2007年07月29日
ここまで書きにくい試合内容になるとは正直思いませんでした。韓国戦を見ていて感じたことは非常に少ないです。山岸がいたほうが中盤の守備が良くなることと、SBの位置が日本のできを決めること、、それくらいです。なのでその解説から。
■SBの位置について
試合開始当初は駒野が積極的に飛び出していったと思います。チャンスは作れませんでしたが、相手からすると嫌だったと思います。しかし、徐々に飛び出しの回数は少なくなっていきました。
その原因は韓国の守備形態にあります。イラン戦、イラク戦と、韓国はアグレッシブに前線から守備をしていました。特にSBには前を向かせない徹底振り。そのスタミナと献身性はお見事です。
ただ、この試合ではあまり前からプレスに来ませんでした。自陣のハーフラインからプレッシャーに来ていたので、日本のSBはいつもよりも低めにポジションを置くことになります。CBの横にいるシーンはいまや珍しいものです。
DFラインがサイドを代えて、比較的楽に日本はボールを前線に運べました。しかし、運んだあとに両SBが上がることはありませんでした。そのため、日本の攻撃は幅広くサイドを使うものではなくなり、一発を狙うものが多かったと思います。攻撃が巧く行かなかったので、時間がたつにつれてロングボールが増え、韓国がボールを持つようになります。
なぜ、両SBはボールを前線に運んだあとに、そのまま前線に上がらなかったのか。最初はスタート地点がいつもより深い→いつもより長い距離を走る→今までの疲労もありばてた。ということかと考えましたが、相手が10人になってからは鬼のように攻めていたので、疲労はそこまで関係なさそうです。
多分、韓国の前線の選手が日本の両SBにいたから上がれなかったのではないかと思います。コパアメリカの決勝で、ロビーニョをサネッティにつけたのと同じ理屈です。そんなときはCBがあくので、中澤、阿部の勇気ある飛び出しがもっと見たかったけど、そこまで求めるのは酷ですね。
相手が10人になってからの内容は良かったです。UAE戦、オーストラリア戦も10人対11人で戦いましたが、韓国戦が1番良かったです。パスだけで決定機を量産していましたし。ただ相手が10人になるまでは正直厳しかったです。SBが防がれたときのオプションを考えないといけませんね。
■別に山岸じゃなくても
山岸がいると、日本の守備時のシステムは4-1-4-1になります。巻がいると4-4-2です。日本の中盤は鈴木、俊輔、遠藤、憲剛で基本的に形成されています。遠藤、憲剛の守備はやばいです。俊輔が輝いて見えるくらいにやばいです。
ここに山岸が入ると、左サイドの守備は彼がやってくれます。となると、残りの中央と右サイドのゾーンを3人で分担すればいいわけです。個々の担当するゾーンが狭くなるので、守備をするのは多少楽になります。そんなわけで、日本の前線からの守備は、ほんの少しましに見えました。今までがひどすぎたから良く見えただけかもしれませんが。
ただし、サイドの山岸、俊輔が韓国のSBにプレスに行かなかったので、何度もロングボールを前線に入れられてしまいました。ここの役割分担は4-1-4-1の場合不透明でした。4-4-2の場合はFWが担当していたんですけどね。ちなみに、巻よりも高原のほうが守備をしていたのは秘密です。
韓国戦の感想はこんなところです。
■Q&A
Q、今大会の日本のサッカーについての印象は??
A、欧州で見たことあるサッカーに見えました。具体的にどこのチームが、というのはよくわかりません。前の代表に比べると、組織的になって、意図もはっきりするようになりました。よって、安定感はあると思います。その代わり、爆発の頻度は減ると思いますが。守備がまともになれば、もっと戦えるチームになると思います。
Q、オシムについてはどう思ってんだ???
A、1度会ったことがあります。大きいです、猫背です、話がめちゃくちゃ長いです。話を振ると、5分以上平気で話しつづけます。ちなみに息子の話も長いです。
Q、監督としてはどう思ってますか??
A、悪くないと思ってます。守備のメカニズムを何とかしてくれれば黙ります。
Q、そんなに守備が大切なのですか??
A、試合を作り、壊すことが出来るチームになって欲しいからです。片方だけだとろくなことが起きません。具体例は山ほどあります。いざとなったら、負けていてもボールを相手に渡して引き出すことができたらなと。レクレが相手を引き出すことが得意です。アトレチコは苦手でした。ま、先の話です。試合を壊すほうに逃げるほうが楽ですからね。結果も出やすいですし。
■独り言
頑張れ羽生。
posted by josepgualdiola |22:16 |
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2007年07月26日
■守備をサボったら負け
カタール戦からずっと感じていたことが、最後まで続いてしまったのは残念。それは高い位置でボールを奪うメカニズムの欠如。ゾーンの配分も、どこからプレスにいくのかも、DF、MF、FWの距離感もバラバラ。高い位置からの守備が機能しないと、後ろに理不尽な負担がかかる。川口、中澤、阿部、鈴木は本当にお疲れ様である。この次に守備に貢献していたのは俊輔。俊輔もお疲れ様。
ちっともボールが来なかった高原がドリブルで仕掛けたのは、だいたい前半23分。その仕掛け以降、日本はボールを支配できなくなってしまった。サウジの守備が良かったからではない。サウジが繋ぐ意識を高めてきたからだ。そんなサウジの繋ぎに日本はまったくボールを奪うことは出来なかった。寄せることもせず。暑かろうが寄せなきゃ負ける。
そもそも試合開始からサウジに2度危ない場面を作られている。2回とも攻撃の起点はサウジの右サイド。1度めは誰も寄せに行かないので、鈴木がゾーンを飛び越えて寄せに行く。サウジのFWにボールが入る。駒野が攻撃を遅らせる→そこへ鈴木がアタックである。どれだけ走るんだ鈴木。2回目のピンチは右SBからのロングボールをサウジのFWが受けて阿部を交わす→駒野がカバーリングで何とか対応。
ここで問題なのはなぜサウジの右サイドに誰も寄せに行かないのか。しかも試合開始したばかりなのに。サウジの守備も狙い通りにはいってなかった。サウジの狙いはこうだ。FWがわざと中央(憲剛)にパスを出させるポジションニングを取り狙い撃ち。両SBには前を向かせないようにして、ボールを後ろに戻させる。ポゼッション対策としては間違いない。前半10分までの日本はロングボールが多かった。しかし、前半10分を過ぎると、サウジの両SB担当がサボり始める。はや!!!!。そんな理由で日本のボール支配率が70%を越えるわけだ。
試合開始したばかりのサウジの守備は機能していた。サボり始めてあっさり破綻したが。それに対して、日本の守備は最初から機能のかけらもなかった。別に前線から守備をしなくたって危なくなければ良い。しかし、サウジ戦は明らかに危なかった。高原と俊輔がサウジの左サイドを序盤はケアしていたのにたいして、巻、遠藤は何もしていなかった。
加持がフリーになったことで、1度チャンスが生まれた。遠藤が2列目から飛び出し、そこへ加持がロングパスした場面である。やはりSBをフリーにするのは厳しい。
■攻撃のときも守備のことを考えよう
昔、デコがこんなことを言っていた。「ここでボールを奪われたらどうしようかって、いつも考えて攻撃しているんだ」だそうです。昨シーズンのデコはやるせないできだったが、それまでのデコは攻守に大活躍だった。特に相手のカウンターつぶしは最強のレベル。このようなことを考えていれば、自然に攻守の切り替えも早くなるのだろう。
日本はサウジ戦で何度かカウンターをくらっていた。カウンターの準備をしていたのは鈴木であった。広い中盤に一人ぼっち。最初のカウンターはファウルで止め、2回目のカウンターはフィジカルですっ飛ばされ、3回目の、、、と永遠に続く。チャレンジしてボールを奪われることは仕方ない。いくらリスクを少なくしてもボールを奪われることはある。問題はその準備をしているのが鈴木だけというのが切ない。
特に高原がドリブルで突っかけたシーン。誰も高原がボールを失うことを考えていなかった。ちなみに、鈴木はDFラインを埋めていた。憲剛がまったく守備を意識せず、中途半端なポジションにいたのが印象的だった。
繰り返しになるが、このカウンターからサウジの流れになった。そしてサウジが点を決める。この場面を抜き出してみる。巻が前線でファウルをもらう→日本久々の攻撃→遠藤がドリブルで突っかけ、飛び出してきた憲剛にパス→憲剛はFWにパスを送るがクリアされる→サウジの攻撃を鈴木が遅らせる→加持だけが全速力で戻ってくる→ボランチの位置に残っていた俊輔が相手を追い掛け回す→加持と俊輔が囲んだところで戻ってきた遠藤がファウル。。。
試合の流れ、前線の選手の守備のサボりっぷりから考えると論理的な失点だったと思う。しかし、すぐに追いつくからすごい。この同点で日本に落ち着きがでる。残りの時間は一進一退。そんな前半戦であった。
■ポゼッション対策をしてきた相手に
後半開始早々に日本は失点してしまう。サウジのスローインからであった。鈴木がボールを奪い返すも、すばやいサウジの寄せで奪われ、巻対サウジの選手。遠藤があっさりと裏を取られクロス→ヘディング。クロスが巧かった。中澤と阿部の間にボールを置いたようなクロスだった。ああいうクロスを日本にもして欲しい。あと鈴木に寄せた選手が影のアシスト。
またもやあっさりと日本が取り返す。その前も憲剛がミドルを打ったり、俊輔がクロスを上げたり、遠藤がペナルティエリアで仕掛けたりと個でどうにかしようという意図が見られた。その上での同点ゴール。これは大きい。
しかし、また点を決められる。またもスローイン。阿部と中澤が双方ともチャレンジしてしまった。ガンバ対レッズのフェルナンジーニョ対坪井を思い起こす得点シーンであった。
その後、サウジアラビアは前半の序盤に機能させた守備を復活させ、日本の攻撃を遅らせる作戦を取る。本当はロングボール一辺倒にさせたかったのだろうが、サウジの選手は頻繁にサボるので、日本は時間をかけさせすればボールを前線に運べた。
しかし、ラストパスがどうにも合わず終了。
■独り言
まだまだ未完成なんだなと正直感じた。守備の問題もそうだが、ポゼッション対策をやってくる相手にはぼこぼこにされそうな気配がある。そんな対策に、バルセロナはイニエスタ、メッシ、ロナウジーニョにたくし、ミランは人数をかけてボールを運んでいる。
クロスの質の悪さはどうしようもない。しかし、合いそうで合わないラストパスは、連携を高めることによって、合うようになるかもしれない。同じ絵を描けるようになるには時間が必要かなと。
ひとまず守備をどうにかしてくれないと厳しいと思う。サウジのようにカウンターもいけるし、ある程度つなげますよ、といった二刀流にならないと戦術の幅が狭くなる。
高原とチームメイトになる稲本が今後のキーマンになるかもね。
posted by josepgualdiola |22:38 |
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2007年07月21日
ワールドカップのリベンジなるか。トラウマを持つことは非常に厄介である。2002年のアルゼンチンがオーウェンにおびえたように、トラウマを持つことは危険だ。逆に相手にトラウマを持たせれば試合は有利になる。日本はオーストラリアへのトラウマを選手、サポーターともに振り払うことが出来るような試合ができれば良い。
日本のスタメンは川口、駒野、中澤、阿部、加持、鈴木、遠藤、憲剛、俊輔、巻、高原。どうやら完全に巻がスタメンに定着。そして無事に鈴木は出場。サプライズはなしだ。
オーストラリアのスタメンはシュワルツァー、ニール、ボーシャン、ミリガン、カリーナ、エマートン、グレッラ、カーニー、ブレシアーノ、ビドゥカ、アロイージ。システムは3-4-3。ビドゥカを頂点にブレッシアーノとアロイージが周りをうろちょろ。中盤は横並びが基本形。両サイドのエマートン、カーニーが非常にいやらしい。
■戦術的欠陥があるオーストラリア
オーストラリアの3バックは安全思考の3バックだった。サイドの守備をウイングバックに任せるものである、自分のマークである高原や巻がサイドに流れる場合のみ、CBの選手がサイドの守備を担当。安心安心。
つまり、オーストラリアのシステムは5-2-3とも表現される。ダブルシャドウのアロイージ、ブッレシアーノが守備をしないと中盤はすかすか。オーストラリアの前線の選手はボールが目の前にあるときは守備をしていた。しかし、自分の後ろにボールが言った場合に、後ろの選手と連携して挟み込み作戦をする場面があまり見られなかった。
アジアカップでの日本の攻撃の特徴として、SBの高いポジショニングが上げられる。その高いSB対策なしに、日本攻略するのはちょっと困難。5-2-3でSBのマークは誰が担当するか。3トップに決まっているのだが、さびしがりやのビドゥカをひとりぼっちにしないためか攻守の場面において、2シャドウはSBのマークにつかなかった。ウイングバックは高い位置にいると、遠藤や中村にサイドのスペースを使われる可能性があるので、低い位置につかなければならない。よって、日本のSBは空く。こうして、日本の逆襲が始まる。
オーストラリアの守備の形は、ぱっとみ欧州の雰囲気が漂うものだった。欧州でプレーする選手が多いので、同じ絵を描きやすいのかもしれない。ただし、形は整っているものの、組織の決まりごとは乱雑。マークの受け渡し、ボールの奪う位置に統一感はなく、引きこもるしか選択肢がない。オーストラリアに引き込まれたら結構厄介。こうして、日本のゴール前での苦戦が始まる。
オーストラリアの攻撃の形は、長短のパスをビドゥカがポストプレー、サイドの選手と2シャドウのパス&ゴー、放り込み、、、以上である。ボランチの選手がまったく上がってこなかったので、攻撃に厚みはなかった。
しかし、見習う点は多い。ビドゥカにボールが入った瞬間のブレッシアーノ、アロイージの動き、それを単純に使うビドゥカのダイレクトプレーはお見事。またパス&ゴーにしてもブレッシアーノ、アロイージは単純にサイドの選手を使ってチャンスを作っていた。この単純さは日本も少し見習ったほうがいい。こうして、日本はなかなかゴールが奪えなかった。
■個人技爆発が起こりやすいのはどっち
日本の攻撃はサイドアタック中心。かなりクロスを上げていたが、ほtんど跳ね返されていたと思う。クロスの質が悪いこと、オーストラリアの壁が高いため跳ね返され続けた。途中でクロスを低くて早いものに切り替えたが、相手に当ててしまったり、やっぱり質が低かったりで点が入りそうな気が正直しなかった。
そんな日本の攻撃に比べると、効率の良い攻撃を仕掛けるオーストラリアのほうが、個人技爆発が起きそうな気配。決して日本がボールを持たされていた、というわけではない。そんなネガティブな要素は感じなかった。ただ仕掛けの部分の質の低さはちょっと目立っていた。
前半20分ごろから、オーストラリアが前からプレスをするようになる。後ろの選手が怒ったのかもしれない。引きこもらなければならなかったのは計算外のようだ。オーストラリアが前からプレスをくるようになると、日本は急にボールを運べなくなる。これは悪い癖。オーストラリアの寄せは連動性がないので、ちょっとした工夫でボールを前線に運べる、、、はず。結局オーストラリアがばてたので、また日本の時間になるが、これは今後の課題。
そして前半は終わる。カタール戦と同じく引きこもった相手をどう崩すか。しかも相手はオーストラリア。前半を見たところ、2列目からの飛び出し、SBの高い位置は頻繁に見られた。後は何が必要ですかね。
■オーストラリアのシステム変更と退場
キューウェルが入るまで、後半16分までは日本が徹底的に押し込む。なんで2シャドウは守備をしないのだろうか。守備の場面で日本の両SBの位置につき、攻撃の場面ではビドゥカのそばにいればいいのに。ロビーニョがサネッティを止めたようにするべきだった。
そんなオーストラリアは後半16分にビドゥカ→キューウェル。最初は意味不明の交代だったが、途中からはなるほど、、と思う交代だった。アロイージはビドゥカほどの高さはないが基本技術は高く、ポストプレーはそつなくこなしていた。つまり、楔のボールには強い。十分機能はする。
キューウェルが左に、ブレッシアーノが右に行くことで、日本の両SBのオーバーラップを防ぐ。さらに中央を空けたことにより、ボランチの飛び出しを導く。特にカリーナ。カーニー、エマートンの前に選手を置くことで日本はサイドの守備で数的同数を作られてしまう。
そしてオーストラリアがコーナーキックから後半の24分に先制。しかし、すぐに高原がワールドクラスのプレーで日本に同点ゴールをもたらす。これが後半26分。これで試合は振り出しに。しかし、日本はSBが抑えられてしまっていたので、不利な流れになる、、、かと思いきや、後半31分にオーストラリアの選手が一発退場。この退場で、日本のSBは解き放たれる。日本の逆襲。オーストラリアのプランはPK戦に持ち込もう。必死に守りきりPK戦に突入。そして川口のお家芸で日本が勝利。
■日本の変わった点と変わって欲しい点
2列目からの飛び出し、その選手を使うプレーは随所に見られた。特に憲剛、遠藤がキーパーと一対一になりかけたシーンは紙一重だったと思う。遠藤も両サイドに顔を出し、初戦に比べるとずいぶん走るようになった。ほぼフリーだったためか、憲剛はチャレンジパス、飛び出しが多かった。ただミスも多かったね。
遠藤、憲剛の飛び出し、DFラインの高い位置、味方を追い越す動きと徐々に変化は見られた。パス&ゴーも頻繁に見られた。しかし、なぜかその選手を使わず、横パスを繰り返したのは理解に苦しむ。また、高原にボールが入ったときの周りの動きの連動性のなさは悲しい。このあたりはオーストラリアを見習うべきだと思う。
また直接フリーキックが少ない。恐らくドリブルで仕掛ける選手がいないからだ。また、ワンツーのタイミングで走った選手にボールを入れないことも原因だろう。この辺はリスクを化してでも、仕掛けたほうがさまざまな攻撃が活きてくると思う。恐らく、多くの人が水野の登場を願っただろう。
中盤~前線の守備はよくなってきていると思う。日本のボールを取り返す位置は中盤とDFラインの間のようだ。FWと中盤の間でボールを奪ったほうがいいと思うけど、この気候じゃ難しいか。挟み込み作戦は出来ていたと思う。俊輔も遠藤も良く守っていた。
ボールを取り返す位置が低いので、速攻ができない。正確にはチャレンジしない。憲剛にしろ、俊輔、遠藤と精度の高いボールを蹴れる選手がいるので、狙っても面白かったと思う。もちろん、ポゼッションよりはリスクが高いけれど。オシムに禁止でもされているのか。中盤から裏を狙うシーンは多かったので、ちょっと気になった。
■独り言
シュワルツァーが一番楽しそうにサッカーをしていた。遠藤のループを止めた場面での表情を見ていると、楽しくて仕方がなかったのだと思う。彼があたっていなければ、もっと楽に勝てたと思う。だからPKも怖かった。
俊輔は相手のマークが唯一きつかった。フリーの場面もあったが、要注意人物として認定されていたのだろう。一番感じたのは俊輔は崩しの質が高い。他の選手のクロスに比べると、危険度が違う。ベトナム戦でも見事な崩しを見せたが、やはりゴールに近い位置で勝負してもらいたいと思う。ビルドアップも大事だけど。
このままだと高原依存と言われかねないので、そろそろ中盤の選手も点を決めよう。もちろん2列目からの飛び出しで。
posted by josepgualdiola |18:27 |
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2007年07月13日
最初に前回の反省。中盤より前の守備がまったく機能しなかったこと。攻撃面では仕掛けるプレーが少なかったこと。セットプレーの変な工夫。柔軟にポジションを変えるスピード。これらの点が改善されていれば嬉しい。
次にスタメンは川口、駒野、中澤、阿部、加持、鈴木、遠藤、憲剛、俊輔、巻、高原。どうやら2トップに代えてきた模様。山岸→巻の変化によって、個々の選手の役割も変わりそうである。
最後にUAE。負けたら終わりなので必死に来るに違いないが、思ったよりは激しく来ないと思う。なんとなくだが。
■守備の問題について
残念ながら予想ははずれ、UAEはかなり激しく来た。ボール回しも連動性もそれなりにあり、噂のマタルのドリブルは世界に通用するレベルだった。出足はUAEの勢いに押され、日本は押し込まれる展開となる。うそだ。日本が押し込まれたのはUAEの出足がすばらしかったからではない。日本の守備がだめだったからだ。
カタール戦は4-1-4-1で守っていた。UAE戦は4-4-2。何が明確に違うかというと、中盤の位置取りが大きく違う。カタール戦の中盤の位置は非常に高いが何もしないものだった。最悪である。UAE戦の中盤の守備の位置はDFラインに近く適切な距離を守っていた。しかも、この位置はゾーンの配分が明確なので、サボりようがない。つまり、カタール戦よりはかなりましになった。それでもサボっている人はいたが。ちなみに4-1-4-1だろうが、4-4-2だろうが、中盤の位置は本来あまり変わるものではない。
何が悪かったかというと、相手選手に対するプレッシャーである。ボールホルダーに対する寄せが非常に甘く、自由にボールを繋がれてしまっていた。前を向かせないくらいのプレッシャーを与えれば、高い位置で相手のミスを誘発させることは出来たと思う。暑いから仕方ないのかもしれないが、だったら追いかけないほうがいい。無駄走りで疲れてしまう。
日本のボールの奪うどころはDFラインと中盤の間であった。UAEの攻撃の人数が徐々に減り始めてからこの守り方は機能してきたと思う。楔のボールにDFがプレスをかけ、中盤の選手と挟み込み作戦。できることならば、中盤とFWで挟み込み作戦をしてもらいたいが、それはちょっときついか。後ろへの守備という意味では高原、巻ともにあまりしていなかった。
次にUAEの守備の問題。バルサ式の4-3-3。このシステムの弱点はアンカーの横、とウイングとSBの間である。そこをどう埋めるかがポイントだが、まったく埋めていなかった。バルサのミスからUAEは何も学んでいない。人を見る意識も少なく、攻撃に比べるとその完成度は限りなく低いものだった。
日本のSBは巧くそのスペースを突いていたと思う。UAE戦のSBの位置取りは満点。駒野は積極的に仕掛け、加持は2点目に絡んだ。この2点目の加持を追い越していった鈴木の飛び出しは影のアシストである。
試合前に、UAE戦では飛び出したい、と発言した遠藤。飛び出しを実行しただけでなく、空いたスペースでボールを受けると積極的にチャレンジ。今日のできだったら何の問題もない。憲剛は縦パスが大好きに見える。味方がDFラインと中盤の間にフリーにいたので、面白いくらいに縦にボールを入れていた。
■試合に話を戻そう
最初にペースをつかんだのはUAE。人数をかけた積極的な攻撃で日本ゴールに迫る。しかし、日本のSBが高い位置にポジションを取り始めたこと、日本が速攻をメインに攻撃を組み立て始めてから状況が変わっていく。
前半15分くらいから駒野を中心に左サイドから攻める。すると、UAEは自陣に引いて守るしかない。攻撃に移るには長い距離を走らなければならない。暑い。ってなわけで、UAEの攻撃は日本の攻撃が機能しだすと徐々に機能しなくなっていった。
そして日本が先制する。お得意のフリーキック。セットプレーに関しては工夫した場面もあれば、そのまま上げた場面もあった。鈴木がクロスを上げた場面もあった。精度の高いキッカーがいるので、普通にやってもいいと思うのだが。ただ得点シーンはショートコーナーからであった。俊輔→高原。
追加点はすぐに生まれた。加持から高原。鈴木の飛び出しが絶妙だった。ネビル兄かと思った。その後も日本が試合を支配し続ける。要因はSBが下がらなかったこと。カタール戦ではひいてしまったが、今回は引かなかった。時間の問題もあるが、このような姿勢はすばらしい。そしてPKを俊輔が決めて3-0である。カタール戦はなんだったんだ、というくらいに遠藤が前線に飛び出していた。この場面でもPKを奪った。そして後半戦へ。
■UAEの寄せ
前半の35分過ぎからUAEの寄せがファウル気味、というよりもファウルそのものになっていった。人に対する寄せに関してはUAEの激しさを見習う部分もある。激しすぎると退場してしまうので気をつけましょう。
後半になっても日本は攻め続けた。確かに3点差あれば多少リスクを犯しても問題ない。ただし、UAEもシステムの不備を修正してきたので、前半ほど自由にボールを繋げていたわけではない。
日本はカウンターからモハメドに中央を突破され失点してしまう。憲剛もう少し頑張れ。あとDFラインを上げてオフサイドを取るか、ついていくのかがはっきりしていたらよかった。
後半も最後までSBの位置は高かった。
■独り言
山岸が左サイドを住処にしているのに対して、巻は中央を自由に動くタイプ。高原からするとやりやすいし、ポジションを限定する選手よりは周りの選手もやりやすいかもしれない。
課題である守備はそのままだが、他の点はかなり改善されていると思う。特にチャンレンジしない病は無事に治ったようだった。どうやらカタール戦は意図的にチャレンジしなかったわけではないようである。
SBの位置も相手の嫌なポジションを常に意識していて、変にひくこともなかった。そのせいもあってか、カウンターで失点してしまった。だが、それはしょうがない。もし、SBがひいていたなら、UAEに決定機を多く与えてしまう可能性がある。守りきるすべがないのなら、攻め続けるのも作戦である。ただ、試合の中盤でもう少し休んでも良かったかもしれない。
最後に大熊さんの声がすごかった。
posted by josepgualdiola |22:23 |
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2007年07月09日
久々のフル代表。予選一位で抜けないと、旅に出ないといけないらしいので、是非一位で抜けて欲しいものだ。スタメンは川口、今野、中澤、阿部、加持、鈴木、憲剛、俊輔、遠藤、山岸、高原。攻撃のときは4-2-3-1、守備のときは4-1-4-1にシフト。左SBに今野。他にいないのか。
カタール代表。監督がオシムの知り合いらしい。そして帰化選手がたくさんいるらしい。エメルソンを探したが、まだいないようだった。なんと5バックで引きこもる。セバスチャンは攻撃の選手のようだ。
■ボランチがフリーだけど
カタールは5人で綺麗にラインを形成していた。久々に見た5バック。カタールの戦術はしっかり守ってセバスチャンだった。その守る位置はかなり自陣深い。中盤の選手もその5バックといい距離を保っていた。ただし、いかんせんひきすぎだったため、日本のボランチを自由にしてしまった。
日本のボランチは鈴木と憲剛。憲剛が司令塔で鈴木がマケレレ。憲剛が効果的なチラシ&楔のボールを入れて日本の攻撃にスイッチが入るはずだった。しかし、ボランチから効果的なボールが出ることは少なかった。唯一今野が見せたオーバーラップ以外は特にあっと驚く攻撃はなかったと思う。
一番気になったのはSBの位置である。相手は攻撃の枚数が少ない、日本のボランチは自由。ボールを失う可能性は少ないし、後ろに4人いる必要はない。前にいる山岸、俊輔とポジションチェンジするなり、前に張りっぱなしで5バックの間隔をあけさせればいいのに、最後までそういった行動をしなかった。
次に気になったのは、遠藤と俊輔。ボールをもらうのが巧くない。もともと前線でボールをもらう動きを活発にするタイプの2人ではない。しかも、楔のボールを受けて前を向いてドリブルで仕掛ける選手ではない。パスで崩す選手である。しかも簡単には前を向けない。前を向けないからこそ、ダイレクトでボールを放つ必要がある。そのためには近くに選手がいないといけない。しかし、いなかった。俊輔が前半20分過ぎにようやく中央にポジションを移してから、攻撃が多少活性化した。もっと早くても良かったと思う。
最後に気になったのは誰もドリブルで仕掛けない、ということ。そういう個性持った選手がいないので仕方ない。
実は攻撃よりも、中盤の守備のほうが気になった。自分のゾーンを守りすぎるあまりに相手の位置に無頓着。後ろの選手との距離も広かった。カタールが入れた楔のボールに思い切ったプレスを日本のDFができないシーンが目立った。あれだったらいる意味がない。カタールの攻撃が稚拙だったので助かったが、日本の前線の守備はちょっとやばい。
それでもピンチにならなかったのは中澤、阿部、鈴木、今野の守備能力の高さである。
前半の反省点はSBの位置、前線の選手の距離感、強引なワンツーなどでフリーキックを得ようという気持ちである。
■改善された点と改善されなかった点
中村俊輔が中央にポジションを移し始めてから、前線の選手間の距離はましになっていった。後半になると、遠藤も比較的自由にボールを絡むようになり、日本のパスが回るようになる。
その原因は今野が高い位置にポジションを置いたことと、カタールの中盤が暴走したこと。チリも調子に乗って自滅したが、カタールもそれに近い。前半は日本のボランチを自由にしたが、後半はその自由を奪おうと試みた。つまり、DFとの距離を広げ、前からプレスに来た。がんばってプレスをしていたが、頑張っても連動していなければ意味がない。結果としてDFラインと中盤の間にスペースができていた。ついでに加持も前半よりはポジショニングが高めになっていた。もっと高くてもいいと思う。ただ、俊輔が中盤に中央に移動していったので、加持さんは前半ほど目立たなくなった。カタールは開き直って加持さんサイドを捨てる勇気があれば面白い試合となったはず。
前半ほど憲剛が目立たなくなった代わりに遠藤、俊輔がボールに絡んだ理由はこんなところだと思う。そして、スルーパスの連続攻撃から最後は憲剛→今野→高原。高原良く決めた。
■先制点を取ってから
試合後のインタビューで高原はひいてしまったのが残念、川口はひいた意識はなかった、と答えていた。両SBが徐々にひいたていったのは事実である。両SBがひけば、カタールの守備の人数が上回る。それでも高原の頭から山岸の決定機を作るなど惜しい場面はあった。山岸→羽生で面白い場面も生まれた。
それでも点は取れなかった。前半から抱えた守備の問題は後半にも改善されなかった。ただし、カタールの中盤が機能していなかったので、攻撃は単発。それで開き直ったのか、カタールはセットプレーを狙う攻撃を見せる。確かにセバスチャンは直接フリーキックが巧かった。
そして問題の場面が起こる。阿部がファウル。もう少しボールが近い位置だったら体を入れても問題ないけど、あれだけ離れていたらファウルを取られてしまう可能性はある。しかもセバスチャンは完璧にファウルをもらいに行っていた。不運だけど、やばい可能性のあるプレーをするのは厳しい。
そして壁にカタールの選手がいて、壁の中央を空けられてしまい同点ゴールを許す。壁に相手の選手入れてはダメでしょう。しかもその前にも危ないフリーキックあったのだから。
試合はこのまま終わる。1-1。
■独り言
守備の下手さが心に残った。この程度のレベルならば大丈夫だが、強豪相手にどうなるのか見てみたい。
攻撃では2列目、3列目から飛び出す選手が少ない。というか、パサーだらけで飛び出すような選手がいない。パス交換で相手を崩すには距離が遠すぎるときついし、SBの位置を高く保つ習性は日本にあまりない。
そして元祖日本の武器であるセットプレーをもっと素直にやって欲しかった。精度の高いキッカーがいるので、工夫しないでも面白いと思うのだが。
最後に試合後のオシムが怖かった。
posted by josepgualdiola |20:09 |
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