2008年03月22日

トッテナム対ポーツマス ~縦への意識~

 トッテナムのスタメンは、ロビンソン、ハットン、ドーソン、ウッドゲイト、シンボンダ、レノン、ハドルストーン、ゾコラ、マルブランク、ベルバトフ、キーン。ほぼベストベンバー。モチベーションは関係ないだろうトッテナム。前線のコンビプレーとハドルストーンの展開力が魅力である。

 ポーツマスのスタメンは、ジェームス、ジョンソン、ディスタン、フレイダルソン、オーベイ、ヒューズ、デイビス、メンデス、ウタカ、クラニチャル、カヌ。デフォーは移籍条項のため欠席。ラサナ・ディアラ、ムンタリ、ディオップはどこへいった。。。。

 ■ボールを支配。

 ラサナ・ディアラの加入以降のポーツマスはボールを大切にするようになった。もしかしたら加入前もそうだったかもしれないが、そのあたりは不明。ディアラの加入で、クラニチャル・ムンタリも、より活きるようになったに違いない。FAカップのユナイテッド戦でもボールを持ったら意地で繋いでいた。ほとんど守備の場面だったけれど、ボールを持ったら少しでも時間を稼ぐことができる、、、ならば、精神的に余裕ができるのである。

 しかし、この試合ではまったく選手がいない。ボールを繋げそうなのはクラニチャルとメンデス、、、以上。それに比べてトッテナムは全員でボールを繋いでくるチームになっている。両SBも積極的に攻撃参加していた。

 ポーツマスの守備のシステムは4-1-4-1。4-1-4-1の注意点は4と4の距離感と、相手のCBにボールを繋げる選手がいる場合どうしようか、である。4と4の距離感はそこまで悪くなかった。悪かったのはウッドゲイト×ドーソン対カヌの局面である。

 トッテナムのCBにゾコラやハドルストーンが名を連ねたことがある。その心はCBから攻撃が始まるんだ、、というファンデラモスのメッセージだろう。ウッドゲイトやドーソンはそのメッセージを受け取ったようだ。無闇にボールを蹴らずにスペースがあればドリブル、相手を引き寄せて中盤にボールを繋ぐなどイングランドのCBらしくないプレーを見せる。勝負有り。そんなプレーの前にカヌは自陣に引いて相手を追い掛け回すプレーを見せていた。軽い開き直り。

 ボール支配されたら、後は引きこもるのみ。ラサナディアラたちがいないことも、プラスに働いたかもしれない。守る決断。それでも、ウタカとクラニチャルがSHである。しかも、相手のSBはがんがんに攻めてくる。防戦一方。

 ボール支配したトッテナムは、いつものようにポジションを流動的に代えて攻撃。サイドはSBに任せて中央で相手のギャップを突く作戦である。ただし、レノンはいつもよりもサイドから攻撃を展開していた。

 好きなように攻めるトッテナム。しかし、最後のラストパスが微妙にあわない。オフサイドになったり、ずれたり。得意のセットプレーはバーに当たったり。ベルバトフの仕掛けもゴールには結びつかず、前半は0-0のまま終わる。

 トッテナムは今の形を継続するしかない。攻め続けて得点を奪えるか。ポーツマスは4-4-2に代えて、ウッドゲイトらからのボールを断ち切れればチャンスがあるかもね。この試合でも感じたが、ファンデラモスはユナイテッドのやり方を参考にしている可能性が高い。それにしても、マルブランクとロビーキーンが効いている。ベルバトフがずば抜けているのは事実だが、キーン、マルブランクのレベルもかなり高い。

 ■攻め疲れ??

 後半になると、トッテナムの勢いが落ちる。攻撃はウッドゲイトからしっかり始まっているのだが、全体的な運動量がどうも落ちる。運動量が落ちると、流動性がなくなる。流動性がなくなると、フリーでボールを受ける形が減る。よって、相手と球際で勝負することになる。球際での勝負は個人の力対力の対決になるので、計算が立てやすい。ただし、絶対的に勝てるポイントがあるのであるならばだけれど。

 で、そのポイントがないトッテナム。ベルバトフも動きが緩慢になってチームの機能性も失っていった。レノンが積極的に仕掛けるもクロスは明後日の方向へ。徐々にポーツマスが流れを掴んでいく。

 ポーツマスはボールを支配するものの、なかなかゴール前まで運べない。クラニチャルやカヌにボールがおさまるものの、後ろから人が上がってこない、。チーム全体がエジミウソン病にかかっているようで、ひどい状態であった。ボールが縦に進まない。残念。

 先にファンデラモスが先に動いた。70分レノン→オハラ、ドーソン→ベント。チェルシー戦に似ている采配。この采配によって、ゾコラがCBっぽく振舞うようになる。しかし、3トップがまったく機能していないし、ベルバトフも元気がない。そこで、ポーツマスが守備のアラを見逃さない。カウンターでカヌが抜け出すと、ヘディングでロビンソンの上を越した。しかし、ゴールラインの前でシンボンダが必死にクリア。頑張れシンボンダ。

 流れがよくなったので、バロシュを投入しにくいレドナップ。そうこうしているうちに、79分に試合が動く。ペナルティエリアで粘ったマルブランク→こぼれだまがベントの元へ→ゴール。3トップの利点、ゴール前に人がたくさんが導いたゴールだった。

 ポーツマスは混乱。攻めるしかないものの、いまさらどうするという話で、ベントにあっさり裏を取られてしまう。ベントはファーストタッチで相手を置き去りにするとサイドをえぐってマイナスのクロス→オハラが押し込んで2点目。ベントがらしさを発揮した場面だった。

 82分キーン→タイニオで、攻守のバランスを改善させたファンデラモス。試合を無事に終わらせて終了。2-0でトッテナムが勝利した。

 ■独り言

 役者が揃わなかったので、ちょっと拍子抜けのポーツマス。やはりデフォー、ムンタリ、ラサナディアラがいないと面白くない。クラニチャルだけでは苦しい。メンデスが中盤のスタメン争いに参加しそうな感じである。

 ファンデラモスの采配が当たったように見えるが、正直微妙。バランスを壊した交代策で自滅の道をさらに推し進めた感もあった。チェルシー戦ではボールを支配できている状態→3トップであったが、この試合ではボールを支配できていない状態→3トップで状況はさらに悪化。でも、勝っちゃった不思議な試合。全体的には、トッテナムが押していたので妥当な結果であったけれども。

 最後に天候が凄かった。みぞれ→雨→晴れ→みぞれみたいな。この中で試合に集中するのも難しかったと思う。しかも、風も強かった。お疲れ様である。

posted by josepgualdiola |21:47 | プレミアリーグ/07~08 | コメント(0) | トラックバック(0)
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