2008年03月28日

スペイン対イタリア ~GK対決~

 スペインのスタメンは、カシージャス、カプテビラ、マルチェナ、プジョル、セルヒオラモス、セナ、シャビ、ファブレガス、シルバ、イニエスタ、トーレス。とうとうセナがスタメンに。ビックニュースである。スペイン代表のサッカーは昔のバレンシア型になったり、バルサ型になったり、ビジャレアル型になったりと大忙しである。デラレッド出て来い。

 イタリアのスタメンは、ブッフォン、グロッソ、マテラッツィ、カンナバーロ、パヌッチ、ピルロ、デロッシ、ディナターレ、ペロッタ、カモラネージ、トニ。イタリアもミラン型だったり、ローマ型だったりで大忙し。トッティがいたら完璧にローマのような。アクイラーニ出て来い。

 ■スペインの紹介

 スペインのシステムは4-1-4-1。アンカーに誰を持って来るんだとバルサと同じ問題で論争が起きていたが、セナで結論が出そうである。繋げて守れるセナ。アルベルダがあんな状況なので、怪我さえなければスタメン間違いなしだろう。

 攻撃の形はビジャレアルに似ている。王道のポゼッション。細かく繋ぐときと、ボールを飛ばして相手の裏を狙うプレーのバランスが良い。イタリア戦でも何度かトーレスが相手の裏を狙って飛び出していた。ほとんどがギリギリオフサイドであったが。中盤の誰からでもロングスルーパスが飛んでくるので、DFラインを高くして守るのは難しい。

 序盤のイタリアはDFラインを高めにして、中盤のスペースを潰しにかかったが、時間がたつにつれてDFラインを低くしてゴール前に壁を作るようになった。何度も裏を狙われたり、中盤でボールを奪えなければ、当然引きこもることが多い。相手が引きこもれば、今まで以上にボールが回るようになるスペイン。

 相手が引きこもったらどうする。こんなときに、残念ながらスペインにはパワープレーという選択肢がない。よっぽど、ピンポイントのクロスを上げないと、得点には繋がらない可能性が高い。

 よって、ゴール前でも徹底的に繋ぐスペイン。シルバ、シャビ、イニエスタがトーレスを孤立させないように、FWの近くを走り回っていた。システムとしては、4-1-2-3に変化することもあり。ファブレガスがアーセナルほど前線に飛び出さないのが気になった。特にシルバがトーレスと縦関係になって、相手のギャプをつこうとする動きは、相手にとって最悪だろう。DFラインと中盤の間のスペースに気を取られれば、前への圧力が弱まってしまうし。

 中盤の4人はあまりサイドには流れない。特にイニエスタは自由人のように振る舞い、シルバも中央にいる意識が高いように見えた。これもそれも、SBの飛び出しを促しているのだろう。カプテビラは組み立てに絡み、セルヒオラモスは仕掛けの場面で強さを発揮していた。

 カプテビラは前の選手を追い越す形でなく、パスコースを増やし、相手をひきつけることでチームに貢献していた。さすがである。逆サイドのセルヒオラモスは効率という面から考えると微妙。独力で突破できるかというと、そんなに可能性が高くない。相手に引っかかることが多いので、何とか複数で右サイドを攻略できれば面白くなりそうな。ヘススナバス×ダニエウアウベスのように。

 基本的な流れはスペインがボールを支配して、イタリアゴールに迫る。さすがはイタリア、カテナチオ。決定機は2列目から飛び出したシルバの落とし→走りこんだトーレスとファブレガスのミドルくらいであった。

 イタリアの立場からすると、スペインは強引に仕掛けてくる選手がセルヒオラモスしかいなかったので、怖さがなかったかもしれない。スペインの立場からすると、ボールを奪われたことも考えなければならないし、前半のうちからリスクのある攻撃をするわけないじゃんという思考だったかも知れない。スペインの姿勢については、後半の交代策でその答えが分かるだろう。

 ちなみにイタリアの攻撃はトニ狙いとピルロ経由という非常に原始的な戦い方であった。ローマの形なのに、やってることはなんだと。ペロッタをだす意味がまるで見出せなかった。前半の交代は17分にプジョル→アルビオル。プジョルは少し痛めたみたいであった。

 ■誰がキーマン

 後半の交代はトーレス→ビジャ。どうやらスペインはやる気満々のようである。後半の攻撃に期待が持てそうだ。イタリアの交代は、ピルロ→ガットゥーゾ、トニ→ボリエッロ、マテラッツィ→バルザーギ。前半に攻撃の中心であったトニとピルロを同時に下げたイタリア。イタリアは勝敗に拘るよりも実験に拘るようである。

 で、親善試合のイタリアってどうよ、って話なんだけど、最終ラインとかここでさぼったらだめだよね、という場面ではしっかり本気を見せてくれるんだけど、前から頑張ったりはしない印象を受けた。スペインのポゼッションを止めようとするならば、中盤でファウル連発で流れをきるという方法がある。お勧めはできないけれど、本番ではこういうチームが出てきそうな予感。そんなときに若い選手が暴走しなければいいね。

 後半も展開は変らず。イタリアは中盤のパス回しが危なっかしくなるが、その分やることがはっきりしたようでもあった。グロッソを使って、ボリエッロのキープ力を活かして、カモラネージが絡んでくる。カモラネージのバー直撃にしろ、ボリエッロのキープから最後はカモラネージと決定機を作っていく。

 57分。スペインはセナ→シャビアロンソ、シルバ→リエラを投入。シャビアロンソは久々の代表復帰のような。しかし、この交代で前線は硬直化してしまうような。実際に左サイドは固まってしまった。今までカプテビラがやっていた役割をリエラがやるようになり、カプテビラはリエラを追い越す場面が多くなる。そのぶん守備が。。。。

 60分にペロッタ→アクイラーニ。存在感のなかったペロッタ→アクイラーニ。もう少し早く見たかった。この時間からイタリアがボールを持つようになる。アクイラーニのおかげとかではなく、スペインのボールが回らなくなる。強引な仕掛けをやる前にばてたか、交代で流れを壊したか。ボールを失ったスペインはさらにボールを奪い返せない。ボールを失った→すばやい切り替えでボールを奪取の流れはできていた。

 しかし、イタリアのDFラインがボールを持って~という形ではプレスの開始位置がばらばらでまったく機能していなかった。DFは後ろで守りたい、前線は前で奪いたい→中盤が間延びのコンボである。中盤にスペースができた結果、ピルロがいなくなったのにボールが意外に繋がるイタリアであった。カシージャスの出番が増えてきた。


 68分にファブレガス→ルイスガルシア。アラゴネスの迷走は続く。ルイスガルシアとビジャの2トップにする意味はなんなのか意味不明。スペインはイニエスタが得意にドリブルでイタリアの守備を切り裂き始める。同時にパヌッチ→ザンブロッタ。パヌッチもいつまで代表にいるのだろうか。

 75分にイタリアにビックチャンス。カモラネージがデロッシとワンツーで抜け出し、カシージャスと一対一。そこはカシージャスが神がかった動きで防いでいた。嫌な流れのスペイン。それにしてもブッフォンとカシージャスのGK対決は見ごたえがあった。

 77分にビジャゴール。まるでジダン。得点の気配などほとんどなかったのに、ビジャが個人技で決めてしまった。またそんなスーパーなシュートをもう少しで止めそうだったブッフォンが恐ろしかった。

 失点したことや、スペインのボール回しに脅威を感じなくなったのだろう。イタリアはDFラインを上げて対応。スペインは余計に苦しくなるが、DFラインの裏にスペースができるとビジャが飛び出すことができる。最後の最後にビジャがシャビアロンソのパスから抜け出して決定機を作るが、またもブッフォン。試合は1-0のまま終了。

 ■独り言

 スペインはマルコスセナをアンカーにすれば面白そうである。アラゴネスの決断はどうなるか。そして、ワントップは悩みの種になりそうな予感。点では活躍しているのだけれど、線で活躍できる選手大募集。ボージャンか、タムードか、ラウールか。シルバ、ファブレガス、シャビ、イニエスタに怪我人が出たらやばそうである。守備の問題を解決しないと、本選では厳しそうだね。

 イタリアはボリエッロが面白い。セリエを見ていないので、まったく情報がないが注目である。他にはグロッソがリヨンを変らないプレーをしていた。超攻撃的。そしてカモラネージが元気そうだった。なんとなく攻撃の形が見えてこない。攻撃に変化をつけられる選手募集。というか、ローマのサッカーをやらないならば、4-2-3-1にしないほうがいいような。トッティが戻ってくるならば話は別だけど。

posted by josepgualdiola |12:23 | EURO2008の予選 | コメント(5) | トラックバック(0)
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スペイン対イタリア ~GK対決~

こんにちは~
久しぶりにお邪魔します。
イタリアの戦い方は代表戦でもクラブでも
ホントに手堅いという印象なんですけど、
テストマッチの場合は色々とやってみようかな位の感覚ですね。
スペインは勝負に出るチャンスの時に今一歩というか、集中力を発揮できそうにないチームなので
ユーロではあまり期待してません。

posted by てぃーほりっく | 2008-03-29 15:45

スペイン対イタリア ~GK対決~

スペインはホアキンを本番でも呼ばないんでしょうか?

posted by はぶれがす | 2008-03-29 17:11

スペイン対イタリア ~GK対決~

タムードが良いと思います。
トーレスを使わない手はないと思いますが、今の布陣ならタムードが一番「らしさ」を発揮できそうな気がします。どんなサッカーにも器用に対応できるイメージがあって、また守備も期待できるので。爆発力はトーレスやビジャより劣りますが、必ず何かしらの貢献を計算できる選手だと思います。

ところで、最近名前の聞かないホセエンリケはどなんですかね。
あのままビジャレアルにいたら、今頃は間違いなく代表入りしてたと思うんですけど・・・。

posted by トマシュ | 2008-03-30 02:25

スペイン対イタリア ~GK対決~

僕もセナでいいと思います。
ビジャレアルでも似たようなことやってますし。
あとカニ、カソルラ、アルテタ辺りが入ったら中盤は磐石な気がします。

スペイン。支配はできるんですけどね。ああやって壁作られるとなかなか崩せないですね。本大会だと息切れしそう。

イタリア。あの面子でローマスタイルだとホント怖そうです。ブッフォンもいるし、守備は問題なさげ?

posted by Nari | 2008-03-30 13:04

スペイン対イタリア ~GK対決~

コメントありがとうございます。

>>てぃーほりっくさん
自分もスペインには何も期待していません。気が合いますね。

>>はぶれがすさん
呼ばないと思います。

>>トマシュさん
タムードがいいですよね。90分、線で活躍できると思います。

ホセエンリケはニューキャッスルですからね。明らかに移籍を失敗。はやく帰ってきて欲しいです。メッシを一対一で封じてさらに攻撃参加する暴れん坊はホセエンリケぐらいしか知りません、

>>Nariさん
賛同ありがとうございます。

カニ欲しいですね。シャビとイニエスタの控えには完璧な存在です。そういえば、アルテタもいましたね。

イタリアはトッティ次第じゃないでしょうか。みんなで説得です。

posted by josepgualdiola | 2008-04-02 00:27

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