2008年07月22日

セレッソ対広島 ~寿人デー、柏木デー~

 唐突に行われるJ2シリーズです。何気に1位と2位の首位攻防戦。ただし、広島とセレッソの勝ち点差は13もある。つまり、独走態勢。まだまだ先は長いが、セレッソと広島が戻ってきたら、楽しくなりそうな予感である。

 セレッソは中盤が面白い。アレー、青山、香川、濱田、乾で構成されている。トップには長身の小松。ジェルマーノはどうした。そうして元祖森島や古橋は怪我でしょうか。ちなみに、古橋はベンチにいた。

 広島のスタメンは、佐藤、盛田、和幸、槙野、服部、浩司、青敏、李、柏木、くわだ、寿人となっております。久保が控えにいる。

 ■長所対短所にしようぜ

 セレッソのシステムは4-2-3-1。両翼に香川、乾を配置している。SHが中央に進出して、SBが空いたスペースに飛び出して攻撃を構築するスタイルのようだった。守備の特徴はゾーン。濱田たちが綺麗に3人でラインを形成している場面をたびたび目撃。

 広島のシステムは3-4-2-1。特徴的なのはWBの役割。李と服部。2人とも自分の武器を持っていそうだが、攻撃面では目立った活躍はしていなかった。正確に言うと、地味に活躍はしていた。一般的な3バックシステムはWBが攻撃的な選手だったりすることが多い。少なくはないと思う。広島は攻撃的な選手を配置しているのに、違う攻め方をしていた。

 WBはサイドに開いてポジションを取る。すると、相手の3枚で構成されている中盤のゾーンの隙間は限りなく空いてしまう。つまり、選手間の距離が開いてしまい、バイタルにボール入れ放題状態である。4-1-4-1でも、前の4が自分の後ろのゾーンに相手がいるかいないかを敏感に察知していないと、こういう状態になる。4-1と4-1が分断されてしまうのね。

 そんな隙間を広島の3バックが積極的にドリブルで駆け上がったり、柏木たちがボールを受けたりとセレッソを巧く攻略していた。セレッソは3人の距離感を縮めたり、小松を深追いさせないようにして対応を試みるが、だったらサイドを使えばいい広島。セレッソは結局引きこもりを余儀なくされてしまう。

 セレッソはロングボールよりも、ボールを丹念に繋ぐ攻撃を得意としているようで。低い位置でボールを取り返してもあまり怖くはない。しかも、広島のシステム上の泣き所でもある、SBの役割が微妙だった。広島のシステムでは、どうしても相手のSBへの対応が後手後手になる。しかし、セレッソの攻撃は中央突破がメインのようで、あまりサイドにボールが行かなかった。サイドにボールが行ったとしても、WBが待ち構えているし、広島の場合、柏木たちがヘルプに来るので、サイドで数的不利にはならない設計図。

 セレッソの側からすると、SBが低い位置で起点となって、もう少しボールを繋ぐべきだったのだろう。めちゃくちゃ暑そうだったので、ボールを回して相手の体力を奪う作戦でも良かったのではないだろうか。セレッソのSBは攻撃センスがないようには見えなかったので、もっと落ち着いたゲーム運びを今後は期待。というか、中央を固める広島相手に中央突破を狙うセレッソの気持ちが分からない。

 これではセレッソは勝てるわけないと思っていたら、小松の突破からPKを奪う。しかし、アレーが外す。これで広島にエンジンがかかる。PKを外して一気に流れが相手に行ってしまうケースである。

 で、広島が決定機を量産。ボールのないところの動きの神、寿人をまったく捕まえきれないでいた。テレビ曰く、セレッソの青山がマークの確認をクルピ監督に相談しに行ったほど捕まえ切れていなかった。ま、ちょっとひどかった。しかし、セレッソのGKのファインセーブ・ポストバーに阻まれて前半が終了。広島の全員攻撃の前にセレッソはどうする。それにしても、槙野ががんがん攻撃参加していた。

 ■後半がスタート。交代はなし。

 セレッソがまさかの先制点。きっかけは柳沢のオーバーラップ。カウンター発動気味であったことから、柳沢はフリーで攻撃参加することができた。前線で小松にボールを送る→小松がスーパーなシュートを決める。ようするに、デカモリシは小松との競争に敗れたんだなって。

 さあ広島。すぐに取り返すあたりがさすが。柏木たちが前線に飛び出して、空いたスペースに寿人が降りてくる。一瞬の隙間。振り向きざまに寿人は左足を降りぬいてゴール。さすがの山本もあのシュートは取れないって。

 ここで、広島のいわゆるワントップ・ツーシャドウに注目。カタカタにすると、妙にダサい。一般的なこの形はFWがボールをキープして、2列目が飛び出す形が有名。しかし、広島のそれはだいぶ特殊である。まず、寿人は裏に抜け出すのが非常に巧い。本当に巧い。DFラインからボールを引き出したり、柏木がスルーパスを出したりと反応しまくり。周りに誰もいないことから、自由に駆け引きがきるのだろう。相棒に気を使わないほうが、寿人はやりやすいのかもしれない。

 サイド攻撃はどうすんのって話。そこも、スペースをわざと空けているように見えた。柏木たちが飛び出す形、寿人がサイドに逃げる形を重視しているようで。そこにWBがフォローしに行けば、数的不利にならないし。そんなわけで、広島のサッカーには注目していけたらなって。

 問題の逆転ゴール。きっかけが香川のミスというのが興味深い。香川のミス→柏木にボールが渡る。ハーフラインからドリブルを開始。3人交わして、最後は落ちるシュートでフィニッシュ。反町はどんな気分だ。柏木はまだ90分戦えるコンディションにないようだけど、そのパフォーマンスは圧巻だった。並みの選手のスタミナは十分に取り戻していると思う。柏木基準では足りないだろうが。

 古橋などを投入するが、最後まで巧くいかなかったセレッソ。乾、濱田、香川の中盤はまだ機能するには時間がかかりそうな雰囲気である。サイドで起点となれれば面白くなりそうだねって。

 ■独り言

 香川がテレビに写ることが多かった。それだけ、注目度が増しているのだろう。そんなことよりも、柏木と寿人はフル代表に近いうちに呼んであげて欲しいな岡田監督。

posted by rijkaard |08:49 | | コメント(6) | トラックバック(0)
みんトピに投稿 このエントリをlivedoorクリップに登録 このエントリをはてなブックマークに登録 newsing it! このエントリを Buzzurl に追加

トラックバックURL
このエントリーのトラックバックURL:
http://www.plus-blog.sportsnavi.com/josepgualdiola/tb_ping/486
この記事に対するコメント一覧
(事務局では、サービス全体の雰囲気醸成の為、全コメントをフィルター/目視チェックし、削除等しております。見逃し等も有りますので、ご不快な思いをされた場合は、事務局宛 support@plus-blog.sportsnavi.com にご意見頂けると幸いです。)
セレッソ対広島 ~寿人デー、柏木デー~

長居に見に行きました。もちろん広島側で。
寿人の動きを注意しながら見てましたが、やっぱうまいですねー。
個人的には槙野に期待。

posted by ナギー | 2008-07-22 12:11

セレッソ対広島 ~寿人デー、柏木デー~

長居に見に行きました。もちろん大阪側で。
ヒサトはひとりだけ次元が違いました、
・・・っていうか、時空が違ってた!

王子のシュートもみごとでした
あれで負けたらしかたないねと言うしかない

ちなみに反町はなぜか地下鉄で長居に来てましたよ
でもあまりにくたびれた風貌だったせいか
まわりは誰も気付いていませんでした

おしまい

posted by N空間 | 2008-07-22 12:44

セレッソ対広島 ~寿人デー、柏木デー~

青山敏がイケメンすぎる。

posted by tesu | 2008-07-22 12:58

セレッソ対広島 ~寿人デー、柏木デー~

よく頑張ったな♪
早くJ1に上がれ

posted by amazon | 2008-07-22 13:01

セレッソ対広島 ~寿人デー、柏木デー~

二人ともA代表に呼ばれましたね。
寿人は前回の追加召集に続いてですかね。

柏木には攻守に渡ってかなり期待してます。

posted by marionette | 2008-07-23 19:27

セレッソ対広島 ~寿人デー、柏木デー~

セレッソサイドからすると、「広島強すぎるなー」、というような試合でした。
広島って守備が薄いイメージだったんですが(ウチもたいがいですが)、全然そんなことなく、2列目と3列目の守備が非常にガッチリとしていて、かといえば、時折見せる攻撃参加も強烈で、前の3人はのびのびプレーしているように見えました。
前田って一応Jの優秀新人賞を受賞したはずなんですけど、この日は佐藤に振り回されっぱなしでしたね。
ちなみに「ワントップ・ツーシャドー」がダサいなら「ワントップ・ツーホール」ってのはどうですか?それと本家モリシは原因不明の首痛で未だ復帰の目処は立っておりません…。

posted by me | 2008-07-25 23:38

コメントする