2010年02月02日
セビリア対バレンシアの雑感
セビリアのスタメンは、パロップ、フェルナンド・ナバーロ、エスキュデ、スタンケヴィシウス、アドリアーノ、レナト、ゾコラ、ペロッティ、ヘスス・ナバス、ネグレド、カヌーテ。アフリカ祭りも無事に終了し、ゾコラとカヌーテが帰ってきたセビリア。さあ追撃だよってところだろうか。スタンケヴィジウスはリトアニア代表の選手でセリエを主戦場としていたらしい。得意の補強やねと。 バレンシアのスタメンは、セサル、ブルーノ、アレクシス、ダビド・ナバーロ、ミゲル、マルチェナ、アルベルダ、マタ、シルバ、パブロ、ビジャ。バネガが控えにいるのは、守備的な姿勢か。3位を維持して久々にCLに参加したいバレンシアからすると、この試合は絶対に負けられない戦いである。でも、守備的に戦うとろくなことがなかった記憶しかないのだけど。 ■悲劇よ再び アフリカ祭り中のセビリアは散々な成績となってしまった。カヌーテとゾコラの抜けた穴をまったく埋めることができなかったことで、色々な問題が多発してしまった。カヌーテがいなくなったことで、前線にボールがまったくおさまらなくなった。ゾコラがいなくなったことで、前線へのヘルプ作業を担っていたレナトがボール運びや守備におわれるようになった。さらに孤立するネグレドですべてが悪い方向に流れたのは記憶に新しい。 このような主力選手の離脱やチームつくりの途中の結果を誤魔化せるか否かで監督の資質はかなり判明することは多い。しかし、セビリアはカヌーテの代わりが務まりそうなルイス・ファビアーノが怪我で離脱、さらにDFラインに怪我人が続出していたので、ちょっとごまかすのは不可能に近かった。しかし、国王杯後のリーガのバルサ戦での無気力っぷりに解任の噂もたったらしい。 しかし、この試合にはゾコラとカヌーテが帰ってきた。バレンシアからすると、このタイミングで試合をしたくなかったなというのが本音だろう。アフリカ祭りを経た2人はコンディションを落とすことなく、以前と変わらないパフォーマンスをチームに提供した。特にカヌーテはめちゃくちゃ動きにキレがあった。もしかしたら、最近のチーム事情をかんがみて、いつも以上に気合が入っていたのかもしれない。 そんなセビリアのシステムは4-4-2。ゾコラとレナトが縦関係になることが特徴である。ゾコラが試合を作りながら守備を引き締め、レナトがスペースメイクと前線の選択肢になること、攻守の切り替えで最初の守りの選手になることといった役割分担がなされている。もちろん、状況に応じて、レナトはゾコラの横に位置することもある。 カヌーテが積極的に動き回りボールを受けることで、チームの攻撃を引っ張っていく。ネグレドはボールを受ける仕事から解放されたようで、ゴール前での仕事に集中していた。これが、カヌーテとルイファビのコンビだと役割がいい意味で重なるので破壊力がさらに増す。つまり、ベストメンバーのセビリアはセビリアらしい攻撃的なサッカーをあっさりと復活させていた。 そんなセビリアのホームに乗り込んだバレンシア。システムは4-2-3-1。バネガが控えにいるのが残念なところで。中盤の底はマルチェナとアルベルダが組んでいる。ボール運びは大丈夫かなと思ったが、やはり駄目だった。ただ、それよりも良くなかったのが前後分断病である。 守備的な布陣だけれども、バレンシアの前線の選手は守備的に戦うそぶりがまったくなかった。自陣に守備ブロックを作って、カウンターを連発するのかなと予想されたが、実際にはいつもどおりであった。SBが積極的に組み立てに関わり、前線のカルテットのコンビネーションで相手を混乱に落ち仕入れる形である。なので、カルテットはそこまでポジションを下げて守備を行わない。 だからこそ、不利な状況でも耐えられそうなアルベルダたちの起用なんじゃないのという話もありそうである。しかし、さらされた状況でセビリアのサイド攻撃が止められるかというと、止められるわけがない。さらに、バレンシアのCBは決して世界屈指の選手たちではないので、カヌーテらの対応にめちゃくちゃ苦労していた。つまり、ファウルで止めるしかなかったわけで。 イエローを連発する主審。そして試合は荒れ模様。ファウルを取らなかったり、イエローを出さなかったり、出しまくったり。恐らくこのままのペースでイエローを出していたら退場者だらけになるなと考えて、コントロールしたっぽい。ただし、直接FKとかPKとか得点に直結するようなところでの謎判定はなかったので、良かったねと。 というわけで、ガンガンに攻め込まれるバレンシア。さらにセビリアのボールホルダーをどこまでも追いかける姿勢の前に、ボールをうまく運べないバレンシア。バネガなしでどうするのって解決策がなしかよと。ただし、セビリアのSHのマークはずれることが多かった。つまり、それなりに運べれば最初の前プレは交わせそうなのだけど、それはマヌフェルとバネガの共存待ちなのかなと。 そんなわけで、前線にろくなボールが入らないバレンシア。たまにボールが前線に届いてもセビリアの守備によって、コンビネーションを発揮する前に潰されることの連続であった。つまり、前線の選手にとって不利な状況でしかボールを届けることしかできないバレンシア。バネガを使わないことによるメリットもデメリットも中途半端というかなり悲しい状況となった。 そんなセビリアの猛攻。セサルを中心に耐え忍ぶバレンシア。誰かの代役で連れてこられたセサルだが、いつのまにかスタメンに定着している。ボールを止める能力も繋ぐ能力も世界に通用するレベルの選手なので、非常に嬉しい。でも、コーナーから頭でつながれて、最後はアフリカ祭りで苦労していたネグレドに押し込まれて先制点を許してしまう。 よって、攻めるしかないバレンシア。シルバが無理やりに仕掛ける姿が印象的だった。数少ないチャンスを何とかものにしようと奮闘。でも、やはりまともなボールが届かないので、辛そうで。終いには、ロングボールを連発するバレンシア。前後分断もここまで行くと気持ちがいい。だったら、ジキッチを使えばいいのだけどね。 なので、56分にパブロ→ジキッチ。マルチェナ→バネガ。前半に交代しても良かったくらいだけど、まともな采配が炸裂である。しかし、ピッチには不思議な光景が。明らかのほかの選手よりもでかいジキッチはハイボールでいきなりの強さを見せる。しかし、いわゆるハイボールが少ないバレンシア。セサルがどかんと蹴ればいいのだけど、なぜか繋げないDFラインにボールを繋いでいた。 イメージではジキッチに当てる→ビジャが抜け出す&こぼれ球をキープしてバネガから攻撃をやり直す作戦かなと。でも、DFラインからバネガを経由する場面が多くなり、ジキッチを入れた意味が良くわからなかった。もっと徹してもいいと思うのだが。 そんなことをやっていると、中盤であっさりとボールを奪われるバレンシア。ヘスス・ナバスにトリッキーなパスで崩されると、最後はネグレド。エリア外から正確なループシュートを決めてバレンシアを絶望に叩き落す。ネグレドがここまでセビリアで活躍した記憶はあまりない。アフリカ祭り中に苦労したご褒美だろうか。 終了間際にバレンシアはジキッチの高さを活かした攻撃によって、1点を返すものの反撃はそこまで。最後までちぐはぐ感は否めないバレンシアだった。こういうことするから、ウナイエメリはいまいち評価が高まらないのだろうと。 ■独り言 やっぱりベストメンバーのセビリアは強い。さらに、新戦力のスタンケヴィシウスもなかなか守れて繋げる選手っぽい。最近のセビリアの補強はゾコラ以外は微妙続きだったが、久々の当たりかなと。このメンバーならば、CLでも面白いところまでいけそうである。ファンデラモス時代の強さにかなり迫っているかなと。この状態でバルサと3連戦したら、楽しかったろうね。
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posted by らいかーると |00:03 |
リーガエスパニョーラ/0910 |
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セビリア対バレンシアの雑感
コメント投稿者ID :
セビリアの復活は楽しみが増えますね。
ただこれでバレンシアがレアルにちょっと離されちゃったのが・・。
このタイミングで対戦かよ・・ってのはあるでしょうね。
バレンシアは謎にジギッチの使い方がヘタだといつも思います。
もったいないッチ。
あとバネガをコンディション不良以外の理由で使わないとしたら意味がよく分かりません。
謎です。
ウナエメの謎。
posted by ウナギ食ひタシ | 2010-02-02 00:54
セビリア対バレンシアの雑感
コメント投稿者ID :
セビージャはリーガのバルサ戦は完全に捨ててこの試合に合わせてきたんだなあという印象です。マドリー戦やCLの準々決勝(CSKAに勝てればの話ですが)なんかはひょっとしたら力を抜くかもしれませんね。コパ優勝とリーガ三位が至上命題だって感じで。
一方のバレンシアは中途半端に守備的な人選をしたために逆に守備力が落ちたのでは?と思います。ミゲルを起用せずにアレクシスSBでデアルベルトを用いるぐらいしないとだめだろ~と思いました。それでも不安ですけれど。全盛期アジャラくらいの選手がいるのならばアルベルダマルチェナの併用なんてする訳が無いのでしょうが、エメリはちょっとびびっちゃったんでしょうね。
あと、小兵揃いのチームだから放り込みサッカーは厳しいですし、少々守備が不安でもボールを保持でき、繋げることができる選手(マヌフェル・バネガ)をどっちか一人は入れないと怖さがガクッと落ちますね。せっかく世界でも指折りの機動力と技術をもった前線を有しているのにもったいないです。
そういえばマルチェナCB起用の線は完全に消えてしまったのでしょうかね?
posted by lang | 2010-02-02 11:46
セビリア対バレンシアの雑感
コメント投稿者ID :
ジキッチとともにバネガを同時に交代してしまったので、
ジキッチに当てるのか繋ぐのか、に迷いが出てしまったのでしょうか?
監督は交代時に指示を出していると思いますが、
ジキッチ投入だけど繋ぐよ~、と言うのは論理的にはどうなんでしょう?
まぁ守備的に行って、前半で0-2というのが1番の誤算だったとは思いますが。
セビージャはレアル&バルサの打倒一番手と思うのですが、
リーガを獲るには最低でもゾコラと同じレベルのMFと、
その他各ポジションに5人くらいのレギュラークラスの控えがが必要ですかね。
セビージャもカンテラには定評があるので、しばらく期待したいです。
posted by Nesta | 2010-02-02 21:48
セビリア対バレンシアの雑感
コメント投稿者ID :
何年か前、バッジョ目当てで見たブレシアの試合で目に付いたのがスタンケヴィシウスでした。それ以来、彼には注目しています。
その頃はセンターバック、サイドバックでの起用が多かったのですが、その後は、上記2つのポジションに加え、4-4-2の右サイドハーフ、3-5-2の右アウトサイド、果ては3-5-2のトップ下までやっていたりする、不思議な選手です。
190cm近いがっちりした体格の選手がトップ下で動き回るさまはなかなか新鮮でした。
このままスタンケヴィシウスがフィットしてくれれば、セビージャにとっては、選手のやりくりがかなり楽になるでしょうね。
posted by もん | 2010-02-02 21:54
セビリア対バレンシアの雑感
コメント投稿者ID :
セビリアとバレンシアはリーガを盛り上げる重要な立ち位置にいると思うんですが、管理人さんならどちらを推しますか?
>もんさん
スタンケヴィシウスってそういう選手なんですね。
なるほど。
貴重な情報です。
ありがとうございます。
で、そのスタンケヴィシウスって管理人さんから観てこの試合ではどうでしたでしょうか?
posted by せびんしあ | 2010-02-04 01:44
セビリア対バレンシアの雑感
コメント投稿者ID :
コメントありがとうございます。
>>ウナギ食ひタシさん
セビリアの復活は楽しみですね。セビリアのサッカーはなかなか面白いし、個々の選手もなかなか楽しげなので期待大です。
バレンシアはついていなかったですね。こういう運のなさが、かわいそうなところで。
>>langさん
CLも捨てますかね。CLは精一杯頑張って欲しいなと思います。ってか、本圭とやりあうことになるとはなんとも楽しみな話で。
バレンシア。バネガを使う勇気がないってところがウナイエメリが一皮むけないところでしょうね。
そういえば、マルチェナはCBで出場しませんね。
>>Nestaさん
たぶんですが、ジキッチにひたすら放り込むのはあんまり好きではないのだと思います。放り込みサッカーにトラウマか嫌な思い出でもあるのかなと常々感じます。
>>もんさん
素晴らしい情報をありがとうございます。なかなか個性的な選手のようですね。
>>せびんしあさん
セビリアです。
まだなんともいえないです。妙な巧さは気になりましたが。
posted by らいかーると | 2010-02-06 18:01
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