2011年09月07日
3次予選の第二戦。相手はアジアカップベスト4のウズベキスタン。直近のワールドカップ出場国とベスト4と3次予選で相まみえるのって、普通に考えてどうなんだろうか。何気に死のグループなのかもしれないと、ようやく気がついた今日この頃。
ウズベキスタンはなかなか強烈なチームであった。なお、名前は気になった選手だけ記入してある。嘘だ、メモした紙を忘れたのだ。別にふざけてはいない。
■誰のためのプレーなのか
最初に注目したいのは長谷部のトップ下である。阿部がスタメンの時点で、3-4-3かな、遠藤が高い位置なのかなと予想されたが、長谷部ががトップ下。つまり、我々の予想を斜め上にいくザッケローニであった。では、なぜに長谷部をトップ下にしたのか。
なので、長谷部の動きに注目していると、北朝鮮戦の柏木に似ていた。遠藤とポジションチェンジするのかなと思っていたが、そんな場面はまったくなく。日本のビルドアップが上手く行かなかったこともあって、長谷部の出番は数えられるくらいであった。いや、チャンスは作っていたのだけど。
長谷部と柏木の動きを見ていると、本田の動きとは大きく違う。もしかしたら、長谷部たちは監督の指示を忠実にこなしていて、本田はそこに自分流をかなり加えているのかもしれない。結果として、本田の俺流がない日本はなかなかボールが繋がらないことになってしまっている。
日本のビルドアップがうまくいかない原因を考えていこう。序盤に日本は相手のSBの裏を狙うようなプレーが多かった。恐らく、スカウティングの結果だろう。ウズベキスタンのSBはかなり積極的なマインドをもった選手だったので、守備がおかしい場面が多々あった。なので、サイドから岡崎や香川が飛び出す場面がちょこちょこ。
サイドでSBと連携できるのは香川なので、分厚い攻撃が可能になったのは左サイド。駒野×香川。逆に右サイドは岡崎の特攻で終わりを告げていた。駒野のクロスから日本は得点の雰囲気を感じることができたので、立ち上がりは悪くなかった。
試合の流れが変化し始めたのはウズベキスタンがボールを保持するようになってからだ。ウズベキスタンは後方でボールを落ち着けて、オープンな状況からドリブルによる仕掛けとサイドチェンジが非常に多かった。そんな攻撃に対して、日本は後手後手を踏むようになる。
日本の守備はイタリア式ゾーンになってきている。監督がザッケローニなので、当然の理である。なので、岡田時代に見られたような破天荒なプレスはなかなか見られなくなった。ボールの位置によって、緻密なポジションチェンジが要求されるゾーンディフェンスは破天荒プレスに比べると、運動量が少ない。実際にやってみると、まるで楽しているかのような錯覚を覚える。
ゾーンディフェンスの前提。それはボールにプレスがかかっていること&どこかを捨てないといけないこと。ボールの位置に合わせてポジショニングするので、相手がフリーになることがある。でも、ボールホルダーにプレッシャーがかかっていれば問題ないよねという理屈。また、カバーリングを重視しているので、どこかが開いてしまう。大抵の場合は逆サイドを捨てる。これも、ボールホルダーにプレスがかかっていれば、正確なサイドチェンジなんてできないだろ、という理屈。
このプレスがかかっているの解釈が難しい。相手のボールを奪いに行くようなプレスではない。相手にボールを離させるようなプレスでもない。勢いで言えば、ボールの前に立つだけでいい。ただし、距離感が重要。立つだけいいからと言って、距離が離れすぎていると、相手にプレッシャーを感じさせることができない。
結論を言えば、日本は上手くプレスをかけられなかった。なので、プレッシャーを感じていないウズベキスタンの選手たちはサッカーを謳歌した。サイドチェンジしたり、ドリブルを選択したり。ウズベキスタンの独特なところは、そこでドリブルを選択するのかよという場面で、普通にドリブルを選択するところ。我々の判断基準とはだいぶずれている。でも、そんな相手も思いつかない判断によって、日本は追い込まれることになる。
プレスのかからなかった原因は相手にもあるし、自分たちにもある。ウズベキスタンは芝が駄目駄目だったらしいけど、普通に後方の選手を使って、自分たちが仕掛けられる状況作りを行った。日本はこの芝生では怖いよねというわけで、空中を利用することが多かった。
そんなウズベキスタンの姿勢に、日本はプレスを開始する位置がどんどんずれていく。相手はドリブルで襲ってくるし、困ったらバカエフにロングボールを放り込んでものにできるのだから、かなりの効率である。日本はそんなロングボールによって、全体の距離が間延びしてしまった。
そして、選手のかみ合わせも悪かった。どこを守るべきかの判断を下せなかった長谷部のしわ寄せを引き受けたのは後方の選手たち。ドリブルや自由なポジショニングによるウズベキスタンの攻撃にかなり苦戦することになる。ゾーン守備はポジションチェンジに強そうなんだけど、前提が壊れているので、もうどうしようもなかった。なので、4-1-4-1に変える日本。攻守の理由だろうけど、守備の理由のほうが大きそうな変更。
さらに、日本の理由。システムが噛み合っていないし、相手のボール回しにプレスの開始地点が狂わされる。そして、ドリブルによる攻略に苦戦。自分たちがボールを回して仕掛けたくても、全体のポジショニングが狂っているので、なかなか上手く回らない。という悪循環。
そして、コンディションの問題。プレスが噛み合っている状況でも、ボールホルダーに寄せ切れない場面が多々。これは単純に疲労の可能性が高い。というわけで、戦術的な混乱にコンディション不良とくれば、日本のサッカーが上手く行くわけもない。
というわけで、前半は相手のセットプレーから失点する日本。長谷部のトップ下が機能していないし、ビルドアップにチャレンジしても全体の距離感が遠くなっているので、上手く行かなかった。なので、攻撃を落ち着けるという理想はなかなか出来なそうな雰囲気で後半に突入する。
■判断基準
後半になると、左に岡崎、中央に香川、右に清武、中盤を遠藤と長谷部に組み替える日本。この変更で内田が復活する。そして、中盤からのビルドアップが多少は良くなる。しかし、ウズベキスタンの攻撃もさらに勢いを増す。
例えば、SBが攻撃参加する。後方からフォローしてくるのがCBだったり、CBがボランチの位置に侵入してきたり。アフメードフはかなり衝撃的だった。ボランチの選手なのに、どんどんドリブルや飛び出しで攻撃参加する。また、その精度が高いのだから、恐ろしい話で。
そして、ゲインリッヒ。幅広く動き回るので、この坊主を捕まえるのに日本の選手はかなり苦労していた。ウズベキスタンは後半もポジションチェンジを繰り返すことで、日本の守備に混乱をもたらし、川島が活躍することになる。
ただし、日本も清武と香川がボールを落ち着けられるようになり、内田が復活するようになる。高い位置でボールを受ける内田はクロスを連発し、ゴール前にボールを送り続けることの重要性を証明する。内田のクロスに飛び込んだのは岡崎。クロスに飛び込ませたら必ずヘディングである。こうして、日本は同点に追いつく。
そしてマイクが登場。しかし、パワープレーは見られず。単純にクロスの先にマイクがいれば効率がいいよねくらいだろうか。そんなマイクが高さを見せつけたのは数少なかったと記憶している。内田のロングボールで裏に飛び出した場面は印象的だったけれど。
一進一退の攻防でウズベキスタンは伝説の選手を登場させ、日本は槙野で守備固め。そんな槙野は意味不明なポジショニングを気合でカバーする自作自演でチームを盛り上げる。SBなのか、CBなのかはっきりさせてしたほうがいいかもしれない。
で、試合はそのまま終了。1-1で引き分け。強くて奇妙なウズベキスタンをまたみられるのは楽しみである。奇妙と感じた理由は、ドリブルと攻撃参加の判断がかなりリスキーだったこと。そして、そのリスキーが日本にきつくでたことだろう。
■独り言
アジアのサッカーってこういう意味だったのかとよく理解できた。かなり異質である。そういえば、ジョホールバルのときもイランの選手がみょうにドリブルを連発してきて、なんだか不思議だなと子心に思ったことを思い出した。セオリーと違うやんってことで、ザッケローニは未知なる遭遇といったところだろうか。
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奇妙な印象の正体 ~日本対ウズベキスタン~
posted by らいかーると |19:27 |
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2011年09月05日
更新の旬を過ぎたことなど、気にするたちではありません。でも、今回は試合内容も非常に微妙だったこともあいまって、ちょっと趣向を変えてみようのコーナー。前にもやったかもしれないので、初めてかは不明だが、やってみよう選手採点。6.0以上が合格点。
■川島永嗣
6.0。安定感のあるパフォーマンスでチームを支えた。雨によるグランド状況にも負けないキャッチング力で北朝鮮のひょっとするとという祈りを打ち砕いていた。出番が少なかったので、6.0以上を上げるわけにはいかない。チョン・テセのシュートを止める姿に川崎サポの心情はどんなものだったのだろう。
■今野泰幸
6.5。お隣のCBが目立っていたが、今野も出足の鋭さで地味に守備で目立っていた。いつのまにか立派なCBへ変貌している。恐らくアジアレベルの相手では、今野が守備で足をひっぱることはなさそう。オーストラリアの高さは恐いけれど。後半のロスタイムに元祖ドリームクラッシャーぶりを発揮しそうになった場面が印象的。
■吉田麻也
7.5。決勝点決めたし、チョン・テセをほぼ完封したので、問題なし。決勝点がなければ、6.5かな。ただ、チョン・テセを抑えから、すべてがOKというわけでもなく、彼の試練は延々と続く。比較対象が田中マルクスと中澤なんだから、大変である。でも、がんばってほしい。ウズベキスタンにも強力なFWがいるので、次の試練に期待。
■内田篤人
5.5。ザッケローニの考えるサッカーでは、どうやらSBがサイドアタッカーとして振る舞う必要がありそうである。3-4-3でもそれは同じ事かな。そうなると、単独特攻が得意でない内田はどのように自分の持ち味を発揮するべきなのだろうか。ビルドアップ能力は抜群だが、今日のように相手がちっともボールを取りに来ないと、その能力を発揮する場面はない。
また、ファルファンを追い越して、ファルファンに時間を与える。または、自分が高い位置でボールをもらって仕掛けるようなサイドの攻防も岡崎が行方不明になるので、ちょっと辛い。清武は気を使ってくれそうだけど。そうなると、クロスの精度で勝負になるだろう。でも、この試合ではクロスの精度が残念だったので、こんな評価である。
■駒野友一
6.0。長友の代役として、すっかり定着している駒野、繰り返しになるが、SBはサイドアタッカーとしての機能が求められていて、内田よりは適任。韓国戦でも得点のきっかけになったし、この試合でもドリブル勝負で可能性を感じさせていた。ただし、世界相手に通用するかは知らない。内田より評価が高いのはこの点による。
■遠藤保仁
6.0。FKを決めていればなーー。チョン・テセたちに狙われている感はあったけれど、プレスが緩い中での試合であった。なので、もっともっと存在感を発揮して欲しい所。このような状況だったら、憲剛のほうが輝いたんではないかと勝手に思っている。いつか高い位置でプレーしている姿が見たい。
■長谷部誠
6.5。久々にドリブルする長谷部を見た。この状況をどうにかしてやるんだという意志を見せた数少ないプレーヤー。得点に絡めれば、7点台だったんだけどね。サッカーの本質がこの状況に対して何するの??ゲームなので、そこに当事者意識をもって絡んでいけたのはさすがだなと。それだけ。
■柏木陽介
5.5。さすがにアジアカップのサウジアラビア戦とは状況が異なりすぎたか。柏木を中心とするパス&ムーブによるスペースメイキングと縦のポジションチェンジが繰り返されると試合前に思ったが、まあ、バイタルエリアに居座った。相手が4-1-4-1でがっつり引いていたので、なかなかボールが入らない。
個人的には本田を意識して、本田と違うプレーをしようとしすぎて自分を見失ったか、結果が欲しくてゴールの近い位置でプレーしようとしてしまったか。相手の裏を狙ってバイタルをあける意図を感じたっていったら、ちょっと作為のある解釈。感じれなかったわけじゃないんだけど。
それでもカウンターで決定機を作ったり、前半途中から香川とポジションチェンジをしたり、後半は柏木らしいプレーでチームの攻撃のきっかけになっていたので、また出番を与えて欲しい所。ここを乗り越えるチャンスをくれそうなザッケローニである。
■岡崎慎司
5.0。柏木より低いのかよという話で。ドイツに移籍してからの岡崎はプレーの幅が広がったので、とても好印象だったのだけど、最近はプレーの幅が逆に狭くなったような。今までは裏へ抜け出し→進化して裏へ抜け出し&チャンスメイク→チャンスメイクオンリーみたいな。
もちろん、シュートも打っているのだけど、以前に比べると、そのプレーのバランスが悪い。サイドにいるべきか、中央に侵入するのかの判断が偏っているように感じる。自信があるってのはいいことなんだろうけど、今後も中央渋滞の原因になりそうでちょっと恐い。
■香川真司
6.5。途中から本田の役割をするかって気分になったかな。ただ、日本代表にはシャヒンがいないので、好きな場所でボールを受けられる回数が少ない→数少ない仕掛けるチャンスをものにできるか大会になりそう。本田と香川はお互いのプレーエリアをあけたりとじたりできるが、他の選手とはまだまだそういうことを感じ取れるレベルにはなさそう。途中から柏木と良くなったけれど。
■李忠成
5.0。柏木があの位置にくるならば、自分が下がってもいいだろうし、味方が中央に渋滞してくるなら、サイドに流れてもいいだろうし。監督からの指示で相手の最終ラインをひっぱることと言われていても、状況に応じて判断するしか無いし。
■ハーフナー・マイク
6.0。ビアホフかと思った人がたくさんいたに違いない。
■清武弘嗣
6.5。周りに気を使っているのに、最終的に得点に絡むんだからすごい。そして、香川と清武のパス交換にセレッソサポは何を想う。
■北朝鮮のGK
8.5。怪我をした状態で、あれだけのビックセーブを連発するなんて化物である。再戦するときが楽しみ。
■独り言
後方から攻撃を組み立てる場合、相手のバイタルエリアに侵入するときにパススピードを上げる必要がある。そのスピードについていくだけの基礎技術があるかないか。この点は代表のいわゆるバイタルエリアに侵入する資格があるかないかの判断基準になりそう。
ザッケローニは3-4-3で攻撃の枚数を増やすことで、相手の引きこもりを打破しようとするかな。この試合で言えば、CBと長谷部、遠藤がの位置がちょっともったいなかった。レアルもそうだけど、相手をあれだけ押し込んでいるなら、中盤の選手はCBにパスを任せて自分が受け手になるくらいがいい。それがリスクマネージメント的に無理なら、3-4-3になるんだろうな。
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初めての選手採点 ~日本対北朝鮮~
posted by らいかーると |13:29 |
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2011年08月11日
日本は長友が怪我なので、駒野が代わりにスタメンに名を連ねている。後は、ほとんどがアジアカップのメンバー構成である。さりげなく李がスタメン。広島でワントップのやり方に慣れているので、前田よりもアドバンテージがあるのだろう。広島のワントップは寿人なんだけどね。
韓国は八百長やら海外組みの事情やらで選手が集まっていない。さらに、パク・チソンとイ・ヨンピョは代表を引退してしまっている。2002年の遺産はそろそろなくなるかなという印象。イ・チョンヨンとチ・ドンウォンがイないのはちょっと痛いかもしれない。特にチ・ドンウォンは韓国のロングボール戦術のキーマンだったので。でも、イ・グノでも代わりはできそうだけどね。
では、試合の前に、
[これ|http://sportsnavi.yahoo.co.jp/soccer/stream/inm5_1.html]]
を読んでおいてくれると助かります。
注・図でキム・ヨングォンとイ・ジェソンの位置が逆です。ドドさんご指摘ありがとうございます。脳内変換よろしくお願いいたします。
■札幌の大勝負
韓国は4-1-4-1で試合に臨んだ。アジアカップでも日本を苦しめたシステムである。しかし、アジアカップでDFとMFの間を埋めて、本田を徹底マークで苦しめたホン・ジョンホはなぜかいない。ホン・ジョンホの役割は守備がうまくないキ・ソンヨンが務めた。
誰が誰を担当するかを明確にすることで、相手を自由にしない作戦である。もちろん、どこまでもついていったら、穴ができてしまうので、限度はある。4-4-2で守備をすると、どこかへいってしまう習慣があるので、日本のCBへの守備よりも、中盤への守備を優先した考えである。
日本の攻撃は後方の選手がオープンな状況、つまり、ボールを持った状態でプレスのかかっていない状態を目指して、ビルドアップが始まる。で、フリーな選手から相手の中盤の隙間にポジショニングした選手にボールを供給。フリーな選手が前を向いて仕掛けることによって発生する状況から適切な判断を下していくサッカー。非常にシンプルである。
で、日本はフリーな選手を作り出すために色々やってみる。
相手がマークしてくるので、どこまで深追いしてくるかのテストをする長谷部と遠藤。キム・ジョンウはかなり深追いしてきて、イ・ヨンレは中途半端に深追いしてくる情報が手に入る。
また、CBへのプレスはこなかったので、落ち着いてボールを持つことができた。なので、SBが高い位置に移動することで、香川と岡崎を中央に送り込む&長谷部と遠藤にプレーするスペースをあける狙いである。
というわけで、お馴染みのボトムチェンジ。CBの間に入ったり、CBの一員になったりするのは、遠藤だったり、長谷部だったり。両方が同じ役割を精度に差はあれどこなせる、ってのは非常に大きいことだと思う。
こうして、前につり出されたキム・ジョンウ。なので、韓国のシステムが4-4-2のようになってしまっている。キム・ジョンウとパク・チュヨンの距離が長ければ、2人の間にパスを通せばいいし、彼らが自分たちの間を閉じていれば、CBを経由してボールを運んでいけばいい。
また、SBが高い位置にいることで、本田や香川らへんにスペースが生まれている。そして、本田のマークはキ・ソンヨンだとしても香川は誰が見るんだろうねと誰もが疑問に思うところである。このようなポジショニングアタックによって、韓国の守備はずたぼろにされたわけである。きっかけは遠藤や長谷部のポジショニングによって、つりだされキム・ジョンウやイ・ヨンレ。
この状況で吉田がドリブルで相手陣地に侵入したり、長谷部にボールが渡れば、イ・ヨンレがプレスに来る。で、イ・ヨンレの空けたスペースへキ・ソンヨンがカバーリングをしないので、そのスペースを岡崎たちに使われるのが日本の基本的なパターンであり、韓国の苦手なパターンである。
韓国側からすれば、自陣で我慢するなら我慢すればいいのに、ボールを連動しない状態で追いかけてしまうのが悪い習慣。アジアカップでも見られたが、今回も健在な習慣であった。なら、何で自陣で我慢するのと疑問が起きるのだが、メンバー構成の問題もあるし、世界中で前プレ回避が流行っている状況で前プレしかできませんってのじゃ、世界で通用しないもんねという事情もあるのだろう。単純にイ・ヨンレとキ・ソンヨンの守備力がないからできないってな理由もあるけどね。
それでも、後方に選手はいるので、人海戦術で日本の攻撃を防いでいく韓国。なので、20分過ぎまでは川島のほうが忙しかった印象。しかし、キム・ヨングォンが負傷し、交代で入った選手もさらに負傷。中盤がめためたなのに、DFラインがこんなでは守りきれるわけがない。というわけで、一気に日本の時間になり、香川の先制点が生まれましたとさ。
韓国はチ・ドンウォンがいない。で、彼の代役を誰がやるんだと見ていると、誰もいなかった。なので、ロングボールを封印する韓国。その理由はアジアでは最強のフィジカルも世界ではずっと通用してこなかった歴史から、色々なサッカーを手に入れよう習慣なのだろう。というわけで、危なかっしいビルドアップを見せる韓国。
ビルドアップのときに韓国はDFラインが低い。相手の前プレを回避するための手段である。で、日本はそんなに前から追い掛け回してこない。なので、CBはボールを運んだり、そこから質の高いボールを供給したい。でも、ロングボールは封印している。なので、中盤の選手が顔を出してきて、それに当てる形が多かった。
しかし、日本の選手はちゃんとついてくるので、簡単に前を向けない。なので、戻ってくるボール。日本の守備が良かったのもあるが、韓国はビルドアップの発信点の選手とそれを受ける選手の距離感が通すぎた。長いパスをするときは相手に狙われる可能性が高いし、狙いやすい。なので、韓国の選手間の距離が遠いビルドアップは機能しなかった。それを通せるだけの技術もないし、その距離を埋めるドリブルもなかった。
というわけで、攻守に機能しない韓国であった。望みはセットプレーくらいだったかな。韓国が強いというよりは、ボンバーと田中マルクスを失った日本がセットプレー弱いよねというだけの話なんだけど。
で、韓国はキ・ソンヨン駄目すぎるだろってことで、キム・ジョンウとキ・ソンヨンの位置を入れ替えて、守備の修正をはかって前半を終える。これで、多少はましになったかなと思いたかったが、そこまで試合に大きな影響は与えなかった。というか、その前に試合が動いてしまった。
後半の早い段階で韓国は2枚交代。ク・ジャチョルを中央に戻す采配をするが、この交代でシステムを整理しているときに日本の攻撃が炸裂。本田に追加点を決めれてしまう最悪の展開。システムを4-4-2にしてリスクを冒すが、やっぱり守備が機能しない。攻撃も機能しない中で日本にカウンターをくらい、3点目を献上。本田と香川に好き勝手に隙間で活動されてしまうので、ユン・ビッカムをいれて、4-1-4-1に戻すけど、ここからはあんまり参考にならないかなと。
家長がやっぱり守備しないとか、動く阿部と槙野は久しぶりだなとか、遠藤と長谷部がいないと守備が恐いねとか、いつのまにかセレッソだらけだねとか、阿部と細貝の中盤コンビって浦和かよみたいな残り時間であった。川島も出番が訪れるけれど、韓国のシュートは明後日の方向で、そういう決定機を与えてしまったことは反省すべきなんだろうと思ったところで試合は終了した。
■独り言
韓国は自分たちに弱いところで勝負を挑んできたよなという。ロングボール戦術&ハイプレスを封印したのは、最終的にロングボールはやったけど、幅を手に入れるためか、テストだったのかは不明。それとも、もっとできるしと考えていたなら、ちょっとやばい。
日本はセットプレーの弱さがどこかで足をひっぱりそう。かつてのお家芸が直接狙う以外は微妙ってのでは心もとない。というわけで、ビルドアップを頑張れ栗原。そして、ボンバーと田中マルクスの出番がいつか来るのかなと予想している。
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http://www.plus-blog.sportsnavi.com/josepgualdiola/article/1041
強いところと弱いところ ~日本対韓国~
posted by らいかーると |12:19 |
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2011年06月08日
人生はどちらか。勇気をもって挑むか、棒にふるか。そういう意味で、キリンカップは実験精神にあふれる試合となった。今までの日本代表において、結果をここまで求めない試合を実行した監督を、管理人は記憶していない。なので、この試合によって、日本代表の監督って思っていたよりも、自由なんだなと、認識させられたわけで。
ここで考えたいことは、ザッケローニの頭の中にある3-4-3の未来予想図である。それをこの2試合の現状から推測していく。そして、その推測の結果、ザッケローニの頭の中で描かれている3-4-3が、世界相手に通用するのかどうかということを、考えていきたい。ここからは、ほとんどが予測である。なので、その信憑性は12星座占い程度だと考えてください。当たるも八卦、当たらぬも八卦。
■3-4-3である理由はなに??
2戦を見る限り、日本代表が縦に早い攻撃を考えていることを読み取ることはできなかった。李も前田も相手のDFラインの裏に早い段階で抜け出す場面は皆無に近く、後方からのハイボールを競る場面くらい。ロングボールをすすんで蹴っていたのは川島くらいであった。無論、川島もハイボールを蹴るつもりがあって蹴っていたわけではないだろう。
横パスが多すぎるよね、という声があるように、日本代表はどうやら遅攻の精度を高めるために、3-4-3を導入した可能性が高い。ただし、早い段階で、例えば、CBがボールを持っているときに、前田や李、または岡崎が裏へ抜け出す攻撃は完成したあとにみられる可能性はある。根拠は、ロングボールがまったくないサッカーなんて考えられないだろうという常識によるものなので、非常に怪しい予想なのだが。
ロングボールが禁止されていたとしたら、日本代表は遅攻を余儀なくされる。つまり、ビルドアップの局面を自ら増やすことによって、3-4-3のメリットを最大限に享受しようとした可能性が高い。ビルドアップ時の3-4-3のメリットは、両脇のCBがフリーになれる傾向があるということである。
昨今は4バックのチームが増えていて、ゾーン守備が全盛である。なので、自分のポジションの守るべき相手と位置は、そんなに変わらないケースが多い。例えば、SHなら相手のSBとマッチアップする機会が多いだろう。なので、そのマッチアップやゾーンの配分を狂わせる非日常を相手に与えるのに、3バックシステムは非常に効率が良い。
リバプールが始めたように、3バックでポゼッションの魅力はここにある。最初にSBの位置を上げる。そうすれば、相手のSHはSBについて自分のポジションを下げることが多い。厳密なゾーンならスルーなんだけど。SBの空けたスペースをケアする相手はいなくなっているので、ここにCBを送り込むことが出来れば、フリーでビルドアップに参加することができる。
平たく言えば、ポジションチェンジである。ポルトは、WG、インサイドハーフ、SBがぐるぐる旋回して、フリーな状況を作る。バルセロナは、ブスケツが最終ラインに下りてくることで、CBをSBが開けたスペースに送る。セレッソは丸橋の開けたスペースにマルチネスを送る過去を持っている。このように、SBの開けたスペースを利用して、フリーな状況を作ることは日常茶飯事で行われている。これは世界でも、日本でもだ。
そこまでしてフリーの状況を作る必要があるのか。そんな疑問が出てきそうである。一芸に秀でた選手が少ないポルトがそれをやる理由は理解できる。でも、特別な選手が多いバルセロナでも、それをやる必要があるのかと言われれば、非常に共感のできるところである。そんなことしなくても、勝てるんじゃないかと。
しかし、やったほうが勝てる。前述したように、今はゾーン守備が全盛である。ゾーン守備の前提はボールを持っている選手にプレスがかかっていることである。ゾーンは相手を捕まえるよりも、スペースを埋めることを大事にしている。なので、ボールを持っている選手に激しいプレスがかかっていないと、フリーな相手にパスを出されまくる弱点がある。
よって、ボールを持っている選手がフリーになる必要があるのだ。なので、いろいろなチームがこのような状況を作るために模索している。つまり、ボールを持っている選手にオープンな状況をつくるためにはどうしたら良いだろうかと。
という世界の流れがある。しかし、世界の流れは早い。レアル対バルサでは、フリーでドリブルしたピケをスルーすることで、彼の選択肢を奪う→ピケがボールを奪われたときのリスクを考えると、ハイリスクハイリターンになる状況を作ったモウリーニョ。また、ゾーンの隙間でうろちょろするメッシを捕まえるために、スペースよりも人だろうという守備が流行しそうな兆しがある。ただし、これはまた別のお話。
なので、ザッケローニが3-4-3でCBにオープンな状況をつくろうとしているのは、まったく世界の流れから逆光はしていない。ただし、サイドチェンジの先に誰がいるべきかを重視しないといけないように、CBで試合を作れるのは誰か。そもそもそんなやついるのかということを考えないと、ろくなことにならないのは、歴史が証明してくれている。
じゃ、この2試合でそんな状況が作れていたかというと、たまに作れていた。ただし、サッカーは相手のいるスポーツである。ペルーは何を考えたか、必死の前プレを敢行。人数でギャップを生み出したい日本代表だったが、ペルーはギャップをシカトした守備の枚数を前線に投入してきたので、ちょっと混乱気味な日本代表であった。相手の前プレを怖がって、ボールを低い位置にうけにいったから、5バックになった可能性が高い。
チェコ戦では相手が後方で守備を固めるスタイルだった&反省する時間があったので、長友と内田が高い位置取りをすることに成功し、伊野波と吉田がオープンな状況でボールを持つ機会はペルー戦に比べると、多かった。なので、ザッケローニも非常に満足しているのではないかと思うわけで。ハーフライン付近で、CBがフリーでボールを持つ状況を作れれば、そこから多彩な仕掛けをすることができる。この位置からDFラインの背後を飛び出すような動きが出てくれば、なかなか面白いチームになるとおもう。
このように、システムを組み替えることで、フリーな選手を作り出す仕組みは、哲学の部分だけ、広島のサッカーに非常に似ている。広島のサッカーはCBの選手がそのままドリブルで攻撃参加するリスクを冒している代わりに、ボランチが最終ラインに加わる決まりごとになっている。日本代表はそのようなスライドがないので、CBの攻撃参加はごくわずかに抑えられている現状がある。
しかし、両チームのピッチ上に作り出す状況は非常に酷似している。なので、広島の選手に代表の選手を置き換えると、実にわかりやすい構図になっている。李がクラブで振舞っているようなプレーをしていたのは、まさにそんな状況が創りだしたと言えそうである。個人的にはCBが攻撃参加したほうがダイナミックになるので、歓迎なのだが、カテナチオの国から来た人はこの攻撃参加をポジティブに捉えていない可能性が高い。
■ビルドアップの先は??
ここまで3-4-3のビルドアップである。フリーなCBからボールは前線の選手に送り込まれる。3-4-3というと、WGというイメージが強い。しかし、日本代表の場合は、セカンドトップという感じで、中央に侵入することが誰もが多かった。なので、中央に進出しろという指示が出ていた可能性が高い。なので、サイド攻撃は、チェコ戦で言えば、内田と長友に委ねられている。そんな高い位置でボールを受けて、何かできる選手ではないんだけどね。
で、フリーなCBから楔のボールが入るのだけど、そこからはなかなか想像ができなかった。おそらくビルドアップからの崩しの部分は今回は諦めた可能性が高い。なので、かなり自由にアドリブでプレーしていたのではないかと。強引に推測すると、シャドウの選手が隙間でボールを受ける、または、トップへのパスコースを作る動きをする。そして、ボールを受けたら前を向いて勝負。トップの選手はボールを受けたら、後方に落とすことが最優先みたいな。
3-4-3の最大の利点はサイドに3人が集まることである。4-4システムだと、なかなかサイドに3人目が来ることが少ない。もしも来れば、どこかに穴ができる可能性が高くなる。だが、CBの攻撃参加は基本的に自重である。さらに、前線の3枚は中央にいることが非常に多いので、どうやら数的優位によるサイドアタックは見られなそうな気配である。李や前田がサイドに頻繁に流れるようだったら、もっと面白くなるのだろうけどね。
なので、ザッケローニが考えているのは李がやったようなダイレクトプレーによる崩しの精度を機械化すること。そして、中央を突破したり、そこからサイドに展開して、長友や内田が勝負するような状況を作ることなのではないか、というような未来予想図を書いたわけである。つまり、ビルドアップでやろうとしていることは、非常に理にかなっているのだけど、その先の崩しは非常に曖昧なものになっている。単純に手を付けていないだけの可能性も高いけれど。
■守備はどうすんの?
ボールの奪いどころをどこに設定するのかなと思っていたが、2試合ともよくわからなかった。ペルーはボールを奪ってからのサイドチェンジが非常に上手く、チェコはチェフからのロングボールを基準に攻撃を仕掛けてきたので、またまた正反対のチームである。そういう意味で、マッチメイクは大成功だったと思うけれど。
攻撃の時に5バックになるのは論外だが、守備の時に5バックになるのは別に問題ない。相手のSHの飛び出しに対応するのは臨機応変に対応すればいい。いちいち4バックに変化する仕組みを作って、そのたんびに判断を強いられるよりは楽である。なので、全く慣れていない状況のペルー戦で5バック状態が見られたのは、そういう精神状態があったのではないかと。まあいいだろみたいな。本当はもっと高い位置から守備をしたいのだろうけど、チェフのようにどかんと蹴っ飛ばされたらどうしようもない。
よくあるSBがスライドして最終ラインにスライドする現象だが、日本代表はボランチが最終ラインにスライドして、WBが中央に絞る動きをしているようにみえた。そんな場面は少なかったけれど、このような形ではまっていく可能性が高い。
■で、お前はどう思うの??
ビルドアップは悪くない。ちゃんとビルドアップできる選手がいるか微妙。ビジャレアルがブルーノをCBで起用したように、ボランチの選手がCBに配置されるようになるか、繋げる選手が出てくるかの競争になりそう。ボランチだらけの3バックになったら、高さ勝負でぼこぼこにされそうである。そうなれば、森崎和幸の出番が来るかもしれないが。結局は、田中、マルクス、トゥーリオ待ちってところだろうか。なんで呼ばれないんだろうね。ブラジルでのワールドカップだから、本気でやってくれそうなのに。
ビルドアップの先が微妙。CBの攻撃参加が解禁されれば、問題ない。広島がやっているように、どんどんドリブルで駆け上がったり、サイドのフォローをするようになれば、もっと楽しいサッカーになりそう。それがない状態なら、結構微妙なんじゃないかなと思う。ボランチやシャドウの選手がどれだけハメを外せるか大会になりそうな予感。本田はハメを外し過ぎだったけどね。
というわけで、一番ずるい判断をする。その答えは保留。現時点での情報だけで判断すると、3-4-3の未来予想図は古いサッカーである可能性が高い。だから、世界では通用しない。
■お前の好みの3-4-3はどのような感じ??
CBが攻撃参加する。WGとCBとWBでサイドに三人集める。サイドを数的優位で攻略。さらに、このトリオで縦のポジションチェンジを頻繁に行う。CBが攻撃参加するので、ボランチのひとりは守備的に振舞う。もう一人は相手のバイタルを浸食する。前線の3枚は頻繁にポジションを入れ替える。ボールが入ってこなければ、トップの選手はポジションを下げて、0トップ状態も辞さない。そんなカオスな3-4-3は見てみたい。
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3-4-3の未来予想図
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2011年01月18日
日本が無事にグループリーグ突破を決めたので、アジアカップの復習を最初に行う。優勝すれば、コンフェデが待っている。イラクがブブゼラの元で試合を行っていた大会である。ドゥンガのブラジルがその強さを証明し、アメリカが献身的なスタイルの偉大さを改めて世界に示した大会であった。お祭りに参加できるなら是非である。
しかし、日本は幸運にもコパ・アメリカがまっている。ブラジルで行われるわけではないが、南米で行われる間違いなくガチな大会である。なので、どうしてもコンフェデが必要という状態ではない。コンフェデは間違いなくガチとは言えない戦いなので。しかし、祭りには参加できるに越したことはない。また、3位になるとアジアカップの予選が免除になる。アジアカップの予選が免除になれば、列強国と試合をする機会に恵まれる可能性がある。もちろん、協会につてがあればだが。
という、シリア戦とまったく関係ない前フリであった。最初にも記載したが、管理人のアジアカップノルマは存在しない。いわゆる内容次第である。内容に4年後への道筋が見えるならば、別にどこかで負けても仕方ない。優勝しても、わけわからんサッカーなら、声を高らかに上げる体である。今のところ、ザッケローニの日本はいたって普通のサッカーなので、その判断が出来にくいところである。
戦前から叫ばれているように、日本は何の準備もなく大会に突入した。なので、ザッケローニらしさをチームに反映させるのはまだ先の話になる可能性が高い。いわゆる普通のサッカーをしながら、悪いところをなおして精度を高めていく作業を、淡々と見守る大会になりそうな気配である。じゃ、ヨルダン戦と比べると、日本はどこが修正されたのか、そしてこの代表の弱み、つまり、修正が難しそうなところはどこよ、ということを追っていく。
■謎のシリア。
サッカーは相手のあるスポーツである。シリアのシステムは4-3-2-1。色々なシステム解釈が可能な並びであった。わかりやすくいうと、ワントップを前線に残して、残りの選手は自陣で守備ブロックを形成型である。この守備ブロックの形が非常に独特であったシリア。DFラインはちょっと中央よりであった。なので、長谷部、本田、前田といった本来サイドにいないはずの選手がサイドに飛び出すとフリーになれることが見られた。
特筆すべきは中盤の形である。中央は3枚がほぼ横並びであった。選手同士の距離感が近いので、いわゆるアンカーがいたとは言い難い布陣であった。この3枚がDFラインの近くでバイタルエリアを埋めていた。極端なことを言えば、アンカーが3人もいるねという感じである。で、4-3-2-1の2はSHでサイドの守備を行っていた。なので、中央の3枚とワントップの間に広大なスペースが出来ていたのである。もちろん、この狙いは不明。
ワントップはがむしゃらに守備を仕掛ける場面が見られた。もちろん、ボールを奪えるはずはない。圧倒的に有利な状況におかれた日本は簡単にボールを運ぶことが出来ていた。シリアは一応ゾーンで守っている様子。なので、ボールホルダーに抜かれることを嫌がっているようで、縦のパスコースを限定するくらいしか仕掛けてこなかった。また、ゾーンの役割が明確すぎるようで、そのまま寄せ続けたり、相手についていくべきなのに、ここからは俺の持ち場じゃないとボールから離れるSHが目撃された。
前述したMFとFWの間に広がった広大なスペース。このスペースに配置された日本の選手は長谷部と遠藤である。つまり、遠藤だけでなく、長谷部も自由であった。こんな状況だったので、日本の攻撃はかなり機能するように見えたわけである。ついでに言えば、内田も自由だったので、ビルドアップ型のSBからすれば、持ち味を発揮し放題であった。内田は作れるタイプのSBである。シャルケでも攻撃の中心。
ヨルダン戦の日本は中央渋滞が半端じゃなかった。なので、この試合ではサイド攻撃が注目された。試合を眺めていると、前線の選手がポジションを流動的に変えていた。ただし、コンディションがまだまだなのか、そもそもそういう能力がないからかはわからないが、香川も松井もサイドから個人技で圧倒する場面はなかった。クロスマシーンに徹すれば両者ともその能力は十分に保有しているだろうけど、プライドが許さないだろうね。
そのサイド攻撃はSBが飛び出したり、サイドにいない選手が出てきたりでなかなか機能していた。ただし、サイドから中央へ侵入するような場面はあんまりなかった。誰かが裏へ飛び出して→という場面はあったが、コンビネーションで崩すとか、数的優位を作るとかは、あんまりなかった。長友のオーバーラップの量には感嘆する思いだが、誰かがあそこで長友を助けられると、もっとサイド攻撃が活性化しそうである。
シリアの守備に話が戻る。そんな低い位置で守備をしていて、相手のボランチにまともなプレスをかけられないシリア。そんなシリアの守備の強いところは、相手がDFを背負ったときの挟み込み作戦であった。この精度はなかなかで、相手を背負うことの多かった前田、香川はわりをくった可能性が高い。ちなみに、本田はそのエリアから脱出していて、悠々とプレーしていた。前半に限っていえば、香川はもっと自由に中央に顔を出していたら活躍できた可能性が高い。前田とポジションがかぶれば、相手のマークは混乱するので。
DFラインの裏のスペースもないので、裏へ放り込んでもバイタルは空かない。出来るのは前方に引き出すことである。ってことで、遠藤が相手をひきつけて、前線の選手に良い形でボールを供給する場面が徐々に増えていった。この動きによって、バイタル付近でプレーする選手たちに余裕が生まれ始め、徐々にシリアを攻略していくことが可能となった。
得点場面はカウンターだったが、ボールを保持した状態からも日本は相手を何度か崩すことに成功していた。そのきっかけは、日本のボランチが自由だったことが一番の原因である。つまり、この点に関しては、日本が良かったよりも、相手が意味不明だったゆえと、解釈するほうが妥当そうである。それを証明するのが後半になる。
後半のシリアは場面によって、4-4-1-1に変化してきた。そこまで守備に参加しなかったワントップの選手が、後方からプレスをかけてくる場面が目立ち始める。また、遠藤付近に選手を配置してくること&プレス開始位置を高めたことで、前半ほどの自由を相手に与えないシリアであった。これで、シリアの守備がようやくまともに機能し始めたかのように見えた。しかし、日本が相手を押し込むことに成功すれば、やっぱり自由な場面があるのはご愛嬌であろう。
つまり、シリアの守備に強いところがちょっと増えた後半。前半に引き続き、DFを背負った選手は苦労していた。そして、ワントップの付近でも挟み込みが行われたので、日本のDFラインは相手のプレスを浴びることになる。ここで冷静にボールを繋げれば良かったのだが、日本はボールを失う場面が目立ち始める。ボールが落ち着いた状態でボールを前に届けることができるのは普通である。問題は後方でボールをイレギュラーな状態からレギュラー状態にできるかであった。
シリアの攻撃はSBめがけたロングボールや、とにかく縦に早い攻撃が中心であった。なので、ボールを奪ったあとの切り替えやこぼれ球に対する執着心が半端でなかった。PKのときにゴールを祈って泣いている選手がいたように、試合に対する気持ちは尋常でなかった。日本は後方にボールを下げて試合を落ち着かせたかったが、そんなシリアの勢いに飲まれてしまったのか、ロングボールに対する対処が雑になることが多かった。
よって、前半に比べると、シリアが調子を取り戻したように見えた後半である。日本のDFのヘディングの精度や、空中戦のそもそもの強さ、こぼれ球を拾うメカニズムで日本はシリアに劣っていた。SBにロングボールを蹴る→ヘディングで跳ね返す→ボールがサイドラインをわる→相手陣地でのスローインを奪うのも、一応は立派な戦い方である。
ちなみに、川島が退場になってしまった問題の場面。長谷部がバックパスをしたのは、そういう上手くいっていない流れの部分を修正しようとしたのかなとポジティブに解釈することが出来る。結果はネガティブだったが。この場面をさかのぼれば、吉田が競り負けたわけじゃないがこぼれ球を拾われ、奪い返すが奪い返されと落ち着きのない状態から生まれたゴールであった。つまり、跳ね返すことに日本は弱みをもっている。残念ながら、吉田君はそこまで空中戦の鬼ではない。
その後の試合は、審判の暴走、松木さんの覚醒、なぜか本田がPKを蹴ると色々あった。10人になって、よりリスクをかけた攻撃をするようになった日本の攻撃は、なかなかの迫力を感じるものであった。前線で的として機能する本田はワールドカップを思い出させる安定感でチームを牽引。完全に特別な選手になったんだなと感じさせる場面であった。でも、PKを蹴ったのには驚いた。
■独り言
シリアの監督はルーマニア人だったはず。徐々に中東にも世界のサッカーの流れが来ているんだなと感じた。サウジアラビアもポルトガル人監督でポゼッションに挑戦していたし。ただし、まだまだ発展途上なので、化けるかどうかは、今後のお楽しみってことになりそうである。でも、ヨルダンもシリアも強くなっているんだろうな。
で、日本。コンディションが上がったことと、サイド攻撃は機能しそうになってきていることは無事に修正できている。ただ、この修正の結果でオーストラリアや韓国に勝てるかって言うと、現段階では微妙。ボールを相手に保持されたときにどれだけ守備が機能するかが未知数すぎる。また、ケイヒルへの縦ポンサッカー対日本はちょっと嫌な雰囲気。挟み込んで対応するのだろうけど、吉田が中澤やトゥーリオの代わりになれるかのテストとしては、これ以上ない試合になりそうである。
なので、カタールに負けるな。
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何が改善されたのか ~日本対シリア~
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2010年10月13日
日本のスタメンは、西川、駒野、今野、栗原、長友、遠藤、長谷部、本田、松井、香川、前田。監督が交代したことで、健全なスタメン争いが繰り広げられれば、嬉しい限りで。ただ、アジアカップまでもう試合がないことを考えると、オシム時代のようにプチ合宿でもやって欲しいなと協会にお願いしたくなる。そんなザッケローニの境遇であった。
韓国のスタメンは、チョンソンリョン、ホンジョンホ、チェヨンヒョン、イジョンス、チェヒョジン、ユンピッカラム、シンヒョンミョン、イヨンピョ、チェソングク、パクチュヨン、イチョンヨン。名前は知っているけれど、どのような特徴を持った選手か把握しているのは、イヨンピョくらいである。いい加減にパクチュヨンが元祖本田に似ている意外の情報も把握しないといけない。
■培ってきた経験
日本のシステムは4-4-1-1。基本的にアルゼンチン戦と変わらない。DFラインを高くして、全体をコンパクトにすることで、スペースを消すこと&密接なカバーリングを実現。ボールホルダーへのプレスはしつこく行ない、周りの選手と連携して、相手の選択肢を削っていくような守備である。相手からすれば、目の前に相手はいるし、パスコースに日本の選手がいるので、なかなか攻撃が仕掛けにくい状況になっただろう。
韓国のシステムは不明。4-1-4-1になることが多かったが、5バックになることもあったし、3バックの時もあったし、2バックの時もあった。日本が前田のワントップ気味だったので、本田にCBをぶつけ、残りの二枚で前田に対応していた可能性が高い。なので、自分たちで攻撃を展開するときは、3バックになることが多かった。しかし、日本の守備に苦しむ場面が多く、いつもの放り込みに頼る場面が増えていった。
序盤は韓国がホームの勢いを活かして、日本のゴールに迫る場面が多かったが、時間がたつにつれて、日本が試合のペースを握るようになっていく。韓国は空中戦やこぼれ球を拾うことで、攻撃を仕掛けていったが、それらは決して計算できるほどの絶対的な強さを持っているわけではない。パクチュヨン対今野、栗原の勝負は日本に軍配があがっていたと思う。それでも、韓国からすれば数少ないチャンスを活かせばいい&日本のプレスを交わすことで、ショートカウンターを仕掛けさせない狙いがあるわけで。
また、アルゼンチンの攻守分断プレスに比べると、韓国はハーフラインくらいまで撤退してから、プレスを掛けるやり方を採用していた。なので、後方でボールを落ち着いて持てる状態の日本代表であった。アルゼンチン戦では最終ラインがボールを持たされるような状況はあんまり記憶にないので、今野と栗原の腕の見せどころである。長谷部と遠藤の力を借りながら、日本は徐々にバイタルにボールを入れていくが、韓国もそこは分厚く守っているので、ボールは入るけれどチャンスは生まれない状態が続いた。
韓国も日本の選択肢を削りながら、隙あらば前プレでボールを奪う意志を見せるが、日本は俊輔を中心とするポゼッションを経験しているので、相手に的を絞らせないボール運びで危機的状況に陥ることはなかった。香川、本田が前線からおりてきて、スペースを作ったり、遠藤がSBのスペースに出てSBを高い位置におくるセレッソ戦法でギャップを作ったりと、徐々に韓国の陣内に侵入していった。
ボールが回るようになってきた日本は右サイドから何度か韓国のエリア内に侵入することに成功する。負傷退場の駒野に代わって登場した内田はフリーだと、いい仕事をする印象。フリーなら当たり前かもしれないが、フリーでも攻撃にあまり貢献できない選手がいることは有名なお話で。でも、そういう選手は忘れた頃に仕事をするからたちが悪い。なんにせよ、韓国は迷いの中で前半を過ごすことになる。
日本の攻撃の中心は遠藤が仕掛け人であった。楔のボールがすこぶる上手い。パススピードにも意図が感じられ、速攻を重視そうなザッケローニの選考から徐々に消えていくんだろうかという予想をいい意味で裏切ってくれた。味方の空けたスペースに入っていくのも上手いので、黄金世代の生き残りはまだまだ活躍していきそうな気配である。速攻と遅攻の舵取りを遠藤が行っていくのかな。
いわゆるバイタルエリアでの日本の攻撃は素早いコンビネーションや単独突破が中心に行われた。この精度はまだまだ高いものではなく、単純に進化が期待されるところである。前田はボールをキープして味方にはたくことに集中していて、アルゼンチン戦のように自分で仕掛ける場面が少なかったのがちょっと残念だった。香川、本田、松井は得意のドリブルによって、ゴール前でセットプレーのチャンスを掴みたかった。ただし、今日の審判は流し気味だったので、どのみち無理だったかもしれないけれど。
そんな日本のペースに韓国が抗い始めたのは35分くらいから。突如として前プレを敢行。プランBを発動。この前プレに慌てたのは日本。いい時間帯に比べると、効率的にボールが運べなくなり、お互いのプレスによって、膠着状態が続くようになる。つまり、両チームのフィニッシュの回数が減るような展開へ。後半に向けて、いい情報を掴んだ韓国ってところだろうか。
■ばてないために
キソンヨンが黄色い歓声と共に登場。後半は韓国のペースで試合が進んでいった。前半の終盤に見せたボールホルダーへの圧力によって、ボールを運びながらコンパクトを維持したい日本の狙いを破壊しにかかる。で、日本はロングボールや意図の不明なパスに逃げる場面が目立つようになり、全体が徐々に間延びするようになる。ただし、日本の高い位置からの守備はまだ生きていて、高い位置でボールを奪えそうな場面がちょこちょこあった。
なので、韓国はボールを素早くワイドに展開することで、日本のファーストディフェンスを遅らせる狙いでボールを運んでいく。連戦の疲れからか、日本は高い位置で守備を行うのは困難になっていって、韓国が日本のエリアに侵入する回数が増えていく。また、単純にゴールキックの競り合いやこぼれ球の奪取でも、韓国が徐々に優位に立ち始める。日本は本田と遠藤がボールを落ち着けられるのだけど、他の選手とのレベルの差が目立つ形となった。ウッチーも苦戦。
日本はボールを繋ぐことで試合を落ち着かせたいのだけど、韓国のプレス&縦に早い攻撃を指向しているので、そんな要素はない。このあたりは将来の課題になってきそうである。63分にはイヨンピョがゴールキックを受けて、パクチュヨンのミドルを演出する場面があった。日本の選手はイヨンピョにプレスの行くのが遅れていて、疲れているんだなと感じる場面。もちろん、イヨンピョのアイディアは素晴らしかった。
そんな試合のペースが日本に流れてきたのは65分以降。その理由は韓国がバテた。前プレの勢いはかげりをみせ、連動性も徐々に失われていった。なので、日本がボールを運べるようになる、試合は前半の展開に戻っていく。相手のボールを奪う気持ちを全面に押し出したプレスを長い間継続するのはやはりなかなか難しいようで。
で、細貝が登場。日本はシステムを4-3-3に変更した。相手プレスが緩くなったので、遠藤と長谷部を高い位置で使う作戦だろう。そして、細貝にカウンターに備えさせる作戦。左サイドに移動した本田は中央へ切れ込むドリブルやフィジカルを生かしたボール奪取で存在感をみせ、長谷部はジュビロ戦を思い出させる長いドリブルで好奇を演出した。しかし、国際経験のない細貝や金崎は空回りをしてしまう。でも、これが経験となって財産になればOK。ただし、慣れていそうな憲剛がミスをしたのはびっくりした。
韓国はチャドリを投入して、試合の流れに抗おうとするが、流れは変わらない。唯一見せた栗原の隙をパクチュヨンがヘディングでゴールを狙うが、正面。ちなみに、西川くんは繋げると言われていたけれど、ゴールキックも流れの中のキックも良い印象がない。広島ではもっと出来る子なイメージだったが、緊張でもしていたのだろうか。たぶん、キーパーコーチに怒られたんだろうな。
終了間際の韓国はセットプレーで強さを発揮していたが、流れの中からは得点を奪えそうな雰囲気がなかった。日本は流れの中から得点が奪えそうだったが、本田のエゴは相手のスーパーセーブによって防がれてしまった。でも、前田をおとりに使ってシュートコースを開けているのだから、まだ許せる範囲かなと。それまで味方を使う伏線を回収したともいえるし。気になったのは、日本のセットプレーは迫力がなかったこと。いいキッカーはいるのだから、こういうときに中澤、闘莉王を恋しくなるのはしょうがないのかもしれない。
試合はスコアレスで終了。色々と課題は見つかったので、ザッケローニは喜んでいるかもしれない。修正点が多いほど、イタリア人は燃えそうな予感。この2連戦でよかったことは、日本のサッカーに期待が持てそうだし、ザッケローニはハズレではないってことがわかったことだろうか。選手も手応えを感じているようなので、アジアカップが楽しみになりそうである。
■独り言
サイドから崩せる選手がいないと、香川や本田のスペースが開かないのかなと眺めていた。グロスクロイツやシュメルツァー、ゲッツェの偉大さを感じた瞬間。香川は狭いスペースでも何とかしようとしていたが、さすがに狭すぎた印象。なので、低い位置でボールに絡む場面が多かったかなと。足元にボールを要求する選手が多いので、裏に走れる選手はチャンスかもしれない。
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日本対韓国 ~期待!?~
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2010年10月12日
日本のスタメンは、川島、内田、栗原、今野、長友、長谷部、遠藤、香川、岡崎、本田、森本。ザッケローニ監督の初陣がアルゼンチンである。負けても言い訳ができそうなので、好都合かもしれない。これが有名でない、でも、力があるチームだったら、最悪だもんね。ワールドカップ前のセルビア代表みたいな感じで。
アルゼンチンのスタメンは、ロメロ、ブルディッソ、ガブリエル・ミリート、デミチェリス、エインセ、マスチェラーノ、カンビアッソ、ダレッサンドロ、メッシ、テベス、ディエゴ・ミリート。すごいメンバーだが、なぜかSBがいない。未だに監督がちゃんと決まっていないようで、日本で言ったら原ジャパンが継続しているような状態である。
■世界はどこにある。
日本のシステムは4-4-1-1。相手が3バックポゼッションをするようになってから、4-4-2気味に変化した。恐らく、本田と森本でアンカーとCBに対応する役割になっていたのだろう。前線コンビは、相手が横パスやバックパスをしたときに、相手に襲いかかる場面が何度もあり、自分たちのスペースをただ埋めているだけといった役割ではなかった。
4-4で自陣に守備ブロックを形成するときの注意点は、中盤の前のスペースをどうするかである。トップ下の選手や前線の選手が埋めてくれないと、面倒な事態に陥ることが多い。中盤の選手でスペースを埋めようとすると、4-4のダイヤの形になり、自陣にスペースを作ってしまう傾向がある。なので、DFラインを下げて、自陣に引きこもるチームが実は多い。
日本を見ていると、本田たちがサボることもあれど、基本的にはスペースを埋めていたし、中盤との距離感が良かったので、FWとMFで相手を挟み込める場面がたびたび。なので、4-4のブロックってよりは、4-4-2で全体をコンパクトにするってほうが正しい気がする。ちょっと前のユベントスが4-4-2で全体をコンパクト&DFラインを上げることで、組織が完成されたサッカーをしていた記憶がある。目指すはそういう形なのだろうか。
アルゼンチンのシステムは、4-3-3。ワールドカップとまったく変わらなかった。ただし、ダレッサンドロを起用するアイディアで、メッシがゲームメイクに関わらないようにしよう!って意図は感じたけれど、長谷部や遠藤のマークに苦しんだダレッサンドロ→メッシが前線から登場する非日常だけど、すでに日常と認識されている現象に遭遇することになる。もうちょっと、我慢出来ないかなと感じたのは秘密だ。
守備もワールドカップ通りだった。前線の選手はがむしゃらに前プレ。中盤の選手は前線に連動することなく、後方で待機。ボールを奪えたらラッキーって感じで、非常に効率が悪い守備である。ワールドカップのような本気の舞台であれば、補正能力によって、非効率的なチャレンジにも挑めるかもしれないが、親善試合でこんなチャレンジができるかってことで、継続性はあまりない前線の守備であった。
で、4-3で守るのも相変わらずである。日本は内田と長友が積極的に攻撃参加するキャラなので、日本からすると歓迎する噛みあわせとなった。岡崎と香川が中央に流れていく習慣がある&相手の前線の選手が付いてこない状態だったので、日本のSBは攻撃参加しやすくてしょうがなかったと思う。特にワールドカップに出場できなかった内田は、その鬱憤を晴らすかのようなパフォーマンスで右サイドを牽引していた。
序盤はメッシの突撃とエインセの飛び出しによって、アルゼンチンの猛攻で試合の幕があけた。アルゼンチンは前線の選手が中央に集中するので、日本の選手の集中する→サイドが空く→アルゼンチンのSBが上がってくれば、チャンスが生まれる仕組みになっていたが、ブルディッソとエインセに違いが作れるわけもないので、徐々に勢いは衰えていくことになる。もしも、日本のSBがアルゼンチンにいたらと意味のない仮定をすると、恐ろしい。
ボールを運ばれたら、やっぱりアルゼンチンは強いよねってことで、日本はボールを運ばせないように、守備をがっつり仕掛けていく。香川と岡崎は相手SBに猛烈なプレスをかけ、長谷部と遠藤は自分のゾーンに入ってきた選手をしっかり捕まえていた。自分のゾーンを越えて、ボールを受けに下がるときもしっかりついていっているのが、印象的だった。なので、アルゼンチンはなかなかボールを運べなくなっていく。
なので、アルゼンチンは3バックポゼッションでボール運びの改善を試みる。マスチェラーノがおりて、ボールを運べそうなデミチェリスとミリートからボールが運ばれていくのかなと。しかし、森本のパスコースを切りながらのプレスの前に、落ち着いた状態を作ることはできなかった。ならば、DFラインを下げる&GKを使ってやり直す作戦があるのだけど、そこまではやらないアルゼンチン。
また、アルゼンチンのSBが高い位置取りをしなかったので、香川たちを相手の陣地に押し込むことができなかったので、日本のシステムを破壊することはできなかった。まるで5バックでポゼッションのアルゼンチン。なので、日本は選手間の距離が変化しないまま、守備を継続することができた。よって、日本は高い位置でボールを奪える場面が目立ち、ショートカウンターを仕掛ける場面がかなり多くなった。
そのうちのひとつがゴールに結びついたのだから、試合は珍しく論理的な展開となる。岡崎のボール奪取から始まった攻撃は、長谷部のミドルに繋がって、こぼれだまの準備をしていた岡崎がその恩恵を受けることになる。長谷部がシュートを打つ前から、こぼれだまへの準備をしているんだから、本当に優秀である。歓喜を迎える埼玉スタジアム。
アルゼンチンは焦る様子はない。それでも、5バックでポゼッション状況は変わらないので、強引な中央へのパスが目立つようになる。日本は中央を分厚く守ることで、アルゼンチンの攻撃を跳ね返し続けた。テベスやメッシの絡むワンツー攻撃も人海戦術で守備を固める日本の前に、なかなかチャンスにはならなそうな展開であった。その人海戦術を許しているのがアルゼンチンなのだから、因果応報なのだけども。
で、ディエゴ・ミリート→イグアイン。どうやら怪我をしたらしい。アルゼンチンの前線は流動的ってよりは無法地帯って感じで、このあたりからわけが分からなくなっていった。後半も試合展開は変わらない。むしろ、日本はどんどん試合に集中して行っている印象。なので、川島の出番はなかなか訪れなかった。
ただし、前半に比べると、日本のコンパクトさが失われたのも見逃せない。森本や本田の守備に連動しない中盤とDF。ただし、本田もコンディションが最高ってわけではないようで、どんどん運動量が減っていった。それでも、途中交代しなかったのは、ザッケローニからの信頼を表しているのかもしれない。
なので、守備を修正するために、次々に選手が登場する。これぞ親善試合。森本→前田。岡崎→関口、遠藤→阿部。アルゼンチンもパストーレを入れる。パストーレをSBで起用したら、びっくりしたが、ダレッサンドロと交代で至って普通であった。日本は間延びしたアルゼンチンを尻目に、香川、前田を中心に崩しにかかるが、追加点を奪うことは出来なかった。
香川→憲剛で本田をサイドに配置して中央の守備をてこ入れするザッケローニ。しかし、コンパクトさを維持することは出来なかった。理由を考えれば、DFラインが下がってしまったためかなと。この時間帯から相手のボールの出所にプレスを掛けられれば、面白かったのだけれど、機能しないSBを削ったアルゼンチンは、余計な場所をボールが経由しなくなったことで、攻撃に勢いが出るのだから面白い。
なので、ラスト10分のアルゼンチンの猛攻はなかなか凄まじかった。しかも川島が怪我をするおまけつき。しかし、今野と栗原を中心に最後まで耐え忍んだ日本が初めてアルゼンチンに勝つという結果を出すことに成功する。こうしてザッケローニの初陣が終了した。
■独り言
日本はだいぶ変化した印象。攻撃は縦に早くなったし、守備組織は世界の形にかなり近づいた印象である。中澤と闘莉王がいないのに、無失点で抑えられたことは、非常に大きな自信になったろうし。アルゼンチンに比べると、韓国はロングボールを放り込んでくることが多いので、内田&長友を加えたDFラインがどのような状況になるのかは興味深い。そういう機会は少なくすることはできるけど、ゼロにはできないので。
前回のコパから比べると、アルゼンチンは前線にいい選手は増えたけど、ベロン、リケルメの後継者がいないことで苦しんでいる印象。バネガとガゴの復帰待ちになるのだろうか。ただ、4-3で守るのはいい加減にやめたほうがいいと思うんだけども。そういえば、ブラジルはどうなったのだろう。なんにせよ、コパアメリカが楽しみになった。
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日本対アルゼンチンの雑感。
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2010年05月31日
イングランドのスタメンは、ジェームズ、リオ、テリー、アシェリー・コール、グレンジョンソン、ランパード、ハドルストン、レノン、ウォルコット、ルーニー、ベント。SHが快速なので、オランダ対策にはいいかもしれない。DFラインはベストを組んできたようで。ベントとハドルストンが当落線上のテストになるのかな。ってか、ハドルストンは出世したな。
日本のスタメンは、川島、今野、闘莉王、中澤、長友、阿部、遠藤、長谷部、本田、大久保、岡崎。情報通り、4-1-4-1らしい。阿部がアンカーに入っている。4-1-4-1だから、長谷部と遠藤が攻撃的に振る舞えるよねって考えると、失敗しちゃうのが4-1-4-1の罠。そして、大久保と本田はちゃんと守備をするのだろうか。
■変身
日本のシステムは4-1-4-1。事前の情報通りに、日本は戦い方をがらっと変更させてきた。夢が現実へ一気に近づいたような印象である。でも、これで戦える準備が整ったかなと思うわけで。変更点の中で、最も注目されていたのが、プレスを開始する位置。岡崎がどこまでも深追いをして、中盤のバランスが崩れるのが日本のお家芸であったのは懐かしい想い出である。今日の日本は、センターサークル付近から岡崎がプレスをかけ始めていたので、バランスが狂うことはあんまりなかった。
岡崎の狙いとして、ボールを奪うよりは攻撃の流れをサイドに限定するような動きが見られた。しかし、ほぼ単独で行われたので、効果的だったかは微妙。恐らく、ボールを奪いに行くような勢いでプレスをかけなくていいと指示されたのだろう。個人的には、もうちょっとコースを限定するなら圧力をかけてもいいのかなと感じる場面が多かった。それか、ハドルストンに削られた場面のように、相手の中盤に後ろから襲いかかるとか。
他の選手を眺めてみよう。日本はシステムを4-1-4-1に変更したので、個々の役割が非常にわかりやすくなっていた。普段の4-4-2ならば、中央の遠藤、長谷部はDFラインとの距離を意識しながら、相手の中盤を潰す役割が求められる。しかし、今日は阿部がバイタルエリアを埋めてくれるので、遠藤と長谷部は相手の中盤を潰すことに集中することができた。相手はハドルストンとランパード。
前半だけを言えば、自分たちのゴールから遠い位置でランパードたちと対峙することができていたので、日本の守備はなかなか機能していた。本田も大久保もSBと連携してサボらずに相手に対応していたので、サイドも中央も守備は非常に機能していたと思う。自分たちからボールをがんがん奪いに行くのでなく、相手にボールを持たせて守備ブロックを形成し、ゴールから遠い位置で守ることが論理的にできていたのは非常の収穫だろうと。その原因として、阿部をDFラインの前に配置したことが非常に大きいかなと。そして、マークの受け渡しもなかなかスムーズに行われていた。ここが韓国戦ではぐちゃぐちゃだった。そんな危機感が選手たちの意識を変えたのかもしれない。試合中にコミュニケーションを取れるようになったのは本当に大きい。
で、次に攻撃を眺めてみる。相手の攻撃を守備ブロックで受け止めると、日本はボールを繋ぎながらイングランドのゴールに迫っていった。もう少し裏への意識が強くてもいいのかなと思ったが、中盤3枚がいい距離感でボールを回せていたと思う。この場面では、阿部が相手から浮いているのが非常に効いていた。しかし、ボール運びから仕掛ける段階へ移行するときのパスが、なぜかことごとくミスになっていたのはちょっと不思議だった。
GKからゆっくりとビルドアップするときを思い出そう。味方のGKから攻撃が始まるときは、相手の守備も準備万端である。なので、日本がボールを運ぶときに相手の第一波の守備を交わす必要がある。しかし、相手からボールを奪った瞬間から開始されるボール運びは、その第一波を交わす必要がない。そりゃ、相手の攻守の切り替えが尋常でなければ、ボールを失った瞬間に第一波が来る可能性もある。でも、それができる代表チームはそこまで多くないかなと。今日のイングランドはそこまでやってこなかったね。
ちなみに、このボールをショートパスで運んでいるのだけど、その出発はビルドアップでなくて、ボールを奪ったときですって考え方。これを実行していたのが、ユーロを制覇したときのスペイン代表。でも、最近のスペイン代表は、ボール保持の始まりが自分たちのビルドアップになっている気がするので、あんまり信用できない管理人でした。なので、日本がワンタッチでボールを運べている状況の根っこには、こんな原因がある。もちろん、長谷部、遠藤、阿部が上手いのは言うまでもないのだけど。
ただし、コンディションが悪いからか、今日は守備だよって言われたからか、日本の攻撃に勢いが足りない事も事実である。中盤で前を向いてボールを持てていても、後ろから追い越す動きが本当に少ない。ルーニーがボールを持ったときのイングランドの飛び出しの量とか半端じゃないでしょうに。そりゃ、ルーニーに比べたら、ボールを失ってしまう可能性があるのは百も承知だけれども、リスクを冒すのはまさに今だろうと。これは本番まで隠すか、コートジボワール戦でちょっとやるか楽しみなところで。
イングランドのシステムは4-4-2。ベントとハドルストンがいるので、前半が実験って感じである。メキシコ対オランダでも、メキシコが前半に実験をしたように、前半は本気のメンバーでって決まりはまったくないようで。そんな実験的なイングランド。いつもだったら、左サイドのジェラードが相手のバイタルに侵入してくるのに、レノンは一回だけしか侵入してこなかった。なので、ルーニーがバイタルエリアで孤独にゲームを作ることになる。しかし、ランパードとハドルストンが日本に抑えられ気味だったので、その回数はそんなに多くなかった。
でも、ルーニー発信で攻撃が生まれていく。で、ウォルコットやグレンジョンソンが何度もボールを持って仕掛ける場面になるのだけど、献身的な大久保と一対一で無類の強さを誇る長友の前に沈黙。ウォルコットは自分の型が通用しないときに裏技を確保しないとこの先は厳しいだろう。そして、攻撃で機能しないグレンジョンソンに存在価値はない。守備面でも大久保に苦戦していたし。
日本の守備に苛立つイングランド。で、マークを嫌がったハドルストンがDFラインの側から試合を組み立てにかかる。しかし、ボールを受けに動いているのがルーニーくらい。なので、ハドルストンは過酷な状況でテストを迎えることになる。で、イングランドは自由なCBから攻撃を組み立てるそぶりを見せる。このような場面が出てくれば、日本の役割分担を破壊することができる。で、その役目はテリーとリオ。しかし、二人とも微妙な感じ。中盤を助けることはできなかった。なので、日本の狙いと正面衝突することになる。
サイドを複数で固められているので、中央のルーニーから状況を破壊していくしかせんたくがないイングランド。ベントはほとんど仕事をしていなかったね。だが、ルーニーの自由な動きに日本も翻弄されていく。ゾーンからはみだしていくルーニーは相手の状況に応じて、ダイレクトでプレーしたり、トラップして相手を引きつけたりして、かなり厄介な存在として君臨していた。また、日本がボール運びをミスしたときのカウンターの起点として、チャンスメイクを行っていた。
ジェラードがいれば、ルーニーの仕事は減って、もっとゴールに近い位置でプレーできるのだろうと。で、いなければ、こんなもんだと。日本の狙いが上手く行った面もあるだろうけど、イングランドは実験で成功をおさめることはできなかった。なので、後半に巻き返しを図る。
ちなみに、日本の先制点について少し。6分に闘莉王が先制。中澤がグレンジョンソンをブロックして、闘莉王をフリーにしているのがネタだったのね。でも、豪快に邪魔をしていないので、グレンジョンソンのミスといってもいいくらいである。
■本気のカペッロ
後半の頭から、イングランドは5枚交代。ジェームズ→ハート、ハドルストン→ジェラード、ベント→ジョーコール、ウォルコット→SWP、グレンジョンソン→キャラガー。この交代の恐ろしいところは、GK以外は悪かった選手をすべて入れ替えているところにある。ここからが本番だよって感じが痛いほど伝わってくる。実験を継続させるなら、キャリックやパーカーが出てきても悪くないし、アダムジョンソンを使ってもいいだろう。ベンチにいるかは知らない。。
ちなみに、ジェラードが中央に入ったのはちょっとびっくりした。ボール運びを改善してから、バイタルに侵入させるのかもしれない。そして、浮いていた阿部にジョーコールをぶつけてきたのはさすがである。中盤の数的不利を数的同数にすることで、あとはお前ら次第ですよみたいな。システムのせいでやりにくいとか言わせないよみたいな。
で、イングランドの修正点を。ジェラードとランパードの位置をDFライン付近まで下げる。この動きによって、日本の中盤に揺さぶりをかける。ここまでプレスにきますか、きませんか。次にSBを高い位置にはらせることで、SHを自由にする。これで、阿部の周りにSWPやレノンがうろうろする状況が成立する。で、阿部はジョーコールの対応におわれている。仕上げはテリーの攻撃参加。岡崎や森本が襲いかかるべきなんだろうけど、スルーしていた。この部分から日本は徐々に押し込まれるようになっていく。
カペッロ式4-1-4-1潰しってところだろうか。この動きに日本は前半と同じように守備を敢行して中盤にスペースが生まれ始めている。DFラインの付近は岡崎が頑張らないといけない。遠藤たちが深追いすると、バイタルがあいちゃう悪循環になっている。で、テリーが相手陣地に侵入してくることによって、本田サイドがかなりきついことになっている。CBが仕事をし始めると、高い位置でブロックを作るのはちょっと厳しくなってくる。
ランパードやジェラードがときどきDFラインに入って、相手の役割を混乱させるプレーは、世界で行われているプレーで、日本が世界と接している瞬間。よって、前半に比べると、ポジショニングがカオスになっているイングランド。相手への対応をはっきり指せることで機能していた日本は、これで徐々に混乱し始める。後半の日本の守備が後手後手になったのはこういう事情。ランパードたちのポジショニング、テリーの攻撃参加、ずれるポジショニングって感じ。
71分に闘莉王のオウンゴールが生まれる。ポジションをずらしたレノンへのマークが曖昧になってしまったのがすべて。この瞬間だけ、日本がハエ戦術になってしまったのが悔やまれる。レノンの空けたスペースに迷わずに走りこむジョーコールは見事だった。
83分の逆転ゴールについて。この場面の日本は守備を高い位置から行う仕切り直しを見せたが、後ろが連動していない。で、本田の深追いをテリーがワンタッチパスで交わしている。で、ジョーコールが中盤でフリー。そこからアシェリー・コールのクロスを中澤が押し込んでしまった。ジョーコールがなぜにフリーだったのがすべて。このあたりをしっかりとコミュニケーションで改善できるとよいかな。
そんなわけで、試合は終了。森本のシュートとか、玉田のシュートとか、本田のミドルとか、阿部ちゃんのセットプレーとか、チャンスが無いわけではなかった日本。新しい守備を披露したのは良かったけど、世界の最高峰と対峙するのはもうちょっと工夫が必要。その工夫が後半にまったく見られなかったのは不安。アッガーとハイティンハの攻撃参加は嫌だね。ルーニーのように、FWがときどき後ろから襲いかかってくれたら助かるのだけど。
■独り言
いい試合だったと思う。もしかしたら、日本代表が変化するってことが実際に見られたのが一番大きい。ただし、このサッカーをするなら、もっといい選手の選択肢があっただろうことは誰もがわかっている。そのあたりは岡田監督の開き直り次第かな。ここに関しては、まったく期待はしていない。あとはリスクを冒す攻撃参加が見られれば、なかなか楽しいワールドカップになるだろうと。あと、ゴールキックが相手ボールになりまくっていたので、もう少し考えた方がいい。
イングランド。ウォルコットよりもSWPのほうがいい気がする。リオがやばい。不安要素はここかなと。他の選手はテンションを上げれば、もっとよくなるだろう。あんまり心配はしていない。後半の戦い方は見事だった。もともとカウンターは強いので、本番も期待できそうな感じ。
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イングランド対日本 ~YOU CAN (NOT) CHANGE~
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2010年05月25日
日本のスタメンは、楢崎、今野、阿部、中澤、長友、長谷部、遠藤、俊輔、本田、大久保、岡崎。闘莉王は怪我をしてしまったらしい。で、岩政でなくて、阿部がCBに入っている。明かされたCBの序列。岩政はどんな気分なんだろう。ちなみに、SBが今野と長友。内田と駒野は何をしているんでしょうか。あ、今野と阿部がどれだけ色々なポジションがこなせるかのチェックかな。
韓国のスタメンは、チョンソンリョン、イヨンピョ、イジョンス、カクテヒ、チャドゥリ、キソンヨン、イチョンヨン、キムジョンウ、朴智星、ヨムギフン、イグノ。キソンヨンやイチョンヨン、ベンチにいるパクチョヨンが有名だってことは知っている。韓国版ファンタスティックフォーとか耳にした記憶がある。でも、朴智星以外は見たこと無いのが現実である。というわけで、そんな選手たちをチェック。チャドゥリが生き残っていることに驚きだし、SBであることにもっと驚きを覚える。
■せめて一対一を
日本のシステムは4-2-3-1。基本的に後方からのビルドアップでボールを運ぼう戦術。序盤はDFラインからロングボールを前線に入れる場面があった。しかし、岡崎が競り負ける場面が多かったので、途中からロングボールは姿を消すことになる。それでも裏に放り込んだたら面白いかもしれないけれど、今日は放り込みたがる闘莉王がいないし、韓国のDFラインの位置取りのせいもあって、そういう場面は見られなかった。
5分に朴智星のスーパーなゴールが生まれる。あんなプレーはプレミアで見たことないあるよって感じ。本田や森本もそうだけど、海外でもまれている選手はゴールに向かって仕掛ける意識が高い。得点場面の朴智星はゴールに向かって突進している。今野がファウルで止めなかった、もしくは止められなかったのは、ゴールから遠い&あそこまで瞬発力があるとは思わなかったってところだろう。イングランド戦ではその反省を活かしてくれればなと。楢崎は止めたかったね。
韓国のシステムは4-4-2。11人が守備に参加していた。サボる選手はゼロ。ワールドカップでは強豪国に挑むわけで、全員守備は当たり前の姿勢だけども、大切な事だと思う。プレスを開始する場所はハーフライン付近。無闇に前プレをかけることなく、パスコースを限定して日本の攻撃を邪魔する韓国のFWコンビであった。なので、日本のCBは普通にやっていれば、鬼プレスに怯える必要はなかった。
韓国のFWが日本のCBに襲いかかることもある。トラップミスだったり、味方からのパスが弱かったり、つまり、ボールが奪えそうだなって思ったときの決断力とそれに連動する周りの選手たちの完成度はなかなかであった。で、話を日本のCBに戻す。試合を作りたがる闘莉王がいない&序盤にロングボールは通用しないことがわかっている日本。闘莉王の代役は岩政でなくて、阿部。恐らく、試合を作って欲しかったのだと思う。しかし、阿部ちゃんは前線にボールを入れる回数が非常に少なく、ほとんどを中澤に任せていた。
そんなCBの話はおいておいて。中澤がボールを持っているときに相手はパスコースを限定してくる。日本のSBは相手のSHに前を向かせないようなプレスを浴びせられている。なので、SBにパス→パスが帰ってくる→トラップを狙われる悪循環であった。で、ボールを引き出したい日本の中盤の選手たち。いまいちボールをもらう動きが悪かったが、12分くらいまではボールを受けて、攻撃を開始することが出来ていた。
12分過ぎになると、韓国は日本の中盤をマンツー気味に潰しに来る。DFラインからボールを引き出そうとする選手をしっかりとマークを受け渡すことによって、前を向かせない守備を行っていた。なので、日本の攻撃はちっとも前に進まない状態になってしまう。それでも、遠藤や長谷部、本田を中心にたまにボールを運んでいく日本。中盤の攻防はめちゃくちゃ激しかったので、日本は落ち着いた攻撃を仕掛けることはできなかった。そのためか、俊輔はまるで存在感がないどころか、ボールを失いまくっていた。
そして、韓国の攻撃スタイルについて。守備は4-4-2をコンパクトにして相手の攻撃を阻害するスタイル。攻撃はカウンターとロングボールが中心であった。コンパクトな守備で日本のミスを誘って、ボールを奪ったら一気に速攻を仕掛ける。それか、前線にボールをぶつける。韓国の攻撃の面白かったところはFWとSHの位置。SHにが中央に入ってきて、FWがサイドに流れることが多かった。昨年のCLでアンリとエトーがツートップだけど、実際は二人ともWGの位置にいたことを思い出してくれると助かるよん。
つまり、ポジションチェンジアタックである。また、屈強なFWが相手の屈強なCBと競り合うのでなく、SBと競り合うことで空中戦の勝率を上げているように見えた。でも、普通に中澤に競り勝っていたけどね。で、一番面白かったのが7分の場面。相手が珍しくビルドアップ→韓国がポジションチェンジアタックを敢行→日本はマークの受け渡しを行わずに、そのままついていった結果、逆サイドが久しぶりのワイドオープンみたいな。
朴智星が妙にフリーでいたのは、彼の運動量や世界基準の技術ってやつなんだろうけど、日本のボールを持っていない選手への対応がまずかったって理由を見逃したらいけないんだろうなって感じ。韓国はマークの受け渡しがスムーズに行われていたので、いくら動いても日本の選手はなかなかフリーでボールを受けられなかった。
じゃ、なぜに日本はマークの受け渡しができなかったのか。それはザ・ハエ戦術にある。蠅がたかるように守備をするんじゃいと言われた日本は、基本的にどこまでも相手を追いかけまわすスタイルである。今日も岡崎は走っていた。本当に偉いと思う。でも、そんな守備をしていたら、世界では通用しないけど、日本代表には選ばれる悲しい現実である。
そんな日本の前プレ戦術を韓国は理解していたのだろう。なので、韓国はその前プレに真っ向から挑むのではなく、ロングボールで中盤を省略していた。しかし、韓国は適当にけるのではなくて、ちゃんと日本の選手が前にプレスをかけてくるまで待っている場面が多かった。体力を浪費させるために。
しかも、連動した守備をしないと監督に怒られるのだろう。ひとつのボールに対して、ハエのように何人も寄ってくる場面が見られた。しかし、ロングボールでかわされたり、捨てた自分のゾーンにボールを運ばれたりとふんだりけったりであった。低いDFラインで相手をおびき寄せる韓国は結構がちだったと思う。
なので、日本の守備はぐちゃぐちゃであった。ロングボールでラインを下げさせられ、前プレで相手陣地にいる前線の選手は全速力で自陣に撤退のエンドレスリピート。なので、セカンドボールを拾えるわけもなく。相手のロングボールをなんとかマイボールにしても、前線が遠いし、こういう状況では、相手が一気にプレスを掛けてくるので、危機的な日本みたいな。
前半の良かったところは、こういう状況でも大久保と長友が積極的に仕掛けていたところ。ああうまくいっていないなって状況で、個人技で仕掛けたり、余計に走ってみたりする工夫が必要である。これが11人になれば、日本も強くはなるかと思う。ただし、個人がバラバラで努力している感じで、イメージが共有出来ないと苦しいかと。長谷部も頑張りは認められるのだけど。
で、後半の韓国はワントップに変更。でも、日本の状況によって、システムを変える柔軟性を見せていた。でも、60分過ぎからサイドの守備をサボるようになる韓国。これは本番だったら、見られない甘さなんだろう。日本は俊輔、本田、遠藤を交代するという、なかなかショッキングな交代劇が見られた。まさかの世代交代か。ポルトガルで大会中に世代交代があったと記憶しているのは誤りかどうか。
基本的に、後半は前半のリプレー。後半の方が、韓国のポジショニングの曖昧さに苦しめられた様子の日本。守備の枚数は足りているのだけど、相手に合わせたポジショニングが取れていない。それは深追いによるバランスを崩しているとか、コミュニケーション不足ってところが原因だろう。人数足りているのに、ボールホルダーへ誰もいかない病を解決するには、空気の読めない選手が必要である。ガゴやカンナバーロみたいな。
■独り言
韓国がちゃんとしたサッカーをやっていてびっくりした。アジアカップの時は何だか不思議なサッカーをやっていた印象があったので。あとは、予選と本戦は区別してやらないといけないのかもね。ボールを保持できなければ、遠藤も俊輔もピッチにいる意味がほとんどないと感じた。ただし、この試合で一番気になったのがヘディング力。がきのころから練習しないとダメなのだろう。
でも、韓国も決勝トーナメントはきついと思う。もう少しボールを運ばせないようになれば、何とかなりそうだけど。最初の網をくぐり抜けたら、世界は一気にゴールに向かって突進してくる。それを受け止めきれるかは微妙。今日のようなロングボール攻撃が機能すれば、楽観できるかしれないけどね。
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日本対韓国の雑感
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2010年02月15日
さて、無事に東アジア選手権も終わりをむかえました。結果はなんと3位。中国に勝てず、韓国にも勝てなかったのが悲しい現実となりましたね。それ以上に悲しいのが、試合内容だったわけで。
サッカーに関わるものの意見を言えば、代表には2つの相反するものを期待しています。単なるサッカー好きとしては、ワールドカップで勝ってくれるのならば、別に香港に負けたってかまわない。それくらいの実験ができるなら、迷わずにやれと。
で、もうひとつの意見が、常に勝ちを目指せと。サッカーの人気を上げるには代表の強化が手っ取り早いわけです。だって、代表の試合があれば、普段サッカー見ない人も見るでしょうに。で、そういう人が調整のつまらない試合だとがっくしだろうなって。
結論から言うと、どっちも達成できていないってところだろうかと。これが一番悲しいわけで。ああ悲しい。でも、悲しんでいても何も変わらないので、つらつらと始めようかと思いますわ。
■岡田戦術ってなんだい??
一番はこれだと思うわけです。ここまで岡田戦術を理解できないとは自分もまだまだたこだなと感じさせられました。さすがに3試合みれば、特徴のはしりくらいはつかめるかと思っていたのだけれども。ちなみに、香港戦は見ておりません。こんなことになるならば、就任からちゃんと追っかけておけばよかったなと思いました。
なので、岡田ジャパンを懸命に追いかけていた方がいれば、こんなサッカーだよって、論理的にご教授いただければと思います。ワーワーサッカーですって一言でかたすのはやめてね。一言でかたしたい気持ちは痛いほど理解できるのですけども。
もうひとつご教授して欲しいことがあります。それは、岡田ジャパンがもっとも機能した試合はどれだったんだってことです。自分のレポを見るとカタール戦やオランダ戦の前半になるのかなって考えています。何でこんなことを聞いたかというと、試合後の岡田監督のコメント:もっと良くなる→昔はもっとできたてきなニュアンスを感じたからです。だったら、その試合はどれなんだろうなって気になったわけです。
この3試合で管理人の感じた岡田戦術についてちらほら書きます。空想や妄想や根拠のない推測も含まれていますので、ご容赦ください。
■戦術の整理をしよう
守備戦術はこれかなと思います。アジアとは違って、ワールドカップで戦う相手はボールを保持して、日本のゴールを目指してくる可能性が高いです。なので、相手のDFラインにきついプレスをかける→高い位置でボールを奪ってショートカウンター炸裂みたいな。相手のDFラインにきついプレスをかける→相手が闇雲にロングボールを蹴る→日本の誇る強力なCBが高さで相手を凌駕する→遠藤×稲本がセカンドボールを拾って攻撃を仕掛けるみたいな。
中澤たちが高さで負けちゃったらどうするの??知りません。日本が世界に誇るCBなので、彼らが負けたら日本は負けってことでいいと思います。ただし、彼らを相手にほとんどのボールをマイボールにできる、味方に繋げられるCFは世界にもそんなにいないとは思います。カイト、エトー、ベントナーとのマッチアップなら、ハイボールには勝てるんじゃないかと楽観的な管理人です。
で、マイボールになったら、つまり、相手のロングボールをマイボールにできたら日本がボールを保持して相手に攻撃を仕掛ける番です。このボール運び&仕掛けるまでが大木戦術なんだなと。相手が強烈な前プレを仕掛けてきたらどうするのってのは、3バックでポゼッションで凌ぐのかなと。でも、トゥーリオはロングボールばっかりだし、中澤も攻撃面は非常に怪しいので、ひとまずボールを失わない状況が完成するだけだろうけども。
大木戦術。味方を密集させることで、狭いスペースで数的優位を形成。圧巻のパス交換で相手の守備網を突破する作戦である。個人勝負で勝てないから、組織で戦うためにこのような作戦を取っているのだろう。日本代表でもこのような傾向を見ることができた。この部分の精度が低かったので、日本はなかなか相手のゴールに届かなかったという解釈をすることができます。
こんなところでしょうか。自分たちがボールを持っているときは密集戦術でボールを運びフィニッシュまで届ける。ボールを持っていないときは高い位置からのプレスで相手の攻撃を破壊するみたいな。勘の鋭い方はお気づきでしょう。もしも、日本が先制されて、オランダやカメルーンが引いてカウンターに切り替えたらどうするのだろうか。そういうことは考えないほうがいいです。
■で、この戦術の現状を
いわゆる密集してボールを運ぼう作戦。これは世界でも散見することができます。古くはファンデラモス時代のセビリア。右サイドに強力なコンビがいたので、彼らの能力をフルに活かそうと考えた末に生まれた戦術です。ちなみにそれは、ヘスス・ナバスとダニエウ・アウベス。彼らのサポートをCBやDHの選手にやらせることで、右サイドに選手を集めてセビリアでした。
で、この作戦の熱いところは自分たちの強い選手が数的優位を教授できることにつきます。左サイドは完全にスルーです。セビリアもサイドチェンジは禁止されていました。だって、サイドに選手が偏っているのだから、サイドチェンジを奪われたら一気にピンチだもん。そんなリスクをおうくらいなら、アーリーで逃げようと。
で、そのアーリーの先にはカヌーテとルイス・ファビアーノがいるファーサイドにはスルーされた左DHがいる。こぼれ球を拾うためにレナトがいると綿密に計算された作戦となっております。ちなみに、次のヒメネス監督はアウベスのキック力を活かしたサイドチェンジ→ディエゴ・カペルの独走という新たなオプションをもたらしたのは記憶に新しい。
最近では左のペロッティが右まで流れてヘスス・ナバスとコンビでチャレンジする場面があります。SHが同じサイドにいるみたいな。これも有効に機能しています。SHを同じサイドに固めて相手のマークを混乱させる作戦はもう少し流行るかなと個人的に予想しています。
ついでに前線の流動性。自分がプレーすべきポジションから移動してプレーすることで、相手の守備網を混乱させる作戦であります。具体例をあげると、クリロナが中央に移動して、ルーニーがサイドに移動していたあれです。
この戦術の重要なところはバランスを崩さないこと、、、中央に選手が集まりすぎたり、サイドを空にしないこと、、、やこれをレギュラーな状態にしちゃいけないってこと。ずっとクリロナが中央にいて、ルーニーがサイドにいたら流動性もへったくれもないでしょうに。悪いときのユナイテッドはこんな現象が見られましたねと。
日本の密集パス運び戦術の問題を考えると、だれがどこまで関わるのって、問題が非常に曖昧になっています。玉田、岡崎もこのボール運びに関わってくるので、ゴール前にだれもいなくなる場面が多いのですね。後ろの選手でボールが運べない→イニエスタが助けに来るという流れは理解できるのですが、最初から助けに行ったらあんまり良くないかなと。セビリアだって、カヌーテとルイファビが右サイドに流れてきたらそりゃ、ひどいことになったろうな。
違うんですと。FWが助けに来ないと、ぼくらのボール運びは完成しないんですってなら、この戦術はあきらめたほうがいい。だってゴール前に選手がいないんだもん。そりゃ、本末転倒である。甲府はどのようにこのボール運びとバランスを取っていたのだろうね。じゃ、どうやってボールを運ぶんだって??それはまた別のお話ですよと。玉田を意地で使っているのは、このボール運びを助ける役割なんだろうなって。
次に中央に起点を作らない。ジキッチを起用しないウナイ・エメリのようである。中央攻撃を最初から捨てているので、サイドばっかりの攻撃になっている。なぜに捨てているかというと、知らない。サイド攻撃をメインにしたいからだろう。でも、中央に人がいないと、相手はサイドに選手を集めてくる→つまり、僕らの密集地帯に相手も寄ってくる悪循環に陥ってしまう。相手が研究してくればの話だけども。
前田、平山が非常に微妙な扱いを受けているのはこんな理由だろう。中央に起点を作らないことで、自分たちのボール運びがぐずぐずになっている、または成る確率が高いことを懸命にスルーしているのはちょっと意味がわからない。ちなみに、セビリアはヘススナバスサイドに相手も密集してきてサイドチェンジを使うようになったよ。
つまり、中央に起点を作らない&サイド攻撃がメイン。なので、相手はサイドの攻撃を警戒すればいい。サイドに選手を集めようで日本の攻撃は機能しなくなる→FWが助けに行く→さらに怖さがなくなるスパイラルに陥っていた。このやり方をあきらめたほうがいい。それとも、FWなしで完成するかなと。
で、このポジションバランスを崩して攻撃を仕掛けるやり方。多くの人がご存知のように、ボールを奪われたあとが非常に怖い。だって、適正な位置に選手がいないのだから。なので、兆速の攻守の切り替えや守備の準備が必要とされる。
つまり、ボールを失ったときの戦術。これが日本にはない。これを韓国に狙われて、何度もカウンターを仕掛けられてた。相手がエリアやロッベンじゃなくて良かったねって話である。このバランス感覚は小学生でも身につけられるので、たぶんだいじょうぶだろう。今はわざとに違いない。
最後に前プレとショートカウンター。前プレとショートカウンターは非常に相性がいい。で、必要な選手は前線に相手を追いかけまわし続ける献身性とスタミナという名のフィジカル。中盤に相手からボールを奪い取るフィジカルとボールを奪った沖にゴール前に飛び出していく積極性。フィジカルばっかり。
前線は問題ないだろう。玉田、岡崎、大久保。点を取ることに集中したほうがパフォーマンスが良くなる大久保は華麗にスルー。相手を追っかけまわすことを大切な試合でサボりそうな選手はいない。そして、玉田と大久保は仕掛ける能力もないことはない。
問題は中盤。前線が相手の選択肢を削る守備を見せる→相手が不利な状況で判断をする→で、ロングボールは中澤たちがショートパスは中盤が奪い取る。ここがちょっと弱いかなと。今の選手でもできなくないのだけど、恐らく適任がわんさかいるのではないかと。さらにボールを奪ったあとにFWを追い越す選手と相手からボールを奪い取るのが巧い選手はキャラがかぶっていそうである。
でも、そういう選手は日本のボール運びに向かない可能性が高い。本圭や石川とか。つまり、ここで矛盾が発生する。この矛盾との戦いが岡田監督の戦いなのかなと。やりたいサッカーが先に決まり、選手を当てはめていくのだけど、どうしても当てはまらない。どっちかというと、ボール運びに重点を置いた選手構成になっているかなと。
■独り言
座して死を待つなら戦って死のう。ある監督の言葉である。管理人は気に入っている。なので、ぜひとも戦って欲しいなと思うわけです。
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東アジア選手権の雑感
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