2009年07月01日

大分対鹿島 ~強いぞ鹿島~

 大分のスタメンは、西川、上本、森重、藤田、エジミウソン、西山、慎吾、清武、高橋、家長、ウェズレイ。徐々に怪我人が戻ってきている大分。中断明けなので、そろそろ結果がほしいところである。金崎が控えってのがびっくり。何があったのだろうか。そういえば、誰も補強しなかったね。

 鹿島のスタメンは、曽々端、パクチュホ、伊野波、岩政、内田、青木、小笠原、野沢、本山、マルキーニョス、こおろぎ。ACLで負けちゃったことで叩かれまくっている鹿島。なんで、海外では勝てないのだろうね。海外にも内弁慶なチームってあるだろうか。あんまり記憶にない。

 ■ザ・鹿島

 大分のシステムは3-4-3。いつもの形に戻してきたようである。しかし、序盤の大分の守り方はなんとも言えないものであった。前線の選手があんまり守備をしないのが良くも悪くも特徴なのだけど、今日の大分は前線の選手が守備をすることを前提に守っているように見えた。恐らく、4-4-2の時は前線の選手が守備をしていたに違いない。多分、献身的な選手がFWをやっていたのだろう。

 そんな習慣から、高い位置でボールを奪おうとする大分の中盤、でも、FWはそんなにってことで、大分のMFとDFの間にスペースが出来る悪循環であった。ただし、そんな悪循環も鹿島とやりあう中で、本来の形を取り戻していったのだけど。怪我人も戻ってくる状況で、自分たちのやり方を取り戻しつつあるのは大きい。

 鹿島のシステムは4-4-2。この試合で感じたのはなんでこれでアジアで勝てないのだろうってこと。内弁慶ことインテルがセリエ向けの特殊型サッカーをしている状況を考えると、鹿島がJ向けの特殊型のサッカーをしているようにはまったく見えない。カウンターでも出来るし、ポゼッションも出来るし、全員守備もお手の物ってことで偉い完成度の高いチームになっている。ちょっと、ドゥンガのブラジル代表に似ている。

 この試合での鹿島。前半はリスクをかけずに攻撃を構築しようってことだった。SBを上げずに、FWをサイドに流れさせることで、サイド攻撃を敢行。この鹿島のFWの動きは、大分のWBを下げさせる役割も担っている。それで、鹿島の中盤をさらに自由にしようと。さすがである。

 大分のFWとMFの間はスカスカなので、青木や小笠原がゲームメイクでいつでも動き出せる本山やこおろぎ。そんな相手にコンパクトに守れない大分は序盤に非常に苦労することになる。でも、得意のカメナチオが復活すると、大分は徐々にらしさを取り戻していくんだな。

 で、大分の得意技である、3バックシステムで発生するギャップを活かしたボール運び。これはほとんど機能しなかった。3バックが横に広がることで、相手のプレスを無効化するのだけど、どこまでも追いかけてくるこおろぎに連動する鹿島の選手たちによって、ボール運びは完全に破壊されてしまう。

 いや、本当に鹿島の連動した守備はお見事で。最初の選手が相手の選択肢を削りながら、ボールを追いかける。数少ない選択肢の先に選手を配置することで、どうしようもない状態に追い込むってな連動性が本当にお見事であった。さらにいうと、後ろ向きの守備もなかなかで。大分のロングボールによって、一対一の局面を作られてしまう場面のあった鹿島。でも、中盤の選手が下がることで、一対一の場面を数的有利にしちゃう場面が何度も見られた。訓練の賜物である。

 また、攻撃に枚数をかけなかったことで、守備のバランスが狂わなかったことも事実。大分は単発のロングカウンターを繰り広げるのみで、鹿島に試合の主導権を握られたまま、前半が終了する。でも、大分も自分たちの守備を取り戻している感じはあって、後半の鹿島のギアの入れ方に注目ってな感じ。

 ■

 後半になると、大分が一変。もっと激しく相手のマークにつかないと駄目だよ。ボールを奪わないと攻撃は出来ないよってな守備を見せる。前半に比べると、人につく意識が格段に強くなった大分。それで、裏を取られたり、スペースを取られたりする場面もあったが、最終局面で耐える力が復活しつつあるので、自分たちが攻撃を仕掛ける時間が増えていく。

 後半の鹿島は内田を攻撃参加させることで、前半との違いを見せたが、大分のほうが違いを明確に見せたかなってな印象。その違いが大分に勢いを与える。

 死なばもろともだべってことで、大分の奇襲に鹿島は苦戦。そして先制点が生まれる。ゴール前のこぼれ球を清武が素早く反応。で、清武のシュートがゴールに突き刺さる。歓喜の大分。

 で、その清武。やはりうまい。いちいちうまい。ひとつひとつのアイディアが本当に面白い。連敗のどさくさにまぎれて、スタメンに定着している家長とともに、清武も成長しているようで。できれば、エジミウソンの横で見たいのだけど。

 で、鹿島。もっと攻撃にギアをいれるきっかけになったのは間違いなく。でも、大分の勢いに押され気味な失点直後。でも、こういう苦しいときに前線でこおろぎとマルキーニョスがボールをキ-プしたり、ファウルをもらってくれるのだから大きい。逆に、大分にはそういう選手がいないね。だから、攻め込まれる場面が延々と続き、点を決められてしまうわけで。

 そんなマルキとこおろぎの頑張りから、徐々に流れを取り戻すと、まずは小笠原のボレーで同点ゴールを決める。野沢のパスも恐ろしかったけど、小笠原のゴール前の飛び出しも恐ろしかった。で、逆転ゴールはコーナーキックのこぼれ球を岩政が押し込んで逆転。中澤とトッゥーリオのせいで、代表に選出されない悲しい岩政。

 で、大分は金崎や高松を投入するのだけど、ボール運びが雑だった。でも、家長をWBで使うことで低い位置に起点が出来た85分以降はちょっと面白かった。家長ミドルもあと少しだったし。守備は微妙だけど、やはり攻撃面では凄い。そんなわけで、鹿島が勝ったのだけど、大分はかなり良くなっている印象。でも、芝生がひどい。

 ■独り言

 鹿島が強いなって印象を受けた。一貫性ってやつだろうか。あっちこっちいかない、流行の言葉を使えば、ブレないってやつだろう。そんな姿勢がチームの完成度につながっているのだろう。でも、なぜにアジアで勝てないのだ。

 大分はあと少し我慢すれば、何とかなると思う。なので、ここまで我慢したのだから、シャムスカはきらないほうが良い。シャムスカと心中でいいと思うのだけどね。多分、心中にはならないだろうから。

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posted by らいかーると |09:54 | J2010 | コメント(9) | トラックバック(0)
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大分対鹿島 ~強いぞ鹿島~

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初めてコメントさせていただきます。
海外では脆い、なぜか結果を残せないチームといえば、私はアーセナルを思い浮かべます・・・無敗優勝の翌年ですら・・・あ、横道にそれましたね。
個人的な感想ですが、鹿島はアジアを意識しすぎてるかなあという印象を受けました。国内でやっているように圧倒しなければいけない、すべての場面でうまく対処しなければ・・・と考えすぎてるように見えます。普段やっているように高い対応力をもって対処すればいいのに、100点、いや120点のサッカーをしようとしてるように見えました。

それが岩政のいう、メンタルの弱さってことかもしれません。まあ・・・あれだけ色々と批判されたら、アジアを意識しすぎるのも仕方ないかもしれません。ただ勝てばよかった浦和・ガンバと違い、鹿島は国内同様の内容を再現することも求められてますし。

posted by 通りすがり | 2009-07-01 13:04

大分対鹿島 ~強いぞ鹿島~

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レッズファンとしては、鹿島に沈んでほしいですけど
なかなか隙を見せてくれないんですよね…。
レッズに隙はいっぱいあるのに(笑)

ずっと勝ち続けていくわけもないですし、
弱点があるとしたらどこだか教えてほしいです。


アジアで勝てないのは、代表が少ない理由でもあるのかなと少し思ってます。ずば抜けた個がないというか。やっぱりトーナメントとか一発勝負になるとどうしても苦しい試合が1試合はある。そこでわけわからないゴールが決めたりする選手がチームを勝利に導く。チェルシー戦のイニエスタみたいに。そういうずば抜けた個というか、“持ってる”選手がいないからかなぁとか。まぁ、川崎とかガンバはそれが助っ人外国人FWだったりするんですけどね…。アントラーズなら、本山、小笠原、野沢あたりだと思うんですけど、彼らが劇的ゴールで勝利に導く絵がなかなか想像できないんですよね。

posted by KASHIMA | 2009-07-01 13:07

大分対鹿島 ~強いぞ鹿島~

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「こおろぎ」って・・・。

「興梠・こうろき」なので・・・。

posted by ZZZ | 2009-07-01 13:30

大分対鹿島 ~強いぞ鹿島~

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>鹿島は国内同様の内容を再現することも求められてますし。

鹿島サポも、ACLに出場してる日本勢を応援してる人も、こんなもの求めてません。鹿島サポはどんな勝ち方でもいいからただただ勝って欲しい、というのが戦前の多数派だったし、国内同様の内容で圧倒して勝て、なんてプレッシャーをかけてた人もいませんでしたよ。

プレッシャーに負けたって言うのなら、選手が自分たちで勝手にプレッシャーを感じて、それに負けた感じです。どちらかというとコンプレックスですね。アジアでの戦いに対して引け目を持ってるというか。

あとはなんといっても国内のライバルである浦和とガンバがあっさり優勝したことで焦りがあるんでしょうね。でもそれって、鹿島自身が克服すべきことですよね。

posted by ? | 2009-07-01 13:44

大分対鹿島 ~強いぞ鹿島~

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鹿島がACLで勝てないのは不思議でしょうがないけど、一ついえることはあくまでも私の主観ですが鹿島は正当な評価を受けていないと思います。
事実、2007年のJ優勝も浦和の失速で勝てた。しかも、浦和には同情が集まった。ACLで燃え尽きたとか連戦で疲れてたとか。
2008年のJ優勝も代表選手が少ないからシーズンに影響が少なくすんだとか、いわれる始末。しかも、ガンバがACLを獲ってしまい、さらにJ優勝があまり取り上げられず、JよりクラブW杯に出場するガンバに話題がいく。
そして、2009年もJ3連覇に一歩抜け出してもマスコミにもあまり取り上げられず、である。
こんな評価しかないんから鹿島はACLを意識しすぎ普段のサッカーが出来ないんだと思う。
ついでに今週のサッカーダイジェストの投稿欄に書かれていたことについて、鹿島が優勝に一歩抜け出したからって、シーズンを秋春制に移行しろって、ふざけた投稿があった。これから、梅雨から夏に向かっていくなかで鹿島を追いかけるチームがバテるからシーズンを移行しろとあった。鹿島だけ涼しい場所で試合やるわけじゃないのに自分の応援してるチームが追いつけないからってあまりにも情けない投稿だし、これを載せるサッカー専門雑誌が情けない。色んな意見があるのは当然だがこんな投稿を載せるマスコミも情けない。

posted by 歩是 | 2009-07-01 16:38

大分対鹿島 ~強いぞ鹿島~

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コメントありがとうございます。

>>通りすがりさん
それにしても通りすがりって名前が多いですね。

最後の文章が意味不明ですが、他の場所はしっくり来ました。必要以上に結果を求めすぎた結果、バランスが壊れるって感じでしょうか。試合を見ていないので、なんともいえませんが、ありうる話だと感じました。

>>KASHIMAさん
マルキーニョスがずば抜けた個に値するのかなって感じますが、どうでしょう。こうろきも良い線いっていると思いますし。

でも、勝てないってことは良い線に届いていないのでしょうね。安定感はあるけど、カップ戦に弱い。さしずめ、カカとロビーニョのいないセレソンってとこでしょうか。

弱点はないです。もうちょっと見てみます。

>>ZZZさん
まじでありがとうございます。ずっと虫みたいな苗字だなって思っていました。なぜに誰も教えてくれなかったのだろう。

>>?さん
鹿島がACLで勝てる日は鹿島のレベルアップの日になりそうですね。いつになるやら。

>>歩是さん
確かに鹿島って悪役なイメージですね。そういうマスコミとかから遠い場所にいる管理人でさえ、そんな印象なのですから。何で嫌われているんですかね。

正当な評価を受けていないってのも納得です。良いサッカーしていると思いますけどね。強奪もあんまりないですし。

これでスタジアムが満杯になればなおいいのでしょうが。

posted by らいかーると | 2009-07-01 20:28

大分対鹿島 ~強いぞ鹿島~

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こおろぎはマジ勘違いだったのですか。。。ネタで仰っているのかと思っていましたよ。。。

鹿島はもはや、Jではぶっちぎりですよね。誰が何と言おうと、Jの盟主だと思います。嫌われてる・・・ということではなく、ラスボスやら悪役みたいなイメージになってる理由は、憎らしいほど勝負強く、実際タイトル数で抜きんでているからでしょう。そもそも歴史が浅いJですから、タイトルを獲っている→マドリーみたいな扱いになる、とはいかないんだと思います。決してファンが少ないってことではないですしね。まぁ、マドリーもマドリーファン以外からすればラスボスみたいなものですが。

ACLのタイトルだけ無いのでどうしても騒がれてしまいますよね。今年は残念でしたけど、明らかにJで一番の存在ですから、来年に期待してます。

posted by 端 | 2009-07-01 22:43

大分対鹿島 ~強いぞ鹿島~

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鹿島がアジアで勝てない理由ですかあ?
僕は鹿島サポですが、たまたまだと思いたいです。
勿論、レッズやガンバに先を越されてますから欲しいタイトルですよね。
トーナメントでは、別な方のコメントにもあったように、バルサのイニエスタの一発のようにゲームプランがラッキーパンチで覆るようなところがあると思います。(あれは、背筋がゾクッと来ました)

いつか鹿島を救ってくれる一撃を打つ選手が現れることを望んでいます。優勝したチームも振り返ると1つくらいは帰り仕度をしたくなるような試合がありそれを乗り越えていますよね。

今年は小笠原が退場になり、延長戦になりPK戦で敗れました。きっと あの試合をなんとかしたなら優勝できたのかも??知れません

あれだけいい試合運びをしていながら負けたガンバも同じ気持ちでしょうが・・・

強豪と呼ばれてるチームで唯一、田舎のクラブである鹿島ですからみんなで応援に行かないとスタジアムが埋まりません。
がんばりまあす。

posted by スナフキン | 2009-07-02 16:52

大分対鹿島 ~強いぞ鹿島~

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コメントありがとうございます。

>>端さん
高校のころから蟋蟀だと思っていました。長い勘違いに終止符が打たれましたね。

ぶっちゃけた話、鹿島はかなりいいサッカーをしていると思いますよ。サッカー好き以外の目から考えても、決してサッカー好きだけに好かれるようなサッカーではないと。

イメージ戦略が下手なんですかね。

>>スナフキンさん
がんばってください。

posted by らいかーると | 2009-07-06 17:56

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