2007年11月28日

ムルシア対レアルマドリッド

 開幕戦ですばらしいサッカーを披露したものの、いまいち台風の目と呼ぶにはふさわしくないムルシア。上位相手にはいい試合をするものの、やはり同じくらいの相手には厳しいのだろうか。ひとまずバイアーノを使おう。

 ムルシアのスタメンは、ノタリオ、ペーニャ、オチョア、アルソ、デコス、アベル、モビージャ、リチ、デルカス、バイアーノ、イニコ。レゲイロとパブロガルシアがいない。代表で疲れたか。そしてメヒーアの復讐が見たかったのに。

 レアルマドリッド。一時期ガゴを中心に内容がよくなったものの、今は調子を落としている模様。システム上の欠陥をどのようにして解決するかにかかっている。ドログバとってどうすんの。。。。

 レアルのスタメンは、カシージャス、マルセロ、ペペ、カンナバーロ、セルヒオラモス、ガゴ、ディアラ、ロビーニョ、グティ、ニステル、ラウール。ペぺに注目。

 ■今年のグティは一味違う

 昨年までのグティは守備をしなかったが、今年のグティは守備をする場面が多い。攻守の切り替えの速さ、前線からの追っかけ。今までに比べると、雲泥の差がある。そして攻撃面でも当事者意識が高いのだろう。運動量を増やし、ボールを触る回数が非常に多い。もともと責任感の強いガゴと覚醒気味のグティが同時にピッチにたてば面白いものが見れそうだ。今日のグティは大丈夫。後はキレ癖を直すくらいである。

 ムルシアは試合の入り方を完全に失敗。バレンシアが引きこもって自爆したように、レアル相手に引きこもるのは得策とはいえない。前線からグティやガゴを徹底的に狙うのが最良。しかし、バイアーノとイニコのFWコンビが守備をなぜかしてくれない。実質4-4で守ることになる。

 レアルの攻撃は非常に流動的。特にロビーニョとグティはしょっちゅうポジションを代えて、両SBはその空いたスペースを埋める働きをしている。特にこの両SBの飛び出しが今日は抜群だった。とうとうマルセロが攻撃面でいい働きをしてくれた。後は突破である。つまり、ムルシアからすると、4-4で守るにはラインを下げるしかない。引きこもるしかない。前からプレスに行っても交わされるのがオチである。

 そんなわけで、序盤から徐々にレアルに侵食されるムルシア。チャンスを作ることなく、前半9分に先制点を入れられてしまう。また流れるような凄いゴールだった。是非どっかでみてください。早くもレアルが先制。

 ■守備の欠陥

 先制点を許したことで、ムルシアの選手達の攻撃意識が少し高まる。それまでは、まったく攻撃の気配すら感じ得なかったが、フィニッシュの場面が何度か見ることができた。自分達でボールを組み立てる形でなく、ボールを奪って速攻という形である。

 レアルの守備はどうも中盤が薄い。その原因は多々ある。例えばロビーニョ。ポジション的には左SHだが、実質守備は免除されているように見える。ボールが目の前にあるときの守備意識は高いが、ボールが自分のゾーンを越えると、他の選手を助けようというプレーがたまにしか見られない。もう少しマルセロを助けてやればいいのに。左サイドは誰がカバーするのだろうか。

 次に攻撃の形。グティとロビーニョはポジションを限定せずに動き回る。そして、そのポジショニングが高い。そのため、カウンターをくらったときの守備の枚数がどうしても足らない。しかも、この2人は攻守の切り替えを早くして、相手の攻撃の芽を潰す役割を担っているので、あまり下がってこないし、全速力で下がってこない。

 前半17分にグティが見事にボールを奪われて、最終的に枚数が足らず、ミドルを打たれた場面がまさにそれ。ディアラ、ガゴがサイドにヘルプにいったり、最終ラインに助けに行くと、中盤が空いてしまう。そこからミドルはよくあるパターン。

 つまり、前線で潰せないと結構辛い。ムルシア戦では前から前からプレスに行って潰せる場面が多かったが、相手が強くなると結構怖い。

 最後に守備の役割分担。基本的には4-4-2でスペースを分け合っていると思うのだが、前半14分に中央からDFラインにボールを受けに行ったモビージャに、グティがついていく場面があった。グティは右サイドの守備を担当しているのではないのか。この場面の右サイドはからっぽだった。どこまでもついていくグティ。

 このように何となく守っている状態がレアルには多い。機能しているようで、まったく機能していない。それを解決するための攻守の切り替えを早くして、前線からのプレスだろうが、全体的にラインが低いので機能するには時期尚早。時々4-2-4になっているのには笑った。

 こうしたチーム状態で、しかも代表の試合明け。レアルは徐々に試合を作れなくなっていく。またセルヒオラモス、ディアラにパスミスが多く、攻撃!!!!!と思ったら守備、、、という嫌な攻守の切り替えが多く、ムルシアからすると幸運。レアル陣内で試合を展開し、レアルの両SBも攻撃を忘れてしまったようだった。

 つまり、きっかけは安易なパスミス、組織上の欠陥、過密日程などの要素によって、レアルは試合の流れを持っていかれてしまった。前半25分までの攻撃の内容、前線からの守備はお見事だったけれどね。前半は1-0で折り返す。

 ■とうとう赤

 後半が始まると、CKからムルシアが追いつく。カンナバーロがピッチ外で治療している間の出来事だった。中断明けの良くある気をつけなければならないセットプレー。いきなりの同点ゴールで、ムルシアはさらに調子に乗る。

 レアルは全体的な運動量が復活せず、さらにロビーニョが完全に死んでいた。南米帰りだから疲れていたのかもしれない。そんなロビーニョをいつまでも引っ張るシュスター。ベンチに問題でもあるのだろうか。

 マルセロとセルヒオラモスは少ないチャンスを何とかしようと躍起になっていたが、周りのフォローが得られずに特攻。個人の力で打開するなんてホアキンくらいしかできない。

 レアルは単発な攻撃が多い。ガゴの中央突破からニステル。インターセプトしたグティからニステル。両方オフサイドだが、紙一重。

 後半29分にバイアーノ→ゴイトム。ムルシアはパワープレーか。レアルはラウール→イグアイン、ロビーニョ→ロッベン。こっちはサイド攻撃か。後半35分にイニゴ→イバンアロンソ。ムルシアの英雄の登場にスタンドは沸いた。

 後半38分にグティが一発退場。今季もたびたび危険なプレーをしていたが、とうとう赤紙をもらってしまった。シャビアロンソみたいに干されなければいいね。試合はそのまま終了。

 ■独り言

 審判がまったく試合をコントロールできていない試合だった。それを差し引いてもムルシアDF陣は最強のできだった。特に両SBはSB対決を制したように見える。

 レアルは後半足が止まったわけだけれど、それが代表の試合のせいか、システムのせいか、答えが出ない。今後注目点である。

posted by josepgualdiola |09:20 | レアルマドリッド/07~08 | コメント(9) | トラックバック(0)
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ムルシア対レアルマドリッド

試合とは関係ありませんが、えらくホアキンを評価しているのでコメントしてみました。最近のホアキンはそんなにいいですか?自分が調子よくないときばかりみてるせいかもしれませんが、ベティスにいたころ、サイドに張りっぱなしのときがよかったです。最近はちょっと色気が出てきたかな、と。あと、最近サラゴサのマッチレポがないのでお願いします。生ガビを観てファンになったのと、最近のサラゴサを分析してほしいからです。

posted by 篠原 | 2007-11-28 12:21

ムルシア対レアルマドリッド

ムルシアでバイアーノが使われていない理由がいまいち良く分からないのですが、何か思いつく事があったのでしょうか?

マッチレポートとあまり関係ないのですが、最近スナイデルは一体どうなってるんでしょう?
何も音沙汰ないんですが。試合出てるわけでもなく。

posted by クドウ | 2007-11-28 17:24

ムルシア対レアルマドリッド

グティ、好きです。 いい歳してやんちゃなところも含めて。で、シャビアロンソが干されたっていう話、どういうことでしょうか? 代表? それともクラブでですか? めちゃ気になってしょうがないので教えて頂けると嬉しいです。

posted by たろう | 2007-11-28 20:15

ムルシア対レアルマドリッド

コメントありがとうございます。

>>篠原さん
単純にホアキンがすきなんです。冷静に評価すれば、駄目でしょうね。昨季の年明けくらいからはホアキン絶好調で、ようやくバレンシアに馴染んだか、、と思っていたら、今年になってチーム事態が崩壊気味ですからね。

サラゴサの放送がないので、その期待にはこたえられそうもないです。

>>クドウさん
バイアーノの件ですが、ゴイトムとイバンアロンソとの相性問題もあるのかもしれません。正直わかりません。

スナイデルは怪我をしたらしいです。ロビーニョが好調、ガゴも好調なので、復帰しても簡単にスタメンとはいかずで大変だと思います。

ラウールを外すか、グティを外すか、ディアラを外すかしないとスタメンは厳しいでしょうね。

>>たろうさん
いい加減大人になって欲しいところですが。シャビアロンソは代表の話です。一発レッドくらってから存在が消えました。あのポジションは大量にいますからね。ただ、これは事実確認していません。

posted by josepgualdiola | 2007-11-28 20:44

ムルシア対レアルマドリッド

イングランド人の監督はプレミアではほとんどいませんね…レディングのコッペル、ポーツマスのレドナップ、ボロのサウスゲイト、ウィガンのブルースくらいですかね…


とにかく、プレミアリーグは外国人監督に頼り過ぎですね。スペインやイタリアやドイツはその点しっかりしてますわ。でも、バルベルデやマルセリーノなんかもプレミアリーグのハイエナが狙うかもしれませんね。

posted by モウリーニョ | 2007-11-28 23:24

ムルシア対レアルマドリッド

最近のレアルを見て思ったこと。
ディアッラって良い選手?ですか。言われているよりフィジカル強い?そんなに強くないように見えるし、リーガで最近活躍しているアフリカ出身のボランチ(ケイタ、トゥレ)と比べて、技術、身体能力、シュート力・・・どれも劣っていると思う。しかも、守備能力であるボールを奪取する能力も・・・平均レベルでは?しかも、取ったら取ったで、パスが繋げない。困ったチャンです。非力だけど、パス能力や展開力のあるガゴとの足して割るみたいなことが出来ればいいのに・・・
なんか冬の放出リストとか出て来ている中に唯一スタメンの選手で名を連ねているだけあると思う。まあ、俺は放出する必要はないと思うけど。
サビオラもベスティアもドレンテももっと試すべきだと思う。シュスター!!!居る選手をもっと使え!

posted by tomito | 2007-11-29 06:55

ムルシア対レアルマドリッド

シュスターは最近ローテーションする余裕がなくなったんですかね?まだ焦る時期でもないし、ずっと首位安泰なのに。
やはり開幕ダッシュの立役者(スネイデル)が必要なのでは?
最近ロビーニョは確かに覚醒したようですが、彼だけ守備免除OKというのは、ロナウジーニョのコピーみたいで嫌ですね。好不調の波も激しそう。
ブラジル人ってみんな楽天家みたいだから。

posted by サントス | 2007-11-29 13:13

ムルシア対レアルマドリッド

プレッシャーをかける位置は問題ですね…。徹底できないんでしょうか??あと前からプレスかけられたとき。。
ブレーメン戦のハイライトをスポルトで見ていたら、グティは自陣でパスミスしたのに相手を追いかけず歩いていました。そしてそのまま失点してました。シーズンも半ばでやる気も半減してるんですかね?坊主にすればいいのかなと思います。デコのように!

posted by イニエスタ | 2007-11-30 15:26

ムルシア対レアルマドリッド

コメントありがとうございます。

>>モウリーニョさん
EURO予選敗退を受けて、イングランド人の監督の奮起を期待します。

>>tomitoさん
バルサやリヨンのようにアンカー業務に徹底させたら面白いかもしれないですね。でも、そこにはガゴがいるので無理な話。

>>サントスさん
近年のアヤックスでのスナイデルは、まるでFWのようだったので、あんまり期待はしてないです。ローテーションについては、ラウールとグティを外せないからできなんじゃないでしょうか。適度に好調ですし。

>>イニエスタさん
グティの魔法も切れてきたようですね。このままではカペッロ時代と同じようにスーパーサブになりますね。歴史は繰り返すんでしょうか。

posted by josepgualdiola | 2007-12-01 19:37

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