2007年12月12日

最近気になっていること 3 CWCやバレンシア、レアルカンテラとか

 最近気になっていること。CWCとかバレンシアとかバレンシアとか。

 ■CWC、各チームの印象

 パチューカには期待していたけれど、メキシコ代表に比べると全然で悲しくなった。ポジションチェンジや攻撃にかける枚数が少なく、ピッチを広く使えていない。有利だったのはシステム上の数的優位になりやすい中央。前半の早い段階では、エトワールサヘルの選手が運動量で数的不利を打開してきたが、時間がたつにつれパチューカが優勢に。しかし、決めきれず。

 後半になると、中央の数的不利を運動量でなく、人数を増やすことで解決してきたエトワール・サヘルに対して、パチューカは何もできず。ただ4-4-2を4-5-1にしだけなんだけれど。3バックのうち誰かが上がったら、普通に前半のようなサッカーができたんだろう。アステカの戦士らしくない戦い方だった。

 エトワールサヘルは相手に合わせた戦い方を考えているように見えた。だったら後半からでなく、前半から修正するとか、もっとサイドから攻撃するとかしないと苦しい。今日はボカ戦。リケルメ有りのボカは何度も見たのでよくわかるが、リケルメなしだと想像もつかない。前半を何とか凌ぎきれば、エトワールサヘルにチャンスがあるかも。後半に修正してくるのは得意そうなので。現地で見る限り、エトワールサヘルが勝ちそうな雰囲気がでていた。それくらいに、パチューカの攻撃に迫力がなかった。残念。

 セパハンがインフルエンザに苦しんでいたようで、浦和にとってラッキーな試合となった。特筆すべきは浦和のサッカー。シーズン中と全然違うじゃん。啓太が相手陣地であんなにプレスにいけるのは久々に見たし、ワシントンと永井の前線からの守備がチームと連動しているのも久々に見た。ワシントンもスーパーなプレーを見せたし、相馬にいたっては完璧なサプライズ。ネネもそつなくこなしていて、チーム全体が勢いに乗るにはいい試合となった。

 あれが本来のレッズだとしたら、今まではいったいなんだったのだろう。ある意味普通でない状態が続く。次ミランだし。カカのマークを絶対に離さず、ピルロ、セードルフのミドルに気をつければ勝機はあると思う。

 ■バレンシアについて

 メスタージャでビルバオに負けたバレンシア。自分は我慢の始まりと表現したが、その我慢がすでに終わろうとしているのかもしれない。忍耐力がちょっとなさすぎるような。ちなみに、我慢の限界を迎えているのは、メディア、フロント、サポでなく、なんとクーマン。お前が我慢できないのか。。。

 キケを解任した理由の1つに、これからは攻撃サッカーを目指すと声高らかにバレンシアは宣言。大胆なイメチャン。そこで召集されたのがクーマン。最初は冗談かと思った。

 PSVでのクーマンは攻守に個人技に依存したカウンターサッカーで優勝を勝ち取った。ゴメス、サルシド、アレックスを中心とした強固なDFライン、中盤のブロックはコク、メンデス、シモンズというがちがち。前線はコネとファルファンで切り裂く。ボール保持は相手に渡し、徹底的に守って速攻。あまりに個に依存していたため、リーグ終盤には疲労のため明らかに勢いを落としていた。オランダでこのサッカーがどのような評価を受けていたか非常に気になる。

 そんなクーマンがポゼッションを目指す。この挑戦が成功したらクーマンの評価はうなぎのぼりになるだろう。いる選手に応じて、様々なサッカーを表現できる監督は意外と少ない。

 実際にバレンシアは試合を重ねるごとに、ポゼッションらしくなっていった。序盤は明らかに持たされている感があったが、ビルバオ戦ではボールを持って果敢に仕掛ける選手の姿が見られた。ボール支配率もラシン戦、ビルバオ戦と続けて約65%、攻撃を仕掛けた回数、コーナー数も相手を凌駕していた。ただし、シュート数は少なかったけれど。

 このポゼッションサッカーの中心はマヌエルフェルナンデスとエドゥ。この2人のどちらかがピッチにいないと、バレンシアは苦しい。つまり、ポゼッションサッカーの命運はこの2人に託されたようなものである。

 そこでオサスナ戦のスタメン。ビルバオ戦の負けを受けて、システム変更を示唆したクーマン。4-3-3らしい。中盤に起用された選手はシルバ、マルチェナ、サニーである。前線は、ビセンテ、アリスメンディ、ビジャ。その結果、ボール支配率、シュート数、攻撃を仕掛けた回数で負け、勝ったのはコーナーの数、ボールを失った数くらいである。どうやらオサスナの守備に苦戦したようだ。このメンバーだと苦戦するに決まっていそうだが。

 交代はビジャ→モリエンテス、ビセンテ→ホアキン、エルゲラ→エドゥ。ただし、エドゥはロスタイムでの交代なので、あまり意味を成さない。ちなみにバレンシアのホームページにはビジャとビセンテが活躍したふうに書かれているが、マルカの採点では0点。そもそも交代されている時点で、あまりよくはなかったのだろう。ま、アウェーだし引き分けを狙ったのかとポジティブに考える。

 そして迎えたCLのチェルシー戦。スタンフォードブリッジ。中盤はシルバ、サニー、マルチェナ。前線はビセンテ、モリエンテス、ビジャ。注目のボール支配率は57:43で負け。シュート数、コーナー数で圧倒的に負け、攻撃を仕掛けた回数でも負けた。勝利したのはボールを奪った数と、キーパーのボールを触った回数とファウルの回数くらいである。ちなみに、ビジャとエドゥが怪我をしたらしい。2人とも詳細は不明。この試合ではアリスメンディ、マタ、マヌエル・フェルナンデスが途中出場を果たしている。

 まだ2試合なので、何ともいえないが、ポゼッションは投げた感じのあるクーマン。この先はどうなるのだろうか。データはマルカから持ってきました。

 ■オサスナ

 まだ今季になって見た記憶のないオサスナ。バレンシア戦のスタメンは、リカルド、コラレス、ミゲル・フラーニョ、クルチャガ、アスピリクエタ、プニャル、プラシル、フォント、ハビガルシア、カルロスベラ、ポルティージョ。

 期待の若手軍団である。U21やU19のスペイン代表がずらり。控えにはレアル下部組織出身のファンフラン、スイス代表のマーゲラと実力者がそろう。特にカルロスベラはメキシコの若き星。是非見てみたい。次節の相手はレアルなので放送も間違いなし。

 ■レアル下部組織出身者によるイレブン

 おまけである。最近各チームにレアルのカンテラ出身者が目立つので11人集めてみる。バルサのカンテラが非常に目立っているので、レアルにも注目してみよう。現役の選手に限定。ただ定義がよくわからないので、レアルBやCにいた選手も選考対象にしています。

 GKはカシージャスとカニサレス。とんでもない選手層である。他にもセサルサンチェスやディエゴロペスもそうだと思う。GKは豊作。

 DFはパレデス(サラゴサ)、メヒーア(ムルシア)、ベレンゲル(ヘタフェ)、アルベロア(リバプール)。他にはパボン、ラウールブラボ、ミゲルトーレスが対象。意外とDFは層が薄い。

 MFはフラド(アトレチコ)、デラレッド(ヘタフェ)、グラネロ(ヘタフェ)。元カンテラのジダンの異名を取った二人が共存。他にはソウサ(ヘタフェ)、リベラ(ベティス)、リキ(デポル)、バルド(エスパニョール)、ファンフラン(オサスナ)、ハビガルシア(オサスナ)と中盤には人材がたくさん。もちろんグティもそれである。

 FWはラウール、エトー、ルイスガルシア(エスパニョール)。ソルダードやポルティージョ、ウルサイス(アヤックス)、ミスタ(アトレチコ)、マタ(バレンシア)、ネグレド(アルメリア)と面白い存在がそろっている。ラウールはアトレチコ出身だけど、引き抜かれたというよりはチーム消滅による移籍みたいなので、対象にします。

 強引にスタメンを4-4-2で組んでみる。レアルのスタメンは、カシージャス、ミゲルトーレス、メヒーア、ベレンゲル、アルベロア。中盤は、フラド、グラネロ、デラレッド、バルド。前線はラウールとエトー。スパーサブにグティとミスタ。結構強そうだ。いつかバルサもやってみます。 

 ■独り言

 今後のバレンシアには注目。ホームで成績が悪いバレンシアはどのようなスタメンでどのようなサッカーをするのか。対するバルセロナは、ここでアウェーで勝てない病を払拭しないとやばい。

posted by josepgualdiola |08:55 | 独り言 | コメント(11) | トラックバック(0)
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最近気になっていること 3 CWCやバレンシア、レアルカンテラとか

ホントどうなるんですかね。
自分は、年明けまではこんな感じかなと思ってます。ポゼッションしても、はっきり言って失点の仕方が酷かったですからね。一回カウンターで攻められたら一点みたいな。これじゃさすがにポゼッションなんて夢のまた夢だと思ったんでしょうね。笑

なので守備から徹底的にやってほしいです。
試合を見てないから、どういう状況だかわからないですが、0点で抑えてるだけいいかなと。

posted by KASHIMA | 2007-12-12 10:46

最近気になっていること 3 CWCやバレンシア、レアルカンテラとか

はじめまして。僕はあまりサッカーが詳しくないのですが、もし浦和がミランに善戦したらJリーグとヨーロッパのサッカーはレベルは変わらないと思っても良いのでしょうか?世界レベルがどのようなものか明日見てみたいと思います。
最近サッカー好きになりかけで見るようになりました。サッカーは番狂わせが起きるスポーツと言われてもあまりピンときません。 よろしくお願いします。

posted by みつう | 2007-12-12 12:16

最近気になっていること 3 CWCやバレンシア、レアルカンテラとか

レアル下部組織出身者によるイレブン

確かに強そうですね。

相手に快速FWがいたら危なそうですけど・・・。

そこはカシージャスに期待(笑)

posted by カボス | 2007-12-12 12:31

最近気になっていること 3 CWCやバレンシア、レアルカンテラとか

マドリーカンテラ出身者は1部では相当多いようでバルサのそれよりかなり多いみたい。

バルサのカンテラ出身者っていうとある部分がものすごいけどクセもあるっていう勝手なイメージが・・・。だから長所を買われてトップ昇格っていう流れなのかなぁと解釈しております。

逆にマドリーの場合バランス型が多くないですかね?使い勝手がよくてどのポジションでもとりあえずチームとして計算できそうな選手が多い気がします。

posted by コルッカ | 2007-12-12 14:33

最近気になっていること 3 CWCやバレンシア、レアルカンテラとか

CWCについて
ボカに期待してます。特にバネガ。
浦和レッズはミラン相手に健闘してほしい。
どれもいい試合を期待します。

posted by サントス | 2007-12-12 15:07

最近気になっていること 3 CWCやバレンシア、レアルカンテラとか

>バレンシア

まずキケを解任してクーマンをというのが失敗だったと私も思います。キケ続投で良かったのでは
選手が混乱してどうしていいのかわからん状態になってますね。せっかくスペイン国産の優秀な人材の宝庫なのにもったいないですね。

バルサはフェラ苦手とはいえ、今のバレンシアに勝てない(引き分け含む)ようなら、リーガタイトルは絶望的だと思います。
そういう意味でも次の試合は今後のリーガタイトルを占うものになると思います。

>マドリーカンテラーノチーム
素晴らしいメンバーですね。
バランスがとれていいチームだと思います。
今後ルール改正?により、このメンバーに近いチームになることを期待したいですが、即時的結果原理主義のフロントと監督ではたぶん無理か。
今の他所から金満補強過剰なチームは選手層は凄いとは思うけど、何か違和感・嫌悪感を感じる。


一度バルサカンテラーノチームと親善試合ではなくガチンコの試合が観たいです。夢の企画。
ファンにとっては楽しい企画だと思いますが。





posted by サントス | 2007-12-12 15:39

最近気になっていること 3 CWCやバレンシア、レアルカンテラとか

こんばんは。久しぶりにコメントしてみます。

マドリーのカンテラの選手達は確かに凄いと思います。でも、何より結果重視のチーム作りのためにマドリーで活躍できる選手はほんの一握りですよね。バルサにしてもほぼ同じですが。
この2強のカンテラから出て他のチームで活躍しているたくさん選手もいるので、自国や他国リーグのレベル維持や活性化には貢献しているとも言えそう。
ただ、バレンシアを見ているとスペイン人ばかりのチームはどうなんだ?という疑問も湧いてくるのです。
スペイン人だけでリーガ・国内カップ戦・CL・果ては代表もこなしていく。それはあまりにも負荷が高過ぎるような。
実際、バレンシアはしょっちゅう怪我人が発生しますよね。あと、ビッグゲームの次節格下相手にあっさり負けたりとか。
バルサにとっては苦手なチームで好きにはなれないのですが、現状を見ているとフロントやファンのチームに対する期待が過剰すぎるように思えます。

posted by てぃーほりっく | 2007-12-12 23:17

最近気になっていること 3 CWCやバレンシア、レアルカンテラとか

浦和に関しては、ほんとにビックリしました。あんまり多く試合を見たことがあるわけではないのですが、明らかに別のチームと化してましたね。
この調子でずっとやってほしいです。

オサスナにそんなたくさんの若い代表が集まってるとは知りませんでした、レアル戦が楽しみです。

posted by peppug04 | 2007-12-12 23:51

最近気になっていること 3 CWCやバレンシア、レアルカンテラとか

コメントありがとうございます。

>>KASHIMAさん
確かに0点で抑えているだけ、ましですね。ポゼッションを目指すと、どうしても危機的状況、つまりCBだけで耐えなきゃいけない状態があると思います。マルチェナとアルビオルはスペイン代表クラスの選手なので、彼らの成長に期待します。

彼らがそんな危機的状況に対応できるようになれば、スペイン代表も準決勝くらいまではいけそうな気がします。

>>みつうさん
相手あってのスポーツなので、明日の試合が世界レベルのものになるかは非常に怪しいです。また、浦和が善戦したからって、欧州とのレベルが変わらないってのはちょっと無理があるかと。明日はどれだけの差があるかを見極めるにはいいと思います。

>>カボスさん
順調に若手軍団が成長したら、全員代表に入れる可能性があります。そんな未来に希望が持てるチームです。このDFラインは意外と頑張ってくれると期待します。

>>コルッカさん
レアルの選手はどのチームに行ってもそれなりに活躍すると思います。レアルのサッカーってそこまで色がついていないので。グラネロや昨年のフラドが良い例だと思います。

逆にバルセロナの選手は使いこなすのが難しそうですよね、上手く組み込めれば最強だとは思いますが。

>>サントスさん
リケルメのいないボカですからね、カルドソぐらいしか期待できません。レデスマは決勝で活躍する選手です。多分、今日は活躍していないかもしれません。

バレンシアについてですが、自分はフロントがいみわからないです。そもそもなぜホアキンを取ったのか。バレンシアのサッカーからすると、ホアキンは微妙だと思います。ミゲルもそうです。守備が基本のチームに攻撃的な選手を取ってきてもチームは大混乱だと思います。

結局、どこの育成が凄いのかっていうのは非常に興味があります。今回のことでレアルも結構頑張っていることがわかりましたし。

>>てぃーほりっくさん
この2つのカンテラが合体するだけでリーガ取れそうですからね。それだけ両チームのスカウト陣や、自然に人が集まるブランド力に敬意を表します。しかもこれからはユースは多国籍化しますからね。そういえば、日本のユースって多国籍化しないのでしょうか。ハーフの選手は増えてますけど。

バレンシアの怪我人の多さは異常です、理解できません。スペイン人だらけっていっても、もっとも必要な選手がいないって言うのも原因だと思います。シャビとかセスクとかシャビアロンソとかイニエスタとか。。。

>>peppug04さん
多分セパハンが一番驚いたんじゃないですかね。今までのは布石か??みたいな。

オサスナなんですけど、レアル出身の選手が多いです。なので、契約条項が怖いです。モリエンテスの復讐のせいですね。





posted by josepgualdiola | 2007-12-13 00:32

最近気になっていること 3 CWCやバレンシア、レアルカンテラとか

CWCに関して、パチューカは非常に残念でした。セビージャ同様今年の6月7月がピークで当時は手のつけられない強さを誇ってました。でも、カレロの負傷、アキバルドのセビージャ移籍でDFが弱体化して、攻撃陣のリズムも落ちてきたような感があり、メキシコリーグの前期ではあっさり敗退したようにCWCにピークを持っていくことが出来なくて、日本のサッカーファンに本当のトゥッソ(パチューカ)を知ってもらえなかったのが非常に残念。
あと、CWCに関して、浦和がミランに勝っても(負けたけど)、それだけでイタリアのレベルに近付いたなんて・・・安易でしょう。
でも、浦和は外国人2人で多国籍軍のミランと試合するのは・・・ちょっと理不尽だよな。まあ、各国リーグ規定ってのが合ってしょうがないけど・・・

バレンシアは・・・迷走状態で今週末はアウェーに勝てないバルサに血祭りにあげられそう。

posted by トミート | 2007-12-14 10:58

最近気になっていること 3 CWCやバレンシア、レアルカンテラとか

トミートさん

パチューカは残念でしたね。自分はリベルタドーレス杯を見ていて、ボカのやばさに感動していました。しかし、リケルメがいない時点で残念無念です。バネガに注目するくらいですから、やるせないです。

外国人枠の問題ですが、まだミランはイタリア人が多いほうなので、個人的には許せる範囲です。インテルやアーセナルが来たら面白いんですけど。

バレンシアですが、中盤の構成に注目しています。果たしてアルベルダ、バラハ、エドゥは無事に出るのか。。

posted by josepgualdiola | 2007-12-15 17:56

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