2008年03月09日
レアルマドリッド対エスパニョール ~決まりごとを捨てよう~
レアルのスタメンは、カシージャス、マルセロ、エインセ、ペペ、ミゲルトーレス、ディアラ、バチスタ、グティ、ロビーニョ、ラウール、イグアイン。セルヒオラモスは累積のため出場停止。カンナバーロは怪我かな。ガゴとスナイデルがベンチにいる。さりげなくサビオラもいる。 CLでローマに敗戦、これでリーガに絞るしかなくなったレアル。この試合は相当大切である。無事に切り替えられるか。 エスパニョールのスタメンは、カメニ、ダビドガルシア、トレジョン、ジャルケ、サバレタ、スミリャニッチ、モイセス、リエラ、ルイガル、バルド、ジョナタン。タムードがベンチに復活。その代わりにペーニャがベンチからも姿を消した。ペーニャは怪我である。 ■ガゴがいないけれど ガゴの代わりにディアラが出場。ガゴがいないので、レアルはボール運びに苦労していた。ショートパスで繋ぐ選択肢がないレアル。DFラインから中盤へボールを繋ぐのが辛そうであった。DFラインの前で嫌ってほどにボールをもらいに来るガゴ。バルサで言うと、エジミウソンのようである。ただし、ディアラは中盤からのバックパスをもらうのは好きそうである。 レアルのCBはペペとエインセ。偶然か必然か、、ロングボールの苦手なカンンバーロがスタメンから外れている。ペペはともかくエインセは別にうまくないだろうって思った方。まさにその通り。ただ、エインセは縦パスを通す意識が異様に高い。それをうまく利用すれば、ガブリエルミリートみたいになるかもしれないし、なれないかもしれない。 ガゴがいないので、ロングボールを蹴る必要性のあるDFライン。SBにボールを渡すと矢のようなプレッシャーが襲い掛かってくるし、CBにもジョナタンがパスコースを切りながらプレスをかけてくるので困った話である。主にエインセが前線にパスをしていた。しかし、ほとんど通っていなかった。ガブリエルミリートも最初は全然だったので、忍耐が必要とされる。 レアルの攻撃を食い止めて、エスパニョールは速攻である。序盤は猛攻を見せたが、徐々にレアルがボール支配率を高めていく。ガゴがいないにもかかわらずだ。 カシージャスは主にバチスタ、時々ラウールに向けてハイボールを蹴る。最近のバチスタは無敵状態ではなくなっていて、どんなボールもおさまる選手ではなくなってきている。しかし、競り負けることは少ない。ラウールは体を精一杯はるので、こぼれだまになる確立が高い。このこぼれだまをレアルは拾うことができた。何度も何度も。別にマンチェスターユナイテッドのように、こぼれだまを拾うプロジェクトをレアルがしているわけでもない。 なぜ拾えたか。エスパニョールのFWがまったく下がってこなかったからであった。エスパニョールのFWはルイガルとジョナタン。時には4-5-1で守ったりもするけれど、ルイガルはカウンターに備えてゴール前まで守備に戻ってくることは少ない。それに、エスパニョールのFWの守備の役割は、レアルのDFをマークすることで、バックパスの選択肢を消すことだったりする。だから下がってこない。時には守りごとを捨てる勇気も必要なんだな。 そんな事情もあって、エスパニョールのFWとMFの間にスペースができてしまった。そのスペースをグティに使われたり、バチスタに使われたり。時にはペペが上がってきたりと不思議な展開へ。そんなんエスパニョールの中盤がラインを崩して守ればいいだけなんだけれど、例えば横一列を菱形にしたり。でも、組織力に定評のあるエスパニョールにそんな判断は難しい。 そんなわけで、ボールを持つと相手のゴール付近までいけてしまうレアルと、チーム全体がなんだか変な感じのエスパニョール。試合は両チームとも??マークを振りかざして進んでいった。 先制点はエスパニョール。コーナーキックからトリックプレーでバルドの復讐がなされた。完全にフリーなバルドとボールを蹴った選手を褒めてあげるべきだろう。 得点が入っても試合の流れは変わらない。レアルの攻撃があまりに中央よりなので、エスパニョールも中央よりな布陣になっていく。カラッポのサイドをミゲルトーレスやマルセロが飛び出すとレアルは攻撃に厚みを加えていた。 久々にスタメンのイグアイン。長所ともいえるどのポジションでも最終的にはゴール前に詰めている感覚は健在だが、相手の嫌なところに動き回るポジショニングは味方に理解されていないようで、こちらも時間がかかりそうなレアル。今までほっておいた罰だな。 ロスタイムにマルセロが左サイドからあっさりとバルドを交わすと、見事すぎるクロスで同点弾を演出。押し込んだのはイグアイン。長所がゴールに結びついた瞬間。ニアで潰れたラウールもさすがである。イグアインをつかっておけば、ゴール前に人数は足りそうである。しかし、しばらくはそれだけの予感。 ■ロビーニョ→ドレンテ 後半の頭からロビーニョが交代。怪我か、病み上がりだからお疲れか。気合満点のドレンテが登場。最近は出番が多く充実してきただろう。多分。 後半も試合の流れはかわらず。エスパニョールのFWは下がってこない。その代わりにレアルのDFがボールを持つと、驚異的なプレスを見せるんだけれど。レアルはそのスペースを積極的に使うようになった。そしてチーム全体がイグアインを見るようになった。相手のギャップでボールを受けたり、中央で動き回るイグアイン。やっぱり右サイドは無理があるのか。 エスパニョールは前半よりも、攻撃の意識をサイド寄りに変更。前半からサイド攻撃が多かったが、後半はさらに多くなった。中心はリエラとダビドガルシアの左サイドコンビ。対面がミゲルトーレスなので、狙わない手はない。それにレアルはサイドの守備は個人任せなので組織で攻めたら優位に立つことができる。 イグアインとドレンテが守備に戻ってこない、グティも守備をしないので、バチスタとディアラのコンビが懸命に守備をしていた。それでも、数的不利には抗えず。ただ、エスパニョールもクロスをばんばん上げればいのに、一工夫が攻撃の流れをぶち壊していた。タムード出て来い。 後半17分にバチスタ→スナイデルが登場。最近のレアルの中心がバチスタになりつつあったので、この交代は良い傾向である。バチスタはあくまで裏方であって欲しい。 後半19分にジョナタン→タムード。自分の祈りが通じたわけではない。あくまで、当たり前の交代策である。 後半26分。コーナーキックからのカウンター。グティエレス君がラウール君にスルーパスを通す。カシージャス→グティ→ラウールのトリプルカウンターアタックでPKを奪うと、レアルが逆転ゴールを決める。 後半29分。イグアイン→ソルダード。まだ15分もある中でのソルダード投入は珍しいぞ。4-4-2にして、役割をはっきりさせるのかどうなのか。 答えは4-1-4-1であった。この逆転ゴールからレアルの前線の選手達が守備に奔走し始める。特にラウールは最終ラインまで戻って守備をするようになった。そのおかげもあって、グティはカウンターの基点として前線に残ることができた。守備はしないものの、長い距離のドリブルを見せるグティ。そんな技を持っていたとは。 レアルが最終ラインに人数をかけてきたことによって、エスパニョールはサイドにボールを出せばOKという楽な状態が終了。工夫が必要とされるわけだが、残り15分で、さあ工夫してくれといわれても困った話で。しかもリエラは交代しちゃったしね、、、ということで、レアルが守りきって終了。攻撃は前線に人数をかければいいってものではないけれど、守備は人数をかければなんとかなったりしちゃって。 ■独り言 レアルは久々の勝利で、選手も嬉しそうだった。これで、CLからの切り替えも完了できたかもしれない。野心のあるソルダードやイグアイン、徐々に自分の色を出しつつあるスナイデル、充実してきたドレンテなど、うまくいけば、面白い。サビオラの帰還を願う。
posted by josepgualdiola |17:03 |
レアルマドリッド/07~08 |
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レアルマドリッド対エスパニョール ~決まりごとを捨てよう~
イグアインは右ウイングのようなところでドフリーだったってことですか?
実は昔グランパスの試合で、リネカーが右ウイングの位置でドフリーだったのに、誰もパスしなくて、仲悪いのかなと思ってしまいましたが、単に見えてないのでしょうかね?
プレッシャーに強いキープ力のある選手なら、リケルメとか示談見たいに密集地帯で受け取れるかもしれませんが、普通は楔ぐらいが関の山なので、スペースに出したほうがいい気もするのですが・・・
サイドを意識させて中央、はリケルメの十八番でしたが。
トニやアデバヨルやイブラ見たいなタイプとパナシオや永井やカカのようなタイプの違いというかというか・・・
ロニーでさえサイドに逃げて前を向き易いようにしてる気がしますから・・・
ただサイドでは滅私やアンリぐらいドリブルが得意でないと、クロスが必要ですが、イグアインはクロスが得意そうですか?それともドリブラーなんですかね?サピオラとかぶりますか?
そういえば、思った以上にアルゼンチンは層が厚いですね。うーむ・・・フランス国籍選んどけば・・・ってことは、あるんでしょうかね?
posted by あなたのような人にサッカーゲームを作っていただきたい!? | 2008-03-09 22:16
レアルマドリッド対エスパニョール ~決まりごとを捨てよう~
ボールが繋がらない方が勝てるマドリーってなんなんだろう・・・
最近前線からのプレスが弱まってきてるのはただの疲労からなのか作戦変更なのかどっちなんですかね?
とりあえずスナイデル帰ってきてくれてうれしいです。
posted by asa | 2008-03-09 23:29
レアルマドリッド対エスパニョール ~決まりごとを捨てよう~
レアル内容がいまいちなんですよね。ただバルサが負けたので、リーガは決まりですね。少し悔しいですが、レアルはそれに値したチームであることを認めます。けど、シェスター・・・どうなんでしょうか。
posted by サントス | 2008-03-10 08:13
レアルマドリッド対エスパニョール ~決まりごとを捨てよう~
エスパニョールの方が普通に良く見えたんですけどね。なんとなく、いつのまにか逆転してる感じです。マドリーのここ数試合を見ればリーガも「まだまだ、分からん!」と言いたくはなりますが追いかける方(バルサ)に爆発力が見えないというか・・・競馬で言えば瞬発力のあった馬が歳をとってジリ脚になってしまい追いつけそうで追いつけないみたいな。
posted by T33 | 2008-03-10 10:13
レアルマドリッド対エスパニョール ~決まりごとを捨てよう~
1点目は気配は全くなかったのに、いつの間にかゴールしてましたね。2点目はラウルらしいボールの受け取り方だったのでよかったですけど。最近は内容がいまいちですが、勝ってるので文句は言えません。
守備ですが、何故イグアインとドレンテは戻らないんでしょうか?体力的な問題、個人の考え方、戦術上なのでしょうか?ミゲルトーレスサイドが突付かれるのは目に見えてましたし。
それと、気になったのですが「最近のレアルの中心がバチスタになりつつあったので、この交代は良い傾向である。」とは、どういう事なのでしょうか?バチスタ中心はあまり良くないって事ですか?
質問ばかりですみません。
posted by ゴボウ | 2008-03-10 12:45
レアルマドリッド対エスパニョール ~決まりごとを捨てよう~
なんか後半特にダラダラした試合だった気が。マドリーはメンタル的にもきついかと思ったけど、エスパニョールもなんか付き合った感じがしました。
今回はケガ明けでサビオラがベンチ入りしてましたけど、それでもソルダードが出てきたのは評価が変わったんでしょうか。
マドリーは右サイドにバランス型の選手が来たらいいと思うんですけどどうでしょうか。一方のサイドが数的同数になればまだサイドにボールを出されにくくなり、攻守が分断することも減ると思います。シュナイダー、カモラネージ、パクチソンみたいなイメージかな。サリハミジッチとか。
というか右にベッカムがいたらかなり変わった気がするんですが・・・。
でも内容が適当でも勝っちゃうマドリーというのは個人的には好きですね。「この内容のオレらに勝ち点8差もつけられるバルサって何?w」的なオーラを感じます。。。
posted by コルッカ | 2008-03-10 14:31
レアルマドリッド対エスパニョール ~決まりごとを捨てよう~
>カシージャス→グティ→ラウールのトリプルカウンターアタック
まさかの「シュート」をご愛読でしたか!?
全巻持ってるので山王戦の流川に続いて反応してしまいました・・・
レアルにはこれという得点を取る形がないのが、長所であったり短所だったりな感じを受けてしまいます。
怪我人が多いのが一番響いてそうですが、
スタメンが固定できないこともビッククラブゆえの障害になってる感じがしますね。
うまく選手を使い回せてる感はありますが、内容があまりよくないと。
なんだかんだ言っても、ほぼ全試合出ているのはラウルだったりするわけで、それだったらたまにはあっさり裏にパスを通して見たらいいと思ったりするんですが・・・
posted by maronette | 2008-03-10 14:34
レアルマドリッド対エスパニョール ~決まりごとを捨てよう~
イグアインはトップ下とセカンドトップ
どちらが良さそうですか。
posted by Charlton | 2008-03-10 18:13
レアルマドリッド対エスパニョール ~決まりごとを捨てよう~
コメントありがとうございます。
>>あなたのような人に~さん
イグアインは右サイドにいませんでした。ラウールの横や、相手のギャップを突いたポジションを移動していました。いいところにいるんですが、ボールがこないという意味です。
密集地帯でも相手を背負わないでボールを受ける技術が最近の流行です。ボールのないところの動きってやつですね。ボールを受けたら前を向いて、仕掛けるか、相手をひきつけてパス。流行です。
イグアインは意外にクロスはうまかったはずです。彼の持ち味はいつだってゴール前に詰める貪欲さだと勝手に思ってます。
>>asaさん
ポゼッションで勝つのは難しいですからね。相手にボールを持たせてミスを誘うほうが明らかに結果が出ますし。
前線の守備は不明です。スタミナがないのかもしれません。ただ、守備をするそびりもなかったので、怪しさまんてんです。
>>サントスさん
確かにレアルはわけわからないサッカーしてますよね。なんかしらないけど負けないっていうのはレアルらしさかと思ってますが、そうでもないようで。
シュスターについてはいつか考えてみようと思います。
>>T33さん
レアルはリーガに絞れますし、ここに来て控え選手が出番をもらっている状況。悪くなりそうな気配はないですもんね。スナイデルも帰ってきましたし。勝ち点差8は厳しいです。クラシコ次第でしょうか。
>>ゴボウさん
守備問題は上記の通り謎です。わかりません。恐らくスペインで質問した記者がいるはずです。でもシュスターとマスコミの関係が悪いらしいので、どうでしょうか。
バチスタについてです。ローマ戦でもそうでしたが、レアルの攻撃の中心がいつのまにかバチスタになっています。ボール運びからフィニッシュまでこなすバチスタ。目立ちすぎです。
本来なら他の選手がやる仕事をバチスタがやらなければいけない状況はかなりイレギュラーなので、少し頭を冷やしてもらおうということです。
ただ、バチスタは試合をどうにかしてやろうという意思がプレーに現れる選手です。そういう選手は見ていてすがすがしいです。
>>コルッカさん
確かに、エスパニョールはレアルのペースに巻き込まれていた可能性が高いですね。ビジャレアルもレアルのペースに巻き込まれていましたが。
ちなみに、昨年のレアル総括で右サイドにジュリを薦めた管理人です。ただ、4-4-2のフラットだとグティの居場所がなくなるわけです。縛りって難しいです。
>>maronetteさん
かすかな記憶を頼りに、シュートの技名を使いました。
中盤を固定できないのが痛いですね。怪我のせいもあるでしょうが。
ラウールは15点くらい決めそうですよね。ユーロには呼ばれなそうですが。
posted by josepgualdiola | 2008-03-10 21:36
レアルマドリッド対エスパニョール ~決まりごとを捨てよう~
Charltonさん
セカンドトップです。
posted by josepgualdiola | 2008-03-10 21:36


