2008年12月03日
インテル対ナポリ ~ラベッシの登場~
インテルのスタメンは、セザール、マイコン、ゴルドバ、サムエル、マクスウェル、サネッティ、カンビアッソ、ムンタリ、スタンコビッチ、クルス、イブラヒモビッチ。開き直ったモウリーニョ。4-3-1-2でポルトの再来なるか。 ナポリのスタメンは、イエッツォ、サンタクローチョ、カンナバーロ弟、アロニカ、マッジョ、パツィエンツァ、ガルガノ、ハムシク、マンニーニ、ラベッシ、サラジェタ。3-5-2らしい。セリエでは3バックのチームが多いなと。監督はレーヤ。1979年から休みなく監督業を続けているらしい。ある意味、ファーガソンである。 ■ナポリ、グダグダ・時々ラベッシ ナポリのシステムは3-5-2だった。最近の3-5-2はトップ下を置かないシステムが多い。ナポリの場合は、ガルガノを中盤の底に置く形であった。で、最近の3バックといえば、デポルの成功例が非常に身近なのだけど、ナポリは純粋に3バックだった。ちなみに、セリエの3バックの成功例ぽいジェノアはデポル型の5-4-1または3-4-3である。3-5-2で、中盤がフラットは言い過ぎだけど、だいたいそんなイメージである。 4-3-3のインテルだったら、ナポリはもう少し戦えた可能性が高い。最初からクアレスマなりバロテエリがそこにいれば、選手を配置せざるを得ないわけで。しかし、4-3-1-2に変更したインテル。サイド攻撃は色々な選手が担うようになっている。右サイドはクルス、マイコンが、左サイドはマクスウェル、ムンタリ、イブラヒモビッチが基点となっていた。 クルスが流れればCBが対応し、マイコンが攻めあがれば77番のマンニーニが対応しているのだけど、後手後手感は否めなかった。つまり、3バックの弱点がそのまま顕在しているひどい状態である。一番の原因は3-5で守ろうとしても、相手はポジションをぐちゃぐちゃに変えてくるので、各所で数的不利に陥ったこと。 特にサラジェタとラベッシが組織的な守備にかかわらないので、インテルはサネッティやカンビアッソのところが自由だった。サムエルやコルドバの位置が自由だったら、手詰まり感満載だけれど、さすがにカンビアッソたちが自由になったら、インテルだってポゼッションサッカーが出来る。 つまり、ナポリはMFとFWの間のスペースを相手に与えた結果、ボールホルダーに寄せきれない状態が続き、試合の主導権を相手に渡してしまう。寄せすぎたら裏を取られので、引いて守るしかないのだけど、マイコンたちがボールを持てばWBはプレスをかけるふりをしないといけないので、引きこもって守るわけにはいかない。5-4-1にするのも、FWが2枚なので、不可能。 前半のナポリを見ていると、守ることよりも、攻撃に重点をおいた3-5-2なのだろうと考えるしかなかった。SBの位置を上げて、ゲームを作れる中盤の選手をDFラインに入れて試合を組み立てるビッククラブは増えてきている流れにのっているのかのっていないのかナポリ。 そんな状態じゃ守りきれないよってことで、中央からサイドから突破されるナポリ。システム変更により、サイドが空になったことで、クルスもイブラヒモビッチも自由に動けていて楽しそうだった。さらに、両SBも積極的に攻撃参加し、サイドに流れて空になる中央にはスタンコビッチやムンタリが飛び込んでくるので何の問題もない。 さらにサネッティたちは、イブラたちが中央でボールを奪われた後の準備をさせると世界一かもしれない。ゴール前に飛び出すだけでなく、すばやい攻守の切り替えによって、攻撃のターンを延々と繰り返すインテルであった。 そんなインテルは前半のうちに2得点。ショートコーナーからコルドバがボレーで決めると、2点目はすばらしかった。マイコンの縦パスでクルスが右サイドを突破すると、ダイレクトのヒールパス→後ろから走ってきたマイコンがシュート→ムンタリがヒールでボールの方向を代えてゴール。ムンタリがおしゃれに見えた瞬間であった。 2-0。何も出来ずにナポリは終わるのかなと思っていたが、たまにラベッシが中盤に降りてきてボールを奪い返したり、無謀なドリブルなのに相手を抜き去るなどポテンシャルは発揮していた。メッシに何か似ている。 そのラベッシが相手を切り裂いてサラジェタにボールを預ける→サラジェタのヒールキック→これでGKと一対一になったラベッシはループで決めて2-1になってしまった。2人だけで点を取ってしまったナポリ。ラベッシは相当すごい選手かもしれない。 35分くらいのラベッシの得点で、ナポリが息を吹き返す。もともと。4-3-1-2なんて、ろくに守備の形が組めないのだから、落ち着いてボールを回せばボールを持てるわけで。ラベッシがチームに落ち着きを与えて前半が終了。 ■逆転の展開 モウリーニョが4-1-4で守備を形成したがるのは、この形があまり穴がないからである。バルサのCBのように、繋げてドリブルで突っかけられる選手は意外と少ない。なので、4-1-4-1は結構えぐい。ちなみに5-4-1もかなりえぐい。 で、モウリーニョの4-3-3がインテルで機能しなかったのは、WGが攻守にどうしようもなかったということに尽きる。SBの攻撃参加を好まないモウリーニョからすると、WGは独力で。ロッベン型でとなる。さらに相手のSBの守備を担当しないといけないハードワーク。クアレスマとマンシーニには荷が重いのかな。 4-3-1-2はトップ下の選手とFWの選手の守備の役割がちょっと難しい。スタンコビッチは中盤のラインに入ったり入らなかったり。FWはラベッシのように、気まぐれに守備をしたりしなかったり。一番ありがちなのは、トップ下の選手を相手のCBに当てて、FWの選手をサイドの守備を担ってもらう。今日は3バックなので、そんな必要はないから、攻撃参加したらチャンス。 ちなみに、今日のインテルは前線の3枚が何ともいえない守備をしていた。それは前半のナポリのラベッシ×サラジェタのようで。つまり、インテルは予想通り4-3で守ることになり、中盤に理不尽な負担がかかる後半戦となった。理不尽な負担を少しでも和らげるのは引きこもって守るしかなく、インテルは相手にボールポゼッションを与えてしまう形となる。 後半になると、ガルガノが試合を作る姿勢を明確になるナポリ。左サイドの77番は個人技に自信があるようで何度も仕掛けていた。一番はラベッシだったけれど。 インテルはカウンターの選択肢しか残っておらず、イブラヒモビッチが単独で何度か突破していた。途中から、アドリアーノが登場。イブラヒモビッチを休ませなかったのは、恐らくクルスよりも単独で何か出来そうなアドリアーノに期待みたいな。ということは、この状態を解決するすべがいまのところモウリーニョにはないってことだろう。 試合を落ち着ける選手もいないインテルは特攻を繰り返し、ナポリにも攻め込まれる場面が目立ったが、サムエルを中心に決定機を作らせないインテル。逆にサネッティのドリブル突破やイブラヒモビッチの個人技で得点を取りそうな気配を残したまま試合が終了した。 ■独り言 付け入る隙はあるけれど、4-3-1-2のインテルはちょっと強い。切り合いにも強そうである。にしても、なぜにCLで勝てないのだろうか。呪いか。
posted by らいかーると |09:35 |
インテルチャンネル |
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インテル対ナポリ ~ラベッシの登場~
この試合のゴールシーンはどれもかっこよかったですね、あれだけ綺麗なヒールは実際にやるよりむしろゲームで再現しようとする方が難しいかも…子供とか、あんなゴールを見た日には次の日の練習で、やってみようとみんなでモノマネ大会してそうです。
守備ではサムエルのスタメン復帰が大きいと思います、近年は不遇キャラとなってますが今シーズンこそ完全復活に期待。コルドバとのコンビは守備面での隙はありませんが、最近流行りの繋げる/組み立てられるCBというわけではないので、ここを周囲がフォローする体制作りができるかがCLの鍵を握ったりして?
ムンタリには大ブレイクを期待しています、個人的な事ですが3年ぐらい前から「いつかエッシェン以上の評価を得る選手になる」と勝手に思ってるので。エッシェン凄すぎるから非常に難しいですけど…
posted by みけ | 2008-12-03 14:52
インテル対ナポリ ~ラベッシの登場~
ラベッシいいですよね!今季のジェノア戦の時に初めてみたのですが、ボールをもつたびワクワクさせられる選手でした。メッシよりパワーのあるドリブルは爽快です。
優秀なウイングって今はあまりいませんよね。もしいつかモウリーニョが3トップをやるって時には誰を獲ってくるのでしょうね。
posted by 灯 | 2008-12-03 17:25
インテル対ナポリ ~ラベッシの登場~
感心しましたよ。
>4-3-3のインテルだったら、ナポリはもう少し戦えた可能性が
3トップに3バックで応ずることは、まったく考えていないはず。
2トップのインテルだからこそ、ナポリは3バックのままで臨んでいる。本格的な3トップだったら、どんな変更があったのか、だいたい想像できそうなもの。
>3バックの弱点がそのまま顕在しているひどい状態
まるで見えていないようだ。録画して、繰り返しご覧になるよう、まじめにお勧めする。おかしくない分析を、切にお願いしたい。
posted by てれびげーむ | 2008-12-03 22:56
インテル対ナポリ ~ラベッシの登場~
なるほど。通りすがりさんが上から目線でわかっている人を演じてるわけですね。揚げ足を取ったふりをして自己の主張や意見は意図的に隠すことによって、相手の反論まで防いでいるわけですね。完璧だ。完璧すぎる・・・。何が目的かわからないほど完璧にクソだ。
posted by る | 2008-12-03 23:35
インテル対ナポリ ~ラベッシの登場~
コメントありがとうございます。
>>みけさん
かっこよかったです。ただ、このゴールシーンがどれだけ日本で流れたかはあまり期待できません。ぜひとも真似してほしいアイディアだと思います。
サムエルは完全に復活ですね。レアルにほしいくらいです。そこを誤魔化せれば非常に面白くなると思います。現実的にはセザールの足元次第ですかね。
ムンタリ。彼がいなくなったせいで、ポーツマスがえらいことになっています。ビッククラブで結果を出せば、エッシェンなみの評価が一般的に得られるかもしれませんね。
>>灯さん
ラベッシのドリブルは面白かったです。アグエロのように体も異常に強かったのが印象的でした。アルゼンチン人はどうなっているのでしょうか。
最近ではリベリ、ロビーニョあたりでしょうか。
>>てれびげーむさん
どのあたりが感心したのか具体的におっしゃっていただけると非常に助かります。個人的にはデポルやジェノアのような衝撃はありませんでした。
ちなみに3トップのくだりについてですが、その変更を望んでかいたものです。3-5-2のまま臨むよりは、そっちのほうがはっきりしそうなので。
>>るさん
お気遣いありがとうございます。
ただ、たまに本当にわかっている人だったりするのでようわかりません。前にそんなことがありました。
posted by らいかーると | 2008-12-04 00:01
インテル対ナポリ ~ラベッシの登場~
ナポリ視点で考えて、インテルがハナから3トップならばそれに対応した布陣に変更する準備もあったけど、2トップだったので3バックで試合に臨んだ。でも相手のサイドを突こうとする動きが巧みだったために結局弱点を突かれる羽目になった・・・・ということでしょうか?
posted by 端 | 2008-12-04 00:52
インテル対ナポリ ~ラベッシの登場~
ナポリでのラベッシを見たのは初めてでしたが、確かに彼は凄いですね。騒がれるのも判る気がしました。
そんなラベッシですが、代表ではレベルが一段落ちる選手なんですよねぇ。。。
オリンピック代表の時はまるで使い物になってませんでした。抜けないわパス出さないわで。
個人での突破力に秀でた彼のライバルがメッシテベスアグエロならしょうがない気もします。サラテやイグアインが控え未満なんだもの
我慢して新しい味を身につけてくれ、ラベッシ。
インテルの4-3-1-2、ムンタリがひょこひょこ顔出してくれるおかげで、さらに攻撃力が増した気がします。
そんなインテル相手に、サイド鉄壁・中それほどっていう守り方をしたらどうなるんだろう。
イブラクルスやマイコンマックスがサイドに顔を出せなくなったらどうなるのか。
でも、ムンタリがひょこひょこ顔出してくることを考えたら、やっぱり中央突破も強そうですね
posted by 駆け出し | 2008-12-05 12:37


