2008年11月26日
インテル対ユベントス ~開き直ったか~
インテルのスタメンは、セザール、マイコン、サムエル、マテラッツィ、マクスウェル、カンビアッソ、ムンタリ、スタンコビッチ、サネッティ、アドリアーノ、イブラヒモビッチ。このメンバーだと、4-3-3はありえなそうな雰囲気。とうとう自分の型でなく、チームの型にあったシステムを選択したのかモウリーニョ。 ユベントスのスタメンは、マニンガー、グリゲラ、レグロッターリエ、キエッリーニ、モリナーロ、マルキオンニ、シスコ、チアゴ、ネドヴェド、アマウリ、デルピエーロ。世界で一番隙のない4-4-2を実行できるチーム。それがユベントス。チアゴがスタメンだってのが実にうれしい。 ■システムを気にしなくなったモウリーニョ 1分にチアゴが自滅してマルキジオが登場。マルキジオも繋げる選手だがチアゴほどではない。期待の若手だけれど、こういう大きい試合で自分の個性を発揮できるかどうか非常に楽しみである。 結果を言うと、自分の個性を発揮でいている場面は非常に少なかった。前半の終了間際に狙い済ましたミドルを打ったくらいであった。他にはボールを持つ→ボールを前に通そうとするが無理で違う選択肢。この前に通すのをやめるというタイムラグが、ユベントスの攻撃のスピードに結構影響を与えていた。 インテルのシステムは4-3-1-2。管理人は見たことがないが、昨年の形である。バラックとシェフチェンコが加入したチェルシーでも見られた形であったが、チェルシーのそれは本当にひどかった。ドログバとシェフチェンコがろくに守備をしないで、バラックの存在理由もいまいち。で、4-3で守ることになり、ランパードのポジショニングが下がり、攻撃はドログバのみになった懐かしい記憶。 ユベントスのシステムはいつもの4-4-2。高いDFラインが最大の特徴。デルピエーロとアマウリが2人の関係で得点を上げてしまうことがある。今日のアマウリはボクシッチに見えた。日向君のような強引なドリブルと献身性を兼ね備えたアマウリはめちゃくちゃいい選手である。 4-3-1-2対4-4-2。最大の違いはラインの数と人数の配置。特に後者が試合に影響を与えた。インテルの序盤の狙いは徹底した裏狙い。ユベントスのDFラインが高いのはみんな知ってる。だから、徹底的に裏を狙おうぜと。3トップで全員に裏を狙わせるよりは、キエッリーニ×レグロッターリエにアドリアーノ×イブラをぶつけて裏を狙ったほうが良い。真ん中で数的同数を作って、SBがカバーリングできるかな作戦。 アドリアーノとイブラが裏を狙う。そこにボールを送り込むのは誰だ。精度の高いボールを蹴るにはフリーな状態を作りたい。フリーな状態を作るならば、どこが相手のシステムの穴か。相手のシステムは4-4-2。基本的に前プレにチームである。ただし、だからといって、相手のペナまでプレスに来ることはない。ここで答えが出る。DFラインをちょっと下がり気味に設定して、ボランチを3枚にすれば、圧倒的な数的有利の出来上がり。 いつもだったら、もっとボールを追い回すアマウリたちが今日はおとなしかった。その原因は無駄走りになることが目に見えていたからだろう。25分過ぎからネドヴェドが中央に来て、数的不利を打開しようとしたけれど、チームメイトがそのネドヴェドの意図に気付くことは、少なくとも前半のうちには訪れなかった。 そんなわけで、インテルが狙い通りにロングボールを裏に蹴りまくる。案の定オフサイドになるし、競争になっても相手が先に追いつくが、これでCBの体力を削ったり、DFラインがいつもよりも低めになれば、ポストプレーがやりやすくなる。 ユベントスは相手の低い位置で数的有利作戦にどう守るべきか最適な解を探しあぐねているようだった。インテルはスタンコビッチがアドリアーノたちをおとりにして2列目から飛び出すなど、徐々にDFラインを破り始める。で、ユベントスは仕方なくDFラインを少し下げて対応。すつろ、インテルはロングボールを裏でなくイブラに狙ってチャンスメイクを狙う。 WGがいないので、サイドに流れ放題のイブラは非常にやりやすそうに見えた。また、右サイドはマイコンが積極的に攻撃参加していた。アドリアーノとスタンコビッチも両サイドに攻撃を形成。ゴール前にはムンタリが飛び込んでくるおまけつきでインテルが決定機を作っていく。 4-3-1-2なんだから、こっちはSBから攻撃だってことで、ユベントスはモリナーロにボールを集めて攻撃を開始。しかし、スタンコビッチがサイドの守備を行ったり、サネッティ×ムンタリ×カンビアッソがゾーンを越えてプレスに来るので、システムの弱点はほとんど隠されてしまっていた。4-3で守る場合は、これくらいの選手をそろえないと厳しいってこと。 中央にチアゴがいれば。また状況は変わったのだろうが、シッソコがゲームを組み立てようとするのではちょっと苦しい。ただし、シッソコの守備はマスチェラーノに匹敵するといってもよい出来だった。 ユベントスの頼みのデルピエーロたちも復活したサムエルと気合十分のマテラッツィの前にチャンスを作れないまま前半が終了。不気味なのはネドヴェドで、ポジションを移動して何かをやらかしそうな気配がある。 ■チアゴ。。。。 後半になると、インテルが妙に守備的に見えた。原因はムンタリたちの運動量が落ちたのか、このままでオーバーペースで死ぬから抑えたのかはわからない。前半に見られたロングボールに対して、前半は走って支えていたムンタリ軍団。後半はムンタリしか走っていなかった。ちなみに、マイコンも走っていた。攻撃参加していいよといわれて、箍が外れたようである。 中盤が下がり気味になったので、イブラたちは孤立することになる。そばにアドリアーノはいるけれど。それでも問題ないかと思ったが、後半のユベントスのCBは長いパスに足して出足が改善されていた。優先順位はインターセプト。ボールを触られたら終わりじゃってことで体を張った守りでインテルの極悪FWを前半よりも抑え込むことに成功。 前半に比べると、後半のほうがボールを持てるユベントス。しかし、チアゴ不在がここでも響いてくる。せっかくボールを持てても、味方に良い状態でボールを繋げないし、インテルは守る気満々なので、各所で数的有利を作っていく。ただし、スタンコビッチのポジショニングは謎だった。 インテルは放り込みで省エネサッカー。ユベントスは攻め倦む格好となった後半戦。インテルがたびたび裏をついていて、ユベントスはなかなか決定機が作れない。ネドベドも仕事をできていなかった。FK狙いの仕掛けもあまり見られなかった。 で、試合が動いたのはセザールのゴールキック。アドリアーノがつぶれて、イブラのミスシュートがフットサルで言うファー詰めのような形となり、走り続けたムンタリが報われた形となった。 ユベントスはカモラネージ、イアクインタを投入。ただし、ポジションを入れ替えただけで、カモラネージはマルキオンニとの違いを見せ付けたが、妙な気合をまとっているインテルの前にゴールを奪うことは出来なかった。勝利したインテルはめちゃくちゃ喜んでいた。なんだかんだ、ユベントスの壁は大きかったのだろう。 ■独り言 モウリーニョがシステムにこだわらなくなれば、ちょっとインテルは面白くなりそうな予感。次は好調らしいナポリで非常に楽しみである。
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posted by らいかーると |08:46 |
インテルチャンネル |
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インテル対ユベントス ~開き直ったか~
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初めて拝見しましたが、おもしろい文章で楽しめました。
posted by ななし | 2008-11-26 13:25
インテル対ユベントス ~開き直ったか~
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この試合、インテルの狙いがわかりやすかった為インテルFWとユーべDFのやりあいが非常に見ごたえありました。
>>世界で一番隙のない4-4-2を実行できるチーム
かなり納得な意見でした。特にカメラ引いた時なんかに注目するとユーべのDFラインはすごい綺麗でしたね。
posted by へたれ | 2008-11-26 14:14
インテル対ユベントス ~開き直ったか~
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失点シーンでマニンガーはプレーを途中でやめていました。オフサイドだと思ったと彼は言っていましたが、やめていなければ止めれたかもしれないし、あのプレーは残念でした。監督としては自分のチームの選手があんな自分の判断でプレーを止めたらどう思いますか?あの場面では仕方ないんでしょうか。
posted by アレ | 2008-11-26 17:33
インテル対ユベントス ~開き直ったか~
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モウリーニョの4-3-1-2はポルトでCL制覇したときにやってたシステムですよ。んで1のデコが素晴らしかったと。チェルシーの時はジョー・コールが1を務めていたら面白いかな~と思ってたんですけど怪我でほとんど出れませんでしたしね。大失敗と・・・。
インテルはこれから面白そうですね。アドは反省したのか?ウイングは復活するのか~?とか。
posted by バティ | 2008-11-26 18:33
インテル対ユベントス ~開き直ったか~
コメント投稿者ID :
シソッコのフィルターっぷりはすごいですね。
リバプール在籍時の対バルセロナ戦を思い出しました。
インテルはクアレスマとマンシーニがフィットすれば戦術の幅が広がりそうですが、まだ時間がかかりそうですね。
posted by N | 2008-11-26 18:50
インテル対ユベントス ~開き直ったか~
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コメントありがとうございます。
>>ななしさん
ありがとうございます。ためになります。
>>へたれさん
見応えありましたよね。CLをスルーしましたが悔いはまったくないです。
>>アレさん
GKは枠の外のシュートに対して、反応が遅れる習性を持っています。だからフットサルのファー詰めが有効なわけで。オフサイドだと思って動きをやめたよりは、もともと反応できなかったのではないでしょうか。
個人的にあれはしょうがないよなって思います。
>>バティさん
ポルト時代のころは世界に目を向けられる状態でなかったので、まったくどういうサッカーをしていたかわからない悲しい現実です。
>>Nさん
こんなに凄くなるとは思いませんでした。クアレスマたちには期待しています。
posted by らいかーると | 2008-11-26 20:07
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