2008年11月30日
セビリア対バルセロナ ~意外性をなくしたセビリア~
セビリアのスタメンは、パロップ、ナバーロ、エスキュデ、スキラッチ、モスケラ、アドリアーノ、マレスカ、ファシオ、デムル、カヌーテ、ルイス・ファビアーノ。残念ながら、ヘスス・ナバスは累積で出場停止。モスケラがスタメンに定着している。なぜにファシオがスタメン。。。 バルセロナのスタメンは、バルデス、プジョル、ピケ、マルケス、アウベス、ヤヤ、ケイタ、シャビ、アンリ、エトー、メッシ。CLも勝ちきったので、いい雰囲気でセビリアのホームに乗り込んできた。 ■メッシとアンリ バルサの選手の配置に変化が現れた。マルケスとピケの位置が逆。いまいち記憶にない出来事だった。前例はあるのでしょうか。マルケスが右CBをやるメリットは、得意のレーザービーム・サイドチェンジガ見られること。これが左SBだと、単なる精度の高い縦パスになってしまう。ちなみに、マルケスは逆レーザービームを披露することはなかった。付け加えると、ピケがマルケスのようなボールを蹴っていた。 なぜ位置を入れ代えたのですか、、、と聞かれれば、恐らくアウベスのカバーリングをピケに任せることだろう。さらされたら無力のマルケスの横には守備の達人プジョルを配置している。攻撃のメリットよりも、守備のメリット。これはセビリア対策かもしれない。だって、ヘススナバスもアウベスもいない右サイドを恐れる必要はないだろうって。 セビリアのシステムは4-2-3-1。カヌーテが中盤におりるよくある形である。ファビアーノよりも、カヌーテのほうが守備面で計算がたちからだろう。相手の裏に飛び出して逃げられそうなのはファビアーノだし。 シャビにはマレスカ、ケイタにはファシオをつけて組み立てに参加させない作戦。ケイタはあまり幅広く動かなかったので、ファシオ対ケイタはあまり目立たなかった。その代わりに、シャビは幅広く動き回りマレスカとのやりあいは各所で見ることが出来た。どこまでもついていくマレスカ。 バルサ対策としては、非常にオーソドックスなやり方。ただし、バルサもその対策として繋げるCBを配置している。ただ、ヤヤとケイタがやっぱりボール回しに加われないので、せっかくCBから楔のボールが入っても攻撃が加速しない悪循環であった。ヤヤとケイタはドリブルのほうがボールを運べそうな予感。毎回は無理だろうけど。 そんなわけで、無理の出来る選手募集。となると、出番はメッシとアンリ。アンリはピケからのロングボールをうまく処理していた。これがアンリというハードルさえなければ、左サイドでボールがおさまり、攻撃の組み立てに貢献できる選手と評価されるだろう。アンリじゃなければ。 メッシも中盤に降りてきて、シャビの下がったことによって発生したスペースをうまく使っていた。メッシが中央に入ってきても、サイドはアウベスが上がってくるので、チームのバランスが壊れることはない。アンリやメッシがボールを持つと、攻撃の可能性を感じさせるバルサであった。 よって、セビリアは守備から入り、うまくバルサの攻撃を凌いでいた。メッシやアンリが上記のような仕事をする状況に追い込めたのはさすがである。問題は攻撃。アドリアーノがアウベス相手にモチベーション全開で勝負を挑む以外はFWにまかせっきりであった。 しかし、そこはリーガ最強とうたわれたファビアーノとカヌーテ。数少ないチャンスを確実にフィニッシュまで持ち込む力技はさすがであった。セットプレーや裏への飛び出しでチャンスを作っていくセビリアだったが、なんとなく入りそうな雰囲気はない。おしているのだけどね。 逆にバルサが先制点を入れる。メッシのポジショニングがすべてだった。シャビが前線に上がったことによって発生したスペースでボールを受けるとシャビへ。こぼれだまをエトーさんが押し込んでバルサが先制。縦に多くの選手が並ぶことで、相手の3ラインの間に選手を送り込む流行りそうで流行らない縦ギャップでバルサが均衡を破る。 アンリとメッシさえ絡まなければ、どうにかなりそうなバルサ。彼らに届くボールの回数を減らす努力をセビリアはしているのだけど、やっぱり昨年に比べると、なぜお前がそこにいいるんだとか、カペルの足が速すぎるといった武器が不足している。アドリアーノが好調なので、カペルはベンチにいるのだろう。前半は終わり。 ■ヒメレスの考えは 後半になると、負けているセビリアは全体的なラインを上げ始まる。攻撃に枚数をかける熱血ヒメレス監督であった。だったら、カウンターや相手のギャップ狙いでメッシを中央で使い始めるバルサであった。こういう采配が非常ににくい。 ただし、バレンシア戦では続いた熱血プレスがバルサ相手では続かない。そんなに走らされた記憶がないので、ちょっと不思議だった。もともと、カヌーテたちはエトーのようなプレスをするわけではないので、難しいのだろう。前半のカヌーテの守備の役割は正直いって、周りを助けているかどうか微妙であった。 そんなわけで、徐々にバルサが流れをつかんでいく。というよりも、前半よりも相手に決定機を与えない状況になっていく。最初に動いたのはセビリア。52分にデムル→カペル。そのままカペルは右サイドに入っていた。アドリアーノをSBにするかと思ったが、モチベーションの高いアドリアーノをそのまま左サイドで。 で、右サイドのカペルがまったく仕事をこなせなかった。縦に突破してもいちいち左足に持ち帰る間に相手が戻ってくる最悪の状況で、さっさと左サイドに移動すれば良いのにと。で、実際に移動したのだけれど、今度はカペルにボールを届ける選手がいない現実。昨年はアウベスのサイドチェンジで簡単に一対一を申し込めたカペル。今年はアウベスのサイドチェンジがないので、苦労しそうなカペルであった。 62分にマレスカ→ロマリッチ。前節ではゲームメイカーとして活躍したマレスカ→ゲームを作ることを期待してロマリッチ。なんだかもったいない交代策の使い方である。カペルやアドリアーノにしっかりボールを届けるのがロマリッチに期待されたのだろうが、右サイドに移動したアドリアーノ、自分の好きな状態でボールをもらえないカペルともに届けてもしょうもない状況に陥っていた。 そうこうしている間に、メッシがありえないゴールを二度も決めて3-0でバルサが勝利した。ナバス不在のセビリアだったら、もう少し危なげなく勝てるかなと予想していたが、前半はちょっと危なっかしかったけれど、見事に勝ってしまったバルサであった。 ■独り言 セビリアの特殊サッカーを良い意味でも悪い意味でも破壊したケイタ。今のところ、バルサではあまり良い働きをしているとはいえない。ヤヤはなんだかんだ守備面でブスケッツとの違いを表現しているので救いがあるが、ケイタはどうだ。グジョンセンが良すぎるので、ちょっと困ったケイタ。ケイタとヤヤの同時起用に関しては、メッシがいれば何とかなりそうな気配である。 そのメッシはやはりプレーの幅が広がった。それにはアウベスの存在感が非常に大きい。アウベスがセビリア時代の神出鬼没さをバルサで発揮しそうな気配はないが、バルサスタイルにあってきているのかなとなんとなく感じた。あわせているのかもしれないけれど。
posted by らいかーると |19:54 |
バルセロナ/08/09 |
コメント(11) |
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セビリア対バルセロナ ~意外性をなくしたセビリア~
ヒメネス監督だった気が。揚げ足とってすいません。
グジョンセンはジョーカー的扱いになってるんでしょうね。イニエスタが帰ってきたら、ケイタの所を任せるのがいいと思います。イニエスタをアンリの位置で使うか、ケイタの位置で使うか、どちらが良いと思いますか?
posted by 端 | 2008-11-30 23:13
セビリア対バルセロナ ~意外性をなくしたセビリア~
wowowの解説ではアンリは衰えから
アーセナルの時のようにはシュートを打てなくなった、
と言っていましたが、
そう言う可能性もあるけど、
アンリなりにバルサスタイルにしている、と言うのが
より大きな理由なのではないか、と思っています。
それからカペル。
今年は、まだあまりプレーを見ていないのですが、
この試合では全然でした。
ま、去年も全然な時もあったので、
ボチボチ良くなると思われ。
超人2トップは大好きなので
がんばってほしいセビリア。
あまりwowowで放送してくれません。
posted by h2o | 2008-12-01 00:47
セビリア対バルセロナ ~意外性をなくしたセビリア~
メッシはすごかったですね。
激しいプレッシャーを受けまくって
審判にファールをアピールしてたけど
取ってくれないから
途中で意地でもドリブルでゴールしてやるって感じが見え隠れ。
それで実際取っちゃうんだから、この人鬼だわって思いました。
メッシの1点目は何が起きたんですかね。
GK全く動けなかったですからね。
posted by KASHIMA | 2008-12-01 03:38
セビリア対バルセロナ ~意外性をなくしたセビリア~
アンリに関してはポジションの違い、リーガでのスペースの差などありますが、シュートに関してはボールの違いなどはないでしょうか。
前から気になっていたのですが、プレミアの試合では異常にミドルが決まったり、ボールの伸びが違うなと。
ボール自体の違いや空気の入れ方などに差はないのでしょうか、どなたかご存知の方は教えて下さい。
posted by もたもたもった | 2008-12-01 07:42
セビリア対バルセロナ ~意外性をなくしたセビリア~
セビリアはアウベス・ナバス不在、カペル不調(怪我)がこたえてましたね。昨季と違って殆ど両サイドの脅威がなかったですね。アドリアーノのみ孤軍奮闘で何度もいいクロスで脅かしてました。前半は同点・逆転してもおかしくなく、ピケ→カヌーテのは本来PKとるべき。バルサが幸運。
バルサはCBがピケで守備が相当バタついてましたね。
ヤヤ&ケイタも創造性にかけるので、グジョンセン&ブスケのほうがいいと思う。しかしエトーとメッシのスピードは異常ですね。この2人の存在が勝敗を決めたのでしょう。
posted by JM | 2008-12-01 12:25
セビリア対バルセロナ 〜意外性をなくしたセビリア〜
マイコンが君臨しているからアウベスが控え、先日のエントリーで取り上げられたラフィーニャがベンチにも入れないブラジルの右SB…他国と比べ異次元ですね。これで誰か左に回れたら監督も万々歳なのでしょうが…真逆の左ウイングに転職して代表復帰を果たしたマンシーニは偉い。
メッシはバロンドールも可能な勢いですが妥当にC.ロナウドでしょうね、あれってシーズン単位でなく一年単位で区切るからこういう時が色々大変ですね。
posted by ゆうた | 2008-12-01 13:47
セビリア対バルセロナ ~意外性をなくしたセビリア~
セビージャはこれでいいんでしょうかね・・・。得点がかなり減った・・・。マドリー戦はナバスが戻ってくるので期待します。
posted by カヌテ | 2008-12-01 14:41
セビリア対バルセロナ 〜意外性をなくしたセビリア〜
久しぶりにキャラのある対戦相手でしたね。
ルイス・ファビアーノの口封じやフレブのトラップミス、ロマン派解説の方の前半ロスタイムの勘違い(?)などオモローな場面も多い試合でした。
それとアンリにスペースが出来てましたね。フィニッシュに迷いはあるけどコンディションは良さそう。今後3試合は引いて守る相手ではない(バレンシアは引いて守るかな?)のでやってくれそうな気がします。
あと、マルケス⇒アンリのサイドチェンジが見たい。あれには早朝からゾクっとします。もとの右にもどしてほしいな。ホアキンかビセンテのどっちをケアするかによりますかね。
posted by D | 2008-12-01 17:34
セビリア対バルセロナ ~意外性をなくしたセビリア~
管理人さんの言う伊達男は、チームの為とあらばあそこまで執拗なストーカー(笑)になれるのですね。驚きました。
マルケス、ピケの位置関係は初めて観ましたね。
それにしてもピケの存在は大きい。カバーリングができて、普段と逆の位置でもマルケス並みのサイドチェンジや楔パスもできるって素敵です。
ファシオもCBで使えばいいのに。
posted by Nari | 2008-12-01 18:45
セビリア対バルセロナ ~意外性をなくしたセビリア~
コメントありがとうございます。
個人的には、今季のセビリアにはがっかりです。なぜ評価が高いのかまったく理解できません。嘘です。結果を出しているから評判がいいのでしょうね。
>>端さん
ご指摘ありがとうございます。
イニエスタはアンリの位置で良いと思います。イニエスタ、シャビにしてしまうと、困ったときに流れを変えられそうな気配です。
>>h2oさん
衰えだと自分も思います。緩急や間合いで抜くのもアンリらしくはないわけで。ギグスに似てきたイメージがあります。ベテランの技で勝負みたいな。
カペルはコンディションで天国地獄が決まりそうですね。
>>KASHIMAさん
いつも強引に決めちゃいますよね。リアルキャプテン翼かってくらいです。恐らくシュートのスピードと変化にパロップがついて行けなかったのだと思います。
>>もたもたもったさん
確かに最新鋭のボールはグニャグニャしていますからね。リーガとプレミアのボールの違いはわかりません。感覚としては、ナイキのボールが意味不明な変化をします。
>>JMさん
確かにあのカヌーテへのアタックは可哀そうでしたね。前半はちょっとバルサよりの判定だったと思います。
>>ゆうたさん
バロンドール当たりましたね。バロンドールの呪いってまだ有効でしたっけ。いつも怪我するんですよね。
左は誰もいないのでしょうか。マルセロ頑張れ。
>>カヌテさん
ダメです。
>>Dさん
ピケも何度かさりげなくロングボールを通してましたが、マルケスとは球筋がまったくことなりますね。アンリもロナウジーニョのようにイメチェンでしょうか。
>>Nariさん
あの位置関係をいつまで続けるのかは見ものです。ミリートが帰ってきたら、ピケがアンカーになったらちょっと面白いです。
posted by らいかーると | 2008-12-02 21:20
セビリア対バルセロナ ~意外性をなくしたセビリア~
初めまして。いつも楽しく拝見しています。
マルケス、ピケの位置ですがCLのリスボン戦もそうでした。
あと昔のプジョル、マルケスでも。相手関係で試合中に変わったりとかしてました。
posted by ある | 2008-12-03 02:39


