2009年04月13日

アトレチコ対ディポルティボ・ラ・コルーニャ ~CL圏争いの行方~

 デポルのスタメンは、アランスビア、フェリペルイス、アモ、ロボ、ラウレ、デグスマン、ファン・ロドリゲス、グアルダド、ラフィタ、バレロン、ラサド。なんだか久々のデポル。バレロンは元気にやってきているのだろうか。

 アトレチコのスタメンは、レオフランコ、アントニオ・ロペス、ウイファルシ、パブロ、ハイティンハ、ラウガル、アスンソン、シモン、マキシ、アグエロ、フォルラン。レシーノ監督になって、完全にマニシェが消え去った模様。残念だけど、性格に難がある選手なんだろう、多分。アトレチコも久々だ。

 ちなみに、この試合はCL出場権争いの直接対決という意味を持っている。ただ、昨年の5バックデポルのほうが、今季のデポルより強かったイメージなのだが。そんなデポルがCL争いってのが不思議で。

 ■バレロンの憂鬱

 レシーノ監督が及ぼしたアトレチコの変更点は、ラウガルのスタメン抜擢、ハイティンハの右SB、フォルランを中盤で起用、、、、異常のものが主要なものである。アギーレは実情はどうあれ繋ぐサッカーを志向していたが、レシーノは守備からチームの再建に乗り出している。

 この試合でも、アグエロ以外の選手は積極的に守備に参加。序盤は自陣のスペースを消して、相手の攻撃の選択肢を減らす作戦を忠実に実行。ときおり、相手のSBが空くこともあるが、シモンなので仕方ない。デポルのCBから攻撃を組み立てられる場面もあったが、バレロンをアスンソンが、デポルの強烈な左サイドコンビをハイティンハとマキシが懸命に抑えることで、相手の攻撃を食い止めることに成功していた。

 そんなアトレチコの攻撃。今までに比べると、ロングボールが格段に増えた。今までだったら、DFラインからボールを引き出すマニシェ&ときどきアグエロたちだったのだけど、ボールを引き出す選手があんまりいない。さらに、アスンソンがCBの間に入ってギャップを作る作戦もなし。マキシがポゼッションに絡むアトレチコはかっこよかったのになと。

 ちなみに、デポルの守備を見ると、ボールホルダーにプレスをちゃんとかける。ボールを奪い取るほどの圧力でなくボールを自由に持たせる余裕を奪うくらいのプレスをアトレチコのCBにもかけてきた。アトレチコのSBには強烈なプレスを浴びせることで、アトレチコの攻撃はCBから始まることになった。

 ま、デポルの守備を見ていると、ポゼッションで挑んだらやけど確実みたいな流れであった。なので、ロングボール志向のアトレチコには好都合だったり。でも、ハイボールに強さのないアトレチコ。アグエロに競り勝てっても難しい話で。ラウガルが的になる場面もあったが、序盤はデポルのペースで試合がすすんでいった。

 高い位置の守備&連動性でアトレチコのロングボールの質を低下させることに成功したデポル。デグスマン経由でボールを前線に運んでいき、SHとSBが数的優位を作ってクロスを上げまくっていた。しかし、中央の枚数が足りない現象と、ラサドはクロスにあわせるよりもポストプレーや組み立てに絡むプレーのほうが得意そうで。

 また、グアルダドやラフィタがドリブルで仕掛けるが、迫力不足は否めない。また、バレロンがアスンソンに消されていることで、攻撃の意外性も発揮できないまま時間だけが過ぎていった。

 となると、流れは徐々にアトレチコへ。ロングボールもラウガルやフォルランに当てることで、攻撃が形になっていくアトレチコ。デポルに比べると、試合を壊せる選手がたくさんってことで、SBがいなくても点とれるもんねってな迫力を見せていた。

 アグエロがドリブルでファウルを誘ったり、ラウガルがスルーパスで仕掛けたり、マキシが中央からミドルを放ったり、シモンは地味に相手をひきつけて味方を自由にするようなドリブルで攻撃を演出したりと。

 ただし、それでも腐ってもデポル。守備ならお任せだよってことで、最後の最後でアトレチコの攻撃を防いでいく。しかし、流れがアトレチコに傾きつつある状態で、アトレチコがさらに畳み掛けてきた。それは守備のやり方の変更。序盤はデポルのCBを自由にしていたが、途中からアグエロを中心に急に相手を追いかけ始める。これで、デポルは完全に焦ることになり、攻撃をさらに組み立てられなくなってしまう。

 さらに流れをひきつけたアトレチコは、カウンターからフォルランとアグエロのワンツーで最後はアグエロ。お馴染みの形でアトレチコが先制で前半が終了。デポルは力の差を見せ付けられた格好となった前半戦だった。

 ■やばい采配

 後半になると、アトレチコはボールを繋いでゆっくり攻めるようになる。リードしているので当たり前の判断。それに対して、点を取りに行かなくてはいけないデポル。恐らく、前線の選手に守備はいいから前線で待っていてくれみたいな現象が現れた。その結果、アトレチコからボールを奪えない状況が続く。

 ボールを奪えないだけならば、まだ救いはある。いや、ないか。さらにアトレチコは前線の4人だけで、最高の決定機を作ってしまった。マキシのシュートはバーの直撃だが、思い切った守備の決断のできないデポルはちょっとどうしようもなかった。

 なので、前の選手が耐え切れずに守備に参加→前半のリピートとなった。デポルはカウンターの状況を作り出したいのだけど、前線の4枚にラウガルが絡んでくるだけで攻撃を終わらせるアトレチコのリスクマネージメントの前に歯が立たず。

 で、カウンターから今度もシモンに決められて万事休す。デポルはファン・ロドリゲスの位置を高めにしてカウンターに備える。で、パブロ・アルバレスとボティーボを投入。このパブロ・アルバレスが凄かった。ドリブルで積極的に仕掛け、何本のシュートを放ちまくっていた。多分、4-4-2のひし形にしたのかな。

 そんなデポルの前に、アトレチコはアグエロ→バネガ。ボールポゼッションを高める交代策だろうが、これはない。2点差のデポルは得点を急ぐ必要があるので、前線にはやくボールを運ぶ必要がある。なので、どんどんボールを前線に蹴りこんで、そこに大量の選手を配置して攻守の切り替えを早くしてきたわけで。

 で、アトレチコはボール運びが苦手→そこへデポルの大量の選手が集中するくらいだから、バネガを入れたくらいではボールを運べる勝手。さらに中盤の守備を強化するなら、サイドの守備を強化したほうが言いわけで。相手のSBへの対応をバネガがやるとは思えず。

 よって、アトレチコは苦し紛れのロングボールが増えるのだけど、そういうボールをマイボールにバネガがしてくれるでしょうか。してくれないよねってな話で。かわいそうなバネガ。

 なわけで、デポルに徹底的に押し込まれる終了間際のアトレチコだった。そして失点。終了間際にはポストに直撃されるなど、危険極まりなかったが、何とか逃げ切って終了した。

 ■独り言

 パブロ・アルバレスを発見できたのはうれしかったけれど、デポルはCL圏内に入る力はなさそうな感じ。ってか、狙ってないか。ビジャレアル、バレンシア、アトレチコの争いで。本命はバレンシアかな。最近の調子を見ていると。アトレチコは意味不明な取りこぼしが多いし、ビジャレアルはまたもお疲れモードになってきているので。

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posted by らいかーると |15:37 | リーガエスパニョーラ/0809 | コメント(0) | トラックバック(0)
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