2010年02月08日
レアルマドリッド対エスパニョール ~成長するのは選手だけじゃない~
レアルのスタメンは、カシージャス、アルベロア、セルヒオ・ラモス、アルベロア、マルセロ、シャビ・アロンソ、グラネロ、グティ、カカ、ラウール、ベンゼマ。デポル戦のスタメンを継続である。ベンチに主力が戻ってきている。それでも継続ってのはなかなからしくない行動である。もちろん、歓迎すべき事態だけど。 エスパニョールのスタメンは、カメニ、ロンカリア、パレハ、ダビド・ガルシア、ビクトル・ルイス、バエナ、ハビ・マルケス、コロ、ルイス・ガルシア、ベルドゥ、オスバルト。ようやく調子を上げてきているエスパニョール。でも、好調レアルと対戦する時期も場所も悪すぎる感じ。いつのまにか、俊輔は消えている。 ■セルヒオ・ラモスの英断 序盤のエスパニョールは積極的なプレスを見せた。ベルドゥをシャビ・アロンソに当てて、レアルのボール運びを阻害しようとするメカニズムをみせた。ボールへの積極的なアプローチは、グティからボールを奪うことにも成功した。ダビド・ガルシアが思い切りのいいミドルを放った時点で、エスパニョールが調子を上げている&それは継続性が伴っていることを証明していたと思う。 しかし、4分にセットプレー。グラネロのクロスをセルヒオ・ラモスが頭で合わせてあっさり先制。レアルは試合の主導権を握る前に、先制点を得ることに成功する。ラッキーって感じ。エスパニョールからすると、まじかよみたいな。怒るカメニ。でも、マークが外れていたというよりは、セルヒオ・ラモスのヘディングが巧すぎた感じ。 ここからレアルの怒涛の攻撃が始まる、、、、なんてことはまるでない。エスパニョールが全員サッカーで、レアルに反撃を試みる。エスパニョールの攻撃の狙いはSBの攻撃参加を積極的に行うこと。レアルは4-4の菱形で守っているので、相手のSBに対する守備が他の場所よりは甘くなっている。なので、積極的にSBを使う戦術はなかなか巧く機能していた。相手の穴に自分たちの選手を配置すること。エスパニョールの監督はなんだかんだ成長しているようで。 エスパニョールはボールを繋ぎたいサッカーをどうしてもやりたい!!みたいな感じで不調の道を突き進んでいた。レッツゴー、茨の道。ボールをもらいたがらない中盤や、繋げないCB、攻撃センスがまるでないSBや、前線は日替わりで交代する状況。この状況では、自分たちのサッカーを追及するのはなかなか難しいよってなわけで。 それでも我慢を続けた結果、ここまでたどり着けたかというと、そんなことはない。単純に選手が入れ替わっただけ。ビクトル・ルイス、ハビ・マルケス、バエナがここまでできる選手だとは知らなかった。特に左利きのゲームメイカーのハビ・マルケスは代えの効かない選手に成長しそうである。潰し屋だらけのエスパニョールの選手層の中で、異彩を放っている。下部組織出身の選手に救われるってのが、泣けるところで。 エスパニョールのシステムは4-4-1-1。ベルドゥがシャビ・アロンソを警戒しながら中央のスペースを埋めることで、レアルのサイドチェンジを妨害していた。レアルからすると、先制後の試合の流れは好ましいものではなかった。サイドチェンジを封じられ、縦への攻撃を選択→後ろの選手の攻撃参加が間に合わずに単発な攻撃になってしまうみたいな。 また、ベンゼマやカカがサイドに流れて勝負を仕掛けても、相手がどんどん寄ってくる状況なので、勝負が成功する可能性が極めて低い。バックパスで攻撃をやり直せばいいのだけど、なぜか特攻を繰り返すレアルであった。ベンチに強力な選手がそろっているので、結果でも欲しかったのだろうか。グティまでバイタルに侵入してきたことで、レアルの攻撃は一転集中型になってしまう。それは中央だったり、サイドだったり。 20分過ぎから試合に変化が訪れ始める。この状況は好ましくないねと判断したセルヒオ・ラモスの攻撃参加がきっかけ。シャビ・アロンソが輝きにくい状況だったので、だったら俺がとゲームメイクを始める。ドリブルで駆け上がったり、ロングボールを相手の裏に放り込んだり、サイドチェンジしてみたり。2年前のセルヒオ・ラモスの中央は怪しさ満点だったが、昨年くらいから、攻守の抜群の存在感を発揮できるようになっているセルヒオ・ラモス。 このセルヒオ・ラモスの動きに焦ったエスパニョール。ベルドゥが持ち場を離れる判断を行う。で、シャビ・アロンソが復活するのだからたちが悪い。でも、オスバルドを守りに参加させたら、守備のバランスは壊れないけど、攻撃に備える選手がゼロになる。結局はセルヒオ・ラモスの攻撃参加によって、エスパニョールの守備は徐々に崩壊していく。つまり、CBの攻撃参加って大切ですねというお話。 中盤でボールを持てるようになったレアル。アルベロア、マルセロの攻撃参加もどんどん見られるようになり、攻撃をやり直す回数も増えてきた。というわけで、一気にレアルのペースで試合が進んでいく。で、躍動したのがグラネロとカカ。クリロナがいないと、カカは自分の役割を侵食されない感じである。色々なところに顔を出して、フィニッシュにも絡む場面が出てきた。 相手を押し込めるようになったことで、ベンゼマがバイタルよりもゴール前でのプレーを優先し始めたころ。グラネロがどんどんバイタルに侵入し始めたのが印象的で。みんながバイタルにいるときは遠慮して、いないときは一気にそこでプレーできるところに彼の特徴がつまっている気がする。周りの状況を観察して、最適なプレーを考えているのだろう。そういう選手ってボールを持っても怖くなかったりするけど、グラネロはちゃんと怖いから素晴らしい。セットプレーのキッカーとしても優秀だし。 で、追加点が決まる。29分にグラネロのクロス→ラウールのボレー→こぼれ球をカカがダイレクトで押し込んだ。ラウールのシュートを止めたカメニが恐ろしすぎた。で、ここから、今度こそレアルの猛攻が始まる。でも、カメニデイも始まる。グラネロのFKを止めたり、ラウールのヘディングを何度も止めたり。カメニでなかったら、前半でもっと差がついたかもしれない。 ■見事な修正を見せるエスパニョール 後半の頭から、コロ→イバン・アロンソ。エスパニョールはシステムを4-4-2に変更。レアルのシステムと同じ形で守備組織の再形成に取り組んだ。前半は相手の自由なポジショニングやCBの攻撃参加に苦しんだエスパニョール。なので、中盤のマークの方法を相手をはっきりさせたことで解決を図る。セルヒオ・ラモスたちにはツートップが死ぬ気で頑張ることで対応。 このシステム変更が見事にはまった。レアルの選手たちはどこにいてもエスパニョールのプレスに苦しむこととなる。で、前線にボールが届かなくなる。ここでラウールが中盤に降りてくる。中盤で数的優位を作ろう作戦を実行。しかし、肝心のラウールにボールが届かないので、ほとんど意味がなかった。 よって、エスパニョールは守備を復活させることに成功する。61分にルイス・ガルシア→フェルナンド・マルケス。サイドアタッカーを投入することで、マルセロを狙い打ちにしたかったのだろう。フェルナンド・マルケスは小気味の良いボールタッチでレアルに仕掛けていった。実りはしなかったけども。 流れを変えたいレアル。3バックでポゼッションでもやればいいのに、そんな気配はまるでない。前半はたまにやっていたのだけど。67分にグティ→ラサナ。人に強い選手を投入することで、一対一で優位に立ちたかったのかなと。守備固めって意味合いもある交代である。ちなみに、グティは大歓声を浴びていた。やはり人気があるようで。ラサナが入っても、流れは変わらないレアル。 71分にパレハ→アマ17歳。どんどん若手を使ってくるエスパニョールであった。なんだか浦和レッズみたいである。エスパニョールBのサッカーのほうが、ポチェッティーノの目指すサッカーに似ていたのかもしれない。ちなみに、エスパニョールBの監督は日本でも有名でしたね。確か解任されたとか聞いたけども。 71分にベンゼマ→イグアイン。ラサナと一緒で、個人技でレッツゴーって感じかなと。2-0だし、無理することないし、CLに備えてリハビリもしたいしみたいな。イグアインは両サイドに流れてボールを受けてというプレーを繰り返していた。ラウールが相方だと、ボールを受ける回数が増えるのが面白い。 83分にラウール→ラファエル。これで、カカとイグアインのツートップとなった。今までだったら、一番最初に交代されちゃいそうなラウールだったけど、ここまで引っ張ってもらえたことを考えると、今後も出番はもらえるのかなと。ただ、トップ下に入ったラファエルはエンジン全開で、チームに活力をもたらす。 カカに比べると、低い位置から活動を始めるラファエルはボール運びを助けるのがうまい。それでいて、ゴール前にも飛び出せるので、カカとの共存は十分に可能そうである。グラネロやラサナの位置で、カカと共存するラファエルはもっと見てみたいなと。そんなラファエルがエスパニョールに止めを刺す。 89分にベルカンプを彷彿とさせるゴールをイグアインが決める。ラファエルからのロングボールを、神トラップ&ドリブルでカメニを外して無人のゴールに流し込んだと。まるでフランク・デブールのロングボールを決めたベルカンプのようだった。後半はずっとエスパニョールが試合の主導権を握っていたのだけど、個人能力で状況打開しちゃうのだからさすがである。 ■独り言 組織でも個人でも崩せるってのが理想。で、レアルは着々とそこへ進んでいるんだなと。後半にシステム変更で追加点を狙わなかったのは、点差があったので試合を動かすのが怖かったのかもしれない。個人的には、動いて欲しかったけれど。このまま全勝でバルサにプレッシャーを与えられ続けるか。CLが再開されるあたりがポイントになりそうで。 エスパニョールはかなり良くなっている。一番良くなっているのが監督の采配。今まではめちゃくちゃだったが、どこかで開き直ったのかもしれない。で、この流れに乗り遅れた俊輔はまじでやばい。ワールドカップにも影響が出そうだねと。スバルの宣伝にもでちゃったので、マリノスには帰ってこれなそうだし。
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posted by らいかーると |19:28 |
レアルマドリッド/0910 |
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レアルマドリッド対エスパニョール ~成長するのは選手だけじゃない~
コメント投稿者ID : NID00000690
ここ最近のグティとラウルの活躍を見て、
やっぱり生え抜きが活躍するのって嬉しいな、と再確認しています。
バルサにファンが多いのも、そのあたりかもですね。
俊輔のスバルCMとマリノスの関係は目から鱗でしたが、
なんかJにレンタル移籍、なんてニュースも出てきましたね。
SBが動き始めた今の状況なら、俊輔もやりやすくなるんでしょうか?
その前にチャンスが与えられるかどうか…どうなりますかね
posted by Nesta | 2010-02-11 21:41
レアルマドリッド対エスパニョール ~成長するのは選手だけじゃない~
コメント投稿者ID : NID00000473
現地で観る機会がありました。
前半の終わりには面白いようにボールを回していたマドリーが後半にはゴールから遠い場所での局地戦に追いやられていたのは印象的でした。最後のイグアインのゴールで帳消しにした感もありますが。マルセロやアルビオル(アルベロア?)がもっとサイドの深いところへ走りこめばよかったのでしょうか。
CLの決勝ラウンドも近づいてきてリーグでももう一波乱ありそうで楽しみです。
posted by dekopa | 2010-02-11 22:22
Nestaさんへ
コメント投稿者ID : josepgualdiola
生え抜きが多いとうれしくなるのは地球共通の出来事のようですね。ただ、バルサに惹かれる人が多いのは哲学なのかなとは思います。
俊輔ですが、ポジティブな話題がまるでないのが悲しいところですね。日本からも絶対的な指示を得ているようでもありませんし。かりに、日本に復帰するとしても、どこが手を上げるのかわからないってのが悲しいところです。
posted by らいかーると | 2010-02-14 16:51
dekopaさんへ
コメント投稿者ID : josepgualdiola
最近になって、当ブログに現地で見ましたってうらやましい報告が頻繁にあります。いやあーーーー羨ましい。管理人は足を怪我したので、日韓戦すら見に行けない状況で。
後半のレアルはまったりしていましたね。前半で試合を終わらせましたって空気が全員に蔓延しちゃったのかなと。そうなると、個人がいくら頑張ってもなかなか難しいと思います。
posted by らいかーると | 2010-02-14 16:55
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