2007年05月23日
カラーカス対サントス
欧州のチャンピオンズリーグが終わるころ、リベルタドーレス杯は決勝トーナメントの真っ最中。決勝トーナメントからはここでもなるべく伝えて行きたい。ただし、予想通り知っている選手がほとんどいない。これがファーストレグである。 カラーカスはベネズエラのチームである。情報はそれだけだ。今回の試合はカラーカスのスタジアムで行われる。ちなみに標高はそれなり、客席は半分くらい。予選ではリーベルを粉砕したようだが、最近のリーバルに勝っても自慢にはならない。 サントスは多少有名な選手がいる。元ブラジル代表のゼロベルト。バイエルンにいた彼だ。また控えにロドリゴタバタがいる。プレーを見るのは初めてだ。監督はルシェンブルゴ。元レアル。 ■強いぞサントス サントスのシステムは4-4-2。中盤の形はボックス。3人が攻撃的に振る舞い、アンカーがバランスを取る戦い方をする。攻撃は誰を中心に、というものではなく、組織的なポゼッション。ここの能力が抜群に高く、足を引っ張る選手もいない。左SBのクレーベルからクロスを上げる形が多い。そのクレーベルはドリブルで突破する形は少なく、第三の動きで裏へ抜け出すことが得意。 右サイドからの攻撃は目立たない。ただフィニッシャーのゼロベルトが右サイドで左からのクロスを待ち構えている。細かいパスで中央突破を狙うか、左サイドから崩すか、これが攻撃の基本的な形である。ロングボールはまったくない。 守備の形はゾーンディフェンス。ゼロベルトが中盤に下がり、4-5-1を形成。中盤のスペースをつぶし、ボールホルダーに次から次へと寄せていき、数的優位を作ってボールを奪う。穴は絶対に作らず、前線でフリーになれる選手は少ない。リバプールほどアグレッシブな守備ではないが、非常に組織化された守備である。 カラーカスはオフザボールの動きが悪く、ボールホルダーがあわてる場面が非常に多かった。ドリブルで状況を打開しようと試みたが、ドリブルは通じなかったので、前半の30分過ぎからは無謀なロングシュートが増える。ただし、その無謀な距離からのロングシュートはかなり得点の可能性を感じさせるものであった。 前半の流れは左サイドからサントスが崩しまくり、それがカラーカスのミスを誘う。そのミスをゼロベルトが確実に点に結びつけサントスが先制。先制後、サントスはクレーベルがあまり上がらなくなり、リスクをおかさなくなる。アウェーゴールを取ったのだから、当たり前の対応である。 その攻撃意欲の下がったサントスを見逃さないのがカラーカス。先制点までは圧倒的にポゼッションされていたが、徐々にロングシュート、ロングパスで状況を打開しようと試みる。何度か惜しい場面もあったが、かなりつらい状況であった。 ■右SBのジオニージオが退場 後半の開始早々、サントスが余裕の攻撃を見せる。いつでも攻められるんだって余裕なのか。力の差はやはり絶望的なものに見えた。しかし、カラーカスはロングパスやCBのオーバーラップなど、なりふりかまわない姿勢を見せ始める。攻撃に出るのが早い。 その攻勢の中で、ジオニージオが2枚めのイエローで退場となる。対面のカラーカスの左SBペレスに押し込まれ気味であったジオニージオはいいところなくピッチを去ることになったしまった。そして、その直接フリーキックをベラスケスに決められてしまう。サントスは壁を崩すようなジャンプをしてしまい、その間を通されるという失態。 ここからカラーカスは勢いに乗る。玉際が強くなり、ボールへの寄せも異常に早くなる。少々プレーに荒っぽさも含まれるようになり両チームとも熱くなっていけばカラーカスにとっていい方向に試合が流れただろう。 サントスはまったく熱くならなかった。冷静にプレスを交わし、パスコースがなければファウルで試合を止める。試合巧者とは、まさにこのことだろう。サントスは1人減ったこともあり、パスコースがどうしても少なくなる。そんなときは無理をしない。さすがである。 そして、相手ゴール前でセットプレーのチャンスを得ると、そこからクレーベルがミラクルなシュートを放ち、スコアを2-1にする。レコバ並みの左足であった。 そこからサントスはFWを一枚残し、残り全員で守る作戦に出る。カラーカスのグラウンドを横に広く使ったロングボールに苦戦していたが、後半30分まで何とか凌ぐ。ここでサントスはロドリゴ・タバタを投入。サントスはカラーカスのDFラインにはプレスにいけない状態だったので、ロングボール入れられ放題であった。 カルビンテーラ、コロンビア人。上背はないがなぜかロングボールに競り勝ちまくり、バックヘッドで何度も惜しい場面を作る。そしてサントスは引きこもる。本日のサントスは守りきれる雰囲気がない。よって同点ゴールを叩き込まれる。 その後はカラーカスの猛攻、サントスの個人技のぶつかり合いとなり、殴り合いの展開となる。試合は2-2のまま終わる。 ■独り言 カラーカスの気合とサントスのテクニック、両方堪能できる試合となった。リベルタドーレス杯も見てみようと思う。ただベネエズラのサポーターは面白かった。試合開始前はガラガラだったが、徐々に人が増えていき、最後には満員に近かった。時間は守ろう。
posted by josepgualdiola |09:20 |
南米サッカー |
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