2008年04月14日

アルメリア対ビジャレアル ~予想通りの~

 アルメリアのスタメンは、ジエゴ、マネー、アカシエテ、ガルシア、ブルーノ、ソリアーノ、フェリペメロ、コロナ、クルザ、オルティス、ネグレド・果たして来季い何人の選手が買われていくのだろうか。ネグレドはソルダードと同じ歴史を歩むことになるのか。

 ビジャレアルのスタメンは、ディエゴロペス、ハビベンタ、シガン、ゴンサロ、アンヘル、マティ、エグレン、セナ、カソルラ、ロッシ、ニハト。カプテビラとピレスの左サイドコンビがいない。両サイドには突破が他の選手が並ぶ。その影響やいかに。

 ■ポゼッション対プレッシング

 アルメリアの猛烈な守備の前に、ビジャレアルのポゼッションが通じるかどうか。試合前の注目点である。しかし、ピレスとカニがいないビジャレアルは、さすがに様相が違う。マティとカソルラは独力で崩す選手で使われる選手である。自分達から試合を作ることはできない。セナとエグレンがいるけれど、ビジャレアルのキーマンは中に絞ってくるSHである。一番重要なのはSHだったり。で、そのSHが予想通りに機能しない、しかも相手はポゼッション崩しの鬼・アルメリア。試合は思ったとおりアルメリアのペースで行われる。

 昨年のヘタフェやレクレもそうだったが、前線から連動して相手を追い詰めていく守備が得意なチームは、ボールを繋ぐのも実はうまい。ボールを奪った→相手の準備ができていない状況で、攻撃が仕掛けられる利点もあるが、それ以上に運動量の量と質が高いことに気がつく。

 ビジャレアルからボールを奪ったあとのアルメリアは、落ち着いてボールを回し、しかえるチャンスをうかがう。中盤の3枚の位置も頻繁に入れ替わってマークを外してボールを落ち着けると、必ず両SBが上がってきて、攻撃に厚みを加える。特に左サイドのマネーはどこかに買われていくこと間違いなし。ちなみに、フェリペメロはフィオレンティーナに移籍が決定。ネグレドはレアルに帰りたくないそうで賢明な選択。

 ビジャレアルはチャンスが作れないまま、時間だけが過ぎていく。アルメリアは徹底的にボールホルダーにプレスをかけ続け、ボールを奪ったら緩急をつけた攻撃でやりたい放題。そして20分に事件がおきる。ハビベンタの思いやりのないバックパスをディエゴロペスがトラップミス→相手をファウルで止めてPKを献上、しかも赤紙。ファンカルロスという若いGKがロッシに代わって登場。キープ力のあるロッシを残さない判断には驚いた。

 このPKをネグレドがふかしてビジャレアルは間一髪。しかし、ポゼッションが機能しない状態での1人離脱は恐ろしく痛い。パスコースがなくなるので、さらにマティ、カソルラは球離れが悪くなりそうな予感。アルメリアは徹底的に攻め立てればいいわけで、やることがはっきりしてくる。ビジャレアルも前半は攻撃を捨てて守りきる模様。

 ファンカルロスのお粗末な守備もエグレンがスパーカバーを見せたり、相手のシュートがなぜか真正面に飛んだりと強運を見せるビジャレアル。前半は何とか0-0で凌ぐことに成功。しかし、後半はどうする。

 アルメリアの中盤の3枚のポジションチェンジが面白かった。形はバルサと同じで、エジミウソンの位置にソリアーノ、デコシャビの位置にフェリペメロ、コロナ。ソリアーノは中盤の底でボールを捌く場面が多かったが、楔のボールを入れるときにはパス&ゴーを 実行することが多かった。ソリアーノが上がってできたスペースにはコロナかフェリペメロが入ってきてフリーでボールを受ける。フットサルの動きのようだが、中盤では非常に使えるかもしれない。大切なのはパスを出したら前に抜けることと、それ同時に空いたスペースを埋めること。これで、ボールが落ち着く。

 さらに、アルメリアの恐ろしいところはフリーでボールを持っている選手の判断。フリーでボールを持つ→味方にパスという行動ではなく、フリーでボールを持つ→前線にスペースがあるときはドリブルで駆け上がる→相手が来る→ひきつけて味方にパス。こんなの当たり前じゃないかという行動だけど、意外とできる選手は少ない。前にスペースがあってもドリブルしないでパスを選択→味方の近くに相手がいるのにもかかわらず、、、なんて場面は全世代・全国共通。どんなサッカーでも相手をひきつけてパスは使えるはずで、徹底しましょう。

 ■10人になっても

 最近は10人になっても、互角に渡り合う試合を見た記憶がない。昨年のレアル対セビリアくらいか。この試合も例外でなく、ニハトをサイドにおいて起点にしようとしたくらいのビジャレアル。後半のほうが、後ろから前線に飛び出す動きが多く、攻撃に出る試合は分かったが、アルメリアの守備の前では、たらなすぎる。

 後半になると、アルメリアは守りへ戻るスピードが遅くなっていく。戻る必要もないだろうという判断かもしれない。ビジャレアルはスペースを与えられたわけで、それを活かしきれれば面白かったけれど。4-3で意地で守り、2を前線に残す作戦が見たかったな。

 アルメリアはクロスをネグレドを的として狙い撃ち。しかし、最近は守備を覚えたビジャレアルが徹底的に跳ね返しまくる。ゴンサロが復帰してから明らかに守備力が増したビジャレアル。退場しちゃったけれど、ディエゴロペスの調子もいいし。

 それでもゴールをこじ開けることに成功したビジャレアル。終了間際に待望の先制点。きっかけはコーナーキック。この試合では何度もセットプレーのチャンスがあり、そのたんびに様々な工夫を見せたアルメリア。それが最後の最後で報われた瞬間。

 ショートコーナーって守備側からすると、ボールにどうしても注意がいってしまい、マークがおろそかになることがある。 というか、ならざるを得ない。角度をつけたクロスはキーパーにとっても嫌だし。セットプレーで点を取り巻くっているらしいアルメリア。キックの精度も当たり前だが、工夫も大切だなという当たり前の結論で終わります。

 ■MVP

 フェリペメロ。ブラジル人の層の厚さってすばらしい。フィオレンティーナでも多分活躍しそうな気がする。何でも屋。セナが長短のパスでゲームを作ならば、メロは運動量とドリブルとギャップでゲームを構築する。自分で書いていて良くわからない。シャビデコの位置で最も輝く予感。果たしてフィオレンティーナにそんなポジションはあるのか。

posted by josepgualdiola |17:35 | バルセロナ/07~08 | コメント(4) | トラックバック(0)
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アルメリア対ビジャレアル ~予想通りの~

いつも楽しく読ませていただいてます。自分は一昨年〜去年あたりからビジャレアルのファンで今シーズン試合はかかさず見てるものです。分析などできる身分のものではないのですが今回の試合はセナエグレンの所のパスの出所を完全に封じられていた気がしました。前半なんかは攻めにいっても位置が低くて人数がかからなかったり完全に個々が独立してましたよね。シーズン終盤のアルメリアのこのパフォーマンスには驚きの一言です。

posted by CASA | 2008-04-14 22:56

アルメリア対ビジャレアル ~予想通りの~

ビジャレアルもアルメリアもとびきりのスタープレイヤーはいませんが、非常に良いチームだと思います。
監督が優秀で、戦術が浸透していてチームワークが良いと思います。戦力を考慮すればベストの成績だと思います
ビジャレアルは来シーズンCLに出るので、もう少し補強すればまたサプライズが起こせると思います(前回ベスト4)

posted by サントス | 2008-04-15 12:54

アルメリア対ビジャレアル ~予想通りの~

ピレスがいないと、こうもポゼッションが難しくなるとは。。カニがいたらもう少し状況変わったかもしれませんが、10人だとやっぱ厳しいか。
ていうか、なんでカニを使わないんでしょう?それにマティはトップ下でやったほうが、いい働きする気がする。

アルメリアは相変わらずのプレス。気力も十分。
前節アトレチコとやったときの前半は、10人になってからも互角に攻めあってました。9人になってもチャンス作れてたし。

凄い・・・。

posted by Nari | 2008-04-15 14:08

アルメリア対ビジャレアル ~予想通りの~

コメントありがとうございます。

>>CASAさん
カソルラとマティはチームのなかで、自分の力を最大限に発揮できない状態が続いていますからね。カソルラはレクレにいたときのほうが、凄みがあったように思えます。

>>サントスさん
リケルメ時代は守備が良かったからCLでもあそこまでいったかと。あの時代の守備が手に入れば、ビジャレアルも相当面白いんですけどね。

>>Nariさん
カニは体調でも悪いんじゃないでしょうか。勘ですけど。

アルメリアみたいに、論理的に走れば人数が足りなくても勝てるんでしょうね。

posted by josepgualdiola | 2008-04-16 10:56

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