2008年02月21日
リヨン対マンチェスターユナイテッド ~有利なのはどっちよ~
かなり久々のリヨン。いつのまにかベンゼマとベンアルファがフィーバーしているようで。リールから強奪したボドメルとケイタは元気にやっているのだろうか。トリノの地でくすぶっているチアゴの穴は埋まったのだろうか。心配が一杯なリヨン。そして、監督のアラン・ペランって何者だ。 リヨンのスタメンは、クーペ、グロッソ、ブームソング、スキラッチ、レベイエール、トゥララン、シェルストレム、ジュニーニョ、ゴブ、ベンゼマ、クレルク。昨年のシェルストレムはそこまでかみ合っていなかったが、今年やいかに。そしてクレルクが攻撃的な位置でスタメン。ユナイテッドを尊重したのだろうか。 ユナイテッドのスタメンは、ファンデルサール、エブラ、ビディッチ、リオ、ブラウン、ハーグリーブス、アンデルソン、スコールズ、ギグス、ロナウド、ルーニー。なんとテベスが控え。そんなことよりも、なんだこのスタメンは。4-3-3か。テベスをスタメンで出すと、攻撃的な手札がなくなるんだろう。サハ、、、、、、。 ■真の姿はどこに 今季のリヨンはあんまり芳しくないようで。リーグ戦ではいつもの無敵感がないらしいし、CLの予選リーグでも苦労したらしいし。昨季までのリヨンはポゼッションのお手本のようなチームだった。ユナイテッド相手にボールを支配しろとは言わないが、気配ぐらいは感じさせて欲しかった個人的な願い。 今日のリヨンは攻撃が早い。別にユナイテッドの守備はうまくないのに、攻撃を早く終わらせようとしているような。中途半端な場所でボールを奪われて速攻を怖がっているような感触。リヨンだったらボール取られないってば。それとも、組織がまだまだなのか。ここで追いついてボールを回せれば問題ないんだろうけど。それができない理由は攻撃に枚数をかけすぎなのだろう。 リヨンの攻撃はとにかくベンゼマ。高いボールだろうと、低いボールだろうと、とにかくボールがおさまる。そんなボールがおさまったベンゼマに周りが高速でフォロー。そこからショートパスをつないで崩すか、ゴブやベンゼマのドリブルにすべてを託す。右サイドは左サイドに比べると、攻撃性能がどうしても落ちる。そんなわけで、攻撃は左サイドから繰り出されることが多かった。対面もブラウンだし、理にかなっている。それにしてもゴブはキレキレだった。 リヨンの攻撃の特徴として、ぼーるを持っている選手をとにかく追い越す、というものがあるようだった。ロナウジーニョ×ジオの関係が随所で見られた。スペースがないなら作る、とにかく数的有利を作る。そんな意図がプレーに表れていた。献身的な追越によって、リヨンは精神的にも物理的にも優位にたっていた。特にグロッソの攻撃参加の量は凄かった。しかもユナイテッドのサイドはギグスとロナウド。SBの攻撃参加についてくることはまれである。ここでも理にかなっているリヨン。でもカウンターが怖い変な状態。 そんな理にかないまくっているリヨンが、前半は優位に進めた、、というよりは、ユナイテッドの自滅。慣れない3センターが機能するかっていう。ハーグリーブスはあまり攻撃参加しない。あまりに攻撃がうまく機能しなかったので、前半の終了間際には前に出てきたけれど。 そんなハーグリーブスはエジミウソンのようにボールをDFラインから引き出す動きをしない。その役目はアンデルソンやスコールズが担っている。しかし、ハーグリーブスの前にいるアンデルソン×スコールズはDFラインから遠い位置にいた。シャビ×デコのように中盤に降りてくる回数が絶対的に少ない。妙にポジションを守るまじめなアンデルソン×スコールズ。 そんなわけで、ボールを持たされたリオとビディッチ。ハーグリーブスの横にはベンゼマ。スコールズたちは助けに来ない。DFラインでボールを回したくても、SBは前線に飛び出しているいつものユナイテッドの形。リオの選択肢は2つ。ドリブル突破かロングボール。もちろん、後者を選択する。ルーニーへ放り込んだり、裏へ走るロナウドに合わせたり。精度が高いわけのないので、あったりあわなかったり。リオはオウンゴールになりそうなクリアミスもあり、最近は不安定なプレーが続く。 しかし、ルーニーが競り勝てるわけもなく、ロナウドの飛び出しも、低めに設定されたリヨンのDFラインの前に不発に終わる。こぼれだまもうまく拾えない悪循環。しかも、攻守の切り替えが抜群に遅いのでリヨンに攻撃を許す始末。スコールズらも守りにくそうだった。プレスをかけて良いのか、それとも自陣に退却すべきなのか。 それでもスローインからギグスがスコールズに通したスルーパスや、ルーニーが競り勝って、リターンボールで裏を取った場面でユナイテッドは核の違いを見せる。これがあるからユナイテッドは強い。スローインといえば、ブラウンがギグスに背中に当てたスローインは何だったのか。 で、さらに言うと、スコールズとアンデルソンがいつもよりも高い位置にいるので、いつもよりもFWとの距離が近い。しかし、CHとFWの間のスペースはユナイテッドの場合、SHが使うことが多い。この試合で言うならば、ギグスとロナウド。でも、その場所を自分達で埋めて、さらにリヨンも埋めようとしていたのでなんともいえない状態が続いた。そしてギグスはもう最初から右サイドのほうが良いと思う。相手に捕まらない状態でボール受けるのもうまいし。 前半は0-0で終わる。リヨンが狙い通りのサッカーしているのに対して、いつもと違うユナイテッド。それでもシュート数や決定機の数はそこまで変わらないはず。さすがユナイテッド。4-4-2にいつ戻すかがポイントとなりそうだ。前半は4-4-2で苦戦、後半は4-3-3で逆転を繰り返したいつかのチェルシーのようである。 ■4-3-3→4-4-2 後半はユナイテッドが攻勢に出る。スコールズがハーグリーブスの横に、アンデルソンをルーニーの下に置くことで、バランスが改善された模様。リヨンは自陣に引いてスペースを潰す考えのようで、スコールズを潰そうとはしなかった。そんなわけで、前半よりも効果的にボールが繋がるユナイテッド。守備意識も前半とは比べならないものに変わっていて、リヨンは得意の追越しができなくなっていた。 ハーグリーブスの攻撃参加、両SBの位置を低めに、スコールズの位置を修正することでボールを落ち着かせる狙いは成功。これで攻撃にでる準備は整ったユナイテッド。苦しくなっていくリヨン。 そんな苦しい展開の中で、52分にベンゼマがスーパーゴールを決める。放り込みのこぼれだまを拾ったベンゼマ。ジュニーニョに繋ぐ。ジュニーニョはアンデルソンとハーグリーブスに囲まれながらもボールをキープ。そしてトゥラランが後ろからフリーで上がってくる。前半と同じように誰もついてこない。そんなトゥラランがベンゼマにボールを繋いで左足を振りぬいた。凄いなベンゼマ。 失点後、攻撃にでるユナイテッド、ベンゼマのカウンターで追加点を狙うリヨン。しかし、点は入らず。よって、とうとう交代に出る。64分にスコールズ→テベス、ギグス→ナニ。アンデルソンにゲームメイクを任せ、ナニにサイドを狙わせるのだろう。でた4-4-2。テベス×ルーニーはさっそくコンビプレーをみせ、ナニも左サイドからクロスを入れるいい展開に。 73分にジュニーニョ→ボドメル。守備固めと累積対策。リヨンはここからの交代策でしくじるときつい。ユナイテッドの攻撃が機能するようになったのはギグスとアンデルソンのかぶりを解消できたことが大きい。1人増えたようなものである。 77分にクレルク→ベンアルファ。積極的な采配。ただゴブと交代でも良かったような。ベンアルファはドリブルで持ち味を発揮したものの、シュートは枠の外へ。時間を稼ぐ指示は受けていないようだ。そして、ユナイテッドもハーグリーブス→キャリックでさらに攻撃意識を高める。 82分にベンゼマ→フレッジを投入。リオとビデッチを追いかけるのか。しかし、フレッジがリオらを追いかける前に、ユナイテッドの攻撃が終わらない。ロナウドのFK→コーナーキック→キャリック砲→こぼれだまをナニがクロス→テベスがこぼれだまを押し込んで、なんと同点。 同点後のユナイテッドはもう追加点を狙わずに試合を終わらせることをたくらむ。そして、そのたくらみを成功させて試合終了。 ■独り言 4-4-2の本気モードのユナイテッドを相手にする場合、もう少し前からプレスをかけたほうがいいかもしれないリヨン。ひとまず4-4-2のユナイテッドと90分試合をするのは厳しそうな印象。4-1-4-1で守るのは悪くないけど、あともうすこしだけ、プレスを開始する位置を高めよう。 ユナイテッドはわざと4-4-2を使っていないのだとしたら、ファーガソンの智略全開。アウェーゴールうんぬんではなく、ユナイテッドのほうがセカンドレグは有利だろうなと。ユナイテッドが負けるとしたら、原因はブラウンとリオになりそうな予感。そんなわけで、ベンアルファにチャンスを与えたら面白いかも。
posted by josepgualdiola |22:00 |
チャンピオンズリーグ/07~08 |
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Re:リヨン対マンチェスターユナイテッド ~有利なのはどっちよ~
ユナイテッドの守備が上手くないって……プレミア最小失点のチームのにね(笑)
posted by ilovemu | 2008-02-22 00:34
リヨン対マンチェスターユナイテッド ~有利なのはどっちよ~
リヨンファンなのでこの結果はかなり残念でした、スパーズ戦を思い出しました。ただマンUは追いつくにふさわしいサッカーはしていたかなと思ったので同点はしょうがないのかもしれませんね、リヨンもあまりにもひどすぎたルマン戦から立て直してくれましたし。しかしベンゼマのゴールにはしびれました。
セカンドレグは同じくベンアルファにチャンスを与えてほしいです、点をとるしかないのでベンゼマ&べンアルファの若手コンビ、ジュニーニョの飛び道具に期待したいです。ゴヴーも調子がいいみたいですしネーションズカップで絶好調だったらケイタももっと見たい気もします。
posted by Airegin | 2008-02-22 00:48
リヨン対マンチェスターユナイテッド ~有利なのはどっちよ~
コメントありがとうございます。
>>ilovemuさん
最小失点であれですもんね(笑)
>>Aireginさん
リヨンからすると、意地でも守りきりたかったですね。ゴブとクレルクの上下動の多さには感動しました。
守備の修正ができればチャンスがあると思います。
posted by josepgualdiola | 2008-02-22 08:53
リヨン対マンチェスターユナイテッド ~有利なのはどっちよ~
この対戦前はジェルランでもCL優勝候補筆頭のマンUが圧勝すると思っていた方々も多かったので、以前からリヨンが好きだった私としては、この試合での健闘は正直嬉しかったです。ただ詰めが甘かったのは残念でした。監督の経験の差がでましたね。ただリーグが違うにも係らずある程度マンU対策ができていたのは流石だと思いました
ぺランは経験さえ積めば良い監督になる可能性があると思います。
posted by サントス | 2008-02-22 09:15


