2009年04月26日
バレンシア対バルセロナ ~第一の関門~
バレンシアのスタメンは、セサル、アレクシス、マドゥロ、アルビオル、ミゲル、マルチェナ、バラハ、マタ、パブロ・エルナンデス、シルバ、ビジャ。現在4位。CLのストレート出場は3位からなので、もう勝ち点は落とせないわってな感じ。 バルサのスタメンは、バルデス、アビダル、プジョル、ピケ、アウベス、ブスケツ、ケイタ、シャビ、イニエスタ、メッシ、エトー。チェルシー戦を睨んでか、多少のメンバー変更があるようで。注目はプジョルとピケのコンビだろう。左サイドのイニエスタは前節ほどの活躍はできまい。 ■おかえりバレンシア ウナイエメリの選んだバルサ対策は前線からの鬼プレスであった。もともと、能力に長けた前線の4枚は勝手に前から守備を始める特徴を持っていたので、願ったり叶ったり。後ろに引いて守備ブロックをつくるよりは、チームの特徴にあっている。ただし、後ろの選手がついてこない現象が見られていたわけだが、この試合ではちゃんと前線に連動していた。 バルサのボールの出所を潰すことによって、バルサの強力な前線の選手にいい形でボールを供給させないようにってのがバレンシアの狙い。マルケスがいないので、バレンシアからすると幸運な面もあった。 問題のプジョルとピケ。バレンシアの守備を見ていると、意図的にプジョルにボールが渡るように守っているようには見えなかった。プジョルは自由にされる場面もあったが、それはあくまでボールが入ったらで。そこにボールを集めるように守備をしているようには見えなかった。そんな自由を与えるよりは、ボールを持って思考する時間を削りに行くことを選択したようで。 恐らく、マルケスがいてもあんまり変わらなかったのではないかなって思う。自由な状態では、プジョルもちゃんとエトーにボールを当てる場面もあったので。ドリブルで自滅する場面もあったけど。 で、相手の鬼プレスに苦しむバルサ。ボールがサイドをわったり、苦し紛れのロングボールが相手に渡ったり。さて、こんなときに周りのために無理をしてくれる選手が誰だ、バルサってのが今日の問題。マルケスは繋ぐのはうまいけど、無理はきかないもんね。 最初の候補はブスケツ。ヤヤよりも繋ぐのがうまいと評されている選手。管理人もそう思う。でも、今日は対面のシルバの前に攻守に苦しむことなる。まさにキャリアの違いを見せ付けられたかなと。ファウルを誘われて与えたり、簡単にフリーにしたり。ボールつなぎではうまさを見せるのだけど、そのうまさがミスにつながる場面もあり、周りを自由にするゲームメイクは出来ていなかった。相手のプレスをかわすために、DFラインに入っても面白かったかなって。 次はシャビ。今日のシャビはマルチェナやバラハの前にかなり苦しそうだった。いわゆるバレンシアの鬼プレスの前に、自由を奪われる格好となる。らしくないパスミスも目立ち、もしかしたら疲れているのかもしれない。ケイタはいうまでもない。 最後にメッシ。チーム状態を察知してか、珍しくポジションを下げてゲームメイクに顔を出していた。シーズンの中盤では個の力で試合を決めまくっていたメッシだが、やはりお疲れのようで、ドリブルにいつものキレがない。 元気なのはイニエスタと鉄人・アウベス。予想通り、イニエスタは左サイドだとプレーエリアが狭くなるようで、周りを助けるゲームメイクはできていなかったってか、やろうとしていなかった。でも、チャンスメイクはしていたのだけど。 よって、自動的に低い位置でボールを運ぶことを余儀なくされるアウベスを中心にバルサはボールを運んでいく。オプションとしてでなく、アウベスが無理をしてボールを運んでいくので、いつもと勝手が違うバルサ。でも、昨年はここにザンブロッタだったわけで。 試合はバレンシアの意地が炸裂するようなプレスの応酬で非常に引き締まった内容となった。もっと、バレンシアのプレスに連動性がないのではないかと予想していたが、ウナイエメリはきっちりと仕上げてきたようで。マタもシルバもパブロ・エルナンデスもがっつりと相手に襲い掛かっていた。 セビリアが4-4で守備を固めてぼこられたわけだけど、バレンシアは 4-2-3でバルサのシステムに選手をちゃんと配置した格好となる。バルサの中央のシャビ、ケイタ、ブスケツを2枚のボランチで抑えようとするのはやっぱり難しいのだろう。チェルシーはどうする。 で、バレンシアの攻撃は前線の4枚に依存。特に左サイドから仕掛ける場面が多かった。アウベスの裏を狙う意味合いもあるが、いつものバレンシアの特徴である。そんな正面衝突で幕を開けた試合。先制点は意外な形で訪れる。 23分にバルサが先制。虚をついたアビダルのドリブル突破から試合が動く。アビダルの突破に呼応するようなイニエスタのスペースへ飛び出す動き。メッシとイニエスタのコンビプレーでバレンシアから先制点を奪うことに成功。バレンシアの立場からすると、それまでSHとSBががっちりと守りを固めていたサイドだったが、アビダルの突破にSHの切り替えが遅れた模様。メッシとイニエスタのコンビも凄かったが、意表をついたアビダルがえらい。 先制されたがなってことで、前線の4枚だけに攻撃を任せている場合じゃないよってことで、バラハとマルチェナも攻撃に顔を出すようになる。SBはあがらず。すると、徐々にバレンシアの攻撃意欲が高まるようになり、守備がおろそかになっていく。繰り出されるバルサのカウンターを最終局面で跳ね返すバレンシア。 どちらかというと、バルサのほうがチャンスを作れそうな状態がついづいた時間帯となる。攻め急ぐ必要のなくなったバルサからすると、ボールキープに走って、自分たちの流れを取り戻したかった時間だが、バレンシアがそれを許さなかった。オープンな状態は今日のバルサからすると歓迎なのだけど、追加点を奪えるような状況にないんだな、メッシが。 バレンシアはシルバやビジャが鬼気迫る突破を見せる。ビジャは強引なシュートを連発し、シルバは得意のドリブルでバルサゴールに迫っていくものの、ゴールまでの距離が遠く、点が入りそうな雰囲気はなかった。 しかし、43分。コーナーキックからバレンシアが同点ゴールを決める。前に飛び出したバルデスがボールに触れないミス→マドゥロに押し込まれてまさかの同点。バルデスはファウルをアピールしていたが、周りのバルサの選手はあきらめていた。 そしてロスタイム。中盤でボールを受けたヘタフェで武者修行を終えたパブロ・エルナンデス。ブスケツをあっさりとドリブルでかわすとシャビやケイタをワンツーで振り切って、今度はトラップでプジョルをかわして中央突破。最後はバルデスとの一騎打ちを制してなんと逆転。ブスケツの最初の対応がすべてであった。これではヤヤの牙城は崩せなそうである。 そして前半が終了。まさかのバレンシアリードで後半を迎えることとなった。急な展開なので、ハーフタイムは大忙しの両チーム、。特にグアルディオラは大変だろう。そして、ハ-フタイムのボージャンとメッシのお見合いはいったいなんだったんだ。 ■バルサの猛攻 リードして後半を迎えるようになったバレンシアにはいつもの癖が姿をあらわす。前線でプレスをかける4人衆と後ろで守備を固める6人衆みたいな。でも、今日はビジャ以外がちゃんと守備にもどるので、守備が破綻することはなかった。 ただし、ボール運びに苦労していたバルサからすると、常に相手が追いかけてくるよりは、よっぽどましってなわけで。また、後半になると、イニエスタが自由に動きまわるようになる。これで、バルサは徐々に流れを引き寄せていく。 62分にケイタ→アンリ。イニエスタを中央に配置することで、さらに自由を。シャビは高い位置をイニエスタに任せて、後ろから試合を作ることに徹するようになった。また、左サイドからアンリが積極的にシュートを放つことで攻撃の槍を増やしたバルサ。 66分にバラハ→ミチェル。下がりすぎている守備のラインを高い位置に上げようなんて意図はない。単純にバラハが疲れたのだろう。それに攻撃の起点として機能したらいいなくらいな。 75分にシャビ→グジョンセン。残り時間が15分になってからのバレンシアは全員が自陣に戻って守備を固めていた。なので、シャビはすでにお役ごめん。ほっておいてもボールが運べる状態で。ならば、高さやゴール前に嗅覚のグジョンセンに期待ってやつだ。 同時にミゲル→モレッティ。バルサはなんだかんだ右サイドのメッシと、空いたスペースにアウベスで一対一の状況を何度となく作っていた。なので、アレクシスよりもモレッティ。ミゲルがカードをもらっていたのならば、退場にならないようにってやつだろう。 終了間際に、マタ→ビセンテでカウンターに備えるバレンシア。でも、同点ゴールは意外な形で生まれることになる。イニエスタがファウルをいけまくることで、セットプレーのチャンスが多いバルサ。でも、キッカーがいけいけのアウベスしかいなくなったのが残念なところで。 しかし、43分のセットプレー。DFとGKの間にボールを放り込むと猛然と突っ込むブスケツ。このブスケッツに誰もついていかなかったのが不味い。とうとうきれた集中。セサルが身を投げ出してこのピンチを防ぐが、ボールは無常にもアンリに元へ。土壇場でバルサが同点に追いついた。 ここからビジャの反逆がまた始まるのだけど、結果は2-2のまま終了。バレンシアが自分たちらしさを取り戻した一方で、バルサは貴重な勝ち点1を得ることに成功した。 ■独り言 バレンシアが示した対抗策は立派に機能していたと思う。ただ、バレンシアの4人衆はボールがしっかりとおさまる技術がずば抜けていたかなって。リベリを取るなら、シルバを取ったほうがいい。そして、ボールのおさまらないエトーさん。チェルシー戦の結果次第ではめちゃくちゃ叩かれそうな予感。 レアルが無事にセビリアに勝ったら楽しいことになりそうだな。
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posted by らいかーると |19:16 |
バルセロナ/0809 |
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バレンシア対バルセロナ ~第一の関門~
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久々に強いバレンシアを見せてもらいました。疲れの出ているバルサとは言え、バルサ相手に勝利が見えた試合は面白かったです。
この試合の中ではパブロ・エルナンデスよかったです。最後まで走り回ってましたし。スタジアムの雰囲気もよかった。
後はレアルがセビリアに勝てるかですね。
posted by ゴボウ | 2009-04-26 22:15
Re:バレンシア対バルセロナ ~第一の関門~
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前線4枚の能力がずば抜けてるとはいえ、バレンシアの対応は今のバルサ対策の1つの答えとなり得るでしょうね。ただヒディンクチェルシーはあまり鬼プレスをする印象はありません。最前線がドログバですし、それにアネルカが加わると鬼プレスは絶望的…。やはりカルーとマルダで来るのでしょうか。マドリーの結果も楽しみですが、CLが待ち遠しいです。
posted by hhhhenry | 2009-04-26 22:17
バレンシア対バルセロナ ~第一の関門~
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マドゥロの良さが少しだけ見えた気がします。ビジャの裏狙いとその空いたスペースを使うシルバは相手からするとかなりウザいですね。レアルも快速ペペがいないので手を焼きそうです。
メッシは安静でしたね。
posted by jilla | 2009-04-26 22:42
バレンシア対バルセロナ ~第一の関門~
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試合始まってすぐに、ああこーれは面白い試合になるなっていう予感が的中しました。
やっぱりバレンシアはあの形が一番。前回対戦のときもこうすれば良かったのに。
やはりカンプ・ノウではそうさせてくれないか。
バルサはきつかった。マルケスいたら落ち着くかなと思いましたけど、厳しいですか。
それでもあの先制点はさすがというか異常というか。
アビダルはパスとかうまくなった気が。ケイタはもうちょい頑張らなきゃ。
posted by Nari | 2009-04-27 01:31
バレンシア対バルセロナ ~第一の関門~
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バレンシアはちゃんとバルサ対策ができてましたね。お見事。
posted by WHO | 2009-04-27 08:30
バレンシア対バルセロナ ~第一の関門~
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メッシの疲れ気味は2,3試合前から見えていた事です。
切り札的にメッシ起用とかはダメなんですかね。
フレブがイマイチなのが響いているのかなっと。
ベストメンバーとセカンドオプションに意外と差があるバルサ。
シャビも良いところが少なかったですね。
エトーもイマイチでした。
来期はセンターFWにイブラか!?
キーパーも補強した方が良いかも。
posted by 音速 | 2009-04-27 09:44
バレンシア対バルセロナ ~第一の関門~
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セビリアとは違い、バレンシアは“関門”にふさわしい戦いぶりでしたね。
ウナイ・エメリのことを評価しなさすぎかもしれませんが、あのサッカーがいつもバレンシアがやろうとしているサッカーなんじゃないでしょうか?普段は後ろの選手にあのような守り方をさせきれないんだけど、バルサ戦だったから選手個々の気合いの入り方が段違いだった・・・とか。まぁ外からそんなことわかりませんけどね。一時はありえなかった3位がまさか見えてくるとは。
バルサはなんだか、メッシが不調だけどイニエスタ右でメッシを外す、なんてできないだろうし、このままいくとクラシコも辛いし、CLも辛い気が・・・。せめてリーガだけでも獲ってほしいです。もつれるとレアルに分がある気がするんですけど。上の方が仰るように、エトーじゃなくてイブラにしたい。獲れないでしょうが。
posted by 端 | 2009-04-27 10:44
バレンシア対バルセロナ ~第一の関門~
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シルバは本当いい選手だと思います。
バルサだと左ウイングでしょうが、ただ個人的には右とか中央とかで観たいです。でもバルサのそこは激戦区ですよねー
posted by レレ | 2009-04-27 11:20
Re:バレンシア対バルセロナ 〜第一の関門〜
コメント投稿者ID :
ペップは何故、ケイタの方を優先したのでしょうか?継続的に出場してればグジョンセンは貴重な戦力になったのでは無いかと思ってます。
posted by pablo | 2009-04-27 11:27
バレンシア対バルセロナ ~第一の関門~
コメント投稿者ID :
お久しぶりです。
あぁ、もうダメかぁ~と思ったけど、アンリが決めてくれて何とか勝ち点1を拾えたので、ホッとしてます。
こうなったら、これ以降一つの引き分けも許されないという状況になりました。まあ、これがリーガの醍醐味とも言えますけどね。
しかし、ビジャって結構守備をするんですね。最近全然バレンシアの試合を観ていなかったので、意外な気がしました。
できれば、シルバはバルサに来て欲しいですが、バレンシアもCL出れそうですので難しいかな。
posted by セラフィム | 2009-04-27 22:20
バレンシア対バルセロナ ~第一の関門~
コメント投稿者ID :
コメントありがとうございます。
>>ゴボウさん
ホアキンとの熾烈な争いを繰り広げているパブロ・エルナンデス。最初は攻撃面で物足りなさが見えましたが、ようやく慣れてきたのかなって感じです。サボらないしいい選手ですよね。
>>hhhhenryさん
ドログバを走らせることができれば、さすがヒディンクって感じになるのでしょうか。普通に考えれば、鬼プレスはやってこないでしょうね。チェルシーにはレナトがいない。
>>jillaさん
ペペがいないのはかなり厳しいと思います。でも、あんなことしちゃったのだからしょうがないですね。
>>Nariさん
面白い試合って最初の数分でわかったりしますよね。あれは何なのでしょう。映画でもドラマでも最初の五分で正座するかしないかが決まると思います。
最後にどんでん返しがある試合もありますが。
>>WHOさん
同意見です。
>>音速さん
イブラきたらきもいですね。バルデスのところははっきりいって補強したほうが良いと思います。ただ、明らかにバルデスよりも格上な選手はそういないですけど。
>>端さん
バレンシアは給料問題解決とビジャ復帰が同時に訪れて、一気に波の乗ったようです。もともと前半戦は強かったわけで、その勢いが取り戻せればこんなもんかと。やはりチームの将来って大切ですね。不透明だとやはり集中できないのでしょうか。
>>レレさん
シルバだったらスタメンになれるはずです。
>>pabloさん
ケイタは地味に守備で効いています。グジョンセンにはない強みです。
>>セラフィムさん
個人的には負けたほうが盛り上がったのかなって。そんな悪い企み。。。。ビジャはやるときはやります。今日がやるときだっただけかと。
posted by らいかーると | 2009-04-28 21:07
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