2007年08月29日

セビリア対ヘタフェ ~強いぞヘタフェ~

 ダニエルアウベスは一体どこへ行くのだろうか。本人は試合に出る事を拒否しているらしい。しかし、8/31はもうそこまで来ている。チェルシーがさっさと取れば良いのに。

 ただ、ダニエルアウベスが抜ければ、セビリアのサッカーに変化が生まれるだろう。今までは右サイドに偏った攻撃もバランスよくなるのではないか。その証拠に左SBはプエルタ。今まではCBもできる選手が使われることの多かったポジションである。いきなりケイタが先発。

 ヘタフェはウチェ、ケパを獲得し、決定力不足解消に乗り出した。いくら人やボールが動いても、シュートが下手だったら点は入らない。ちなみにグイサはマジョルカへ移籍。監督がラウドルップに代わっている。

 ■姿を変えたヘタフェ

 昨年までのヘタフェは人もボールも動くサッカーで、ショートカウンターを武器としていた。ボールを奪って、相手の守備が整う前に組織で攻め込む形。それがヘタフェの攻撃。守備は徹底的なプレッシングを行う。人に対する意識も強く、バルサ、レアルでもその守備を破壊することは難しかった。

 また、シュスターの特徴でもある相手の弱点を徹底的に突くためにシステムや選手のポジショニングを頻繁に代えることもあった。モラルが高くて戦術眼の高い選手が多い。

 しかし、個で崩せる選手は少ない。よって、多人数攻撃を必要とし、スタミナがなくなりそうになることもしばしば。

 そんなヘタフェがまったく違うサッカーをしていたのでびっくりした。こちらもイメチェン。まるで上位のチームのサッカーだった。

 まず、新戦力のウチェは個人能力がかなり高い。周りとの連携が確立されていないうんぬんでなく、ボールを持ったらチャレンジパスやドリブルで仕掛ける仕掛ける。他にもケパ、ナチョ、バレンシアのカンテラ育ちのパブロと仕掛けられる選手が多い。つまり、相手に合わせて戦う形から、自分達でサッカーを展開するようになっている。驚愕。

 前線の選手が単純に巧いので、選手間が遠くてもパスを通すし、崩す場面でも最低限のフォローがあれば事足りるようになっていた。昨年に比べると、強さや激しさよりも、個の巧さが随所で見られるように変化していた。ウチェが仕掛けて直接FKを得る。それをパブロが綺麗に決めてヘタフェが先制。

 ただし、仕掛けてボールを奪われて攻められるといった場面が目立ち、昨年と逆の減少がピッチで起きていた。少し危ない場面もあったが、守るのはお手の物である。昨年の守備を体が覚えているはず。ヘタフェは今年も面白い存在になりそうである。しかし、前半20分にソウサが退場。かなり厳しい判定であった。あのハンドでイエローはないだろうと。10人でセビリアのホームで戦うのは厳しい。

 ■10人になっても

 プエルタ→ドゥダで超攻撃的になったセビリア。ヘタフェはケパ→マリオコテロを投入しバランスを優先。4-4-1にしてウチェのカウンターを狙う。ヘタフェの守備意識が高まったことによって、ボールを奪う→攻撃という例年の形にヘタフェは戻っていく。攻撃もウチェにまかせっきりではなく、後ろら選手が上がっていくものだった。試合はまさに互格。1人少ないのにヘタフェはなんなく状況に対応していく。

 逆にセビリアは非常に微妙であった。昨年の名残か、右サイドから崩そうにもヒンケルに代役は無理である。左サイドにはカンテラ出身のディエゴカペルがスピードを活かし攻め込んだが、こちらはフォローが誰もいない。ケイタ、マレスカのピボーテはポウルセン、レナトコンビにはまだ程遠い。

 ケイタが守備的に、マレスカが攻撃的に振舞っているようには見えた。ちなみにケイタは守備的な選手だが得点力はあるようである。この試合でも強烈なミドルを放っていた。マレスカはレナトのようにこぼれだまを拾う、相手の攻撃の芽を潰すことが出来ず、波状攻撃の起点になれていなかった。攻撃時の守備の意識がレナトに比べて低いのだろう。ポジショニングがゴール前過ぎるように見えた。特にクロスの場面ではルイスファビアーノとごちゃごちゃにになっていた。

 このように機能しないセビリア対機能しているヘタフェでは分が悪い。たとえ10人でも。だったら9人だったらどうよ、というわけで、前半42分にコルテースが退場。今度は一発赤。ヘタフェは審判の判定にいらついているようだった。。怒ったら負け。ただし、バレンシア戦に比べると同情の余地があるような。

 ■守り切れるかって

 ヘタフェは4-3-1で守ろうとしたがそれは無理ってなもの。カヌーテがいるので繰り返し放り込まれたらきつい。だからといって、サイドに守備を固めたら中央が開く。前線の選手を削れば攻められっぱなし。9対11では厳しい。

 後半開始すぐにドゥダのクロスがカヌーテを越えてファーにいたヘススナバスが頭で先制。ドゥダにプレスに行くのは無理そうであった。

 ここから先は特に目を見張るものがないので省略。

 ■独り言

 ヘタフェは今季もやってくれそうである。スコアだけ見れば4-1だが、11対10でも決して見劣りしなかった。新戦力のおかげで昨年のスタメン組みが控えにいる。つまり、層がかなり厚い。UEFAで疲れそうだが、両方で結果を出すことに期待します。

 セビリアはダニエルアウベスが移籍したらきつそうな。戦術的バリエーションが少ないので今季は研究もされるだろう。そうしたらきつい。生え抜きのディエゴカペルは面白そうである。スピードあるタイプ。まだバタバタしている感はあるがフィットすればスタメン獲得も夢ではない。あとドゥダの左足はやばい。3アシスト。

 プエルタの代わりにダニエルアウベスには頑張って欲しいけれど。

セビリア対策

posted by josepgualdiola |08:40 | リーガエスパニョーラ/07~08 | コメント(4) | トラックバック(0)
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Re:セビリア対ヘタフェ ~強いぞヘタフェ~

プエルタ選手(22)の若すぎる死は本当に残念です。ご冥福をお祈りします。

私はプエルタ選手が突然の心停止でピッチで倒れたというニュースを見ていて、この試合は録画放送でしたので怖くて見る気がしませんでした。
メディカルチェック(心臓)は万全だったのか?気になりました。

しばらくセビリアは喪中モードになるでしょう。
デルニド会長も泣いていたという話です。
CL予備予選も延期されました。
ダニ・アウべスはセビリアに残って、彼の分までプレーで貢献してほしいと思います。移籍破談で忸怩たる気持ちはあると思いますが。
会長も暫くは移籍交渉どころではないと思いますから。
今シーズンのセビリアに注目です。






posted by サントス | 2007-08-29 12:30

Re:セビリア対ヘタフェ ~強いぞヘタフェ~

プエルタ選手の死は残念です。ご冥福をお祈りします。


ところで、セビージャのサッカーに対する対策とは、具体的にどういうものになるのでしょうか?以前このブログで、セビージャの左サイドを思い切って捨てて右サイドに人を集めればいいのでは、という記事があったように思います。シュスターは先日のスペインスーパーカップでそういう対策を採っていたと思うのですが、結果としては3-5で敗れるという無様な結果になりました。そこで、人を集めるにしてもどういったことが必要なのかを教えていただきたいです。長くなりましたが、よろしくお願いします。

posted by worldwidefootball | 2007-08-29 13:45

Re:セビリア対ヘタフェ ~強いぞヘタフェ~

チェルシーは、だび重なる移籍金の吊り上げにうんざりして、ベレッチを獲得したので、アウベスから手を引きました。アウベスはレアルか残留かどちらかになりそうですね。

posted by shimada | 2007-08-29 19:18

Re:セビリア対ヘタフェ ~強いぞヘタフェ~

コメントありがとうございます。

>>サントスさん
プエルタは何度か気を失うこともあったようですね。メディカルチェックの質を高めていくことが必要だと思います。

>>worldwidefootballさん
この記事に追記でリンクを載せました。残念ながらヘタフェ対セビリアなんですが。ちなみに4-1-4-1でヘタフェは守りきりに成功しています。

ただ、そういった対策は個人能力の爆発によって無力化することがあります。いくら完璧にバルサ対策をしてもメッシに何人も抜かれてはどうしようもないって話です。それにしても3-5ってすごいスコアですね。

>>shimadaさん
そういえばベレッチ獲得しましたね。こうなったらアンリマネーでアーセナルが獲得するしかないでしょう。



posted by josepgualdiola | 2007-08-29 22:49

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