2008年03月03日

レクレアティーボ対レアルマドリッド  ~ディアラとバチスタ~

 レクレのスタメンは、ソレンティーノ、ポリ、カセレス、ベト、ボウソン、マルティンス、バルベール、アイトール、カムーニャス、バレーラ、シナマボンゴユ。レバンテに移籍したビケイラでも帰ってこないかな。

 レアルのスタメンは、カシージャス、ミゲルトーレス、エインセ、カンナバーロ、セルヒオラモス、ディアラ、ガゴ、ドレンテ、バチスタ、ロッベン、ラウール。面白いスタメンである。ニステルはお休みのようで。ペペとロビーニョがベンチに復帰。そんなことよりも、バチスタとディアラが共存している。。。本当にやるとは。。。。

 ■バチスタとディアラの共存

 怪我のために、グティとスナイデルはお休み。この2人が同時にピッチ上から姿を消すことは初めてのことか、非常にまれなことか。自分の記憶にはない。グティはローマ戦を見込んでのお休みである。スナイデルは怪我が長引きそうだ。

 で、最近のレアルの問題はボール支配率の高さである。そもそもポゼッションサッカーを目指していないだろうレアル。そのレアルがなぜにポゼッションになってしまったかというと、グティとガゴの共存にある。そもそもなぜに2人が共存することになったのか。

 レアルの攻撃は縦への意識が強く、一撃必殺で相手を仕留めることが多い。前線の選手だけの能力で点を取ることもできる。そんな選手をいかすためには、良い状態で前線にボールを届ける必要がある。そのためのグティのスルーパス。でも、グティが狙われたら厳しいので、マークを分散させるためのガゴとの共存。この2人の同時起用は、前線にスムーズにボールを届けることとが最大の目的であった。

 しかし、2人ができすぎたためか、前線にボールを届ける目的よりも、サッカーがポゼッションになってしまっていた。速攻から遅攻へ。ついでに、ロビーニョも怪我をした。そんな状況で、レアルは慣れないサッカーをすることになり、結果が出なくなってしまった。ついでに、前線からの守備も機能しなくなってきていて、バチスタのポジショニングにも迷いが見られる状況だった。

 そしてレクレ戦。グティが怪我をしたからか、それとも必然か。ディアラとバチスタの起用に踏み切ったシュスター。面白いぐらいに攻撃が繋がらなくなり、ボール支配もできなくなってしまった。ここまでは想定の範囲内だろう。攻撃はドレンテ、ロッベンの待つサイドが中心となった。しかし、ドレンテとロッベンがあまりにサイドの隅でボールを持っているので、前線の選手間の距離が遠くなってしまう。ラウールの孤立。それを解消するためにバチスタは前に行こうとしたが、ボールがこないので後ろに行ったりと大忙し。

 サイドにボールを出しても、ドレンテとロッベンがどうも不調。自ら孤立する道を選んで突破できないやるせない状況で我慢が続くレアル。ニステルがいないので、タメを作れる選手がいなのもきつかった。ラウールはワントップということで、いつもよりも自由に振舞うことをしなかったのも、ちょっと残念だった。

 そんな攻撃が機能しないレアルに対して、レクレはがんがん攻撃に出る。右サイドのバレーラは個人で突破する能力が高い。左サイドはポリとアイトールのコンビでセルヒオラモスを自陣にとどまらせることに成功。特にポリの積極的な攻撃参加はすばらしかった。そしてカムニャスとシナマボンゴユは自由に両サイドに流れて攻撃を牽引。ロッベンとドレンテがちっとも戻ってこないので、レアルは慢性的な人数不足に陥った。しかも、レアルのシステムは中央に人数をかける特徴を持っているので、サイドに人数を賭けられると、戦いにくくなる。

 そんなこんなでレクレがセットプレーから先制。試合の流れから行っても妥当な先制点であった。前半16分。レアルははやくも追いかける形となる。

 しかし、機能しない攻撃。後ろからの楔のボールも工夫がないものばかりでレクレは簡単に凌いでいた。例えば、SBからWGへの楔のボールなど相手からすると読みやすくて仕方ない。インターセプトしてくれと行っているようなものである。この攻撃ではきついか、、、と思っていたが、先制したことでレクレの守備意識が高まったことから、レアルは徐々にボールを運べるようになっていく。

 そして前半27分に混戦からドレンテのクロスをラウールがソレンティーノと接触しながら頭で合わせて同点に追いつく。得点のにおいがしない中でのいきなりの同点弾。レアルの得意技炸裂。さりげなくニアでバチスタが潰れていた。影のアシスト役である。

 同点に追いついたことで、レアルは攻勢に出るが、レクレも攻勢に出るので、またもやレアルにとっては悪い流れとなっていく。前半終了間際にはシナマボンゴユに決定機を作らるなど、危なっかしい展開。0-0で凌ぎぎったが、修正点がたくさんである。羅列すると、前線の3人の距離、ガゴとディアラの位置関係、サイドの守備、バチスタの役割をはっきりさせること、ペペとロビーニョの投入。

 ■荒れ模様

 両チームとも交代なしで後半が始まる。レアルの修正点はラウールの位置。右にいたり、中盤に下がったりと前半よりも自由に動くことにしたようだ。これは間違いなく正解だろう。これで、ロビーニョが入ってくれば面白くなる、、、と思っていたら、試合が一気に荒れ模様。

 きっかけはセルヒオラモスのハンド。このセットプレーでエインセ対ベトの小競り合いが勃発。ベトが手を出してしまい一発レッドで退場。エインセはお咎めなしであった。

 この直後のプレーでドレンテ対アイトール。リプレーを見る限り、ドレンテは正当なチャージでボールを奪ったものの、アイトールは顔にひじが入ったとアピール。試合が中断。

 そして、ソレンティーノのロングキックで試合が再開。ロングキックをセルヒオラモス対シナマボンゴユの空中戦。空中戦でひじを相手に当てる癖がどうしてもなおらないセルヒオラモス。ただ、この場面ではリプレーを見る限り、シナマボンゴユの演技にも見える。しかし、2枚めのイエローで退場。わずか三分のできごとであった。この状況であのプレーは軽率なセルヒオラモス。疑われることはしないほうが良い。退場になった後で、カンナバーロにめちゃくちゃ怒鳴られていたのが印象的だった。まだ後半10分である。

 後半12分。ドレンテ→ペペで試合を落ち着かせるシュスターの狙い。ついでに中盤の形も変更。ガゴの前にディアラとバチスタ。二度々見れなそうな組み合わせである。しかし、4バックでやることをはっきりさせたレアルが徐々に試合を支配していく。ロッベンにボールが渡ることが多くなり、レアルが攻勢に出る。

 後半17分。このままでは不味いレクレもアイトール→キケアルバレスで4バックに戻してきた。しかし、アイトールがいなくなれば、左サイド攻撃はなくなってしまう。セルヒオラモスがいなくなったので、別にいいのかもしれないなめられてるぞ、ミゲルトーレス。なんて思っていたらカムーニャスが左に流れてきて、なんてことはなかった。

 後半24分。バランスを改善した同士の対決は一進一退。両チームともシュートまで持ってけない状態が続いた。しかし、レアルにはカウンターがある。セットプレーからの逆襲でロッベンがキケアルバレスに倒されて負傷。キケアルバレスが一発退場。これは妥当な判定であった。しかし、ロッベンはその後もプレーを続けていた。どうやら重症ではないらしい。

 後半28分。カンナバーロに代えてロビーニョが登場。10対9の状況を活かす模様。この交代直後にロビーニョがゴールを決める。ガゴの楔のパスをディアラが潰れて、こぼれだまをロビーニョは押し込んだ。見事なシュートだけれど、ここでもディアラが影のアシストをしている。

 後半32分。ポリ→長身のエルセンでパワープレー狙いのレクレ。システムはもうわからない。ロッベンもピッチに座りイグアインと交代していった。エルセンはいきなりセットプレーで仕事をする。勝ちに来ているレクレ。守備は大丈夫か。

 大丈夫ではなかった。しかし、エルセンはゴール前で体をはり、PKを得ようとするが、すべて取ってもらえずに。代わりにロビーニョに駄目押しゴールを許してしまう。

 でも、最後に意地を見せたのはカルロスマルティンス。豊富な運動量とテクニックでレクレの中盤を支える選手である。セントラルで最前線にも顔出す彼が、エルセンの奪ったFKを直接決めて試合終了。結果は3-2であった。

 ■独り言

 審判が酷かった。ラウールの1点目もオフサイドっぽかったし、簡単にカードを出すし。でも、こんなこともある。ホームだとか、アウェーだとかまったく関係ない判定も珍しい。

 ディアラとバチスタは2人共に影のアシストをしていた。それでも同時期用は危険だが、また見てみたい不思議な魅力がある。そんなバチスタ×ディアラ。まさかローマ戦での再結成はないだろう。

 この試合のハーフタイムにマタ特集があった。または大学に行っているらしい。好きな本は村上春樹のノルウェーの森らしい。なんとなく好印象になってしまった。

posted by josepgualdiola |14:33 | レアルマドリッド/07~08 | コメント(12) | トラックバック(0)
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レクレアティーボ対レアルマドリッド  ~ディアラとバチスタ~

いつもながら、面白い分析お疲れ様です。

以前の中盤は、ディアラ、バチスタ、スナイデルとディアラ×バチスタの共存だったのですが、その時とはまた違うのですか?この時が一番強かったような。

posted by 定期購読者 | 2008-03-03 17:30

レクレアティーボ対レアルマドリッド  ~ディアラとバチスタ~

僕はどっちかって言うと、ポゼッションで強くなってほしいですけどね。
レアルは時代の逆を行って強くなってほしい。
そのためのラウルとグティだし、それがスペインだし。ゴールまで手数かけることに意味があるっていうか。

だから、僕としては最近のレアルは評価してたんですけど、この試合は、試合は作れませんでしたね。仕方ないですけど。

両サイドのポジションが僕も気になって、これじゃ試合作れないよなと思ってました。ドレンテとロッベンじゃ難しい…。でもロッベンとロビーニョはどうだろうとか、変な期待しちゃいます。まぁ、ロビーニョが中は行って、2人とも守備すれば機能するかもしれないですね。


審判問題ですが、あとから見るとカードは妥当だなとも思うんですけど、もうちょっと荒れないようにコントロールすべきかもしれないですね。イヤ~難しいですね。

posted by KASHIMA | 2008-03-03 17:50

レクレアティーボ対レアルマドリッド  ~ディアラとバチスタ~

やっぱりロビーニョは必要不可欠ですね。とにかくちゃんとゴール前につめるので、ゴール前の枚数が足りないということが解消されそうです。
審判を含めて荒れた試合になりましたが、ロビーニョだけが飄々とプレーして目立ちましたね。
あとレクレの前半初め頃のCK面白かったですね。何が起こったのかテレビで観てても分かりませんでしたから。あれでやられてたら、2節続けてマドリーは笑いものになるとこでした。

posted by メレ | 2008-03-03 21:07

レクレアティーボ対レアルマドリッド  ~ディアラとバチスタ~

ラモスはついに悪い癖が出てしまいしましたね。これを気に直してくれれば良いんですけれども。。

ラモスとカンナバーロが言い争いをしている時にラウールが仲裁に入りましたがあー言う時にラウールがいなかったら誰が止めに入るのでしょうか?ふと疑問に思いました。

ガゴはスルーパス通しまくりでしたね。本当、アルゼンチンは良い選手ばかりです。

最近、強く思うのが危険なタックルをするDF陣が増えたなと。今回のロッベンへのファール叱りアーセナルのエドゥアルド叱り。。。あー言うプレイは本当にやめて欲しい。

posted by 司 | 2008-03-03 23:16

レクレアティーボ対レアルマドリッド  ~ディアラとバチスタ~

ディアラとバチスタ共存してましたね。確かに攻撃は繋がっていませんでしたね。サイドの二人もキープできずに、端っこ過ぎましたし。逆にレアルがサイド攻撃されてたのは、二人が全く戻ってこなかったからなんですね。トーレスが可愛そうでした。
でも、待ちに待ったペペ&ロビーニョが戻ってきて、勝てたのが良かったです。やはり今のレアルには前線でボールがキープできるプレイヤーがいないとキツイみたいですね。ロビーニョが遊ぶようにプレーしてたのが印象的でした。
ローマ戦楽しみです。

posted by ゴボウ | 2008-03-03 23:34

レクレアティーボ対レアルマドリッド  ~ディアラとバチスタ~

コメントありがとうございます。

>>定期購読者さん
いつもありがとうございます。バチスタ×ディアラの意味ですが、2人に攻撃の指揮を任せるという意味です。スナイデルとグティがいない状態で、ディアラ×バチスタ同時起用。ロマンがあります。


>>KASHIMAさん
ポゼッションをやるには、まだ早いだろうと思っています。ポゼッションに行くのかな、という気配はいろいろ感じてましたが、来シーズンからかなと。

多分、シュスターも、サッカーがポゼッションよりになってしまったのは誤算だと思います。勘ですが。

>>メレさん
あのCKは何度か見たことあります。意外に使えますよ。スローインでも応用できます。

>>司さん
カシージャスが止めに来るのではないかと。いつも笑顔のカンナバーロが怒っていたので、セルヒオラモスもびっくりですね。試合場居から考えても、軽率すぎだと思います。イタリア人はああいうときにいたって冷静そうで。

>>ゴボウさん
ローマ戦のキーマンはサルガドをいかに周りが助けられるか、そしてそのフォローのメカニズムで決まりそうです。

posted by josepgualdiola | 2008-03-04 00:49

レクレアティーボ対レアルマドリッド  ~ディアラとバチスタ~

レアルの二人の鬼は
フランスのこの前の親善試合の中盤(ディアッラ、ヴィエラ、トゥララン)と比べて、どうでしょうか?

あの試合でドメネク監督のコメントが、最後勝とうとして負けてしまった、多くの事を学んだ。との事でしたが、それって・・・


さらに守備的に行くべきだってドメネク脳にインプットされたんですかね?

示談が引退後にキープができる選手がいない気がしますが、アネルカがその役なんでしょうか?ピレス呼べよとか思いますが、恋の恨みは・・・はらさでおくべきか?なんでしょうね。それとも、もともとボールキーパーを置かないのがお好みなんでしょうか?示談もホントは使いたく無かったんだったりして・・・。個人的にはシセとDFの徒競走も楽しいですが、彼も足折れましたからね・・・

レアルは魅せる試合と勝つ試合を使い分けれる面子がそろっているといえるんでしょうか?ファンタジー仕様、現実仕様。後はFWがどちらのタイプか、ですか?最初ロナウドは単なるカウンターのオプションのはずが、チームをロナウドだのみに変質させた挙句怪我・・・

ラウル、ロイ、サピオラ、ロビーニョ、6辺はそれぞれどちらが得意なんでしょうね?

posted by 鬼に金棒・・・三人かよ!? | 2008-03-04 01:06

レクレアティーボ対レアルマドリッド  ~ディアラとバチスタ~

示談もホントは使いたくなかった、じゃなくて、ホントは示談したくなかった、にしとくべきだった・・・くだらなくてアイ、テュイマテーン!

posted by しまった | 2008-03-04 01:11

レクレアティーボ対レアルマドリッド  ~ディアラとバチスタ~

ロビーニョいないときついかな。

posted by Charlton | 2008-03-04 17:07

レクレアティーボ対レアルマドリッド  ~ディアラとバチスタ~

今回はまたマドリーペースが戻ってきた感じですね。イケルのパラドンもしっかり見せて、カウンターから点を獲ると。

最近はなんかボールをもっても前詰まり感ありましたし・・・。

posted by コルッカ | 2008-03-04 17:50

レクレアティーボ対レアルマドリッド  ~ディアラとバチスタ~

連投すいません。(しかも時間差で)

レクレの最初のCKは私も謎です・・・?あれってアリなん?て思いました。あれはキッカーを代えるふりをして最初の人がちょこっと出したんですか?

posted by コルッカ | 2008-03-04 20:55

レクレアティーボ対レアルマドリッド  ~ディアラとバチスタ~

コメントありがとうございます。

>>鬼に金棒・・・三人かよ!?さん
フランス代表は監督があんなんでも、選手達には勝者のメンタリティーが備わってきているので不気味です。ラサナ・ディアラもピレスたちに並ぶ評価をあと何年かすれば受けられそうな気がします。

>>Charltonさん
ですね。

>>コルッカさん
嫌なマドリーらしさですね。ありだと思います。

posted by josepgualdiola | 2008-03-06 11:42

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