2008年06月09日
ドイツ対ポーランド ~間一髪~
ドイツのスタメンは、レーマン、ヤンセン、メッツェルダー、メルテザッカー、ラーム、フリンクス、バラック、ポドルスキー、フリッツ、クローゼ、マリオゴメス。なんとシュバインシュタイガーがベンチ。なぜだ!?ポーランドに縁があるポドルスキーとクローゼの心境やいかに。キーマンは、ヤンセン、バラック、マリオゴメス。 ポーランドのスタメンは、ボルツ、ゴランスキ、ボンク、ゼブワコフ、バジレフスキ、レバンドフスキ、ドゥドカ、クジノベク、ジュラフスキ、ロボジンスキ、スモラレク。堅守速攻が持ち味のようで。引いて、守ってカウンター。控えのロジェール・ゲレイロを見てみたい。 ■守備の粗 ドイツのシステムは4-1-3-2。独特のシステムである。クロアチアのFWが行っている鬼プレスを見た後だと、ドイツのFWは組織的な守備をしない。個人的な守備はときどき行う。つまり、ポーランドのDFは自由とまでは行かなくても、比較的楽な状況でゲームを組み立てることができた。起点はゴランスキ。左SBのゴランスキは正確なサイドチェンジと頻繁に上下動を繰り返すことで、クジノベクを数的有利にしていた。 ドイツのFWが組織的な守備を行わない→相手にプレッシャーがかからない→でも、ドイツはコンパクトサッカーを標榜しているので、中盤のラインもDFラインも高い。ただし、プレスがかからなければ、DFは反射的にラインを下げてしまう生き物で、中盤はそんなことに無頓着であったりする。 その結果、フリンクスの横のスペースを、ポーランドに使われる危なっかしい状況へ。しかもスモラレク、ドゥドカ、ジュラフスキが頻繁にポジションを変えるやり方をしてきたので、マークを捕まえきれないドイツ。フリンクスの横や、ボールを引き出す動きをするFWのマークを担当するのは誰だ。ドイツの場合はCBがついていく形が基本となる。しかし、ミスが出るとセルビア戦みたいにやられる。中央に起点が作られていたのに、ドイツがやられなかった原因は、ポーランドのSHがサイドに張り付いていたからだろう。 ポーランドは堅守速攻のチームと聞いていたが、全然そんなことはなかった。長短のパスを織り交ぜて、サイドで一対一の形を作って勝負。右はロボジンスキがヤンセンとガチンコ勝負。左はクジノベクとゴランスキが連携して崩す良い形であった。中央に構えるのはレバンドフスキ。DFとMFの狭間で相手を食い止め、攻撃では正確なサイドチェンジを披露。ちなみに、ウクライナのシャフタール所属。 序盤こそはヤンセンの効果的な攻め上がりが見られたが、時間が経つにつれて、守備的になっていったヤンセン。ロボジンスキを警戒したのだろう。前のポドルスキーがヤンセンのためにスペースを空けても、ヤンセンが飛び出してくることはなかった。 序盤のポーランドは4-2-3-1で守備を行っていた。しかし、SHの選手が中央にヘルプに行く→サイドが空くの悪循環でドイツにサイドアタックを許していた。このままでは不味いと4-1-4-1にすばやく修正したのはすばらしい。ドイツのCBは試合を組み立てる能力があまりないので、ほっておいても問題ない。 しかし、一瞬の隙を突かれるポーランド。マリオ・ゴメスが相手のギャプでボール受けると、スルーパス。これをポーランドコンビが見事にゴールに結びつける。得点を入れたポドルスキーは複雑な表情であった。そして、マリオ・ゴメスの器用さに驚いた。純粋なストライカーだと思っていたが、周りも活かせるようで。 攻撃するしかなくなったポーランドは、ロボジンスキのクロスから決定機を作ったり、レーマンの不安定なプレーから得点の気配を感じたものの、ドイツが粘りを見せて1-0で前半を終える。 ■ゲレイロが登場。 果たして、何人の元ブラジル人がEUROに出場しているのだろうか。ゲレイロは右サイドに流れる癖があるようで、守備を献身的に行わない。なので、守備のときはFWの位置で休ませている。ちなみに左利き。左利きの選手は右サイドのほうが自然に視野が広くなる法則健在である。俊輔も右サイドが好きだね。 そんな特別扱いのゲレイロは、まさに特別なプレーを連発する。まさに助っ人外国人。ペペとデコがポルトガルに馴染んでいるのに対して、ゲレイロは浮きまくりである。単純にうまいのである。プレーリズムがまったく違うし、テクニックを活かしたキープ力もずば抜けている。 そして攻撃のアイディアも豊富。サイドから決定的なクロスを供給し、中央に進出してはサイドに散らす何でも屋。パスを出した後も走っていたので、現代版ゲームメーカとして通用しそうである。 しかし、前半の仕掛け人であったロボジンスキとプレーエリアがかぶりまくりであった。距離が近ければ、それを利用したコンビプレーができればいいものの、まだポーランド代表でキャリアをつみ始めたばっかりのゲレイロに周りとの阿吽の呼吸を求めるのは酷な話。だから、前半からは使えなかったのだろう。 55分にフリッツ→シュバ。今日のフリッツは積極的に走っていた。シュバが登場。しかし、シュバは左サイドでのプレーを得意としている。左には左しかできそうもないポドルスキ。シュバは中に絞ったり、強引に左サイドに移動したりとやりにくそうだった。 ポーランドもロボジンスキ→ドシュチャクで、さらの攻勢を強める。ゲレイロにすべてを託したかと。しかし、時間が経つにつれてドイツはDFラインを下げて守備を固めてくる。そうなると、前半に見られたような、裏に飛び出すスペースをなくなってしまう。これで、ポーランドの攻撃は余計にサイド一辺倒に。相手がサイドからしかせめて来ないならば、守りきるのはそう難しくない。しかも徐々に攻撃に枚数をかけるようになる。 ドイツはポーランドのミスを見逃さずにゴール前に殺到。クローゼの絶妙なアシストをポドルスキが決めて試合が決まってしまう。ドイツはヒツルスペルガーを入れて守備固め。ポーランドは守りを固めたドイツからゴールを決める攻撃力を持ち合わせていなかった。見事なパス回しからスモラレクが裏を取った場面でオフサイドを取られたのが悔やまれるポーランド。それでも、たんなる堅守速攻型のチームでないことを証明し、現代的なサッカーを披露したことで、かなり印象が変った。 ■独り言 ドイツは守備の粗が目立った。ゾーンの隙間が大きく、そのカバーを行う選手がいない。ただし、守りの意識を高めてDFラインを下げてからのドイツは最強。ただし、レーマンが危なっかしいのも証明された。序盤の飛び出しミスを筆頭に、危ないプレーがかなり目立った。試合を重ねることでムラがなくなるか、安定感を身につけるかの大勝負の始まり。ただ、ポドルスキが好調。嬉しい誤算だろう。ただ、ヤンセンの攻撃参加を封じられたこの試合、迫力不足は否めなかった。でも、ラームがそのぶんも攻撃で貢献するなど、よくわからんチームです。最大の山場はポルトガルとの決戦だろう。 ポーランドは良い意味で期待を裏切ってくれた。スモラレクを走らせまくることもなく、狙いを持ったパスで攻撃を組み立てるさまは印象に残った。オーストリアとの死闘は名勝負になりそうな予感。サイド攻撃も決まっていた。ゲレイロをチームに完全に馴染ませる期間があれば、もっと強くなるに違いない。ベンハッカー監督に、日本の監督をお願いしに行こうぜ。でも2010年まではポーランドでやるんだろうな。 ■気になった選手 ロボジンスキ。右サイドの職人。チームの狙い・左サイドで起点を作って右サイドで勝負。一番重要な勝負の役割を担ったロボジンスキ。ドリブルでヤンセンを切り裂きクロス、抜けきる前にクロスとサイド職人ぶりを発揮。クロスボールの狙いもはっきりしていて。今後が楽しみな25歳。 レバンドフスキ。中盤の底。レアルでいったらガゴのポジションができそうな予感。長短のパス有り、常に楔のボールを狙う意識の高さ、動き回る前線の選手を同時に見る視野の広さと褒めすぎな感じである。守備面はあまり記憶にない。足を引っ張っていた記憶はない。
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posted by rijkaard |14:07 |
EURO2008 |
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ドイツ対ポーランド ~間一髪~
コメント投稿者ID :
ヤンセンが下がり気味になったのが残念ですね。
「守備の事なんか知るか」的な行動を終始させるのが、ヤンセンの正しい使い方だと思っているので。
何しろヤンセンは、でかくてスピードがあるから、攻撃面でパワフルで良いんですけど、ドリブルで突っかけられる状況になると、でかいドイツ人であることが間違いなく仇になるタイプだと思うんですよねぇ。
ポルトガルあたりと戦うときはこれだとかなり不安ですねぇ。
セルビアとの親善試合では正しい使い方しているなぁと思っただけに残念です。
posted by ahoaho | 2008-06-09 18:10
ドイツ対ポーランド ~間一髪~
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はじめまして。
このサイト今日見つけて、おもしろかたのでコメントさせていただきました。
自分は昔からドイツファンなんですが、やっぱり無条件で好きなチームを見るときは、
無条件で甘い点をつけているんだなぁと反省しきりです。
自分もマリオゴメス器用だなと思いました(笑)。
個人的にはシュナイダーがいれば全体的にまとまった感が出ると思うので、
その分もと言ったら彼には酷ですが、フリンクスに頑張ってもらいたいなと・・・
W杯の準決勝イタリア戦でも彼の不在がかなり響いていたと勝手に分析しているので。
アルゼンチンの選手殴らなきゃよかったのに(泣)。
とにもかくにも今年こそはドイツに期待!
またコメント読ませてください。楽しみにしてます。
posted by リンクマン | 2008-06-09 18:11
ドイツ対ポーランド ~間一髪~
コメント投稿者ID :
3大リーグ所属の選手が少ないからって放送しない民放に恨み節。一番見たいのはドイツなのに。
少数派は悲しいです。
posted by ドイツ代表 | 2008-06-09 19:58
Re:ドイツ対ポーランド ~間一髪~
コメント投稿者ID :
私もドイツが1番好きです。
日本では地味に見えるのかなあ?
コナミもウイイレで実名にしなくなったし。
ちょっと憤慨してます。
ドイツ頑張れ。
posted by liga2 | 2008-06-09 21:14
ドイツ対ポーランド ~間一髪~
コメント投稿者ID :
ドイツは結構ショートパスを繋いで攻撃するチームですね。テクニックも高いし、いいサッカーをしてると思います。
ブレーメンを始め国内リーグでも攻撃的なチームが多いのが影響してるのでしょうか。バイエルンで今ひとつのポドルスキは何故か代表ではいつも大活躍しますね。ゴールを決めても喜ばないのが印象的でした。シュバインシュタイガーの代わりに左WGに入るのは意外でしたね。ベンチにも攻撃の選手が沢山いるので、今大会では普通に強いチームだなと思いました。
posted by サントス | 2008-06-10 12:22
ドイツ対ポーランド ~間一髪~
コメント投稿者ID :
コメントありがとうございます。
>>ahoahoさん
守備のことも考えられるヤンセンが嫌いでないです。でも、攻めてナンボでしょうね。
>>リンクマンさん
いつでも読みに来て下さい。
シュナイダーの離脱はでかいですよね。フリッツは頑張りやのようですが、カイトの方が上手です。
>>ドイツ代表さん
ドイツらしくないけど、やっぱりドイツくさいサッカーをしてます。
>>liga2さん
ブンデスをもう少し上手く放送して欲しいですね。
>>サントスさん
自分も強いチームだと思いますし、今後更に強くなっていきそうなドイツです。ただ、栄冠を取るのは2010年かなって。勘ですけど
posted by rijkaard | 2008-06-12 20:17
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