2008年06月19日
ブラジルのスタメンは、セザール、マイコン、ルシオ、ファン、ジウベルト、アンデルソン、ジウベウトシウバ、ミネイロ、バチスタ、ロビーニョ、アドリアーノ。アドリアーノがいる。そんなことよりもバチスタがいる。コパの再現でも狙ったのかブラジル。最近は調子が悪いようだね。
アルゼンチンのスタメンは、アボンダンシエリ、エインセ、ブルディッソ、コロッチーニ、サネッティ、マスチェラーノ、ガゴ、グティエレス(マジョルカ)、リケルメ、クルス、メッシ。一瞬、グティエレスが誰かわからなかった。あのグティエレスが代表のスタメンとは。EUROの裏でさりげなくガチンコ勝負である。そして実は生放送だってさ。コパの復讐なるか。
■トラウマ。
EUROに比べると、非常に南米らしいゆったりとした試合。中立国でなく、ブラジルでの試合のためか、どこか両チームとも遠慮した戦いになっている。コパは、、確かエクアドルでの開催だっけ。アルゼンチンが遠慮なく攻めまくって、ブラジルが遠慮なく攻撃的な守備で正面衝突が印象的だった。
しかし、ここはブラジル。ブラジルは守備的な選手を起用しているものの、ここはブラジル。攻撃しないと怒られちまうぜってな話。しかも、ドゥンガには解任の話も出ているんだってさ。だから、ホームで守備的に闘えばどうなる。アルゼンチンもブラジルで攻撃的に戦う勇気はないようで。勇気というより無謀かそれは。
ブラジルは基本的にコパと一緒。アンデルソンとジルベウトシウバ、アンデルソン、バチスタが中盤でブロックを形成。ミネイロはリケルメを徹底的にマークしているようだった。ただし、バチスタの位置がコパに比べると、中途半端。チームの完成度が落ちているのかもしれない。
アルゼンチンはグティエレスが左サイドで攻撃を牽引。コパのときのアルゼンチンの左サイドは、エインセ×カンビアッソで死んでいた。それを解決するためのグティエレス。持ち前のごり押しドリブルで意外に貢献していた。ただし、右サイドはサネッティにまる投げ。メッシが個人で仕掛けるだけであった。SHとSBの役割を担わされたサネッティは、攻撃参加することなくロビーニョの対応をしっかり行っていた。
つまるところ、両チームともリスクをかけることなく、守備の意欲を高めた試合になったので、攻撃がうまくはまる場面は少なかった。相手のミスや、ボールがこぼれてきたよ!!という場面以外のチャンスはあまりなく。ロビーニョとメッシが相手の裏を取った場面くらいで、こぼれだまをバチスタもアボンダンシエリがらしさを発揮して終了。
マスチェラーノの神っぷりと、ブラジルの中盤の踏ん張りが目立った前半戦だった。ちなみに、アルゼンチンの守備は4-3で守る形が継続されていた。真ん中にガゴ、右にマスチェ、左にグティエレス。クルスがびっくりするくらいに守備をしていなかったのが印象的だった。ブラジルはSBが攻撃参加すれば面白いんだけど、後半の話だろうな。33分にアンデルソンが負傷→ジエゴが登場。
■変化なし
後半が始まると、ブラジルの左サイドがほんの少しだけ活性化。ジウベルトが積極的に攻撃参加でロビーニョをアシストする。ロビーニョは左サイドにいるばかりで、コパのように自由には動き回っていなかった。その成果知らないが、アドリアーノがほとんどテレビに映らなかった。
そんなアドリアーノ、はルイスファビアーノと交代。会場からブーイングをされるアドリアーノ。FWを取り替えるだけでは、状況はかわらないだろうな。ルイスファビアーノも生粋のストライカーだし。
60分くらいにクルス→アグエロ。サイドに流れて起点となっていたクルス。もう少し運動量のある選手かと思っていたが、この試合では棒立ちの場面が多くて???マークが頭をよぎった。アグエロは登場するも、ブラジルが組織的に守備を固めているので、目立った出番はなく。
80分にジエゴ→ダニエウアウベス。交代で入ったジエゴが交代。ナスリか。今のブラジルは攻撃を個人にまかせっきりなので、何もできない攻撃的な選手は必要とされない模様。つまり、組織の助けがなくてもメッシのように羽ばたけないと辛そうである。それだけ、アルゼンチンを警戒しているんだけどね。
83分にリケルメ→バタグリア。アルゼンチンはやっぱり引き分け狙いだったようで。メッシが1人で攻めまくっている姿が印象的だった。しかし、コパほどのキレもなく、オリンピックなんて出たら死んでしまうのでないかと思う。結局、CLの予備予選にでるんだっけ。そんなメッシは最後にバラシオと交代してお役ごめん。
後半の決定機は、両チームとも前半よりは多かったかもしれない。でも、あんまりなかった。メッシがいるぶん、セットプレーの機会が多かったアルゼンチン。しかし、コパで味を占めたのか、ゴールを狙わずに味方に合わせるプレーが多かった。それが裏目に出ちゃったようで。バチスタの直接FKとジャンピングボレーを見れたのがせめてもの救いか。
■独り言
守備的な布陣をひいたブラジル。それでも、アルゼンチンの攻撃をファウルで止める場面が多くて、機能していたとは言いがたい。ボールを奪ってからの速攻もなかったし。ま、カカもロナウジーニョもいなくてドイツの敗戦のあとだから、時にはこんな寄り道も必要かもしれない。これでコパは優勝したわけだし。アルゼンチンの攻撃を恐れて、前に出れないセレソンにはもちろん、試合終了後にブーイングであった。
アルゼンチン。ブラジルのホームだし、引き分けでもよくね。って話なんだけど、攻撃に出る勇気は残っているかというと、どうでしょう。コパのトラウマはでかいと予想。攻撃に出れば面白い試合になったと思うが、それができる雰囲気を感じられなかった。まじで。
つまり、両チームがお互いを尊重した結果、ずいぶんと堅い試合になってしまったねと。本日深夜に民放で放送があるようだけど、よっぽど暇でなければ見る必要はないと思いますよ。ドイツ対ポルトガルを何としてでも見たほうが良いかもね。
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ブラジル対アルゼンチン ~尊重しようそうしよう~
posted by josepgualdiola |09:47 |
コパアメリカ2007 |
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2007年07月18日
コパアメリカが無事に終了。ここまでまともに見たのは初めてだと思う。日本が出場した大会については、サンタクルスにぼこぼこにされた記憶しかない。あと吉原が急遽この大会に参加したことが妙に印象に残っている。チームと気になった選手についての感想を中心に書いていきます。
■ブラジル
グループリーグでは、ロビーニョしか活躍していなかった。理由は他の選手がまったく攻めてこなかったからである。ここでロビーニョが違いを見せなければ、グループリーグ敗退もあったと思う。
かわいそうだったのはジエゴ。パスコースがまったくない。パスコースがある状態でドリブルを仕掛けるのと、パスコースがない状態でドリブルを仕掛けるのではわけが違う。メキシコ戦でアンデルソンがジエゴよりもまともに見えたのは、チームが前がかりになっていたからである。その証拠にチリ戦では微妙だった。
エクアドル戦で今のスタメンに代えてきた。この試合でも内容はとても貧弱なものだった。グループリーグでのブラジルは開き直りが中途半端だったと思う。俺達ブラジルなのに、、、みたいな。
決勝トーナメントに入るとSBの飛び出し、ボランチの攻撃参加が急に増える。解き放たれたレアル。サンパウロで世界を制したジョズエ、ミネイロのボランチコンビが中盤を影で統率していたと思う。特にジョズエが入ってからのミネイロは攻守にわたって大活躍であった。
守備の形もウルグアイ戦でほぼ完成系に持っていき、攻撃面ではロビーニョにパスを任せることが出来るくらいに他の選手が走るようになった。そしてアルゼンチンに勝つ。意図したサッカーを完璧に機能させ、結果も出したのだから100点の決勝戦だった。
MVP候補は意外性のバチスタか、ジョズエ、ミネイロコンビ。中盤の頑張りがなければ、決勝のDFラインの安定も攻撃のスピードも迫力に欠けたものになってしまっただろう。ヴァグネルは決勝のみ大活躍。マイコンの攻撃力は世界屈指。セビリアから移籍するなら、ダニエルアウベスはSHのほうが良い。ロビーニョは別にいきいきしていなかった。どちらかというと、いきいきしていたのはバチスタ。ドニは準決勝、決勝とここぞの場面で働いていた。
最後にドゥンガは試合の流れを変える采配が巧くない。
■アルゼンチン
一応大勝しているものの、何かすっきりしない内容の試合が多かった。それも、これも最後はメッシが試合を決めていたからだと思う。得点こそ少ないが、ほとんどの試合を決める得点はメッシが絡んでいたのではないか。リケルメ中心のチームと言われているが、メッシのほうが結果を出していたと思う。
アルゼンチンの攻撃は個人技の爆発待ちとも表現できる。その攻撃を円滑にするために走っていたのがベロンのみ。カンビアッソはまれに攻撃参加していたが、もっと参加して欲しかった。セットプレーが強くなければ、もっと「攻撃の組織について工夫せざるを得なかったと思う。メキシコ戦のように、ブラジルにセットプレーが通用していれば、アルゼンチンの試合になったのかもしれない。
メッシはとんでもないレベルだった。南米のほうがスペースを与えてくれるので当たり前かもしれないが、神レベルの活躍。欧州レベルの守備能力を持つブラジル相手にどうやって崩すか、もっと考えてプレーするようになれば遥かな高みに到達しそうである。メッシと比べると、テベスはかなり落ちる。
チームのためにベロンは走っていた。ブラジル戦でもボールのないところの動きでフリーになってボールを受けると、果敢にチャレンジしていた。何とかしてやろうという気持ちが一番出ていたと思う。リケルメは大事な試合で消えることが多い。
サネッティのレベルは未だに世界屈指であることがわかった。決勝ではロビーニョにマークをつかれ自由を失っていたが、それまでの攻守のできはとてもよかった。特に縦への突破力はマイコンレベル。今シーズンのインテルの試合を見ていないのでクラブでどうかわからないが、世界最高峰の右SBだと思う。
マスチェラーノはさすがである。マケレレに比べても遜色ない。しかもマケレレよりも目立つので、簡単に高い評価を得られそうである。結局リバプールに残るのかな。50億出してでもバルサは取るべきだと思う。
■メキシコ
ちゃんと守ってくるウルグアイに苦戦し、個人能力で劣るアルゼンチンにも苦戦した。組織力はまだまだ高めないといけないし、個々のレベルも、もっと高めないといけない。グアルダトがデポルに移籍したように、もう少し海外に出たほうがいいかもと思う。ただし、ボルヘッティのように干されては意味がない。スペースのない海外で腕を磨けば、ウルグアイに苦戦することはなくなる。
カスティージョが印象に残った。ギリシャでプレーしている選手らしい。いくら組織で崩しても最後に決める選手がいないと、そのチームはなかなか勝てない。カスティージョの活躍がメキシコを3位に導いたといっても過言ではない。
アルセ、グアルダドの両SHの運動量、テクニックには驚くものがあった。特にグアルダドはデポルに行くので楽しみである。後は左SBのピント。左SBに困っているチームは獲得に動いてもいいと思う。ドレンテと比べても悪くない。
■ウルグアイ
欧州の雰囲気を持つ守備をする。ブラジルとは似たチームのぶつかりあいだったが、攻撃面でブラジルに劣っていた。良くも悪くも守備が非常に荒っぽい。審判との相性で試合が決まることもあるだろう。メキシコ戦では審判にファウルを取られまくり敗戦。
それでも南米らしくない組織力を持っているチームで、うまくやれば南米予選は勝ち抜けると思う。決定力のあるフォルランも健在だし。中盤には右SHの運動量あふれるペレイラ。潰しもチラシも出来るパブロガルシア、上下動を延々と繰り返す、無尽蔵のスタミナを持つペレア、左SHで違いを生み出せるクリスチャーノロドリゲスと駒はそろっている。
日本と試合しないかな。
■他のチームについて
チリは守備的なサッカーをしたいのだろうが、練習が足りない。もう少しでウルグアイの組織的な守備を手に入れることが出来るだろう。相手がどこだろうと、攻めに人数をかけないと形にならない、しかし、人数をかけると点を決められてしまう。そんなチーム・チリ。チリのロナウドことスアソのループはもっと注目されてもいいはず。
パラグアイは評価できない。アルゼンチン戦は結果が意味を持つ試合ではなかったし、メキシコ戦は10人で戦っていた。ドスサントスが覚醒しないときつい。
べネズエラ、コロンビアはまだまだ弱い。エクアドルのほうが相当強いと思う。
■ベストイレブンの発表
GK、ドニ。
DF、サネッティ、マガジョン、アジャラ、ピント。
MF、ベロン、ミネイロ、ジョズエ、リケルメ。
FW、メッシ、ロビーニョ。
ベンチ
GK、オチョア←メキシコのサブキーパー
DF、ファン、マルケス。
MF、マスチェラーノ、意外性のバチスタ。
FW、カスティージョ、フォルラン。
DH、レコバ。
■独り言
南米のサッカーはプレスが弱いチームが多い。だからか、メキシコ、ウルグアイ、今回のブラジルのようなサッカーにもろい。それを跳ね返すだけの力を個人で発揮できれば、アルゼンチンのように大勝できるだろう。発揮できなければ大敗もある。
アルゼンチンがブラジルに負けた理由は、チャンピオンズリーグでユナイテッドがミランに負けた理由に似ていると思う。オシムに言わせれば、他人のミスからも学ばなければならない。
何も巧い選手を並べるだけが綺麗なサッカーというわけではない。今回のアルゼンチンのサッカーを絶賛するのは、かなり気が引ける。メッシ抜きで同じ結果を出せば賞賛する気満々だが、なんだかんだメッシだった、、、そんな印象がとても強い。そんなメッシが消されたブラジル戦で、他の選手は何も出来なかった。何かしようとしていたのはベロンくらいだ。そんなベロンは代表引退の噂あり。
ユナイテッドにしろ、アルゼンチンにしろ、チャンピオンズリーグやワールドカップで優勝したければ、ほんの少しでも守備のことを考えないと相当きつい。0506のバルサのように、リアリズムを多少でも注入すれば最強になれるのにと思う。
ちなみにシュスターはリアリズムの塊みたいな監督なので、来期のレアルには非常に期待している。そして意外性のバチスタにも。
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コパアメリカ・各チームの感想やらベストイレブンやら
posted by josepgualdiola |08:52 |
コパアメリカ2007 |
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2007年07月17日
ここまで絶好調のアルゼンチン。個人能力に依存した戦いも徐々に組織的な表情も見せ始めている。メキシコ戦では前線の3人も守備をしていて、守備の問題も解決されてきている。攻守ともに完成度が上がってきているので、この試合でさらなる進化をするかもしれない。
アルゼンチンのスタメンはアボンダンシエリ、エインセ、ガブリエル、アジャラ、サネッティ、カンビアッソ、マスチェラーノ、ベロン、リケルメ、テベス、メッシ。メキシコ戦とスタメンである。ポストの役割をどれだけテベスが担えるか。そしてカンビアッソは攻撃に参加するのかがポイント。クレスポに復帰の噂があったが病み上がりではきついか。
こちらも内容を高めてきているブラジル。特にロビーニョ、バチスタがともに守備に参加した、ウルグアイ戦の後半の守備の完成度は非常に高かった。しかし、ジウベルトシウバがいない。代わりはドゥンガの恋人ことエラーノ。右サイドに入るだろう。アルゼンチンの左サイドの攻撃は弱いので、エラーノが多少しくじっても問題ないかもしれない。
ブラジルの狙いは引いてプレス&人数をかけたカウンター。アーセナルのカウンター形に一番似ていると思う。守り方はリバプールだが、リバプールのほうがもっとえげつない。
ブラジルのスタメンはドニ、マイコン、ファン、アレックス、ジウベルトミネイロ、バチスタ、ジョズエ、、エラーノ、ヴァグネル、ロビーニョ。結局最後までヴァグネルは先発。
予想編はこちら
■アルゼンチンの右サイドを潰せ
ヴァグネルが守備をした。今まであまり守備をしなかったヴァグネルが決勝になると守備をした。ブラジルの気合がここから読み取ることが出来る。ブラジルの守備はアルゼンチンの右サイドによっていた。この守り方は攻撃が右サイドに偏るセビリア対策としてよく見ることが出来る。ちなみに右サイドのスペースを潰されたセビリアは4トップにしてカヌーテめがけて放り込みこぼれだまをレナト+残りのFWで拾うことが多い。しかし、アルゼンチンにカヌーテはいない。
ロビーニョは完全にサネッティのマークをしていた。ヴァグネルはサネッティからエインセへボールが行くようにプレスをかけ、右サイドから攻撃をする起点そのものを潰そうと試みる。あっさり成功。今までの試合に比べてエインセの攻撃参加が目立ったのはブラジルの守備が機能していたからである。プレスが弱かったにもかかわらず、何も出来なかったエインセ、カンビアッソは切ない。
メキシコが自分達のサッカーをするしかないと割り切って、流れを取り戻したように、アルゼンチンもリケルメにボールを入れようとするが、リケルメにはミネイロが密着マーク。前を向かせない守り方を実践し、パスも出させなかった。アルゼンチンの攻撃の形は中→外→中と展開されると一気にゴール前まで言ってしまうことがよくある。この外の役割を担うのはサネッティ。メッシがいなくなり、ベロンがそのスペースを空けるとサネッティはフリーでボールを持つことがよくできていた。しかし、この試合ではロビーニョが横にいたので、飛び出ず場面は前半20分まで一度もなかった。もともと左サイドは死んでいるので、アルゼンチンの攻撃は中→中→中となっていく。そこをバチスタ、ミネイロ、ジョズエ、エラーノの囲まれればどんな選手でも突破するのは無理である。
だったらロングパスで相手の裏を突けばいいじゃないか。そのとおりである。今はなきチャンピオンシップでマリノス対浦和の試合ではまさにその形が見られた。当時のレッズは前線から激しいプレスをかけることで有名。そのプレスを交わすために。マリノスは徹底したロングボールをレッズ3バックの横に放り込んだ。その結果、レッズのボールの回復点が後ろになりレッズはバランスを崩した。
しかし、アルゼンチンに相手の裏を突く選手はいない。テベスの任務はポストプレーだし、そもそも一人ぼっちである。ニステルが1人ぼっちだと棒立ちになったように、1人で相手の裏を取るのは難しい。オフサイドになった場面はあったがあのような状況をたくさん増やせば、ブラジルDFのラインを下げさせられたかもしれない。ボールをもらうためだけにしか走らない選手が多ければちょっときつい。
それに対して、ブラジルのロングボールの多さはとても気になった。セビリアかと思った。中盤でボールを奪われそうになると徹底して相手の裏へ放り込み、ヴァグネルが疾走。アルゼンチンのDFラインは非常に高い傾向になるので、それを下げさせたかったのかもしれないし、疲れさせたかったのかもしれない。このロングボール作戦でアルゼンチンのDFラインが下がったのは事実である。またアルゼンチンの中盤がすっ飛ばされたので、マスチェラーノがまったく目立たなかった。
またブラジルの人数をかけた速攻にも中盤はすっ飛ばされた。次から次へと選手が後ろから飛び出してくるのに、その選手に誰もついてこない。サイドチェンジを許し、サイドで一対一を仕掛けられる。特にマイコン。
4-3で守るアルゼンチンの形は、さあ攻めて来い!!、という状況で機能する守り方である。ボールを奪われる→速攻に対応した守り方ではない。アルゼンチンは中盤で潰される→速攻をくらう→DFラインからやり直す→中盤にボールを入れる→潰されるの繰り返しであった。この状態になれば、中盤がサイドチェンジについていけず、ブラジルのSBが上がってくる。よって、数的優位を作れない。よって崩される可能性が高くなる。もちろん、ブラジルのように、前線の選手が戻ってくれば、この状況から抜け出すことは簡単なことである。しかし、戻ってこなかった。確かメキシコ戦では戻ってきた。良くわからない。
ブラジルの先制点はヴァグネルがボールを奪い返し、エラーノが相手の裏へ→バチスタ奇跡で先制。直接フリーキックを決めることもあるバチスタが、器用なのかそうでないのか、この得点によって、彼がどんな選手かますます判断できなくなった。
■アルゼンチンの開き直り
前半の早い段階で失点し、攻撃が機能していないアルゼンチン。そんなときはメッシの時間である。窮屈な右サイドを脱し、左サイドに居場所を求めるメッシ。前を向くと必ず何かを起こすメッシは決定機を作った。ブラジルの守備の穴、マイコンを切り裂きクロス→ベロン→リケルメの左足→ポストは見事だった。さすがメッシ。その後も、2人を相手にしても可能性を感じさせる場面もあった。やはりメッシか。
しかし、調子に乗ったメッシは、いつもより中盤に降りてくるシーンが目立った。ボールが前線まで来ないので仕方ない。しかし、中盤は密度が高いのでどうしようもない。確かにボールを持ったら凄いが、あの中盤を突破するのは難しい。
前半23分過ぎからアルゼンチンのDFラインが上がる。攻撃の場面から守備ことを意識するようになり、ボールを奪われる→即プレス。この流れを中盤が実行するようになった。後ろ向きに走ることに疲れたのだろう。しかし、前線の3人は立っているだけだったので、いつアルゼンチンの中盤がばてるのか心配になった。ちょっと無謀である。交わされたら終わりのこの賭けは見事に成功する。中盤が前からプレスに行くようになると、ブラジルお得意の速攻が出来なくなっていく。そして決定機も作る。
前線でベロンがボールを奪い返しテベス。テベスが潰れてこぼれだまをリリケルメ→ドニのスーパーセーブ。ボールを奪われた瞬間にプレスに行くことで、ブラジルの速攻を防げる&高い位置から攻撃ができる。しかし、いつまでスタミナが持つのか。
リケルメのフリーキックから久々にブラジルのカウンターをくらう。ここから前線からのプレスは効かなくなる。ブラジル陣内で試合をすすめていたアルゼンチンだったが、このカウンターによってまた自陣からのスタートになる。ベロンがばて始め、中盤の位置が上が前にメッシにパス。メッシが奪われ、またそこからいつもの形に戻ってしまう。
そしてアジャラのオウンゴール。アルゼンチンのお株を奪う中→外→中であった。前半で2-0。
■カンビアッソ→アイマール
後半になると、アルゼンチン中盤による前からのプレスはなりを潜め、前半の悪い時間帯と似た展開となる。多少ブラジルにファウルが増えたが、安全な位置でのファウルだったので危険な雰囲気はなかった。高さに自信のある選手が多いので、セットプレーには自信があったのかもしれない。実際に跳ね返す場面が多かった。
前半15分にアイマール投入。アイマールを入れるよりもボールを取り返すメカニズムを改善しないと無理。改善できる選手がいなければ終わり。こういった場面で当たり障りのないアイマール投入はひどい。たたかれること覚悟で前線の3枚のうち誰かを下げてほしかったぞ。アイマールはキープ力を活かしてアルゼンチンの攻撃を活性化させたが、守備の問題はそのまんま。
セットプレーから速攻→最後はダニエルアウベスで終了。
■独り言
今大会のブラジルのサッカーを破るために4-3-2-1だったり、4-4-2のひし形が最近はやってきているのだと思う。あのブラジルのサッカーは誰かがサボれば一気に機能しなくなる。それを狙うならロビーニョやヴァグネルを狙ったら面白かったと思う。
アルゼンチンの最大の敗因は前線の3人だろう。なぜメキシコ戦で守備をしたのに今回はしなかったのだろうか。負けているからこそしなければならないのに。
バルサ対リバプール、リバプール対ユナイテッド、アーセナル対チェルシー、バルサ対インテルナシオナルと似たような内容の試合がいくつかあると思う。でも、ミランはリバプールに勝った。来期は4-3が流行る気がする。
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アルゼンチン対ブラジル ~どっかで見たことある試合~
posted by josepgualdiola |08:39 |
コパアメリカ2007 |
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2007年07月15日
結果が意味を持つ試合なのか。恐らく、両チームとも今まで試合に出ていなかった選手を中心に、メンバーを構成してくるだろう。疲労のたまっていない選手が出てくれば運動量のある試合が見られるかもしれない。
ウルグアイのスタメンはカリーニ、バルデス、ルガノ、スコッティ、フシル、ペレイラ、パブロガルシア、ゴンサレス、クリスチャーノロドリゲス、フォルラン、アブレウ。。。ブラジル戦の後半のメンバーそのまんまであった。めちゃ本気。レコバは肉離れらしい。
メキシコのスタメンはオチョア、カストロ、マガジョン、ロドリゲス、ピント、トラド、ロサロ、モラレス、ブランコ、カスティージョ、ブラボ。メキシコは半分くらい入れ替えてきた。あのブランコが先発。
ウルグアイの欧州的な守備が、メキシコのサッカーに通用するのか。そして気象条件がやばい。ハノイほどではないが、31℃もある。決勝も同じ時間なので試合内容に影響が出るかも。
■中央突破とサイド攻撃
メキシコはブランコが多分初出場。攻撃意識の高い選手で守備は恐らくやらないだろう、、と見ていたらやはりやらなかった。トップ下で出場したブランコが守備をしない。メキシコの全員サッカーからすると、これはかなりきつい。1人でもサボる選手がいれば、どうしても後手後手になってしまう。ボールホルダーにプレスがかからないので、チャレンジできない→後退の繰り返し。世界各地で見られる現象である。
もちろん、ブランコの攻撃能力は高い。つまり、メキシコは攻撃している時間帯を長くすることでこの状況を打破するのが適当である。しかし、相手はほぼベストメンバーのウルグアイ。世の中はそんなに甘くない。
序盤に流れをつかんだのはウルグアイ。ブラジル戦でも見せた早い寄せによって、メキシコの自由を簡単に奪うと、左サイドから再三攻め込んだ。パブロガルシアが攻撃にアクセントを加え、フシルが積極的に飛び出してくる。ウルグアイの攻撃はダイレクトで選手も動き回る。個人能力の高さよりも運動量をベースにしているので、メキシコも苦戦していた。
メキシコはボールを前線に運ぶ前に潰され、また攻められる悪循環。ただウルグアイの攻撃が徐々に中央よりになると、数的同数または優位に立つことが出来たので有利な形でボールを奪い返し、速攻することが出来るようになる。なぜ、ウルグアイが中央よりの攻撃を選んだかはわからない。南米の遺伝子か。
ブランコにボールが入ると、メキシコは攻撃が機能するようになる。ブランコはパスも出せる、キープも出来る選手なので、相手を引き寄せることが出来る。ブランコがボールを持つ→ウルグアイの選手が寄ってくる→引き寄せてフリーの味方にパス。メキシコらしくない攻撃の形だが、相手の裏へ抜け出すなど決定機を何度か作り、前半15分になると、五分五分の流れになっていった。
しかし、先制したのはウルグアイ。崩していた左サイドからボールを前線に運ぶと、右サイドのペレイラが2列目からフリーランニングで相手の裏へ抜け出すと、そこでボールを受けクロス→アブレウがクラウチ張りの高さを見せ付けウルグアイが先制。
■冷静さを欠いた荒れた試合へ
フォルランとピントが競り合い→もつれ合い、ちょっとした小競り合いを始める。両チーム入り乱れてプチ乱闘。原因となったフォルラン、ピントにイエローカード。ここから審判が壊れる。
良くも悪くも流れを壊さないように、本日の主審はファウルをあまり取らなかった。しかし、この乱闘後からはちょっとしたプレーでもファウルを取るようになる。乱闘後で両チームのプレーが荒っぽくなると同時に、主審がファウルを取り捲ったわけだ。最悪である。特に被害をこうむったのはウルグアイ。ボールに対する執着心、接触プレーを恐れないウルグアイのプレーは、頻繁にファウルで止められてしまう。これでウルグアイの選手はいらついてしまう。攻撃の流れも悪くなり、いいところなし。
もちろん、メキシコも多少荒っぽくなったが、ウルグアイに比べればかなりましである。しかもブラボ、カスティージョの2トップはいたって冷静。ウルグアイのDFラインと中盤の間で巧くボールを受け、メキシコの攻撃を引っ張る。
そして試合が動く。メキシコは直接フリーキックをバーに当てる→そのボールの競り合いの中でルガノがトラドを過剰な力で倒してしまいPK。これをブランコが決めて同点。しかも、ルガノは一発退場。一発退場は厳しすぎる判定であった。
1人少なくなったウルグアイは4-3-2でメキシコ陣内に攻め込む。もともとブランコのせいで守備の面では1人少なかったようなものだった。よって、ウルグアイはルガノが退場でいなくなっても、そこまで状況は変わらなかった。ただし、攻撃面ではパスがつながるようになっている。またウルグアイの中盤は尋常でない運動量を必要とされるので、後半ばてるだろう。ここで前半終了。
■肉でも魚でもない
後半になると、メキシコがボールを回しまくる。相手に穴が出来れば攻めて、出来なければやり直す。10人のウルグアイからすると、どうしようもない。最終ラインでボールを跳ね返し続けるが、いつかはばてる。後半20分ころにあると、ウルグアイの選手はすでにバテバテ。守備のときはまだ集中力が続くものの、攻撃時に攻める力を残しておらずパスミスを連発。なんとかボールを奪った→さあ攻撃→ボールを奪われる→疲労は2倍。
そのボールを奪われてブラボにミドルを決められて2-1。失点してからは前がかりになって今度はグアルダドにミドルを決められて3-1。以上終わり。
■独り言
ウルグアイのほうが勝つ気持ちもチームとしても上だったと思う。それを審判が壊すという試合になった。メキシコはブランコがいると、らしさを失ってしまうと思う。スタメンでない理由が良くわかった。パブロガルシアがすこぶる良かったので、シュスターよ、レアルに残せ。
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メキシコ対ウルグアイ ~3位決定戦~
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コパアメリカ2007 |
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2007年07月14日
台風の余波によって、引きこもりを余儀なくされました。よって予想を行います。当たるも八卦、当たらぬも八卦。まずは両チームの特徴から。
■アルゼンチンの特徴
4-3-1-2。右サイドに攻撃的な選手を配置していて、左サイドに守備的な選手を配置している。よって、右サイドから中央に攻撃がよる傾向がある。特に左SBのエインセはめったに上がってこない。上がってきても脅威にはならないだろうが。逆に右サイドのサネッティはがんがん上がってくる。ボランチの選手がボールを持っているときのパスコースの確保やメッシが下がってきたときの裏への飛び出しなど。攻撃が偏りすぎると、スペースがなくなってしまうことが多い。相手チームが逆サイドを捨ててしまうからだ。あまりいい傾向ではない。
そんなときの隠れたキーマンがカンビアッソ。メキシコ戦ではセカンドボールを拾い捲る絶妙なポジションを見せたカンビアッソはあまり上がってこない。しかし、上がってくることもある。カンビアッソが上がってくれば、アルゼンチンの攻撃は幅広いものになる。すると、個々の場面でスペースが出来る。決勝戦のアルゼンチンのキーはカンビアッソがどれだけ攻撃に参加できるかにかかっている。
DFのフィード力は可もなく不可もなく。時々裏を狙うことがあるので要注意。テベスの飛び出しを警戒するのはそんなに難しい仕事ではないが、怖いのはサネッティ。メッシが日常的に中盤に降りるようになれば、サネッティはいつでも裏を狙ってくる。やはり右サイドの攻撃は強力。
攻撃の場面において、全体的な運動量は少ない。また、周りのために走る選手は少なく、ボールをもらうために走る選手がかなり多い。それでもバランスが崩れないのはベロンのおかげである。リケルメが中盤に降りれば、トップ下へ、攻撃が右サイドの偏れば、左サイドへ、メッシが中盤に降りてくれば前線へ、サネッティがメッシを追い越していけば右SBの位置へと動き回りである。ガス欠必須。そんなベロンは後半の途中にガゴと代わることが多い。もし負けていればアイマールが出てくるかもしれない。
全体的な運動量が少ないのに攻撃が巧く行っているように見えるのは、個々の選手の能力が高いからだ。しかも個の力によって、試合を決められる選手がわんさかいる。ローマのトッティ曰く、うちには個で試合を決められる選手が少ない。だから走るんだ。アルゼンチンが走るようになったらそれはそれは危険なチームが出来上がるだろう。ただし、運動量が少ないので前線に人数が足らなくなることが意外と多い。そのような状況を個人技で打開してしまっているので、目立った問題になっていない。アルゼンチンのパス回しを見ていて、なんかうまくいっていないなーと思う場合は、たいてい人数が足りていないことが原因である。
いくらアルゼンチンが巧いといっても当然攻め込まれる時間帯はある。4-3で壁を作り、前線の3枚のカウンターで追加点を狙うのが守る時間帯のアルゼンチンの作戦。DFラインの位置も深すぎず、中盤のボールに対する寄せも問題なし。しかも前線の3枚が時々、守備を助けてくれるので崩すのは至難の技。特にメッシは、まれにエトーなみに相手を追い掛け回す。守備の中心はマスチェラーノ。守備的ボランチの象徴・マケレレを越える日も近い。
■ブラジルの特徴
予選リーグではロビーニョ依存症であったが、決勝トーナメントに入ってからは解き放たれたレアル状態である。アルゼンチンがメッシ、テベス、リケルメ、ベロンを併用しているのに対して、個で試合を決められるかもしれないジエゴ、アンデルソンをベンチに、個で試合を決められそうにもないバチスタ、ジョズエがスタメンに名を連ねている。つまり、ブラジルは走らないと話にならないし、攻撃に人数をかけないと、どうしようもない。しかし、ブラジルは走ったから決勝まで上り詰めた。
攻撃の特徴はとにかく走る。ロビーニョが中盤に降りてくると前線にスペースが出来る。ここに両SB、ミネイロ、ジョズエが飛び出していき、攻撃にワンクッション入れるのが特徴。後ろから飛び出してくるのでそういう攻撃に守備が慣れていないと結構厳しい。マイコンの突破力は世界屈指だし、ジウベウトも攻撃参加すれば簡単にクロスをあげずにラストパス、ワンツーを狙ういやらしい選手である。
またバチスタが地味に効いている。ヴァグネル、ロビーニョを殺さないように彼らとの距離感を大切にし、守備面ではファーストディフェンダーとして体をはる。シェスターのサッカーにあっていると思うのでレアルは返してもらったほうが良いよ。こうして攻撃はロビーニョ頼みでなく、みんなでするものになった。攻撃をみんなでするものになってからのロビーニョは周りを活かすプレーが多くなった。パスでチャンスメイク。ウルグアイ戦の先制点もロビーニョとバチスタのワンツーからであった。そんなロビーニョがいつ自分で仕掛けるかは注目。
心配されている守備だが、完成度はかなり高い。正確に言うと完成度が高くなってきた。ジョズエ、ジウベルトシウバ、ミネイロ、バチスタで組む中盤の守備力は試合を重ねるごとに上がってきている。しかし、決勝はジウベウトシウバがいない。それはひとまず置いておく。
チリ戦、ウルグアイ戦と失点こそしているものの守備の内容は相当良かった。ボールを失った時に下がるのか、遅らせるのかの判断が狂うこともなく、DFラインとの距離も完璧。4-3-1で壁を作り、ボールホルダーにはバチスタがプレスに行くので、3ボランチがカバーの関係になれる。ウルグアイ戦の後半ではロビーニョも守備に参加していて4-3-2で守っていた。このときのブラジルはある意味ブラジルらしい完成度の高い守備を見せた。ただし、マイコンが穴。ウルグアイの長所とブラジルの短所が重なった切ない瞬間であった。守備がずさんなイメージがあるかも知ないが、アルゼンチンの守備と比べてもそこまで差はないと思う。
■どうやってアルゼンチンを倒すか
第一弾はトラップディフェンス。バルサが良くやられたやつである。アルゼンチン攻撃のポイントは右サイド。だから左サイドから攻めさせればい。ヴァグネルの位置をアジャラに、ロビーニョの位置をサネッティにすればアルゼンチンの右サイドは渋滞する、サネッティは攻撃に参加できないし、ブラジルが左寄りに布陣を組めば、選手がたくさん。
必然的に左サイドから攻めざるを得なくなる。マイコン対エインセ、ミネイロ対カンビアッソ。何とかなりそうな気がしてならない。危険なのはリケルメ。リケルメは運動量がある対応ではないので、マンツーマンで誰かをつける。どこまでも追ってもらいましょう。すると怖いのはベロン。リケルメとベロン。怖いのはリケルメ。ベロンが早い段階でばててしまえば、アルゼンチンの攻撃は機能しなくなる。だからベロンに攻撃の中心になってもらう。
絵に描いた餅。自分で書いてて無理があるように思える。
第二段もトラップディフェンス。メッシがいくらすごくても、2人で対応すれば問題ない。ジョズエ、ジウベルトが対応することになると思う。この2人ならば時々突破されるぐらいにはおさえてくれそうだ。サネッティが飛び出してくるならば、ロビーニョかヴァグネルをサネッティの裏を徹底して狙わせればいい。これは絶対に必須。その場合はわざと右サイドをあける。怖すぎ。
結局のところ、ブラジルがいかにアルゼンチンを押さえて速攻出来るかにかかっていると思う。ただし、ロビーニョに任せるだけではマスチェラーノに潰されること間違いなしなので、人数をかけよう。恐らく人数をかけた速攻はやってくれるに違いない。走るブラジルか、個人技のアルゼンチンか。メッシが爆発しなかった場合のキーマンは何度も言うがカンビアッソ。ブラジルのキーマンはジウベウトシウバの代わりの選手と左サイドコンビ。
ただし、しょっぱい試合になる可能性も高い。その前に三位決定戦がある。メキシコ対ウルグアイ。結果が意味を持つ試合ではたぶんないので、スペクタクルな試合を期待したい。
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アルゼンチン対ブラジル ~予想というか整理~
posted by josepgualdiola |12:46 |
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2007年07月12日
ワールドカップの再戦。アルゼンチンはここまで余裕といえば余裕。組織力も試合をこなすごとによくなってきている。リケルメの大活躍に依存しているように見えるかもしれないが、ベロン、メッシが陰で攻撃を支えている。守備ではカンビアッソ、マスチェラーノが獅子奮迅の活躍を見せている。
少し前の、リケルメダメなら終わりだよね、、という時代から抜け出そうとしているのかもしれない。ちょうどブラジルも誰かに依存しないサッカーを目指しているようにみえる。単なる大人の事情かも知れないが。そういう時代の流れはあるかもしれない。
アルゼンチンのスタメンは、アボンダンシエリ、エインセ、ガブリエル、アジャラ、サネッティ、カンビアッソ、マスチェラーノ、ベロン、リケルメ、テベス、メッシ。今大会初のテベス、メッシの2トップ。そしてガブリエルミリートがバルセロナへ転職することが決定。
メキシコでフィーバーしているカスティージョ、怪我の心配をされていたが、まったく問題なかったようでスタメンにいる。ちなみに、スタメンの中でメキシコの海外組みはマルケスとカスティージョのみ。
メキシコのスタメンは、サンチェス、カストロ、マルケス、マガジョン、ピント。中盤はアルセ、トラド、コレア、グアルダド。FWはカスティージョ、カチョ。
気温は28℃。湿度は80%。
■流れを自力で引き寄せたメキシコ
序盤のロングボール合戦が落ち着くと、アルゼンチンが個人技を軸に試合の流れを引き寄せる。メキシコの守備はかなり組織的で相当高いレベルにある。しかし、1人で寄せに行ってもアルゼンチンの選手はそれをものともしないレベルの選手がいる。メッシ、テベス、リケルメ、ベロン。1人で行っても無理、時には2人で行っても無理。そんなアルゼンチンの高い個人技の前にメキシコはかなり押し込まれる。
そんなメキシコは、メッシ、テベスのドリブルを何とか仕留めるのが精一杯だった。また、テベス、メッシは中央でじっとしていることはない。2人とも自由に動き回り、中盤とDFラインの間でボールを何度か受けていた。DFラインが低すぎるのである。フィニッシュまで行かないものの、これはメキシコやばいな、、という立ち上がりであった。
攻撃の面でも、アルゼンチンがスペースを消しているので、いつものショートパスが少なかった。ロングパスが多く、入れてもすぐ取られるため、人数をかけた攻撃が出来ない、高い位置からの守備が出来ない悪循環。リケルメのパスをカット、アジャラからボール奪うなどの相手のミスからしか、チャンスを作れていなかった。
しかし、前半15分から状況が変わり始める。メッシ、テベスが献身的な守備をサボりだしたことも1つの原因。スペースがなくなって、自分達のサッカーを貫くしかない、と開き直ったのかメキシコが強引にパスを繋ぎ始める。最初はぎこちなかったパスも、時間がたつにつれてらしさを取り戻すようになる。すると、前線までパスでボールを運べる→後ろから選手も上がってくる→分厚い攻撃もできるし、高い位置からも守備が出来るようになる。
中盤での守備も1人でダメなら人数をもっとかけるしかないよね、という開き直りが巧く機能し、アルゼンチンの攻撃は独りよがりなものになっていった。必要以上にリスクをかけるわけにもいかないので、サネッティの飛び出しもあまり見られなかった。飛び出せばビックチャンスになっていたが。
アルゼンチンも少し引き気味で守るしかなく、そうなると試合は膠着していく。テベス×リケルメの関係で決定機をつかめば、メキシコは見事なパス回しからグアルダドがポストにシュートを当てた。両チームともシュート数が少なかったが、メキシコのペースだったと思う。
前半もこのまま終わるかと思いきや、セットプレーで試合が動く。リケルメ→エインセ。見事なサインプレーであった。初戦にクレスポが決めたような形ではなった。エインセのカンフーっぽいキックでファインゴールが生まれる。
後半はメキシコの猛攻が見たい。アルゼンチンがどう出てくるかが楽しみである。メッシ、テベス、リケルメを前線に残し、お願いします!!ではちょっとつまらない。
■カチョ→ブラボ、トラド→メディナ
予想通り、前線の3人は前に残り守備を免除されているように見えた。メキシコは前半と同じようにボールを支配してアルゼンチンゴールに迫る。しかし、4-3で守るアルゼンチンを崩せる気配はなかった。
サイドで数的有利を作ることも出来ず、中央突破も出来ず。前線の3人に気を取られたのか、後ろからのフォローが少ないように見えた。つまり、攻撃にかける人数が少ない。また選手交代によって中盤の人数が減った。これまでのメキシコ代表はポジションが限定されることなく、相手にとっては絞りづらいものだったが、今回はそのポジションチェンジが減った。
このようにメキシコはボールを持たされる展開となる。カスティージョぐらいしか強引に仕掛ける選手もいない。しかもこの試合では明らかに不調。らしさを失ったメキシコが点を取れるとはどうして思えなかった。
後半15分くらいまでは一応メキシコがボールを持つ展開が続いた。カスティージョがマルケスからのロングパスで裏へ抜け出す以外、つまり、いつもの形でチャンスを作ることはできなかった。
■メッシ
後半になると、相手にボールを持たせるほどの守備を見せたアルゼンチンだった。だが、攻撃は仕掛けられていなかった。守りっぱなしでである。そんな流れを変えたのはメッシ。いつものように1人で仕掛け、体をはってボールをキープ。マルケスとかなり遣り合っていた。メッシが目立つようになってから、アルゼンチンの攻撃意識が上がっていく。良いきっかけになったかもしれない。
メキシコはこのメッシの突破によって、攻守の意識がばらばらになってしまう。攻守の意識がばらばらになるとDFラインと前線が間延びする。すると、リケルメにボールが入るようになり、もうどうしようもなくなっていった。
そしてメッシが歴史に名を刻むループシュートを決める。これでほぼ試合が終わった。これで気分を良くしたか、メッシは思い出したかのようにプレスを開始。このムラがなければ世界屈指なのだが。
次にテベスがお得意の強引なドリブルでPKを得る。それをリケルメがチップキックで決めて3-0。
■独り言
アルゼンチンのキーマンは間違いなくベロン。中盤でボールを持てる、パスも出せる、運動量もある、守備も出来ると文句なし。特にボールのないところの動きが良い。前線の選手が動いてできたスペースを1人で埋めている。運動量が必要なプレーなので、後半の途中で交代してしまうが代えの効かない選手である。
ベロン、メッシがいることで、どうしてもリケルメが空く。リケルメを抑えていても他の選手が仕事をしてしまうのであまり意味がない。ここまでくると付け入る隙がない。
まさかメキシコがここまで歯が立たないとは思わなかった。主な負けた原因は前半の最初に自分達のサッカーをしなかったこと。カスティージョが終始微妙だったこと、後半に猛攻を仕掛けられなかったこと、得意の守備がアルゼンチンのキープ力の前に砕け散ったことが上げられる。交代策で前半のバランスのよさを崩したことも残念であった。
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アルゼンチン対メキシコ
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2007年07月11日
メキシコ、チリ、エクアドル、チリ。コパアメリカでブラジルが対戦してきた相手である。メキシコ以外にはロビーニョの爆発あり、相手の自滅ありで何とか勝ってきたのが実情である。そんなブラジルの基本形は4-3-1-2。しかしこの試合では4-3-2-1とミラン型であった。
スタメンはドニ、マイコン、ファン、アレックス、ジウベルト、ジウベルトシウバ、ミネイロ、バチスタ、ジョズエ、ヴァグネルとロビーニョ。守備的な選手がたくさん。それでも決勝トーナメントのチリ戦ではジョズエが積極的に攻め上がり、両SBもブラジルらしい位置を取っていた。この試合も期待である。
ウルグアイはいかにしてブラジルの攻撃を凌ぎ、フォルランにパスをつなぐかで勝負が決まりそうだ。各ポジションに好選手をそろえているので、いい勝負になりそうである。期待の選手はクリスチャーノロドリゲス。左利き、運動量あり、テクニシャン。レコバがいるとちょっと目立たない。ちなみにレコバはスキンヘッドである。
■停電するまで
立ち上がりはまったくボールが落ち着かなかった。両方とも前からのプレスが効いていて、潰しあいが続く。そんな潰しあいから抜け出したのはウルグアイ。ブラジルはサイドの守備が甘く、何度かサイドから抜け出した。それに対して、ブラジルはウルグアイの守備に潰されいいところがなかった。高い位置から前を向かせない守り方は今大会ではあまり見られない。ウルグアイは南米らしさから脱し、ブラジルを倒そうと試みる。
レコバがコーナーキックを何度も直接狙うなど、何かが起こりそうな気配はウルグアイにあった。しかし、先制点を取ったのはブラジルである。
DFラインのボール回しで前線にほんの少しの余裕を供給すると、バチスタがロビーニョをワンツーで右サイドを突破。バチスタがサイドからクロス→ミネイロがシュート→カリーニ止めるがマイコンに押し込まれる。
ロビーニョが中盤に降りると、ロビーニョのマークの選手はどこまでついていくものか迷う。ロビーニョが下がった代わりに、中盤の選手が前線に飛び出せばチャンスである。まさにミネイロが飛び出して、さらにこぼれだまを右SBのマイコン。ポジションチェンジは相手のマークを混乱させる。
そして停電。10分ほど試合が中断される。インド戦、甲府対柏が思い出される停電であった。
■なぜか守りきれない
ブラジルは先制点後もマイコンの果敢なオーバーラップを軸にカウンターを仕掛けるが、基本は守りからであった。バチスタがチャレンジ、ボランチがカバーの関係を作れていて、らしくない組織的な守りを機能させる。停電前は巧く守れていなかった。停電中に話あったのかもしれない。
ウルグアイは何も出来ていなかった。ただ、今日の審判がやたらファウルを取る審判だったので、ウルグアイはそれに助けられた。レコバが精度の高いフリーキックをみせていたので、ブラジルは個々の局面で守りにくくなっていく。ウルグアイもそれを知ってか、中央の守りが堅かったのでサイドからコーナーキックを狙う、または強引に突っかけてファウルをもらう場面が目立った。それをまたもレコバが蹴りまくり、ブラジルの守備は徐々にミスをするようになる。
CBが致命的なミスでフォルランとドニの一対一を演出し、マイコンがレコバのマークを外しミドルシュートを打たれる。両方ともドニの恩返しによって防ぐことが出来たが、最後は耐え切れなかった、レコバのコーナーキック→度にパンチング→こぼれだまをフォルラン。これで1-0。
同点にされたブラジルは攻撃に出る。ウルグアイの守備もかなり荒っぽい。そして審判は良く笛を拭く。ウルグアイもセットプレーのチャンスを頻繁に与えていた。ブラジルにはレコバ並みの選手はいないがマイコンが非常に精度の高いキックをみせ、バチスタが押し込みブラジルが2-1。
先制点後はひいたブラジルも今度は後ろに下がることなく攻勢に出る。攻撃は最大の防御。まさにこの言葉のとおりだった。ヴァグネルがカリーニに止められなければ勝負はついていたと思う。
■また守ったのか
後半の頭から、ブラジルはまたも守備に入る。今度はロビーニョも積極的に守備を行ったので、前半よりも堅い守備を見せた。しかも、レコバが前半で下がり、ウルグアイは4-4-2にシステムを変更してきた。これによって、ブラジルが数的不利に陥る場面が非常に少なく、ウルグアイはほとんど終わっていた。後半20分までのブラジルの守備は完璧だった。しかし、守備がいい代わりに攻撃ではチャンスを作れていなかった。攻撃の枚数が足りない。
そして、また守りきれない。ウルグアイの左サイドコンビにワンツーで崩されクロスを上げられると→フォルラン→タバレスとつなぎゴール。またマイコンであった。
後半の30分にブラジルはすかさずジエゴを投入。ロビーニョを前に出して攻撃に出る。そしてヴァグネル→アフォンソ。ドゥンガ監督、切羽詰ってきたのか。しかし、ただ攻撃の選手を入れ替えるだけではあまり意味がない。ここからは両チームともリスクをかけるかかけないかの迷いが見られ、思い切った攻撃には出られなかった。少人数での勝負はブラジルが有利。
しかし、ウルグアイの守備は堅い。2-2のままPK戦へ突入。すったもんだでブラジルが勝つ。ただし、最後にドニが止めたPKは蹴る前に前に出すぎだった。
■独り言
実はベネズエラ。結構暑い。この試合も気温は30℃。ハノイほどではないが暑い。ブラジルがちょっとひく気持ちもよくわかる。守備の組織力も上がってきているのでなおさら良くわかる。それでも1点差でひくのはちょっときつい。
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ブラジル対ウルグアイ
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2007年07月09日
アルゼンチンのスタメンはアボンダンシエリ、エインセ、アジャラ、ガブリエル、サネッティ、マスチェラーノ、カンビアッソ、ベロン、リケルメ、メッシ、ディエゴ。ミリート兄弟揃い踏みである。バシーレはこのメンバーをベンストメンバーと考えているのだろう。天気は雨。
ペルーのスタメンにはゲレーロ、ピサロといった実力者が名を連ねている。それだけしか情報がない。
■完成度が上がってきたアルゼンチン
ベロンは2003年以来の代表復帰らしい。復帰していきなりレギュラー。期待の高さが良くわかる。ベロンは周りを活かすプレーを心がけているように見えた。サネッティが上がれば、右SBへ。メッシが下がってくれば代わりに縦へ。リケルメがボールをもらいに下がれば、代わりに中央へ。
意図的にスペースを作っているようにはみえないが、それを連動した動きに変えるようにベロンは積極的に動き回っていた。カンビアッソ、マスチェラーノがバランスを取り、ベロンが精力的に動き回る。非常にバランスの取れた中盤である。
ペルーは2トップが予想通り強い。2人だけでゴールまで行ってしまうほど強い。ペルーは組織的な攻撃とか後ろからの押し上げをせずに、攻撃を仕掛ける。守りの場面は全員が自陣に戻り、アルゼンチンの攻撃をくいとめる。奪ったら2トップに渡す。これがペルーの狙い。しかし、守備が組織的ではなく、ゴール前まできつい寄せはなかった。パスコースが切れているようにも見えなかった
アルゼンチンはDFライン、中盤でゆったりとボールを回し、チャンスを伺う。ただ、全体的に運動量が少ない。ただ運動量がなくてもボールをつなげていた。このような状態は危うい。走らなくてもボールがつなげるならば、走る必要性はないように思える。しかし、繋ぎ終わったあとも問題なければ走らなくてもいいだろうが、そこに問題があれば数的優位を作るためにがんばらないといけない。
ベロン、メッシが両サイドに顔を出し、相手を崩そうと試みる。特にメッシは個人の力だけで崩していた。前線の選手がポジションを変えれば、相手のマークが外れる可能性がある。そのような動きによって、メッシ、ベロンは巧くマークを外していた。メッシの個人技以外で、アルゼンチンがチャンスをつかんだのはセットプレーくらいだった。やはりカンビアッソも上がらないとちょっと苦しい。それにディエゴミリートはペナルティエリアの中で勝負するタイプのFWである。ボール運びを期待するのは酷。
攻撃面ではあまりリスクをかけていないように見えた。ベロンの働きがなければ、さらにひどいものになっただろう。ベロンは攻守にすばらしい活躍だった。リケルメがダメだったら終了、、、という状態からは抜け出せそうである。ちなみに、リケルメはハードマークにあっていて、中盤に降りることが珍しく多かった。ボカでは中盤に降りるのがデフォルトだが、最近の代表では見られなかったことなので印象的だった。
守備面は良い内容だった。まず、メッシ、リケルメが守備をする回数が増えた。そのため、中盤でボールを奪える回数が格段に増えていたと思う。前線と中盤でチャレンジ&カバーの関係が作ることができれば、後ろの選手はかなり楽。アルゼンチンは決定機を与えない代わりに、分厚い攻撃をしなかった。決勝トーナメントの前半戦の戦い方としてはベストだと思う。あわよくば点も取れそうだったし。後半リスクをかければ、点を取れるだろう。
前半は0-0で終わる。アルゼンチンのボール支配率は65%。予定通りかな。ただディエゴはもう少し後ろから押し上げてくれないと厳しい。つまり、カンビアッソが上がらないとちょっと無理。上げる気がないならば、交代したほうがいいかもしれない。
■ディエゴ→テベス
バシーレは楽なほうに逃げた。選手交代で流れを変えるより、中にいる選手に指示を与えて流れを変えるほうがかっこいいのに。
後半の1分にさっそく結果が出る。後ろからの飛び出しをしょっちゅうしていたサネッティが前半と変わらぬ飛び出しを見せテベスへパス→テベスは巧く相手を引き寄せリケルメへパス→リケルメは相手を交わして左足のミドル→ゴール。相手を背負って、さらにひきつけてパス。テベスはこんなこともできる。
左SBはエインセである。攻撃は苦手。そしてエインセの前にカンビアッソ。他の選手に比べれば攻撃は苦手。逆サイドにはメッシ、ベロン、サネッティ。攻める気満々である。前半からベロン、メッシはエインセサイドまで来て攻撃をしていた。良くも悪くも偏りがある。後半はメッシが左サイドにはるようになる。これで両サイドから攻撃ができるので、ペルーはどちらかのサイドに寄ってスペースを潰すことはできない。つまり、いろんなところにほんの少しのスペースができる。このスペースがアルゼンチンにはとっても大事。後半のほうが良く見えたのはこんな理由だと思う。
またリケルメが頻繁に中盤に下がるようになった。直接的な理由はハードマークを嫌がったからだろうと思う。しかし、ボールを触ってリズムを作るリケルメにとっては好都合だった。しかもペルーのマークもどこまでもついていけばいいのに、中盤までついていかなかった。ついていかないだけでなく、その後のマークを離してしまっていた。リケルメが中盤に降りてマークを外す場面が徐々に目立ち始める。
まさにそのシーンから2点目が生まれる。カカばりにDFラインと中盤の間でボールを受けると、メッシにスルーパス。メッシがついに決めました。ペルーの守備は何を考えているのだろうか。
そしてアルゼンチンはいつものようにボールを回したり、後ろで守って時間を潰す。しかし、押し込まれる時間帯が増えてきたので、後半26分にベロン→ガゴ。ベロンはやはりばてたようだ。影のMVP。ガゴの投入はボールをキープしろということだろう。レアルでプレーするようにDFラインの前でボールを受けるガゴ。マスチェラーノは前線に上がっていった。
ガゴが入ったことによって、もう1度攻めて、前から守備をしようと、選手の間で統一されたのだろう。高い位置でボールを奪い返し、テベスがメッシとのワンツーで抜け出し、メッシにラストパス。メッシのシュートはキーパにはじかれたが、マスチェラーノが決めて3-0。
カンビアッソが痛んだので、後半37分にアイマールを投入。最後にテベスが相手をなぎ倒すドリブルで突破。リケルメにラストパス、決めるだけという場面があった。4-0。試合終了。
■独り言
準決勝はメキシコ。とんでもなくいい試合になりそうだ。アルゼンチンも個々の選手がらしさを発揮するようになって来ているので、これから面白いと思う。ただ、FWはどうするのだろうか。最初からテベスか、ディエゴか。テベスはベンチに置いといてスーパーサブとして使うほうがいいと思う。
それにしてもメッシがすごい、バルサでもこれぐらい守備をしてくれれば文句はない。
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アルゼンチン対ペルー
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2007年07月09日
組織力と個人能力の高いメキシコ対組織力のパラグアイ。明らかにメキシコのほうが強そうである。恐らくメキシコはベストメンバー。ベストメンバーのメキシコは今大会に入って初めて見る。パラグアイももちろんベストメンバー。
メキシコのスタメンはサンチェス、カストロ、マガジョン、マルケス、ピント、トラド、アルセ、コレア、グアルダド、カチョ、カスティージョ。
■面白そうな立ち上がりが、、、
試合開始と同時に、ボールの奪い合いが始まる。中盤にスペースがないのでお互いボールを失いまくりである。しかし、潰しあいに強いのはテクニシャンぞろいのメキシコ。カスティージョが強引に中央突破を狙い、3~4人交わしたさまはさすがだった。メキシコも前線からの潰しあいをする気満々で、ボールに対して鋭い出足を見せる。
そんなメキシコの攻撃終わり→パラグアイゴールキック→メキシコ頭で跳ね返す→ボールはパラグアイDFの裏へ→キーパーにバックパス、、、しかし、ミスパスになる→カスティージョがかっさらう→キーパーが倒してPK&レッドカード。
PKを与えて退場か。しかも前半2分。試合がほぼ終了した模様であります。カスティージョがあっさり決めて1-0。パラグアイはサンタナがアウト。
■メキシコの危うさ
メキシコが圧倒的に試合を支配すると思いきや、パラグアイが勇気を持って攻めたので、メキシコは後手後手に回る場面が目立つ。恐らく、追加点を狙うのか、リスクを化さないサッカーをするのか、チーム内で共通の意識が持てなかったのだろう。明らかにばらばらであった。試合開始と同時に見せた積極的なプレスは見られなくなり、前線、中盤、DFの距離の間が空くなどらしくないできとなっていった。
パラグアイが決定機を外したから良かったものの、危ない場面があっても状況がなかなか改善されなかったのは少し驚きでもあった。だが、前半17分ごろになると、らしさを取り戻す。きっかけはトラドの仕掛けからだった。トラドの前にスペースがあったらドリブルで仕掛ける、敵が来たらギリギリまでひきつけてフリーの味方にパスでパラグアイを崩すと、いつものメキシコが
戻ってきた。しかし、それは攻撃の場面だけである。守備の場面では相変わらず甘い寄せであった。パラグアイはここで追いつくことができれば試合を振り出しに戻せる。
しかし、メキシコが追加点を得る。FWの下がったことによってできるスペースに中盤の選手が飛び出して、フリーになる。その選手がフィニッシュ。絵に描いたような連動性のある攻撃だった。前半27分で2-0。
この2点目が大きかった。メキシコには余裕が生まれ、それはボールを繋ぐ回数が増えるという現象になって現れる。1点差のときは5回位ボールを繋いでゴールへ、だったのが20回繋いでからゴールへ、というくらいパスが増える。つまり、落ち着いたサッカーを見せるようになり、リスクも少ない大人のサッカーを展開する。
パラグアイからすると、どうしようもない展開だった。しかも守り方がはっきりしない。どこでボールを奪うのかがはっきりしないように見えた。中盤の選手は前でボールを取り返したい、DFの選手は後ろで守りたい。結果として中途半端にDFラインは高く、中盤はメキシコのパス回しに翻弄されると体力の無駄使いであった。しかし、前からいかないとメキシコは攻めてこない、パラグアイのFWは守備をしない。この状況ではちょっと無理である。
不運は続く。パラグアイが中盤でボールを回していると、ボールがイレギュラーな動き見せカウンターをくらい、3点目。3バックやったことあるのか、、、というくらいにラインがばらばらになった。トルシエだったらぶちきれているだろう。
試合はこの時点でほぼ終了したので、後半はながらで、メキシコについて書こうと思う。
■メキシコの特徴。
良く日本のお手本にすべきだ、という意見をさまざまな場所で聞くメキシコのサッカー。そんなメキシコのサッカーを紹介。
運動量が多い。しかも運動量の質が高い。2点目のように、選手が動いてできたスペースに必ず他の選手が入ってくる。ポジションチェンジも決められたポジションにいることがなく、バランスが良い。どちらかのサイドに人がよることもなく、常に必要なところに必要な選手がいる。相手は高い集中力を持って試合に望まなければならない。
また、基本技術も高い。連動性のないプレスをすれば、簡単にいなされること間違いなし。このいなす技術を全員が持ち合わせているので、狙いどころがない。つまり、質の高い運動量と、高い技術に裏打ちされたポゼッションサッカーをメキシコはしてくる。
ボールを失うことがそもそも少ない。ボールを奪われたときの攻守の切り替えも早く、目立った弱点はない。それだけ完成されたチームである。
ようするに、巧くてよく走るチームである。考えて走るサッカーを目指す日本に似ているのかもしれない。しかし、こういったチームは世界に何チームかある。そういったチームには共通の弱点がある。決定力だ。
トッティがこんなことを言っていた。「他のチームに比べて、うちのチームは個人の能力で試合を決められる選手が少ない。だから走るしかないんだよ。」その言葉のとおり、ペロッタ、タッディは本当に良く走っていた。彼らの献身的な動きが、各所で数的優位を作り個人能力の足りなさをカバーしていたのだと思う。そんなローマは魅力的なサッカーを展開した。
しかし、個人能力で試合を決められるトッティはチャンスメイクに徹していたので、決定力不足に悩むことがあった。前半の早い段階で点を奪えれば、大量得点のにおいがする。攻撃に人数をかけるので、もし点を奪えなければカウンターでやられる可能性も高い。実際にやられる試合もあった。
ヘタフェも同じように考えて走るチームである。選手の戦術理解能力も高いので、強敵にはすばらしいサッカーを展開していた。レアルをぼこぼこにし、バルサ相手にボール支配率60%を決め、セビリアのサッカーを完全に封じ込めたこともある。
そんなヘタフェは人数をかけた攻撃でチャンスをかなり作る。しかし、点がはいたない。グイサはいい選手だが、もっといい選手はたくさんいる。ヘタフェは相手を止めて、崩すことはできるが最後にシュートを打つ選手がいなかった。もしいたら、とんでもない位置でリーガを終えていたと思う。
そんなメキシコにはカスティージョがいる。今大会絶好調。普段はどれだけの選手なのかわからないが、今大会では決定力の心配もしないでよさそうだ。でも怪我で途中交代。非常に心配。
■独り言
結果は6-0であった。メキシコのサッカーについては今大会が終わったらちゃんとまとめたいと思う。あとは走るサッカーの弱点など。たぶんアルゼンチンが勝つと思うのでメキシコ対アルゼンチンの再戦は非常に楽しみ。
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メキシコ対パラグアイとメキシコの特徴について。
posted by josepgualdiola |08:12 |
コパアメリカ2007 |
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2007年07月08日
つい先日に見た記憶のあるカードである。内容ではチリが圧倒。しかし、決定力の差がもろに結果につながってしまった試合であった。調子に乗って攻めたらカウンターをくらって負けたチリ。しかし、両SBを上げなければ勝てないチリ。チリがどのようなサッカーをするのか注目。
ブラジルのスタメンはドニ、マイコン、ファン、アレックス、ジウベルト。マイコンが復活。中盤はジウベルトシウバ、ミネイロ、バチスタ、ジョズエ。前線はヴァグネルとロビーニョ。エクアドル戦と同じ布陣である。あの布陣は守備的に試合を進めるのが狙いだったのではなく、試行錯誤の末だった模様。決勝トーナメントに進んだブラジルはそろそろ全力で飛ばしてくるかもしれない。
■変わらないチリ
前回ブラジルと対戦したときのチリの守り方を乱暴に要約する。ブラジルのボランチの選手を自由にし、楔のボールを狙う。中盤の選手はプレスに行くより、パスコースを限定し、狙いを絞る。
チリはこの守り方をブラジルにしてきた。アンデルソンやロビーニョを標的とし、何度もボールを奪ったのはグループリーグの話。この試合でボールを受ける選手はバチスタである。アンデルソンに比べると、バチスタにボールを預けるのは心もとない。よって、フリーのボランチコンビは工夫なく楔のボールを入れることはせずに、サイドにボールを供給することを最優先にしていた。
チリからすると厄介な話である。ボールが左右に動くので、そのたびにマークをずらさなければならないし、どうしても選手間の距離を広げざるを得ない。中央ならば楔のボールを受けた選手を容易に取り囲むことができるのでインターセプトが失敗しても無駄にはならない。しかし、広くピッチを使われることで、チリの守備は後手後手になってしまった。
さらに不運は続く。3トップ気味にしたチリの前線の選手はオーバーラップするブラジルのSBについていかない場面が多々あった。終了である。こうしてブラジルが前半から押し込む形が続き、コーナーキックから先制点を取る。
■変化してきたブラジル
今まではリスクを考えていたのか、両SBが飛び出すことは少なかった。しかし、ボランチの選手がフリーでボールを回している間に、両SBの選手は余裕を持って前線に飛び出し攻撃に厚みを加えていた。
また、3ボランチのジョズエ。彼は豊富な運動量でボールを散らし、ボールを受け前線に飛び出すなど大活躍。エクアドル戦も目立っていたが、この試合ではさらに目立っていた。チリの守備にも原因はあるが、決勝トーナメントに入ってからのブラジルは解き放たれた感がある。終盤のレアルに似ている。
守備の面でも3ボランチがプレスをかける場面、引いて守る場面と判断が狂うことはなかった。そして、DFラインとの距離も絶妙だった。ミネイロとジョズエは同じチームでやっているようなので、それが好影響をもたらしたのかもしれない。後ろの選手も中盤の守備が機能しているので、思い切った守備ができていた。マイコンの思い切りの良いインターセプトからブラジルが速攻。最後はバチスタが左足ですばらしいゴールを決める。
この2点目以降、守備の面でチリは南米らしくなくなってしまう。妙に球際の強い南米のはずだが、まったく寄せることもシャツをひっぱることなくただ抜かれていった。チリの選手はただそこにいるだけで、ロビーニョに3点目を決められてしまう。前半30分で3-0。
ここからチリの気持ちは完全に切れてしまい、攻撃が独りよがりなものになってしまった。後半はどうするのだろう。
■バルディビアの加入
後半の立ち上がりから、チリが激しい猛攻を見せる。まだあきらめていないよ、という意思を存分に発揮する。バルディビアを筆頭に。しかし、チリは前係りになりすぎると、カウンターでやられてしまう。猛攻むなしく、、ロビーニョが追加点を決める。
後半19分にロビーニョ→アフォンソ。そして前線に積極的に飛び出したジョズエが5点目を決め、最後にはヴァグネルが決める。スアソが意地のループシュートを決めたのが印象的であった。
■独り言
ブラジルの変更点は両SBの位置と、ボランチの攻撃参加の回数である。特にジョズエは思いっきりの良いプレーができていた。エクアドル戦ではまだ遠慮があったのかもしれない。チリが予想以上にひどかったので、ブラジル復活!とはいかないが、チームに自信はついたと思う。
チリは予選のときよりも弱く見えた。スポナビに載っていた内容を引用すると、
チリ代表は選手たちに、木曜日のグループリーグ最終節メキシコ戦を終えた後、ホテルで飲酒をした上に破壊行為を行った容疑が掛けられており、その中心人物とされている5人のうち、バルガスをはじめとした4選手が欠場した。アコスタ監督も大きなショックを受けていたようで、混乱のチーム状況の中、大会を去ることになった。
自滅じゃんという話。
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ブラジル対チリ
posted by josepgualdiola |18:18 |
コパアメリカ2007 |
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