2009年04月23日
バルセロナ対セビリア ~強いぜバルサ~
いろいろ調べ物をしていたら更新が滞りました。今日から復活です。ちょうど、ミッドウィークに試合があるのだからよくできたものですね。ちなみにバルサ。セビリア、バレンシア、チェルシー、レアル、チェルシ、ビジャレアルなんていう連戦です。いやぁ、楽しみだ。 バルセロナのスタメンは、バルデス、アビダル、ピケ、マルケス、アウベス、ヤヤ、ケイタ、シャビ、イニエスタ、アンリ、エトー。メッシとプジョルがいない。メッシは腹痛、プジョルは温存かスタメンから外れたか。 セビリアのスタメンは、ハビバラス、ナバーロ、エスキュデ、スキラチ、モスケラ、ロマリッチ、マレスカ、ディエゴ・カペル、ヘスス・ナバス、ルイファビ、コネ。セビリアが1.5軍に見えるぜ。ドゥシェル、レナト、ペロッティ、カヌーテはベンチに控えている。それとも、バルサ対策だろうか。マレスカとコネが見られるのはうれしいが。 ■たこなぐりにされるセビリア セビリアのシステムは4-4-1-1。特筆すべきはヘススナバスとカペルの位置。カペルが右サイドでナバスが左サイドだった。そしてこの位置が入れかわることはほとんどなかった。てっきり、アウベスの裏を特急カペルが走りまくるのかと思ったら、そうでもなかったようで。 まずは、この位置関係の意図を考えてみよう。セビリアはチーム全体として、このSHコンビを走らせる意図は持っていた。その中でヘススナバスは左足でもクロスをあげていて、カペルは左足に持ち替えてクロスを上げていた。 利き足を逆のサイドで使う一般的な理由は中央に切れ込みやすいからである。つまり、クロスで終わるのでなく、最後まで任せたと。ゴールを奪うところまで自分でやりなさいと。レアルのロッペンが右サイドで使われるのがこんな理由だったり。 ただし、セビリアはFWを2枚もおいている。中央に配置しているわけで、だったらクロスを上げてもいいじゃないか、、、なんてことがよぎる。ワントップでゴール前に入ってくる選手が少ないならば、SHの選手に最後までお任せする理由も理解できる。でも、コネとルイファビがいるじゃないか。 そんなわけで、SHの選手はクロスで終わる場面が多かった。どちらかというと、カペル発信のチャンスのほうが多かったような。ファーサイドのヘススナバスにあわせたり、ピンポイントでコネの頭に合わせたり。ただし、クロス主体ならば、逆のポジションで使う意味がわからないよねってなことで。つまり、意図がわからない。結果として、ヘススナバスは試合に入り込めていないようだった。クロスを上げるだけの選手ではないよ。 セビリアのバルサ対策はいつものものだった。マルケスをルイファビが見て、ヤヤをコネが抑える。で、ピケは構造上浮いた存在となる。なので、ピケがどれだけ存在感を示せるかでバルサの機能性が決まってくるのだけど、お見事であった。サラゴサ時代にピボーテでぶいぶい言わせていたことの記憶がよみがえる。 自由になったピケはドリブルでどんどん駆け上がり、楔のパスを連発していた。ピケが周りを自由にしてくれるプレーを難なくこなしたので、バルサはピケ発信で簡単に前線にボールを届けていく。つまり、マルケスを抑えるだけでは、ボールの出所を抑えられないんだってことを意味する瞬間であった。マルケス×ミリートの時代が懐かしい。 そんなピケを自由にしてしまったセビリア。混乱状態に陥るのは明らかなことで。守備が機能しないまま、どんどん攻め込まれていく。その混乱に拍車をかけたのがイニエスタ。セビリアはマレスカ×ロマリッチがシャビ×ケイタとやりあうのだけど、イニエスタが中央に進出してくる。でも、マレスカたちはシャビたちのマークにつかないといけない。でも、その隙を突いたポジショニングで相手を苦しめたのがイニエスタ。 DFの間でボールを受けようねとはよくいったもんで。ケイタとシャビが距離をとることで、マレスカとロマリッチの距離も開くことになる。マ0区についていかないと、シャビたちがフリーになってしまうので。で、その間でイニエスタが顔を出すと。DFラインはエトーと中央に入ってくるアンリの対応に追われ、ナバーロは飛び出してくるアウベスに気を使っているように見えた。 そんなわけで、極端に表現すれば、4-4-2のひし形のようなバルセロナ。ひし形もこういう風にやれば、機能するのだなと勉強になった瞬間であった。そんなイニエスタの大活躍でバルサは2点リードで後半を迎える。 セビリアは新たな対策を行う必要がある。ひとまず、FWががむしゃらにバルサのCBにプレスをかけるか、チーム全体で引きこもるしかないだろう。でも、負けているのだから引きこもってもしょうがないわけで。繋げるようになってきているピケも相手のプレスにはバックパスでこたえることが多いので、チャンスはあると思うよ。 ちなみに、前半のセビリア。コネが途中からピケについたり、中盤が前がかりになったけれど、DFラインを下げてボールをまわすバルサの誘いの前に、チームで守備のやり方の意思を統一できなかったみたいである。なので、本当にぼこぼこにされた前半戦だった。 さらにシステムの粗をいうならばコネ。チームが自陣に押し込まれている時に、守備に参加しない。よって、セビリアは4-4で守る。バルサはその4-4の間に選手を送り込もうとするので、4-4の距離を近くしてバイタルを消すセビリア。そうなれば、4-4とFWの距離が開き、そのスペースでバルサにゲームを作らせてしまうことになったとさ。 ■試合からはなれて コネ→カヌーテで後半に臨むセビリア。今日のプレーならば、ルイファビだろうと。序列か。ただ、バルサからすると、ドログバ対策の予行演習になるね。 で、そんなカヌーテへの放り込みもみられたが、ビルドアップの出来ないセビリアはバルサのプレスの前にあっさりとボールを失う。で、カウンターをくらい最後はシャビに決められて試合が終了した。 そんなわけで、話は試合内容から離れてみよう。まずはこの試合でも大活躍だったイニエスタについて。3年前くらいにイニエスタの宣伝を始めたわけだが、もうその宣伝は必要にないくらいに目立つプレーをするようになった。 イニエスタの最大の特徴はポジショニングのうまさにある。イニエスタは自分のゾーンにとらわれることなく動き回る。その判断基準は。相手にとって、どこにいたら一番嫌なポジションに移動することと、チームがうまく機能していないときに、どこの位置が自分を必要としているかってことである。 今日の試合でいえば、シャビとケイタの間に入ることで、完全にセビリアを混乱に陥れた。以前の話で言えば、ボールを運ぶのに苦労しているバルサにWGのイニエスタがMF、DFの位置まで下がって無理をする場面が何度も見られた。 パスでボールを運ぶ選手は世界中にいるが、ドリブルでボールを運べる選手はイニエスタくらいしか知らない。守備面で破綻をきたしたが、デコシャビイニの中盤の恐ろしさは今でも覚えている。ライカールト時代のボール運びはイニエスタがほとんど担っていたと言っても良いくらいで。それはいいすぎか。 そんなイニエスタ。なので、シャビの横よりもWGで使ったほうが面白いプレーをするようになるのは試合が証明している。シャビの横でも十分凄いけれど。本日のように相手を混乱させるときのイニエスタはたいていWGで使われていることが多い。ただし、左サイドだとドリブルに固執しちゃうかわいい面もある。 そんなイニエスタが絶好調なのは、前半戦を怪我で欠場していたからか。くしくもチェルシーにも怪我によって、コンディションが上がってきたドログバがいる。この2人がキーマンとなりそうだね。 ■そんなバルセロナ対策を考えてみよう。 アンチフットボール作戦が一番手っ取り早い。昨年のデポルのように5バックをしくことで、相手の流動性に対抗するために、自分のゾーンの越えてついていけと。自分のゾーンを空けても大丈夫。だって、人が余るように設計されたデポルの5バックはなぜに流行らなかったか。 ただし、それじゃつまらないよねってこなことで、バジャドリッドのように前プレをかけるのが王道のような気がする。マルケスとピケに前を向かせない→バルデスにロングボールを蹴らせる機会を増やしたほうが現実的。ただし、バルデスの位置にレイナがいたら、、、、、打つ手はないかもね。 前線から鬼プレスの注意点は後ろがついてくるかどうかである。つまり、ドログバがマルケスを追い掛け回したよ→マルケスがヤヤにパスをしたよ→ヤヤがフリーだったよでは話にならないわけで。マルケスにプレスをかけながら、マルケスがパスをしそうな選手のマークをつくことで、マルケスの選択肢を削るのが連動性あふれるプレスなわけで。 でも、バルサはそれにも対策をうっている。前線から鬼プレスの注意点・その2が、どこまで追いかけるのか。本当に相手のゴール付近まで追いかけるのか。DFラインをハーフライン付近まで上げていいのか。相手のロングボールを味方のDFが競争して走り勝てるのかなどなどの迷い。 で、バルサは相手にそんな迷いを生ませるために、最終ラインを下げてボールをまわすことがある。つまり、どこまで追いかけてくるんですかと相手と会話するのである。どこまで来るの?ここまでくる勇気あるの?みたいな。こうなると、守備の選手たちはやはり不安になる。で、連動性に迷いが埋めれ、スペースができてぼこぼこにされる。 よくピッチを広く使って攻撃をしようみたいな考えがあるが、横に広くだけでなくて、縦に広く深くってのはなかなか難しいよね。相手をおびき出すポゼッション技術でしたと。 ■独り言 素晴らしい内容のバルサが、CLでもリーガでも優勝することを切に望みます。このサッカーで優勝できないのは、ちょっとおかしい。でも、この素晴らしいバルサが、徹底的な対策によって負けるところも見てみたい。ウナイ・エメリ、ヒディンク、ファンデ・ラモス、ペジェクリーノと面白い面々が続くわけで。いやあ楽しみだ。しばらくバルサを追います。
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posted by らいかーると |09:47 |
バルセロナ/0809 |
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バルセロナ対セビリア ~強いぜバルサ~
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素晴らしい内容のバルサが、CLでもリーガでも優勝することを切に望みます。>
一バルサファンとして、そう言って頂けるだけで本当に嬉しいです。ありがとうございます。リーガだけは何が何でも奪還して欲しいと願っています。
posted by ken | 2009-04-23 12:59
バルセロナ対セビリア ~強いぜバルサ~
コメント投稿者ID :
この試合のセビリアは?でした。攻撃の核であるへナト、カヌーテを出さず、今季出場機会の少ないコネとマレスカを起用。カペルとナバスの左右が逆。最近セビリア見てなかったので、なんで??という感じでした。守備面では一番マークすべきチャビとイニエスタをあれだけ自由にプレーさせてはダメですよね。バルサ対策はまず彼らを徹底的に自由にさせず攻撃させないのが基本ですからね。
ヒディンクが監督でエッシェンが健在なら十分対策は可能だと思います。レアルならラス次第でしょうね。
posted by JM | 2009-04-23 12:59
バルセロナ対セビリア ~強いぜバルサ~
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イニエスタは先制点でのっちゃった感じでしょうか?
いつもすごいけれど、この試合は更にすごかった。
それでもメディアの目はメッシだから、
気が楽な分、良いプレーが出来ていたりして。
シャビは逃げていく系のドリだけど、
イニエスタは向かっていく系のドリという印象(あってます?)。
ただしディフェンスをかわしきるようなドリというわけでもない感じ。
誰かイニエスタのドリを分析していただけるとうれしいんですが。
ドリ(キープ力、推進力)あってのポジショニングの妙だと思うので。
セビリアも好きなチームなので
ここまでされると一抹の悲しさも。
リーガは今の順位のままフィニッシュしそうです。
(なるべくビジャレアルの順位が下がりません様に)
posted by 音速 | 2009-04-23 13:23
Re:バルセロナ対セビリア 〜強いぜバルサ〜
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イニエスタが凄かったですね。最近の左とは違い縦横無尽だったのは左にいた場合は右にメッシ・チャビ・アウベスがいるから、イニエスタが左に寄る習性がある為かなと思いました。このイニエスタをメッシがどう見たのかが気になります。
バジャドリみたいなバルサへのやり方を見てるとペップがエトーの代わりにポストになれる選手を欲しがってた意味が分かりました。
posted by pablo | 2009-04-23 18:19
バルセロナ対セビリア ~強いぜバルサ~
コメント投稿者ID :
ベップは本当当たりの監督でしたね。
某雑誌じゃトータルフットボールの到達点みたいなこと書かれてましたが、ピケがつなげるようになってしまって攻撃においては弱点が見出せないチームになってしまいましたねえ…
個人的にはリーガのチームには全然期待してません。
このサッカーを破るのはやっぱりチェルシーかリバポしか
思い浮かびません。リバポはもういないんで次が事実上の決勝戦だと思ってます。
posted by rere | 2009-04-23 18:50
バルセロナ対セビリア ~強いぜバルサ~
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今いる人材や補強に動いてそうな選手リストを見ていると、イニエスタは来シーズンもシャビの横が基本位置になりそうな気がします。セスクぐらい穫るなら別ですけど。
>素晴らしい内容のバルサが、CLでもリーガでも優勝することを切に望みます。このサッカーで優勝できないのは、ちょっとおかしい。
同感です、何だかこれで勝てなかったらサッカーというスポーツが今まで以上に分からなくなりそうです…「勝った者が強い」というのはその通りですけど「強いから勝つ」というところをもっと見たいんですよね。
あと、守備や運動量や戦術などサッカーに大事な事がいくらでもありますし、実際そこがしっかりしてるからこそバルサも強いのですが、それでも、あまり難しい事を考えず「ボールを蹴るのが上手い」というサッカーだからこそな点をもっと素直な気持ちで褒めたいです、メッシやイニエスタを見てると強く感じます。自分は年々色々考えすぎて最近忘れていた気がして。
posted by みけ | 2009-04-24 06:55
バルセロナ対セビリア ~強いぜバルサ~
コメント投稿者ID :
コメントありがとうございます。
明日は大雨ですよ。
>>kenさん
クラシコが事実上の優勝決定戦になりそうですね。しかもGWにやるそうで楽しみでいっぱいです。
>>JMさん
確かにセビリアは謎でしたね。そういうところがヒメレスの続投が決まらないところなんだと思います。
>>音速さん
イニエスタはボールを動かすのが巧いです。ボールを動かして相手の姿勢に変化を与える→その姿勢の変化を見逃さずに仕掛けるのが非常に巧い。型にはまったやり方でないので、なかなかこういうものって言いにくいですが、パクれると思います。
>>pabloさん
バルデスのむやみなロングボールもマイボールにしてくれるポストプレーヤー。そんな選手が来れば、鬼に金棒です。
>>rereさん
いやあ、まさかここまでグアルディオラ監督が当たりだとは思いませんでした。名前をお借りしていたのが恐縮です。ところで、ライカールトはどうなったってのが気になるこのごろです。
>>みけさん
日本はあんまりキックを教える場所ってないですからね。インステップやインサイドを正しいフォームで蹴られる子、正しくなくても気持ち悪いくらい正確な子ってすっごく少ないですよ。
posted by らいかーると | 2009-04-24 21:35
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