2010年03月08日
レアル・マドリッド対セビリア ~リハビリが完了~
レアルのスタメンは、カシージャス、セルヒオ・ラモス、ガライ、アルビオル、アルベロア、シャビ・アロンソ、ラサナ・ディアラ、マルセロ、カカ、イグアイン、クリロナ。さあリヨン戦が近づいてきましたよと。結果が求められているので、セビリアに勝っていい雰囲気で臨みたいところ。なので、CLの実験的な要素はなしである。 セビリアのスタメンは、パロップ、フェルナンド・ナバーロ、ドラコ、スタンケヴィチウス、コンコ、ゾコラ、ファシオ、ディエゴ・カペル、ヘスス・ナバス、ペロッティ、ネグレド。CLと国王杯に集中している雰囲気を見せているセビリア。でも、今週はCLがないので、この試合には思いっきり臨めるのかなって。楽しそうな中盤だけれども、ネグレドは1人で大丈夫だろうか。 ■ちぐはぐなレアル・マドリッド レアルのシステムは4-3-1-2。久々にマルセロが中盤に位置している気がする。その他は監督の考えるベストメンバーに限りなく近いのかなと。立ち上がりのレアルは、前線の3人がチームを悩ませる原因となった。リヨン戦が控えていることもあって、気合十分のレアル。この試合をリヨン戦と同じ気持ちで戦えないと、リヨン戦は勝てるわけもないよねってなことを監督に言われたのかもしれない。なので、珍しくも守備に奔走する前線トリオの姿を見ることができた。 守備に奔走するトリオ。役割は相手のDFラインに思考の時間を与えないようなプレスを敢行。前プレと表現しても良いかなと。セビリアのDFラインはちょっとびっくりする。今日は守備をする試合なんだなと認識したセビリアはDFラインを下げて、相手の出方を伺う。ここで、レアルは判断が求められる。深追いをするか、自陣で待つか。で、前線のトリオは深追いを選択。ロナウドがお前らもついてこいよと身振り手振りで味方に合図をするが、連動しない中盤。よって、前線トリオの守備は無駄プレスとなってしまった。 連動させようとしていたのは、ラサナぐらいかなと。他の選手はDFラインとの距離感を大切にしようとしているように見えた。結局のところ、毎日の習慣が顔を出したのかなと。前線トリオが熱心に前プレを仕掛けるという非日常に巧く対応できていないレアル・マドリッドであった。ロナウドが連動しない中盤に不快感を示す場面も見ることができた。両方の気持ちが痛いほどわかる。 なので、序盤はセビリアのペースで試合が進んでいく。レアルのプレスを冷静に交わして、中盤にボールを繋いでいった。で、前線の仕掛け人はヘスス・ナバスとペロッティ。双方ともサイドアタッカーとして有名だが、自由人としても名を馳せるようになっている。トップ下に配置されたペロッティは言うまでもなく、右サイドのヘスス・ナバスも自由に動き回ることで、要所要所で数的優位を作っての攻撃をうまく機能させていた。そんな攻撃に伸び悩み中のカペルもうまく流れに乗れていたと思う。ゾコラの渋い働きも見逃せないところで。安全地帯にボールを運んだり、相手のバイタルにボールを送ったりと、今日は攻撃でも見せるゾコラ。 そんな流れなので、9分にセビリアが先制。コンコとヘスス・ナバスのコンビでサイドを攻略→ナバスのクロス→カペルが折り返して最後はネグレドを止めようとしたシャビ・アロンソに当たって、ボールはゴールに吸い込まれたとさ。このゴールの中で特筆するのは右サイドコンビ。コンコがボールを受ける前に、ヘスス・ナバスのおとりの動きは始まっていた。で、その動きに騙されるアルベロアであった。ヘスス・ナバスの動きはまさに基本に忠実であった。 早すぎる先制点によって、ちょっとセビリアのサッカーにも狂いが生まれる。今までどおりに続けるのか、ちょっと守備的に振舞うのか。そんな迷いの中で、レアルが徐々にボールを保持するようになっていくのだけど、レアルの攻撃は非常にバランスが悪かった。以前に比べると、イグアインとクリロナが組み立ての場面でサイドに飛び出す場面が減った。よって、ピッチを広く使えない→相手も狭く守備を行える有利な状況が成立し、なんだかグダグダな試合展開へ。しかも、セビリアは徐々に攻撃することを忘れていくのだから、グダグダ感は増していく。 20分にコンコ→アドリアーノ。コンコは怪我が再発してしまったようである。好調のコンコの怪我によって、わけのわからない状況に追い込まれるセビリア。これは守備をするしかないねってことで、自陣に撤退して守備を固めるようになっていく。ひとまず前半は1-0で行こうとチーム内の意思が統一された瞬間。 レアルも徐々に攻撃が形になっていく。きっかけはロナウド。まともなボールが届かない現状に、永遠のサッカー少年は怒りを覚えたようで。っても、ロナウドのボールをもらう動きも良くないのだけども。それはおいといて、ロナウドの暴走が始まる。かっこよく言えば、俺が試合を決めてやるよ状態に突入。カカのプレーエリアを奪ってロナウドがどんどん試合に絡むようになっていく。 で、決定機を強引に作っていくロナウド。ミドルシュートやマルセロへの決定的なパスなど、やはりめちゃくちゃな選手である。ロナウドの暴走をきっかけに、さらに引きこもり感を強めるセビリア。で、レアルはSBが高い位置取りをし始めて、チャンスが増えていく。シュートの雨嵐。でも、パロップが最後のところで耐え忍んで、1-0のまま前半を終えることに成功したセビリアであった。ハーフタイムにいろいろやりたいところで。 レアルは途中から良くなった。それでも、11人でサッカーをやっていない印象。これだったら、ベンゼマ、ラウール、ラファエルに入れ替えたほうが質の高いサッカーが見られそうである。少ない人数でやりすぎなので、効率が良くない。それでも、チャンスを作れちゃうのだから、クリロナは恐ろしいのだけども。 ■ラファエルとグティ カペル→カヌーテ。勝負に出たヒメネス。カペルはイエローをもらったからって事情もあるのだろう。カヌーテとネグレドは交互にアロンソを見ながら、自分のゾーンのCBにプレスをかけていた。でも、基本はカヌーテが自陣に戻りそうな気配。 前半途中から徐々に良くなっていったレアル。ハーフタイムをはさんだことで、さらに修正を進める。組み立ての段階でロナウドやイグアインがサイドでボールを受ける場面が増えてきた。サイドでボールを落ち着かせることで、相手をもっと自陣に押し込めるし、中央が空いてくる可能性も出てくる。低い位置ならば、フリーな状況でボールを受けられるので、そこから2人が加速ドリブルを見せたらもっと面白くなるかと。 しかし、51分。カカのファウルで得たフリーキックをドラコが直接決めて2-0になる。歓喜のドラコ。シュートはクロスボールで、だれも触らなかったらゴールに入るよってなボール。クロスは枠に入れなさいという基本に忠実なキックであった。これで、守備堅めだよとセビリアの意思は強くなる。 54分にペジェグリーニが勝負に出る。アルベロア→グティ、ラサナ→ラファエル。マルセロがSBに配置されるとして、かなり攻撃的な布陣である。アンカーにアロンソ、左右にグティとラファエル、トップ下にカカ。ウイイレで実現してそうな布陣が現実に姿を現しましたと。ちなみに、カメラは何度もラウールを捕らえている。 ラファエルの高い位置からの守備から、いきなりカカが決定機をむかえる。なんだか良い雰囲気である。特にラファエルの位置取りが素晴らしい。カカやクリロナが下がってボールを受けると、躊躇なくゴール前のスペースを埋めていて、FW的な役割をこなしていた。なので、ポジションチェンジによって、ゴール前の人数が減ることがなくなる。 59分にレアルが一点返すことに成功する。イグアインがネグレドからボールを奪い返して、マルセロ。ゴール前でボールを呼び込むラファエルにマルセロはボールを当てようとするが、ボールはこぼれ球になる。しかし、そのこぼれ球に素早く反応したロナウドが蹴りこんで、まずは一点。 反撃ののろしによって目を覚ましたセビリア。レアルに攻撃的な選手がたくさんいるんだから、俺らが攻撃にでたら面白いことが起きると。前半に比べると、後半は攻撃も忘れないでねってな感じだったセビリア。ペロッティを中心にカウンターでレアルを苦しめにかかる。で、訪れた状況がレッツきりあい。レアル相手に斬りあいは不味いだろうって。 63分にレアルが同点ゴールを決める。グティのスーパーミドルで得たコーナーキック。ラファエルがピンポイントクロスを上げて、セルヒオ・ラモスが頭でズドン。歓喜にゆれるサンチャゴ・ベルナベウであった。 74分にガライ→ラウール。こういう場面で使われるってことは、まだまだ大丈夫そうなラウール。ネグレド→ドゥシェル。守備固めって感じのセビリア。対称的な交代策のようで。ただし、セビリアはわりきって、前線の3人でカウンターを仕掛けようということは忘れていなかった。 で、この時間帯は完全にレアルペース。グティのパスとラファエルの運動量、左サイドからイグアイン、右サイドからはロナウドが仕掛けることで、決定機を量産していった。特にイグアインは何度も何度も外してしまって、結果が出なかったら大批判を食らったに違いない。でも、いつ点が入ってもおかしくないような展開である。 ロスタイム。セルヒオ・ラモスのクロスをイグアインがヘディング→パロップがはじいたところをラファエルが押し込んで、とうとうレアルが逆転に成功する。このときのレアルの選手の喜び方は尋常でなかった。で、試合終了の笛がピッチに鳴り響くと、喜びを分かち合うレアルイレブン。デポル戦から連勝を続けてきた甲斐があったねと。 ■独り言 前半のレアルはひどかった。途中から良くなってきたけど、後半のレアルはなかなか素晴らしかった。前線トリオの役割が整理されて、機能していたころのトリオに戻ってきたかなと。そういう意味では、いいリハビリになったというのが実情である。そして、グティとラファエルが存在感を示したことで、リヨン戦に向けて、これ以上ない状態で臨めそうである。これで結果が出なければ、もうしょうがない。 セビリア。後半に追加点を決めた時点で、明らかにセビリアにとって幸運な試合となっていた。しかし、レアルに強引にねじ伏せられてしまった印象。もう少し抑えられなかったかなという気もしたが、いびつなレアルのシステムにうまくかみ合わせられなかったのかなと。
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posted by らいかーると |13:08 |
レアルマドリッド/0910 |
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レアル・マドリッド対セビリア ~リハビリが完了~
コメント投稿者ID : OOH00002977
難敵セビージャを倒して、勝ち点3を獲ったのは大きいですね。バルサが明らかに調子を崩しているので、リーグ戦のタイトル争いはレアルのほうが分がよさそうです。今季苦労していたファンデルファールトのところにボールがこぼれてきたのにはなんとなく感動しました。スタジアムの雰囲気も良かったですし。
とはいえ前半のようなちぐはぐな感じだと、失点したら終了なリヨン戦は大丈夫なんでしょうか。別にレアルのサポーターでもないですが、さすがに今年こそは8強に進出してほしいもんです。8強、4強がプレミアばかりなのは、セリエAだけのせいじゃないですし。
重要な試合だと、普段より前線の選手が妙にやる気満々で、それに対応できずに守備組織の歯車が合わなくなってしまうことがありますね。運動量が無駄に消費されてる、みたいな。前線の選手の守備をうまく組織に組み込む、ってのは監督には難しいんですかね。
posted by 端 | 2010-03-08 16:01
Re:レアル・マドリッド対セビリア 〜リハビリが完了〜
コメント投稿者ID : jilla
レアルの交代策がエグいですね。
層の厚さが尋常じゃないですし、それでいてあまり腐ってる選手がいないってのが凄い。
紅白戦とかレベルがヤバそうです。
posted by jilla | 2010-03-08 16:52
レアル・マドリッド対セビリア ~リハビリが完了~
コメント投稿者ID : OOH00003587
こんばんは。
終わってみれば面白い試合でした!
ラフィはいいですね。チームが上手くまわります。
リヨン戦でも最初から使っていけば前線のちぐはぐ感が顔を出す危険は減ると思うのですが。
ちなみにラウールと交代したのはカカです。
攻撃的といっても流石にセンターバックを削るのはいくらなんでも無謀ですよね(笑)
posted by ブランコス | 2010-03-08 19:43
レアル・マドリッド対セビリア ~リハビリが完了~
コメント投稿者ID : OOH00003653
お久しぶりです。
なんだか投稿システムが変わってからコメント数が
激減しておりますね…。
どうしてもカカが窮屈そうな感じですね。
一つ前のマルセロ君は活き活きしてますが。
ラウルは体が重そうです。
ロナウド+ラモスはまだまだ進化しそうな。
グティは相変わらず変態パス
posted by サラス | 2010-03-09 09:28
端さんへ
コメント投稿者ID : josepgualdiola
いやあ、負けちゃいましたね。自分もレアルのサポって感じではないんですが、ショックで更新が途絶えまくっていました。また、今日から頑張りますって何の話だみたいな。
前線の選手を守備に組み込むのは簡単です。難しいのは、前線の選手に守備をさせられるかどうか。これがあやふやだと、おもってたんとちゃう!!って感じでチームが壊れます。なので、最初から守備をしないと割り切ったほうが上手く機能する現実もあります。
posted by らいかーると | 2010-03-16 22:05
jillaさんへ
コメント投稿者ID : josepgualdiola
確かに紅白戦は面白そうですね。どれくらい本気で闘っているか気になります。
posted by らいかーると | 2010-03-16 22:07
ブランコスさんへ
コメント投稿者ID : josepgualdiola
訂正の情報をありがとうございます。
ファンデルファールトの復活は嬉しいのだけど、日本代表からすると、厄介なニュースになりそうです。
posted by らいかーると | 2010-03-16 22:08
サラスさんへ
コメント投稿者ID : josepgualdiola
カカの窮屈はロナウドとイグアインをどうにかしないと不可能そうです。
それにしても、グティは楽しいですね。ペーニャと競演してくれないかなと楽しみにしておきます。
posted by らいかーると | 2010-03-16 22:10
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