2008年12月15日

バレンシア対エスパニョール ~サッカーはショーだ~

 バレンシアのスタメンは、レナン、モレッティ、マルチェナ、アルビオル、ミゲル、アルベルダ、バラハ、マヌエル、マタ、ビジャ、ホアキン。最近はこの形に落ち着いたようで。サッカーはショーだというエメリ監督。やっぱり基本は自分たちで崩す形を目指しているんだろうな。ベンチにシルバが復活!!!!

 エスパニョールのスタメンは、カメニ、ベランジェ、バレハ、ジャルケ、ラクルス、モイセス、ロマン、ネネ、ルフェテ、ルイガル、カジェホン。しばらく見ない間にメンバーが入れ替わっているような気がする。カジェホンはレアルの下部組織出身。タムード、ペーニャがベンチにいないぞ。

 ■どうやって点を取るの??

 サッカーはショーだってことで、バレンシアがボールを支配する。前半のポゼッションは67。エスパニョールが相手にボールを持たせる道を選んできたので、67なんて数字が叩き出されました。

 エスパニョールのシステムは4-4-2。面白かったのは、相手のCBにはプレスに行かない。ドリブルで突っかけてきたら潰しにいく。SBにパスが出たら、CBへのパスコースをきりながら寄せるものだった。つまり、CB同士のパスコースならば問題ないけれど、CB→SBへのパス交換には厳しくチェック。相手のDFラインがピッチを幅広くつかってきたら、面倒くさいもんね。

 前線の3人のボールが渡れば、面白いのだけど、効率よく運べないバレンシア。マルチェナ、アルビオル、ミゲルともに雑なパスが目立った。出し手の問題だけでなく、受け手の問題もあるのだけど、代表クラスなのだから、もう少しがんばれ。

 ボールを失うバレンシア。でも、エスパニョールの攻撃はそんなに危険なものではなかった。おとなしいルイガル。古巣相手に奮闘するルフェテと、やっぱりものが違うネネくらいのエスパニョール。正直言って、どうやって点を取るのか心配なくらいであった。

 マヌエルが中盤の底に下りて、ボールを受けてゲームを作ろうとしているバレンシア。それはアルベルダの仕事のような気もするが華麗にスルー。バラハはゲームメイクよりもフィニッシュに絡む意識のほうが高いように見えた。特にクロスには必ず飛び出そうって。

 苦労しながらも、特別な3人にボールを集めて徐々にシュートまで持っていくバレンシア。しかし、カメニを中心としたDF軍団の前に、前半はあまりチャンスを作れないまま時間が過ぎていった。ビジャやマタ、ホアキンがサイドから仕掛けても、中央で競る選手がいない矛盾を解決するために、モリエンテスの投入が待たれる。

 いつもだったら、カウンターのチャンスもあるのだろうけど、エスパニョールが守備から入ったこと、同時に素早い攻守の切り替えと戦略的なファウルによって、バレンシアはカウンターを仕掛けるチャンスをほとんどもらえなかった。

 なかなか良いエスパニョールの守備。でも、点が取れそうにもないと思っていたら事故がおきる。最終ラインにいたアルベルダが痛恨のパスミス→ロマンが独走&ミドル→ミドルがアルベルダに当り、シュートは絶妙な位置へ飛んでいった。レナンは一歩も動けず。よって、エスパニョールが先制。

 こんな展開だったので、スペインのカメラはベンチに座るシルバを何度も写していた。モリエンテスも写そうぜ。前半は1-0のまま終了。ボールを支配しているけれど、効率的にボールを運べない。運べても、フィニッシュに絡む枚数が足りない。カウンターを仕掛けさせてもらえないバレンシアの打つ手はなんだ。

 ただし、38分にがんばっていたルフェテが退場。原因は2度のハンド。両方とも故意と判断されても仕方のないものだった。残念。

 ■シルバとビセンテ

 10人になったエスパニョール。リードしているので、守りきれば問題ない。問題は守りきれるかどうか。4-4-1のシステムで後半に臨む。相手のCBやアルベルダのゾーンを埋めていた選手がいなくなったので、バレンシアは簡単にボールを運べるようになった。ゆっくりとしたサイドチェンジでもフリーになれるので、楽ちんなバレンシア。

 そんなことは織り込み済みだとエスパニョール。さっさとDFラインを下げて、後ろでブロックを形成。4-4で守るならば、前で守ろうとせずに後ろで守るのは大正解。ただし、相手にボール支配を与えてしまう→仕掛け放題なので、守りきれるかが問題。

 52分にマヌエル→モリエンテス。ボール運びに人数をかける状況でなくなったので、マヌエルをさっさと下げるエメリの論理的な采配。エスパニョールは55分にロマン→トレジョン。CBの選手を入れて、守備を分厚くしてきました。

 しかし、57分にアルビオルがコーナーで同点ゴール。コーナーは人数が関係ないけれど、何回もコーナーを与える状況を導いたのはエスパニョールなので、まあしょうがない、。

 60分にホアキン→シルバ。シルバが復活。ホアキンを下げるとはびっくり。シルバは中央に入っていったので、右サイドは空になった。ミゲルにお任せ。セルヒオ・ラモスにお任せみたいな状況になるバレンシア。

 シルバの投入で、左サイドに人が集まりすぎる状況にもなったバレンシア。それでも、狭いところをパスで狙ったり、ゴール前でワンツーを仕掛けるなどショーっぽくなってきたバレンシア。やっぱりシルバはうまい。でも、全員が中央よりになりすぎてしまい、数的有利がいかせない状況になってしまう。

 73分にマタ→ビセンテ。ビセンテをサイドにはらせて、相手を横に広げるんだ作戦。ビセンテはパス&ゴーを忠実に行い、何度もチャンスを作っていった。ビセンテのフリーランニングで攻撃のスイッチが入っていくバレンシア。これも良い交代である。

 そして、80分にビセンテが逆転ゴール。モリエンテス→ビジャ→ビセンテと見事な擬似ワンツーでした。ゴール前に人数過多を見事に修正。どこにパス出したらいいんだって言う流れをビセンテの走りが見事に解決。で、試合終了。シルバの復帰戦を見事に飾りました。

 ■独り言

 エスパニョールが悪い意味でやばい。得点の取れる絵がまるで見えなかった。早く帰って来いペーニャ、タムード。エメリの采配はパーフェクトでした。でも相手が1人少ないんだよな。でも、その状況から起こる現象をうまく利用したんだから良し。

posted by らいかーると |22:08 | リーガエスパニョーラ08/09 | コメント(6) | トラックバック(0)
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バレンシア対エスパニョール ~サッカーはショーだ~

僕もヨーロッパサッカーが好きで、
一年くらい前からずっと読ませていただいてます^^

管理人さんの文章おもしろいです!
まじで勉強になります!
変に気取った感じがしないところがイイです!

・・・っとただの感想になっちゃってすみません^^;
専門的なことはわからないので;

posted by 海老 | 2008-12-16 03:58

バレンシア対エスパニョール ~サッカーはショーだ~

ホアキンの交代は残念でした・・・。
スペインでは監督が攻撃的か守備的かどうかを確かめるために「5-4」で勝つのと「1-0」で勝つのはどちらが好みか、というような質問をするらしいですね。
管理人さんはどっちが好きですか?

posted by 灯 | 2008-12-16 11:34

バレンシア対エスパニョール ~サッカーはショーだ~

あの質問って「5-0」って答えちゃだめなんですかねといつも思ってます。そして9本のスーパーゴールと10本の泥臭いゴールだったら10本のスーパーゴール…

「まずどうやって点を取るか、どんな形で攻めるかを先に決めてから逆算してチームを組まないといけない。逆に守備から考えると永遠に点の取れないチームが出来上がる」みたいな感じの内容(アバウトなうろ覚えですが)が以前らいかーるとさんの話であった記憶があるんですが、エスパニョールはまさにそんな感じだったんですね。
バレンシアの方はシルバが入って4-2-3-1にするんですかね、次は復活の松井率いるサンテティエンヌとのUEFAカップですが、まあターンオーバーするんでしょう。リーガはレアル・アトレティコ・ビジャレアルとの3番勝負です、復帰が間に合ってよかったですね。

posted by みけ | 2008-12-16 13:58

バレンシア対エスパニョール ~サッカーはショーだ~

バレンシアはやはりレギュラーのマルチェナとモレッティですね。急造のデルオルノとマドウロはラフプレー酷かった
シルバやビセンテが復活したのは大きいですね。これだけキレてるなら何故前節出なかったんだろうと。ビジャはこの試合のように彼らのサポートがあればやはり脅威です。
ぺリコはやっぱりデラペーニャですよね。彼がいないのはバルサにチャビがいないようなもんでしょう。エースのタムードの存在も大きいですね。選手層が厚いわけではないのでやはり飛車角落ちでは苦しいと思います。

posted by JM | 2008-12-16 15:31

バレンシア対エスパニョール ~サッカーはショーだ~

WOWOWの中継で言ってましたが、セナ曰く、スペイン代表のEURO優勝メンバーはみんな調子を落としてるそうです。
たしかに考えてみるとメチャクチャ当てはまりますよね。活躍してるのは、ビジャとシャビとプジョルくらいでしょうか。

そう考えると、コンディション的な問題で、シルバの怪我とこの時期の帰還は、むしろ良かったのではないかと思えてきました。休めただろうし。マルチェナも怪我してましたし、後半戦2人が活躍してくれれば、CL圏内いけるかもーって思ってます。次からの3連戦が山場です。バルサ戦みたいにズルズル下がって裏取られるバカな戦いだけはしないでほしいっす。

posted by KASHIMA | 2008-12-16 17:12

バレンシア対エスパニョール ~サッカーはショーだ~

コメントありがとうございます。

>>海老さん
いつもありがとうございます。ただの感想でも歓迎です。励みになります。

>>灯さん
1-0で勝つのが好みです。というか、計算して5-4とか無理です。力の差がある場合は打ち合いを望みますが、均衡した相手に打ち合いとか無理です。

>>みけさん
その発想は聞いたことがなかったです。

そうですね。エスパニョールは完全に守備から入ったと思います。それでも、事故で先制できたのだから意地でも勝点が欲しかったかなと。

ターンオーバーをしないって噂があります。アトレチコとの勝負は楽しみですね。

>>JMさん
前節はまだ怪我の調子が悪かったのではないでしょうか。復帰戦がバルサってのもえぐいですし。

タムードは見たかったです。

>>KASHIMAさん
そんなこと言っていたのですか。たまには解説を聞くべきですね。しかも、そのとおりですし。

バイエルンもリベリが絶好調なので、怪我から復帰組がここからカギを握っていきそうですね。

ってことは終盤のレアルやイニエスタには期待です。

posted by らいかーると | 2008-12-16 21:09

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