2008年08月28日

ドルトムント対バイエルン ~最初から10人で戦え~

 ドルトムントのスタメンは、ツィークラー、シュメルツアー、ヒュンメルズ、スコティッチ、ルカビナ、クリンゲ、ケーヒル、ハイナル、ヤクブ、バルデス、ジダン。攻撃的で有名な選手が多い。怪我人にはスイスのエーズ、フレイがいる。一番楽しみなのはケーヒル。なかなかブレイクしないね。

 バイエルンのスタメンは、レンジング、ラーム、ブイテン、ルシオ、レル、ファンボメル、オットル、ハミル、シュバ、トニ、クローゼ。だいぶスタメンをいじってきたようで。あれか焦ったクリンスマン。さっさと最適解を見つけられたらいいね。EUROで不振を極めたトニやいかに。

 ■どうしたクリンスマン

 バイエルンのシステムは謎。正確に言うと、オットルがどこにいるかさっぱり。先週のクロースもほとんどさっぱりだったから、バイエルンなりの考えがあるのかもしれない。多分、4-4-2の菱形か、4-1-3-2ってやつかと。シュバとハミルのポジショニングを見ている限り、後者なのかなと。

 スタメンをいじってきたので、ファンボメルのワンボランチをやめるのかと思ったが、そんなことはなかった。継続。ファンボメルは先週と特筆するほど動きに変化はなかった。つまり、これでOKということなのだろう。常識的に考えて、この出来でスタメンをこの形を継続する理由がまるでわからない。

 わかった!!!トニが復活したからだよ。別のDFラインからボールを前線まで運ばなくても、トニに放り込めばいいじゃんと。それだったら、ファイターのファンボメルと中盤の底に配置するのも納得だだって。

 でも、バイエルンはトニに放り込む気配もなし。GKもボールをSBに渡して攻撃開始。謎なチームである。しかも、ドルトムントがしっかり前線から守備を行ってきたので、バイエルンは大混乱。苦し紛れに前線に蹴るか、慌ててGKに戻す場面が多々見られた。

 ただし、前線にボールが入れさえすれば、何とかなりそうな気配はある。問題はいかにして前線にボールを届けるかだろう。頼みの綱のゼロベルトは軽傷でベンチ外。他に大怪我している人でも良いけど、誰かいるのだろうか。それとも、リベリにボールを運ばせるのだろうか。

 さらに言うと、ボールを引き出す動きが本当にない。ハミルやシュバが中盤まで降りてくれば良いのに、そんな動きは皆無。もっと言えば、クローゼは何をしているんだと。2006年にヘディングだけじゃないことを証明してから、器用な選手だと思ってたが、前線で待っているだけだった。

 誰も助けに来ない→ドルトムントの激しいプレスの前にバイエルンはボールを失いまくり、ショートカウンターをくらいまくる。ドルトムントの攻撃の中心はジダン。献身的な守備と両SHへのフォロー&ポストプレーと大活躍であった。その姿は本物ジダンのようで。
 
 8分にドルトムントが先制。恐らくドルトムント陣内からのスローイン出発。相手陣地からのスローイン→ボールを前線に運ばれるのはしょうがないとして、守備がDFしかいないのはなぜだ。DFとファンボメルと他の前線の選手の距離が開きすぎのバイエルンであった。シュートはポーランド代表のヤクブ・ブワシュチコフスキが素晴らしいアウトサイドシュートを決める。

 その後もドルトムントペース。ヤクブ、クリンゲ、ジダン、バルデスの献身的な守備に後ろの選手もラインを上げて応援。組織的な守備の前に、バイエルンは単発的な攻撃しかできていなかった。それにしても、ドルトムントの前線の選手は強力。さらに中央のハイナルもドリブルで仕掛けられる選手のようで、末恐ろしい。

 そして事件がおきる。23分にファンボメルが退場。2枚目のイエロー。いったい何をしにきたんだか。ただ、何かそれで退場かよみたいな空気はあった。時間的にも。ドルトムントは帳尻合わせに注意である。

 ただし、これで試合は意外な展開を迎える。まず、23分という微妙な時間。ハードワークをしていたドルトムントにも疲れが見え始める時間で相手が1人減った。あれ、運動量落としても良いのみたいな。それと同時に、上手く噛み合っていた守備だが、相手の形が変わるので、ちょっと様子見だなと。

 そしてバイエルン。交代はなし。解決策はシュバとハミルとオットルのポジションニングを下げること、ついでにFWも下げること。これで、問題が解決するからサッカーは面白い。

 DFラインからボールを引き出す選手の枚数が増え、ボールが中盤を経由する回数が格段に増える。で、FWの距離間も悪くないので、攻撃がスムーズになり始める。また、少しボールを運べるようになったので、トニがゴール前で高さ勝負をすることができるようになった。

 よって、バイエルンが意外にも攻撃を開始する。1度変わった流れを取り戻すのは困難で、ドルトムントはちょっと苦労。今までは相手にチャンスを作らせていない&チャンスを作っていたのに、お互いがチャンスを作り出す嫌な展開へ。

 ロスタイムに、俺たちの形といわんばかりに高い位置でボールを取り戻して、最大の決定機を迎えたドルトムント。しかし、ジダンのパスをバルデスが外してバイエルンに止めをさせなかったのが悔やまれる前半戦だった。

 ■クローゼ→ボロフスキ

 後半の頭から登場。ボロフスキ。中盤を厚くしよう作戦か。で、このボロフスキが非常に良い。中盤でボールを受けて、相手を交わしてパスといわゆる無理が出来る選手で、リベリの代役にはぴったりなのかと。

 また、ドルトムントは鬼プレスをする体力がどうもないようで、落ち着いた展開に持ち込もうとしたが、かえってバイエルンのペースになってしまう。コーナーの数やラームの攻撃参加が増えて、徐々に得点の気配が漂ってきたバイエルン。

 しかし、ドルトムントもセットプレーでやり返すが、ゴールラインすれすれでシュバがクリアーしたり、レンジングのスーパーセーブで九死に一生を得る。逆にバイエルンはキッカーがいないのか、セットプレーは得点の気配なし。

 63分にハミル→クロース。あれだね、セットプレー要員。キッカーとして登場。もっと良い使い方はないのかと。それでも、悪くない起用。74分。クロースのコーナーキックからボロフスキが決める。交替した選手が絡んだゴールであった。

 76分にトニ→ポドルスキー。ドルトムントが攻撃に出るからカウンター要員ということだろう。しかし、バイエルンの面々にはやっと点が取れたし、これで十分というような空気が。そもそもポドルスキーをガ知らせるような場面も展開も見られなかったし。

 逆にドルトムントが攻勢に出る。しかし、ドルトムント。相手が守備の準備をしていると、崩せそうもない。後ろから飛び出してくる選手がいないので、攻撃に厚みが出ないので、前線の選手にまかせっきり。後半もがっちり前線から守れれば、ホームで大量得点も狙えたろうけど、いかんせんスタミナがってことで試合は終了。バイエルンはまたしても引き分けでしたと。

 ■独り言

 10人なってからチームバランスが改善されるという皮肉。12人いたらいいのになといったモウリーニョとは雲泥の差。ひとまず、前線に選手が多いから攻撃的という発想をどうにかしたほうがよさそうである。代表も4-1-3-2をしくじったわけで。アンカーに最適な選手がいない間は、戦い型を変えないとCLで抹殺されるよ。

 ドルトムントは非常に面白いチームだった。ジダンとハイナルは◎。特にハイナルのような小柄に見える選手がテクニックと運動量でゲームを作るのは爽快。そして、ジダンは無事に成長しているようで、安心した。

posted by らいかーると |09:24 | バイエルンミュンヘンTV/08/09 | コメント(8) | トラックバック(0)
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ドルトムント対バイエルン ~最初から10人で戦え~

どこのチームもボランチ人材難には苦労してますね。
しつこいようですが、バンボメルには無理かと。
マケレレ、マルコスセナ、マスチェラーノのような選手は中々いませんからね。稀少価値です。
私がチーム編成担当なら、年齢度外視して上記の選手を獲得しようと思いますが。CL限定で使ってみれば?

posted by 元サントス | 2008-08-28 12:08

ドルトムント対バイエルン ~最初から10人で戦え~

デミチェリスって怪我してるんですか?
ファンボメルの退場癖は、100%治療不可ですね。

ヒッツヘルトじゃないと駄目なんすかねぇ・・・。

posted by matthaus | 2008-08-28 12:37

ドルトムント対バイエルン ~最初から10人で戦え~

ジダンはクロップと仲良しさんの環境でないと?のイメージあるし、デデがシーズンの半分は棒に振るようだし、も一つおまけに「マインツとではクラブの規模が違い過ぎるけど」のクロップ持つかの懸念あるし、BVBには今季も悩まされそうかな。

と、ファン・ボメル退場後の空気の変化を目にして、思案したんですが。

posted by マティヒェン | 2008-08-28 14:26

ドルトムント対バイエルン ~最初から10人で戦え~

オットルはボランチと右サイドバックが出来る選手だったんですが、フラットでくるかと思いきや今節の使われ方はなんだか謎でしたね。

バルデスの決めれないは、今に始まった事ではないのでやっぱりなぁ的な感じが漂いました。私の中では、決めるシーンよりも、決められないシーンの印象の方が強いFWだったりしますんで。打つまでのアクションは惚れ惚れするものはありますが。

ワンボランチに関しては、無理っぽいですね。
右がヒッツルスペルガー左にシュナイダーなら、かぁ~なり安定しそうですけどシュバにそれは無理だろうと思ったり。

ボロウスキは久々のTVチェックでした。
良い時の彼はエッフェンベルグみたいですね。


posted by ahoaho | 2008-08-28 17:04

ドルトムント対バイエルン ~最初から10人で戦え~

コメントありがとうございます。

>>元サントスさん
単に枚数を増やすだけでもだいぶ違うと思いますが。それかハミトをSBで。ただハミトは怪我をした噂で持ちきりです。

>>matthausさん
いないってことはそういう事かと思います。バルサでもボール回しではかなり足を引っ張ってましたからね。その代わりの+αも見逃せませんが。バイエルンではマイナス面ばかり目立っているようです。

>>マティヒェンさん
デデを見てみたかったです。このチームに攻撃で貢献の出来るSBがいれば、結構上に行くのではないかと思いました。

>>ahoahoさん
ボロウスキなり好選手はまだまだ眠っているようなので、楽しみです。問題はシステム変更にいつ踏み切るかでしょうね。CLでどっかに虐殺でもされない限りなさそうですが。

posted by らいかーると | 2008-08-28 21:08

ドルトムント対バイエルン ~最初から10人で戦え~

>攻撃で貢献の出来るSB
代役として獲得したのがイ・ヨンピョ…ちょっと厳しそうですねえ。あと、バイエルンはヤンセンがクリンスマンと馬が合わなかったのかハンブルガーへ去り、代わりに獲得したのがオッド。急な話な気が…

posted by みけ | 2008-08-29 07:43

ドルトムント対バイエルン ~最初から10人で戦え~

イ・ヨンピョ…ヒディンクPSVがパク・チソンと一緒に獲ったコでしたっけ?
ちょっとなぁ。役不足のまま消えてしまいそう。

HSVヤンセンは結構イケると思います。

posted by マティヒェン | 2008-08-29 16:25

ドルトムント対バイエルン ~最初から10人で戦え~

コメントありがとうございます。

今週からとうとうリーガが開幕します。ぎゃー。

>>みけさん
イヨンピョ。なかなか面白いと思いますよ。ただ、試合で確認できるのはえらい先の話になりそうですね。

>>マティヒェンさん
ヤンセンはアツイですね。なんにせよ、ラームとヤンセンが同じチームにいるのは切ない話です。

posted by らいかーると | 2008-08-29 21:12

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