2007年11月27日
ラシン対バレンシア ~ホルヘロペスの逆襲~
ようやくラシンの出番である。第2節の対サラゴサ戦以来の放送。その試合でも台風の目になりそうな予感が伝わってきた。特にコルサには注目である。監督は昨年レクレを率いたマルセリーノ。ガライを中心とした堅い守備が持ち味である。 ラシンのスタメンは、トニョ、ルイスフェルナンデス、ガライ、オリオル、ピニジョス、オスカルセラーノ、ドゥシェル、コルサ、ホルヘロペス、ムニティス、チテ。ホルヘロペスもようやく居場所を見つけたか。 クーマンが監督になり、選手達は遅刻恐怖症になっている模様。それがチームにいい影響が出ればいい。前節で戦うバレンシアに戻っていた。それが偶然でないことを引き続き証明したい。 バレンシアのスタメンは、カニサレス、カネイラ、エルゲラ、アルビオル、ミゲル、ビセンテ、マヌエル、アルベルダ、アングロ、シルバ、ビジャ。ビセンテとシルバの併用にチャレンジ。そしてホアキン。。。。 ■4-4-2対4-4-2 ラシンはホームである。しかし、このチームの戦い方は奪ってから、FWやSHに当てる形。よって、バレンシアがボールを持つ形となる。レクレと同じで、DFラインまでプレスに行くことはあまりない。たまにびびらせるために行くくらいである。 バレンシアはDFラインからボールを展開する。しかし、全然ボールが前に行かない。ラシンが集中力を切らさず守っているので、どこも穴が開かないのである。これは困った。しかし、ビセンテがいる。ビセンテと周りの連携で崩せそうな気配もあるが、ラシンが何枚も上手。 よって、バレンシアはDFラインからのロングパスが増える。しかし、前線の選手のボールの受け方、ボールの精度、相手の集中力などの要因によって、ことごとくインターセプトされてしまう。 しかし、守備は任せろバレンシア。攻守の切り替えが早くラシンに攻撃を許さない。こちらもフリーな選手を作らせなく、お互い高い組織力でぶつかり合う。 先にチャンスをつかんだのはラシン。前半8分にはチテがコルサとコンビで裏へ抜け出し、カニサレスと一騎打ち。バレンシアで300試合目を迎えたカニサレスが見事なセーブでチームを救う。 その後もペースはラシン。ムニティス、チテのポストプレーに絡んでくるコルサとホルヘロペス。3人目の選手も飛び出してきているので、なかなか攻撃が機能している。 それに比べてバレンシアはシルバ、ビジャまで届かないし、試合を組み立てる選手がいない。ボールを何となくまわす、左SBのカネイラが左SHのビセンテにボールを渡す。工夫なし。これで突破しろといっても無理。それでもビセンテ×シルバでいい形を作ってしまうからやりきれない。 その後はそのまま前半終了。どちらかというとラシンが有利。バレンシアは攻撃は左サイドに完全に偏ってしまっていて、右サイドが死んでいる。アングロがどうこうではなく、ボールがこない。せめておとりにでも使わないと、ラシンは何とか耐え切ってしまいそうである。 ■エドゥ 孤立していても関係ないホアキンはいつ出てくるのだろうか。ラシンは後半になると、少し攻撃のギアを入れてくる。プレスの位置も高くなり攻撃の枚数も増えていく。バレンシアは代表組みのシルバ、ビジャが試合に対して何の影響力も示せず、ビセンテもどんどん疲れていった。 後半10分にビセンテ→エドゥ。久々のエドゥ。この交代は非常に面白かった。バレンシアの攻撃は左サイドに偏っていて、ビジャとシルバは消えていて タメは誰も作れず。中盤もアルベルダ、マヌエルが試合を作れず。 まずはシルバを復帰させるために、本来の左サイドへ。FW気味に使われたシルバは中盤に降りることなくちょっと消化不良。中盤をエドゥ、マヌエル、アルベルダを並べることで数的優位を実現させる。特にエドゥは他の選手に比べるとゲームを作れるので、左サイドに偏った攻撃も解消。あとはモリエンテス待ち。 また、ラシンの守備が機能していた原因として、バレンシアのシステムとかみ合ったというものがある。双方とも4-4-2。このシステム変更はモウリーニョの得意技だったような。どうするラシン。 中盤に枚数が増えたことで、ラシンのボールホルダーに対する寄せは少し遅くなった。また、バレンシアにはフリーの選手が生まれるようになる。また、ピッチを幅広く使えるようになり、ボールをラシン陣内まで容易に運べるようになったことで、カウンターをくらう回数も減っていく。いいことだらけ。システム変更の勝ち。そして久々のエドゥ。かなりいい。ボールをもらう動きも、持ってからも。これはスタメンいけるかも。ただし、バレンシアはシュートまではいけない。 後半19分にラシンもオスカルセラーノ→スモラレクで攻撃に出る。ムニティスを左SHにして打ち合いを望む。そしてスモラレクが早速仕事をしてシュートチャンスを演出。 後半23分にはマヌエル→ホアキンでバレンシアも攻勢に出る。あれ、システム戻しちゃうのか。このシステム変更で、ボールがもてなくなる。当たり前だ。前半のリピート。バレンシアはクリアが相手へのスルーパスになるなど混乱。その混乱状態の中で、シュート意欲の高いホルヘロペスにミドルを決められてラシンが先制。リベンジを果たしたホルヘロペス。 システムがかみ合うようになると、人につく意識が異様に高いラシンの独壇場。でも、ホアキンがいる。マイペースのホアキンを中心にバレンシアは攻撃を仕掛ける。今度は右サイドか。なぜかホアキン絶好調。 後半30分にアングロ→モリエンテス。どう考えても、ビジャ→モリエンテスだと思うのだが。ホアキン加入でクロスが増えている。 後半31分にチテ→アヨセ。ラシンは早くも守備固め。ムニティスをトップに戻してカウンター狙いか。それにしてもチテはいい選手だった。 ここからはバレンシアタイム。両SBも攻撃的に振舞うが、どうも連携不足。攻めることに慣れていないような。それでもカネイラがシルバとのコンビとドリブルで左サイドを突破し、決定機を作る。 やばいラシンは後半39分にムニティスを下げてジョルディロペス。完全な守備固め。そして試合はそのまま終了。最後の最後でモリエンテスの頭にクロスがいったがときすでに遅し。その前にホアキンに対して複数で対応することをしたラシンが巧み。 ■独り言 あのまま中盤の枚数を増やしたままでやっていれば面白かったのに。そして代表の疲れか、ビジャとシルバがまったく。特にビジャは存在していなかった。あそこまで動けないならいっそのこと召集外でも良かったような。逆にホアキンはスタメンでも良かったような動き。最後に、バレンシアはどのようなサッカーを目指すのだろうか。ちょっとわからない。 ラシンは要所に実力者がいる。新戦力のコンゴ人のチテも相当良い。アフリカ人にありがちなスピードスターかとおもいきや、ポストプレーがうまく周りを使うのもうまい。さすが、昨年のベルギーリーグのMVP。そしてドゥシェル×コルサのピボーテコンビの能力も高いし、ムニティスは本当に元気。今後も楽しみである。
posted by josepgualdiola |09:49 |
リーガエスパニョーラ/07~08 |
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ラシン対バレンシア ~ホルヘロペスの逆襲~
最近はスペインの下位チームは戦術・選手がレベルアップしていて、上位相手にも臆せず堂々と勝負していますね。
もはや番狂わせではないような気がします。
3年前までは上位が下位に負けることは滅多になかったと思いますが、今は普通にありますね。
それにしても今年のバレンシアはCLも含めて格下相手に簡単に負けすぎだと思います。
posted by サントス | 2007-11-27 13:39
ラシン対バレンシア ~ホルヘロペスの逆襲~
バレンシアファンとしては、あと数試合は、こんな感じが続くと思ってます。
シーズン途中で監督が代わって、セビージャと違ってやることも変わってくると思うし、守備が崩壊してたチームなので、立て直しもあるので。たった2試合では、クーマンのサッカーは見えてこないでしょうね。
選手交代については、おそらく、このコンビはどうなのかな? このコンビにしたらどうなるのかな? そんなことを考えながらの交代だったと思います。よくカペッロとかも、勝つための交代じゃなくて、なんか、組み合わせをいろいろ見てみるってことをしてた気がするので。
でも実際のところ、バラハが怪我したのが一番でかかったかなと思います。キレキレだっただけに、中盤からホントに前に運べなかったですね。エドゥが復帰したのは良かったです。CLではスタメンかなと思ってます。
posted by KASHIMA | 2007-11-27 18:42
ラシン対バレンシア ~ホルヘロペスの逆襲~
はじめまして、モウリーニョです。(笑)
最近リーガに優秀なスペイン人監督が特に下位チームに増えましたよね。下位っていう言い方は失礼かもしれませんが。代表格がベニテスで、以降ファンデ・ラモス、キケ、バルベルデ、そしてマルセリーノと。でも上位は全員外国人監督ですね。(笑)まあ、プレミアリーグよりはマシですが。
posted by モウリーニョ | 2007-11-27 21:53
ラシン対バレンシア ~ホルヘロペスの逆襲~
コメントありがとうございます。
>>サントスさん
最近強いですよね。自分も番狂わせだとは思ってません。エスパニョール、ヘタフェ、ラシン当たりの強さは異常だと思います。
>>KASHIMAさん
キケを解任して、攻撃的なサッカーを目指すみたいなことを耳にしましたが、クーマンってまずは守備な監督だと考えています。PSVがもろにそうだったので。
エドゥは楽しみですね。今後も注目します。
>>モウリーニョさん
プレミアにイングランドの人で面白いことをやっている監督っていますか??もし、誰かいるならば、教えていただけるとありがたいです。
スペインにはおもしろいことやっている監督がたくさんいると思います。
posted by josepgualdiola | 2007-11-28 11:45


