2008年03月11日
いまさらのミラン対アーセナル
ミランのスタメンは、カラチ、マルディーニ、カラーゼ、ネスタ、オッド、ピルロ、アンブロジーニ、ガットゥーゾ、カカ、パト、インザーギ。ツリー型から4-3-1-2へ変更。セードルフが怪我をしたらしい。FWが2枚いたほうが、ピルロはやりやすいとかないだろうか。 アーセナルのスタメンは、アルムニア、クリシ。センデロス、ギャラス、サニャ、ディアビ、ファブレガス、フラミニ、エブエ、フレブ、アデバヨール。なんとディアビがスタメンに。間違いなくラサナ・ディアラのほうが使えるはずである。そんなこといっても無駄であるが。しかし、エブエの右SHがさまになってきている。 ■ピルロシステム いまさらなんで、さくっと書きます。前半20分まではミランペース。特にピルロから、前線へのチャレンジパスがいやらしい形で繰り返された。インザーギやパトが裏を狙ったり、ボールを受けたりと2トップであるからこそ見られる場面であった。やっぱり2トップのほうがピルロはパスコースが多くて、やりやすいのかもしれない。 で、2トップのほかにもカカがいる。アーセナルのDFラインが裏を警戒しすぎてDFラインを下げる→中盤とDFラインの間にスペースができる→カカがそのスペースを使いまくる。この流れはフラミニがうまく警戒していて、効果的ではなかった。ただ、カカがいきるよりも、中盤とDFラインの連動が機能しなくなれば、ミランからすると狙い通りで。 カカ→パトへのパスだったり、インザーギの惜しいシュートだったりでミランは決定機を作るものの、徐々に流れがアーセナルへ。ミランにとって苦しかったのは、高い位置でボールを奪えないことであった。ミランが攻撃を仕掛ける→奪われる→即座にボールを奪い返すか、ファウルで攻撃を止める流れを大切にしたかったミランだが、ボールを奪われる→アーセナルがミランゴール付近までボールを運ぶ→何とか奪い返す。アーセナルはもともと運動量豊富なチームなので問題ないが、ミランは苦しい展開に。 特に両SBの飛び出しがほとんど見られなかった。ピルロがボールを持つ。パトたちが中央でボールを待つ。相手の守備陣は自然と中央よりになる。その守備をワイドにするために、そしてピルロの選択肢を増やすために。ミランの両SBの攻撃の役割はサイドをドリブルで突破とか、深くえぐってマイナスのクロスなどのリスクの高いプレーは少ない。やろうと思えば、できないこともないが。つまり、そんなにリスクの高いプレーでもないのに、あまり攻撃参加しなかった理由は、、はやくもばてたからか、アーセナルの攻撃を怖がったからか、それともリスクがないのにカウンターを恐れたからか。 で、さらにいうと、セードルフがいない。セードルフがいないから2トップが実現できているわけだけど。アンブロジーニとガットゥーゾに攻撃の変化が求められる。特にガットゥーゾは時々良いポジションでボールを受けることもある。意外な才能。カカに気を取られていたら、ガットゥーゾがそんなところに。ただし、この試合ではそんな動きは一切なかったわけだが。 2トップにしたことで、ピルロシステムは久々に復活の兆候を見せた。後は両SBの効果的な飛び出しと、ガットゥーゾとアンブロジーニが攻撃を助けられれば、ミラン復活も夢ではないような。つまり、ピルロの横に、守れて攻撃センスのある選手を取ってくれば何とかなりそう。理想はイニエスタで、現実的なのはアクイラーニだったり。 ■ミランの守備を見てみると ガットゥーゾとアンブロジーニの驚異的な守備力+DFラインでひたすら踏ん張るミランの守備。この試合では、特に前線の3人はカウンター要員のため、守備をしたりしなかったり。クリスマスツリーだと、セードルフが守備に参加したりしなかったり。つまり、4-3で守ることに慣れているミラン。アルゼンチン代表に似ているね。 で、アーセナルは両SBを積極的に上げて、ワイドな攻撃を仕掛けてくる。アデバヨールがサイドに流れれば、ファブレガスが必ず飛び出してくる。フレブは自由に振舞う。ディアビはキープ力をいかして、後ろからの飛び出しを促す。攻撃にかける枚数は非常に多い。4-3で守っていると、局面で数的不利になること間違いなし。 で、数的不利になっても、イタリアの精神で耐えに耐えまくってカウンターに望みを託すわけだが、後ろからの飛び出しはもちろん期待できない。そこまで走らせたら中盤の選手は疲労でぶったおれる。よって、カカらにすべては託された。しかし、カカはマスチェラーノの魂が乗り移ったかのようなフラミニに止められてしまった。万事休す。 アーセナルにボールを支配されたのは仕方ない。だって、前線の3人が守備をしたりしなかったりなので、セスクやフラミニの位置は比較的自由だった。なので、仕方ない。ただ、これで耐え切れると判断したアンチェロッティもばくち打ち。いくら守りの文化があるからといって、あそこまでボール支配されたらきつい。 さらにミランに追い討ちをかけたのは、DFラインの組み立て能力の欠如。変なパスミスがかなり多かった。何が原因かは不明。単純に個人能力が原因である可能性が高い。セードルフの不在がこんなところに影響したかは不明。せっかく守備が終わった→ボールをすぐに奪われるの状態では精神的にきつい。しかも、ミランは得点を取れそうな気配がない。80分ごろからチーム全体で点を取りにいったら、逆にファブレガスに決められる切ない展開で試合終了。交代枠に誰も流れを代えられる選手がいないのも問題だが、ジョーカーを育てようとしたかは知らない。どうなんでしょうか。 ■ミラン改造計画 そろそろサイクルの終焉だろう、なんて声もあるミラン。確かに、そろそろ世代交代は進めたほうが良いし、スタメン固定でリーグ、CLのダブルを達成するのは困難そうである。ただ、ミランの場合、チーム内で階級制度が出来上がっていそうな気もするので、困難そうである。 今の形を継続するならば、DFラインにパス能力の高い選手、SBにオッドよりもクロスの精度の高い選手と、ポゼッションサッカーに慣れたSB、攻守に貢献できる中盤。後はFW。あくまでピルロシステムを継続するならだけど。後はピルロがいなくなった時にどうするかを考えておけば、なんとかなるかもしれない。ミランがどこへ進んでいくかは結構楽しみであった。選手の配置の仕方は、現代サッカーの穴をうまくついている形だと、勝手に思っていたので。 例えば、流行のハイプレッシャーを交わすための3センターハーフだったり、中盤とDFラインの間にセードルフとカカを配置して相手の3ラインを混乱させようとする試みだったり。さて、どこへ行くのか。
posted by josepgualdiola |10:27 |
チャンピオンズリーグ/07~08 |
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いまさらのミラン対アーセナル
確かにせっかくアンブロさんとガットゥさんがいるんだからサイドバックは思い切って上ればいいのに、とミランの攻撃は思いました。でもアーセナルのあの運動量ははんぱないですね。攻撃力のあるCL版リバプールみたいな。
本気でCL一本に絞れば優勝できると思うんですがどうでしょう。
posted by うまうま | 2008-03-11 13:22
いまさらのミラン対アーセナル
アーセナル素晴らしいですね。この圧倒的な運動量・スピード・攻撃力には本当に頭が下がります。実力的には欧州一だろうと思います。
アンリを放出して大正解でしたね。ベスト8で今アンリのいるチームと対戦すればコテンパンにするのではないでしょうか。
ミランはもう思い切って改革する時期だろうと思います。
posted by サントス | 2008-03-11 13:27
いまさらのミラン対アーセナル
ミランは、攻撃パターンが決まっているからね。カカ、セードルフ、ピルロこの3人から攻撃の形が生まれるからね。それにサイドバックが攻撃にあまり出てこないのも一つの問題だと思う。カフーみたいな選手が必要だと思います。
posted by ま〇〇 | 2008-03-11 17:00
いまさらのミラン対アーセナル
ミランってそんな悪かったですかね?去年もこんな感じだった気が・・セードルフいなかったですけど。
カカが仕事できなかったですけど、カカの調子が悪かったのか、フラミニやサニャが良かったのか、もしくはその両方なのか・・僕にはわかりませんが。
できたら、ルチョを獲得してほしいです。ただ、クレスポを除いてアジャラやレドンドと、ミランはアルゼンチンの選手とどうも相性悪いように思えるんですが、どうなんでしょうか?
posted by シャビアフォンソ | 2008-03-12 03:56
いまさらのミラン対アーセナル
何とか守ってパトがセンデロスを突っついて、こぼれ玉をインザーギが・・・なんて展開もありかと思いつつ見始めましたが、全くな展開で・・・(汗
アンブロジーニはミランにはないセットプレーでの高さを加えると言う意味ではうってつけですが、肝心なセットプレーが取れなかったので、やっぱりゲームを落ち着かせることが出来るセードルフの方がよかったです。怪我でしたが・・・
そして何げに今シーズンのガットゥーゾは良くないです。ファーストコンタクトが遅くて、ファウルでしか止められない事が多いですね。
昨年のC.ロナウドを止めた時の方が遥かに良かったです。
最近のマスチェラーノ何かを見てると余計に思います。。。
補強ですが、どこポジションも一人ずつ欲しいところですね・・・
あとは会長お気に入りのグルキュフが覚醒してくれないかなと。
posted by marionette | 2008-03-12 16:27
いまさらのミラン対アーセナル
理想
DFセルヒオ・ラモス、ミカ・リチャーズ
MFエッシェン、ランパード
FWベンゼマ、アデバヨール、ドログバ
現実
DFザンブロッタ、カンナバーロ
MFグアルダド、ゼロベルト
FWシェフチェンコ、アマウリ、ディナターレ
posted by こんな感じで | 2008-03-12 18:02
いまさらのミラン対アーセナル
ミランの今の戦力では守って正解でしょう。
サイドバックの攻撃回数を増やすとかとんでもないです。
アーセナルのカウンターを喰らう機会を増やすだけ、高い位置でボールを奪おうとするのも同じ事です。
我慢に我慢を重ねてたのに失点する前にチーム意識として1点を取りにいこうとしてしまったのが残念です。
監督は延長を考え、選手は90分で決着をつけようとしたような感じがします。
ジラルディーノとインザーギ先発が逆ならおもしろかったと思う。
ミランの攻撃面は同意、これしかないですね。
試合巧者ぶりを発揮していましたが、結局はスタミナ切れが敗因!見所の多い面白い試合でした
posted by 凸凹 | 2008-03-13 16:44
いまさらのミラン対アーセナル
コメントありがとうございます。
>>うまうまさん
アーセナルは相手を尊重したサッカーをすれば、優勝できると思います。尊重しないような相手と当たったら、、、やばいとおもいます。昨年のPSVがまさにそれかと。
>>サントスさん
今年一番のサプライズはアーセナルですかね。
>>ま〇〇さん
昨年のオッドやヤンクロフスキーはもう少し攻撃参加していたと思います。ただ、新しい人が来るなら歓迎ですけど。
>>シャビアフォンソさん
昨年はかなり強かったかと。ガットゥーゾがどうみても調子悪いですし。
そういえば、ミランはブラジルカラーですね。お隣さんのほうがアルゼンチンっぽいです。
>>marionetteさん
アンブロジーニは輝いてますよね。ガットゥーゾを外す勇気があればよかったんですけど、代わりもいませんしね。
グルキュフに期待です。
>>こんな感じでさん
ゼロベルトがリアルですね。
>>凸凹さん
個人的にリスクをとろう人間なので、SBは攻撃に絡んで欲しかったです。ピルロの横には入れ欲しかったなと。そこまでリスクも高くないですし。最前線まで飛び出すのはハイリスクですけど。
スタミナって難しいですね。
posted by josepgualdiola | 2008-03-13 23:49


