2007年11月26日

バルセロナ対レクレアティーボ ~ボージャンとサビオラ~

 代表weekの間に、エジミウソンの発言などがあり、どうも落ち着かないバルセロナ。しかし、この試合はカンプノウで相手は不調のレクレ。問題は多分ないだろう。

 レクレは徐々に調子が上がってきているらしい。ビジャレアルから移籍してきたマルコスは元気だろうか。そして、ようやく居場所を見つけたシナマボンゴユのためにも、チーム全体で頑張って欲しい。

 バルサのスタメンは、バルデス、アビダル、ミリート、プジョル、ザンブロッタ、ヤヤ、シャビ、グジョンセン、イニエスタ、アンリ、メッシ。ロナウジーニョは召集外。そしてグジョンセンの中盤起用。昨年から慣らしておけば、便利だったのにね。

 レクレのスタメンはソレンティーノ、ボリ、カセレス、ボウソン、カルボ、ヘススバスケス、マルコス、アイトール、カムニャス、マルティンス、シナマボンゴユ。

 ■何を修正してくるのか

 いくら代表の選手が多いからといっても、まさか何も変更しないということはないだろう。この長い休みの間でバルサはちょっと戦い方を代えてきた。今年のバルサはSBの飛び出しを禁止しているように見えた。ロナウジーニョ×ジオのような関係はほとんど見られず。

 しかし、この試合からアビダルの飛び出しが解禁。試合開始から積極的に飛び出していた。今までのアビダルから考えると大きな変化である。また、ザンブロッタも積極果敢に高い位置を取っていた。マンマークされているメッシを何とか自由にしたかったのだろう。2対1と一騎打ちではかなり違う。ただザンブロッタが高い位置をとっても、あまりメッシには影響がなかった。

 相手をマークすること。一番いいのは相手にボールを触らせないこと。だからインターセプトをすること。でも、もっといいのは相手の存在を試合から消すこと。マルクスとボリが絶妙な受け渡しでメッシを試合から消していた。バルサの選手は、メッシにパスをすることさえできていなかった。前半30分くらいからメッシは運動量を増やし果敢にボールを受けることで自力でリズムを作っていったけれど。

 レクレの戦い方は単純明快。シナマボンゴユを前線に残し、残りの選手は引きすぎずに、中盤のスペースを消す。シナマボンゴユも相手をサンドイッチしようと何度か試みていた。献身的ないい選手。なるべく高い位置でボールを奪いたいが、前半は失点しないことを第一に考えているようだった。スペースを消すにしても少しラインが低い。4-1-4-1。

 レクレのプレスを始めるラインがちょっと低いので、ヤヤが何度か簡単に前を向いている場面があった。しかし、周りのサポートが的確でないので、レクレにとって致命傷にはならなかったけれど。ザンブロッタは早く上がりすぎ、アビダルは遅すぎ、グジョンセンは上がりすぎ、アンリは下がってこない。イニエスタもこない、メッシはマークされている、シャビしかいない。そりゃ球離れ遅くなるさ。

 バルサはお世辞にもうまくボールをまわせているわけではなかった。ボールを高い位置で展開できていなかった。序盤はイニエスタがいつものように強引に仕掛けるくらいだった。前半30分過ぎからはそこにメッシが加わった。ちょっと個人技に頼りすぎている。そして、その個人技を生かす術もない。

 心配だったのはイニエスタ。頻繁にポジションを代えたり、周りとの連携に個人技にと、昨年は最高峰の印象だったが、今日は、、、というより全体的に今年はちょっと独りよがり。昨年のイニエスタはもっと中盤を助けたり、左サイドにこだわったりしなかったように思える。心境の変化か、今日は戦術に縛られたか。そのため両SBをあげたものの、リスクにあった効果は見られなかった。

 また、アンリが左サイドに流れ、グジョンセンが中央に流れ、イニエスタが中盤に下がる形が自然に出てくると思ったが、最後まで出てこなかった。このあたりも不思議でならない。グジョンセンは前半10分までは合格。その後はFWのような動きをしていた。ただし、グジョンセンが相方になったことで、シャビが妙に元気だった。

 結局バルサはボールをうまく展開できず、にミリートのロングパスに頼ることになる。シナマボンゴユがミリートのマークにつかなくてよかったね。ミリートもシャビに精度の高いパスを通したり、クサビのボールを通したり活躍していたが、ちょっとミスも多かった。

 しかし、開幕時に比べるとミスが減ってきたので、これからも期待できそうである。ちなみに、バルサのCBはドフリーだった。もう少しドリブルで攻撃参加してもいいかもね。デサイーみたいに。前半は0-0。両チームとも決定機は特になし。

 ■ボージャンの登場

 後半になると、勝負に出るレクレ。カンプノウで勝つ気満々。プレスをする位置も、攻撃にかける枚数もどんどん積極的になってくる。こうなると、どっちがさきに折れるかの勝負になっていく。前半8分にヤヤの見事なキープからシャビ→メッシと突破でバルサがチャンスを作る。

 後半9分にプジョル→マルケス。この試合でのプジョルはミスパスも多く何かおかしかった。しかも、後半からのレクレはがんがんプレスにきたので、この交代はベスト。怪我とかでなく、試合の流れからの采配だったら凄いぞライカールト。

 後半14分にグジョンセン→ボージャン。ようやくイニエスタを中盤で使うよう。この時間帯ではすでに秩序は崩壊気味。試合はヒートアップ。仕掛けたのはレクレが動いたからだけど。ライカールトも便乗。

 ボージャンはアンリやグジョンセンと違い、中盤に降りてボールを受けてポストプレーをしていた。アンリやグジョンセンはなかなか中盤に降りてこない。サビオラがうまかったプレーである。アンリよりボージャンのほうがバルサに合うかもって下部組織出身だから当たり前か。

 後半18分にそんなボージャンのプレーから、コーナキックをバルサが得る。この試合、12本目のコーナーキックでとうとうバルサが先制。ミリートがバルサで初ゴール。そして同時にザンブロッタ→オレゲール。もう交代枠使い切ったのか。これは怪我だな。

 後半21分にはシャビ→アンリ→ボージャンであっさり2点目。アンリとボージャンは仲が良いそうで、それがプレーに出た場面だった。レクレからすると、あまりに簡単にシャビをフリーにしてしまった。シャビのボールのないところの動きが別段良かったわけではない。レクレは先制されて心が折れたのかも。
 
 後半24分にはさっきのお返しとばかりにボージャン→アンリ。見事なスルーパスだったが微妙な判定でオフサイド。ボージャンにバシッとパスを通したヤヤも見事。

 その後のレクレは意思統一ができず。全体的にファウルも増え、審判も困惑気味。よくわからない雰囲気になっていく。ちょっとした小競り合いも起きた。後半35分にはメッシがPKを奪い自分で決めて3-0。これもちょっと微妙な判定だった。そのまま試合終了。

 ■独り言

 マルケスが入って地味に落ち着いた。それくらいプジョルがバタバタしていた。イニエスタが中盤に入ったことで、少しは良くなったが、レクレが攻撃的にいってスペースができたのがすべてかな。あのまま0-0で試合を終わらせようと思えば、どうなっただろうか。

 それにしてもボージャンの中央は良かった。高い位置でボールがおさまるし、ボールをもらう動きやタイミングが、バルサのサッカーにあっている。今まではそんな印象なかったけれど。サビオラを彷彿とさせる。あとセットプレーを蹴る選手ぐらい決めようぜ。次節はアウェーでエスパニョール。エトーやデコはいつ帰ってくるのだろうか。

posted by josepgualdiola |09:59 | バルセロナ/07~08 | コメント(7) | トラックバック(0)
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バルセロナ対レクレアティーボ ~ボージャンとサビオラ~

前半の分析は全くその通りでした。
いつもながらに感服します。

去年で見れば、グジョンセンをFWにイニエスタをMFに、が自然かなと思うのですが、なぜ今シーズンは逆にしているのでしょうか?
ここの意図が良くわかりません。
この日のプレーやチェルシーにいたグジョンセンを考えても、MF起用はどうなんだろうと思いました。

あと確かにプジョルを戦術的に下げたなら大きな事ですね。
今に始まった事ではないでしょうが、CBにビルドアップの能力が求められて来ている事のいい例を見たような気がします。

posted by marionette | 2007-11-26 14:05

バルセロナ対レクレアティーボ ~ボージャンとサビオラ~

今日の試合は快勝とは思えないまでも良い点はありましたね。これまでたくさんあったにもかかわらず決まらなかったCKで決まった事。あとボヤンのゴール。やはり彼は雰囲気ありますね。現在、怪我のジオバーニを評価として追い抜いている感じです。アンリとはホントに仲が良さそう。プレーの相性もいいかもしれません。ただ、アンリが1対1で抜けないのは気になります。まだフィジカルが整ってないのか、スピードが落ちているのか・・・

メッシのPKは遠藤を彷彿します。蹴り方は違いますがGKの動きを見てコースに蹴るだけって感じで。ロナウジーニョよりも安心して見れる気がします。

とりあえずプジョルは戦術的ではなく怪我じゃないんですかね?肋骨痛めたって事みたいだし。エトーとデコは早ければ来週末には戻れる可能性があるようで。無理する必要はないとは思いますがクラシコまでには復調してもらいたいものです。レアル・キラーですしね。

posted by T33 | 2007-11-26 15:15

バルセロナ対レクレアティーボ ~ボージャンとサビオラ~

対戦相手の監督がライカーよりみんなかなり優秀に見える今日この頃です。
レクレ監督(バルサOB)はサラゴサ監督時代にかなりバルサを苦しめてくれた人です。
案の定苦しめてくれましたね。
最近のリーガのチームはどこもバルサ相手になる元気になるようですね。案外苦しめ方が判っていて組しやすしと思ってるんじゃないでしょうか。
この日の内容ではこの先の相手チームには好き放題やられそうで心配です。

CKはチャビかデコで決めればいいと思います。
誰が蹴ってもCKからゴールを決める人がいなければあまり意味はないですが。
CKからヘッドで入れたのはいつ以来でしょう?


posted by サントス | 2007-11-26 16:54

バルセロナ対レクレアティーボ ~ボージャンとサビオラ~

プジョルはご指摘の通り、怪我の交代のようですね。
怪我の功名というものでしたが・・・

失礼しました。

posted by marionette | 2007-11-26 19:19

バルセロナ対レクレアティーボ ~ボージャンとサビオラ~

こんばんは、実はまだ試合みてないですw 
今回はディレイ放送だったので、テキストライブで先に経過だけ追ってしまいました。
どうも前半はグダグダっぽいなくらいしかわからなかったのですが、やはりレポートわかりやすいですね。
これからDVDに録画したのを観てみることにします。サビオラとボージャンがタイプ的に似ているというのは不思議な気がします。
でも、ボージャンはまだ若いですから万能タイプの選手を目指して欲しいですね。

posted by てぃーほりっく | 2007-11-26 22:59

バルセロナ対レクレアティーボ ~ボージャンとサビオラ~

ボージャンのフィニッシュの冷静さには驚かされました!キックフェイントのあとの振り抜かないシュートに大きな可能性を感じます。

今シーズンのイニエスタは欲が出てきたというかメンタル面に変化があったように思えます。個人的には昨年、一昨年のような利己的なほうが好きですが彼がさらに成長するには必要なことだとは思います。

posted by komori | 2007-11-27 10:30

バルセロナ対レクレアティーボ ~ボージャンとサビオラ~

コメントありがとうございます。

>>marionetteさん
お褒めの言葉ありがとうございます。今年のイニエスタのプレーを見ている限り、前がやりたいように見えます。ロナウジーニョのポジションを奪うつもりなんだろ思います。

グジョンセンの中盤はもう少し経験させないと最終的な評価はできないです。

プジョルの件は明らかに怪我です。わかってて、本文にそう書きました。分かりにくくて申し訳ないです。あの場面でプジョルをかえる勇気があの監督にあれば、ここまで批判されることもなかったと思います。

>>T33さん
バルサのセンターフォワードであそこまでボールに絡めるには正直意外でした。このパフォーマンスが続くようならば、末恐ろしいです。

アンリとなぜにあそこまで仲がいいのかわかりませんが、悪いことではないですね。

>>サントスさん
エスパニョール戦では手抜きできないですからね。非常に楽しみです。

>>てぃーほりっくさん
サビオラとタイプが似ているというのは少し違います。分かりにくい文章で申し訳ないです。

正確に言うと、センターフォワードをやった時に、中盤からボールを引き出すのが巧いということです。その能力が2人にはあると。グジョンセンやアンリはまったくできていないです。エトーも怪我してからは微妙です。

>>komoriさん
ようやくイニエスタにもエゴがでてきましたね。このエゴがプラスに働くことを祈るのみです。ここを乗り越えれば、バロンドールも夢でないかと。

posted by josepgualdiola | 2007-11-27 11:11

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