2008年03月20日

トッテナム対チェルシー ~監督対決~

 トッテナムのスタメンは、ロビンソン、ハットン、キング、ウッドゲイト、シンボンダ、レノン、ジーナス、ゾコラ、マルブランク、ベルバトフ、キーン。カーリングカップ優勝のトッテナムはすでにUFFAカップ参加権を取得している。つまり、わかりやすいモチベーションはない。しかし、シティ戦にキーンがぶちきれていたのを考えると、戦う気満々のような。ジーナスがまたもスタメン。

 チェルシーのスタメンは、クディッチーニ、フェレイラ、カウバーリョ、テリー、アシェリーコール、マケレレ、エッシェン、ランパード、ジョーコール、ドログバ、カルー。なんだか懐かしい顔ぶれである。そういえば、チェルシーは久々に見るような。さりげなく優勝争いに参加中である。

 ■どうしたチェルシー

 そういえば、チェルシーはカーリングカップ決勝でトッテナムに負けたのか。そんなわけで、復讐戦である。そのモチベーションが高いからか、それとも懐かしの顔ぶれだからか。チェルシーのサッカーがモウリーニョっぽくなっていた。

 グラントになってからの、チェルシーサッカーは縦よりも横への意識が強く、両SBが積極的に攻撃参加するようになった。しかし、今日のチェルシーサッカーは、縦への意識が強くダイレクトパスが多い、SBが上がらない、中盤の激しいチェックなどなど、、グラント時代のそれとは異なっていた。

 で、そんな鬼なチェルシーが久々に復活。話が違うよとはトッテナム。お得意の前線の流動性で相手の守備組織を混乱に追い込む作戦も数えるほどしか形を作れていなかった。困ったときのベルバトフ。しかし、ベルバトフを信じる選手がいなくて、ベルバトフもいらいら。悪い傾向である。

 3分。先制点はチェルシー。ドログバの右サイドからの直接FK。壁に当たってこぼれだまが左サイドのテリーへ。テリーがクロス→ドログバが押し込む。FKを蹴った選手のマークは曖昧になることが多い。特に直接FKを蹴った選手のマークは難しいだろうなと。ジーナスがドログバに気づいてマークに行ったが間に合わなかった。気づいたことは凄いぞジーナス。

 11分。同点ゴールはトッテナム。流れの中からきつかったら、、セットプレー。右サイドからのジーナスのクロスをウッドゲイトが頭で押し込んで同点。ウッドゲイトのマークはドログバだったんだけれど、ドログバは目の前にいたベルバトフに気を取られてしまったようで。セットプレーで点を取ることの多いトッテナム。

 同点にされたことで、チェルシーはとどめをさしにかかる。20分。ジョーコールの仕掛けから、エッシェンが決めて2-1。前半は2-1で終了。力の差が歴然としていた、、、ように見えた。

 トッテナムの攻撃はユナイテッドに似ている。前線の4枚のからみかたはそくりである。もちろん、完成度はユナイテッドのほうが高いが。ちなみに、トッテナムのSBのほうが、相手陣地の深い位置まで侵入する。

 ユナイテッドの守備がちょっとやばいのは今までも伝えたとおりである。ただし、相手によって対応をしたリバプール戦だったりと。今季は器用さを見せているが。前線の選手のポジショニングを固定しない、SBを攻撃参加をレギュラーな状態とすると、相手にカウンターを許すことがどうしても多くなる。カウンターを防ぐには、攻守の切り替えを早くする、瞬間的に自分と周りの選手に位置を把握し、適切な守備への判断を行うという決断力が求められる。それか、単純に後ろに残っている選手で耐えるか。

 トッテナムの守備がやばいのは、攻撃の形が特殊系だからで、そもそも守ることはあまり意識していないように思える。ちなみに、セビリア時代の守備をおさらいしてみる。セビリアの攻撃の特徴はロングボールをカヌーテに当てる。そのこぼれだまを拾うために、レナトを上げて、ポウルセンを中盤に残す。右サイドはアウベスを上げて、左サイドは中央に絞る。後ろに残っているのは4枚。カウンターが怖いので、リスクのある攻撃は基本的に禁止。無駄に横パスをつなぐことはなかった。そして、攻守の切り替えは早かった。これで、リーガで旋風を起こし、UEFAカップを二連覇したわけである。

 今後、トッテナムがどこへ向かうかというと、、攻守の切り替えの早さが求められそうである。そして中盤やCBか攻撃に参加する選手にボールを繋ぐことができるか。チェルシー戦では、この部分がチェルシーの激しい寄せによって分断されてしまったので、攻撃が作れなかった。シュートは2本。後半の采配に期待である。

 ポイントは中盤と前線をいかにつなげるか。カウバーリョのようなCBの攻撃参加、ベルバトフの位置、キーンの奮起が期待される。チェルシーは普通にやっていれば負けないだろう。ただ、2-1にしてからちょっと試合をコントロールできなくなっていたが。どうせなら、ボールを支配して休めばよかったのない。前半の終了間際にアシェリーコールが乱暴なタックルをしていた。今日のチェルシーはなんか怖い。

 ■ジーナス→ハドルストーン

 後半の頭からハドルストーンを投入。シティ戦ではわけわからなかったが、この試合は勝つ気満々のファンデラモスのようで。謎采配は見られなそうである。

 後半のチェルシー。前半のようながつがつ感はなく、守ってカウンターの狙いがはっきりしていた。しかし、前線に残っているのはドログバだけで、後は前で守るよりも後ろで守るような。前から潰しに行けば、トッテナムにとっては嫌なはず。全体的なラインが下がったので、ハドルストーンを中心にトッテナムがボールを回し始める。

 しかし、追加点を入れたのはチェルシー。52分。カウンターではなく、相手陣地からのスローインからの攻撃。トッテナムの緩慢な守備を見逃さずに、すばやくパスをつないで最後はジョーコール。今季のジョーコールは能力爆発したような。それしても、トッテナムは全体的に寄せが甘い。人数が足りていないならば、仕方ないのだけれど、、、そんなこともない。ゾーンの意識が強すぎるのか。ハットンは中に絞っていくカルーを見送っていたし。寄せたがりの選手大募集。

 3-1になったことで、チェルシーはまたも自陣に引き気味になる。なぜに前から守らないのか。エッシェンとランパードの綺麗なプレスが見られると思っていたのに。以前に比べると、ドログバが守備をしなくなったからだろうか。カルーはめちゃくちゃ守るようになっていく。うまいかどうかは別。そして競り合いで後手後手。クディッチーニからのロングキックを誰も競らなかったりト消極的になってくる。

 トッテナムはボールを回すことで流れを掴んでいく。普段からカウンターしかやっていないチームにボールを与えるのは良い作戦だが、攻撃を指向しているチームにボールを与えるとどうなるか。しかも、セットプレーは強いチームに引いて守るとどうなるか。

 59分にレノンを中心とした攻撃で相手にコーナーを与えてしまう。そのコーナーキックからベルバトフが頭で決めてゴール。ベルバトフのマークはテリー。テリーは競る気がないように見えるくらい棒立ちであった。案の定。

 1点差にされたことで、チェルシーも攻勢に出る。攻勢に出れば攻められるチェルシーを褒めるべきか、トッテナムの守備を嘆くべきか。しあkし、トッテナムもカウンターでやり返す無秩序な状態へ。チェルシーのシュートがボスとに当たれば、ベルバトフ→キーンで決定機を作る。

 67分にキング→ベント。勝負に出たファンデラモス。強気である。多分ゾコラがCBになるのだろう。前線は3枚である。

 70分。采配の苦手なグラント。カルー→アレックス。どんだけ後手なんだと。相手に合わせてどうすんだと。ここで攻撃の枚数を増やしたらトッテナムはゲームオーバーなんだが。ここからはトッテナムが猛攻を仕掛ける。守備をやたら頑張っていたカルーがいなくなってことで、余計にボールが回るようになったトッテナム。トッテナムにボールを回させたくなかったら。ここを抑えるべきなんだが。

 74分。またもコーナーキックから。今度はボールがファーに流れる。そのこぼれだまをハドルストーンが押し込んで同点。3-3。ここから攻撃にでるのは難しいぞチェルシー。

 79分。レノンに右サイドを切り裂かれるチェルシー。しかし、ジョーコールがいる。しかも、前から守ればチャンスはある。チェルシーは高い位置でボールを奪うと、ボールをジョーコールへ。ジョーコールはシンボンダをあっさりと交わして豪快なシュートを決めた。この場面を見て感じたのはトッテナムは3バックっぽい。

 82分。ジョーコール→バラック。誰が攻めるんだ。セットプレーの守備対策か。前線から守るでもないし。

 トッテナムはパワープレーを織り交ぜて攻撃。チェルシーは防戦一方。88分。カウバーリョの背中に当たってこぼれたボールにすばやく反応したロビーキーン。デルピエロを髣髴とさせるシュートでまさかの4-4。ロスタイムにはベルバトフが超決定機を外して終了。

 ■独り言

 監督の采配の差であった。このブログでも指摘し続けているが、グラントの采配は本当にひどい。采配以外はそこまで問題ないのが切ない。アレックス→バラック、シェフチェンコを投入。まるで機能していなかった。それよりも、前半の戦い方を継続できていれば、何の問題もなかったような。つまり、得点後の試合運びがひどかった。クディッチーニのスーパーセーブが2回あった。足元はひどいが止める能力はぴか一のようで。次はアーセナル。

 トッテナム。モチベーションうんぬんは関係なさそうである。守備面で相手に寄せる一歩を行うことができれば、進化しそうである。そして攻撃面は見ていて面白い。ハドルストーンがスタメンに定着すれば、来季は期待できそうだ。

posted by josepgualdiola |10:48 | プレミアリーグ/07~08 | コメント(5) | トラックバック(1)
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トッテナムvsチェルシーは4-4の引き分け 【アマデウスの錯乱?】

トッテナムvsチェルシーは4-4の引き分け

2008-03-20 15:49 | 続きを読む
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トッテナム対チェルシー ~監督対決~

この試合は本当に見ていて興奮しました。3-1にされた時は終わったと思いましたがよく追いついてくれました、勿論最後にベルバトフが決めてくれていれば最高だったんですが。。。 

同じく守備をもうちょっとがんばってほしいと思いました、絶好調とはいえジョーコールに好き放題やられてましたね。いい補強をしてくれそうなので来シーズンに期待します。ポンペイ対スパーズはかなり楽しみです、それにしてもデフォーよりベントを出してほしかった... チェルシーはリーグ戦を面白くするために踏ん張ってほしいです。

posted by Airegin | 2008-03-20 15:55

トッテナム対チェルシー ~監督対決~

攻撃の人数を減らし、守備の枚数を増やすことが、失点せず逃げ切れるという結果には必ずしも繋がらないということを痛感しました。

チェルシーがボールをカットしてマイボールにしても、出し所が無いために時間稼ぎが出来ずアタフタ。

システムを弄らなければ、1-3か2-3でチェルシーが逃げ切れた試合だと思います。

posted by あが | 2008-03-20 16:35

トッテナム対チェルシー ~監督対決~

ジョーコールのスキルの高さがすごい!!

ベルバトフのラストシーンは完璧なキックフェイント!! フィニッシュが・・。

ロビーキーンのあれはスパーでしたぁ☆★

打ち合いの試合はマジで最高!!

posted by まき | 2008-03-20 17:09

トッテナム対チェルシー ~監督対決~

>カウンターを防ぐには、攻守の切り替えを早くする、瞬間的に自分と周りの選手に位置を把握し、適切な守備への判断を行うという決断力が求められる。それか、単純に後ろに残っている選手で耐えるか。


いつかの質問の答えをいただくことができました。ありがとうございます。


やっぱり攻守の切り替えを早くする守り方ならそうなりますかね。
あんまり攻撃でポジションチェンジを多くすると、自分のポジションでない位置で守備をすることが多くなりそうです。
そうすると、自分たちがカウンターをしかけるときもその守備位置からスタートすることが多くなるわけで、するべきプレーも変わるし、攻守の両面で流動的なのって選手はいろいろなプレーを要求されるから大変そうですね。

posted by もんぐり | 2008-03-21 01:50

トッテナム対チェルシー ~監督対決~

コメントありがとうございます。

>>Aireginさん
本当に良く追いつきました。相手が采配を誤ったこともありますが、トッテナムのあくなき姿勢が実った試合でしたね。

相手にボールを支配された時の準備が必要ですね。

>>あがさん
まさにおっしゃるとおりだと思います。トッテナムの強いところは前線の4枚です。それを迎え撃つ5バック。勇気があるといえばそうですが、相手の弱いところを意図的に狙うのが一番かと思います。

>>まきさん
ソウデスネ。

>>もんぐりさん
ですね。大変そうですが、攻撃重視のチームには必須です。

posted by josepgualdiola | 2008-03-22 00:03

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