるかというと、相手の守備を分散させるためである。

 しかし、この試合ではSBがまったく攻撃参加しない。するチャンスもあまりなかったけれど、普段よりも攻撃はしないんだよという姿勢がありありと見て取れた。ユナイテッドのプランは、前半は0-0で凌ぐ。後半にテベスとロナウドを投入して勝負を仕掛ける。こんな感じだろう。問題は守りきれるかどうかである。

 ユナイテッドの守備を見てみると、かなり引き気味であった。前線からのプレスは皆無。プレスの開始位置も、ハーフライン付近よりも自陣より。その結果、テリーとカウバーリョはフリーでボールを捌けたし、中盤の3人衆も簡単に前を向くことができた。つまり、ポゼッションし放題である。ちなみに、チェルシーのプレス開始位置はハーフライン付近。

 しかし、チェルシーはポゼッション攻撃があまりうまくない。相手のギャップでいかににボールを受けるか。相手のゾーンの隙間で相手を混乱させることができるか。ポジションを入れ替えて、相手をあっといわせられるか。チェルシーはそういった工夫が少ない。よって、ボールを支配している割に効果的にチャンスを作れないまま時間が過ぎていく。時にドログバへの放り込みを織り交ぜながら。チャンスといえば、クリアボールがジョーコールの元に流れたり、最初のブラウンのミスだったり。

 チェルシーで、そんな相手の嫌な動きをできる選手は誰だ。できそうなのはピサロだが干されまくっている。ジョーコールもポジションを限定しないで動きそうだが、ドログバが中央に陣取っていると、右サイドからあまり出てこない。この試合でも、25分までは中央に出てこなかった。もっと早く出て来い。

 そんな中で面白い動きをしていたのがカルー。チェルシー時代のロッベンと比べると、物足りなさがたくさんだが、利点もある。最終ラインまで戻って守備をするようになったし、相手の嫌がる地点でボールをもらうことが実はできる。

 チェルシーの中盤にプレスがかからない。アシェリーコールが高い位置を取る→右SBに入ったハーグリーブスがサイドを気にするようになる→ハーグリーブスとリオの間にほんの少しのスペースができる。そこでカルーが躍動。チェルシーの攻撃が左サイド経由が多かったのはカルーのそんな動きが原因だろう。アシェリーコールの隠れた動きもすばらしい。

 しかし、カルーだけでは不十分。バラックはクロスに飛び込む型だし、エッシェンはよくわからない。相手のギャップでボールを受ける動きも少なければ、そこにボールを送り込む動きが少ない。25分以降にジョーコールが中央に進出。多少は攻撃がよくなったが、ごちゃごちゃしながらチャンスを作る形であった、それでも得点の気配はほんの少しあった。

 逆にユナイテッドは得点の気配がほとんどなかった。攻撃のチャンスはほとんどなし。ルーニーが左サイドに流れて終わりみたいな。ナニもいつもよりも守備に追われていて位置が低く、しかもドリブルで抜けない悪循環。ギグスが左サイドではもう辛い現状もあって、ユナイテッドはどうするんだと。

 試合が動いたのは、前半の終了間際。ドログバの鬼キープにユナイテッドの選手がつられにつられてしまう。何人ボールに寄せに行くんだと。ドフリーのバラックが得意のゴール前に走りこむ動き。そこにドログバからのクロスがピンポイントで飛んできて、チェルシーが先制。前半はこれで終わり。バルサはこのユナイテッドから点を取れなかったなら失望。

 ■謎なチェルシー

 後半が始まると、そこには前半とは異なる光景が登場。チェルシーは守備意識を高めて試合を再開。1-0でリードしているから守りを固めて速攻に切り替え。今日のユナイテッドなら怖くないしなんて考えたなら、かなり理解に苦しむ行動である。

 恐らくボール支配率も60%を超えたチェルシー。だったらボールを支配して時間を潰せばいいわけで、DFラインを下げる必要性がまるでない。しかも、後半は無理に縦に展開する必要もないので、ボール支配を目標とすれば、それを達成するのは決して困難ではないはずなんだけれども。

 DFラインを下げて守りを固めるチェルシー。交代はないものの、攻撃意欲を高めてきたユナイテッド。ユナイテッドには好都合のカウンターのやりあいの始まり始まり。突如無秩序状態になった試合に混乱したのはチェルシー。前半は守る時間が少なかったわけで。マイボールになってから、ばたつく場面がちらほら。自らリスクを背負うとはなんなんだチェルシー。

 そして決定的なミスが55分に生まれる。カウバーリョのバックパスをルーニーが掻っ攫ってゴール。珍しいカウバーリョのミスであった。守りに入った罰ってことになるかもしれない。ここからチェルシーが再び攻撃に出る。しかし、前半のようなボール支配はできなかった。全選手の縦への意識が強すぎて、めちゃくちゃであった。迫力はあったものの、ジョーコールやカルーが効果的であったかというと非常に微妙。さらに、びびったDFラインがラインをまったく上げなかったので、バラックとドログバが怒っていた。

 62分にルーニー→ロナウドと投入。64分にアンデルソン→ミラクルオシェイ。交代枠を使い切った。ちなみに、2人とも怪我である。7分にドログバのひざが顔に入ったビディッチも含めて全員怪我で交代とはついていないユナイテッド。そのせいもあって、テベスを入れられなかった。本当はオシェイではなくて、テベスを入れたかったのではないかと。

 65分にフェレイラ→アネルカ。エッシェンがSBに移動。ベレッチ投入のほうが面白そうだけど。4-4-2にしたら、余計にDFラインが下がってしまいそうな予感である。3ラインが2ラインになれば当然そうなるかと。しかし、そうはならなかった。62分まではDFとMFの間にスペースができて、ユナイテッドにチャンスが生まれる。特にギグスのミドルは思いっきりフリーであった。4-4-2にしたことで、開き直れたDFラインは凄い。

 DFラインの低さ問題が解決されつつあるチェルシーが流れを引き寄せていく。しかし、4-4-2が機能しているところを見たことがないチェルシー。結局ドログバかよというチャンスの作り方であった。しかし、攻撃の足を引っ張っていたフェレイラのかわりのエッシェンが攻撃にアクセントを与えていた。

 80分にカルー→シェフチェンコ。なんとシェフチェンコが登場。誰もがびっくりである。前線の飽和を解決するためにでなく、さらに人数を増やすヒディンク作戦だろうか。

 86分に攻め続けたチェルシーが報われる。ドログバが潰れてエッシェンが右サイドを抜け出してクロスを上げる。そのクロスがキャリックの手に当たってPK。それをバラックが落ち着いて決めて、なんとチェルシーが逆転。すかさずジョーコール→マケレレで守備固めのチェルシー。

 ユナイテッドは猛攻を仕掛けるものの、ゴールライン上で2度もクリアーされてしまう不運もあって、試合はそのまま終了。最初からユナイテッドが攻め気満々で来たらどうなったのか非常に興味深い試合でしたと。

 ■独り言

 守りに入ったユナイテッドが負けたのは、今季初なのかな??詳しくはわからないけれど、これでファーガソンが揺らいだら、バルサに勝機があるかもしれない。揺らがないとは思うけれど。ただ、このタイミングでこの戦い方で敗れたのは結構痛いと思う。精神的な面で。最後の猛攻が示したように、ユナイテッドは攻撃してナンボなわけで。

 ちなみに、自分がユナイテッドの守備のつたなさをたびたび指摘しているけれど、実際に失点が少ないじゃないか。まさにその通りである。ただ、それはバルサやレアルの失点数が少ないこととあまり変らないではないかと。攻守を分断して評価するのはあまり好きではないけど、ユナイテッドの攻撃力は相手の攻撃力をそぐほどの力を持っているのは事実なんだろうと。

 ここからのチェルシーの試合は面白そうである。FK争いでドログバがバラックに怒っていたのは心配だが。なんてたって、点を決めたのがバラック、ゴールライン上での守備でチームを救ったのがシェフチェンコだった事実が、非常に面白い。

posted by josepgualdiola |20:38 | プレミアリーグ/07~08 | コメント(5) | トラックバック(3)
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2008年04月18日

エバートン対チェルシーの雑感

 記憶が確かならば、前回の対戦はケーヒルのオーバヘッドで同点に持ち込まれたチェルシー。ただし、試合内容は断然チェルシーだったかと。この試合では、ケーヒルもアルテタもいないエバートン。何かやらかしそうなのはピーナールくらいで、マヌエルフェルナンデスは機能するのか。

 ■臆病になってきたチェルシー。

 家庭の事情でランパードが試合に出られない状況。ドログバも怪我の状況がよくないんだってさ。そんなチェルシーのスタメンは、チェフ、フェレイラ、カウバーリョ、テリー、アシェリーコール、ミケル、エッシェン、SWP、カルー、アネルカ、ジョーコール。

 チェルシー=放り込みなんてイメージがあるみたいだけれど、実はボールを繋ぐ場面もちらほら。特に4-3-3のときのチェルシーは、縦への意識が強いがボールを繋ぐ意識が高い。モウリーニョ時代も含めて。ただ、ドログバがいると、困ってなくてもドログバの場面が目立ち、それはそれでどうなんだろうと思っている。

 この試合のFWは、アネルカ、カルー、ジョーコール。アネルカはあまりポストプレーが好きではないように見える。真の姿はアデバヨールに似ているかもしれない。2トップのぶんだけ、アデバヨールのほうが恵まれているかもしれないけれど。ポストプレーで味方を活かすよりは、サイドに流れて自分で勝負するプレーを好む選手。

 アネルカだからか、ドログバがいないから、チェルシーは長いボールを封印して、攻撃を組み立てる。グラントの売りである両SBの攻撃参加がキーとなってくるのだが、なぜか上がってこない。アウェーだし、失点が怖いし、、、なんて状況がSBの攻撃参加を封印させたのかもしれない。

 SBが上がらないと、ピッチを広く使った攻撃が不可能となる。選択肢も一気になくなる。中盤の選手がボールを持っても、縦か後ろしか選択肢がなかった。そんなパスサッカーがどこにある。しかも、前にボールを動かす意識の高いランパードとバラックのいない状況がさらに拍車をかける。しかも、前線の3枚はポジションを固定していて、ボールを引き出す動きが少なかった。ジョーコールも珍しく大人しい。

 状況を整理すると、SBが攻撃参加しなかったのでピッチを幅広く使えない。パスでボールを前に運ぶ意識の高い選手が中盤にいない。前線の選手のポジショニングが硬直化されていて、ボールをもらえない。すばらしい悪循環がここに成立。攻撃してもまったく得点の気配がしなかった理由はこんなとこだろう。

 エバートンはFWのジョンソンを中盤に下げて守備を敢行。4-4-2らしくない守備でチェルシーに対抗。もともと組織的なチームなので、機能しないチェルシーを止めるのは困難なタスクではなかった。しかし、エバートンも攻撃がうまくいかない。SBを組み立てに参加させて、サイドから果敢に仕掛けるものの、クロスは跳ね返される。中盤で相手の隙間をつこうにも、隙間をつくケーヒルがいなければ、隙間にパスを出す選手もいなかった。頼みのヤクブもカウバーリョ、テリーが相手では苦しい。

 試合が動き始めたのは、30分。遅い。きっかけはチェルシーのカウンター。ボールを自分達で展開する形では、相手の守備が準備万端で待ち受ける。しかし、カウンターでは相手の守備の準備ができていない。中盤で簡単に前を向ける。SWPのフリーランニングでチャンスを掴むと、カルーが中央に進出し始める。カルーが相手のギャップを突く動きをはじめて、チェルシーの前線の動きが活発化する。そしてエバートンの守備が混乱し始める。マークが混乱した結果、前線にはスペースができ始める。

 そのスペースをエッシェンが駆け上がり、チェルシーが先制。まったく得点の気配がしなかったが、40分にようやく先制。ランパードもバラックもいない状況では、エッシェンが試合を組み立てるしかない。そんな自覚が30分くらいから見られたのは収穫だった。それにしても、ミケルはバックパスが多すぎた。マケレレだったら、もっと前線にパスを通していたはずである。

 後半はエバートンがボールを持って攻撃を仕掛け、チェルシーがカウンターを仕掛ける展開へ。前半にポストプレーをしていなかったアネルカも後半はやっていた、ただ、チェルシーの求めるポストプレーかというと、なんともいえない。アネルカは得意の左サイドから中に切れ込んで、シュートまでもって行くのが本当に好きそうである。アネルカゾーン。

 エバートンの誤算は、バレンシアを脱出したマヌエルフェルナンデス。明らかに結果を求めたプレーをしすぎである。煮え切らない状況を何とか自分をきっかけとして打開したい、という意識を持った選手は個人的に好きなんだけれど、やり方を間違っては元も子もない。ありがちなのはドリブルに走ること。マヌエルフェルナンデスは目の前の相手を抜いてからパスを選択することを考えていたようであった。結果として、ボールを奪われたり、パスの精度が下がってどうしようもなかった。

 途中から、ジョンソンを下げてグラベセンを投入。しかし、あまり意味はなく今度はチェルシーが守りきって終了。さすがにケーヒルがいないのは痛いか。

 ■今後のチェルシー

 人員整理が課題のチェルシー。そんなことよりも、来季の監督はどうなるのだろうか。まさかの続投か、まさかまさかのライカールトか。テンカテはどうなる。マルダの行方は??SWPはどうなる??カルーもなんかいまいちだぞっと、バレンシア以上に注目のチェルシーでした。ちなみに、MVPはテリー&カウバーリョ。特にカウバーリョは世界最高峰の称号を与えてもいいような。

posted by josepgualdiola |10:23 | プレミアリーグ/07~08 | コメント(1) | トラックバック(1)
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2008年04月14日

マンチェスターユナイテッド対アーセナル ~流れが駄目なら~

 ユナイテッドのスタメンは、ファンデルサール、ブラウン、リオ、ピケ、エブラ、ロナウド、スコールズ、ハーグリーブス、キャリック、パクチソン、ルーニー。ピケとパクチソンを久々に見るような。それにしても、ネビルが帰ってこないぞ。

 アーセナルのスタメンは、レーマン、コロ、ギャラス、ソング、クリシー、エブエ、ファブレガス、ジウベルト、フレブ、ファンペルシ、アデバヨール。ロシツキーが帰ってこない。負けたら今季が終了のアーセナル。気合入れていこうか。

 ■慎重なユナイテッド

 4-4-2よりも4-3-3気味のシステムが続くユナイテッド。後半に切り札を残す作戦か。中盤の枚数を増やして、中央での数的不利を解消するためかは謎である。どのみち、こう着状態になったら、テベスが出てくるに違いない。ただし、テベスがベンチにいるかは忘れた。

 アーセナルは全体的なラインを高くして勝負。アデバヨールとフレブが中央でユナイテッドに圧力を与える。アーセナルの弱点はDFラインの裏を簡単に取られること。取らせないためには、DFラインを下げて裏をなくすか、前から守備をして精度の高いロングボールを蹴らせない作戦がある。アーセナルは後者を選択。ユナイテッドも中盤の枚数が多いので、ボールを繋ぐのは難しいことではない。

 しかし、ユナイテッドはボールを奪われた後の守備が非常に雑であった。数的優位なはずの中央でもボールを奪えない切ない状況。アーセナルのボール回しが格段に優れているという理由もあるが、ユナイテッドの前線の守備はやはりお粗末であった。ユナイテッドがボールを繋ぐ→ある程度は運べる→アーセナルに止められる→守備のフィルターがかからずに、ボールを自陣深くまで運ばれてしまう嫌な展開。

 ロナウドが守備をあまりしないとかいう問題でなく、真ん中の3枚が全員ボールに寄せに行ク場面があるなど、ちぐはぐさが目立った。ここの守備をもう少し組織的に整備できれば磐石になりそうな予感。

 アーセナルがすばやいパス回しでゴールに迫る。しかし、ファンペルシとエブエがどうにも試合に馴染めない。いつもはドリブルで闇雲に仕掛けるエブエも、今日は苦手のパスで勝負。ファンペルシーはチームにフィットしないまま、シーズンを終えそうな予感。それでも、ファブレガス、フレブ、アデバヨールだけで攻撃を完結させてしまうアーセナルの恐ろしさ。

 その3人さえ気をつければ、ユナイテッドは守りきれそうだが、どうしたもんか。アーセナルの攻撃面でロングボールが少ない。いつもはアデバヨールの裏にもう少し蹴る気がするのだが。短のパスだけでは相手の集中力が増すばかりである。

 時間がたつにつれて、ユナイテッドはロングボールや相手の裏を執拗に狙ったプレーが増えてくる。アーセナルの弱点を淡々とついてくる。アーセナルのDFラインには不安要素ソングがいる。そのソング、コントロールミスで決定機を演出したり、ゴール前でロナウドに交わされるなど、決定機に絡む場面が多かった。これはやばい。

 よって、危機感をおぼえたアーセナルのDFラインが下がり、ユナイテッドはロングボールを増やすものの、これはこれで攻めにくい形に。スペースがないのでドリブルで仕掛ける場面が少なく、中盤にスペースができたのに、ロングボールが多い非効率な形に。前半は慎重に戦おうということなのだろう。リスクを抑えた攻撃でユナイテッドは前半を終える。

 アーセナルの後半の課題はエブエを右SBにできるか、ウォルコットの投入、ファンペルシーの覚醒、DFラインの位置取り。

 ユナイテッドの後半の課題は、ボールを繋いだ攻撃ができるかどうか、フレブを抑えろ、テベスの投入。

 ■ミスとハンドとFK

 高レベルの試合ほど、あっさりしたミスで試合が決まるという噂がある。後半が始まると、アーセナルがあっさりと先制する。セットプレーからのクロスを、リオとファンデルサールがお見合い。そこへアデバが飛び込んで先制。リバプール戦の得点のような失点だった。相手のミスからも学ぼう。それにしてもDFとGKの間へのクロスって嫌だな。そのスペースを狙ったファンペルシーはさすが。

 で、ユナイテッドは攻めるしかない状況。で、猛攻をどのように仕掛けるのか、テベスが出てくるのかと見守っていたら、ギャラスが痛恨のハンド。。これをロナウドが冷静に決めてあっさりと同点。48分に先制して、54分に追いつかれるとは最悪の展開である。

 得点後にファーガソンが動く。得点が入らなくても動いた可能性は高いが。54分にパクチソン→アンデルソン。スコールズ→テベス。どうやらテベスはベンチにいたようで。4-4-2に変更。ただし、右サイドにはハーグリーブスがいたように見えた。なんだかよくわからない形。ただし、ルーニーのすぐ後ろでテベスが控えることで、ユナイテッドの攻撃力は増した。DFラインと中盤の間にテベスを置いたことでルーニーの負担が軽減。

 また、4-4-2に変更したことで、組織どうこうよりも、個人のマッチアップが目立つようになる。アーセナルも60分エブエ→ウォルコットで攻撃的に出る。ウォルコットはまったく機能していなかったが、アーセナルはあわやオウンゴールという場面を何度も演出した。しかし、やっぱり攻撃の槍が足りない。ファンペルシーもベントナーと交代で去っていった。

 同点に追いついた、さらに攻撃的な選手を入れて強気のユナイテッド対システムを変えるアイディアのないアーセナル。勢いの差は歴然。しかも困ったときの飛び道具を持っているユナイテッド対FKを取りに行くプレーを余り見たことがないアーセナル。自分達の形でゴールを奪えないときの方法。パワープレー、セットプレー。

 71分。飛び道具の差が命運を分ける。エブラが果敢に仕掛けてFKを奪う。ユナイテッドはFKを奪えたらOKというドリブルが多かった。アーセナルはエブエくらいか。今日のエブエはあまりドリブルをしていなかったけれど。ロナウドが蹴るふりをしてハーグリーブスでゴール。名波が蹴るふりをして奥みたいな。2-1でユナイテッドがリード。

 で、アーセナルはベントナーにすべてをたくし、ベントナーも何度か惜しい場面を作り期待にこたえるものの、、、、得点は奪えず。アンデルソンとテベスの体を使ったキープ力に時間を潰され終了。最後にギグスが出てきたのはちょっと泣けた。スコールズとギグスの時代の終わりが近づいてきているようで切ない。何はともあれ、チームの戦術的選択肢の多さが勝負に影響したかなと。

 ■アーセナルの今後

 フラミニとロシツキーがいない中でも、これだけの試合ができるアーセナルの質の高さは言うまでもない。ただ、試合の中で戦い方を変えられれば、もっと面白くなりそうな気がする。ポゼッションと組織カウンターとかの違いでなく、攻めるポイントを変えるとかどうか。それには層が薄い。エリア内で抜群の強さを発揮し始めたエドゥアルドの怪我が痛かった。そして、FK。ファブレガスやファンペルシーが決めた記憶がないわけでもないが、あまり印象にない。困ったときのドログバや困ったときのロナウドの直接FKがあると、勝ち点を伸ばせるかもね。

 後はギャラスのハンドがかなり切ない。チームリーダーがそんなプレーをしてどうする。試合を落ち着けられる選手がいないと厳しい。ジウベルトはフラミニに超えられてしまったし。ベテラン選手がいない弊害なのか、なんなのか。後はカウンターに独力で耐えられるCBを募集。組織で守るイタリアよりも、スペインあたりに誰かいるんじゃないかな。

 ■MVP

 ハーグリーブス。ワールドカップで突出したパフォーマンスを披露。そしてようやくユナイテッドの移籍してきて、なんともいえないパフォーマンスが続いていた。しかし、この試合では守備だけでなくボールを運ぶ面で活躍。サイドで中央でようやく馴染んできたのかどうなのか。この調子が維持できれば、来年のユナイテッドはさらに怖くなる。

posted by josepgualdiola |09:33 | プレミアリーグ/07~08 | コメント(8) | トラックバック(0)
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2008年03月27日

チェルシー対アーセナル ~グラント采配~

 ちょっと更新をお休みしていました。近況報告なんですが、来年度からちょっと忙しくなりそうです。今はエンゲルスの気分、、、といったら理解していただけるかもしれません。そんな感じです。ま、たいしたことはないです。多少ペースは落ちるかもしれませんが、来年度も、ちまちま更新していこうと思います。よろしければ、お付き合いください。

 復活第一弾はフランス対イングランドにしようと思っていたのですが、いつのまにかHDDが満タンになっていたので、録画をしくじりました。大人しく、再放送を待ちます。そんなわけで、チェルシー対アーセナルを時期外れながらやってやろうかと。遅れているリーガについては、明日にまとめてやろうかと今のところ考えています。

 チェルシーのスタメンは、クディッチーニ、エッシェン、カウバーリョ、テリー、アシェリーコール、マケレレ、バラック、ランパード、絶好調ジョーコール、ドログバ、カルー。懐かしのエッシェンの右SB。グラントの采配次第だろうと。

 アーセナルのスタメンは、アルムニア、サニャ、コロ、ギャラス、クリシー、エブエ、ファブレガス、フラミニ、フレブ、アデバヨール、ファンペルシー。果たしてファンペルシーがフィットするのか。そしてロシツキーは帰ってくるのか。

 ■緊迫戦

 両チームとも集中力が高く、お互いに決定機を作れない膠着した展開で試合は進んでいく。どちらかというと、アーセナルのほうが自分達のサッカーを貫けているようだった。恐らく、30分までのボール支配率はアーセナルに軍配が上がっただろう。

 ただ、チェルシーがボール支配を目指しているチームか、、というとわからない。グラント監督になって、ボールを大事にする試合が目立つようになったのは事実だが、最近になってその様子は変ったり変らなかったり曖昧な状態である。

 この試合で言えば、ボールを大事にしているように見えた。しかし、アーセナルのプレッシャーにおされてミスを連発、、というよりも、自滅的なパスミスが多かった。ボールを出す選手ももらう選手もどこかかみ合っていない。そんなチェルシーは時間がたつにつれて、ドログバに当てたり、ドログバを走らせる場面が目立つようになった。

 もともと、チェルシーの持ち味は攻撃的な守備、個人で打開できるウイング、ドログバ、ランパードのミドルなんてことが上げられる。その中でもチェルシーの攻撃的守備はどうもなりをひそめている。ユナイテッド戦のリバプールもそうだったが、妙にプレスをかける位置が低い。その原因をちょっと考えて見る。

 攻撃的な守備をするためには、前線から守備に走り回るFW、高いDFラインが必要とされる。本当は他にもたくさんあるが、省略。で、ジョーコールとカルーはかなり守備をするようになっている。特にカルーは守るようになっている。昔はまったくだった。

 で、ウイングが守備をするにもかかわらず、ドログバの守備が全然計算できないレベルになっている。気まぐれなドログバの守備では、高いDFラインを保つことはできないし、ランパード×バラックもずるずるラインを下げるしかない。そんなわけで、チェルシーは攻撃的な守備ができなくなっている。アネルカもそんなに頑張りやさんのイメージがない。

 アーセナルのDFラインのボール回しはレベルが結構高い。基本的にはリバプールのようにCBだけでボールを回す形になる。リバプールの場合はここにレイナが加わるが、アーセナルはCBだけでボールを回す。つまり、コロ×ギャラス対ドログバである。

 2対1なら何とかなりそうな気がする。例えばラウールタムード、彼は必ず、片方のパスコースを切りながら、相手に寄せることでCB同士のパス交換を遮断する。すると、CBはサイドにボールを出したり、ドリブルを開始する→タムードはついていくので、ボールを持っている選手は囲まれたり、パスの精度が落ちたりすることが多い。そんなわけで、頑張れドログバ。実際には、ギャラスやコロがフリーの状態でドリブルする場面が目立った。

 DFラインのボール回しについて話を脱線。4人でピッチを広く使うチームもある。大切なのはピッチを広く使うことで、ボールを取りに来る相手を疲れさせたらこっちのものである。3バックでも同じで、4バックと同じくらい@ピッチを広く使えたらかなり面白い。当然、選手間の距離が長くなるので、パス精度が求められる。

 で、アーセナルはこれを2人でやっているのは驚いた。他の状態に比べると、それほどピッチを広く使えているわけではないが、高いレベルである。そういえば、ユナイテッドもリバプールもそんなイメージがある。これは今後検証していく。また、CBに求められる能力として、前方にスペースがあればドリブル、相手をくいつかせて、中盤の選手に少しでも有利な状況でボールを繋ぐことがある。カウバーリョやペペの得意技である。

 ギャラスやコロもこの技ができていたので、ファブレガスがフリーでボールを持てる場面が目立った。また、マケレレの横にアデバヨールやフレブがうろうろしていてことで、ランパード×バラックは高いラインを維持できなかった。そして、余計にファブレガスがフリーになる。

 そんな悪循環の中でも、引きこもって守ったら強そうなチェルシー。決定機はほとんど与えずに、むしろ自分達のほうが決定機が多かったような。ロングパス1発でドログバが抜け出した場面、セットプレーからカルーがからぶった場面などなど。しかも、終盤になると、猛攻を見せ試合の流れを引き寄せて前半が終了。アーセナルはちょっと苦しい展開である。カウンターがかぎになりそうな予感。

 ■ドログバーーー

 後半になると、アーセナルが再び勢いを取り戻す。しかし、チェルシーも前半戦の中でどうしたら一番効果的かを学んでいたので試合は五分五分の展開に。アーセナルはときおりらしさをみせ、チェルシーはドログバがらしさをみせていた。

 59分にアーセナルがコーナーキックから先制。流れが駄目ならセットプレーから、、、王道である。この先制点で、アーセナルは守備意識が高まったように見えた。やっぱり疲れているのかもしれない。DFラインを下げてもなんとか高い位置から守備をしようとしているんだけれど、ボールを大事にすることを学んだチェルシーにそれは通じず。むしろ、DFラインが下がる→ドログバの独壇場という嫌な展開で試合が進んでいく。それにしてもコロとギャラスは人につく意識が低い。

 69分にマケレレ→アネルカ、バラック→ベレッチ。マケレレの不思議そうな表情が印象的だった。で、珍しく面白い采配のグラント。4-4-2で徹底的に押し込む&ベレッチからのクロスボールに飛び込む枚数を増やす作戦だろう。アーセナルはサニャが怪我をしたので、ディアビを投入。エブエがSBになるのだろう。

 71分にドログバの同点ゴール。ハイボールをかぶったギャラス、、、ドンマイである。そのギャラスの後ろにはアネルカがフリーでいたし。ちなみに、DFラインからのボールでプレッシャーはまったくかかっていなかった。そして、ボールの出た瞬間にドログバはマークをつかれていたわけでもないし。

 80分。セットプレーのロングボールをアネルカが頭でドログバに繋ぐ。コロがボーに反応してしまい、ドログバがゴール前でフリーに。後の祭り。

 で、試合はそのまま終了。

 ■独り言

 ファンペルシーはどうなんだろうか。時間がかかりそうなのはいいんだけど、時間をかけることが許される状況でないアーセナル。ファンペルシーが左にいると、アデバヨールが左サイドに流れられない→ファブレガスの飛び出すスペースができないの悪循環は継続された。せめて、右にファンペルシーのほうが本人のためにもいいような。そうすると、左がいなくなりそうだけど。

 チェルシーは4-4-2にすることで、攻撃的な守備が少し戻った。もともとバランスの悪いチェルシーの4-4-2だが、そのバランスの悪さが良い意味で開き直りを導いた気がする。とにかくプレッシャー。疲れた状態のアーセナルには効く一発であった。そして、点を入れたことでドログバが守備をするようになったのは面白かった。試合に出て行くことでコンディションを取り戻すタイプか知らないが、ドログバの復活は心強い。そして、とうとう当たったグラント采配。これが一番の収穫かもしれない。

posted by josepgualdiola |14:52 | プレミアリーグ/07~08 | コメント(5) | トラックバック(1)
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2008年03月23日

マンチェスターユナイテッド対リバプール ~サイドの攻防~

 ユナイテッドのスタメンは、ファンデルサール、ブラウン、リオ、ビディッチ、エブラ、キャリック、スコールズ、アンデルソン、ロナウド、ギグス、ルーニー。このシステム気に入っているのかな。

 リバプールのスタメンは、レイナ、アウレリオ、シュクルテル、キャラガー、アルベロア、シャビアロンソ、マスチェラーノ、ジェラード、カイト、バベル、トーレス。4-4-2は放棄。お互い似たシステムのぶつかり合いになりそうだ。

 前回の対戦は非常に興味深かった。だって、あのユナイテッドがリバプールを尊重したサッカーをしたのだから。しかも、それが成功したわけだし。そんな器用さを身につけたユナイテッドは非常に危険な存在である。

 ■SBの位置

 序盤はお互い様子見のロングボール合戦で幕があけた。ユナイテッドのCBがロングボールを蹴って、リバプールが拾って、蹴っ飛ばして、ユナイテッドが取り返して、、という形で試合が進んでいく。ボールを細かく繋いでカウンターをくらうリスクをお互い嫌がったのだろう。リスクの少ない攻撃のやりあい。

 ただし、攻撃がユナイテッドから始まっている点は注目である。いつもだったら空気を読まない超攻撃的な守備をするリバプール。システムを変えたからか、奇跡のイメチェンか、、、攻撃的な守備は行わなかった。トーレスが相手を追い掛け回すのみ。思ったよりも、守備を行うトーレス。しっかりと、CBへのパスコースを切りながら寄せる姿に少し感動。

 しかし、ビディッチ×リオ×ファンデルサール対トーレスでは不利ってもんで。トーレスの頑張りが、リオらのキック精度に影響を与えたかというと、そのコストパフォーマンスは非常に悪いものだった。走っても報われないせつなさ。ただ、トーレスはもっと守備ができると思うし、ジェラードも中央のスペースを気にしないで、CBに寄せていればもっと面白くなったろうに。

 リオとビディッチ以外のDF、つまり、ユナイテッドのSBはいつものように高いポジショニングを取っていた。攻撃がユナイテッドから始まっていたこと、リバプールの攻撃的な守備が大人しかったことが主な原因である。リオたちがゆったりボールを持てる間にSBはするするっと上がっていく。

 SBが高いポジショニングを取る。ユナイテッドはギグスとロナウドをウイングとしてこの試合で使っている。サイドでの攻防を考えると、リバプールは数的不利はきつい。なるべくというよりも、絶対に人数をかけて守備を行いたいリバプール。よって、リバプールのSHは低いポジショニングを取らなければいけなかった。原因はユナイテッドの強力WGと、とどめはSBの高い位置取り。

 この時点で勝負有りである。ルーニーにロングボールを蹴る→競り負けても周りに選手がたくさんいるので、マイボールにできる可能性が高い。リバプールは前線にボールを送る。バベル、そして特にカイトが低い位置から攻撃参加しなければならないので、間に合わない。孤立気味のトーレスは個人で勝負するしかない、イライラがつのる。

 何となく形になっているユナイテッド、攻撃にかかわる人数も多い。まったく形になっていないリバプール、攻撃にかかわる人数も少ない。しかし、ユナイテッドの3センターが思うように機能しない。ロナウドとギッグスはサイドでも中央でもプレーができる。好き勝手にプレーさせれば、どんどん中央にも進出してくる。そのために、中央のスペースは空けておいたほうが好都合なのだが、そこにアンデルソンがいると話は変ってくる。

 相手のプレスがきつい→そのプレスを交わすための3センターでもない。なんとなく相手に合わせて、中央での数的不利を嫌がって相手に合わせた感のあるユナイテッド。それでもチャンスを作るから凄い。アンデルソンのスルーパス→ルーニーだったり、セットプレーからロナウドがポストに当てたり。

 リバプールはシャビアロンソが攻撃に絡むと可能性を感じることができた。しかし、シャビアロンソが攻撃に絡むには、前線でタメをつくる必要がある。それか高い位置からの守備を復活させるか。そしてバベル。こちらもアウレリオのサポートがなく、独力で勝負していたが、ブラウンには勝てそうな予感である。ちなみに、相棒のマスチェラーノはファウルを取られては、、とびっきりの笑顔で審判と会話していた。

 先制点はユナイテッド。34分。コーナーキックからのカウンター。ボールを奪われるものの、粘って粘ってボールは右サイドのルーニーへ。ルーニーのクロスにブラウン。なぜかブラウン。シュクルテルは目測を誤ったか、ボールをかぶる最悪な展開。レイナも前に飛び出したものの、ルーニーのボールが良かったこと、ブラウンのジャンプの前に沈黙。

 先制したことで、ユナイテッドには余裕が生まれる。前半終了間際に事件が起きる。試合開始から孤立気味のトーレスが審判に抗議してイエロー。そのイエローに抗議した笑顔のマスチェラーノに2枚めのイエローで退場。シャビアロンソが抗議に向かうマスチェラーノを意地で止めるべきだった。前半は1-0で終わる。どうするベニテス。

 ■負けるなら美しく

 4-4-1で臨むリバプール。つまり、そのまんまである。その結果、ボール支配率が77%を記録。それだけ、ボールを支配されてしまったリバプール。前半に比べると、SHの位置も高く、なるべく前から守りたいように見えた。

 しかし、ロナウドたちがDFとMFの間をうろうろ。生粋のCHであるジェラードやシャビアロンソが、そんなロナウドたちを見逃すわけもなく、すかさずDFラインとの距離を埋めて対応にかかる。DFラインとの距離を近づければ、トーレスとの距離は空く。そのために、中盤を完璧に支配されてしまったわけだが。

 ここで学んだことは、DFラインを下げさせるためには相手の裏にボールを放り込みまくること。MFのラインを下げさせるためには、DFラインとMFラインの間を目立つようにうろうろ。かつて、グジョンセンがうろうろして、中盤の底にいたイニエスタとシャビのマークを軽減させたことがあった。

 ユナイテッドの攻勢。ファンデルサールのボールをそのままルーニーがDFラインの裏でボールを受けることがあった。この試合を見た誰もが感じたことだろうが、シュクルテルは裏へのボールに恐ろしく弱い。なぜだ。

 レイナのスーパーセーブで何とかユナイテッドの攻撃を凌ぐリバプール。65分。バベル→ベナユン。ただ、選手を入れ替えただけだが、これをスイッチにリバプールが攻撃に出る。恐らく、ハーフタイムにこのような指示があったのだろう。ベナユンは中に絞って、アウレリオの攻撃参加を誘う。久々に攻撃に出たリバプール。試合は無秩序な状態になっていった。

 10対11なのに無秩序はわりにあわない、というわけで、72分。ナニ→ギグス、アンデルソン→テベス。ユナイテッドはお得意の4-4-2で止めを刺しにかかる。流れを強引に引き寄せると、78分に追加点。コーナーキックからロナウドの頭。マークはシャビアロンソ。シャビアロンソがロナウドのマークって厳しくないだろうか。81分にはナニが駄目押しゴールを決めて完全に終了。3-0で試合終了。

 ■独り言

 最近は調子がいいということで、リバプールに期待したが、、、リバプールらしさがほとんどみられなかったので、残念無念。4-4-1-1っぽいこのジェラードと心中システムをまた見られるとは思わなかったけれど。ペナントはどうした。

 ユナイテッドは3センターにこだわりがあるようで。試しながらも勝ってしまう戦力が凄い。ブラウンが報われた試合だった。

posted by josepgualdiola |22:24 | プレミアリーグ/07~08 | コメント(7) | トラックバック(1)
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2008年03月22日

トッテナム対ポーツマス ~縦への意識~

 トッテナムのスタメンは、ロビンソン、ハットン、ドーソン、ウッドゲイト、シンボンダ、レノン、ハドルストーン、ゾコラ、マルブランク、ベルバトフ、キーン。ほぼベストベンバー。モチベーションは関係ないだろうトッテナム。前線のコンビプレーとハドルストーンの展開力が魅力である。

 ポーツマスのスタメンは、ジェームス、ジョンソン、ディスタン、フレイダルソン、オーベイ、ヒューズ、デイビス、メンデス、ウタカ、クラニチャル、カヌ。デフォーは移籍条項のため欠席。ラサナ・ディアラ、ムンタリ、ディオップはどこへいった。。。。

 ■ボールを支配。

 ラサナ・ディアラの加入以降のポーツマスはボールを大切にするようになった。もしかしたら加入前もそうだったかもしれないが、そのあたりは不明。ディアラの加入で、クラニチャル・ムンタリも、より活きるようになったに違いない。FAカップのユナイテッド戦でもボールを持ったら意地で繋いでいた。ほとんど守備の場面だったけれど、ボールを持ったら少しでも時間を稼ぐことができる、、、ならば、精神的に余裕ができるのである。

 しかし、この試合ではまったく選手がいない。ボールを繋げそうなのはクラニチャルとメンデス、、、以上。それに比べてトッテナムは全員でボールを繋いでくるチームになっている。両SBも積極的に攻撃参加していた。

 ポーツマスの守備のシステムは4-1-4-1。4-1-4-1の注意点は4と4の距離感と、相手のCBにボールを繋げる選手がいる場合どうしようか、である。4と4の距離感はそこまで悪くなかった。悪かったのはウッドゲイト×ドーソン対カヌの局面である。

 トッテナムのCBにゾコラやハドルストーンが名を連ねたことがある。その心はCBから攻撃が始まるんだ、、というファンデラモスのメッセージだろう。ウッドゲイトやドーソンはそのメッセージを受け取ったようだ。無闇にボールを蹴らずにスペースがあればドリブル、相手を引き寄せて中盤にボールを繋ぐなどイングランドのCBらしくないプレーを見せる。勝負有り。そんなプレーの前にカヌは自陣に引いて相手を追い掛け回すプレーを見せていた。軽い開き直り。

 ボール支配されたら、後は引きこもるのみ。ラサナディアラたちがいないことも、プラスに働いたかもしれない。守る決断。それでも、ウタカとクラニチャルがSHである。しかも、相手のSBはがんがんに攻めてくる。防戦一方。

 ボール支配したトッテナムは、いつものようにポジションを流動的に代えて攻撃。サイドはSBに任せて中央で相手のギャップを突く作戦である。ただし、レノンはいつもよりもサイドから攻撃を展開していた。

 好きなように攻めるトッテナム。しかし、最後のラストパスが微妙にあわない。オフサイドになったり、ずれたり。得意のセットプレーはバーに当たったり。ベルバトフの仕掛けもゴールには結びつかず、前半は0-0のまま終わる。

 トッテナムは今の形を継続するしかない。攻め続けて得点を奪えるか。ポーツマスは4-4-2に代えて、ウッドゲイトらからのボールを断ち切れればチャンスがあるかもね。この試合でも感じたが、ファンデラモスはユナイテッドのやり方を参考にしている可能性が高い。それにしても、マルブランクとロビーキーンが効いている。ベルバトフがずば抜けているのは事実だが、キーン、マルブランクのレベルもかなり高い。

 ■攻め疲れ??

 後半になると、トッテナムの勢いが落ちる。攻撃はウッドゲイトからしっかり始まっているのだが、全体的な運動量がどうも落ちる。運動量が落ちると、流動性がなくなる。流動性がなくなると、フリーでボールを受ける形が減る。よって、相手と球際で勝負することになる。球際での勝負は個人の力対力の対決になるので、計算が立てやすい。ただし、絶対的に勝てるポイントがあるのであるならばだけれど。

 で、そのポイントがないトッテナム。ベルバトフも動きが緩慢になってチームの機能性も失っていった。レノンが積極的に仕掛けるもクロスは明後日の方向へ。徐々にポーツマスが流れを掴んでいく。

 ポーツマスはボールを支配するものの、なかなかゴール前まで運べない。クラニチャルやカヌにボールがおさまるものの、後ろから人が上がってこない、。チーム全体がエジミウソン病にかかっているようで、ひどい状態であった。ボールが縦に進まない。残念。

 先にファンデラモスが先に動いた。70分レノン→オハラ、ドーソン→ベント。チェルシー戦に似ている采配。この采配によって、ゾコラがCBっぽく振舞うようになる。しかし、3トップがまったく機能していないし、ベルバトフも元気がない。そこで、ポーツマスが守備のアラを見逃さない。カウンターでカヌが抜け出すと、ヘディングでロビンソンの上を越した。しかし、ゴールラインの前でシンボンダが必死にクリア。頑張れシンボンダ。

 流れがよくなったので、バロシュを投入しにくいレドナップ。そうこうしているうちに、79分に試合が動く。ペナルティエリアで粘ったマルブランク→こぼれだまがベントの元へ→ゴール。3トップの利点、ゴール前に人がたくさんが導いたゴールだった。

 ポーツマスは混乱。攻めるしかないものの、いまさらどうするという話で、ベントにあっさり裏を取られてしまう。ベントはファーストタッチで相手を置き去りにするとサイドをえぐってマイナスのクロス→オハラが押し込んで2点目。ベントがらしさを発揮した場面だった。

 82分キーン→タイニオで、攻守のバランスを改善させたファンデラモス。試合を無事に終わらせて終了。2-0でトッテナムが勝利した。

 ■独り言

 役者が揃わなかったので、ちょっと拍子抜けのポーツマス。やはりデフォー、ムンタリ、ラサナディアラがいないと面白くない。クラニチャルだけでは苦しい。メンデスが中盤のスタメン争いに参加しそうな感じである。

 ファンデラモスの采配が当たったように見えるが、正直微妙。バランスを壊した交代策で自滅の道をさらに推し進めた感もあった。チェルシー戦ではボールを支配できている状態→3トップであったが、この試合ではボールを支配できていない状態→3トップで状況はさらに悪化。でも、勝っちゃった不思議な試合。全体的には、トッテナムが押していたので妥当な結果であったけれども。

 最後に天候が凄かった。みぞれ→雨→晴れ→みぞれみたいな。この中で試合に集中するのも難しかったと思う。しかも、風も強かった。お疲れ様である。

posted by josepgualdiola |21:47 | プレミアリーグ/07~08 | コメント(0) | トラックバック(0)
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2008年03月20日

トッテナム対チェルシー ~監督対決~

 トッテナムのスタメンは、ロビンソン、ハットン、キング、ウッドゲイト、シンボンダ、レノン、ジーナス、ゾコラ、マルブランク、ベルバトフ、キーン。カーリングカップ優勝のトッテナムはすでにUFFAカップ参加権を取得している。つまり、わかりやすいモチベーションはない。しかし、シティ戦にキーンがぶちきれていたのを考えると、戦う気満々のような。ジーナスがまたもスタメン。

 チェルシーのスタメンは、クディッチーニ、フェレイラ、カウバーリョ、テリー、アシェリーコール、マケレレ、エッシェン、ランパード、ジョーコール、ドログバ、カルー。なんだか懐かしい顔ぶれである。そういえば、チェルシーは久々に見るような。さりげなく優勝争いに参加中である。

 ■どうしたチェルシー

 そういえば、チェルシーはカーリングカップ決勝でトッテナムに負けたのか。そんなわけで、復讐戦である。そのモチベーションが高いからか、それとも懐かしの顔ぶれだからか。チェルシーのサッカーがモウリーニョっぽくなっていた。

 グラントになってからの、チェルシーサッカーは縦よりも横への意識が強く、両SBが積極的に攻撃参加するようになった。しかし、今日のチェルシーサッカーは、縦への意識が強くダイレクトパスが多い、SBが上がらない、中盤の激しいチェックなどなど、、グラント時代のそれとは異なっていた。

 で、そんな鬼なチェルシーが久々に復活。話が違うよとはトッテナム。お得意の前線の流動性で相手の守備組織を混乱に追い込む作戦も数えるほどしか形を作れていなかった。困ったときのベルバトフ。しかし、ベルバトフを信じる選手がいなくて、ベルバトフもいらいら。悪い傾向である。

 3分。先制点はチェルシー。ドログバの右サイドからの直接FK。壁に当たってこぼれだまが左サイドのテリーへ。テリーがクロス→ドログバが押し込む。FKを蹴った選手のマークは曖昧になることが多い。特に直接FKを蹴った選手のマークは難しいだろうなと。ジーナスがドログバに気づいてマークに行ったが間に合わなかった。気づいたことは凄いぞジーナス。

 11分。同点ゴールはトッテナム。流れの中からきつかったら、、セットプレー。右サイドからのジーナスのクロスをウッドゲイトが頭で押し込んで同点。ウッドゲイトのマークはドログバだったんだけれど、ドログバは目の前にいたベルバトフに気を取られてしまったようで。セットプレーで点を取ることの多いトッテナム。

 同点にされたことで、チェルシーはとどめをさしにかかる。20分。ジョーコールの仕掛けから、エッシェンが決めて2-1。前半は2-1で終了。力の差が歴然としていた、、、ように見えた。

 トッテナムの攻撃はユナイテッドに似ている。前線の4枚のからみかたはそくりである。もちろん、完成度はユナイテッドのほうが高いが。ちなみに、トッテナムのSBのほうが、相手陣地の深い位置まで侵入する。

 ユナイテッドの守備がちょっとやばいのは今までも伝えたとおりである。ただし、相手によって対応をしたリバプール戦だったりと。今季は器用さを見せているが。前線の選手のポジショニングを固定しない、SBを攻撃参加をレギュラーな状態とすると、相手にカウンターを許すことがどうしても多くなる。カウンターを防ぐには、攻守の切り替えを早くする、瞬間的に自分と周りの選手に位置を把握し、適切な守備への判断を行うという決断力が求められる。それか、単純に後ろに残っている選手で耐えるか。

 トッテナムの守備がやばいのは、攻撃の形が特殊系だからで、そもそも守ることはあまり意識していないように思える。ちなみに、セビリア時代の守備をおさらいしてみる。セビリアの攻撃の特徴はロングボールをカヌーテに当てる。そのこぼれだまを拾うために、レナトを上げて、ポウルセンを中盤に残す。右サイドはアウベスを上げて、左サイドは中央に絞る。後ろに残っているのは4枚。カウンターが怖いので、リスクのある攻撃は基本的に禁止。無駄に横パスをつなぐことはなかった。そして、攻守の切り替えは早かった。これで、リーガで旋風を起こし、UEFAカップを二連覇したわけである。

 今後、トッテナムがどこへ向かうかというと、、攻守の切り替えの早さが求められそうである。そして中盤やCBか攻撃に参加する選手にボールを繋ぐことができるか。チェルシー戦では、この部分がチェルシーの激しい寄せによって分断されてしまったので、攻撃が作れなかった。シュートは2本。後半の采配に期待である。

 ポイントは中盤と前線をいかにつなげるか。カウバーリョのようなCBの攻撃参加、ベルバトフの位置、キーンの奮起が期待される。チェルシーは普通にやっていれば負けないだろう。ただ、2-1にしてからちょっと試合をコントロールできなくなっていたが。どうせなら、ボールを支配して休めばよかったのない。前半の終了間際にアシェリーコールが乱暴なタックルをしていた。今日のチェルシーはなんか怖い。

 ■ジーナス→ハドルストーン

 後半の頭からハドルストーンを投入。シティ戦ではわけわからなかったが、この試合は勝つ気満々のファンデラモスのようで。謎采配は見られなそうである。

 後半のチェルシー。前半のようながつがつ感はなく、守ってカウンターの狙いがはっきりしていた。しかし、前線に残っているのはドログバだけで、後は前で守るよりも後ろで守るような。前から潰しに行けば、トッテナムにとっては嫌なはず。全体的なラインが下がったので、ハドルストーンを中心にトッテナムがボールを回し始める。

 しかし、追加点を入れたのはチェルシー。52分。カウンターではなく、相手陣地からのスローインからの攻撃。トッテナムの緩慢な守備を見逃さずに、すばやくパスをつないで最後はジョーコール。今季のジョーコールは能力爆発したような。それしても、トッテナムは全体的に寄せが甘い。人数が足りていないならば、仕方ないのだけれど、、、そんなこともない。ゾーンの意識が強すぎるのか。ハットンは中に絞っていくカルーを見送っていたし。寄せたがりの選手大募集。

 3-1になったことで、チェルシーはまたも自陣に引き気味になる。なぜに前から守らないのか。エッシェンとランパードの綺麗なプレスが見られると思っていたのに。以前に比べると、ドログバが守備をしなくなったからだろうか。カルーはめちゃくちゃ守るようになっていく。うまいかどうかは別。そして競り合いで後手後手。クディッチーニからのロングキックを誰も競らなかったりト消極的になってくる。

 トッテナムはボールを回すことで流れを掴んでいく。普段からカウンターしかやっていないチームにボールを与えるのは良い作戦だが、攻撃を指向しているチームにボールを与えるとどうなるか。しかも、セットプレーは強いチームに引いて守るとどうなるか。

 59分にレノンを中心とした攻撃で相手にコーナーを与えてしまう。そのコーナーキックからベルバトフが頭で決めてゴール。ベルバトフのマークはテリー。テリーは競る気がないように見えるくらい棒立ちであった。案の定。

 1点差にされたことで、チェルシーも攻勢に出る。攻勢に出れば攻められるチェルシーを褒めるべきか、トッテナムの守備を嘆くべきか。しあkし、トッテナムもカウンターでやり返す無秩序な状態へ。チェルシーのシュートがボスとに当たれば、ベルバトフ→キーンで決定機を作る。

 67分にキング→ベント。勝負に出たファンデラモス。強気である。多分ゾコラがCBになるのだろう。前線は3枚である。

 70分。采配の苦手なグラント。カルー→アレックス。どんだけ後手なんだと。相手に合わせてどうすんだと。ここで攻撃の枚数を増やしたらトッテナムはゲームオーバーなんだが。ここからはトッテナムが猛攻を仕掛ける。守備をやたら頑張っていたカルーがいなくなってことで、余計にボールが回るようになったトッテナム。トッテナムにボールを回させたくなかったら。ここを抑えるべきなんだが。

 74分。またもコーナーキックから。今度はボールがファーに流れる。そのこぼれだまをハドルストーンが押し込んで同点。3-3。ここから攻撃にでるのは難しいぞチェルシー。

 79分。レノンに右サイドを切り裂かれるチェルシー。しかし、ジョーコールがいる。しかも、前から守ればチャンスはある。チェルシーは高い位置でボールを奪うと、ボールをジョーコールへ。ジョーコールはシンボンダをあっさりと交わして豪快なシュートを決めた。この場面を見て感じたのはトッテナムは3バックっぽい。

 82分。ジョーコール→バラック。誰が攻めるんだ。セットプレーの守備対策か。前線から守るでもないし。

 トッテナムはパワープレーを織り交ぜて攻撃。チェルシーは防戦一方。88分。カウバーリョの背中に当たってこぼれたボールにすばやく反応したロビーキーン。デルピエロを髣髴とさせるシュートでまさかの4-4。ロスタイムにはベルバトフが超決定機を外して終了。

 ■独り言

 監督の采配の差であった。このブログでも指摘し続けているが、グラントの采配は本当にひどい。采配以外はそこまで問題ないのが切ない。アレックス→バラック、シェフチェンコを投入。まるで機能していなかった。それよりも、前半の戦い方を継続できていれば、何の問題もなかったような。つまり、得点後の試合運びがひどかった。クディッチーニのスーパーセーブが2回あった。足元はひどいが止める能力はぴか一のようで。次はアーセナル。

 トッテナム。モチベーションうんぬんは関係なさそうである。守備面で相手に寄せる一歩を行うことができれば、進化しそうである。そして攻撃面は見ていて面白い。ハドルストーンがスタメンに定着すれば、来季は期待できそうだ。

posted by josepgualdiola |10:48 | プレミアリーグ/07~08 | コメント(5) | トラックバック(1)
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2008年03月17日

マンチェスターシティ対トッテナム ~変な采配と判定~

 プレミアは2試合くらいレポができればいいなと思っています。もうすぐ終わっちゃいますけど。それにしてもJのレポが増えましたね。3節からはJにも手を出そうと考えています。

 シティのスタメンは、ハート、コルルカ、ダン、オヌオハ、ガリード、アイルランド、フェルナンデス、ジョンソン、カスティージョ、エラーノ、ベンジャニ。コパで大活躍したカスティージョがさりげなく登場。。そんなことよりハマンとリチャーズはどうした。そしてペトロフは。。。累積か怪我かな。ユナイテッドに勝利してから不調らしい。

 トッテナムのスタメンは、ロビンソン、ハットン、ドーソン、ウッドゲイト、シンボンダ、レノン、ジーナス、ゾコラ、マルブランク、ベルバトフ、キーン。ジェナスが久々にスタメン。そろそろブレイクして欲しいなと。

 ■寄せたがりのフェルナンデス

 シティはいつもの4-1-4-1で試合に臨んだ。アンカーにはフェルナンデス。左サイドは不明。いつもだったらぺトロフが個人技でがんがん攻めるのだが、ペトロフがいないのでまったく目立たない。右サイドはカスティージョ。左利きなのに右サイド。メッシ理論か。カステージョが機能しているかというと、微妙。左足だったら、、という場面が続出していた。単純に右サイドに慣れていない可能性が高い。

 シティの守備は特徴的で4-1-4で守る。ベンジャニはほとんど守備をしないので、相手のCBは自由になることが多い。その代わりに中盤はスペースがまったくない。しかも中盤の選手がDFラインにおりていけば、しかっりとついていくので、ボールを細かく繋ぐのは難しい。ただし、CBからロングボールを蹴るのは容易である。

 前半20分までのトッテナムは、シティの守備に苦労していた。ジェナスやゾコラはイニエスタのようにドリブルでボールを運べる選手ではないし、ガゴほど縦の意識が強いわけではない。よって、ドーソンからのロングボールが続出。キーンが再三裏を狙っていたが、シティもうまく対応していた。

 でも、ロングボール作戦は地味に相手の体力を削る&DFラインを下げて中盤のスペースを少しでも広げる効果があることもちらほら。ただし、このロングボールの嵐にベルバトフはいらだっていた。ジェスチャーでもっとグランダーでよこせと。ハイボールもおさまるベルバトフの要求。ただ、ベルバトフが中盤に降りていけば、状況を打開できるような気もするのだが。この前の試合では降りていたし。

 時間がたつにつれて、シティの疲れてくる。DFラインは気持ち下がるようになるし、プレッシャーもかからなくなっていく。ゾコラやジェナスが間々絵を向く場面がちらほら。ここで若手のフェルナンデスが動き始める。アンカーなのに、中盤の4を飛び越えて相手に寄せ始めた。多分、寄せるのが大好きなのだろう。

 4-1-4と4-4-2。守備の場面でDFラインと中盤の距離が変ってくる。DFと中盤の間にアンカーがいるのだがから当たり前の話だ。しかし、アンカーが中盤を飛び越えてプレスに行くとどうなるか。しかもシティのDFラインはちょっと疲れ気味である。この現象から導かれるのは、DFと中盤の間が空きまくるというものだ。しかも、アンカーがいる前提でなので、その間隔は膨大。

 で、ここでマンチェスターユナイテッドを参考にしていると予想しているトッテナムが攻勢に出る。マルブランク、レノンがポジションを移動し、相手を背負わないでボールをもらう流行の技術を披露。トッテナムが一気に流れを引き寄せ、見事に先制点を取る。ただし、先制点の場面はコルルカの果敢なチャレンジが裏目に出たことがきっかけだった。インターセプトを狙う→追いつかなかったコルルカ。ドンマイである。

 シティの攻撃はよくわからなかった。カステージョが奮闘。あとはゴール前の混戦からエラーノがシュートしたくらいであった。どういう形で攻めたいのかが不明。ベンジャニのキープ力にもっと頼ってもいいような。

 試合から少し離れます。寄せたがりの選手を上げてみると、マドゥロ、ガゴ、フェルナンデスが上げられる。たまたまどの選手もアンカーの経験がある。アンカーが寄せに行く→つまり他の選手が寄せていないイレギュラー状態である。シティで言うと、エラーノとジョンソンだろうか。このときにフェルナンデスが寄せに行くのは危険である。寄せたがりの選手をアンカーで使う場合は、周りにカバーリングの能力の高い選手か、前にしっかり守備を行う選手がいないとやばい状態になる可能性が高い。それか、守備の場面ではひとつ前で使う。ハマンやマケレレのプレーが見たくなった前半戦だった。

 ■レノン→ハドルストーン

 ハドルストーンをDFラインに使ったら面白いかと思ったが、レノンは怪我でもしたのだろうか。普通に考えれば、ジーナスだと思うのだけれど。

 レノンがいなくなって、迫力のなくなったトッテナム。ガリードを積極的に上げて左サイドから攻勢に出るシティ。流れはもちろんシティに傾く。左サイドにいたのはエラーノだったようで。

 他にも、シティはゾーンを捨ててでも前からプレスに行く場面がちらほら。このプレスによって、トッテナムの攻撃のターンはなかなか回ってこなくなる。前半は自由だったのに、後半はきつきつ。こういうギャップで嫌だね。そして、UEFAカップの疲れあり、もともと組織的な守備はうまくない事情が相まって、トッテナムは防戦一方。最終ラインで耐えまくっていた。

 しかし、59分にシティが同点ゴール。決めたのはアイルランド。どう見てもオフサイドだった。ついていないトッテナム。66分にキーン→ベント、マルブランク→オハラ。キーンは交代に納得いかないようで、ぶちきれていた。マルブランク、キーン、レノンの攻撃のキーマンが次から次へとベンチに向かうトッテナム。謎采配である。

 70分にカスティージョ→ヴァッセル。後半のカスティージョは消えていた。時間がものすごくかかりそうである。果たしてシティにフィットするのだろうか。

 71分。逆点ゴールが決まる。コーナーキックからオヌオハ。ゾーンで守るトッテナム。コーナーをゾーンで守るのが流行っているのだろうか。思いっきりゾーンの隙間からヘディングされていた。まさかの逆転劇。

 攻めたいものの、中心選手がいないトッテナム。なんだこの状況は。不器用ながら攻める。オハラのキック制度が異様に高い。84分にセットプレーから弁とが押し込むが、なぜかオフサイド判定。ボールに絡んでいないベルバトフが取られたのかなんなのか。

 で、試合はそのまま終了。わけわからない采配と、わけわからない判定で試合が終了した。2-1でシティの勝利。久々の勝利でシティは大喜びであった。

 ■独り言

 ベルバトフが元気なかった。ハットンは前半から積極的に攻撃参加をしていた。シンボンダもしかり。この2人が攻撃面でもっと貢献できるようになればやばい。今の状態ではクロスを相手の足に当てるばかりだ。シンボンダは先制点のアシストをしたけれど。ファンデラモスは誰を狙っているのだろうか、やっぱりスペイン人か。

 ベンジャニがアデバヨールのようにサイドに流れる場面が多かった。同点ゴールもベンジャニのクロスがきっかけとなっていたし。それにしても後半はコルルカがテレビにあまり映らなかった。

 

posted by josepgualdiola |23:19 | プレミアリーグ/07~08 | コメント(5) | トラックバック(0)
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2008年03月16日

アーセナル対ミドルスブラの雑感

 アーセナルのスタメンは、アルムニア、サニャ、コロ、ギャラス、クリシー、エブエ、ファブレガス、フラミニ、フレブ、アデバヨール、ファンペルシ。なんとファンペルシがとうとう復活。ただし、今のアーセナルに馴染めるかは謎。そしてフラミニが給料問題でもめているらしい。もったいないぞアーセナル。

 ミドルスブラのスタメンは、シュウォーツァー、ヤング、フート、ウィーター、ポガテツ、オニール、シャウキ、ボーテング、ダウニング、トゥンジャイ、アリアディエール。前回の対戦でアーセナルに勝っているミドルスブラ。結構楽しみである。

 ■リバプールプレスと開き直り

 ミドルスブラの基本的な戦術はリバプールの鬼プレスに似ていると感じた。相手を追ってどこまでも。相手がDFラインでボールを持っているとき、ここまできたら、相手を追いかけよう、そんなプレスを開始する位置をどこにするかは重要である。ハーフラインが目安となっている。ハーフラインからプレスをかけるか、それとも自陣よりにするか、相手陣地よりにするか。

 リバプールはどこまでも相手を追いかけてみたり。そんな鬼プレスはリーグが終盤になればなるほど切れ味を増す。なぜに終盤になるにつれて強くなっていくかは謎である。ちなみに、今季はあまりリバプールを見ていないので、この話は昨年以降のリバプールの話である。

 で、ミドルスブラもそんなリバプールの後を追うような守備を見せた。トゥンジャイもアリアディエールもダウニングも精力的なプレスを見せた。しかし、後ろがついてこない。勇気がない。アーセナル相手に高いDFラインで守るのが怖くなって、逆に中盤にスペースを与えてしまう悲しさったらない。アーセナルが単に繋ぐだけならば、DFラインを高くしてもいいけれど、アデバヨールをDFラインの裏に走らせる飛ばしもアーセナルはやってくる。ビジャレアルもそうだけど、ボールを繋ぐこととボールを飛ばすことバランスが大切である。

 そんなわけで、リバプールの後を追うにはちょっとはやいミドルスブラ。自分達の守り方が崩壊したら、できることはひとつだけ。徹底的な引きこもりである。フートを筆頭に高さと強さを兼ね備えたDFラインは簡単には崩れない。中盤も含めて、分厚い壁を作ればアーセナルでも壊せないはずである。

 この開き直りが見事だった。ゴール前に壁を作る。アンチフットボールと呼ばれても、俺たちにはこれしかない作戦。デポルのように攻撃のことも考えた守り方ならば、批判はされないと勝手に思っている。しかし、ミドルスブラは攻撃のことを考えていない、まずは守れ!!!という感じであった。

 しかし、先制点を取ったのはミドルスブラ。GKからのロングキックでトゥンジャイが裏を取る→コロが追いつけない→中央ではギャラスがボールに集中してしまい、その隙にアリアディエールがマークを外す動きを行う→あとは言うまでもない。ボールウォッチャーになるミスはプロでも良く起きるわけで、マークを外す動きは相手がボールを見たときに行おう。闇雲に走っても駄目。

 そんな奇跡の先制点で、俄然集中力の高まるミドルスブラ。がんがんに攻めまくるアーセナル。しかし、得意のパスは回るけれどゴール前での崩しが行われない昨年の悪いときに似た現象が起こっていた。

 それでも、ファブレガスは昨シーズンの終了間際から急にゴールを意識するようになっていて、この試合でも果敢に行っていた。エブエも相変わらずドリブルで仕掛けまくっていた。

 何が足りなかったか。フレブの左サイドとアデバヨールとファンペルシーの関係がちと不味かった。普段のフレブは中央から両サイド好き勝手に動き回ることで持ち味を強烈に発揮する。フレブが自由に動いたことでできるスペースには様々な選手が飛び出すことで補完が成り立っている。

 今日の中央は病み上がりのファンペルシー。今のアーセナルにファンペルシーの居場所があるかは微妙だと考えている。今年のアーセナルのサッカーは昨シーズンの終盤と相手をリスペクトしたサッカーの進化系だと勝手に考えている。昨年にも今年っぽさを出した試合は多々あったが、、そこにファンペルシーがいた記憶が、、、、自分にはまったくないという政治家みたいな理由でファンペルシーは大丈夫か心配なのである。時間をかければ、大丈夫だと思うけれど。時間をかける時期ではないような。

 で、今日のファンペルシー。やっぱり病み上がりでもらしさは少し発揮。でも、気になることが1点。やっぱり左サイドが好きなのか。例えばフレブが中に絞る→アデバヨールが左サイドに出る→ファブレガスが飛び出してくる。なんてアーセナルの特有な場面。これがフレブが中に絞る→ファンペルシーが左サイドに出る→アデバヨールは中央にいる→ファンブレガスはどこへ行った。アデバヨールはなぜ髪形を変えたのだろうか。そんなアデバヨールは珍しく右サイドに流れていた。サイド専門のエブエがいるのに。

 後半の途中からベントナーとウォルコットが出てくる。交代したのはサニャとファンペルシー。流動性じゃなくて、パワープレーか。でもアーセナルは意地でも繋ぐ。特に相手がプレスに来なければ、ボールを飛ばす必要性もないし。ただ、時々飛ばすのだけれど、ベントナーは良い働きをする雰囲気はかもし出していたが、パワープレーをするアーセナルあまり想像できない。引きこもっている相手にウォルコットもどうなんだと。

 で、点が流れの中から入りそうもない。しかも、時間がたつにつれて、相手は守備の枚数が増えていく。そんなときはパワープレーかセットプレー。しかし、ドリブルで仕掛ける回数がそもそも少ないし、ファウルを狙う感じでもない。エブエ抜きすぎ。

 最後の最後でコーナーキックからコロが決めて何とか同点。コロのヘディング→シュートコースで相手の邪魔をしたフラミニが巧み。ロスタイムにも猛攻を見せたものの、1-1で試合は終了した。

 ■独り言

 フレブの動きが悪いのは周りとの兼ね合いだろうけれど、もう少し強引に仕掛けて相手をファウルを誘ってもいいかと。フレブのシュートは期待していないので。フラミニとファブレガスが恐ろしく走っていたけれど、あれだけパスを回せれば、休む時間もあるだろう。モウリーニョがそんなことをいっていたような。

 ここから先は茨道のプレミア。CLもプレミアも残っているチームが多いので、大変そうである。どのチームもベストを尽くせればいいなと。チェルシーが優勝したら面白いなーー。

posted by josepgualdiola |19:47 | プレミアリーグ/07~08 | コメント(3) | トラックバック(0)
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