2007年06月26日
前半戦の総括はこちら。残念ながら2位です。
■結局何が一番悪かったのか
ここでも散々述べてきたが、ビルドアップが巧く行かなかったのが最大の原因だと思う。それを解決するために、ライーカールトは3-4-3などの対策をしたが、どれも有効的なものではなかった。最終的にはデコシャビイニを中盤で同時に使う、このような結論に達した。デコシャビイニは攻撃大好きである。つまり、攻撃のときに守備のことを考える選手がいなくなってしまった。本当は考えていたと思うが、それがプレーに現れていたのはイニエスタくらいであった。
ビルドアップが巧く行かないと何が起こるのか。昨年のバルセロナの場合、DFライン+エジミウソンがスタメンであることが多かった。もちろんこのメンツだけで水を運ぶことは難しい。そこにデコが中盤から下がってきて、水運びを行っていた。昨年はこれで特に問題がなかった。ちなみにデコがいない場合、アンカーの前にいるのはイニエスタ、ファンボメルであった。この2人は中盤に降りてこないので、ビルドアップがぼろぼろになることが多かった。
リーガで圧倒的な力を見せていたバルセロナ。そこに無策で挑み続けるチームは当然少ない。どのチームも徹底してバルサ対策を行ってきた。徹底的に水運びの妨害である。デコが中盤に下がったらついていき、シャビが中盤に下がってもついていく。このせいでデコ、シャビが下がってもバルサのボール回しは巧く行かなかった。つまり、さらに人を必要としたわけだ。メッシ、ロナウジーニョが中盤に降りてくる回数は増えたのではないかと思う。
セビリアのピボーテは横ではなく縦に並ぶ。ポウルセンが後ろに、レナトが前に。この並びの狙いはレナトにFWのフォローをさせるためだ。カヌーテに当てることの多いセビリアはそのセカンドボールを狙うためにピボーテを縦関係にする。
バルサの中盤は逆三角形である。前線に多い人数を残したのはセカンドボールを拾うため、前線から激しいプレスをかけるため、そしてエトーが孤立しないようにするためだと思う。バルサの3トップはボールを受けるまではサイドに張っていることが多い。自分がボールを受けると中央に入ってくるが、決して楔のボールが誰かに入った時に連動するような動きはなかったし、そもそも距離が離れている。
恐らく、CFの孤立を防ぐのはデコシャビの仕事だったのではないだろうか。しかし、デコシャビはビルドアップをしなければいけないので中盤に下がる。ボールを運べたら、今度は前線に飛び出す。昨シーズンまではここまで運動量を求めなれなかった気がする。それでも中盤に降りることで簡単にパスを回せるならば、そこまで問題にならなかっただろう。しかし、中盤に下がればファウルすれすれのプレスが待っている。それをなんとかくぐりぬけ、攻撃に加わり、ボールを奪われたら最初にプレスに行かなければいけない。これはちょっときつい。というか無理。
そんなわけでCFは孤立した。最初に孤立したのはグジョンセン。新加入の選手にこれはきつい。グジョンセンは中盤に下がることなく、前線でボールを待っていた。絶対に下がらなかった。恐らく監督の指示だろう。ちっとも楔のボールがこないので裏を狙うことにしたが、ボールが出てこない状況が続いた。
次にサビオラが孤立した。しかしサビオラは知っていた。特にシャビとの連携が良いサビオラは中盤との距離感を他のCFと違い近くした。そのおかげでバルサのパス回しは円滑になった。しかもサビオラは独特のドリブルを持っている。ファウルをもらうことができる。何度もチャンスを作っていた。
最後にエトー。怪我から復帰したエトーは他の選手と違いロナウジーニョと抜群の相性を見える。この2人のコンビはすごい。復帰当初こそは点を取れることができたものの、その後は神から見放されたようだった。お得意の鬼プレスはしたりしなかったりだった。時にはロナウジーニョよりも守備をしない試合があったくらいだ。そんなエトーもしっかり孤立していた。エトーに対する相手DFのあたりは尋常でなく、何度も吹っ飛ばされていた。ボールをキープできる場面は少なかった。
CFの対応はここの選手によって統一された動きは少なく、選手の自主性に任さていたようだ。ビルドアップが巧く行かない→人数をかける→前線の人数が足りない、、このあとの解決策がなかった。
他の選手との違いを見せたのはイニエスタだった。終盤こそ動きの質が落ちたものの、シーズンを通じて絶好調だったイニエスタはパスで水を運ぶことなく、ドリブルで水を運んだ。デコやシャビにはできないプレーだ。よって、イニエスタがスタメンになる場面が増えた。しかし、そうなると守備の問題が出てくる。イニエスタがアンカーに入ると、ロングボールに弱くなる。イニエスタは決して競り合いに強くない。
■どうすればボールを前線に運べたか
ここでも何度も述べているが、イニエスタをメッシの位置で使えば問題は解決する。試合でも実証済みだ。バルサの左サイドが流動的に変わることはある。エトー⇔ロナウジーニョ。グジョンセンが左サイドをやることもあった。右サイドのメッシ、ジュリは右サイドで驚異的なプレーをするが他のポジションではかなり微妙である。
イニエスタを右サイドで使うと面白いことが起こる。イニエスタなしでボールを問題なく運べるなら彼は右サイドにいるだろうが、ボールがこなければかれはさっそうと中盤に降りていく。しかも右サイドにこだわらず。イニエスタが下がれば中盤はデコシャビイニ+エジミウソンになる。さすがのエジミウソンもこれだけパスコースがあればなんとかなる。
イニエスタが下がったことによるスペースは流動的に誰かが埋める。自分の見た試合ではデコ、ロナウジーニョが埋めていた。時にはもちろん右SBが上がってきていた。中盤、前線のポジションチェンジが活発化することによって、相手のゾーンは混乱する。相手を混乱させてしまえば、別に人数をかけなくてもビルドアップはできる。
ただし、あくまでこれはビルドアップが巧く行かない状況での布陣だ。相手が引きこもっている場合はもちろんメッシのほうがすばらしい。
■Q&A
Q、前線からの守備が機能しなかったのはなぜですか??
A、デコシャビに求められる運動量が増えすぎたこと、守備をしなくても勝てるという慢心が原因だと思います。前者は上記のとおりです。後者はシーズン途中でバルデスやプジョルが前線から守備をしてくれないと、、、という発言以降、多少ましになったからです。モラルの高いジュリ、イニエスタは言われる前から懸命に守備をしていました。
Q、サイドバックは結局どうするべきだったのでしょうか。
A、ロナウジーニョの裏、ザンブロッタの裏は最後まで弱点でした。途中からザンブロッタは飛び出さなくなることもありました。ロナウジーニョの裏はなんとなくうやむやのままです。ただ、ロナウジーニョが守備をするようになってきているので、多少はよくなる可能性があります。ただ飛び出しを自重してしまうと、バルサがバルサらしくなくなってしまうように思います。
解決策としてはセビリアのまねがいいかもしれません。メッシはSBの飛び出しを必要としないので、右SBは守備専門にしてしまうのがいいでしょう。
Q、ライーカールトってなんなの。。
A、愉快な采配を連発したライーカールト。ベンゲルがいなくなるからアンリが脱出!!したように、選手からの信頼感は高いのかもしれません。ただエトーの発言、グジョンセンの発言、ラーション、サビオラの処遇など、本当に信頼されているのか微妙です。また、優勝を逃した試合の後に、僕達は慢心していたよ、という発言が多々ありました。それをコントロールするのは監督の仕事です。プジョルに頑張ってもらいたいです。
Q、補強は??
A、守れる右SB。プジョルなみのCB。エトーがアフリカに帰る時期があるので、ライーカールトの下でも文句を言わないFW。デコシャビのバックアッパーにボメルみたいな選手。あと優秀なコーチか監督。
Q、アンリ取ったけどどう使うの。
A、アンリは前線で自由にしてあげるのが一番良い使い道だと思います。ただバルサの場合、3トップが前線に残っているので、あまりスペースがないです。ロナウジーニョを中央で使い、ピボーテを2枚にする方法もあります。ポゼッションを捨ててカウンターチームになるのも手です。ライーカールトがどうするのか楽しみです。
posted by josepgualdiola |09:40 |
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2007年06月12日
前回のレポはこちら。このように前回の対戦でバルサはぼこぼこにやられている。内容があまりにひどかったので今でも強く記憶に残っている。残された試合の中で、最大の壁がエスパニョールであることは、前回の対戦を見ていれば明らかなことであった。しかもロナウジーニョがいない。
今シーズンのロナウジーニョの軌跡を振り返ってみる。コンディションが悪くさらに周りも使わない→コンディションが復活し、スーパーなプレーを連発→世界クラブ選手権→コンディションが悪化するも、周りを使うようになる→相変わらずドリブルで相手を抜けないが守備をがんばるようになった。つまり、今までに比べると、ロナウジーニョを使うことによる周りへのデメリットは少し減ってきている。グティよりはましである。ロナウジーニョの不在はちょっと痛いかもしれない。
そんなバルセロナのスタメンはいつもどおりである。中盤がイニ、デコ、シャビ。この3人を使わなければ、ボールを回せないので理解できる。前線はグジョンセン、エトー、メッシ。サビオラはどこいった。
■エスパニョールの優勢かと思いきや
守備の場面で、エスパニョールは4-5-1で守る。トップ下の選手がアンカーの選手を見る。そうすれば、ラインを下げない限り、数的不利に落ちることはない。余裕を持ってボールを回させないようにすれば、バルサは勝手に自滅する。この相手に余裕を与えないプレスは結構疲れる。また、前線にサボる選手がいた場合、無駄プレスになることが多い。しかし、エスパニョールの選手はサボらない。
よって、イニエスタがいようがいまいが、バルサは細かいパスでボールを前に運ぶことができなかった。こんなときボールがこないのを待ち構えて、ロナウジーニョやメッシが後ろにボールを受けに来て状況を打開する。しかし、ロナウジーニョの代わりのグジョンセンが中盤に降りてくることはないし、今日のメッシは前線に残ったままだった。
バルサはロングパスに頼ることになる。しかし、今度はマルケスがいない。テュラムの勝負パスは結構怪しい。たまに持ちすぎて取られたりすることもある。相手を引き付けてそのまま取られる。かなり笑えない。
多少ロングパスの精度が悪くても前線の選手にキープ力があればなんとかなってしまうが、最近のエトーはDFの厳しいチェックの前に無力。
こうしてエスパニョールにボールを奪われると、バルサは裏を何度も狙われ何とかオフサイドで切り抜ける。しかし危なっかしい場面が目立つ。その理由はエスパニョールの選手に余裕を持たせてしまったからだ。エスパニョールの寄せに比べて、バルサの自陣での寄せはゆるい。そもそも人数が足りていないという問題もある。デラペーニャを自由にしたらやられるのはスペインの常識。
しかし、徐々に悪かったバルサが流れをつかみ始める。理由は両SBが危険なまでに高い位置を取ったことで、そのポジションチェンジからバルサはフリーになる選手が生まれ始める。それと同時にエスパニョールの寄せが甘くなる。さすがに前線からプレスを永遠にやるのは無理な話。
バルサは前線までボールが運ぶことができると、あとはじわじわとエスパニョールゴールに迫る。ボールを奪われればアグレッシブな守備で相手の攻撃の芽を摘み、攻撃をエンドレスで続ける。イニエスタは妙に高い位置にいた
。開き直ったのかもしれないが、あれだけの人数で前からプレスに行けば、エスパニョールの攻撃は機能しなくなる。
しかし、それでも時々エパニョールのカウンターが牙をみせる。中心はデラペーニャ。左サイド、つまりザンブロッタが上がったことによるスペースに彼は陣取りそこからカウンターを仕掛けた。イニエスタがいない、ザンブロッタもいない状態なのでデラペーニャは無敵状態になる。
つまり、どっちの守備陣が先に崩壊するかの試合となっていく。バルサの攻撃の状態はは多人数対多人数、エスパニョールは少人数対少人数
先にぶっ壊れたのはバルセロナ。デラペーニャにハーフラインから独走を許し、最後は綺麗なスルーパス。これをタムードは決めるだけであった。メッシがデラペーニャを追いかけることを簡単に放棄していたのが印象的であった。
失点後、バルセロナが神の手再来で同点ゴールを決め前半は終了。バルサの攻撃も迫力のあるものであった。ザンブロッタは上がりっぱなし。
■ジオ→オレゲール
後ろは三人で守れ。そんなメッセージを感じることができる交代である。前にロナウジーニョのいないジオなんてただのジオだ。前半の中盤以降からグジョンセンとエトーがポジションを替えた。エトーは中央から逃げることが癖になっているかもしれない。グジョンセンが中央にいたほうがいい気がする。ボールのもらい方がグジョンセンのほうが巧いからだ。
後半は前半の終了間際と同じ展開だ始まる。バルサの波状攻撃をエスパニョールがゴール前で跳ね返す形だ。エスパニョールはDFラインも中盤も下がってしまい、カウンターに希望を託す。
しかし、デラペーニャの動きが前半と比べて悪くなっていく。苛立ちを表に出し、それがプレーにも影響していた。味方からパスがこない場面もあり、不思議な光景であった。
そしてごり押しでデコ→メッシでバルサが逆転に成功する。問題はここからだ。最近のバルサは後半にリードするとがむしゃらさがなくなり、守りきると表現するには中途半端なサッカーを披露し、勝ち点をことごとく失ってきた。
どうするバルサ。
■逆転後
がむしゃらさをバルサはあっさりと捨てて、攻撃の枚数を減らした。両SBはまったく上がらなくなったし、デコシャビイニの攻撃参加もかなり守備を意識したものになっていった。
がむしゃらさを搭載したバルサの攻撃はとにかく早い。ボールを一目散にゴール前に運び、そこから攻撃を仕掛ける。本来のバルサは後ろでゆったりとボーるを回して相手の穴を見つけていくものだ。
つまりバルサの攻撃はいつもどおりのものになっていく。すると、今まで引きこもっていたエスパニョールは徐々にラインを上げていく。そうすればエスパニョールは復活する。サイドからクロス、デラペーニャのスルーパスとゆっくりとエスパニョールが自分達のサッカーを取り戻していく。バルサが自分達のスタイルに戻したために。
メッシが体を張って守るようになり、3点目が入りそうになってもエスパニョールは意地で耐える。コーナキックからグジョンセンがドンピシャであわせてもボールは枠を外れた。このヘディングシュートの後にグジョンセンはモッタと交代。完全に守りきりを図る。守りきれた記憶はあまりない。
しかし、バルサはうまくボールを回し時間を潰していく。お手本のようなサッカーであった。しかし、今度はルフェテにスルーパスを通され、タムードに同点ゴールを決められてしまう。
エスパニョールのDFにプレス。DFは逆サイドにロングパス。ルフェテにボールがおさまる。ルフェテは寄せに来た選手を交わし、スルーパス→テュラム、プジョルはラインを上げたのに、オレゲールはラインを下げる。ドンマイオレゲール。試合終了。
■独り言
バルサは微妙なオフサイドを含めて、裏を取られすぎであった。エスパニョールの狙いが裏へのスルーパス。だとしてもやられすぎである。基本的に簡単に前を向けさせているから通させているのだと思う。攻撃重視の布陣だと中盤の守備人数がいなくなることが多い。エジミウソンが1人いても状況はあまり変わらない。
こうなったらシャビデコの位置にダービッツのような選手を来期は使うべきだと思う。間違ってもランパードなんて使ってはいけない。今年と同じ過ちを繰り返すだけだ。
posted by josepgualdiola |20:17 |
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2007年05月28日
前節アトレチコの自爆によって大勝することができたバルセロナ。大勝によって、バルサの選手に良い影響が出ればいい。ヘタフェはモラルが高いチームなので、UEFA出場権とか関係なく全力で望んでくるだろう。特に時期レアルの監督との噂のあるシェスターは是が非でも勝ちたいはずだ。
バルサのスタメンで、いつもと異なるポジションは右SBにベレッチ。ザンブロッタは軽傷のため欠場。マルケスは今シーズン絶望。ヘタフェはチーム得点王のグイサが直前に怪我をしたため、冬に加入したヴェルバコフスキスがスタメン。中盤はデコ、エジミウソン、シャビ。
■立ち上がりの先制点
序盤から球際に強さを見せるヘタフェ。エトーがボールを奪われたあとに、やり返すようにフィジカルで相手を吹き飛ばしている姿が印象的であった。ヘタフェは組織的な守備によってメッシからボールを奪うと、一気に速攻。ベレッチが前線に飛び出したことによってできたスペースに、ヘタフェの選手は上がってきていた。その選手を使えば、この速攻でヘタフェはいきなり先制したかもしれない。この場面では点が入らなかった。
その後すぐに、DFラインからのパスをメッシに奪われ→エトーにスルーパス。エトーがDF、GKを引き寄せてロナウジーニョにパス。ロナウジーニョは押し込むだけであった。ヘタフェは出鼻をくじかれる展開となる。バルサの立場から考えると、最高の立ち上がりである。
■潰しあいと攻撃の枚数
デコが髪型を坊主に変えた。真意はわからないが、恐らく気合を入れるためだろう。デコの髪型からもわかるように、バルサの特別な選手達はいつもとプレーが違った。通常ならば見送るシーンでも、特別な選手達は懸命にボールを追いかけた。また、ビルドアップの場面でも頻繁に顔を出し、特にロナウジーニョ、メッシがバルサの攻撃の起点となっていた。エジミウソンがアンカーなので前線の選手が助けに来ないとボールを前に運べない。この現象はいつもどおりであった。
ただし、ヘタフェの寄せも早い。ロナウジーニョらが後ろに下がることで誰かが上がるわけではない。よってロナウジーニョが上がってくるまでバルサは待つか、そのときに前線にいた選手だけで攻めるかの選択をしなければならない。通常ではゆったりポゼッションをすれば良い。しかし、ヘタフェのアグレッシブな守備はそれを許さない。その結果、バルサは決定機をなかなか作れない状態が続く。そして前線の選手がビルドアップを助けなければ、テュラムのリスクの高いドリブルがいつものように見られた。
ヘタフェの寄せはきつい。審判によってはファウルを取られる危険もある。ただし、決して悪質なわけではない。体の張り方がすさまじいのだ。その寄せによって、バルサの攻撃は何度も分断されていた。ボールを取られた選手はファウルをアピールするが、なかなか取って貰えない。すると、先述したエトーのようにやり返す選手が続々と出てくる。やり返すといってもヘタフェの寄せよりもちょっときつい寄せだ。ヘタフェの寄せがファウルぎりぎりなので、それ以上に強い寄せをバルサがすればファウルを取られる。バルサからすると、なぜ自分達だけファウルを取られるんだ!!!という話だが、外から見ているとその理由は一目瞭然である。
時間がたつにつれてヘタフェがボールを持ち、バルサゴールに迫っていく。潰しあいはヘタフェ有利が有利。そしてボール回しも巧い。よって、フィニッシュまではいかないが、徐々にゴールに迫っていくヘタフェの攻撃は不気味なものだった。しかし、ヘタフェはバルサの攻撃を恐れ、いつもより攻撃の枚数が少なかった。波状攻撃をいつ仕掛けるかのか注目である。ロナウジーニョらの気合がヘタフェを少し臆病にしていた。
バルサはボールを奪いウ、カウンターを仕掛けるものの球際で負けてしまい、やり返してファウル。このような場面が目立った。バルサの選手はみな確かに気合が入っていたが、ヘタフェはそれ以上の力強さを球際で発揮していた。どうしたらあんなに球際に強くなれるのだろうか。
そしてロナウジーニョがあからさまにやり返して一発退場。ロナウジーニョがもつれ合ったあとの、両チームの選手が集まってきた場面でバルサの選手はいらだっているように見えた。やはりストレスがたまっていたのだろう。それにしてもデコはああ見えて、かなりきれやすい。ちなみにロナウジーニョがやり返したのは2回目だった。このシーンでベレンゲルもイエローだったが、それに値するプレーではなかったと思う。カンプノウには白いハンカチがちらほら。ついでにデコもイエローをもらっていた。そしてその後すぐに前半終了。
■4-3-2
バルサは1人減ったので3トップを2トップにして後半に臨む。ヘタフェの注意点はレッドをもらわないことだろう。恐らく赤を出されやすい状況にあるので。ヘタフェの中盤は中に絞ることが多い。いろいろな理由があるがSBのオーバーラップを促すことや、相手SBを前線に飛び出させることなどがある。後半のバルサのシステムはそうしてもサイドが空く。ヘタフェもSBが上がらない限り空く。このサイドを巧く活用できればヘタフェは勝つことができるだろう。
しかし、後半は前半と真逆なことが起きる。ヘタフェは後半が始まっても、前半と同じような寄せを見せたが、、、笛を吹かれるようになった。そして今度はバルサの寄せが笛を吹かれないようになる。何でだ。この審判の行動によって、ヘタフェは危機を感じるようになる。退場させられるのではないかと。ここからヘタフェの寄せが少し甘くなる。そこをメッシがドリブルで仕掛けてくるのだからたまったものではない。メッシに関してはトラウマもある。
■交代策
ヘタフェは流れを変えるために2人同時交代。ナチョ→アルビン。ヴェルバコフスキス→パチョン。ナチョは黄色をもらったため、ヴェルバコフスキスはまったく試合になじんでいなかった。そしてパチョンがいきなりビックチャンスをつかむがバルデスが好セーブ。そしてアルビンはいきなり黄色をもらう。
バルサはベレッチ→オレゲールで守備固め。攻撃は前線の選手に任せ後ろは守備を!ということだろう。この交代以降メッシやエトーが個人技で特攻。これにヘタフェは苦しめられた。そんななかアボンダンシエリは冷静にシュートを止め、シャビは冷静にボールをキープしていた。
バルサは後ろに人数を残す作戦に出て時折突破を許すものの、しっかりと守りきって無事に勝った。
■独り言
バルサのプレスは危機迫るものがあった。気合というより怒りという表現が合うような気がする。ただし、集団で囲むとかわされる場面が目立った。一対一ではあまり負けていなかった。ここは修正するべきだろう。時々、まったくプレスがかからずチャンスを作られる場面も何度かあった。
それにしてもヘタフェは強い。
posted by josepgualdiola |17:12 |
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2007年05月21日
バルサはエジミウソンをアンカーとしたシステムで試合に臨んだ。噂のあった4-4-2ではなく、いつも通りの4-3-3。イニエスタは控えである。アトレチコのカウンター対策かもしれない。注目はエトーの決定力と、前節気合の入りまくっていたデコである。
アトレチコはいつのまにかトーレスのワントップ。アグエロはどうした。。レアルが優勝争いをしていることもあって、どのくらいのモチベーションで試合に臨むのか不明。ペトロフがスタメン。
天気は雨。芝生はかなり水を含んでいる。
■ピッチコンディションが悪い!?
今期の序盤に両翼をそろって失ったアトレチコはカウンターで現在の位置につけている。フラード、ガジェッティは確かに自分らしさをアピールしたが、ピボーテに試合を組み立てられる選手がいなかったことで、試合内容は切ないものが多かった。マニシェ、コスチーニャ、リュクサンと世界に通用する才能を持った選手がいる。しかし、どの選手も試合を組み立てる能力に秀でているわけではない。来期はラウールガルシアが来るそうなので、状況は改善されるだろう。
そんなアトレチコのサッカーは堅固な守備をベースとした速攻である。前線からプレスに行くタイプでも、中盤のスペースをつぶす守り方をするわけでもない。どちらかというと、引きこもり系で、ロングカウンター。この力で組織を壊せる選手がFWにいるので、これが結構厄介なのである。
しかし、本日の芝生は大量の水を含んでいる。その程度はスライディングをしたら水しぶきが上がるくらいだ。このようなピッチコンディションで長い距離をドリブルするのは困難だろう、、、と思っていたら特に苦労せずにドリブルしていて驚いた。長い距離のドリブルには苦労していたが。もちろん、バルサはいつもどおりパスを繋いでいた。ただ、ボールと関係のないところで踏ん張りが効かずに、転ぶ選手は続出していた。
■守備をしないトーレス対エジミウソン
アトレチコのFWは守備をしない。トーレスの1トップだろうが、アグエロとの2トップだろうが基本的に守備をしない。守備を求められていないのだろうな、周りがわかるほど不自然なまでに守備をしない。
つまり、バルサのDFラインは基本的に自由にボールを持てる。エジミウソンにはトップ下のフラードがつくようでマンツーマンというほどつかない。つまり、エジミウソンへのプレスもきつくない。ボールを回すことで試合の流れをつかむバルサとしたら、アトレチコの戦い方は非常に相性のいいものだろう。
デコシャビがピボーテの位置までボールをもらいに下がると、アトレチコの選手も一緒についてくるが、他のチームのそれに比べるとマークが厳しくない。つまり、バルサしたらこの相手には最低でもボールを支配したいところだ。
しかし、前線にボールを運ぶことはできなかった。デコのプレーからは気合が感じられたが、エトーにはボールが入らない、メッシは消えている、ロナウジーニョもどうしたらいいかわからない状態で、ボールがせわしく動き回っている展開となった。
一方でアトレチコの攻撃も連動性のかけらもなく、トーレスが特攻するだけであった。ペトロフに全盛期のキレはない。なまじ両CBのキックの精度が高いので、トーレス狙いのロングボールが異常に多かった。守備面でも玉際に強く行くものではなく、時間がただ過ぎていった。
そんな展開の中、マニシェが怪我の治療のため、ピッチを離れている間にメッシが点を取る。前半の39分。中央でボールをもらったメッシはリュクサンを置き去りにし、エトーとワンツーで中央突破。人数が足りているのに、あっさりとやられてしまった。その後マニシェ→マキシ。マキシもとうとう復帰。
すぐに2点目が入る。テュラムのロングボールをザンブロッタがフリーで裏へ抜け出す。すると、キーパーがなぜか高いポジションを取っていたので、簡単にループシュート。第二キーパーのクエージャルの完全なミスである。それにしても、アトレチコのマークの受け渡しの稚拙さがもろにでた場面であった。
そしてすぐに3点目が入る。またもキーパのミス。コーナーキックからのカウンターであった。前半は3-0で終わる。
■なぜ急にアトレチコは崩れたのか
前半の30分過ぎまで、バルサはほとんどチャンスを作れなかった。それなのに急に3得点である。きっかけとしてマニシェの負傷退場が真っ先に考えられる。ちなみに、エジミウソンに踏まれたからだ。マニシェの役目は対面のデコを抑えることと、ボールを追い掛け回すこと。リュクサンが後ろでバランスを取っているのに対して、マニシェは相手にプレッシャーをかけ続ける役割であった。
そんなマニシェがいなくなった直後にアトレチコは失点する。その場面を見返してみると、アトレチコのポジショニングがかなりおかしい。マニシェのいるべきポジションのカバーが誰もいないのだ。普通に考えれば、フラドがそのまま下がればいい。しかし、フラドは自分のゾーンを越えてボールに寄せていた。そのせいで、中央にスペースができる。ガジェッティがほんの少しだけ中央にポジションを絞っていた姿が切なかった。マニシェの穴埋めに関して、ベンチから指示がなかったのか。
その後マキシが入ってきて、トーレスと2トップを組む。しかし、この交代によって、中盤でのマークの受け渡しがかなり雑になってしまう。デコシャビがピボーテの位置に下がってボールをもらいに行く。これに誰もついていかなくなった。
つまり、マニシェの負傷退場によって、今まで巧くいっていた守備のやり方を継続することができなくなった。ただ、マニシェは決して特別なことをやっていたわけではない。なぜマニシェの代わりを誰もできなかったのか。切ないところである。後半もまったくこの問題を修正できなかったので、この試合はこれで終わり。
■独り言
レクレも自滅と書いたが、アトレチコはそれを上回る自滅であった。バルサは運が良かった。これで勢いに乗れればかなり面白い。でもヘタフェは自滅しないと思う。多分。
posted by josepgualdiola |00:00 |
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2007年05月14日
国王杯で散々な結果となってしまったバルセロナ。メンバーも決して二軍というわけではなかった。この大敗によって、バルセロナはどう変わるのか。注目はエトーの復活なるかだろう。
スタメンはバルデス、ザンブロッタ、テュラム、ジオ、イニエスタ、シャビ、デコ、メッシ、ロナウジーニョ、エトー。ベストメンバーである。やはり、シャビデコイニを同時期用しないと攻撃がままならないという判断なのだろう。ジュリがなぜかベンチ外。なんでだ。
ベティスはイルレタ以後、徐々に調子を上げてきている。降格圏から完全に脱したわけではないが、恐らく大丈夫。ただモチベーションはまだ高いはず。スタメンを見る限り、バルサ対策をしてきた感じがする。スタメンに攻撃的な選手が少ないからだ。恐らく守備から入りましょう、ということなのだろう。
■開始早々のPK
シャビデコイニの3人が出場しているので、ボールは回るはずだ。実際にボールは回った。その原因はベティスの守り方にある。ベティスのシステムは4-5-1。トップ下の選手がイニエスタにつき、両SHの選手がバルサの両SBにつく。ここまではまったく問題ない。問題はピボーテの選手にあった。ベティスのピボーテの選手は、シャビが後ろに下がってもついていかなかった。すると、イニエスタの位置でシャビがフリーで前を向くことができるようになる。このような状況になってしまうとゲームオーバーだ。ここでシャビのマークについていけば、デコもボールをもらいに下がることになる。そうなれば、前線の選手の数は減り、バルサの攻撃は個人能力に頼る攻撃になることが多い。
シャビが前を向き→ボールがつながっていって→デコが仕掛けてPKを奪った。シャビをフリーにするような守備は、決してやってはいけない。シャビへの対応は非常にまずかったが、ベティスのサイドの守備は非常にタイトなものであった。ロナウジーニョがPKを決めてバルサが先制。このまま攻め続ければ、余裕で勝てそうな雰囲気である。ビルドアップにそこまで苦労していないので、ごり押しで攻めれば何とかなるだろう。
■気になるバルサの守備
その1分後、バルサがまずい守備を披露する。単純なスローインから数的不利を作られてしまった。その攻撃はベティスの自滅で終わったが、バルサの守備のまずさが表現された場面となった。失点にはならなかったが、こういう守備はありえない。
ジオが前線に飛び出す→しかし、ボールがサイドラインを割る。ベティスは前線の選手にゆっくりとしたペースでスローイン。バルサは誰も競らない。右サイドのオトンコールにボールが渡る→プジョルが攻撃を遅らせようと、オトンコールと左サイドで対峙。イニエスタ、ジオがオトンコールに近づいてくる。そのまま寄せればいいのに、イニエスタ、ジオは見ているだけ。イニエスタは中へのコースをきっているつもりだったろうが、微妙なポジショニングだった。中央にいるのはテュラム、ザンブロッタ。相手も2人。そこに中盤からベティスの選手がフリーで上がってくる。しかし、バルサの選手は誰もついてこない。
ついてこなかったのはデコだ。カウンターでもない場面でついてこないのは論外。ジオは戻りが遅かった。イニエスタのポジショニングは意味がなかった。ただし、ジオの戻りが遅いことや、イニエスタのポジショニングは後ろの選手の指示でどうにでもなる。しかし、修正されなかったので、もしかしたらコミュニケーションが取れていないのかもしれない。これは結構やばい問題である。
■バルサペース
最近のバルサは先制後、攻撃の手を緩めることが多い。この日も例外ではなかった。試合を支配できると思ったが、実際はそこまでポジティブな意味でボールを持っているわけではなかった。例えば、シャビ。後ろに戻り、ビルドアップを助けることが、この試合では容易にできた。相手がついてこないのだから。しかし、その数はなぜか時間とともに減った。そのせいで、ビルドアップには時間がかかるようになる。
また、エトーにボールがおさまらない。楔のボールを入れても簡単に奪われる場面が目立った。いつもどおりである。そして、サイドのロナウジーニョ、メッシは対面の相手に苦しめられていた。この試合のベティスのサイドの守り方はきつく寄せ、周りの選手がサポートに行く形であった。よくある形はSHとSBが挟み込む形だが、べティスは状況に応じて、ピボーテの選手も寄せに来ていた。SBを使えるロナウジーニョが何度かジオと左サイドを突破したのに比べて、SBを使う能力のないメッシはかなりきつそうであった。
つまり、両サイドはきつい。ビルドアップはなんとかなるが、流れるようなパス回しではないという状況が続く。前線の選手を助けるような中盤の動きもなく、どこかダイナミズムのかけた攻撃に見えた。選手同士の意図が合えばいい形になるが、それぞれが同じ絵を想像していない。そのように見えた。
好調だったのはデコ、イニエスタ。ベティスの中央の守備が甘かったことも、好調に見えた要因だろう。個人で仕掛けていくさまは相手に脅威を与えていた。ただし、イニエスタは低い位置にいるので、脅威になる場面が全体的に少なかった。
前半のバルサはエトーが2度、イニエスタが1度決定機を外した。時間がたつにつれて、ベティスのマークは甘くなり、メッシが何度もチャンスメイク。後半もこのまま行けば問題はないだろう。
■ザンブロッタ→ベレッチ
後半の頭からなぜかベレッチを投入。攻撃的に行こうというメッセージなのか。実際にはリスクをかけて攻めることはなく、これでは点が入らないだろうなという感じであった。
バルサはエトーとメッシがポジションを代えた。メッシを復活させるためだろう。しかし、ロナウジーニョのように後ろまで下がっていかないメッシには、中央にいてもボールがこない。他の選手が前線にまでボールを運び、相手陣内深くでボールを回せているなら、メッシが中央でも問題ないと思う。ただそこまで自由自在にボールをまわせていたわけではないので、メッシの中央は失敗に終わる。
15分以降にベティスがアスンソン、ソビスを投入。そろそろ攻撃的にいくぜ、ということなのだろう。前半のベティスはオトンコールしか槍がなく、バルサの守備が機能しようがしまいが関係なかった。しかも、そのオトンコールのクロスの質が悪いのだから、どうしようもない。
アスンソンはセットプレーの名手である。パスの能力は高い。何度も楔のボールを入れたり、バルサの選手の間を巧く通していた。アスンソンの加入は多少いい影響が出たが、ソビスが入ったことによる影響はあまりなかった。
バルサは21分にロナウジーニョを下げて、エジミウソンを投入。前半はそれなりに良かったが、後半のロナウジーニョはまったくであった。慣れない守備を懸命に行ったことで、ばてたのかもしれない。
最近のロナウジーニョは、はっきりいって調子が悪い。調子がいいときのロナウジーニョはドリブルで相手を崩せる。調子の悪いときはパスに徹する。ちなみに開幕時は調子が悪くパスをしない、、という最悪の状況だった。パスばかりのロナウジーニョはそこまで怖くない。しかもこの日はパスミスが多かった。
エジミウソンがアンカーの位置に入り、イニエスタが右サイド、メッシが左サイドに入る。メッシの左サイドが機能しないことはわかっている。しかも本日のメッシは調子に乗れていない。そんな状態のメッシを左サイドを任せても無理。30分にメッシはサビオラに交代。エトーが左サイド、サビオラが中央となる。サビオラはミランのジラルディーノのように相手DFを引き寄せて中央にスペースを作っていた。
ベティスは25分にオトンコール→ロベルチを投入。エドゥが中盤を個人技で突破し、チャンスを作ったくらいでベティスの攻撃は決して脅威ではなかった。ただし、バルサは止めをさせなかったので、ベティスの集中力が切れることはなかった。
しかし、意表をついたリスタートから、ソビスがニアにぶち込んでベティスが同点ゴールを決めてしまう。これで同点となり試合終了。この失点シーンについて、なぜボールの前に人が立たなかったのか、、多くの疑問点が残る。シャビが背を向けていたとかそういう問題ではないような。
■独り言
デコは久々に良かった。守備でサボる場面もあったが、シャビのできが悪い分よく働いていたのかもしれない。エトーは外しまくっていた。ここ何試合かひたすら外しているイメージがある。ただ、鬼プレスは戻っていた。エトーのプレスに周りが連動していくようになれば、守備の問題は改善されていくかもしれない。エトーの決定力が戻らない限り、バルサの優勝はないだろう。
べティスの右SBのイシドロはメッシを巧く抑えていた。今後注目の選手。まだ20歳のスペイン人。
最後にカンプノウでは試合終了と同時に白旗が振られていた。
posted by josepgualdiola |07:05 |
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2007年05月06日
デコが怪我のため欠場。そのため、アンカーでエジミウソンが復帰。そしてロナウジーニョが中央、エトーが左サイドに。この発想はローマのシステムにちょっと似ている。この試合の注目点はビルドアップ。
ソシエダは降格圏にいる。かなりやばい。この時期のホームでの試合は相手がどこであろうと勝たなければいけない。試合に臨む気持ちはかなり高いだろう。あついサッカーを期待。
■新しい形といつもどおりの形
4-3-3の場合、デコシャビイニエスタを同時に使わないと、ビルドアップが巧くいかないと書いてきた。レバンテよりも狡猾に戦いを挑んできたソシエダの守備ブロック前に、バルサはいつものバルサになってしまった。イニエスタ、シャビがボールをもらいに下がってもソシエダの選手が厳しくついてくるので、2人は前を向くことが出来ない。よって、DFラインからのロングボールが増える。しかしロングボールの質は悪いし、この試合で中央で構えているのはロナウジーニョだ。ちょっとつらい。
ただ新しい形も垣間見えた。ロナウジーニョのマークは基本的にソシエダのセンターバックの選手が担っている。エトーに比べると、ロナウジーニョは容赦なくポジションを下げる。ボールがこなかったらどこまでも下がっていく。
センターバックの選手は、どこまでロナウジーニョについていったらいいかわからない。中盤の選手とマークの受け渡しを行おうにも、彼らにはシャビ、イニエスタ、エジミウソンをマークする仕事がある。よってマークの受け渡しはできない。センターバックもさすがにハーフラインまでついていく勇気はない。そんな彼にできることといえば、ロナウジーニョがボールをもらいに下がっていったことを、前の選手に伝えることくらいだ。
つまり、ロナウジーニョがボールをもらいにハーフラインまで下がると、かなりの確立で自由に前を向くことができる。そこからいい展開が何度も見られた。これは新しい形だ。ロナウジーニョを中央で使うとこんなメリットがある。ソシエダ側からすると、いくらゴールから遠いとはいえ、ロナウジーニョに前を向かせ続けると、ろくなことが起きないぞ。
まだメリットがある。エトーを左サイドで使うことによって、守備が安定する。うそだ。これは判断がつかなかった。想像以上にエトーは守備をしていなかったし、ソシエダにバルサのどこから攻めようという特別な意図はなく、コバチェビッチらへのロングボールや、ボールを奪ったらとにかく速攻というものであった。このような理由で左サイドに出来る穴が埋まるかどうかの判断はできなかった。
ただロナウジーニョは中央のほうが守備をしていた。シャビ、イニエスタと連携し、パスコースをきる場面が何度も見ることができた。しかし、コバチェビッチに何度も楔のボールを入れられていたので、機能はしていなかった。試合を重ねていけば、より守備の連携もよくなっていくだろう。
つまり、バルサはセットプレー崩れ、前線でファウルをもらう、カウンター、相手陣内でのスローインなどによって、相手陣内に進入することができれば、形にはなっていた。その一方で、流れの中から相手の陣地に進入することにはかなり苦労していた。ロナウジーニョが中盤に頻繁に下がるようになると、多少状況は改善されていった。ロナウジーニョの空けたスペースにはエトーが入ってきて、エトーのスペースにはジオが頻繁に顔を出していた。
メッシがあまりに目立っていなかったことが気になった。エトーが中央に、ロナウジーニョが中盤の中央にらへんにいるので、メッシは窮屈そうだった。メッシが窮屈だとザンブロッタの飛び出すスペースはない。また、ジオの上がったことによってできるスペースが気になった。そんな前半戦であった。
■中央のロナウジーニョ
後半開始早々にバルサが先制点を取る。メッシが自陣で相手を交わし、相手を引き寄せ、中央のロナウジーニョへパス。ロナウジーニョはやはりフリー。イニエスタが相手の裏へ飛び出す動きをみせ、そこへ見事なスルーパス。イニエスタはキーパを交わしてゴール。ロナウジーニョは前半からいいパスを出していて、それが合った瞬間であった。やはり前を向いて仕事をさせてはいけない。
得点後、ソシエダががんがん来るのかと思いきや、まだまだ様子見であり、流れは前半とあまり変わらなかった。ただし、ソシエダの動きは徐々に重くなり、DFラインが下がり始めた。また、ジオの飛び出しにケアするために、全体的にスペースができた。このソシエダに起きた現象と、前半に比べてメッシにボールを集めたことによって、バルサは前半よりもましになる。メッシは相手を引き連れてパス、ドリブルでファウルをもらうなど、バルサの攻撃を助けていた。
その後は特に何も起きず、最後にまたもロナウジーニョが見事なスルーパスでエトーの追加点をアシスト。
■独り言
ロナウジーニョの中央は、トッティのようで面白かった。イニエスタ、メッシは相変わらずキレキレであった。ザンブロッタは飛び出しを自重していたのだろう。メッシ云々ではないと感じた。上がってほしい場面でもこなかったので、そのようなリスクのとり方なのだろう。ジオが上がりまくっていたのも原因のひとつだろうが。レバンテ戦に比べれば内容はよくなっている。
posted by josepgualdiola |07:44 |
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2007年05月01日
風邪や仕事によって、更新が遅れまくりです。申し訳ないです。この試合は号泣少年がカンプノウにいるってわけです。マルケスは直前の怪我によって欠場。よって、イニエスタデコシャビの中盤がまたも実現。。。。
レバンテはかなり久々にみる。久々すぎるので、チーム状態がまったくわからない。ちなみに降格圏にいる。守備はいいが、攻撃が単調。それがどの程度解決されているのかが楽しみだ。
前回対戦時のマッチレポはこちら
■レバンテの不思議な守り方
レバンテのシステムは4-3-2-1。前線は中に絞った形だ。守備の場面では2が中央にふたをする役割である。つまり、イニエスタにボールを渡らないようにするのが仕事だ。ではワントップは何をするのか。なぜかワントップもふたをしていた。普通に考えると、ワントップの選手はDFラインに寄せればいいのに。
4-2-3-1というピラミッド型のシステムを想像してみると、相手サイドバックには誰が守備につくの?という疑問にぶつかる。両サイドバックをフリーにしてしまえば、相手を引き寄せてパスという単純なプレーによって、サイドは突破されてしまう。ちなみにレバンテは前線の2の部分の選手がその対応をしていた。中央でふたもして、サイドの守備もする。そんなことができるわけもない。つまり、本日のバルサはいつもに比べると、相手陣地に入るのは難しいことではなかった。ただ、前線の守備に人数をさいていないない代わりに、レバンテも後ろに人が多いので、中央突破は難しそうであった。
最初から、ザンブロッタはかなり前線に飛び出していた。前述したとおり、自分の前に敵がいないから当たり前である。珍しくメッシとの連携でサイドを突破し、開始早々からチャンスを作っていた。これがレバンテのトラップでなければいいが。つまり、わざとサイドバックに飛び出させ、その裏を狙うという戦術が世の中にはある。
しかし、レバンテの攻撃は相変わらずのリガ頼み。バルサの両サイドバックも相手のカウンターを許さず、バルサペースで試合は進んだ。こうなると、バルサが点を取ることになる。エトーが先制点。イニエスタのサイドチェンジ→ザンブロッタのオーバーラップが影のアシストだ。個人技とチームプレーが噛み合ったすばらしいゴールだった。やはり、自陣に近い位置で耐えるというレバンテの守り方はリスクが高い。
レバンテも途中からカポをザンブロッタ専用にして、サイドからの攻撃に対応しようと試みた。しかし、試合の流れの中でシステムを変え、それを完璧に機能させるのは難しい。なんともいえないできだった。先制点後のバルサも何か勢いを失ったようなサッカーになってしまい、こちらもなんともいえないできになった。そんな前半戦であった。
■エトーを左サイドへ
後半の頭からエトーを左サイド、ロナウジーニョを中央に変更。ロナウジーニョは毎回ファウルでつぶされていたので、ロナウジーニョを復活させるためのポジションチェンジだろう。最近の試合に比べれば、エトーは中央でもボールが入るようになった。あくまで多少だが。ちなみにエトーはほとんどつぶされていた。つまり、両者ともに復活すれば最高である。
結論から言うと、両方とも復活した。ロナウジーニョは中央に構えるタイプではない。ボールがこないときは躊躇なく下がっていく。この動きにレバンテが対応できなかった。つまり、フリーでボールを前を向ける場面もでき、前半に比べればかなりよくなった。
エトーも中央に比べるとプレスの弱いサイドで活きるようになった。またロナウジーニョが中央で前を向いてプレーできるようになったので、何度もスルーパスを狙った飛び出しを見せていた。前半には見られなかった動きである。
レバンテもこのままではやばいとベンチが動く。トンマージ→エティアン。エティアンは攻撃性の高い選手だ。この試合で、トンマージはなぜか2トップの片割れをやっていた。バルサもすぐにジオ→ザンブロッタでエティアン対策。珍しくまともな交代策をしたライーカールト。
その後は特に何も起こらなかった。試合はこのまま終了。
■独り言
バルサは勝ちを意識した試合運びであった。優勝を考えた現実的路線である。またレバンテのできが、あまりにひどかったので、内容もそれなりだったと思う。肉でも魚でもない試合だった。
posted by josepgualdiola |19:55 |
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2007年04月25日
暇なのでバルサの補強について考えてみる。暇つぶし企画。
■GK
バルデスで問題ない。
■DF
ロナウジーニョはSBの飛び出しを欲しているが、メッシはどうしてもそう見えない。よって右サイドバックは守備専で行ったほうが良い。現在のベストメンバーはジオ、プジョル、テュラム(マルケス)、オレゲールと考える。
ザンブロッタは裏を取られすぎてしまう。そこまで有効な攻撃をしていないのに、裏を取られてしまう。これは正直きつい。左サイドの裏は取られてもプジョルがいるので、なんとかなってしまうが、右SBだとかなりきつい。ただ、プジョルクラスのCBがもう1人いれば、ザンブロッタでも問題はないと思う。ただし、かなり危なっかしい場面が頻出すると思う。
補強ポイントはプジョルクラスのCB。それか右SB、CBもそつなくこなす選手。バレンシアのモレッティみたいな選手が理想。イタリアにはごろごろいそうだ。お勧めはコロッチーニ。
■MF
アンカーの補強は絶対だ。何度も言っているがデロッシが理想。でも確実にありえない。現状はイニエスタ、シャビ、デコを同時に使わないとパスが回らない。でもこの3人を同時に使うと、守備面であらは出るわ、スパーサブはいないわで、デメリットもかなり大きい。ちなみに3人共存させるなら、メッシの位置でイニエスタを使うことが正解だと思う。
昨シーズンはファンボメルやモッタが、デコシャビの位置を務めることがあった。しかし、今シーズンはその気配がまったくない。それが前線の守備がぶっこわれた原因のひとつだと考えている。よって、アンカーもできて、デコシャビの位置もそれなりにこなせる、守備の選手が必要だ。
第一希望はデロッシ。現実的なのはビジャレアルのマルコスセナ。対抗は来期ポジションを失う可能性の高いマケレレ。サパテルも面白いと思う。
■FW
守備をしたりしなかったりと問題児が多いセクションである。守備しない人を叱ることができる人募集。デコに期待しているのだが、今シーズン見ている限りその期待はほぼ消え去った。クローゼやビジャ獲得のうわさがある。エトーを出す気なのかなと思う。ロナウジーニョは売り時だが、出す勇気が果たしてあるか。ただ、ロナウジーニョとエトーが同時に抜けることはないだろう。片方抜けても、クローゼかビジャがくれば、あまり問題ないと思う。
グジョンセンにはもう一年チャンスを与えよう。周りとの連携で力を発揮するタイプの選手なので、一年できるのはもったいない。周りの選手に合わせて、右サイドにも左サイドにも行くことができる稀有な選手だ。
サビオラは絶対残したほうがいい。エトーやグジョンセンよりもボールを引き出す動きがバルサにあっている。理由はこれだけだが、めちゃくちゃ大切なこと。サラゴサやビジャレアルに行ったら最悪の敵となるだろう。
また若い選手も続々出てきているのでゆっくり試せばいいのではないかな。
ここのセクションは選手どうこうというよりも守備をしろといいたい。グジョンセンは一年目でどういう守備をしたら良いのかわかっていないようだった。誰かしっかり教えないと。ここがサボると中盤はDFラインの近くまで下がらないとチャレンジ&カバーの関係が作れなくなる。つまりボールの回復点が
遠くなり、ポゼッションではなく、カウンターのチームとなってしまう。現状は中盤も前に残っていて、DFがさらされている。
一番いい方法は攻撃を続けることである。ボールを失ったときにしっかりと攻撃をとめることができるか、遅らせることができるか。ここをどうにかしないと、攻撃の問題も完璧には改善しないと思う。がんばれライーカールト。
最後に年末に書いたバルサの総括で閉めます。
posted by josepgualdiola |23:48 |
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2007年04月23日
ロナウジーニョ、メッシ、エトーがスタメンで揃い踏みした試合は、未だリーガの中では負けなしらしい。この試合ではその3人がスタメン。中盤はデコ、イニエスタ、シャビ。試合を支配することはできそうだが、危なっかしい場面も増えるだろう。中盤の控えにジオしかいないのが気にかかる。シウビーニョが久々のスタメン復帰。
ビジャレアルはマティが軽い怪我のため欠場。フォルランの下にピレスを置く布陣で臨む。注目は機能しないカニと、左サイドの若手コンビである。注目はザンブロッタ対マルコスのポジショニング争いだ。
■元気のないエトー
ビジャレアルの姿勢は明確だった。なるべく前線でボールを奪いたい、でも無理だったらゴール前に壁を作ろう。バルサがDFラインでボールをまわしているときは、イニエスタや前線から下がってくる選手、両サイドバックに前を向かせない守りを見せる。いつものバルサならこれで結構苦労する。ビルドアップの場面でボールを奪われてしまう場面も出てくることが多い。しかし、この試合ではイニエスタがDFラインの前で精力的に動き回る。結果として、イニエスタが起点となって、ビジャレアルの執拗なプレスを交わしていた。
バルサ・本日の問題はビルドアップではなく前線の選手の工夫のなさであった。本来の形ならば、相手陣内でボールも人も動く攻撃を見せる。しかし、ボールしか動いていなかった。病み上がりのわりに、ロナウジーニョのコンディションは良かったと思う。独力で崩す場面は少なかったが、周りを活かす意識が高かった。特にシウビーニョと連携はビジャレアルにとってやっかいなものだった。しかし、シウビーニョのクロスの質が恐ろしく悪く、危機的なものにはならなかった。
メッシはホセ・エンリケ、マルコスの2人によって抑えられてしまった。ザンブロッタも効果的な飛び出しができず、この2人の連携は逆サイドに比べるとお粗末なものになってしまった。創造していたよりも、ホセ・エンリケは守備が巧かった。シャビやデコが助けにくれば状況は変わったかもしれない。
デコ、シャビは中央によりがちになってしまった。ただ、中央のビジャレアルの守備意識は非常に高くここも抑えられてしまった。特にエトーは何もしていなかった。前節に続いて、中央だと元気がない。得意の鬼プレスも周りがついてこないので、何の意味もなかったし、そもそもあまりプレスに行っていなかった。
アーセナルの抱える問題に似ている。自分のマークを引き連れて動く場面が多かった。単にスペースに走っても、マークがついてくることが多い。スペースを作る動き、そのできたスペースに走る動きがない。みんなボールをもらうことしか考えていないように見えた。
それでもバルサはチャンスを作るが、ラストパスの質が悪く多くのチャンスを自分達でつぶしていた。ロナウジーニョ、エトーがキーパーと一対一の場面を作ったが好セーブに阻まれた。
■フォルランのワントップ
ビジャレアルはゴール前で守る場面が多かった。それは別に問題はない。問題はイニエスタをフリーにしすぎたことだ。普通は攻撃が行き詰ると、バックパスをする。バルサの攻撃を作り直す役割はイニエスタが担っている。そこをフリーにする場面が目立った。恐らく、ピレスかフォルランがマーク担当のはずなので、後半に向けて修正したい。
また、ターゲットが1人だけなので、前線に飛び出すには時間がかかってしまう。それでも攻撃が形になっていたのは、バルサのプレスがゆるかったからである。特に前線の中央付近は弱かった。エトーがデコシャビと一緒にセナやホシコを挟み込むように守備をしてきたらやばかった、しかし、エトーがプレスに来なかったので、デコ、シャビはセナ、ホシコにプレスに行くことができなかった。1回だけロナウジーニョが自分の持ち場を離れプレスに来る場面があった。つまり、それだけ中盤のプレスは目に余るものになってしまっていた。ビジャレアルとしてはバルサがこの問題を修正して来る前に、何とか先制点を奪いたい。
■ピレスの逆襲
前半と何ら試合のペースは変わらなかった。お互い問題を修正する気はなしだ。すると、どっちが先に折れるか勝負となる。
最初にミスをしたのはバルセロナであった。前線からのプレスによって、テュラムはボールを持たされる格好となった。テュラムの選択肢は2つ。ドリブルで駆け上がるか、前線へロングパスか。近くの選手はマークされているので、そこにパスを出すことができない。そんな状況の中、テュラムは難しいパスを選択し、敵にプレゼントパス。カウンターをくらいあわや!という状況を作られてしまう。
バルサは相変わらずゴール前での工夫がなかった。こちらは誰かの個人技爆発待ちである。しかし、ビジャレアルの厳しいマークの前に何もできない状況が続く。そんな中、ロナウジーニョやイニエスタ、メッシがどうにかしようと奮闘しているのが印象に残った。
そして次はビジャレアルのカウンター。メッシがビジャレアルゴール付近でボールを奪われる。メッシが必死に追いかけ、デコと挟み込む形となるがボールはフォルランに渡る。しかし、フォルランがトラップミスで攻撃は遅れてしまう。ただ、フォルランにボールが入ったことで、バルサのDFラインは下がってしまう。しかし、フォルランが自陣まで戻ってしまったため、前線の選手は下がるのをやめてしまった。ボールが自分達の近くまで戻ってきたので当たり前の反応である。つまりDFラインが臆病になってしまった。そんなに裏を取られる場面があったわけでもない。
フォルランはDFにボールを預けて前線へ戻っていく。バルサはこのDFにプレスに行くため、3人で寄せに行くかと思ったが、ここでプレスをサボり気味になってしまう。なんてことはないパスで、一気に3人が置き去りにされ、フリーでピレスがボールを受けるとあとはノーチャンスであった。見事な形でビジャレアルが先制。見事、ピレスがチャンピオンズリーグの逆襲を果たす。
絵に描いたような得点シーンであった。DFがピレスにボールを預ける。フォルランはそのまま追い越して行き、そのフォルランにシウビーニョが引きずられ、マークしていた選手をフリーにしてしまう。ピレスはそのフリーになった選手にパスを出して前線に飛び出していく。次に、ピレスが飛び出してできたスペースにフリーでカニが顔を出す。ピレスからボールを受けた選手はカニにボールを出し、カニはボールを受けると飛び出したピレスにスルーパス。後はキーパーと一対一である。プジョルはフォルランについていってしまい中央はがらがらであった。フォルランのボールのないところの動きがすばらしかった。
■どうやって流れを変えるか
時間は後半の15分過ぎ。時間はまだ十分にある。状況は1点ビハインド。ボールは回っている、問題は最後のくずしの部分である。さてライーカールとはどう動くか。しかし、いつもならデコシャビイニエスタの誰かを投入し、流れを変えることができた。しかし、全員すでにピッチ上にいる。ザンブロッタ、シウビーニョの2人は攻撃的なので、ベレッチを入れてもあまり変わらない。ただ、今日のシウビーニョは調子がいまいちなので変えることもありだが、それではあまり状況は変わらない。クロスの質がよくなるくらいだ。しかし、後半はクロスまで持っていけていない。
前線の選手を変える勇気はないだろう。エトーを下げたら怒るかもしれないし、ロナウジーニョはそれなりに良いプレーができている。メッシは国王杯でスーパープレーを披露したばかりだ。それにしてもエトーは二試合連続で微妙なパフォーマンスである。前回の試合も左サイドにポジションを移してから復活だったので、中央ではいいプレーができていない。ロナウジーニョが珍しく左サイドに住み着いていたので、得意のポジションチェンジもなかった。マークがつらそうなメッシとポジションを変えればよかったのにそれはなぜかしなかった。
思いつくだけ交代策を書いてみると、王道はエトー→サビオラ。本日のエトーは最悪。メッシに期待を託すならエトー→ジュリでメッシを中央に持っていく。病み上がりロナウジーニョを下げるなら、ロナウジーニョ→サビオラでエトーを左サイドで復活させる。前線からの追い掛け回しを期待するならエトー→グジョンセン。スクランブルアタックにでるなら、イニエスタをメッシの位置で使い、メッシをシャビの位置、シャビにアンカーをしてもらう。ジオを中盤で使っても、問題はそれより前の選手の守備なので、あまり意味はない。よって不採用。これ以外の交代策をやってきたらたまげる。
しかし、ライーカールトは動かなかった。先制点で勢いにのったビジャレアルに押し込まれる展開が続く。そしてライーカルトがとうとう動く。残り約15分でシウビーニョ→グジョンセン。。。さすがライカールト。予想を軽く裏切ってくれる。
■シウビーニョ→グジョンセン
バルサは、ロナウジーニョを中盤に下げ、左をエトー。イニエスタを左バックにしてきた。グジョンセンとエトー、メッシの位置は流動的に変わる。周りに合わせるグジョンセンの加入によって、エトーとメッシは自分達のやりやすい場所に動いていった。メッシが中央でチャンスメイクをし、グジョンセンは最初にプレスをかける役割をしっかりと担い、前線は機能するようになった。
しかしイニエスタ、シャビのポジションニングがあまりにも前がかっていて簡単に裏を取られるなど、崩される場面が目立った。なぜイニエスタを左サイドバックで使ったのか。正直いって、背負わなくて良いリスクまで背負っている気がする。
そして相手のスローインをイニエスタが中途半端な対応をする。そこから2点目を奪われ試合終了。
■独り言
今期のビジャレアルはリケルメ問題、新戦力の怪我人続出によって混乱状態であった。それもここに来てようやく落ち着いてきたと思う。左サイドのマルコス、ホセエンリカコンビはリーが屈指の左サイドになるだろう。右サイドもカニが計算できるようになってきた。来期にカソルラを買い戻す話もあるので、かなりあつくなると思う。ピボーテもセナ、ホシコのコンビはかなり強い。前線もフォルランを中心に、ピレス、マティ、ニハト、ホセマリを選手はそろっている。来期は相当楽しみになりそうだ。
バルサはきつい試合となった。エトーとデコの不振が痛かったと思う。今期のデコはいいときが非常に少ない。二試合連続でエトーは中央だとよくない。これも心配。ロナウジーニョは徐々に戻ってきた。らしくない守備もしていて、少し驚いた。
一番驚いたのはメッシであった。あんなに守備をするようになるとは。あのゴールによって中心選手としての自覚が芽生えたのだろうか。ただ、ホセエンリケに抑えられてしまったのは本人もショックだろう。一番びっくりしたのはあの交代策だ。なんだったのだろう。
posted by josepgualdiola |09:27 |
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