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柏対京都 ~柳沢は元気です。~

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 柏。フランサが復帰して魔法使いっぷりを発揮している。しかし、それはプレスを開始する位置を下げることを、、同時に意味している。あちらを立てれば、こちらが立たず。

 つまり、長所と短所、どっちがはまるか対決。相手からすると、少しはつけこみやすくなるのかなって。しかし、今日はフランサと李がいないよん。フランサはベンチ。

 京都。最近は非常に好調。途中加入のフェルナンジーニョが恐ろしい活躍をしているらしい。水本効果は知らない。柳沢とフェルのコンビが凄いんだってさ。そういえば、パウリーニョはいなくなったらしい。残念無念。

 ■京都のシステムは日替わりです。

 解説者曰く、京都のシステムは日替わりで、選手もいろいろなポジションで使われるそうな。まるで育成年代のチームのようである。しかし、その心は相手によってシステムを使い分け局面を有利にしようと考えているらしい。加藤久監督である。

 いつもは4-3-3なイメージのある京都。今日は4-4-2の菱形で守備を行っていた。攻撃のときも基本的には4-4-2の菱形だが、左サイドの安藤と右サイドの勇人の役割は異なっていた模様。

 シジクレイをアンカーとして右に勇人、左に安藤、前に角田である。角田の本当のポジションはどこなのだろうか。左の安藤はかなり積極的に攻撃に参加していた。ちなみに、今日がデビュー戦らしい。角田はフェルと柳沢に気持ちよくプレーしてもらえるような動きをしていた。具体的に言うと、スペースを空けたり、相手を引き寄せたりと。

 勇人はあまりサイドを駆け上がることはなかった、理由は柳沢にスペースを与えるためだろう。柳沢は右サイドに流れることが多く、勇人がスペースを埋めてしまったら、柳沢は自由に動き回れなくなる。

 そんな形で、京都は攻撃を組み立てていく。そして噂のフェル×柳沢は尋常でないコンビプレーを見せてくれた。噂は本当だった。フェルの選択肢はほとんどが柳沢。柳沢は得意のボールのないところの動きを繰り返せば、好きなだけボールが出てくる好循環。

 さらにフェルがパスで相手を崩し、それを相手に意識させたらドリブル開始で相手を切り裂く。まさにドリブラーのお手本。相手にパスを意識させてからドリブルで仕掛けるフェルナンジーニョはやっぱり凄いぞ。

 そんな2人だけじゃない。安藤もすばらしいプレーで攻撃を引っ張る。先制点を決めただけでなく、たびたび中央に進出してフェルや柳沢の空けたスペースを有効に利用していた。また、サイドから飛び出してくるので、相手はまったく対応できていない。そんな安藤の相手のギャップでボールを受ける動きに対応した左SBの中谷の攻撃参加と京都の攻撃は非常に計算が立っていた。

 相手にあわせてシステムを変える。それは守備のためだぜってことで、京都の守備を見てみよう。その前に柏の攻撃を整理。フランサがいないときの柏は、ロングボールが多くなる。前線の選手が連動して動くことで、後ろからボールを引き出しまくるのである。李とポポはこの動きが本当に巧いし、さらに献身的に繰り返し続ける。この2人の動きを利用するアレックスも非常に厄介である。

 しかし、李もポポもいない。FWは北嶋。トップ下はアレックス。相手の裏でボールを受けるよりは相手を背負ってボールを受けるのが好きそうな北嶋。そして、アレックスは相手のギャップでボールを受けてゲームを作れる選手である。つまり、2人とも相手の裏に走りこむタイプではない。

 だったらボールを受けようねって話なんだけど、柏のボランチは角田がうろうろ、アレックスにはシジクレイが対応することで、柏は見事なまでに攻撃を機能させられなくなってしまう。こういうときに違いを生み出せない永井にはショックだね。

 柏システムにうまく選手を配置して中盤の中央を凌いだ京都。次はサイド攻撃。勇人と安藤の出番。彼らがサイドの守備をしっかりと行うことで、菅沼は孤軍奮闘、太田はボールが届かずに仕掛ける場面は少なかった。柏の両SBがもっと積極的になれば良いんだけど、暑いし、柳沢がサイドは狙っているしと嫌な展開。

 そんなわけで、京都の前に柏は孤立した攻撃を繰り返していた。北嶋は自分の形に持ち込めず、アレックスはシジクレイの対応にいらいら、ボランチコンビは違いを生み出せずに、菅沼は孤軍奮闘。こんなときこそCBの攻撃参加がすべてを変えるのだろうけど、フェルと柳沢の対応で頭が一杯だったに違いない。それにしても、古賀がいないと柏のCBがすこぶる怪しくなるイメージがある。

 前半は2-1で京都がリード。開始10分でこのスコアになってしまった。京都の2点目は安藤起点のフェルと柳沢のワンツーであった。柳沢とフェルに有利な形でボールを届けるには角田と安藤の頑張りは非常に印象的だった。そしてシジクレイ。アレックスのマークだけでなく、攻撃参加も行っていた。さすがである。

 ■フランサ登場

 後半の柏は気持ちを入れ替えることに成功したようで。さらに、太田が積極的に相手の裏に走りこむ動きを見せる。北嶋たちが無理ならお前がいけと。中谷の攻撃参加を牽制する意味もある攻撃。また、永井が積極的にロングボールで試合の流れを引き寄せようと試みる。

 しかし、京都の勢いも止まらない。柳沢は今度は左からチャンスメイクを試みて、見事なドリブルも見せる。ただし、後半のフェルは少し運動量が落ちたように見えた。また、前半は思いっきりのなさが目立った柏のDF軍団も思い切ったアタックを披露。簡単にかわされる場面もあったが、楔のボールを潰せる場面も目立った。

 また、この積極的なアタックによって、相手の攻撃を遅らせることにも成功した柏。柳沢たちにボールが入る→中盤と挟み込む作戦が何度か発動し、京都の攻撃を徐々に押さえ込むことに成功していく。

 しかし、攻撃性能の高い選手がたくさんの京都。だったら、俺の出番だと中谷が積極的な攻撃で流れを引き寄せようと試みる。この試みが成功したかに思えたが、逆にカウンターをくらう羽目となる。このカウンターから柏が同点ゴールを決める。北嶋。相手のCBの間に走りこむ動きは絶妙だった。ただし、ちょっと簡単にフリーにしすぎた市船コンビ。市船の先輩にしてやられる。

 そして、先に動いたのは京都。67分に安藤→加藤。新人→新人。後半の安藤はちょっと目立っていなかった。しかし、試合に継続的に出場できれば、かなりの選手になりそうな予感。

 70分に永井→フランサ。72分に北嶋→鈴木。柏は形振りかまっていられないようで。フランサの登場でアレックスが華麗に復活する。1.5列目よりも、2.5列目から試合に参加していくほうがアレックスにはむいているようで。

 一気に流れを引き寄せた柏。フランサが入ったことで、全員のスタミナも復活。後半は目立たなかった菅沼も復活。逆に京都は効果的なr手を打てずに柳沢が単発で仕掛けるのみ。

 85分過ぎからは無秩序状態に陥る。間延びした状態で、どっちがさきに点を取るか状態。しかし、どっちも点が入らず。柏は最後のパスの精度がどうにも合わずに試合終了。2-2で仲良く引き分けで試合が終了。

 ■独り言

 柳沢×フェルは一見の価値あり。コンビプレーが良いとはまさにこのことなんだろうなって。そしてシジクレイのプレーもどこかで見たことある選手だった。守備のときはマンツー気味で、攻撃のときは無理せずにボールに絡んでいく。

 柏。前半は完全に設計ミスかなと。あれで戦うのはちょっときつい。フランサが入ってからはさすが。せめてポポがいれば、また違った戦い方ができたのだろうけど、まあしょうがない。



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Jリーグ2010以前
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攻撃
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この記事へのコメントコメント一覧

柏対京都 ~柳沢は元気です。~

コメントありがとうございます。

今週末は比較的暇なんですが、よりにもよってJが無いんですね。悲しくなりました。オールスターはどれだけガチだが予想もできません。

>>KASHIMAさん
確かに柳沢のオフザボールの動きを研究して、本にしたら面白そうですね。むしろ、教科書にしてもらいたいくらいです。柳沢にはボールを使わないサッカースクールでも開いてもらいたいです。

>>ラッセルさん
パウリーニョ目当てだったんですが、時代遅れでした。サポの方からすると、監督周辺の空気が怪しいってことですね。気を付けて見守ってみます。

>>端さん
正直言って、今日の柏には勝ちたかったですね。古賀がいないだけで、かなり不安定になりますし。

京都のサッカーは非常に面白かったです。無節操な補強癖さえ治れば、定着しそうな気配です。

柏対京都 ~柳沢は元気です。~

管理人さんに京都戦のレポを書いていただいたことは、一ファンとしてとても嬉しいです。

ヤナギ×フェルは相当効いてますね。特にヤナギ。サンガサポーターとしては望みませんが、もう一度代表に呼ばれたって不思議じゃないように思います。安藤が活躍したのは驚きでした。残り少ない時間に投入されて、あまり目立った活躍ができないことが多かった(ように見えた)もので。
ただ中盤を完全制圧されて引きこもりから前二人に頼りっきり状態になっているような時間帯が普段の試合では多いのが気がかりです。監督の交代もアテにならないし。ただ後半戦に入ってメンバーは固定されつつあり、サッカーの質は格段に良くなったので、残留はできるだろうと楽観してます。

とはいえ、柏が戦力を落としてるときにアウェーで当たったのは幸運でしたね。

柏対京都 ~柳沢は元気です。~

京都はいいサッカーしてるんだけど勝ちきれない試合が多い気がします。
柳、フェル、シジ、渡辺など面白い駒はそろってるのに…あとはやっぱり点取り屋ですかね。
それと監督のカードの切り方が怪しくなってきてるので、このままズルズルいきそうな気がします。
魅力的な攻撃をするのでなんとか残留してほしいんですけど。

柏対京都 ~柳沢は元気です。~

柳沢の動きは日本最高クラスですからね。
決定力をのぞいては完璧なフォワードだと思います。でも決定力ないと言われていながら、結構点取ってるし…。スタジアムで試合を見たとき、柳沢の動きに感動したのを思い出しました。テレビじゃわからないすごさがありますよね。

得点争いトップ10は、闘莉王以外全部外国人なわけでして、柳沢も次ハットトリックとか決めて上位に行ってくれないですかね。

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