2010年03月03日

チェルシー対シティ ~目に見えないもの~

 チェルシーのスタメンは、イラーリオ、イバノビッチ、カウバーリョ、テリー、マルダ、ミケル、バラック、ランパード、アネルカ、ジョーコール、ドログバ。連日のチェルシー。ブリッジと握手できなかったテリー。チェルシーのテリーへの対応はめちゃくちゃ寛大だと思う。でも、チームメイトはどのように今回の事態を思っているのだろう。この影響は何かしらあるのではないかと。テリーのパフォーマンスも心なしか落ちている気もするし。

 シティのスタメンは、ギブン、リチャーズ、コンパニ、レスコット、ブリッジ、デヨング、サバレタ、バリー、ベラミー、ジョンソン、テベス。で、ビッククラブ相手に執念を燃やすシティ。テリー事件によって、もっとテンションが上がっているに違いない。特にベラミーは妙に燃えていそうな気がする。こういうときは恐ろしく頼もしいなと。

 ■変貌していくシティ

 シティのシステムは4-1-4-1だった。4-4-2で4-4の綺麗なラインを形成するのがシティスタイルだったのだけど、あっさりと4-1-4に変更。理由は単純で、チェルシーの中盤の枚数に対応するためだろう。4-4で普通に噛み合ったら、各所でチェルシーが数的優位になれそうだもんね。なので、数的不利にならないように、4-1-4に変更した意図だろう。

 チェルシーのシステムは4-3-3。いつもどおりである。インテル戦からもカルー→ジョーコールの変更くらいである。マルダのSBが継続されていることから考えても、アンチェロッティはこの起用に満足しているのかもしれない。個人的な感想としては、可でも不可でもなく。他に選手がいないなら、別にかまわないのかなってレベルであります。マルセロよりはいいかもしれない。

 で、マンチーニが就任してから、守備組織の構築に取り組んでいるシティ。いわゆるゾーンディフェンスはかなりレベルの高いものになっている。今までのシティは前輪駆動&ギブンたちにすべてを任すところがあった。それがそれで、非常にエンターテイメント要素の強いサッカーだけども、なかなか安定した結果を出すことが難しいものである。攻撃は水物だし、ギブンが常に神である可能性は低いもので。

 なので、安定的に結果を出し続けるには守備を構築しようってのは王道である。悪くても引き分けを続けていれば、最終的に上位に位置できる可能性は高い。なので、マンチーニの方向性は決して間違っていないと思う。正直言って、守備をしなかった選手たちにここまで守備をやらせられるマンチーニをとっても見直した管理人であった。疑ってごめんねマンチーニ。あなたのかかとでのゴールは一生忘れませんよと。

 しかし、やりすぎなきらいもある。守備に気を使いすぎて攻撃がおろそかになっていることもちらほら。前線にスーパーな選手がいるので、個人技に任せるのさってイタリア式なのだろうか。それとも、今は守備がメインだから割り切っているのかは不明。なので、シティは守備は良くなっているけど、攻撃がなんともいえない状況になっているのが現状で。

 試合展開に話を移すと、ホームのチェルシーがボールを保持してレッツゴー。シティは自陣に引いて4-1-4の守備ブロックを形成。この状況が延々と続いていった。チェルシーのホームなので、アウェーの戦い方だよって言われたら、まあ納得できないわけでもない。チェルシーからすると、インテル戦のやり直しみたいな試合展開となっていく。

 インテルに比べると、守備の枚数が多いシティ。なので、SBを攻撃参加させれば、状況がよくなるという公式みたいなものは存在しなかった。なので、個々の工夫が求められる。味方のために動いたり、ゾーンを飛び出してみたり、ドリブルで仕掛けてみたり。

この試合でチェルシーの攻撃を動かしていたのが、ジョーコールとランパード。今日はアネルカが大人しかったので、低い位置からランパードが積極的にボールに絡んで試合を動かそうとしていた。ジョーコールはサイドでコンビネーションを発動したり、ギャップでボールを受けようと躍起になっていた。

 それでも、なかなか崩れないシティ。でも、シティはまったく攻撃を仕掛けられていなかったので、チェルシーはこの攻撃を延々と続ければいいだけ。ドログバがサイドに流れて仕掛けの部分を担ったり、アネルカも動き出したりして、チェルシーの攻撃がゆっくりとギブンまで近づいていく。本当にゆっくりと近づいていった感じ。カウバーリョも攻撃参加を始めていたねと。

 41分:カウバーリョのパスを受けたジョーコール。フリーでボールを受けたジョーコールはランパードへスルーパス→FWのような動きを見せるランパードがこのボールを豪快に決めて、とうとうチェルシーが先制点をあげる。インテル戦でも書いたが、アネルカとジョーコールはFW的な役割から離れることが多い。なので、ランパードたちがFW的な役割をこなせたら楽しくなると。この場面はまさにランパードがFWとして機能した瞬間であった。

 ここからシティが攻撃を行えるとは想像するのが難しかった。シティはボールを持ってもチェルシーの守備の前に何もできない場面だらけで。でも、何かが起きちゃうのだから、最近のチェルシーはおかしい。シティのクリアボールをミケルが処理ミス。これにびっくりしたテリーがテベスにボールを奪われる。で、テベスの個人技が発動。カウバーリョを翻弄し、イラーリオのタイミングを外すシュートで、同点ゴールが決まってしまう。そんなばかな。相手のミスを見逃さないテベスも凄まじいが、こういうのがゴールに結びついちゃうチェルシーの不運も凄い。

 で、前半が終了。まさかの1-1。シティは命拾いしたねって感じでmチェルシーは40分かけて得点したのに、何だよこの展開はって嫌な雰囲気だろう。

 ■何を恐れるチェルシー

 後半も前半のリピートになりそうな立ち上がり。シティも後半は攻撃にも出ようって石を見せるが、チェルシーの攻撃枚数には適わない。カウバーリョの積極的なインターセプトやイバノビッチがそんなところにいるのかと、なぜかめちゃくちゃ攻撃的なチェルシー。後半最初の15分を勝負!と位置づけていたのかしれない。前半のように終了間際まで引っ張ったら、怖い怖いって感じなのだろう。

 で、50分。その波状攻撃の末、ジョーコールのクロスを跳ね返されると、チェルシーの選手は守備の準備をだれもしていなかった。なので、シティのカウンターが発動する。左サイドでベラミーがボールを受けると、一気にスピードアップ。ミケルをあっさりと振り切って、逆転ゴールを叩き込んだとさ。ベラミーのドリブルのコース取りはお手本のようだった。ミケルはノーチャンス。でも、イラーリオはまたも止めたいシュートだった現実。

 60分にジョンソン→SWP。ミケル→ベレッチ。ジョーコール→スタリッジ。SWPはカウンター仕様とマルダへの牽制。ミケルは調子が良くないからと交代の理由がわかる。でも、ジョーコールはなぜだ。この時間の直前にも仕掛けるパスで会場を沸かせていたのだけど。やっぱり、怪我の影響か。

 63分にシティのカウンターが発動。チェルシーが前がかりになっているのを見逃さないテベス&ベラミー。で、テベスがテリーにとめられるのだけど、難癖をつけるテベス。さすが、アルゼンチン人。テリーが何をされたら嫌かよくわかっているようで。ついでに、関係のないベラミーがテリーに何か言いにきたところに、ベラミーの人間性が垣間見える。

 69分にカウバーリョ→カルー。ベレッチが右サイドへ移動。正直言って、意味不明な采配でしたと。ベラミーをベレッチで抑えることは難しいのではないかと。カルーを入れて攻撃的にしたい気持ちはわかるのだけども。

 75分にベレッチがボール処理を誤る→バリーに奪われる→エリア内でバリーを倒してレッド&PKを与える。これをテベスが決めて3-1。ってか、ベレッチのPK判定はまあしょうがない。ただし、赤って何だよみたいな。で、ここで審判に話は移る。今日の審判さんは後半からカードを連発し、軽いファウルもがんがん吹いていた。バラックのイエローも意味不明だったが、一度ミスするとミススパイラルに陥る法則は健在のようで。

 77分にブリッジ→サンタクルス。80分にバラックが退場。これは問答無用。テベスを吹き飛ばしてピッチを去っていった。で、9人になったチェルシーだけでも、いい意味での開き直りを見せる。カウンターで失点してしまったけど、ロスタイムにPKを奪って反撃した場面はチェルシーらしさを見せられたのかなって。遅いか。でも、そういうらしさを感じないまま終わるよりはましでしょうに。

 試合は2-4でシティの勝利でした。それにしても、テリーの不祥事のタイミングが悪すぎる。本人のコンディションも良くないみたいだし、インテルにも負けちゃったし。必要以上に相手のモチベーションを高めることにも貢献しちゃったし。自業自得といえば、それまでだけども、こんな状況でも試合に出られないアレックスがかわいそうでかわいそうで。

 後半を振り返ると、チェルシーが超攻撃的に出たところを、見事に見逃さなかったシティって感じだった。というか、なぜにあんなに攻撃参加させたのかは謎が残るところで、やはり後ろの選手たちに不安があったのかもしれないし、はやく楽になりたかったのかもしれない。そういう目に見えない何かと戦わなきゃいけないチェルシーは、マジでピンチである。

 ■独り言

 チェルシーはアンチェロッティの腕の見せ所状態になっている。こういうときはやはりジョーコールやランパードが鍵になると勝手に思っているので、両者に期待。個人で試合をぶち壊して欲しいなと。特にランパードにはFW的な役割でどんどん得点を取ってもらいたいぞと。アシストはアネルカやジョーコールに任せて。

 シティは4位以内をほんきで狙っているのかも知れない。優勝は狙っていないけれども、着実にBIG4の牙城を崩そうと狙っているのかなと。終盤戦は盛り上がりそうだね。CLに出てきたら、やる気満々の試合がたくさん見られるのだろうか。

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posted by らいかーると |00:31 | プレミアリーグ/0910 | コメント(4) | トラックバック(0)
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チェルシー対シティ ~目に見えないもの~

コメント投稿者ID : OOH00002977

しばらくの間にコメント投稿がめんどくさい感じに変わっちゃってますね。。。

チェルシーがシティにシーズンで2敗するなんて思いもよりませんでした。それにしてもテベスは強豪相手のハッスルっぷりがすごいですね。カルーはなんていうか、SBには向いてない感じでしょうか。でもアシュリー・コールはあれだし・・・。そこにあのハイボールの処理ミスやら、あの審判やら。さらには「チェフなら止められたんじゃ・・・・」と思わずにはいられないゴールの連続で、これじゃロッカールームの空気も重いでしょうね。こんな時こそアンチェロッティの手腕がいろんなところで問われることでしょう。

インテル戦を乗り切れればもう一度持ち直せると思うんですが、今のままでは厳しいでしょうか? 無失点で終われる気がしないんですよね。テリーを見てると。

posted by 端 | 2010-03-03 11:20

チェルシー対シティ ~目に見えないもの~

コメント投稿者ID : IXI00002894

サンシーロの最初の失点もテリーでしたね。こんな調子ならしばらく休養させたほうがいいのではないかと。
4~5年前のテリーをよく知ってるだけに痛々しいですね。
チェフもリタイヤだし、チェルシーは踏んだり蹴ったり。
いいかげん世代交代が必要ではないでしょうか?
シティは来季CLに出てくるのを大いに期待してます。

posted by モウリーニョ信者 | 2010-03-03 11:56

端さんへ

コメント投稿者ID : josepgualdiola

チェルシーはいろいろな要素によって、ロッカールームの空気が変な感じだと思います。こういうときでも結果が出ていれば、何とかまとまれそうですがそうでもないので。

こういうときにキャプテンなんでしょうけど、あんな感じなので、アンチェロッティは修羅場でしょうね。まさか、アフリカ祭りの後に修羅場があるとは見たいな。

posted by らいかーると | 2010-03-07 22:25

ウリーニョ信者さんへ

コメント投稿者ID : josepgualdiola

ここでテリーを外したら、いろいろなものが崩れ落ちちゃいそうな気がするのは管理人だけでしょうか。ただし、こんなときでも出番のないアレックスがかわいそうだなと。大丈夫かなアレックス。

posted by らいかーると | 2010-03-07 22:26

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