2009年01月12日

マンチェスター・ユナイテッド対チェルシー ~ポゼッションサッカーの難しさ~

 ユナイテッドのスタメンは、ファンデルサール、ネビル、ビディッチ、エバンス、エブラ、ロナウド、フレッチャー、ギグス、パク、ベルバトフ、ルーニー。ギグスが中央にいる。懐かしい形だな。それよりも、テベスの将来はどうなるのだろうか。

 チェルシーのスタメンは、チェフ、ボジングワ、カウバーリョ、テリー、アシェリーコール、ミケル、バラック、ランパード、デコ、ジョーコール、ドログバ。久々のチェルシー。なかなか勝ちきれない試合があるそうで。とうとうドログバがスタメンに復帰。

 ■リスクのとり方

 今季のユナイテッドはやっぱり変わった。昨年に比べると、ポジションチェンジが少ない。ロナウドが中央でボールを受ける光景はほとんど見ることができなくなった。その代わりに、ルーニーとベルバトフが中央でプレーしている。

 今季はルーニーが報われるように、、、、なんて発言を聞いたことがあるが、こういうことだったのだろうか。この形だと、ロナウドの得点はどうしても減りそうである。それとも、チーム内のパワーバランスの調整でも行っているのだろうか。

 ロナウドはパクチソンとサイドを入れ替えるくらいで、あまり目立った活躍はしてなかった。左サイドでボジングワの裏をひたすら狙い続けるかと思ったが、そんな素振りもなく。ってか、ボジングワがぜんぜん攻撃参加しないだもん。

 久々にギグスの中央。最近はまたやっているのだろうか。前に目撃したのは4年前くらいだろうか。中央の選手が次々と怪我で脱落していった結果、ギグスに順番が回ってきた。ドリブルでボールを運び、パスで違いを生み出すギグスの中央はかなり衝撃的だった。で、この試合でも存在感を発揮。ギグスの中央は本当に面白いなあ。

 しかし、ユナイテッド。ポジションチェンジが減ったぶん、相手のギャップでボールをもらう場面が減った。また、SBがそんなに高い位置でボールを受けようとしなかったので、攻撃が単発であった。それでも、あわやの場面を作れるのだから凄い。いや、ギグスが凄い。

 チェルシー。やっぱりポゼッション。パスを繋ぐのは上手くなったが、今日はユナイテッドのホーム。相手がボジングワの裏を狙ってくるかもしれないってことで、SBの攻撃参加を自重。その癖にWGがサイドでボールを受けずにいつものようにボール回しに加わってくるので、ピッチが狭い。

 困ったときのドログバ。ドログバに依存しすぎたチェルシーはいまや昔。ドログバに放り込む場面はほとんどなく、ドログバもボール回しに加わっていた。妙に熱心なドログバ。中盤の低い位置まで顔を出していた。ゴールから遠いドログバなんて怖くない。 ビジャレアルのように、長短のパスを織り交ぜるのが大切なわけで、何が何でもポゼッションというのは、賢いやり方とはいえない。

 守りの面を見ると、ユナイテッドはボールホルダーにはプレスをかけて、守備を連動させるやり方。チェルシーはプレスの開始ラインを明確に定めて組織的に守備の準備を行うやり方。そのため、ユナイテッドのDFラインは落ち着いてボールを持つことができた。何度かチェルシーの選手が襲い掛かってきたが、ファンデルサールを使ってあっさりとプレスを交わす光景は最高のお手本である。

 まとめると、両チームとも攻撃に枚数をかけることはまれな展開だった。そのため、堅い前半の内容。しかし、ロスタイムにコーナーキックからビディッチが頭で押し込んでユナイテッドが先制。懸念されたセットプレーでの失点がチェルシーに与えるダメージはどれほどか。

 ■デコ→アネルカ

 後半の頭からアネルカの投入。デコ好きの管理人としては残念。ポゼッションを捨てて形振りかまわないのかなと思っていたが、そうでもないようで、、、、、よくわからないチェルシー。ロングボールは数えるほどだったような。

 それでも、デコがいなくなったことで縦へ早い攻撃ができるようになったチェルシー。ユナイテッドも少し守りを固めたこともあってゴール前に迫る場面は前半よりも増えた印象。それでも、アネルカを入れた意味がまるでわからん。そして、デコの仕事をジョーコールが担っていた。

 負けているのだからってことで、ボジングワも積極的に攻撃参加。ロナウドがついていったり、パクチソンが抑えたり。それでも、何がしたいかわからないチェルシーの攻撃を止めるのはそんなに難しくないユナイテッド。さらに、カウンターで追加点を狙うしたたかさを見せる。

 で、追加点はユナイテッド。ロナウドとエブラのコンビプレーのクロスをルーニーが押し込んで2-0。この場面が非常に象徴的であった。チェルシーはツートップにすると、高い位置での守備が機能しなくなる減少に襲われる。モウリーニョ時代もそうであった。この試合も同じで、アネルカとドログバの守備の役割が不透明。前線で追っかけまわす場面はあったけれど。

 で、ジョーコールだけがサイドの守備をしたとしても、アネルカたちが前線に残っていたら片方のサイドはどうするんだってことで。この場面はまさにそんな感じであった。エブラのオーバーラップで簡単に数的有利を形成されてしまう。モウリーニョ時代からそうだけど、チェルシーはWGにかなり守備を求めていて、それは生命線であると思うのだけど、いつのまにかあやふやになってしまって残念。

 最後はベルバトフに止めを刺されて終了。これもセットプレーであった。ベルバトフのマークについていたディサントをビディッチがブロック。明らかにサインプレーってか、あんなにわかりきったサインプレーはないだろうと。セットプレーの守備がまずいってゾーンとマンツーを併用すればいいのだけど、妙にマンツーにこだわるチェルシーであった。

 ■独り言

 オランダのお話。前半はボール支配80%を超えたけれど、まったく点が入らなかった前半。で、後半は最初から放り込みまくったらしい。これは極端な例だけど、モウリーニョはこういった極端なサッカー、、、というか力技を持っていた気がする。スコラーリにはそれがない。

 で、ボールは回るようになったけれど、FWが微妙。困ったときのドログバは残すべきだろうけど、もっとボール回しに絡める選手か異質な選手を迎えるべきかなと思う。極端な話、デコのワントップで徹底的にボールをまわすか、ロビーニョクラスの個人技打開できそうな選手を冬に獲得できないと辛い。ポゼッションサッカーは難しいね。

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posted by らいかーると |19:46 | プレミアリーグ/0809 | コメント(11) | トラックバック(1)
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マンチェスター・ユナイテッド チェルシーに完勝 【アマデウスの錯乱?】

マンチェスター・ユナイテッド チェルシーに完勝

2009-01-14 00:12 | 続きを読む
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マンチェスター・ユナイテッド対チェルシー ~ポゼッションサッカーの難しさ~

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いつも楽しく読ませて頂いております。

今シーズンのチェルシーは変わったと思うのですが、今のメンツだと厳しい気がしますね。特にバラックはポゼッションにフィットできるのかなと。

ボール回しにしても、ただ回しているだけで、緩急のリズムがありませんし、個人のドリブルで仕掛けれる選手が欲しいかな。

フェリポンは少し戦術的柔軟性が足りない気がします。

4-4-2の時のサイドの守備は仰る通りだと思います。

posted by フェリペ | 2009-01-12 23:35

マンチェスター・ユナイテッド対チェルシー ~ポゼッションサッカーの難しさ~

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チェルシーの目指すところは嫌いじゃないんで頑張って欲しい。
ただ今のままじゃ厳しいかもしれないですね。

ポゼッションサッカーというとビジャレアル、バルセロナ辺りですが
ビジャレアルと比べると器用な選手が足りずバルサと比べると
局面打開が出来る選手が足りない感じがします。

posted by うな | 2009-01-12 23:37

マンチェスター・ユナイテッド対チェルシー ~ポゼッションサッカーの難しさ~

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ギグスは今季中央でやったりトップのすぐ後ろでプレーしたりしてます。もちろんサイドもやりますけど・・・
流れ上左SBに入ったことも一度ありましたw

ファーガソンはギグスとフレッチャーに2週間前からチェルシー戦で使うと言って準備させてたそうです。

今回は前段階からチェルシーが負けていたのかもしれません。

posted by SIT | 2009-01-12 23:54

マンチェスター・ユナイテッド対チェルシー ~ポゼッションサッカーの難しさ~

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スコラーリは意地でもモウリーニョとの違いを示しながら結果を残さねばならんという相当難しいミッションに挑戦してますね。仰る通り現状ではビジャレアルのほうが質が高いと思います。前線でボール繋げる選手が必要ですね。スペイン人の若手を補強したらいいと思います。
マンUはやはりベルバトフの存在感が絶大。ポスト役としても優秀だし、中央で非常に効いている。彼のお陰で、ロナウドやルーニの役割が変化?後はパクは相変わらず素晴らしいです。そしてテベスは微妙になりましたね。

posted by JM | 2009-01-13 12:11

マンチェスター・ユナイテッド対チェルシー ~ポゼッションサッカーの難しさ~

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凄い更新量ですね。

チェルシーのセットプレーの守備は何なんでしょうね。基本はマンマークにしたいんだとしても、ゾーンも取り入れて守備したほうがいいと思います。ポストのとこに人立たせたり。

マンチェスターUのポジションチェンジが少ないのは、1stチョイスがテベス→ベルバトフになったのと関係があるんじゃないでしょうか。ベルバトフの場合、テベスほど走らなくても中央で仕事ができちゃうんでしょう。それに伴って全体の位置が固定されても問題がないのかと。シーズン前半は無理にベルバトフにして、戦い方を模索してる感じでしたけど、ここへ来て固まってきた感がありますね。リバプールが食われるのも時間の問題な気が・・・・。

posted by 端 | 2009-01-13 16:10

マンチェスター・ユナイテッド対チェルシー ~ポゼッションサッカーの難しさ~

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最近のチェルシーの不調の主な原因って何でしょか?

プレミアでポゼッションするのはやはり難しいとお考えですか?

posted by お凸 | 2009-01-13 16:56

マンチェスター・ユナイテッド対チェルシー ~ポゼッションサッカーの難しさ~

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チェルシーはやはり中盤のメンツが比較にでているビジャレアルほど気の利いたいたパス交換が出来るメンツじゃないような気がするカニ、マティアス-フェルナンデスでも獲ればいいのにデコだけではきついデコもバルサでチャビとかロニーとか周り揃ってたから余裕有るプレーが出来たと思うでもクレからは気取ったプレーがひんしゅくかってたけどチェルシーのwgて移籍したロッペンしかいないだろ

posted by あ凹 | 2009-01-13 20:26

マンチェスター・ユナイテッド対チェルシー ~ポゼッションサッカーの難しさ~

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チェルシーはスコラーリになってから守備が弱くなった気がします。やはりサイドバックが高い位置をとるようになったからでしょうか?

管理人さんは今のチェルシーとモウリーニョ時代のチェルシーどちらがいいと思いますか?

posted by liverpool | 2009-01-15 22:55

マンチェスター・ユナイテッド対チェルシー ~ポゼッションサッカーの難しさ~

コメント投稿者ID :

コメントありがとうございます。

>>フェリペさん
いつもありがとうございます。
戦術的柔軟性が足りんっていうのはそのとおりですね。少しジーコ的なのかなって思ったりします。ブラジル人の監督にはああいうタイプがいるのかなとか。

>>うなさん
自分もこの方向でがんばってもらいたいです。観客数を増やすためにはこの方法が1番なんじゃないのかなと。

エグレンとメッシが足りないですね。

>>SITさん
便利屋ギグスですね。いきなりのポリバレントに驚きです。試合前の準備がしっかりしてますね。チェルシーは何か準備をしていたんでしょうか。

>>JMさん
ベルバトフってそんなに活躍してますかね。

>>端さん
ベルバトフとその関係についてはウィガン戦を元にいろいろ考えてみました。ルーニーとベルバトフのコンビは完全に機能しそうな気がしません。

>>お凸さん
得点が取れないことだと思います。なぜに得点を取れないのかは、、、ロビーニョとデコがもう一人足らないってことでしょうか。

>>あ凹さん
読みにくいです。ま、左WGでしょうね。

>>liverpoolさん
ボジングワの裏ですね。ポゼッションサッカーの弱点ですから仕方ないかと。でも、守備の準備が怪しいんですよね。

今のほうが好きです。

posted by らいかーると | 2009-01-16 00:04

マンチェスター・ユナイテッド対チェルシー ~ポゼッションサッカーの難しさ~

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いつも楽しく見ています。
チェルシーは、左サイドをテコをいえたほうがいいと
思います。
例えば、ディ・マリアなど面白いと思います。

posted by プーチン | 2009-01-16 19:10

マンチェスター・ユナイテッド対チェルシー ~ポゼッションサッカーの難しさ~

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プーチンさん
ディマリアって元気にしているのですかね。まったく見かけません。

posted by らいかーると | 2009-01-20 23:44

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