2009年01月12日

マジョルカ対レアル・マドリッドの雑感

 マジョルカのスタメンは、アワテ、コラレス、ラミス、ヌネス、ナバーロ、スカローニ、スアレス、マルティ、クレーベル、ウェポ、アランゴ。ホームなのに、まさかの5バックで試合に臨む。出場停止が多いらしい。フラドの逆襲なるか。

 レアルのスタメンは、カシージャス、エインセ、カンナバーロ、ペペ、セルヒオ・ラモス、ガゴ、ラサナ・ディアラ、ロッベン、スナイデル、イグアイン、ラウール。4-4-2の継続だってなわけで。何でフンテラールを獲得したのかよくわからない。

 ■セビリア型か、トッテナム型か。

 ファンデ・ラモス体制も落ち着いてきたので、そろそろレアルの今後について考えてみよう。今後というか、こんなサッカーをするのではないかみたいな。

 システムは4-4-1-1。ラウールが1.5列目にいることが多い。中盤からボールを引き出す動きをしたり、相手のDFとMFの間でうろちょろすることで、中盤に自由を与えようとしたり、自分がそこで活躍するのが狙い。

 トップはフンテラールだったり、イグアインだったり。フンテラールがいると、自然にロングボールが増える。ペペがボールを蹴られる選手なので願ったり叶ったり。イグアインがスタメンの場合だと、ロングボールの回数は減る。ま、蹴っても競り勝てる確率が少ないので仕方ない。

 攻撃の中心は右サイドのロッベン。この試合でも大活躍であった。先制点はロッベンの飛び出し&独走。味方のコーナーキックのときに最前線に残っているロッベンだった。

 今までの右サイドはセルヒオ・ラモスに依存する形だったが、その形は終焉を迎えた。セビリアのヘススナバス×アウベスのようなコンビプレーは見られることなく、ロッベンの独力突破が基本となる。セルヒオ・ラモスは後ろから攻撃を支える役割になったので、以前と比べると、楽になったろう。ちなみに、後半にロッベン→パランカ。すると、突然飛び出しまくるセルヒオ・ラモスであった。

 左サイドはスナイデル。この試合ではボール運びを手伝っていた。DFとMFの間はラウールの仕事場のようで、ラサナとガゴを助ける働きをしていた。前節では見事なサイドチェンジをしてらしさを発揮していたが、この試合では相手が5バック→逆サイドのマークも空かない状態だったので、サイドチェンジはほとんどなし。また、サイドをドリブルでと派するキャラではなく、エインセも攻撃参加がおとなしいので左サイドは死んでいる。

 中央はガゴとラサナ。2人とも攻守に貢献できるタイプなので、片方を潰してもあまり意味がない。ラサナがDFラインの前で、ガゴがより高い位置でプレーする傾向がある。DFラインの前でボール触りたがりのガゴ、、なんて印象がったが、この試合を見ている限り、必要がなければやらないだけの考えは持っているようで。ラサナに託して高い位置から攻撃的な守備を展開していた。

 高い位置に移動したガゴは相手の息の根を止めるパスを狙う。この試合でも、3点目のセルヒオラモスへのアシストは見事であった。また2点目のきっかけとなった裏へのボールなど、今後も増えていく可能性がある。つまり、得点に絡んでいきそうなガゴ。

 で、底に位置するのがラサナ・ディアラ。まったく期待されていないというよりも、知名度がない選手だった。しかし、一気に評価が高まっている模様。管理人も素直にうれしい。守備面でもガゴのように積極的なプレスができて、それなりにドリブルもできて、サイドに散らすのが大好きな選手である。この試合では散らしの面でミスが多かったが、それはチーム事情もあるのかなって。

 DFラインはセルヒオ・ラモス、ペペ、カンナバーロ、エインセ。左サイドの攻撃で問題があるにもかかわらず、エインセを使い続けていることから、まずは守備からという思想が見え隠れする。セルヒオ・ラモスがそこまで攻撃参加しないので、左サイドはもっと攻撃的な選手を起用してもいい気がするが、どうなんだろう。カシージャスの威圧感が戻ってきたこともあり、3試合無失点が続いている。

 基本的な戦い方は守備から。ポゼッションで相手を崩そうという気はあまりない。SBの位置取りと、ラサナからのボールの引き出すそぶりのなさから、そんな結論が導き出される。

 攻撃の約束事はさっさと前線の選手にボールを入れて勝負。取られたら高い位置からの守備で、ボールを奪い返しショートカウンターを発動。ラウール、イグアインはもとより、ガゴを高い位置で使うメリットがここにある。

 また、高い位置からの守備が無理だと判断したら、さっさと自陣に引きこもってロングカウンターを狙う。その中心はロッベン。ここは説明の必要がない。

 つまり、攻撃をまとめるとカウンターが中心。自分たちで仕掛ける場合は一発のパスで状況を打開する能力が求められる。つまり、出し手と受け手の阿吽の呼吸。ガゴとスナイデルが出し手で、受け手はロッベン、ラウール、イグアインって感じだろうか。受け手の選手は出し手にもなりえる。

 問題点といえば、ロッベンの守備。ラサナやガゴがそのスペースを埋めていたが、セルヒオラモスが常に数的不利になる可能性がある。ロッベンのマークを捨てる勇気のあるチームがあればの話だが。普通にあると思うけど。

 左サイドのスナイデルはサボる回数が少ない。ただし、ポジションチェンジの果てにサボることもある。つまり、サイドの守備枚数不足は起きてきそうな予感。ここをどう改善していくかは見ものである。

 ■マジョルカの対応

 そんなレアルに対して、マジョルカは5-2-1-2で臨んだ。理念は非常に面白い。SBを上げて攻撃をしたいけれど、ロッベンをフリーにしたくない。だったら、CBを余分に置けばいい。FWがサイドに流れてWBが追い越せば、一丁あがりでないかなど。

 また、逆サイドの選手もフリーにしないことで、レアルの攻撃を阻害作戦。また、ロッベン相手にダブルチームも組みやすい5バックシステムによって、レアルに試合を支配されても、ロッベンの個人技だけは封じる作戦とゲームプランはなかなかであった。

 しかし、攻撃面がひどかった。デポルは前線の選手のキープ力によって、攻撃を準備する時間を作ったが、マジョルカはまったくなし。ウェボへの放り込みがメインであった。しかも、相手は個の力の強いレアルDF陣。勝てるかって話で、サイドの数的有利作戦などは絵に描いた持ちとなりましたとさ。

 そもそも3分にカウンターで決められて、17分にこぼれ球を拾われて追加点を献上しているのだからゲームプランもへったくれもない。それでも、点差ほど決定機を作られなかったのは、守備がそれなりに機能したからだろう。カウンター以外のロッベンは上手く抑えられていたと思う。

 ■独り言

 そんなわけで、セビリア型で進んでいきそうな気配である。となれば、グティとラファエルとスナイデルが非常に微妙となってくる。個人的に彼が輝ける位置はガゴかラウールの位置。ガゴの仕事量とこなせそうな選手はここではあがっていないので、必然的にラウールとポジション争いである。これはきつい。

 先に左SHのポジションをものにした選手が生き残っていきそうな予感。グティはスーパーサブだったら余裕なんだろうけど、必殺パスが見たいぜ。

posted by らいかーると |17:04 | レアルマドリッド/08/09 | コメント(10) | トラックバック(1)
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2009-01-12 22:45 | 続きを読む
この記事に対するコメント一覧
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マジョルカ対レアル・マドリッドの雑感

恥ずかしながらこの前のレアル戦で的外れなコメントをした者です。
この二人のセンターはいいですね。今後獲ってくるであろうサイドアタッカーが守備するかどうかもわからないですし。さらにガゴは南米の選手はやろうとすればだいたいどんなことでもできるの法則があてはまるみたいですね。

posted by peco | 2009-01-12 20:38

マジョルカ対レアル・マドリッドの雑感

本当に論理的で機能的なチームになってしまいました。メンバー的に仕掛けたがりが多いので、カウンター戦術が合ってますしね。
ターゲットはCLという事でこのようなリスクの低いサッカーをしてるという訳ではないんですかね?違うのならファンデがカップ戦に強い理由が分かる気もしてきました。

ちなみに今のファンデとカペッロあまり大差無い感じですけど。

posted by メレ | 2009-01-12 20:48

マジョルカ対レアル・マドリッドの雑感

この前、目にした記事でリベリーがマドリー入りか?!
って言うのを見つけました。真相は分かりませんがリベリーが入ったらどうなるんでしょうね?
ユナイテッドのようなスーパーアタックが見られるのでしょうか??
管理人さんにご質問ですがイグアンは何処で使った方が生きると御思いですか?

posted by 司 | 2009-01-12 21:41

マジョルカ対レアル・マドリッドの雑感

確かにロッベンが下がったら、
セルヒオ・ラモスが待ってましたとばかりに上がっていきましたね。(笑)

posted by mura | 2009-01-12 22:49

マジョルカ対レアル・マドリッドの雑感

確かに機能的なサッカーだけど、これならカペッロでいいじゃんって感じ。
チーム崩壊→カペッロ招聘→カウンターサッカーは嫌だからクビ→チーム崩壊→カウンターサッカー。

機能的なサッカーだけどこれでいくとしたらファンデも結局クビになりそう。

posted by うな | 2009-01-12 23:21

マジョルカ対レアル・マドリッドの雑感

管理人さんに質問ですがロッベンとスナイデルが逆だったらバランスがいいと思うんですけど、どう思いですか?

posted by ペペ | 2009-01-13 00:54

マジョルカ対レアル・マドリッドの雑感

個人的にグティのトップ下もあるかなと思っています。ラモスはレナトをトップ下に置いたりするのが好きですし。
右サイドは補強したいみたいですから、最終的には左がロッペン、右が新加入の選手じゃないんですかね?

まあ、実際はどうなるかわかりませんけど…。とりあえず、グティをどうするのか見物ですね。あと右サイドの選手が新加入したら、スナイデルやファンデルファールは厳しくなっていきそうですね。

posted by アルメニア | 2009-01-13 02:47

マジョルカ対レアル・マドリッドの雑感

セビリア型を完成するには2トップと右SH&SBが必要ですね。右SBはラモスがベストですが、ロッベンとの連携に問題ありなので、右はパランカがベターでしょうか?
デフェンサはぺぺら怪我人さえ戻れば最強ですし、欧州ではマンUと双璧だと思う。ラスの加入、カシージャスの復活で、守備は鉄板ですね。たぶん今後失点する事は考えにくい。カップに非常に強い監督ですし、上手く行けば2冠の可能性も十分あると思います。CLを狙ってるようなので、このまま手堅く戦えば、決勝まで行く可能性もあり。

posted by JM | 2009-01-13 12:24

マジョルカ対レアル・マドリッドの雑感

ロッベン交代後のセルヒオラモスは面白かったです。あれを見ると、やっぱり攻撃したくてウズウズしてるみたいですね。

私としては、一度ガゴの位置にグティを使って、ラウル・イグアインとのコンビプレーを見てみたいです。

この戦術でいいと思うんですが、ロッベンがいなくなったらどうなるんでしょうかね。その時はファンデラモスの腕の見せ所ですかね。

posted by ゴボウ | 2009-01-13 12:53

マジョルカ対レアル・マドリッドの雑感

コメントありがとうございます。

>>pecoさん
サイドアタッカーは本当に来るのでしょうか。来ない気がするのは自分だけでしょうか。ロッベンをどっちのサイドで使うってことも決め切れてない感じが嫌な予感の始まりです。

>>メレさん
もともとリスクをとらないようにリスクをとる監督なので、こんな感じだと思います。トッテナムでは普通のサッカーだたわけで、それはリスクもあるよねみたいな。

カペッロよりも能動的にボールを奪いにいっていると思います。あのころはひどかった。

>>司さん
リベリーは左サイドの選手なので、スナイデルがスタメンから外れるかと。独力で突破できる選手ですが、周りも活かせる選手なので、エインセが左SBだともったいないですね。

イグアインは本当に良く分からない選手です。もう一度、SHをやって欲しいなと思います。

>>muraさん
欲求不満ですかね。

>>うなさん
カペッロのサッカーって、最近のレアルだと本当に内容がなかったと思うのですが。選手の最適な組み合わせを発見するのにもめちゃくちゃ時間がかかってましたし。

>>ペペさん
自分もそう思います。なんで一度やってみないのですかね。よっぽどスナイデルが右サイドをできないのでしょうか。

>>アルメニアさん
レナトとグティ。リスク嫌いなファンデ・ラモスがこの二人の差を許容できるかどうかでしょうね。グティをこの位置に副えるとしたら、ファンデラモス大革命って感じです。プライベートでなんかあったんじゃないかみたいな。

>>JMさん
確かにCLを狙うしかないでしょうね。

>>ゴボウさん
グティを底で自分も見たいです。

ロッベンがいなくなったら崩壊でしょう。それか、超絶ポゼッションの道をたどるか。

posted by らいかーると | 2009-01-13 21:16

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