2007年05月26日
サンパウロ対グレミオ
サンパウロ。ブラジルらしいチームということで伝わっている。所属有名選手はキーパーのセニ。レッズが狙っていたアレックスシウバ。代表にも選ばれた右SBのエウシーニョ。ここ最近は何度もファイナリストになっているらしい。プチ黄金期なのだろうか。 グレミオ。インテルナシオナルと同じ南部のチーム。南部のチームは汚くても勝つサッカーをしてくる。つまり、一般的なブラジルのイメージとは少し違う。今夏、欧州に移籍のうわさのあるルーカスが所属している。残念ながら、この試合は怪我のため欠場。ミランにいたアモローゾがいる。 ■ポゼッション!?対カウンター サンパウロがボールを持ち、グレミオがそれを奪い速攻。このような形で試合は進んでいく。ただし、グレミオ優勢で試合は展開していった。サンパウロのサッカーはお世辞にもポゼッションサッカーといえるものではなかった。 攻撃が機能しなかった理由はダブルボランチにある。ブラジルのサッカーも欧州に比べると前線からプレスに来ない。つまり、ハーフラインの位置であったら、プレッシャーのない状態でボールを持つことができる。それでもサンパウロのボランチの選手はすばやくボールを手放していた。相手を引き付けてパス!という思いやりが残念がらまったく感じなかった。 また、ボールをもらった攻撃の選手も前を向くことができるので、仕掛けてしまう。攻撃が大好きなのだろう。ドリブルで何度も仕掛けていたが、後ろで待ち構えるグレミオに数的優位を作られ簡単に止められいた。SHの選手がボールを持ったときの周りのフォローがなく、サンパウロの攻撃は独りよがりなものであった。ちょっと前のレアルと同じ症状である。 無理ならボランチーを経由して逆サイドに展開すればいいのに仕掛けてしまう。SBの上がりを待てばいいのに仕掛けてしまう。仕掛ける選手は貴重であるが、いつ仕掛けるかという判断ができない仕掛ける選手はこの上なく厄介である。結局サンパウロはグレミオの壁の前にほぼ無力であった。 ただし、若干1名機能している選手がいた。アロイージオ。サンパウロのCFである。プレースタイルがわかりやすい。足が遅く、足技もない。ただし、体が強く周りの選手を活かすプレーが信条。日本にもいそうな選手だ。このアロージオがゴール前で体をはり、ファウルをもらう。それをセニが直接狙う。これもサンパウロの形のようだ。 グレミオの速攻は微妙であった。左SB・ルシオの果敢な飛び出し、ヂエゴ・ソウザの個人技でしかチャンスを作れなかった。それでも守備が機能していて、サンパウロの攻守の切り替えのギャップを巧くつけていたので何度かチャンスをつかむことができた。それでも前半は0-0。 ■ダゴベルト 後半からサンパウロはダゴベルトを投入。ロビーニョ世代の選手で注目されている選手らしい。後半になると徐々にグレミオの球際が弱くなっていく。グレミオの選手は肉弾戦を厭わない。守り方も少々危なっかしいが、ガツンとあたりボールを奪う方法である。時々、綺麗に交わされてしまうこともあるが、そのアグレッシブな守備にサンパウロは苦戦していた。 しかし、その球際が弱くなればサンパウロも何とかなる。また、仕掛ける選手がすぐに仕掛けなくなったことによって、周りのフォローが間に合うようになっていった。 時間がたつにつれて、グレミオゴールに迫っていくとコーナーキックから先制点をサンパウロが得る。こぼれだまを途中出場のダゴベルトがトリッキーなパスですばらしいアシストを見せた。 サンパウロが先制したことによって、立場が逆になる。グレミオがボールを持ち、サンパウロがカウンター。グレミオはボールを奪う→サンパウロの攻守の切り替えが遅い→攻撃が巧く行くかたちだったので、一気に展開が苦しくなる。サンパウロはダコベルトが独特のドリブルでカウンターの中心となり、グレミオを苦しめる。なかなか良い選手である。 その後はサンパウロが守りに入りそのまま試合を完結させる。グレミオは守られると何もできなかった。 ■独り言 アルゼンチンやブラジルのサッカーは欧州とそれとまったく違う。もう少し試合数を見れば巧くまとめられそうだ。サンパウロにはウーゴがいた。元ヴェルディの選手である。普通に活躍していて驚いた。Jで通用しない選手がブラジルの名門チームでレギュラーを張ることは結構ある。その理由も含めていろいろ探って行きたい。 グレミオのヂエゴソウザ、サンパウロはダコベルト。この2人は将来有名になるかもしれない。ルーカスが観てみたかった。
posted by josepgualdiola |23:05 |
南米サッカー |
コメント(3) |
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Re:サンパウロ対グレミオ
ルーカスは怪我みたいですね。
>アルゼンチンやブラジルのサッカーは欧州とそれとまったく違う。
スペースがあって球際に厳しい感じですね。とりあえず技術がないと無理だと思います。
ガットゥーゾとかは無理でしょう。
あとグランドがデコボコなのでトラップとかが難しいです。
だから日本でうまい選手がいても向こうに行ったら大変だと思います。
逆に南米の選手はヨーロッパにいくとかなりトラップとかがうまいです。
>Jで通用しない選手がブラジルの名門チームでレギュラーを張ることは結構ある。
環境の問題は大きいかなと思います。
posted by モラレス | 2007-05-27 01:25
Re:サンパウロ対グレミオ
まず一つ目として、ペレ法の影響でいい選手がどんどん輸出されてしまい相対レベルが下がっていることが考えられます。
はっと目を引くテクニシャンがあまりに少なく、見つけたと思ったら全盛期を過ぎ晩年を自国でプレイする選手なんてことはざらです。
二つ目に、Jでの特徴があげられます。よく走る人がそろってるチームが多いので、守から攻、攻から守への切り替えの速さを求められるからではないでしょうか。
posted by クドウ | 2007-05-27 05:37
Re:サンパウロ対グレミオ
コメントありがとうございます。
>>モラレスさん
球際は厳しいですね。グラウンドについては今のところまだわかりません。
>>クドウさん
確かにあっと驚くようなテクニシャンはあまりいないですね。
よく言われている理由ですね。ただJのスピードについてもいつか書こうと思います
posted by josepgualdiola | 2007-05-30 20:56


